JPH056876A - エツチング方法および装置 - Google Patents

エツチング方法および装置

Info

Publication number
JPH056876A
JPH056876A JP15701891A JP15701891A JPH056876A JP H056876 A JPH056876 A JP H056876A JP 15701891 A JP15701891 A JP 15701891A JP 15701891 A JP15701891 A JP 15701891A JP H056876 A JPH056876 A JP H056876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
film
etching
etched
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15701891A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenzo Torii
善三 鳥居
Kazuo Nojiri
一男 野尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP15701891A priority Critical patent/JPH056876A/ja
Publication of JPH056876A publication Critical patent/JPH056876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 LSI配線用のCu膜を低温、かつ高速でエ
ッチングすることのできる技術を提供する。 【構成】 半導体ウエハ7上に堆積したCu膜をドライ
エッチングする際のエッチングガスとして、塩素系ガス
にアンモニアガス、酸化窒素系ガスまたは酸化炭素系ガ
スを添加した混合ガスを用いるエッチング方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造工程で行われるエッチング技術に関し、特に、Cu
配線のエッチングに適用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、シリコン(Si)基板上に形
成されるLSIの配線材料としては、電気抵抗が低い、
酸化珪素膜との密着性が良い、加工が容易であるなどの
理由からAlが使用されてきた。
【0003】しかしながら、LSIの高集積化による配
線の微細化に伴い、エレクトロマイグレーション(E
M)、ストレスマイグレーション(SM)、ボイドなど
に起因するAl配線の信頼性の低下が深刻な問題となっ
ているため、近年、Alに代わる各種配線材料の検討が
なされている。
【0004】とりわけCuは、電気抵抗がAlの約2/
3と低いため、Alに比べて電流密度を大きくとること
ができ、かつ融点がAlよりも400℃以上高いことか
らEM耐性も高いので、64メガビットDRAMなど、
線幅0.3μm以下の微細加工を必要とする次世代LSI
の配線材料として有力視されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CuをLS
Iの配線材料として用いる際の問題点の一つに、エッチ
ング速度の小さいことがある。これは、塩素系のガスを
用いてCuの薄膜をドライエッチングしたときに生成す
る(CuClX ) Y の蒸気圧が低いため、エッチングの
進行が妨げられるからである。
【0006】この点を改善するため、ウエハ温度を高温
に設定し、反応性イオンエッチング(RIE)でCuの
薄膜をエッチングする試みがなされている。
【0007】例えば「第22回 コンファレンス オン
ソリッドステイト デバイセズアンド マテリアルズ
1990年(The 22nd Conference on Solid State De
vices and Materials,1990) 」の要約書P215〜P2
18には、ウエハ温度を280℃以上に設定し、SiC
4 とN2 との混合ガスにCl2 を添加したガスを用い
るとエッチング速度が向上すると記載されている。
【0008】なお、上記文献には、上記した組成の混合
ガスにさらにNH3を添加した混合ガスでエッチングを
行うと側壁に窒化珪素の保護膜が形成されるためにサイ
ドエッチングが抑制され、Cu配線の形状制御性が向上
するとの記載もある。
【0009】しかし、上記のような高温ドライエッチン
グを実際の量産プロセスに適用しようとすると、エッチ
ング装置のウエハステージ温度を少なくとも250℃以
上、チャンバの雰囲気温度を少なくとも200℃以上に
設定する必要があるため、従来装置を大幅に改造した
り、フォトレジストの熱変性を防止する対策を講じたり
しなければならず、実用性に乏しいという問題がある。
【0010】本発明の目的は、Cuを低温、かつ高速で
エッチングすることのできる技術を提供することにあ
る。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、下記の
とおりである。
【0013】本発明は、半導体基板上に堆積したCu膜
をドライエッチングで加工する際、塩素系ガスとアン
モニアガスとの混合ガス、塩素系ガスと酸化窒素系ガ
スとの混合ガス、または塩素系ガスと酸化炭素系ガス
との混合ガスを用いるものである。
【0014】ここで、塩素系ガスとは、塩素(Cl2)ま
たは四塩化珪素(SiCl4) を主体とし、これに下地
絶縁膜やフォトレジストに対する選択比を向上させる目
的で三塩化ホウ素(BCl3)を添加したガスを云う。ま
た、上記BCl3 の代りに、三臭化ホウ素(BBr3)、
臭化水素(HBr)または臭素(Br2)を添加した混合
ガスも包含される。
【0015】また、アンモニアガスは水酸化アンモニウ
ム(NH4 OH)も包含される。
【0016】また、酸化窒素系ガスとは、一酸化二窒素
(N2 O)、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)
などの酸化窒素化合物を云い、さらに硝酸(HNO3)も
包含される。
【0017】また、酸化窒素系ガスとは、一酸化炭素
(CO)または二酸化炭素(CO2)を云う。
【0018】上記アンモニアガス、酸化窒素系ガスまた
は酸化炭素系ガスの添加量は、通常、ガス全体量の10
〜30(V/V) %程度である。
【0019】さらに、本発明では、上記混合ガスに窒素
(N2)ガスを添加した混合ガスも使用する。N2 の添加
は、Cuパターンの側壁の保護膜形成を促進するので、
サイドエッチングを抑制し、パターンの形状制御性を向
上させるのに有効である。N2 ガスの添加量は、通常、
ガス全体量の5〜30(V/V) %程度である。
【0020】
【作用】塩素系ガスにアンモニアガスを添加した混合ガ
スでCuの薄膜をドライエッチングすると、塩素系ガス
とCuとの反応で生成した蒸気圧の低い(CuClX )
Y とアンモニアとの錯体化反応により、蒸気圧の高い
〔Cu(NH3)2 〕Clが生成するので、塩素系のガス
を単独で使用する場合に比べてエッチングが速やかに進
行する。例えば上記一般式(CuClX ) Y で示される
塩化銅化合物のうち、CuCl2 の融点、沸点は、それ
ぞれ620℃、993℃であるのに対し、〔Cu(NH
3)2 〕Clの融点、沸点は、それぞれ260℃、300
℃である。
【0021】また、上記錯体化反応の反応熱によってウ
エハの表面温度がステージ温度よりも100℃以上上昇
するので、ステージ温度やチャンバ内の雰囲気温度が低
温であっても、エッチングは速やかに進行する。
【0022】一方、塩素系ガスに酸化窒素系ガスを添加
した混合ガスを用いた場合は、(CuClX ) Y と酸化
窒素系ガスとの錯体化反応により、150〜200℃程
度の低温で昇華するCu(NO3)2 、Cu2 Cl2(N
O)2などの化合物が生成する。
【0023】また、このときの反応熱によってウエハの
表面温度がステージ温度よりも100℃以上上昇する。
【0024】これにより、塩素系ガスとアンモニアガス
との混合ガスを使用する場合と同様、ステージ温度やチ
ャンバ内の雰囲気温度を高温に設定しなくとも、Cu膜
を高速でエッチングすることが可能となる。
【0025】さらに、塩素系ガスに酸化炭素系ガスを添
加した混合ガスを用いた場合は、(CuClX ) Y と酸
化炭素系ガスとの反応により、蒸気圧の高いCu(Cl
4)2 〔融点=82.4℃〕などの化合物が生成し、ま
た、この反応熱によってウエハの表面温度がステージ温
度よりも100℃以上上昇する。
【0026】これにより、塩素系ガスとアンモニアガス
との混合ガスを使用する場合と同様、ステージ温度やチ
ャンバ内の雰囲気温度を高温に設定しなくとも、Cu膜
を高速でエッチングすることが可能となる。
【0027】
【実施例1】以下、図1〜図5を用いて本発明の一実施
例であるエッチング方法を説明する。
【0028】図1は、本実施例で用いるECR(Electro
n Cycrotron Resonance)方式のマイクロ波プラズマエッ
チング装置であり、その要部は下記のように構成されて
いる。
【0029】ECRプラズマエッチング装置1のチャン
バ2には、ウエハステージ3が設けられている。このウ
エハステージ3には、RF電源4から所望のRFパワー
が印加される。また、ウエハステージ3は、サーキュレ
ータ5により、所望の温度に設定される。
【0030】チャンバ2の外部のローダ6には、半導体
ウエハ7が収容される。この半導体ウエハ7は、図示し
ないロボットハンドを介してロードロック室8に搬送さ
れた後、シャッタ9を通じてチャンバ2に搬送され、ウ
エハステージ3の上に載置される。
【0031】上記チャンバ2には、ガス供給管10を通
じて外部のガス供給源11a〜11cから所定のガスが
供給される。ガスの流量は、バルブ12a〜12cによ
って調整される。
【0032】上記チャンバ2の内部は、ガス排出管13
に接続された真空ポンプ14によって所望の真空度に設
定される。ガス排出管13の途中には、真空ポンプ13
に有害なガスを捕獲するための冷却トラップ15が設け
られている。この冷却トラップ15は、Cu化合物の回
収量を測定する重量計(図示せず)を備えており、交換
時期を自動的に表示する。
【0033】上記チャンバ2の上部は、石英からなるベ
ルジャ16で構成されている。このベルジャ16の外周
には、ウエハステージ3の上方に磁場を形成するための
発散磁場形成用コイルC1 およびECR用コイルC2
設けられている。
【0034】上記ベルジャ16の上方には、導波管17
が設けられ、その奥端部には、周波数2.45GHzのマイ
クロ波を発生するマグネトロン18が設けられている。
このマイクロ波は、前記コイルC1,C2 によって形成さ
れた磁場と相互作用してチャンバ2内のガスを励起さ
せ、ウエハステージ3の上方に高密度のプラズマを形成
する。
【0035】図3は、上記チャンバ2のウエハステージ
3に搭載された半導体ウエハ7の要部を示す断面図であ
る。
【0036】シリコン単結晶からなる基板20の主面上
には、酸化珪素からなる絶縁膜21が形成され、その上
部には、バリヤメタル22を介してCu膜23が堆積さ
れている。
【0037】上記バリヤメタル22は、絶縁膜21とC
u膜23との接着性を強化するためもので、例えばスパ
ッタ法を用いて堆積したTiNで構成されている。ま
た、Cu膜23は、スパッタ法あるいはCVD法を用い
て堆積した純Cu、またはCrもしくはPdなどが添加
されたCu合金で構成されている。
【0038】上記Cu膜23の上部には、無機材料から
なる絶縁膜24を介してフォトレジスト25が堆積され
ている。上記絶縁膜24は、Cu膜23のマスクに対す
る選択比向上、Cu膜23によるフォトレジスト25の
ハレーション防止、Cu膜23の表面の酸化防止などを
目的とするもので、例えばCVD法を用いて堆積した窒
化珪素で構成されている。
【0039】上記半導体ウエハ7上に堆積したCu膜2
3をエッチングするには、まず、フォトレジスト25を
マスクにして無機材料からなる絶縁膜24をエッチング
する(図4)。このとき使用するエッチングガスは、例
えばCF4 とO2 との混合ガスである。ガスの供給量
は、例えばCF4が46ml/分程度、O2 が4ml/分程
度とする。なお、上記混合ガスに代えて、SF6 とCH
Cl3 との混合ガスを用いてもよい。
【0040】次に、O2(400ml/分)とCF4(20ml
/分)との混合ガスあるいはオゾン(O3)ガスを用いた
アッシングでフォトレジスト25を除去した後、絶縁膜
24をマスクにしてCu膜23およびその下部のバリヤ
メタル22を順次エッチングし、Cu配線23aを形成
する(図・)。
【0041】なお、Cu膜23の表面に自然酸化膜が形
成されていると、上記エッチングが進行しないので、こ
の場合は、Cu膜23のエッチングに先立って自然酸化
膜を除去する必要がある。自然酸化膜を除去するには、
Ar、KrあるいはXeなどの不活性ガスを用いてCu
膜23の表面をスパッタエッチングする。
【0042】Cu膜23およびバリヤメタル22のエッ
チングに使用するガスは、例えばCl2(60ml/分)、
BCl3(40ml/分)およびNH3(10〜60ml/分)
からなる混合ガスであり、RFパワー50W(2MH
z)、マイクロ波パワー850W(2.45GHz)、チャ
ンバ内圧力1〜30mTorr の条件でエッチングを行う。
また、このとき、ウエハステージ温度を40〜150℃
の範囲で調整し、プラズマ放電時のウエハ表面温度を2
00〜300℃に設定する。
【0043】以上の結果、ウエハステージ温度65℃で
プラズマ放電時のウエハ表面温度が260℃となり、C
u膜23を300〜400nm/分の速度でエッチング
することができた。また、下地の絶縁膜21に対する選
択比も高く、得られたCu配線23aの側壁も垂直であ
った。他方、Cl2 とBCl3 とからなる混合ガスを用
いてCu膜23をエッチングした場合、ウエハステージ
温度65℃ではエッチングが全く進行しなかった。
【0044】次に、Cu配線23aの上部の絶縁膜24
をエッチングで除去した後、Cu配線23aの側壁に付
着した保護膜の除去および防食のため、pH4〜9の弱
酸または弱アルカリで半導体ウエハ7の表面をウェット
洗浄し、次いで純水洗浄を行った後、ベーク処理を行
う。
【0045】最後に、Cu配線23aの表面をO2 プラ
ズマなどによって不働態化する。この不働態化は、Cu
配線23aの表面に薄い酸化膜を形成し、その後の工程
でのCu配線23aの劣化を防止するために行う。
【0046】
【実施例2】図6は、本実施例で用いる平行平板形のR
IEプラズマエッチング装置であり、その要部は下記の
ように構成されている。
【0047】RIEプラズマエッチング装置30のチャ
ンバ31には、アノード電極32とウエハステージを兼
ねたカソード電極33(ウエハステージ)とが所定の間
隔を置いて平行に配設されている。
【0048】アノード電極32とカソード電極33との
間には、RF電源34から所望のRFパワーが印加され
る。また、カソード電極33は、サーキュレータ35に
より、所望の温度に設定される。
【0049】チャンバ31の外部のローダ36には、半
導体ウエハ7が収容される。この半導体ウエハ7は、図
示しないロボットハンドを介してロードロック室37に
搬送された後、シャッタ38を通じてチャンバ31に搬
送され、カソード電極33の上に載置される。
【0050】上記チャンバ31には、アノード電極32
に接続されたガス供給管39を通じて外部のガス供給源
40a〜40cから所定のガスが供給される。ガスの流
量は、バルブ41a〜41cによって調整される。
【0051】上記チャンバ31の内部は、ガス排出管4
2に接続された真空ポンプ43によって所望の真空度に
設定される。ガス排出管42の途中には、真空ポンプ4
3に有害なガスを捕獲するための冷却トラップ44が設
けられている。この冷却トラップ44は、Cu化合物の
回収量を測定する重量計(図示せず)を備えており、交
換時期を自動的に表示する。
【0052】以下、前記図2に示すフローに従って、半
導体ウエハ7上に堆積したCu膜23およびその下部の
バリヤメタル22をエッチングする。
【0053】Cu膜23およびバリヤメタル22のエッ
チングに使用するガスは、例えばCl2(20ml/分)、
BCl3(25ml/分)およびN2 O(10〜20ml/
分)からなる混合ガスであり、RFパワー300W(1
3.56MHz)、チャンバ内圧力10〜70mTorr の条件
でエッチングを行う。また、このとき、ウエハステージ
温度を40〜150℃の範囲で調整し、プラズマ放電時
のウエハ表面温度を200〜300℃に設定する。
【0054】その結果、ウエハステージ温度65℃でプ
ラズマ放電時のウエハ表面温度が260℃となり、前記
実施例1と同様、Cu膜23を300〜400nm/分
の速度でエッチングすることができた。また、下地の絶
縁膜21に対する選択比も高く、得られたCu配線23
aの側壁も垂直であった。
【0055】なお、N2 Oに代えて、NO、NO2 また
はHNO3 を添加した混合ガスを用いた場合も、ほぼ同
様の結果を得ることができた。
【0056】
【実施例3】本実施例では、Cl2 、BCl3 およびC
2 からなる混合ガスを用いてCu膜23およびバリヤ
メタル22をエッチングする。
【0057】前記実施例1のECRプラズマエッチング
装置を使用する場合は、Cl2(60ml/分)、BCl
3(40ml/分)およびCO2 (10〜60ml/分)から
なる混合ガスを用い、RFパワー50W(2MHz)、マ
イクロ波パワー850W(2.45GHz)、チャンバ内圧
力1〜30mTorr の条件でエッチングを行う。また、こ
のとき、ウエハステージ温度を40〜150℃の範囲で
調整し、プラズマ放電時のウエハ表面温度を200〜3
00℃に設定する。
【0058】前記実施例2のRIEプラズマエッチング
装置を使用する場合は、Cl2(20ml/分)、BCl
3(25ml/分)およびCO2 (10〜20ml/分)から
なる混合ガスを用い、RFパワー300W(13.56M
Hz)、チャンバ内圧力10〜70mTorr の条件でエッチ
ングを行う。この場合も、ウエハステージ温度を40〜
150℃の範囲で調整し、プラズマ放電時のウエハ表面
温度を200〜300℃に設定する。
【0059】その結果、ウエハステージ温度65℃でプ
ラズマ放電時のウエハ表面温度が260℃となり、前記
実施例1、2と同様、Cu膜23を300〜400nm
/分の速度でエッチングすることができた。また、下地
の絶縁膜21に対する選択比も高く、得られたCu配線
23aの側壁も垂直であった。
【0060】なお、CO2 に代えて、COを添加した混
合ガスを用いた場合も、ほぼ同様の結果を得ることがで
きた。
【0061】前記実施例1〜3では、Cu膜の下部のバ
リヤメタルにTiNを用いたが、TiWやWなどの高融
点金属を用いてもよい。ただし、この場合は、Cu膜を
エッチングした後、例えばSF6 、BCl3 およびN2
からなる混合ガスでバリヤメタルのエッチングを行う。
【0062】前記実施例1〜3では、Cu膜をエッチン
グして配線を形成する場合について説明したが、例えば
接続孔を設けた絶縁膜の上部にCu膜を堆積した後、C
u膜をエッチバックして接続孔の埋込みを行う場合や、
Cu配線の形成と接続孔の埋込みとを同時に行う、いわ
ゆるブランケットCu配線技術などに適用することもで
きる。
【0063】前記実施例1〜3では、ECRプラズマエ
ッチング装置またはRIEプラズマエッチング装置を使
用したが、例えばマイクロ波プラズマエッチング装置
や、マグネトロン方式のRIEプラズマエッチング装置
など、他のドライエッチング装置を使用することもでき
る。
【0064】また、生成したCu化合物がチャンバの内
壁や排気系に再付着するのを防止するため、ヒータなど
によってチャンバ内やガス排出管を50〜200℃程度
に加温しながらエッチングを行うようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0066】(1) 半導体基板上に堆積したCuの薄膜を
ドライエッチングする際、塩素系ガスにアンモニアガ
ス、酸化窒素系ガスまたは酸化炭素系ガスを添加した混
合ガスを用いることにより、塩素系ガスとCuとの反応
で生成する蒸気圧の低い(CuClX ) Y とアンモニア
ガス、酸化窒素系ガスまたは酸化炭素系ガスとの反応に
よって、蒸気圧の高いCu化合物が生成するので、塩素
系のガスを単独で使用する場合に比べてエッチングが速
やかに進行する。
【0067】(2) (CuClX ) Y とアンモニアガス、
酸化窒素系ガスまたは酸化炭素系ガスとが反応する際の
熱によってウエハの表面温度がステージ温度よりも10
0℃以上上昇するので、ステージ温度やチャンバ内の雰
囲気温度が低温であっても、エッチングが速やかに進行
する。
【0068】(3) 上記(1) 〜(2) により、Cuを低温、
かつ高速でエッチングすることができる。
【0069】(4) 上記(3) により、エッチング装置のウ
エハステージ温度やチャンバの雰囲気温度を高温に設定
する必要がないため、Alなどのエッチングに使用して
いる従来装置がほぼそのまま使用できる。また、フォト
レジストの熱変性を防止する対策も不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエッチング方法に用い
るエッチング装置の全体構成図である。
【図2】このエッチング方法のプロセスフロー図であ
る。
【図3】このエッチング方法を示す半導体ウエハの要部
断面図である。
【図4】このエッチング方法を示す半導体ウエハの要部
断面図である。
【図5】このエッチング方法を示す半導体ウエハの要部
断面図である。
【図6】本発明の他の実施例であるエッチング方法に用
いるエッチング装置の全体構成図である。
【符号の説明】 1 ECRプラズマエッチング装置 2 チャンバ 3 ウエハステージ 4 RF電源 5 サーキュレータ 6 ローダ 7 半導体ウエハ 8 ロードロック室 9 シャッタ 10 ガス供給管 11a ガス供給源 11b ガス供給源 11c ガス供給源 12a バルブ 12b バルブ 12c バルブ 13 ガス排出管 14 真空ポンプ 15 冷却トラップ 16 ベルジャ 17 導波管 18 マグネトロン 20 基板 21 絶縁膜 22 バリヤメタル 23 Cu膜 23a Cu配線 24 絶縁膜 25 フォトレジスト 30 RIEプラズマエッチング装置 31 チャンバ 32 アノード電極 33 カソード電極(ウエハステージ) 34 RF電源 35 サーキュレータ 36 ローダ 37 ロードロック室 38 シャッタ 39 ガス供給管 40a ガス供給源 40b ガス供給源 40c ガス供給源 41a バルブ 41b バルブ 41c バルブ 42 ガス排出管 43 真空ポンプ 44 冷却トラップ C1 コイル C2 コイル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に堆積したCu膜をドライ
    エッチングで加工する際、塩素系ガスにアンモニアガ
    ス、酸化窒素系ガスまたは酸化炭素系ガスを添加した混
    合ガスを用いることを特徴とするエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記塩素系ガスは、塩素ガスと三塩化ホ
    ウ素ガスとの混合ガスであることを特徴とする請求項1
    記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記混合ガスに窒素ガスを添加すること
    を特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板を搭載するステージの温度を
    150℃以下に設定してエッチングを行うことを特徴と
    する請求項1記載のエッチング方法。
  5. 【請求項5】 フォトレジストまたは無機材料からなる
    薄膜をマスクに用いて前記Cu膜をエッチングすること
    を特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  6. 【請求項6】 前記Cu膜の下部にバリヤメタル層を設
    けることを特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  7. 【請求項7】 ドライエッチング終了後、Cuパターン
    の表面を不働態化することを特徴とする請求項1記載の
    エッチング方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載のエッチング方法に用
    いる装置であって、チャンバに接続された排気系の途中
    に冷却トラップを設けたことを特徴とするエッチング装
    置。
JP15701891A 1991-06-27 1991-06-27 エツチング方法および装置 Pending JPH056876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15701891A JPH056876A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 エツチング方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15701891A JPH056876A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 エツチング方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH056876A true JPH056876A (ja) 1993-01-14

Family

ID=15640387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15701891A Pending JPH056876A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 エツチング方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH056876A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5344525A (en) * 1991-01-29 1994-09-06 Micron Technology, Inc. Process for etching semiconductor devices
WO1996019800A1 (fr) * 1994-12-20 1996-06-27 Citizen Watch Co., Ltd. Procede de traitement d'un element coulissant de tete magnetique
JP2007529895A (ja) 2004-03-16 2007-10-25 ラム リサーチ コーポレーション セルフクリーニング式ドライエッチング用システム、方法、並びに、装置
WO2022131186A1 (ja) * 2020-12-18 2022-06-23 株式会社トクヤマ 遷移金属の半導体の処理方法、および遷移金属酸化物の還元剤含有処理液

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5344525A (en) * 1991-01-29 1994-09-06 Micron Technology, Inc. Process for etching semiconductor devices
WO1996019800A1 (fr) * 1994-12-20 1996-06-27 Citizen Watch Co., Ltd. Procede de traitement d'un element coulissant de tete magnetique
US5997700A (en) * 1994-12-20 1999-12-07 Citizen Watch Co., Ltd. Method of fabricating magnetic head slider
JP2007529895A (ja) 2004-03-16 2007-10-25 ラム リサーチ コーポレーション セルフクリーニング式ドライエッチング用システム、方法、並びに、装置
WO2022131186A1 (ja) * 2020-12-18 2022-06-23 株式会社トクヤマ 遷移金属の半導体の処理方法、および遷移金属酸化物の還元剤含有処理液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4690512B2 (ja) エッチングした垂直金属線上のポリマー沈積、エッチングした金属線の腐食およびエッチングした金属フィーチャの湿式洗浄時における腐食を減少させる方法
JP3170791B2 (ja) Al系材料膜のエッチング方法
JPH06326059A (ja) 銅薄膜のエッチング方法
US5314576A (en) Dry etching method using (SN)x protective layer
JPH057862B2 (ja)
US5700740A (en) Prevention of corrosion of aluminum interconnects by removing corrosion-inducing species
US5667630A (en) Low charge-up reactive ion metal etch process
JPH05267157A (ja) 配線形成法
JPH07201834A (ja) ドライエッチング方法
US5126008A (en) Corrosion-free aluminum etching process for fabricating an integrated circuit structure
US6756314B2 (en) Method for etching a hard mask layer and a metal layer
JPH056876A (ja) エツチング方法および装置
US6921493B2 (en) Method of processing substrates
JPH10178014A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH04288828A (ja) ドライエッチング方法
JPH11145279A (ja) 窒化シリコン保護膜のピンホール除去方法
JPH08130206A (ja) Al系金属層のプラズマエッチング方法
JPH0487332A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH0513534B2 (ja)
JP4534058B2 (ja) 半導体製造方法および半導体装置
JP3931394B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP3191224B2 (ja) ドライエッチング方法
JP3339523B2 (ja) アッシング方法
JP4360065B2 (ja) プラズマ処理方法
JPH05102094A (ja) 銅膜のエツチング方法