JPH0568287B2

JPH0568287B2 -

Info

Publication number: JPH0568287B2
Application number: JP59194382A
Authority: JP
Inventors: Takashi Unno; Eiji Ito
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1984-09-17
Filing date: 1984-09-17
Publication date: 1993-09-28
Also published as: JPS6171817A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、主として家庭の居間、書斎等で使用
する空気清浄機に関するものである。

［従来の技術］従来、この種の装置は、静かな家庭の居間など
で使用する場合極力静かに運転したいという当然
の欲求に対応するために、「強」−「弱」とか「強」
−「中」−「弱」のように速度調節装置を設けてあ
る。「強」運転は空気の浄化性能を主に考えて運
転音の高さは我慢してもらう、「弱」運転は、極
力運転音を低くし逆に浄化性能が不十分な点を我
慢してもらうことになる。

静かな居間で使うことを主とする家庭用の空気
清浄機に対し運転方法についての配慮が極めて不
十分である。

［発明が解決しようとする課題］第１図は１本のタバコの煙による室内の汚染の
状況を測定した結果（曲線）である。

健康を考慮し生活環境保全を目的とするビル管
理法又は建築基準法で定められた室内の浮遊じん
あい濃度に関する環境基準は、図中点線で示すよ
うに、0.15mg／m³である。この0.15mg／m³という
数値は決して最低許容限度ではなくあくまでも推
奨的な数値である。したがつて、いかに一本のタ
バコが室内を著しく汚染するかがわかる。

このような汚染を改善するために最近注目され
ている製品が空気清浄機である。

タバコの煙による室内汚染の改善に最適な空気
清浄機の設計のための指針をこの図からえること
ができる。

すなわち、まず、浄化能力は、喫煙中でも室内
の環境基準を維持できるように汚染濃度の頂点ａ
をｃまで低減できる曲線で示す能力が必要であ
る。

実際に曲線の性能を出すためには、家庭用と
して妥当な製品の大きさ、形など総合判断して現
状の技術レベルで製作した場合、運転音が40〜45
ホン程度になつてしまう。このレベルの運転音で
は、喫煙中（10〜15分程度）であればまだ我慢で
きても、その後の継続運転は音が耳ざわりで実用
上問題となる。そこでその解決策として空気清浄
機は最低２段階の運転ができるようにし、たとえ
ば、強弱２段階切換の場合、弱運転の運転音は30
ホン程度におさえる。この場合、浄化性能は二次
的な要因にする。したがつて、この浄化性能は、
曲線で示す程度になる。それゆえに運転音の低
さを重視して、最初から弱運転をした場合、室内
の人・物は長時間にわたりタバコの煙にさらされ
ることになり、空気清浄機の効果を十分に発揮で
きず、今、問題になつている副流煙の害・間接喫
煙の害を十分に解決できないという課題を有して
いる。

本発明の目的とするところは、上記課題にかん
がみ、室内外の環境に応じて最適な運転を選択で
きる空気清浄機を提供するにある。

［課題を解決するための手段］上記目的は、連続「強」運転サイクルと、連続
「弱」運転サイクルと、一定時間「強」運転サイ
クルと、一定時間「強」運転を実行した後自動的
に「弱」運転を一定時間実行しその後その「弱」
運転を停止する強弱自動切替サイクルとを、手動
の操作つまみで適宜に選択可能な構成にするとと
もに、前記強弱自動切替サイクルにおける「強」
運転時間及び一定時間「強」運転サイクルの運転
時間を前記操作つまみで変更可能とすることによ
り、達成される。

［作用］昼間、室内に煙が蔓延している場合には、操作
つまみで、連続「強」運転サイクルを選択して
「強」運転を室内の煙がなくなるまで行う。

急の来客がある場合には、操作つまみで一定時
間「強」運転サイクルを選択して、一定時間、
「強」運転を行い、室内の空気浄化を急速に行つ
た後、その「強」運転を自動的に停止させる。

夜間、室内をすぐに使用しない場合には、操作
つまみで、連続「弱」運転サイクルを選択して、
室内の空気の浄化を静かに行う。

室内の空気がそれほど汚染していないが、急速
に室内の空気浄化をしたい場合には、操作つまみ
で、一定時間「強」運転サイクルを選択して、
「強」運転を短時間行う。

室内がタバコの煙で非常に汚れているが、その
室内を使用したい場合には、操作つまみで、強弱
自動切替サイクルを選択して、「強」運転で急速
に室内の空気の浄化を行い、その後静かに「弱」
運転を一定時間を行い、その「弱」運転を自動的
に停止させる。この強弱自動サイクルを選択すれ
ば、運転初期において、一気に室内の空気の汚染
濃度を下げ、その後、室内の空気の浄化を静かに
行うことができ、人間が長時間にわたりタバコ等
の濃い煙にさらされることがなく、かつ、運転音
が大きくなる「強」運転が短いので、空気清浄機
の効果的な使用が可能である。

［実施例］以下、本発明の一実施例を第２図から第５図に
より説明する。

第２図に本発明の一実施例である空気清浄機の
構造を示す。吸込口８を有する前パネル１は、空
気中の浮遊じんあいを捕集するエレクトツレツト
フイルター３を間にはさんでフレーム２の全面に
着脱自在に取付けてある。フレーム２は、電動機
軸端５に固定したフアン６、吐出口７及び強弱自
動切換タイマー機構付スイツチ操作軸端に嵌合し
た操作つまみ４よりなる。

スイツチ１０の構造は、第３図に示す。タイマ
ーケース１１、マイクロスイツチ１２、タイマー
駆動用電動機１３、操作軸１９、カム１７、リー
ド線接続端子１６、取付脚１４，１５からなる。

操作軸１９は、タイマーケース１１内に構成し
た複数段のギアを介してタイマー駆動用電動機１
３と連動する。カム１７は操作軸１９と一体で回
転するように組込その外周はマイクロスイツチ１
２の稼働突起１８に対向させて、その大径部では
稼働突起１８を押圧し、かつ小径部では解放して
内部の接点を開閉させる。

次に動作を説明する。

捕集の原理等は、従来と同様であるので説明を
省略し、今回の発明に係る運転制御部の動作を説
明する。

本実施例の運転制御部は、第４図の切換表示パ
ネルの図に示すように、連続「強」運転サイクル
−「切」−連続「弱」運転サイクルの速度調節機能
イ、１〜３時間という一定時間「弱」運転サイク
ルを実行するタイマー機能ロ、１時間という一定
時間「強」運転サイクルを実行するタイマー機能
ハ及び１時間という一定時間「強」運転サイクル
を実行した後１〜３時間という一定時間「弱」運
転サイクルを自動的に実行しその後「切」となる
タイマーを機能ニを、一軸の操作軸上に有するそ
の回路図及び動作図は第５図にａ，ｂに示す通り
である。

操作つまみ４を、第４図に示す表示パネルの符
号Ｈに合わせれば、空気清浄機は連続して「強」
運転し、また、操作つまみ４を符号Ｒに合わせる
と約20分間「強」タイマー運転をしたあと、自動
的に「弱」運転に切り換わり３時間「弱」のタイ
マー運転をする。

本実施例によれば、禁煙中だけあるいは室内の
空気の汚れのひどいときだけの短時間の間だけ
「強」運転で急速に浄化し、その後の「仕上げ浄
化」ともいうべき時間帯は自動的に「弱」運転で
運転するので、その毎に立ち合つてスイツチのつ
まみを切換える手間なく省エネルギー運転がで
き、しかも、運転音にわずらわされることなく静
かに使用できる。本実施例を採用した空気清浄機
の「弱」運転の運転音は約30ホンであり、喫煙終
了後の運転音はほとんど気にならない。しかも、
その時の浄化性能の一例を示すと、第１図の曲線
の通りである。

第１図の曲線の例は、タイマーの操作つまみ
４を第４図において、タイマー性能ニを使い
「強」タイマーを15分にセツトした場合の浄化性
能を示す。第１図中、Ｓ点は「強」タイマーから
「弱」タイマーに自動的に切換わつた点を示す。
この図によるとＳ点以後は従来の運転の性能（点
線で示した曲線）より浄化性能が少し悪くなる
が、汚れのピークを過ぎたあとであり室内の環境
基準以下での「仕上浄化」の範囲であり実用上問
題ない。むしろ喫煙後静かに運転できる効果の方
がはるかに大きい。空気清浄機の「強」ノツチの
運転は、喫煙中の急速浄化性能を維持するために
は現在の技術レベルでは40ホン以上になるのは止
むをえない。しかし本実施例を採用することによ
り、音が耳ざわりな「強」運転の時間は実際に喫
煙している短い時間（通常10分程度）で、以後は
夜間の静かな室内でも十分に静かに使うことがで
きる「弱」運転（運転音32ホン）に自動的に切換
えることができる。

［発明の効果］以上のように、本発明によれば、操作つまみを
操作することにより、室内外の環境に応じて最適
な運転を、自由に選択することができ、空気清浄
機を効果的に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は空気清浄機の浄化性能グラム、第２図
は空気清浄機の分解図、第３図ａ，ｂは強弱自動
切換タイマー運転機構付スイツチの外観図、第４
図は強弱自動切換タイマー機構付スイツチの切換
表示パネルの図、第５図ａ，ｂは強弱自動切換タ
イマー機構付スイツチの回路図及び動作図であ
る。１……パネル、２……フレーム、３……フイル
ター、４……スイツチの操作つまみ、１０……強
弱自動切換タイマー付スイツチ。

Claims

【特許請求の範囲】１連続「強」運転サイクルと、連続「弱」運転
サイクルと、一定時間「強」運転サイクルと、一
定時間「強」運転を実行した後自動的に「弱」運
転を一定時間実行しその後その「弱」運転を停止
する強弱自動切替サイクルとを、手動の操作つま
みで適宜に選択可能な構成にするともに、前記強弱自動切替サイクルにおける「強」運転
時間及び一定時間「強」運転サイクルの運転時間
を前記操作つまみで変更可能としたことを特徴と
する空気清浄機。