JPH0568466U - 手挿入可能な洗浄用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗車やガラス拭き時に手を濡らさずに簡単に
使用でき、しかも未使用時に携帯に便利な洗浄用具を提
供する。 【構成】 防水シートで手挿入部を形成し、この手挿入
部の片面側に繊維質シートからなる洗剤収納部を設けて
粉体洗剤を収納する。使用時には洗剤収納部を濡らして
粉体洗剤を液化し、その液体洗剤を染み出させて車体や
ガラス等を洗浄する。手挿入部は防水構造であるから、
洗浄時に手を濡らさないで済む。未使用時には、洗剤収
納部から粉体洗剤が漏れ出ないので携帯に便利である。
洗剤収納部に水垢落とし用の研摩剤を適量混入すること
により、洗車時に頑固な水垢を落とすこともできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗車やガラス拭き等に適した手挿入可能な洗浄用具に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洗剤を用いて洗車やガラス拭き等をする場合には、スポンジ等の清掃用 具を水に濡らして洗剤を付け、或は洗剤を溶かした水に付けながら擦るようにし ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のような方法によると、いずれも洗浄時に手が濡れてしまうので洗剤等に より手の荒れを引き起こし、冬季においては冷たくてひび、あかぎれ等の原因に もなる。 一方、薬剤を繊維質シートに含浸させ且つ乾燥させた特殊な清掃具もあるが、 この場合は薬剤の添加量に限度があって汚れが落ち難いことがあり、その繊維質 シートは面積の大きなものとなって携帯に不便となり、更に使用時には水を付け て薬剤を液化するためやはり手を濡らしてしまう等の問題点がある。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされ、使用時に手を濡 らさずに簡単に使用でき、しかも未使用時には携帯に便利な手挿入可能な洗浄用 具を提供することを課題としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この課題を技術的に解決するための手段として、本考案は、防水シートで形成 された手挿入部と、この手挿入部の片面側に設けた洗剤収納部とを備え、前記洗 剤収納部は、粉体洗剤が収納されると共に使用時にその粉体洗剤が液化して染み 出すように繊維質シートで形成されたことを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】

手挿入部に手を入れて、洗剤収納部を水で濡らし或は水で濡らした車体やガラ ス等に直接当てれば、その中に収納された粉体洗剤が洗剤溶液となって染みだし 、そのままで洗浄することができる。手挿入部は防水構造であるから、洗浄時に 手を濡らさずに済む。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳説する。 図１において、１はベースとなる防水シートであり、紙や布に防水処理を施し又 は合成樹脂シート等で形成することができる。

【０００８】 ２は同じく防水シートであり、前記防水シート１の一方の面（上面）側に手前 側を除く三方の周囲を固着することにより袋状の手挿入部３を形成してある。こ の場合、手挿入部３は片手の手首より先がほぼすっぽり入る大きさとし、且つ防 水シート２の長さを防水シート１より短くしてその開口部の位置を下げて手を挿 入し易くしてある。

【０００９】 ４は前記防水シート１の他方の面（下面）側に設けた洗剤収納部であり、四方 とも周囲が固着されて内部に粉体洗剤５が適量収納されている。この洗剤収納部 ４は、繊維質シートにより形成されて前記粉体洗剤５が粉体の時には漏出するこ とはないが、この粉体洗剤が水に溶けて液体となった時には染み出すようにして ある。

【００１０】 本考案に係る洗浄用具は上記のように構成され、これを使用するには前記手挿 入部３に片手を挿入し、洗剤収納部４側を水に付けて中の粉体洗剤５を溶かし、 その洗剤収納部４を車体やガラス等の被洗浄物に直接当てて擦れば良い。

【００１１】 この時、水に溶けた洗剤が洗剤収納部４から染み出して被洗浄物を綺麗に洗浄 することができ、手挿入部３は防水シート１、２により防水構造になっているの で手が濡れることはない。被洗浄物を予め水で濡らしておくか或は水を掛けなが ら洗浄する場合には、洗剤収納部４を濡らさずに直接その被洗浄物に当てて使用 することができる。

【００１２】 このような洗浄において、特に車体の塗膜やガラスの表面に擦り傷がつかない ように、洗剤収納部４の材質を予め考慮しておくことが望ましい。

【００１３】 又、未使用時には、洗剤収納部４から粉体洗剤５が漏れ出ないのでそのまま携 帯することができて便利である。更に粉体洗剤５の収納量又は洗剤の種類は、使 用目的や用途に応じて適宜設定、変更することが可能であるから製造上好都合で ある。

【００１４】 尚、本考案に係る洗浄用具は、洗車やガラス掃除だけでなく、他の被洗浄物に も広く適用できるものである。 又、洗剤収納部４内に水垢落とし用の研摩剤を適量混入しておけば、通常の洗 剤だけでは落ちない頑固な水垢も綺麗に落とすことが可能となり、特に洗車の際 に非常に役立つことになる。研摩剤としては、例えば無機質或は有機質（けいそ う土、タルク、アルミナ、ポリエチレン、ポリスチレン等）の粉体で塗膜を傷つ けないものを選ぶと良い。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、防水構造の手挿入部と、濡らすと洗剤 が染み出す洗剤収納部とを備えた洗浄用具であるから、使用時に手を濡らさずに 洗浄することが可能となり、しかも小型コンパクトで携帯に便利であり、使用目 的や用途に応じて洗剤の量や種類を任意に設定できる等の優れた効果を奏する。 又、洗剤に水垢落とし用の研摩剤を適量混入しておけば、泥や埃の汚れと同時 に水垢を落とすことも可能となり、洗車する時に極めて好都合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】 一部破断の斜視図である。

【符号の説明】

１…防水シート ２…防水シート ３…手挿入部
４…洗剤収納部 ５…粉体洗剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大谷 東生 兵庫県加古郡播磨町野添200番地 サンシ ティ本荘２−508 (72)考案者 有本 邦夫 兵庫県高砂市荒井町蓮池２丁目10−23

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 防水シートで形成された手挿入部と、こ
   の手挿入部の片面側に設けた洗剤収納部とを備え、前記
   洗剤収納部は、粉体洗剤が収納されると共に使用時にそ
   の粉体洗剤が液化して染み出すように繊維質シートで形
   成されたことを特徴とする手挿入可能な洗浄用具。
2. 【請求項２】 洗剤収納部に研摩剤を混入したことを特
   徴とする請求項１記載の手挿入可能な洗浄用具。