JPS60168464A - 血液保存方法及びその保存用容器 - Google Patents
血液保存方法及びその保存用容器Info
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- JPS60168464A JPS60168464A JP58218526A JP21852683A JPS60168464A JP S60168464 A JPS60168464 A JP S60168464A JP 58218526 A JP58218526 A JP 58218526A JP 21852683 A JP21852683 A JP 21852683A JP S60168464 A JPS60168464 A JP S60168464A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は輸血用の血液または血液成分製剤の保存方法及
びその保存用容器に関する。
びその保存用容器に関する。
従来の血液保存方法としては、採血ガラス製容器または
、採血プラスチック製バッグに無菌的に採＋ｆｕ Ｌ／
、これを冷蔵庫中で４°Ｃ〜６°Ｃの低温で保存する方
法が行われている。この方法で保存を行っても、血液が
本来持っている機能、特に赤血球が酸素を運んで生体組
織に利用させる機能は［１を追うに従って低下してくる
問題点がある。
、採血プラスチック製バッグに無菌的に採＋ｆｕ Ｌ／
、これを冷蔵庫中で４°Ｃ〜６°Ｃの低温で保存する方
法が行われている。この方法で保存を行っても、血液が
本来持っている機能、特に赤血球が酸素を運んで生体組
織に利用させる機能は［１を追うに従って低下してくる
問題点がある。
本発明はこの問題点を解決せんとするものであり、その
目的は血液または血液成分製剤の有する生理的機能を高
いレベルに保ったまま保存することができる血液または
血液成分製剤の保存方法を提供することにある。また他
の目的はそれらの保存用容器を提供することにある。
目的は血液または血液成分製剤の有する生理的機能を高
いレベルに保ったまま保存することができる血液または
血液成分製剤の保存方法を提供することにある。また他
の目的はそれらの保存用容器を提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成すべく研究の結果、血液
の保存機能はガラス製容器に比べてプラスチック製バッ
グが幾分有利であり、その原因はガラス製容器よりもプ
ラスチック製バッグがガス透過性の良いことに着目し、
通気性高分子材料の極く薄い膜、例えば０．０５＋？ｌ
ｆｆ以下とし、ガス透過性の高いものとなし、これを使
用して血液内部の炭酸ガス分圧が８５ｍｍＨｇ以下（空
気中で保存する場合）に保ちながら保存したところ、血
液または血液成分製剤１１月と含まれる赤血球、血小板
、白血球などの細胞成分を、その機能を十分に保持した
ままで、相当期間貯蔵することができ、その後適合する
生体に輸注された際に、これら細胞成分の機能が十分に
発揮し得られることを究明し得た。この究明事実に基づ
いて本発明を完成した。
の保存機能はガラス製容器に比べてプラスチック製バッ
グが幾分有利であり、その原因はガラス製容器よりもプ
ラスチック製バッグがガス透過性の良いことに着目し、
通気性高分子材料の極く薄い膜、例えば０．０５＋？ｌ
ｆｆ以下とし、ガス透過性の高いものとなし、これを使
用して血液内部の炭酸ガス分圧が８５ｍｍＨｇ以下（空
気中で保存する場合）に保ちながら保存したところ、血
液または血液成分製剤１１月と含まれる赤血球、血小板
、白血球などの細胞成分を、その機能を十分に保持した
ままで、相当期間貯蔵することができ、その後適合する
生体に輸注された際に、これら細胞成分の機能が十分に
発揮し得られることを究明し得た。この究明事実に基づ
いて本発明を完成した。
本発明の要旨は、
（１）輸血用の血液または血液成分製剤を収容するガス
透過性高分子材料製バッグに、炭酸ガスの排除を十分に
行わしめるガス交換機能を持たせて、空気中で保存する
場合、血液内部の炭酸ガス分圧が保存１週間以後８５
ｍｍＨｇを越えて一１ユ昇しないように、保存するよう
にしたことを特徴とする血液保存方法、及び （２）輸血用の血液または血液成分製剤を収容する（３
） バッグにおいて、外部との間に炭酸ガスの排除を行わし
めるように、ガス透過ｆ’Ｉ高分子材料製薄膜をバッグ
の一部又は全体に使用して高いガス交換機能を持たせ、
その外周を、一体化または間隔を置いて通気性補強剤を
用いて補強し、ガス交換のための広い表面積を保ちなが
らも外部からの損傷から保護するように構成したことを
特徴とする血液保存用容器にある。
透過性高分子材料製バッグに、炭酸ガスの排除を十分に
行わしめるガス交換機能を持たせて、空気中で保存する
場合、血液内部の炭酸ガス分圧が保存１週間以後８５
ｍｍＨｇを越えて一１ユ昇しないように、保存するよう
にしたことを特徴とする血液保存方法、及び （２）輸血用の血液または血液成分製剤を収容する（３
） バッグにおいて、外部との間に炭酸ガスの排除を行わし
めるように、ガス透過ｆ’Ｉ高分子材料製薄膜をバッグ
の一部又は全体に使用して高いガス交換機能を持たせ、
その外周を、一体化または間隔を置いて通気性補強剤を
用いて補強し、ガス交換のための広い表面積を保ちなが
らも外部からの損傷から保護するように構成したことを
特徴とする血液保存用容器にある。
本発明において使用するガス透過性高分子材料製バッグ
としては、血液に溶出する有害物質がなく、かつ水分の
透過性の少ない高分子材料、例えば、医療用ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン等のポリオレフィン、テフロン（商
標名）等の弗素樹脂、天然及び合成ゴム、シリコンゴム
などノ素材を、血液からの炭酸ガスの排除が十分性われ
る、即ち、空気中で保存する場合、血液内部の炭酸ガス
分圧が３５ｍｍＨｇ以下に保たれる薄膜とし、これをバ
ッグに形成したものが使用される。その膜厚は高分子材
料の素材によって相違するが、例えばポリ塩化ビニルで
Ｑ、００ｙｍ以下、天然ゴムラテックスで（４） ０．１ｎ以下であることが好ましい。
としては、血液に溶出する有害物質がなく、かつ水分の
透過性の少ない高分子材料、例えば、医療用ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン等のポリオレフィン、テフロン（商
標名）等の弗素樹脂、天然及び合成ゴム、シリコンゴム
などノ素材を、血液からの炭酸ガスの排除が十分性われ
る、即ち、空気中で保存する場合、血液内部の炭酸ガス
分圧が３５ｍｍＨｇ以下に保たれる薄膜とし、これをバ
ッグに形成したものが使用される。その膜厚は高分子材
料の素材によって相違するが、例えばポリ塩化ビニルで
Ｑ、００ｙｍ以下、天然ゴムラテックスで（４） ０．１ｎ以下であることが好ましい。
なお、前記血液内部の炭酸ガス分圧が３５ｆｆｆｆＨｇ
以下の値は、低温保存状態から気密のまま３７°Ｃに昇
温しで測定した値を言う。
以下の値は、低温保存状態から気密のまま３７°Ｃに昇
温しで測定した値を言う。
次に本発明の保存用容器の実施態様の例を図面に基づい
て説明する。
て説明する。
図面においてはガス透過性高分子材料薄膜１の外周に通
気性補強剤４を設けたものを示したが、通気性補強剤４
をガス透過性高分子材料薄膜１に張り合わせ設けてもよ
い。
気性補強剤４を設けたものを示したが、通気性補強剤４
をガス透過性高分子材料薄膜１に張り合わせ設けてもよ
い。
本発明の保存用容器を冷蔵庫中に保存する場合、該容器
を包囲するガス環境の酸素濃度や、炭酸ガス濃度を調整
することにより、保存用容器のバッグ膜を透過する酸素
や、該膜内から排出する炭酸ガスの量を調節させること
ができる。これを行うことにより、更に一層容器内の血
液細胞成分の代謝を生理的に保つことができる。また、
容器の外枠及び釣り下げ用スリット６により容器を冷蔵
庫内に間隔を置いて配列することにより、保存血液の代
謝を容易にすることもできる。
を包囲するガス環境の酸素濃度や、炭酸ガス濃度を調整
することにより、保存用容器のバッグ膜を透過する酸素
や、該膜内から排出する炭酸ガスの量を調節させること
ができる。これを行うことにより、更に一層容器内の血
液細胞成分の代謝を生理的に保つことができる。また、
容器の外枠及び釣り下げ用スリット６により容器を冷蔵
庫内に間隔を置いて配列することにより、保存血液の代
謝を容易にすることもできる。
実施例
健康な成人男子より２００ｙの静脈面を、従来のチル七
社製のＣＰＤ血液バッグ（膜厚約０．４．ｍｍのポリ塩
化ビニル製膜）と、天然ゴムラテックス製バ、ソゲ（膜
厚０．０３Ｍ）に入れて２１Ｆ１間４°Ｃで保存した。
社製のＣＰＤ血液バッグ（膜厚約０．４．ｍｍのポリ塩
化ビニル製膜）と、天然ゴムラテックス製バ、ソゲ（膜
厚０．０３Ｍ）に入れて２１Ｆ１間４°Ｃで保存した。
保存血液の赤血球中の２，３−デフオスフオグリセン酸
（以下２．３−ＤＰＧと記載する）の濃度と、赤血球に
対する性質を表わす指標として用いられる酸素飽和度が
５０％になる時の酸素分圧（Ｐｓｏ） とを経日的に調
べた。その調査結果は次の表１に示す通りであった。
（以下２．３−ＤＰＧと記載する）の濃度と、赤血球に
対する性質を表わす指標として用いられる酸素飽和度が
５０％になる時の酸素分圧（Ｐｓｏ） とを経日的に調
べた。その調査結果は次の表１に示す通りであった。
表１に示すように、保存７［１以後において、本発明の
方法では従来法に比較して赤血球の保存状態が極めてよ
いことが分かる。従って、本発明の方法で２１目間保存
した後輸血しても、従来法で２週間以−Ｉ−保存した１
（１【液を大（桟に輸血した場合に見られるような患者
の状態悪化を起す」：うなことはない。
方法では従来法に比較して赤血球の保存状態が極めてよ
いことが分かる。従って、本発明の方法で２１目間保存
した後輸血しても、従来法で２週間以−Ｉ−保存した１
（１【液を大（桟に輸血した場合に見られるような患者
の状態悪化を起す」：うなことはない。
以」二のように、本発明の血液保存方法によると、バッ
グをガス透過性高分子材料からなる極めて薄い膜で形成
し、バッグ内の炭酸ガスの排除を十分に行えるようにし
、血液内部の炭酸ガス分圧が保存１週間以後８５ｍｍＨ
ｇ以下の状態の下で保存できるため、バッグ１１月と保
存されている血液や血液成分製剤の細胞成分の代謝を生
理的に保ち得られる優れた作用効果を有する。またその
保存用容器によると、バッグの外周を間隔を置いて通気
性補強材で囲んで保護し、あるいは通気性補強材を張り
合わせて保護されているため、その強度も強く、その取
扱いも容易である優れた作用効果を有する。
グをガス透過性高分子材料からなる極めて薄い膜で形成
し、バッグ内の炭酸ガスの排除を十分に行えるようにし
、血液内部の炭酸ガス分圧が保存１週間以後８５ｍｍＨ
ｇ以下の状態の下で保存できるため、バッグ１１月と保
存されている血液や血液成分製剤の細胞成分の代謝を生
理的に保ち得られる優れた作用効果を有する。またその
保存用容器によると、バッグの外周を間隔を置いて通気
性補強材で囲んで保護し、あるいは通気性補強材を張り
合わせて保護されているため、その強度も強く、その取
扱いも容易である優れた作用効果を有する。
（７）
図面は本発明の保存用容器の実施態様の例を示すもので
あり、第１図はその平面図、第２図はその断面図である
。 １：ガス透過性高分子材料薄膜 ２：採血チューブ ３：輸血用セット連絡口 ４：通気性補強材 ５：血液保存液 ６：外枠及び釣り下げ用スリット （８） 図面の浄書（内容に変更なし） 第１図 第２図 手続補正書 昭和５９年５月１日 特許庁長官 殿 ］、事件の表示 昭和５８年許願第２１８５２６号２、
発明の名称 血液保存方法及びその保存用容器 ３、補正をする者 事件との関係 特許出願人 ４、補正命令の日月 昭和５９年４月１３日５、補正の
対象 図面 ６、補正の内容 図面の浄書（内容に変更なし）手続補
正書 昭和６０年２月１６日 特許庁長官 志賀 学殿 １、事件の表示 昭和５８年 特 許 願第２１８５２６号３、 補正を
する者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都千代田区永田町二丁目５番２号６ 補正
により増加する発明の数 なし７、補正の対象 明細書の特許請求の範囲９発明の名称１発ｑ ｆ５−ｍ
細前記補正の対象以外の訂正はない。 １発明の名称 輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法２％許請求の
範囲 の血液または赤血球ｉ浮液の炭酸ガス分圧がすることを
特徴とする輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法。 （１） 酸ガス濃度を調節することによシ、容器内の３発明の詳
細な説明 産業上の利用分野 本発明は輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法に関
する。 適量のクエン酸抗凝固剤を添加してカラス製あるいはプ
ラスチック製の容器に入れ、これを冷蔵庫内で４〜６°
Ｃの低温で保存する方法が行われている。 この保存方法では血液が本来持っている機能・喘に赤血
球が酸素を運んで生体組織に利用される機能が日を追う
に伴って低下する問題点があった。 発明の目的 本発明はこの問題点を解決せんとするものであ（９，１ リ、その目的は、血液まだは赤血球ｉｓ厚液中に存する
赤血球の生理的機能を高いレベルに保ったまま保存する
ことができる輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法
を提供するにある。 発明の構成 本発明者らは前記目的を達成すべく研究の結果、血液ま
たは血液成分製剤をＩ［ｇ容し、空気中で数週間４〜６
°Ｃで保存する場合、その血液の酸素分圧が１５０ｍ＋
Ｈｇ以上で、炭酸ガス分圧が４ （ｌ ｗｎ Ｈｇ以下
に保たれると、血液中または血液成分製剤中に含まれる
赤血球などの成分を、その機能を十分に保持したままで
、従来の保存期間より長期に１．って保存することがで
きることを発明した（特願昭５８−１１３３０号１％開
昭５９−１３７０６４号公報）。 この方法によると、炭酸ガス分圧を４０ｍＨｇ以下に保
つには、ポリ塩化ビニル膜では、０．０３ｍ以下、天然
ゴムラテックス膜では０．０５ ｍｍ以下の薄膜にする
必要があった。従って薄膜の保持には補強側を必須とし
、かつ膜も破損し易いため、喜嘉、 →゛の製作及び取扱いに注意を要する吟の開題点があっ
た。 本発明者らはこの問題虞を解決するだめ更に研究を沖ね
た結果、炭酸ガス分圧を４０ｍｍＨｇ超えても１週間後
に８５ｗＨｇ以丁になるように保持すれは、血液中に含
まれる赤血球の生理的機能を障害することが少ない状態
で保存でき、その後適合する生体に輸注された際に、そ
の生理的機能が直ちに十分に発揮し得られることを究明
し得た。すなわち、クエン酸抗凝固剤を含む保存容器中
に血液または赤血球濃厚液を収容すると、収容頭初は炭
酸ガス分圧は８５ｗ＋＋以上にあがることがあるが、少
なくとも１週曲以後を８５＋ｎｎ＋Ｈｇ以丁に保てばよ
いことか分った。また炭酸ガス分圧は該容器を包囲する
ガス雰囲気の酸素濃度及び炭酸ガス濃度を調整すること
により容易に調整することができることを究明し得た。 この知見に基いて本発明を完成した。 本発明の要旨は、 １）人血液にクエン酸抗凝固剤を添加して作られた輸血
用血液または赤血球？！Ｉ厚液浮液器内に入れて空気中
で保存するに当って、容器内の血液または赤血球濃厚液
の炭酸ガス分圧が保存１週間以後、４０ ｔｍ ）Ｉｇ
を超え、８５ ｔａｎ Ｈｇ以下の状態にあることを可
能とする炭酸ガスの排除を十分に行わしめるガス交換機
能を有するガス透過性高分子側斜製保存客器で保存する
ことを特徴とする輸血用血液または赤血球濃厚液の保存
方法にある。 ２） 人血液にクエン酸抗凝固剤を添加して作られた輸
血用血液または赤血球濃厚液を容器内に入れて空気中で
保存するに当って、炭酸ガスの排除を十分に行わしめる
ガス交換機能を有するガス透過性高分子材料製保存容器
を使用し、該保存容器を包囲する雰囲気ガスの炭酸ガス
濃度を調節することにより、容器内の血液または赤血球
濃厚液の炭酸ガス分圧が保存１週曲以後、４０ｔｍＨｇ
を超え、８５ ｍ ）ｉｇ以下の状態に保持することを
特徴とする輸血用血液または赤血球ｍ厚（５） 液の保存方法にある。 本発明において使用するガス透過性高分子材料容器とし
ては、血液に溶出する鳴害物質がなく、かつ水分の透過
性の少ない高分子材料、例えば医療用ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン等のポリオレフィン、弗素樹脂、天然ゴム
及び合成ゴム、シリコーンゴムなどの素材をもって血液
から炭酸ガスの排除が十分に行われるように、空気中で
保存する場合、血液内部の炭酸ガス分圧が１週間以後、
たとえ４０ ｗ Ｈｇを超えることがあっても８５＋ｎ
＋ｎＨｇ以下に保たれる薄膜とし、これを容器に形成し
たものが使用される。その膜厚は高分子材料の素材によ
って相違するが、例えはポリ塩化ビニルで０．０５ ｒ
ｍｎ以丁、天然ゴムラテックスで０．１網以下であるこ
とがよい。本発明者らがさきに発明した炭酸ガス分圧を
４０ ｔｒａｍ Ｈｇ以下に保つには、ポリ塩化ビニル
では膜厚が０．０３ ｍｍ以１．天然ゴムラテックスで
は、０．０５ ｖａｎ以下にすることが必要であったか
、本発明の方法では膜厚を極度に薄くする必要がないた
め、膜にピンホール生成の危険が少な（６） く、また取扱いに際し膜の破損あるいはその保−のため
の手段が簡単と々る尋の利点がある。 なお、本発明における血液内部の炭酸ガス分圧の値は、
低温保存状態から気密のまま３７°Ｃに昇温して測定し
た値を言う。 実施例 本発明の方法を実施する態様を図面に基いて説明する。 第１図及び第２図は本発明の方法を実施する保存用容器
の態様を示す。第１図はその平面図、第２図はその断面
図である。 図中、１はガス透過性高分子材料薄膜、２は採血チュー
ブ、３は輸血用セットの連絡口、４は通気性補強材、５
は血液保存液、６は外枠及び釣り丁は用スリットを示す
。 図面において、ガス透過性高分子利料薄膜１の外周に通
気性補強材４を設けたものを示したが、通気性補強材４
をガス透過性高分子材料薄膜ｌに層状に張υ合わせ設け
てもよい。 本発明の保存用容器を冷蔵庫中に保存する場合、該容器
を包囲するガス環境の炭酸ガス濃度を調整することによ
り、保存用容器の膜を透過する炭酸ガスの量をｉｌ＆Ｉ
＃させることができる。これを行う枠及び釣り１げ用
スリット６により容器を冷蔵庫内に間隔を置いて配列す
ることや冷蔵庫内の換気を促進することにより、保存血
液のガス交換を容易にすることもできる。 次に、ヒトの血液を本法により保存した状態を従来法に
よる保存血と経日的に比較測定した結果を示す。健膝々
威人男子より２００２の静脈血をｌｉ従来のテルモ社製
のＯ’ＰＤ血液バッグ（膜厚０．４ ｍのポリ塙化ビニ
ル製膜により構成されたバッグ、クエン酸抗凝固液であ
るＯＰＤ液２８ｍ／を含有）と、同じ材質で膜厚を０．
０６ ｍｎとし、本発明によりガス透過性を高めて炭酸
ガスの排除を十分行えるようにしたものから力る同様に
構成されたバッグ（同量のＯＰＤ液を含翁）に入れて、
２１日間４°Ｃで保存した。保存血液の炭酸ガス分圧（
ＰＣＯ２）と、赤血球の２．３−デフオスグリセリン酸
（以下２．３ＤＰＧと記載する）の濃度と、赤血球の酸
素に対する性質を表わす指標として用いられる酸素飽和
度が５０％になる時の酸素分圧（Ｐｓｏ）とを経日的に
調べた。その調査結果は次の表１に示す通りであった。 以下余白 （９） （１０） 表１に示すように、保存７日以仮において、本発明の方
法では従来法に比較して赤血球の保存状態が極めてよい
ことが分かる。従って、本発明の方法で２１日間保存し
た後輸血しても、従来法で２週間以上保存した血液を大
１に輸血した場合に見られるような患者の状態悪化を起
すよう寿ととはない。 発明の効果 以上のように、本発明の血液保存方法によると、バッグ
をガス透過性高分子材料からなる薄い膜で形成し、容器
内の炭酸ガスの排除を十分に行えるように更に必要に応
じ容器を包囲す７）ガス雰囲気の炭酸ガス濃度を調整し
、血液の炭酸ガス分圧を保存１週間以後、４０ 調Ｈｇ
を超えても、８５ｗｌＨｇ以下の状態の下で保存するこ
とにより、容器内にられる優れた効果を有する。 また、本発明者らの先願発明よりもガス透過性高分子材
料製膜を厚くすることができるため、容器の製造々らび
取扱いが容易である効果を奏し得られる。 ４、図面の簡単な説明 図面は本発明の方法を実施する保存容器の態様の例を示
すものであり、第１図はその平面図、第２図はその断面
図である。 １：ガス透過性高分子材料薄膜 ２：採血チューブ ３ ：輸血用セットの連絡口 ４：通気性補強材 ５；面沿保存液 ６；外枠及び釣り下げ用スリット 特許出願人 新技術開発事業団
あり、第１図はその平面図、第２図はその断面図である
。 １：ガス透過性高分子材料薄膜 ２：採血チューブ ３：輸血用セット連絡口 ４：通気性補強材 ５：血液保存液 ６：外枠及び釣り下げ用スリット （８） 図面の浄書（内容に変更なし） 第１図 第２図 手続補正書 昭和５９年５月１日 特許庁長官 殿 ］、事件の表示 昭和５８年許願第２１８５２６号２、
発明の名称 血液保存方法及びその保存用容器 ３、補正をする者 事件との関係 特許出願人 ４、補正命令の日月 昭和５９年４月１３日５、補正の
対象 図面 ６、補正の内容 図面の浄書（内容に変更なし）手続補
正書 昭和６０年２月１６日 特許庁長官 志賀 学殿 １、事件の表示 昭和５８年 特 許 願第２１８５２６号３、 補正を
する者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都千代田区永田町二丁目５番２号６ 補正
により増加する発明の数 なし７、補正の対象 明細書の特許請求の範囲９発明の名称１発ｑ ｆ５−ｍ
細前記補正の対象以外の訂正はない。 １発明の名称 輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法２％許請求の
範囲 の血液または赤血球ｉ浮液の炭酸ガス分圧がすることを
特徴とする輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法。 （１） 酸ガス濃度を調節することによシ、容器内の３発明の詳
細な説明 産業上の利用分野 本発明は輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法に関
する。 適量のクエン酸抗凝固剤を添加してカラス製あるいはプ
ラスチック製の容器に入れ、これを冷蔵庫内で４〜６°
Ｃの低温で保存する方法が行われている。 この保存方法では血液が本来持っている機能・喘に赤血
球が酸素を運んで生体組織に利用される機能が日を追う
に伴って低下する問題点があった。 発明の目的 本発明はこの問題点を解決せんとするものであ（９，１ リ、その目的は、血液まだは赤血球ｉｓ厚液中に存する
赤血球の生理的機能を高いレベルに保ったまま保存する
ことができる輸血用血液または赤血球濃厚液の保存方法
を提供するにある。 発明の構成 本発明者らは前記目的を達成すべく研究の結果、血液ま
たは血液成分製剤をＩ［ｇ容し、空気中で数週間４〜６
°Ｃで保存する場合、その血液の酸素分圧が１５０ｍ＋
Ｈｇ以上で、炭酸ガス分圧が４ （ｌ ｗｎ Ｈｇ以下
に保たれると、血液中または血液成分製剤中に含まれる
赤血球などの成分を、その機能を十分に保持したままで
、従来の保存期間より長期に１．って保存することがで
きることを発明した（特願昭５８−１１３３０号１％開
昭５９−１３７０６４号公報）。 この方法によると、炭酸ガス分圧を４０ｍＨｇ以下に保
つには、ポリ塩化ビニル膜では、０．０３ｍ以下、天然
ゴムラテックス膜では０．０５ ｍｍ以下の薄膜にする
必要があった。従って薄膜の保持には補強側を必須とし
、かつ膜も破損し易いため、喜嘉、 →゛の製作及び取扱いに注意を要する吟の開題点があっ
た。 本発明者らはこの問題虞を解決するだめ更に研究を沖ね
た結果、炭酸ガス分圧を４０ｍｍＨｇ超えても１週間後
に８５ｗＨｇ以丁になるように保持すれは、血液中に含
まれる赤血球の生理的機能を障害することが少ない状態
で保存でき、その後適合する生体に輸注された際に、そ
の生理的機能が直ちに十分に発揮し得られることを究明
し得た。すなわち、クエン酸抗凝固剤を含む保存容器中
に血液または赤血球濃厚液を収容すると、収容頭初は炭
酸ガス分圧は８５ｗ＋＋以上にあがることがあるが、少
なくとも１週曲以後を８５＋ｎｎ＋Ｈｇ以丁に保てばよ
いことか分った。また炭酸ガス分圧は該容器を包囲する
ガス雰囲気の酸素濃度及び炭酸ガス濃度を調整すること
により容易に調整することができることを究明し得た。 この知見に基いて本発明を完成した。 本発明の要旨は、 １）人血液にクエン酸抗凝固剤を添加して作られた輸血
用血液または赤血球？！Ｉ厚液浮液器内に入れて空気中
で保存するに当って、容器内の血液または赤血球濃厚液
の炭酸ガス分圧が保存１週間以後、４０ ｔｍ ）Ｉｇ
を超え、８５ ｔａｎ Ｈｇ以下の状態にあることを可
能とする炭酸ガスの排除を十分に行わしめるガス交換機
能を有するガス透過性高分子側斜製保存客器で保存する
ことを特徴とする輸血用血液または赤血球濃厚液の保存
方法にある。 ２） 人血液にクエン酸抗凝固剤を添加して作られた輸
血用血液または赤血球濃厚液を容器内に入れて空気中で
保存するに当って、炭酸ガスの排除を十分に行わしめる
ガス交換機能を有するガス透過性高分子材料製保存容器
を使用し、該保存容器を包囲する雰囲気ガスの炭酸ガス
濃度を調節することにより、容器内の血液または赤血球
濃厚液の炭酸ガス分圧が保存１週曲以後、４０ｔｍＨｇ
を超え、８５ ｍ ）ｉｇ以下の状態に保持することを
特徴とする輸血用血液または赤血球ｍ厚（５） 液の保存方法にある。 本発明において使用するガス透過性高分子材料容器とし
ては、血液に溶出する鳴害物質がなく、かつ水分の透過
性の少ない高分子材料、例えば医療用ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン等のポリオレフィン、弗素樹脂、天然ゴム
及び合成ゴム、シリコーンゴムなどの素材をもって血液
から炭酸ガスの排除が十分に行われるように、空気中で
保存する場合、血液内部の炭酸ガス分圧が１週間以後、
たとえ４０ ｗ Ｈｇを超えることがあっても８５＋ｎ
＋ｎＨｇ以下に保たれる薄膜とし、これを容器に形成し
たものが使用される。その膜厚は高分子材料の素材によ
って相違するが、例えはポリ塩化ビニルで０．０５ ｒ
ｍｎ以丁、天然ゴムラテックスで０．１網以下であるこ
とがよい。本発明者らがさきに発明した炭酸ガス分圧を
４０ ｔｒａｍ Ｈｇ以下に保つには、ポリ塩化ビニル
では膜厚が０．０３ ｍｍ以１．天然ゴムラテックスで
は、０．０５ ｖａｎ以下にすることが必要であったか
、本発明の方法では膜厚を極度に薄くする必要がないた
め、膜にピンホール生成の危険が少な（６） く、また取扱いに際し膜の破損あるいはその保−のため
の手段が簡単と々る尋の利点がある。 なお、本発明における血液内部の炭酸ガス分圧の値は、
低温保存状態から気密のまま３７°Ｃに昇温して測定し
た値を言う。 実施例 本発明の方法を実施する態様を図面に基いて説明する。 第１図及び第２図は本発明の方法を実施する保存用容器
の態様を示す。第１図はその平面図、第２図はその断面
図である。 図中、１はガス透過性高分子材料薄膜、２は採血チュー
ブ、３は輸血用セットの連絡口、４は通気性補強材、５
は血液保存液、６は外枠及び釣り丁は用スリットを示す
。 図面において、ガス透過性高分子利料薄膜１の外周に通
気性補強材４を設けたものを示したが、通気性補強材４
をガス透過性高分子材料薄膜ｌに層状に張υ合わせ設け
てもよい。 本発明の保存用容器を冷蔵庫中に保存する場合、該容器
を包囲するガス環境の炭酸ガス濃度を調整することによ
り、保存用容器の膜を透過する炭酸ガスの量をｉｌ＆Ｉ
＃させることができる。これを行う枠及び釣り１げ用
スリット６により容器を冷蔵庫内に間隔を置いて配列す
ることや冷蔵庫内の換気を促進することにより、保存血
液のガス交換を容易にすることもできる。 次に、ヒトの血液を本法により保存した状態を従来法に
よる保存血と経日的に比較測定した結果を示す。健膝々
威人男子より２００２の静脈血をｌｉ従来のテルモ社製
のＯ’ＰＤ血液バッグ（膜厚０．４ ｍのポリ塙化ビニ
ル製膜により構成されたバッグ、クエン酸抗凝固液であ
るＯＰＤ液２８ｍ／を含有）と、同じ材質で膜厚を０．
０６ ｍｎとし、本発明によりガス透過性を高めて炭酸
ガスの排除を十分行えるようにしたものから力る同様に
構成されたバッグ（同量のＯＰＤ液を含翁）に入れて、
２１日間４°Ｃで保存した。保存血液の炭酸ガス分圧（
ＰＣＯ２）と、赤血球の２．３−デフオスグリセリン酸
（以下２．３ＤＰＧと記載する）の濃度と、赤血球の酸
素に対する性質を表わす指標として用いられる酸素飽和
度が５０％になる時の酸素分圧（Ｐｓｏ）とを経日的に
調べた。その調査結果は次の表１に示す通りであった。 以下余白 （９） （１０） 表１に示すように、保存７日以仮において、本発明の方
法では従来法に比較して赤血球の保存状態が極めてよい
ことが分かる。従って、本発明の方法で２１日間保存し
た後輸血しても、従来法で２週間以上保存した血液を大
１に輸血した場合に見られるような患者の状態悪化を起
すよう寿ととはない。 発明の効果 以上のように、本発明の血液保存方法によると、バッグ
をガス透過性高分子材料からなる薄い膜で形成し、容器
内の炭酸ガスの排除を十分に行えるように更に必要に応
じ容器を包囲す７）ガス雰囲気の炭酸ガス濃度を調整し
、血液の炭酸ガス分圧を保存１週間以後、４０ 調Ｈｇ
を超えても、８５ｗｌＨｇ以下の状態の下で保存するこ
とにより、容器内にられる優れた効果を有する。 また、本発明者らの先願発明よりもガス透過性高分子材
料製膜を厚くすることができるため、容器の製造々らび
取扱いが容易である効果を奏し得られる。 ４、図面の簡単な説明 図面は本発明の方法を実施する保存容器の態様の例を示
すものであり、第１図はその平面図、第２図はその断面
図である。 １：ガス透過性高分子材料薄膜 ２：採血チューブ ３ ：輸血用セットの連絡口 ４：通気性補強材 ５；面沿保存液 ６；外枠及び釣り下げ用スリット 特許出願人 新技術開発事業団
Claims (2)
- （１）輸血用の血液または血液成分製剤を収容す之ガス
透過性高分子材料製バッグに、炭酸ガスの排除を十分に
行わしめるガス交換機能を持たせて、空気中で保存する
場合、血液内部の炭酸ガス分圧が保存１週間以後３５
ｍｍＨｇを越えて上昇しないように、保存するようにし
たことを特徴とする血液保存方法。 - （２）輸血用の血液または血液成分製剤を収容するバッ
グにおいて、外部との間で炭酸ガスの排除を行わしめる
ように、ガス透過性高分子材料製薄膜をバッグの一部又
は全体に使用して高いガス交換機能を持たせ、その外周
を一体化、または間隔を置いて通気性補強材を用いて補
強し、ガス交換のための広い表面積を保ちながらも外部
からの損傷から保護するように構成したことを特徴とす
る血液保存容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58218526A JPS60168464A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 血液保存方法及びその保存用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58218526A JPS60168464A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 血液保存方法及びその保存用容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60168464A true JPS60168464A (ja) | 1985-08-31 |
| JPH0450019B2 JPH0450019B2 (ja) | 1992-08-13 |
Family
ID=16721305
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58218526A Granted JPS60168464A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 血液保存方法及びその保存用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60168464A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6125558A (ja) * | 1984-07-16 | 1986-02-04 | 住友ベークライト株式会社 | 血液及び血液製剤の保存容器及び保存方法 |
| JPS63120254A (ja) * | 1986-11-10 | 1988-05-24 | Terumo Corp | 血液保存容器 |
| US4812310A (en) * | 1986-08-29 | 1989-03-14 | Toru Sato | Preserving solution for blood or packed blood cells and method for preserving blood or packed blood cells by using the same |
| JPH0229256A (ja) * | 1988-05-26 | 1990-01-31 | Boehringer Mannheim Gmbh | 生物学的または薬学的物質を凍結乾燥する容器 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US4132594A (en) * | 1976-06-28 | 1979-01-02 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Gas diffusion liquid storage bag and method of use for storing blood |
| JPS5829465A (ja) * | 1981-08-05 | 1983-02-21 | イ−・アイ・デユ・ポン・ドウ・ヌム−ル・アンド・カンパニ− | 血小板貯蔵容器 |
-
1983
- 1983-11-18 JP JP58218526A patent/JPS60168464A/ja active Granted
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| JPH0450830B2 (ja) * | 1988-05-26 | 1992-08-17 | Boehringer Mannheim Gmbh |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0450019B2 (ja) | 1992-08-13 |
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