JPH056822Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、乗り物のシート、殊に、乗り物の
ドライバー・シートに使用するのに適するように
改良されたサイ・サポートに関する。

背景技術 従来、例えば、ミツシヨン仕様の自動車では、
クラツチ操作の際、シート・クツシヨンのメイ
ン・クツシヨンが前方部分において、ドライバの
大腿によつて過度に押し潰され、また、オートマ
チツク仕様の自動車では、そのドライバの大腿が
そのメイン・クツシヨンの前方部分から持ち上げ
られ、浮き上がつているので、そのドライバは疲
労され易い状態に置かれてきている。

考案の目的・課題 この考案の目的・課題は、ドライバ、乗員、乗
客などの体形や着座姿勢に応じて、シート・クツ
シヨンの前方の高さを調節可能にし、不自然な着
座姿勢による疲労からそれらの人々を解放可能に
し、それらドライバ、乗員、乗客に与える大腿の
サポート感を向上させ、よりかけ心地を向上させ
るところのシートに使用されるサイ・サポートの
提供にある。

目的・課題に係る構成上の考案の概要： 請求する考案の内容 上述の目的・課題に関連して、この考案のシー
トに使用されるサイ・サポートは、軸線をクツシ
ヨン・フレームの左右方向に位置させて、そのク
ツシヨン・フレームの前方に配置されるシヤフト
と、セクタ・イクステンシヨン・エンドを一緒に
有してそのシヤフトに適宜の間隔を置いて回転可
能に嵌め合わせられる一対の可動スリーブと、ニ
ユートラル位置および前倒れ位置を決定し、それ
らの位置において、そのセクタ・イクステンシヨ
ン・エンドの回転に干渉するストツパを両端にそ
れぞれ備え、その可動スリーブ間において、その
シヤフトに固定的に組み付けられる迴止めと、そ
の可動スリーブのセクタ・イクステンシヨン・エ
ンドのニユートラル位置に関連されて、その可動
スリーブに対応して固定的に取り付けられる一対
の爪と、その一対の可動スリーブをその迴止めに
一定の関係で対応させるように、その一対の可動
スリーブを互いに固定的に連結する連動リンク
と、その可動スリーブに対応して嵌め合わせら
れ、その可動スリーブのニユートラル位置および
その可動スリーブに関するリフト位置において、
その可動スリーブの回転に干渉するように、その
爪を対応して嵌め込む開口を有する一対のフリク
シヨン・カラーと、先端がそのクツシヨン・フレ
ームの前縁側に位置され、かつ、後端側がそのフ
リクシヨン・カラーに固定的に取り付けられるリ
フト・プレートと、可動スリーブ側およびクツシ
ヨン・フレーム側間に配置されるテンシヨン・ス
プリングとを含んで構成し、荷重がそのリフト・
プレートに下向きに加わると、その可動スリーブ
のセクタ・イクステンシヨン・エンドおよび迴り
止めのストツパによつて決定される一定の範囲
で、そのリフト・プレートを前倒れ状態に下げ、
また、荷重が無くなると、そのテンシヨン・スプ
リングでそのリフト・プレートをニユートラル位
置に戻し、さらには、そのリフト・プレートを上
向に引き上げると、その爪を嵌め込んでいるその
フリクシヨン・カラーの開口の範囲で、そのリフ
ト・プレートをそのシヤフトのまわりに揺動さ
せ、その可動スリーブおよびフリクシヨン・カラ
ー間に生じる摩擦力で、そのリフト・プレートを
その揺動位置に保持し、そのメイン・クツシヨン
の前方部分の高さを調節可能にするものである。

具体例の説明 以下、この考案のシートに使用されるサイ・サ
ポートの望ましい具体例について、図面を参照し
て説明する。

第１ないし５図は、乗用車のドライバ・シート
５０に適用されたこの考案のシートに使用される
サイ・サポートの具体例１０，１０を示してい
る。

そのドライバ・シート５０は、クツシヨン・シ
ート５１とシート・バツク５２とよりなり、その
クツシヨン・シート５１が、また、クツシヨン・
フレーム５３およびメイン・クツシヨン５４から
なり、一方、そのシート・バツク５２が、バツ
ク・フレーム（図示せず）およびバツク・クツシ
ヨン５５からなり、そのサイ・サポート１０，１
０が、第２図に示されるように、そのクツシヨ
ン・フレーム５３に配置されて、そのクツシヨ
ン・シート５１に組み込まれている。

そのサイ・サポート１０，１０は、互いに共用
するシヤフト１１と、一対の可動スリーブ１２，
１２と、迴止め１３と、一対の爪１４，１４と、
連動リンク１５と、一対のフリクシヨン・カラー
１６，１６と、リフト・プレート１７と、テンシ
ヨン・スプリング１８とを含んで構成し、また、
その可動スリーブ１２，１２のための固定スリー
ブ１９を備え、さらに、節度感が得られるよう
に、デイテント・プレート２０およびストツパ２
１を備えている。

そのシヤフト１１は、そのドライバー・シート
５０のクツシヨン・フレーム５３の左右方向に軸
線を位置させ、そのクツシヨン・フレーム５３の
前方における両側に両端を溶接して、そのクツシ
ヨン・フレーム５３の前方に配置されている。

このシヤフト１１には、その固定スリーブ１９
が通され、所定の位置においてスポツト溶接され
ている。

その可動スリーブ１２，１２は、パイプから所
定の長さに切断され、セクタ・イクステンシヨ
ン・エンド２３を一端に形成し、そのセクタ・イ
クステンシヨン・エンド２３を互いに向かい合わ
せて、そのシヤフト１１に適宜の間隔を置いて回
転可能に嵌め合わせられている。勿論、そのセク
タ・イクステンシヨン・エンド２３は、その可動
スリーブ１２，１２の一端部分を切り欠いて形成
されている。

その迴止め１３は、そのリフト・プレート１７
のニユートラル位置および前倒れ位置を決定し、
それらの位置において、そのセクタ・イクステン
シヨン・エンド２３の回転に干渉するストツパ２
４，２４を両端にそれぞれ備え、その可動スリー
ブ１２，１２間において、そのシヤフト１１に固
定的に組み付けられている。

この迴止め１３は、そのリフト・プレート１７
のニユートラル位置および前倒れ位置を決定し、
それらの位置において、そのセクタ・イクステン
シヨン・エンド２３の回転に干渉するストツパ２
４，２４を両端にそれぞれ備え、その可動スリー
ブ１２，１２間において、そのシヤフト１１に固
定的に組み付けられている。

この迴止め１３は、その可動スリーブ１２，１
２と同様に、パイプから所定の長さに切断された
スリーブからなり、そのストツパ２４，２４がそ
のスリーブの両端部分をセクタ・ストツパに切り
欠いて形成されている。

また、この迴止め１３は、そのシヤフト１１の
ピン孔２２に合わせられるピン孔２５が予め穴明
けされてあり、そのシヤフト１１に嵌め合わせら
れ、そのシヤフト１１のピン孔２２にそのピン孔
２５を合わせるようにして、その可動スリーブ１
２，１２間に位置され、そのピン孔２２，２５に
スプリング・ピン２６を打ち込んで、そのシヤフ
ト１１に固定されている。

そのようにして、そのシヤフト１１にピン止め
されたその迴止め１３は、第４図から理解される
ように、その可動スリーブ１２，１２がそのシヤ
フト１１のまわりに回転される際、その可動スリ
ーブ１２，１２のセクタ・イクステンシヨン・エ
ンド２３に干渉し、そのリフト・プレート１７の
ニユートラル位置および前倒れ位置にその可動ス
リーブ１２，１２を止める。

この一対の爪１４，１４は、その連動リンク１
５の両端の連結アーム２７，２７の先端に折り曲
げられて一体的に形成され、その連動リンク１５
がその連結アーム２７，２７の円弧状切欠き２
８，２８をその可動スリーブ１２，１２の外周面
に沿えて溶接されることによつて、その可動スリ
ーブ１２，１２に固定される。勿論、その爪１
４，１４は、その可動スリーブ１２，１２のセク
タ・イクステンシヨン・エンド２３，２３のニユ
ートラル位置に関連して、その対応する可動スリ
ーブ１２，１２に固定的に取り付けられる。

また、その連動リンク１５は、鋼板から所定の
寸法に切断され、プレス機で曲げ加工されたもの
で、前述のように、その一対の可動スリーブ１
２，１２を互いに固定的に連結し、その可動スリ
ーブ１２，１２をその迴止め１３に一定の関係で
対応させている。

その連動リンク１５は、さらに、所定の位置に
孔２９を打ち抜き、そのテンシヨン・スプリング
１８を引つ掛け得るようにしている。

その一対のフリクシヨン・カラー１６，１６
は、合成樹脂から厚肉に成形された筒部分３０お
よび一対のタング３１，３１からなるパイプ・ク
ランプ構造に製作されている。勿論、そのタング
３１，３１には、ボルト孔３２，３２が形成され
ている。

そのように合成樹脂から成形されたそのフリク
シヨン・カラー１６，１６には、その爪１４，１
４を対応して嵌め込み、その可動スリーブ１２，
１２のニユートラル位置およびその可動スリーブ
１２，１２に関するリフト位置において、その可
動スリーブ１２，１２の回転に干渉し、その可動
スリーブ１２，１２に関するニユートラル位置と
リフト位置との間の回転を規制する、所謂、その
シヤフト１１に関するそのリフト・プレート１７
のニユートラル位置およびリフト位置を規制する
開口３３，３３がその筒部分３０，３０の一端に
形成されている。

その開口３３，３３は切欠きに形成され、その
爪１４，１４を嵌め込み易くしている。

そのように、その筒部分３０，３０にその開口
３３，３３を形成したそのフリクシヨン・カラー
１６，１６は、その開口３３，３３にその爪１
４，１４を嵌め込むようにして、その筒部分３０
をその可動スリーブ１２，１２に対応して嵌め合
わせ、ワツシヤ３６，３６を使用して、ボルト３
４，３４およびナツト３５，３５でそのタング３
１，３１を締め付け、その可動スリーブ１２，１
２のまわりに回転される際、適宜の摩擦力が生じ
るように、その可動スリーブ１２，１２に取り付
けられている。

そのリフト・プレート１７は、ばね鋼板片から
なり、先端をクツシヨン・フレーム５３の前縁側
に位置させ、プレス機で後端に打ち抜かれたボル
ト孔３７，３７に溶接されたそのナツト３５，３
５をそのタング３１，３１のボルト孔３２，３２
に合わせながら、後端側をそのタング３１，３１
上に載せ、そのワツシヤ３６を介在させて、その
ナツト３５，３５にそのボルト３４，３４を締め
付け、そのようにして、そのフリクシヨン・カラ
ー１６，１６に固定的に取り付けられる。

また、このリフト・プレート１７は、自身の前
端側にリベツト孔３８をプレス機で打ち抜いて、
そのデイテント・プレート２０を固定できるよう
にしている。

そのように、後端側がそのフリクシヨン・カラ
ー１６，１６のタング３１，３１に締め付けられ
たそのリフト・プレート１７は、メイン・クツシ
ヨン５４の前縁部分５６におけるクツシヨン・パ
ツドを載せ、そのメイン・クツシヨン５４の前縁
部分５６を上下動可能に支え、高さ調節可能にし
ている。

そのテンシヨン・スプリング１８は、コイル・
スプリングからなり、その連動リンク１５の孔２
９に一端を引つ掛け、また、そのクツシヨン・フ
レーム５３の前方部分に溶接されたブラケツト４
５の孔４６に他端を引つ掛けて、その連動リンク
１５とそのクツシヨン・フレーム５３との間に配
置されている。勿論、そのように配置されて張ら
れたそのテンシヨン・スプリング１８は、そのリ
フト・プレート１７の先端を上方に持ち上げる方
向の力を、そのリフト・プレート１７に常に与え
ている。

その固定スリーブ１９は、前述の可動スリーブ
１２，１２と同様に、パイプから所定の長さに切
断され、第４図から理解されるように、そのシヤ
フト１１に嵌め合わせられ、所定の位置におい
て、そのシヤフト１１にスポツト溶接され、その
可動スリーブ１２をそのシヤフト１１上に位置決
めされている。

そのデイテント・プレート２０は、次に詳述さ
れるストツパ２１と協働してデイテント機構を構
成し、そのリフト・プレート１７の上下動に節度
感を与えるもので、ばね鋼板片を波板状に加工
し、上端にフランジ４０を曲げ加工した形状に製
作されている。

そのように加工されたデイテント・プレート２
０は、そのフランジ４０にリベツト孔４１を打ち
抜き、その孔４１をそのリフト・プレート１７の
リベツト孔３８に合わせ、そのリフト・プレート
１７側からそれらリベツト孔３８，４１にリベツ
ト４２を差し込み、そのリベツト４２をかしめ
て、そのリフト・プレート１７の下面に固定され
ている。

そのストツパ２１は、所定の長さに切断された
ばね鋼線片を略Ｕ字曲げされ、自由端部分４３，
４３をその連動リンク１５に溶接して、折曲げ部
分４４をそのデイテント・プレート２０波板状部
分３９の適宜の箇所に噛み合わせられている。特
に、このストツパ２１は、ばね鋼線から製作され
るので、そのデイテント・プレート２０に協働し
て抑止力を上げ、節度感を向上させる。

次に、上述のように構成されたサイ・サポート
１０，１０の動作をそのドライバ・シート５０に
関連して説明する。

今、そのサイ・サポート１０，１０が、第１お
よび２図に示されるように、ニユートラル位置に
あつて、下向きの力がそのリフト・プレート１７
に働らいていなければ、そのリフト・プレート１
７が、その連動リンク１５を介してそのテンシヨ
ン・スプリング１８によつて、先端を上方に持ち
上げる方向に引かれているので、そのフリクシヨ
ン・カラー１６，１６に伴われて、その可動スリ
ーブ１２，１２がそのシヤフト１１のまわりに回
転され、その可動スリーブ１２，１２のセクタ・
イクステンシヨン・エンド２３がその迴止め１３
のニユートラル位置に当てられる。その結果、そ
のリフト・プレート１７は略水平位置、換言する
ならば、ニユートラル位置に保たれる。

そのような状態で、そのクツシヨン・シート５
１の前縁部分５６に下向きの力が働くならば、す
なわち、クラツチ・ペダル（図示せず）、若しく
はアクセル・ペダル（図示せず）の踏み込みに応
じて、ドライバの大腿が、そのクツシヨン・シー
ト５１の前縁部分５６を押し潰すならば、そのリ
フト・プレート１７は先端を下方に押し下げる方
向に押され、また、同時に、そのテンシヨン・ス
プリング１８が伸び、そして、そのデイテント機
構においては、抑止力を越えた力が加えられ、そ
れに伴つて、その可動スリーブ１２，１２がその
シヤフト１１のまわりに、そのフリクシヨン・カ
ラー１６，１６がその可動スリーブ１２，１２の
まわりにそれぞれ回転され、その可動スリーブ１
２，１２のセクタ・イクステンシヨン・エンド２
３が、その迴止め１３のストツパ２４，２４の前
倒れ位置に当てられる。そして、この場合には、
そのフリクシヨン・カラー１６，１６の開口３
３，３３がその爪１４，１４に当たり、そのリフ
ト・プレート１７をさらに下方に押し下げようと
する下向きの力による摩擦力が、その可動スリー
ブ１２，１２とそのフリクシヨン・カラー１６，
１６との間に働くことが阻止されている。

そのようにして、そのリフト・プレート１７
は、前倒れ位置をとり、また、そのドライバに
は、違和感が感じられない。

また、ドライバにとつて、そのクツシヨン・シ
ート５１の前縁部分５６が低い場合には、そのク
ツシヨン・シート５１の前縁部分５６と一緒にそ
のリフト・プレート１７の先端をつかみながら上
方に持ち上げれば、そのリフト・プレート１７
は、そのシヤフト１１に関して、上方に揺動さ
れ、その可動スリーブ１２，１２およびフリクシ
ヨン・カラー１６，１６もまた、そのリフト・プ
レート１７に伴われて回転される。

その際には、その可動スリーブ１２，１２とそ
のフリクシヨン・カラー１６，１６との間に摩擦
力が働くので、そのリフト・プレート１７は、そ
の摩擦力に抗して上方に持ち上げられ、そのフリ
クシヨン・カラー１６，１６の開口３３，３３
が、その爪１４，１４に当り、そのシヤフト１１
および可動スリーブ１２，１２に関するそのフリ
クシヨン・カラー１６，１６の回転が止められ、
そのリフト・プレート１７は、自身を下方に押し
下げるように働く下向きの力に抵抗して、その可
動スリーブ１２，１２とそのフリクシヨン・カラ
ー１６，１６との間に生じる摩擦力と、そのテン
シヨン・スプリング１８と、そのデイテント機構
とによつて、リフト位置に保たれ、その結果、ク
ツシヨン・シート５１の前縁部分５６は高くな
り、ドライバの要求に対応される。

そのように、そのリフト・プレート１７が上下
動される際、そのリフト・プレート１７が、その
デイテント機構の抑止力に打ち勝つて振動され、
それに伴つて、そのデイテント・プレート２０と
そのストツパ２１との噛合い位置がスナツプ的に
変えられるので、その噛合い位置が変えられる際
に噛合い音が生じ、ドライバには節度感が与えら
れる。

上述では、そのサイ・サポート１０，１０のリ
フト・プレート１７がニユートラル位置およびリ
フト位置に同じく操作されるものとして説明され
たが、そのサイ・サポート１０，１０の一方で
は、そのリフト・プレート１７が、ニユートラル
位置に、そのサイ・サポート１０，１０の他方で
は、そのリフト・プレート１７がリフト位置にそ
れぞれ独立して操作することも可能である。

考案の利便・利益 上述よりして、既に提案され、使用されてきて
いるサイ・サポートに比較していえば、この考案
のシートに使用されるサイ・サポートは、軸線を
クツシヨン・フレームの左右方向に位置させて、
そのクツシヨン・フレームの前方に配置されるシ
ヤフトと、セクタ・イクステンシヨン・エンドを
一端に有してそのシヤフトに適宜の間隔を置いて
回転可能に嵌め合わせられる一対の可動スリーブ
と、ニユートラル位置および前倒れ位置を決定
し、それらの位置において、そのセクタ・イクス
テンシヨン・エンドの回転に干渉するストツパを
両端にそれぞれ備え、その可動スリーブ間おいに
て、そのシヤフトに固定的に組み付けられる迴止
めと、その可動スリーブのセクタ・イクステンシ
ヨン・エンドのニユートラル位置に関連されて、
その可動スリーブに対応して固定的に取り付けら
れる一対の爪と、その一対の可動スリーブをその
迴止めに一定の関係で対応させるように、その一
対の可動スリーブを互いに固定的に連結する連動
リンクと、その可動スリーブに対応して嵌め合わ
せられ、その可動スリーブのニユートラル位置お
よびその可動スリーブに関するリフト位置におい
て、その可動スリーブの回転に干渉するように、
その爪を対応して嵌め込む開口を有する一対のフ
リクシヨン・カラーと、先端がそのクツシヨン・
フレームの前縁側に位置され、かつ、後端側がそ
のフリクシヨン・カラーに固定的に取り付けられ
るリフト・プレートと、可動スリーブ側およびク
ツシヨン・フレーム側間に配置されるテンシヨ
ン・スプリングとを含んで構成されるので、この
考案のシートに使用されるサイ・サポートでは、
ドライバ、乗員、乗客などの体形や着座姿勢に応
じて、シート・クツシヨンの前方の高さが調節可
能になり、不自然な着座姿勢による疲労からそれ
らの人々が解放され、かけ心地が向上され、さら
には、そのシート・クツシヨンの前縁部分を左右
に独立して高さ調節可能になり、また、ドライバ
にとつては、楽な姿勢で運転可能になり、また、
そのフリクシヨン・カラーが使用されるので、着
座において、そのシート・クツシヨンとの違和感
がなく、加えて、構造的に簡略化され、実用的に
なる。

考案と具体例との関係 先のように、図面を参照しながら説明されたこ
の考案の具体例からして、この考案の属する技術
の分野における通常の知識を有する者にとつて、
種々の設計的修正や変更は容易に行われることで
あり、さらには、この考案の内容が、その考案の
課題を遂行ならしめる考案の成立に必須であり、
その考案の性質であるその考案の技術的本質に由
来し、そして、それを内在させると客観的に認め
られる態様に容易に置き換えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案のシートに使用されるサ
イ・サポートを組み込んだドライバ・シートの斜
視図、第２図は、第１図に示すドライバ・シート
のクツシヨン・フレームの斜視図、第３図は、第
１図に示すドライバ・シートに組み込まれたこの
考案のサイ・サポートの分解斜視図、第４図は、
第２図に示すサイ・サポートの部分斜視図、およ
び、第５図は、第２図の５−５線に沿つて示した
断面図である。 １１……シヤフト、１２……可動スリーブ、１
３……迴止め、１４……爪、１５……連動リン
ク、１６……フリクシヨン・カラー、１７……リ
フト・プレート、１８……テンシヨン・スプリン
グ、１９……固定スリーブ、２０……デイテン
ト・プレート、２１……ストツパ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 軸線をクツシヨン・フレームの左右方向に位置
   させて、そのクツシヨン・フレームの前方に配置
   されるシヤフトと、 セクタ・イクステンシヨン・エンドを一端に有
   してそのシヤフトに適宜の間隔を置いて回転可能
   に嵌め合わせられる一対の可動スリーブと、 ニユートラル位置および前倒れ位置を決定し、
   それらの位置において、そのセクタ・イクステン
   シヨン・エンドの回転に干渉するストツパを両端
   にそれぞれ備え、その可動スリーブ間において、
   そのシヤフトに固定的に組み付けられる迴止め
   と、 その可動スリーブのセクタ・イクステンシヨ
   ン・エンドのニユートラル位置に関連されて、そ
   の可動スリーブに対応して固定的に取り付けられ
   る一対の爪と、 その一対の可動スリーブをその迴止めに一定の
   関係で対応させるように、その一対の可動スリー
   ブを互いに固定的に連結する連動リンクと、 その可動スリーブに対応して嵌め合わせられ、
   その可動スリーブのニユートラル位置およびその
   可動スリーブに関するリフト位置において、その
   可動スリーブの回転に干渉するように、その爪を
   対応して嵌め込む開口を有する一対のフリクシヨ
   ン・カラーと、 先端がそのクツシヨン・フレームの前縁側に位
   置され、かつ、後端側がそのフリクシヨン・カラ
   ーに固定的に取り付けられるリフト・プレート
   と、 可動スリーブ側およびクツシヨン・フレーム側
   間に配置されるテンシヨン・スプリング とを含むシートに使用されるサイ・サポート。