JPH0568262B2 - - Google Patents

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JPH0568262B2
JPH0568262B2 JP61265716A JP26571686A JPH0568262B2 JP H0568262 B2 JPH0568262 B2 JP H0568262B2 JP 61265716 A JP61265716 A JP 61265716A JP 26571686 A JP26571686 A JP 26571686A JP H0568262 B2 JPH0568262 B2 JP H0568262B2
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JP
Japan
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blood
plasticizer
vinyl chloride
chloride resin
blood storage
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JP61265716A
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Keiji Naoi
Yoshinori Oohachi
Shinichi Takara
Hiroshi Nagai
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Terumo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (従来分野) 本発明は、血液保存容器に関するものである。
詳しく述べると本発明は、血小板の保存性が良好
でかつ溶血の少ない血液保存容器に関するもので
ある。 (先行技術) 現在プラスチツク製血液保存容器として、その
加工性、柔軟性、耐熱性等の良好さゆえに、軟質
塩化ビニル樹脂製のものが広く使用されている。
これらの軟質塩化ビニル樹脂は、可塑剤としてジ
−2−エチルヘキシルフタレート(以下、DOP
という。)等のフタル酸エステルが30〜60%含ま
れている。しかしながら、フタル酸エステルは移
行性が大きいので、前記軟質塩化ビニル樹脂で、
血液保存容器を作つた場合、該フタル酸エステル
が溶出してくることが知られている。このよう
に、濃縮血小板を含む血漿にフタル酸エステルが
溶け出すと、血小板の機能である凝集能の低下を
もたらすという報告がなされている。[日本輸血
学会誌28、282(1982)]。従つて、できれば可塑剤
の溶出の少ない材質の使用が望まれている。 しかしながら一方で、上記のように血液保存容
器より溶出するフタル酸エステルは、保存されて
いる血液中の赤血球を保護する作用を有している
ことが知られている[ブラツド(Blood)、64、
6、1270(1984)]。従つて、可塑剤としてフタル
酸エステルを配合しない材質あるいはフタル酸エ
ステルの溶出を極端におさえた材質を用いた血液
保存容器に血液を長期間にわたり保存すると、溶
液現象が起きてしまうことになる。 発明の目的 従つて、本発明は、新規な血液保存容器を提供
することを目的とする。本発明はまた、血小板の
保存性が良好でかつ溶血の少ない血液保存容器を
提供することを目的とる。本発明はさらに、可塑
剤としてジ−2−エチルヘキシルフタレートを含
まない塩化ビニル樹脂製の血液保存容器を提供す
ることを目的とする。 上記目的は、可塑剤として、ビフエニルテトラ
カルボン酸テトラエステルを配合してなる塩化ビ
ニル樹脂組成物で構成される軟質容器に、赤血球
保存剤としてマンニトール、マルトース、パラチ
ノースまたはサツカロースを配合してなる抗凝固
剤溶液を充填していることを特徴とする血液保存
容器により達成される。 発明の具体的構成 以下、本発明をより詳細に説明する。 本発明の血液保存容器の本体である軟質容器
は、低移行性の可塑剤を配合してなる例えば塩化
ビニル樹脂組成物のような樹脂組成物で構成され
る。該塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの単
独重合体の他に、ポリ塩化ビニリデンや塩化ビニ
ルを70重量%以上、好ましくは85重量%以上含有
する他の単量体との共重合体が含まれ、その平均
重合度は500〜3000、好ましくは1000〜2000であ
る。また塩化ビニルに対する共単量体としては、
塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、酢酸ビ
ニル、臭化ビニル、フツ化ビニル、スチレン、ビ
ニルトルエン、ビニルピリジン、アクリル酸、ア
ルキルアクリレート(例えば、メチルメタクリレ
ート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレート)等、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等がある。 ビフエニルテトラカルボン酸テトラエステルと
しては、ビフエニルテトラカルボン酸テトラ(n
−ヘプチル)エステル、3,3′,4,4′−ビフエ
ニルテトラカルボン酸テトラ(n−オクチル)エ
ステル、3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカル
ボン酸テトラ(2−エチルヘキシル)エステル、
3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカルボン酸テ
トラ(2−メチルヘプチル)エステル、3,3′,
4,4′−ビフエニルテトラカルボン酸テトラ(n
−ノニル)エステル、3,3′,4,4′−ビフエニ
ルテトラカルボン酸テトラ(n−ドデシル)エス
テル、3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカルボ
ン酸テトラ(n−テトラデシル)エステル等があ
る。これらの可塑剤は、塩化ビニル樹脂100重量
部に対して、通常30〜120重量部、好ましくは50
〜100重量部配合される。 さらにこの塩化ビニル樹脂組成物中には、カル
シウム、亜鉛等の金属とステアリン酸、ラウリン
酸、リシノール酸、ナフテン酸等との金属せつけ
ん類が配合され得る。 また必要によりエポキシ化大豆油、エポキシ化
アマニ油等のエポキシ化植物油や滑剤、その他酸
化防止剤が配合される。 また本発明の血液保存容器において、上記のよ
うな材質で構成される軟質容器中には、赤血球保
存剤としてのオリゴ糖類または糖の還元体を配合
してなる抗凝固剤溶液が充填される。 赤血球保存剤としてのオリゴ糖類としては、例
えばマンニトール、マルトース、パラチノースお
よびサツカロース等があり、好ましくはパラチノ
ースである。このパラチノースは別名イソマルツ
ロースとも呼ばれ、グリコースとフルクトースが
α−1,6結合した二種類の糖で、ヒトをはじめ
多くの動物の小腸のパラチナーゼ(イソマルター
ゼと同一のものである。)の働きにより加水分解
され、体内に吸収され得るものであるため、マン
ニトール、マルトースまたはサツカロースと同
様、生体安全性の面においても優れたものである これらのオリゴ糖類または糖の還元体を配合す
る抗凝固剤溶液としては、公知の抗凝固剤である
ACD−A液(例えば、水溶液100ml中にクエン酸
ナトリウム200g、クエン酸0.80gおよびブドウ
糖2.20g含有)、CPD液(例えば水溶液100ml中に
クエン酸0.327g、クエン酸ナトリウム2.63g、
リン酸二水素ナトリウム0.251g、デキストロー
ス2.32g含有)等が用いられる。 赤血球保存剤としてのオリゴ糖類または糖の還
元体は、これらの抗凝固剤溶液中に、血漿の浸透
圧を高張に保つ量だけ配合され、その濃度は血液
と抗凝固剤を混合した後の最終濃度濃度にして3
mM〜100mM好ましくは10mM〜50mMである。 つぎに、図面を参照しながら、本発明の血液保
存容器の一例として採血バツグを製造した場合に
ついて説明する。すなわち第1図は血液バツグを
示すもので、複数個のピールタブ付き排出口1お
よび排出口2を備えた上記の低移行性可塑剤含有
塩化ビニル樹脂組成物または可塑剤を含有しない
エラストマー製シートより構成される採血バツグ
3は、その周縁部を高周波加熱あるいはその他の
加熱手段により融着されており、該採血バツグの
内部空間5に連通する同様の樹脂組成物製の採血
チユーブ6が連結されている。この採血バツグの
内部空間には、赤血球保存剤としての上記オリゴ
糖類または糖の還元体を含有したACD−A液ま
たはCPD液等の抗凝固剤溶液が収納されている。
また、前記採血チユーブ6の先端には、採血針7
が取付けられている。この採血針にはキヤツプ8
が取付けられている。 また、前記採血バツグ3の他に子バツグを連結
する場合には、採血バツグと同様の樹脂組成物製
シートの周縁部10を融着してなり、ピールタブ
付き排出口9と同様の樹脂組成物製の連結チユー
ブ12を備えた第1の子バツグ13が分岐管14
を介して採血バツグ3の連結用排出口2に先端の
連結針15により連結チユーブ16と連結され
る。またピールタブ付き排出口17を備え、かつ
周縁部18を高周波シールされ、その内部空間に
連通する連結チユーブ21を備えた同様の第2の
子バツグ22の前記連結チユーブ21が分岐管1
4を介して連結チユーブ12,16と連結され
る。 以上は採血バツグを例にとつて説明したが、輸
血用バツグ、成分分画用バツグ、保存用バツグな
どその他の血液保存容器についても同様であり、
このように低移行性可塑剤含有塩化ビニル樹脂組
成物あるいは可塑剤を含有しないオリゴマーによ
り構成される軟質容器に赤血球保存剤としてのオ
リゴ糖類または糖の還元体を配合してなる抗凝固
剤溶液を充填した血液保存容器中に、血液を接触
ないしは保存した場合、従来のジ−2−エチルヘ
キシルフタレート等の移行性の高い可塑剤を含有
した塩化ビニル樹脂製の血液保存容器と比較して
溶出してくる可塑剤の量は極めて少なく溶出した
可塑剤により起こつていた血小板凝集能の低下、
毒性の問題等は解消され、一方血液保存容器中に
入れられた血液中の血球成分は、可塑剤の溶出は
起こらなくても抗凝固剤溶液中に配合されたオリ
ゴ糖類または糖の還元体の浸透圧調節作用により
保護され、長期にわたつても溶血現象はみられな
いことが明らかにされた。 次に実施例により本発明をさらに具体的に説明
する。 実施例 1〜3 下記の構造式を有する3,3′,4,4′−ビフ
エニルテトラカルボン酸テトラ(n−ヘプチル)
エステル(以下s−BTCHと呼ぶ。)、構造式
を有する2,3,3′,4′−ビフエニルカルボン酸
テトラ(n−ヘプチル)エステル(以下α−
BTCHと呼ぶ。)、およびs−BTCHとα−
BTCHの等量混合物(以下m−BTCHと呼ぶ)
を平均重合度約1300の塩化ビニル樹脂(S1003、
鐘淵化学(株)製)に第1表に示す割合で配合した塩
化ビニル樹脂組成物のシートから内表面積46cm2
ミニバツグをそれぞれ複数個作成した。
【化】
【化】
【表】 比較例 1 比較のためジ−2−エチルヘキシルフタレート
(DOP)をPVC100重量部に対して50重量部配合
してなる軟質ポリ塩化ビニルに、実施例と同様エ
ポキシ化大豆油10重量部、高級脂肪酸塩系安定剤
1重量部を配合してなる塩化ビニル樹脂組成物の
シートから内表面積46cm2のミニバツグを作成し
た。 溶出試験 (1) 抽出方法 実施例1〜3および比較例1で成形したミナ
バツグを、オートクレーブ滅菌した後、CPD
血漿5mlを無菌的に分注し、鉗子にて口をとめ
た。これを37℃オーブン中に24時間静置し、
BTCHおよびDOPを血漿中に溶出させた。 (2) 測定方法 血漿中に溶出されたBTCHの測定は、高速
液体クロマトグラフを用いて下記条件により血
漿試料4〜8μをそのまま導入した。 BTCH測定条件 装置:日本分光製高速液体クロマトグラフ
TRIROTAR・型 カラム:Protesil300(Whatman社製)4.6mmφ
×25cm 溶媒:(A)0.1%トリフルオロ酢酸−水溶液 (B)0.1%トリフルオロ酢酸−アセトニト
リル溶液 グラジエント:100%(A)→5%(A)、95%(B)20分 検出:UVモニター280nm 試料量:4μ、8μ 一方血漿中に溶出されたDOPの測定は、得
られた試料血漿1mlに1N NaOH1mlを加え攪
拌後アセトニトリル2mlを加えてさらに攪拌し
た後、2500rpmで10分間遠心分離し上層の4μ
を高速液体クロマトグラフに導入した。測定条
件は以下の通りであつた。 DOP測定条件 装置:日本分光製高速液体クロマトグラフBIP
−型 カラム:Mucleosil5C8 4.6mmφ×25cm 溶媒:アセトニトリル:吸=95:5 流速:1.0ml/min 検出:UVモニター280nm 試料量:4μ (3) 結果 得られたクロマトグラムの一部を第3〜5図
に示す。なお第2図には対照としてCPD血漿
のクロマトグラムを示した。さらに血漿中への
溶出濃度の測定結果を第2表に示す。
【表】 実施例 4 実施例1〜3と同様、可塑剤としてビフエニル
テトラカルボン酸テトラ(n−ヘプチル)エステ
ル(BPTE)を用いて第3表に示す配合割合で調
製した塩化ビニル樹脂シートから内表面積46cm2
ミニバツグを作成した。 第3表 配合比(重量比) 実施例4 PVC(S1003) 100 BTCH 70 エポキシ化大豆油 10 高級脂肪酸塩系安定剤 1 溶出試験 実施例4および比較例1で成形したミニバツグ
をオートクレーブ滅菌した後、ヒト血清5mlを無
菌的に分注し、種々の抽出条件にて溶出BPTEお
よびDOP濃度を測定した。結果を第4表に示す。
【表】 なお、溶出濃度測定は、試料血清1mlに1N
NaOH1mlを加え攪拌し、さらにテトラヒドロフ
ラン3mlを加え攪拌後、2000rpmで5分間遠心分
離し、血清とテトラヒドロフラン層が分離するの
でテトラヒドロフラン層の4μを高速液体クロ
マトグラフに導入して行なつた。なおこの方法で
の回収率はDOP、BPTEとも105%であつた。 高速液体クロマトグラフイー条件 装置:日本分光製高速液体クロマトグラフ
TRIROTAR−型 カラム:日立ゲル#3053(ODS)4.6mmφ×25cm 溶媒:アセトニトリル100%、10ml/min 検出:UVモニター220nm(DOP) 280nm(BPTE) 試料量:4μ 溶血毒性試験 実施例1〜4で得られたシート3gに0.9%30
mlを加えて121℃、50分間オートクレーブ抽出を
行なう。抽出液5mlを用いて日本薬局方第10版
「輸液用プラスチツク容器試験法」の「溶血性試
験」に基づいて測定したところ溶血率は0.2%で
あり、陰性であつた。 細胞毒性試験 実施例1〜4で得られたシートの試験細断片1
gを日水製薬株式会社の抽出媒体(MEM)培地
3mlに入れ、121℃、20分間抽出後、抽出培地を
そのままでおよび対照培地で67%、33%に希釈し
て、細胞(HeLa−S3)を投与し、翌日および
翌々日に各培地を顕微鏡で観察し、ブランクと比
較しながら細胞の変形や剥離、生育阻害の有無を
見る。2日目の状態で毒性を判定したところ、い
ずれの培地においてもブラングとの差異は認めら
れず、毒性は認められなかつた。 溶出物試験 実施例1〜4で得られたシートを表裏表面積の
合計が1200cm2となるように切断し、これを長さ5
cm、幅0.5cmの大きさに裁断し、滅菌瓶に入れ、
蒸溜水200mlを加え121℃、60分間オートクレーブ
滅菌した後、日本薬局第10版「輸液用プラスチツ
ク容器試験法」の溶出物試験に基づいて測定した
ところ、該試料は全ての試験項目に適合するもの
であつた。 参考実験:可塑剤のマウス静脈投与 (1) 方法 BPTE、DOPをエタノールに溶解し、生理
食塩水中で乳化した溶液をマウス尾静脈に投与
してマウスの生死を観察した。実験条件は以下
の通りである。
【表】 被験動物:ICRマウス(21〜25g)、雄各10匹 投与量:1ml/20g[1500mg(可塑剤)/Kg
(体重)] 投与経路:尾静脈 (2) 結果 投与後1日後のマウスの生死は以下の通りで
あつた。 BPTE溶液 10匹/10匹生存 DOP溶液 7匹/10匹生存 対照溶液 10匹/10匹生存 参考実験:可塑剤の血中への溶解性 ヒト血清10mlを100分液ロートにとる。この
上にDOPまたはBPTEをそれぞれ2ml加えた。
これを37℃オーブン中に約66時間静置した。下層
の血清部分を取り出し高速液体クロマトグラフイ
ーにて血静中のDOPおよびBPTE濃度を測定し
た。 (2) 結果 得られた結果は以下の通りであつた。 DOP 測定濃度90.6〜95.1ppm BPTE 測定濃度0.2〜0.25ppm 実施例5〜6および比較例2 健常人男子よりポリプロピレン製シリンジにて
45mlの血液を採取し、ただちに第5表に示す各抗
凝固剤溶液1.75mlを充填した実施例1のミニバツ
グに12.5mlずつ加え、軽く攪拌後、4℃で静置保
存を行つた。4週間後に、血漿ヘモグロビン濃度
をTMB法[クリニカルケミストリー(Clin.
Chem.)23、749(1977)]で測定した。その結果
を第6表に示す。
【表】 第6表 血漿ヘモグロビン濃度(mg/dl) 実施例5 65 実施例6 70 比較例 112 発明の具体的効果 以上述べたように、本発明は、可塑剤として、
ビフエニルテトラカルボン酸テトラエステルを配
合してなる塩化ビニル樹脂組成物で構成される軟
質容器に、赤血球保存剤としてマンニトール、マ
ルトース、パラチノースまたはサツカロースを配
合してなる抗凝固剤溶液を充填していることを特
徴とする血液保存容器であるから、該血液保存容
器中に血液を保存した際に、該血液保存溶液より
可塑剤はほとんど溶出することがなく、保存血液
中の血小板の凝集能の低下を起すおそれは極めて
少なく、2−エチルヘキシルフタレート等を可塑
剤として含有する従来の塩化ビニル樹脂製血液保
存容器と比較して極めて良好な血小板保存性を有
するものである。また、該血液保存容器は、充填
される抗凝固剤中にマンニトール、マルトース、
パラチノースまたはサツカロースを含有してお
り、これらが赤血球の溶血を妨げる働きをするの
で、従来の血液保存容器のごとく溶出する可塑性
による溶血抑制が得られなくても、保存血液にお
ける溶血作用が起ることは少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の血液保存容器の一例を示す正
面図、第2図は、CPD血漿のクロマトグラムで
あり、また第3〜5図は、可塑剤溶出CPD血漿
のクロマトグラムである。 3……採血バツグ、13,22……子バツグ、
6,16,21……チユーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 可塑剤として、ビフエニルテトラカルボン酸
    テトラエステルを配合してなる塩化ビニル樹脂組
    成物で構成される軟質容器に、赤血球保存剤とし
    てマンニトール、マルトース、パラチノースまた
    はサツカロースを配合してなる抗凝固剤溶液を充
    填していることを特徴とする血液保存容器。
JP61265716A 1986-11-10 1986-11-10 血液保存容器 Granted JPS63120254A (ja)

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