JPH05679A - 剛性可変車体 - Google Patents

剛性可変車体

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Publication number
JPH05679A
JPH05679A JP15329991A JP15329991A JPH05679A JP H05679 A JPH05679 A JP H05679A JP 15329991 A JP15329991 A JP 15329991A JP 15329991 A JP15329991 A JP 15329991A JP H05679 A JPH05679 A JP H05679A
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JP
Japan
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vehicle body
rigidity
steering
engine hood
door
Prior art date
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Pending
Application number
JP15329991A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kawamura
賢 河村
Tomohiko Adachi
智彦 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH05679A publication Critical patent/JPH05679A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】操舵が開始されたときには、運転者がオーバー
ステアリング特性傾向のシャープな操舵感覚を得ること
ができる程度にねじり剛性が高められ、操舵が開始され
た状態にないときには、乗員にとっての良好な乗心地の
確保に寄与する。 【構成】エンジンフッド及びリアゲート7,9を、閉状
態のもとに車体本体部11に対して拘束する可動部拘束
状態と、閉状態のもとに車体本体部11に対する拘束か
ら解放する可動部解放状態とを選択的にとるエンジンフ
ッド部分及びリアゲート部分剛性調整機構34〜37
と、舵角センサ55と、舵角センサ55の出力に基づい
て所定の条件のもとにおける操舵の開始が検知されたと
き、エンジンフッド部分及びリアゲート部分剛性調整機
構34〜37に可動部拘束状態をとらせて、左右ドア,
エンジンフッド及びリアゲート3,4,7,9を伴った
車体本体部11のねじり剛性を高める回路構成部57と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開口部が設けられると
ともにその開口部を開閉する可動部が取り付けられた車
体本体部を有し、そのねじり剛性を状況に応じて変化さ
せるものとされた剛性可変車体に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の車体は、キャビン開口部,エンジ
ンルーム開口部,トランクスペース開口部等が設けられ
た車体本体部に、キャビン開口部,エンジンルーム開口
部,トランクスペース開口部等を夫々開閉するドア,エ
ンジンフッド,トランクリッド等の複数の可動部が取り
付けられて構成される基本構造を有するものとされる。
そして、車体本体部及び各可動部には、各種の補強部材
がそれらが必要とされる部分に取り付けられ、それによ
り、車体全体の剛性の確保が図られる。
【0003】このような、車両の車体にあっては、例え
ば、実開昭59−137869号公報に示される如くに、車体本
体部におけるキャビン開口部を部分的に形成するセンタ
ーピラー内に、押圧ピンがその先端部分をセンターピラ
ーにおけるキャビン開口部に臨む端面部分からその外部
に突出させて進退動可能に設けられるとともに、キャビ
ン開口部を開閉するドアにおける、センターピラーの押
圧ピンが突出する端面部分に対向せしめられる端面部分
に、押圧ピンの先端部分に対応する位置をもって受皿部
が設けられ、車両が走行状態におかれるときには、押圧
ピンがセンターピラーにおけるキャビン開口部に臨む端
面部分から突出せしめられて、その先端部分がキャビン
開口部を閉塞する閉状態をとるものとされたドアに設け
られた受皿部に圧接せしめられるものとされ、それによ
り、車両の走行時には、ドアを伴なった車体本体部の剛
性が一段と高められるようにされたものが提案されてい
る。このような車両の車体は、その剛性が車両の走行時
において車両の停止時に比して向上せしめられ、車両が
所定の走行状態におかれたもとでの運動特性の向上ある
いは騒音の低減等を図ることができるものとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに走行状態におかれるもとでは、常時、剛性が高めら
れたものとされる車体を備えた車両は、例えば、路面の
凹凸に起因する小刻みな衝撃が直接的に乗員に伝えられ
ることになって、乗員にとって乗心地が良くないものと
なる事態が頻繁にまねかれることになる。即ち、車両の
走行中には、例えば、車速が比較的高速であるもとで操
舵が開始されたときの如くに、運転者が、所謂、オーバ
ーステアリング特性傾向のシャープな操舵感覚を得るこ
とができるように車体のねじり剛性が高いことが望まれ
る状態や、平坦な直線路を走行する場合の如く、車体の
剛性が高いことより乗員にとっての乗心地が良いことが
優先する状態等の種々な状態がとられるが、上述の如く
に、車両が走行状態におかれるときには常時車体の剛性
が高められたものとされるもとでは、車体の剛性が高く
されることより乗員にとっての乗心地が良くされること
が優先されるべき状態においても、車体の剛性が高いま
ま維持され、その結果、乗員にとっての乗心地が損なわ
れることになってしまうのである。
【0005】また、車両が走行状態におかれて車体の剛
性が高められたものとされるにあたり、ドアがセンター
ピラーに対しての拘束状態におかれるだけでは、例え
ば、比較的高い車速をもって走行中の車両において操舵
が開始された際に、運転者がオーバーステアリング特性
傾向のシャープな操舵感覚を得ることができる程度にま
で車体のねじり剛性が高められるようになされることが
困難とされる虞がある。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、車両におい
て、例えば、時速60Km以上とされる比較的高い車速
をもっての走行状態の如くの所定の条件のもとで操舵が
開始されたときには、運転者がオーバーステアリング特
性傾向のシャープな操舵感覚を得ることができる程度に
までねじり剛性が高められるとともに、車両が所定の条
件のもとで操舵が開始された状態になく、車体の剛性が
高いことより乗員にとっての乗心地が良いことが優先す
る走行状態におかれるときには、剛性が高められること
なく、乗員にとっての良好な乗心地の確保に寄与するも
のとされた剛性可変車体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る剛性可変車体は、開口部が設けられる
とともにその開口部を開閉すべく取り付けられた可動部
を伴った車体本体部のねじり剛性を変化させる剛性調整
手段と、当該車体本体部を備える車両の舵取機構におけ
る舵角を検出する検出手段と、剛性調整手段に対する動
作制御手段とを備え、動作制御手段が、検出手段により
検出された舵角に基づいて、所定の条件のもとにおける
操舵の開始が検知されたとき、剛性調整手段に可動部を
伴った車体本体部のねじり剛性を高める状態をとらせる
ものとされて、構成される。
【0008】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る剛性可変
車体にあっては、車両の舵取機構における舵角について
の検出出力に基づいて操舵の開始を検知するようにさ
れ、車両において、例えば、時速60Km以上とされる
比較的高い車速をもっての走行状態の如くの所定の条件
のもとで操舵が開始されたときには、剛性調整手段が可
動部を伴った車体本体部のねじり剛性を高めるものとさ
れる。それにより、車両において所定の条件のもとで操
舵が開始されたときには、運転者がオーバーステアリン
グ特性傾向のシャープな操舵感覚を得ることができる程
度にまでねじり剛性が高められるとともに、車両が所定
の条件のもとで操舵が開始された状態になく、車体の剛
性が高いことより乗員にとっての乗心地が良いことが優
先する走行状態におかれるときには、可動部を伴った車
体本体部の剛性が高められることなく、乗員にとっての
良好な乗心地の確保に寄与するものとなる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係る剛性可変車体の一例を
備えた車両を示し、図1に示される車両においては、左
キャビン開口部及び右キャビン開口部を夫々開閉する左
ドア3及び右ドア4,エンジンルーム開口部を開閉する
エンジンフッド7、及び、トランクスペース開口部を開
閉するリアゲート9が組み付けられた車体本体部11を
有し、その車体本体部11に、フロントバンパーが一体
形成されたフロントシュラウド12,左右フロントフェ
ンダ13及び14,リアバンパー15等が取り付けられ
て構成された車体が備えられている。そして、左ドア3
及び右ドア4においては、左フロントフェンダ13側の
端部及び右フロントフェンダ14側の端部がヒンジ部を
介して車体本体部11に連結されており、エンジンフッ
ド7においては、フロントウインドシールド18の下方
部側の端部がヒンジ部を介して車体本体部11に連結さ
れており、さらに、リアゲート9においては、ルーフ2
0の後端側の端部がヒンジ部を介して車体本体部11に
連結されている。従って、左ドア3及び右ドア4は、そ
れらの後端部3A及び4Aが夫々左リアフェンダ21及
び右リアフェンダ22に対して離隔・近接せしめられ
て、左キャビン開口部及び右キャビン開口部を開閉する
ものとされ、エンジンフッド7は、その前端部7Aがフ
ロントシュラウド12に対して離隔・近接せしめられ
て、エンジンルーム開口部を開閉するものとされ、さら
に、リアゲート9はその後端部9Aがリアパネル23に
対して離隔・近接せしめられて、トランクスペース開口
部を開閉するものとされている。
【0010】斯かるもとで、左ドア3の後端部3Aと左
リアフェンダ21との相互対向部分における上方側部位
及び下方側部位、及び、右ドア4の後端部4Aと右リア
フェンダ22との相互対向部分における上方側部位及び
下方側部位に、夫々、ドア部分剛性調整機構30,3
1,32及び33が配設されており、また、エンジンフ
ッド7の左側端部7Bと左フロントフェンダ13との相
互対向部分における前方側部位、及び、エンジンフッド
7の右側端部7Cと右フロントフェンダ14との相互対
向部分における前方側部位に、夫々、エンジンフッド部
分剛性調整機構34及び35が配設されており、さら
に、リアゲート9の左側端部9Bと左リアフェンダ21
との相互対向部分における後方側部位、及び、リアゲー
ト9の右側端部9Cと右リアフェンダ22との相互対向
部分における後方側部位に、夫々、リアゲート部分剛性
調整機構36及び37が配設されている。
【0011】ドア部分剛性調整機構30は、図1におけ
るII−II線断面を示す図2にあらわされている如くに、
左リアフェンダ21の内部に固定された電磁プランジャ
40と左ドア3の後端部3Aの内部に固定された係合部
41とを含んで構成されている。電磁プランジャ40
は、その可動部材40Aが、左リアフェンダ21におけ
る端面部21Aに設けられた透孔を通じて、左リアフェ
ンダ21から外部に突出せしめられたものとされてい
る。この電磁プランジャ40の可動部材40Aは、左リ
アフェンダ21の端面部21Aにおいて、その先端部を
左ドア3の後端部3Aに向けて進退動を行うように駆動
され、可動部材40Aの先端部は球面状に整形されてい
る。一方、係合部41は、左ドア3の後端部3Aにおけ
る端面部3Bに設けられた透孔42に連結された有底孔
43が設けられたものとされており、有底孔43におけ
る透孔42との連結部はテーパー部を形成している。透
孔42は電磁プランジャ40の可動部材40Aの外径よ
り充分に大とされた内径を有しており、また、透孔42
にテーパー部をもって連結された有底孔43におけるテ
ーパー部より深い部分は、電磁プランジャ40の可動部
材40Aの外径より極めて僅かに大とされた内径を有し
たものとされている。
【0012】図2に示された状態の如くに、左ドア3が
閉状態とされて、左ドア3の後端部3Aにおける端面部
3Bが左リアフェンダ21の端面部21Aに対向せしめ
られるときには、端面部3Bに設けられた透孔42が、
端面部21Aに設けられた透孔から外部に突出する電磁
プランジャ40の可動部材40Aの先端部に対向する位
置におかれるものとされている。そして、端面部3Bに
設けられた透孔42が電磁プランジャ40の可動部材4
0Aの先端部に対向する位置におかれたもとで、電磁プ
ランジャ40の可動部材40Aが、図2において実線に
より示される、後退位置をとるものとされるときには、
電磁プランジャ40の可動部材40Aは左ドア3の後端
部3Aの内部に固定された係合部41に係合しない状態
とされる。このとき、ドア部分剛性調整機構30は、左
ドア3を、車体本体部11に設けられた左キャビン開口
部を閉塞する状態のもとに、車体本体部11を形成する
左リアフェンダ21に対する拘束から解放されたものと
なす状態をとるものとなっており、斯かる状況にあって
は、車体本体部11の左ドア3を伴った部分における剛
性の変化はもたらされない。
【0013】それに対して、端面部3Bに設けられた透
孔42が電磁プランジャ40の可動部材40Aの先端部
に対向する位置におかれたもとで、電磁プランジャ40
の可動部材40Aが、図2において一点鎖線により示さ
れる、前進位置をとるものとされるときには、可動部材
40Aの先端部が、端面部3Bに設けられた透孔42を
通じて、左ドア3の後端部3Aの内部に固定された係合
部41に設けられた有底孔43のテーパー部より深い部
分にまで達し、可動部材40Aが、係合部41に設けら
れた有底孔43内に挿入されて、係合部41に係合した
状態とされる。斯かる状況においては、ドア部分剛性調
整機構30は、左ドア3を、車体本体部11に設けられ
た左キャビン開口部を閉塞する状態のもとに、車体本体
部11を形成する左リアフェンダ21に対して拘束され
たものとなす状態をとるものとなっており、斯かる状況
にあっては、車体本体部11の左ドア3を伴った部分に
おける剛性が高められることになる。
【0014】なお、電磁プランジャ40の可動部材40
Aが係合部41に係合した状態とされるに際して、可動
部材40Aの先端部が球面状に整形されており、かつ、
係合部41に設けられた有底孔43が、可動部材40A
の外径より充分に大なる内径を有するものとされた透孔
42にテーパー部をもって連結されていることにより、
可動部材40Aの係合部41に設けられた有底孔43内
への挿入が、容易かつ円滑に行われる。
【0015】ドア部分剛性調整機構31,32及び33
の夫々も、上述のドア部分剛性調整機構30と同様に構
成されて、電磁プランジャ40及び係合部41に夫々対
応する電磁プランジャ及び係合部を有するものとされ、
ドア部分剛性調整機構30と同様な動作を行い、ドア部
分剛性調整機構30と同様な機能を果たすものとされて
いる。
【0016】一方、エンジンフッド部分剛性調整機構3
4は、図1におけるIII−III線断面を示す図3にあらわ
されている如くに、左フロントフェンダ13の内部に固
定された電磁プランジャ45とエンジンフッド7の左側
端部7Bの内側に設けられた支持部46に固定された係
合部47とを含んで構成されている。電磁プランジャ4
5は、その可動部材45Aが、左フロントフェンダ13
における端面部13Aに設けられた透孔を通じて、左フ
ロントフェンダ13からエンジンルーム内に突出せしめ
られたものとされている。この電磁プランジャ45の可
動部材45Aは、左フロントフェンダ13の端面部13
Aにおいて、その先端部をエンジンフッド7の左側端部
7Bの内側に設けられた支持部46に向けて進退動を行
うように駆動され、可動部材45Aの先端部は球面状に
整形されている。一方、係合部47は、支持部46に設
けられた透孔48に連結された有底孔49が設けられた
ものとされており、有底孔49における透孔48との連
結部はテーパー部を形成している。透孔48は電磁プラ
ンジャ45の可動部材45Aの外径より充分に大とされ
た内径を有しており、また、透孔48にテーパー部をも
って連結された有底孔49におけるテーパー部より深い
部分は、電磁プランジャ45の可動部材45Aの外径よ
り極めて僅かに大とされた内径を有したものとされてい
る。
【0017】図3に示された状態の如くに、エンジンフ
ッド7が閉状態とされて、エンジンフッド7の左側端部
7Bの内側に設けられた支持部46が左フロントフェン
ダ13の端面部13Aに対向せしめられるときには、支
持部46に設けられた透孔48が、端面部13Aに設け
られた透孔から外部に突出する電磁プランジャ45の可
動部材45Aの先端部に対向する位置におかれるものと
されている。そして、支持部46に設けられた透孔48
が電磁プランジャ45の可動部材45Aの先端部に対向
する位置におかれたもとで、電磁プランジャ45の可動
部材45Aが、図3において実線により示される、後退
位置をとるものとされるときには、電磁プランジャ45
の可動部材45Aはエンジンフッド7の左側端部7Bの
内側に設けられた支持部46に固定された係合部47に
係合しない状態とされる。このとき、エンジンフッド部
分剛性調整機構34は、エンジンフッド7を、車体本体
部11に設けられたエンジンルーム開口部を閉塞する状
態のもとに、車体本体部11を形成する左フロントフェ
ンダ13に対する拘束から解放されたものとなす状態を
とるものとなっており、斯かる状況にあっては、車体本
体部11のエンジンフッド7を伴った部分における剛性
の変化はもたらされない。
【0018】それに対して、支持部46に設けられた透
孔48が電磁プランジャ45の可動部材45Aの先端部
に対向する位置におかれたもとで、電磁プランジャ45
の可動部材45Aが、図3において一点鎖線により示さ
れる、前進位置をとるものとされるときには、可動部材
45Aの先端部が、支持部46に設けられた透孔48を
通じて、エンジンフッド7の左側端部7Bの内側に設け
られた支持部46に固定された係合部47に設けられた
有底孔49のテーパー部より深い部分にまで達し、可動
部材45Aが、係合部47に設けられた有底孔49内に
挿入されて、係合部47に係合した状態とされる。斯か
る状況においては、エンジンフッド部分剛性調整機構3
4は、エンジンフッド7を、車体本体部11に設けられ
たエンジンルーム開口部を閉塞する状態のもとに、車体
本体部11を形成する左フロントフェンダ13に対して
拘束されたものとなす状態をとるものとなっており、斯
かる状況にあっては、車体本体部11のエンジンフッド
7を伴った部分における剛性が高められることになる。
【0019】なお、電磁プランジャ45の可動部材45
Aが係合部47に係合した状態とされるに際して、可動
部材45Aの先端部が球面状に整形されており、かつ、
係合部47に設けられた有底孔49が、可動部材45A
の外径より充分に大なる内径を有するものとされた透孔
48にテーパー部をもって連結されていることにより、
可動部材45Aの係合部47に設けられた有底孔49内
への挿入が、容易かつ円滑に行われる。
【0020】エンジンフッド部分剛性調整機構35及び
リアゲート部分剛性調整機構36及び37の夫々も、上
述のエンジンフッド部分剛性調整機構34と同様に構成
されて、電磁プランジャ45及び係合部47に夫々対応
する電磁プランジャ及び係合部を有するものとされ、エ
ンジンフッド部分剛性調整機構34と同様な動作を行
い、エンジンフッド部分剛性調整機構34と同様な機能
を果たすものとされている。
【0021】上述の如くに車体本体部11に左ドア3,
右ドア4,エンジンフッド7,リアゲート9等が組み付
けられ、さらに、フロントシュラウド12,左右フロン
トフェンダ13及び14,リアバンパー15等が取り付
けられて構成された車体を備えた車両にあっては、その
舵取機構19に関連して、舵取機構19における舵角を
検出する舵角センサ55が設けられており、また、エン
ジンフッド7により開閉されるエンジンルーム内には、
車速を検出する車速センサ56が配されている。これら
舵角センサ55及び車速センサ56は、既に知られてい
る通常のものであって、夫々、検出した舵角をあらわす
検出出力信号及び検出した車速をあらわす検出出力信号
を送出する。
【0022】さらに、車体本体部11における、例え
ば、キャビン形成部の前方部分を形成するダッシュパネ
ルの内側には、舵角センサ55及び車速センサ56から
の検出出力信号を受け、それらに基づいてドア部分剛性
調整機構30,31,32及び33とエンジンフッド部
分剛性調整機構34及び35とリアゲート部分剛性調整
機構36及び37との夫々における電磁プランジャを制
御する回路構成部57が配設されている。そして、舵角
センサ55,車速センサ56,回路構成部57、及び、
ドア部分剛性調整機構30,31,32及び33とエン
ジンフッド部分剛性調整機構34及び35とリアゲート
部分剛性調整機構36及び37との夫々における電磁プ
ランジャは、例えば、図4に示される如くの電気的接続
がなされている。
【0023】図4に示される電気的接続のもとにあって
は、舵角センサ55からの検出出力信号SS及び車速セ
ンサ56からの検出出力信号SVが、回路構成部57に
供給される。回路構成部57は、微分回路65,制御ブ
ロック66及び駆動回路67を含んで構成されている。
微分回路65は、舵角センサ55からの検出出力信号S
Sを受けて微分処理し、舵角角速度をあらわす信号S
S’を得て、それを制御ブロック66に供給する。ま
た、制御ブロック66は、微分回路65からの舵角角速
度をあらわす信号SS’に加えて、舵角センサ55から
の検出出力信号SS及び車速センサ56からの検出出力
信号SVを受け、舵角角速度をあらわす信号SS’,検
出出力信号SS及び検出出力信号SVに基づいて制御信
号CPを形成し、それを駆動回路67に供給する。さら
に、駆動回路67は、制御信号CPが供給されるとき、
それに応じた駆動信号DPを形成して、それをドア部分
剛性調整機構30における電磁プランジャ40,ドア部
分剛性調整機構31,32及び33が夫々備える、ドア
部分剛性調整機構30の電磁プランジャ40に対応する
電磁プランジャ50,51及び52,エンジンフッド部
分剛性調整機構34における電磁プランジャ45,エン
ジンフッド部分剛性調整機構35が備える、エンジンフ
ッド部分剛性調整機構34における電磁プランジャ45
に対応する電磁プランジャ53、及び、リアゲート部分
剛性調整機構36及び37が夫々備える、エンジンフッ
ド部分剛性調整機構34における電磁プランジャ45に
対応する電磁プランジャ68及び69の夫々に供給す
る。
【0024】ドア部分剛性調整機構30における電磁プ
ランジャ40は、駆動信号DPが供給されないとき、可
動部材40Aに後退位置をとらせて、ドア部分剛性調整
機構30が、左ドア3を、車体本体部11に設けられた
左キャビン開口部を閉塞する状態のもとに、車体本体部
11を形成する左リアフェンダ21に対する拘束から解
放されたものとなす状態をとるようになし、また、駆動
信号DPが供給されるとき、可動部材40Aに前進位置
をとらせて、ドア部分剛性調整機構30が、左ドア3
を、車体本体部11に設けられた左キャビン開口部を閉
塞する状態のもとに、車体本体部11を形成する左リア
フェンダ21に対して拘束されたものとなす状態をとる
ようになす。同様に、ドア部分剛性調整機構31におけ
る電磁プランジャ50は、駆動信号DPが供給されない
とき、その可動部材に後退位置をとらせて、ドア部分剛
性調整機構31が、左ドア3を、車体本体部11に設け
られた左キャビン開口部を閉塞する状態のもとに、車体
本体部11を形成する左リアフェンダ21に対する拘束
から解放されたものとなす状態をとるようになし、ま
た、駆動信号DPが供給されるとき、その可動部材に前
進位置をとらせて、ドア部分剛性調整機構31が、左ド
ア3を、車体本体部11に設けられた左キャビン開口部
を閉塞する状態のもとに、車体本体部11を形成する左
リアフェンダ21に対して拘束されたものとなす状態を
とるようになす。
【0025】そして、ドア部分剛性調整機構32におけ
る電磁プランジャ51及びドア部分剛性調整機構33に
おける電磁プランジャ52の夫々は、駆動信号DPが供
給されないとき、その可動部材に後退位置をとらせて、
ドア部分剛性調整機構32もしくは33が、右ドア4
を、車体本体部11に設けられた右キャビン開口部を閉
塞する状態のもとに、車体本体部11を形成する右リア
フェンダ22に対する拘束から解放されたものとなす状
態をとるようになし、また、駆動信号DPが供給される
とき、その可動部材に前進位置をとらせて、ドア部分剛
性調整機構32もしくは33が、右ドア4を、車体本体
部11に設けられた右キャビン開口部を閉塞する状態の
もとに、車体本体部11を形成する右リアフェンダ22
に対して拘束されたものとなす状態をとるようになす。
【0026】また、エンジンフッド部分剛性調整機構3
4における電磁プランジャ45は、駆動信号DPが供給
されないとき、可動部材45Aに後退位置をとらせて、
エンジンフッド部分剛性調整機構34が、エンジンフッ
ド7を、車体本体部11に設けられたエンジンルーム開
口部を閉塞する状態のもとに、車体本体部11を形成す
る左フロントフェンダ13に対する拘束から解放された
ものとなす状態をとるようになし、また、駆動信号DP
が供給されるとき、可動部材45Aに前進位置をとらせ
て、エンジンフッド部分剛性調整機構34が、エンジン
フッド7を、車体本体部11に設けられたエンジンルー
ム開口部を閉塞する状態のもとに、車体本体部11を形
成する左フロントフェンダ13に対して拘束されたもの
となす状態をとるようになす。
【0027】そして、エンジンフッド部分剛性調整機構
35における電磁プランジャ53は、駆動信号DPが供
給されないとき、その可動部材に後退位置をとらせて、
エンジンフッド部分剛性調整機構35が、エンジンフッ
ド7を、車体本体部11に設けられたエンジンルーム開
口部を閉塞する状態のもとに、車体本体部11を形成す
る右フロントフェンダ14に対する拘束から解放された
ものとなす状態をとるようになし、また、駆動信号DP
が供給されるとき、その可動部材に前進位置をとらせ
て、エンジンフッド部分剛性調整機構35が、エンジン
フッド7を、車体本体部11に設けられたエンジンルー
ム開口部を閉塞する状態のもとに、車体本体部11を形
成する右フロントフェンダ14に対して拘束されたもの
となす状態をとるようになす。
【0028】さらに、リアゲート部分剛性調整機構36
における電磁プランジャ68は、駆動信号DPが供給さ
れないとき、その可動部材に後退位置をとらせて、リア
ゲート部分剛性調整機構36が、リアゲート9を、車体
本体部11に設けられたトランクスペース開口部を閉塞
する状態のもとに、車体本体部11を形成する左リアフ
ェンダ21に対する拘束から解放されたものとなす状態
をとるようになし、また、駆動信号DPが供給されると
き、その可動部材に前進位置をとらせて、リアゲート部
分剛性調整機構36が、リアゲート9を、車体本体部1
1に設けられたトランクスペース開口部を閉塞する状態
のもとに、車体本体部11を形成する左リアフェンダ2
1に対して拘束されたものとなす状態をとるようにな
す。
【0029】そして、リアゲート部分剛性調整機構37
における電磁プランジャ69は、駆動信号DPが供給さ
れないとき、その可動部材に後退位置をとらせて、リア
ゲート部分剛性調整機構37が、リアゲート9を、車体
本体部11に設けられたトランクスペース開口部を閉塞
する状態のもとに、車体本体部11を形成する右リアフ
ェンダ22に対する拘束から解放されたものとなす状態
をとるようになし、また、駆動信号DPが供給されると
き、その可動部材に前進位置をとらせて、リアゲート部
分剛性調整機構37が、リアゲート9を、車体本体部1
1に設けられたトランクスペース開口部を閉塞する状態
のもとに、車体本体部11を形成する右リアフェンダ2
2に対して拘束されたものとなす状態をとるようにな
す。
【0030】斯かるもとで、回路構成部57における制
御ブロック66は、車速センサ56からの検出出力信号
SVに基づいて車速Vを検知するとともに、舵角センサ
55からの舵角をあらわす検出出力信号SSと微分回路
65からの舵角角速度をあらわす信号SS’とから、舵
取機構19における操舵の開始、即ち、舵のきり始めの
時点を検知し、車速Vが比較的高い速度、例えば、時速
60Km以上であるもとで、舵取機構19における操舵
の開始が検知されたときには、駆動回路67に制御信号
CPを送出する。斯かる駆動回路67に対する制御信号
CPの送出は、車速Vが時速60Km以上であるもとで
舵取機構19における操舵の開始が検知された後の、例
えば、10秒間とされる所定の期間、その間における検
出出力信号SS及びSVに変化があってもその変化にか
かわらず継続される。従って、車速Vが時速60Km以
上であるもとで舵取機構19における操舵の開始が検知
される毎に、その後10秒間、駆動回路67からの駆動
信号DPが、ドア部分剛性調整機構30,31,32及
び33における電磁プランジャ40,50,51及び5
2,エンジンフッド部分剛性調整機構34及び35にお
ける電磁プランジャ45及び53、及び、リアゲート部
分剛性調整機構36及び37における電磁プランジャ6
7及び68の夫々に供給されることになる。なお、制御
ブロック66は、車速Vが時速60Km以上であるもと
で舵取機構19における操舵の開始が検知された後の1
0秒間以外のときには、駆動回路67に対する制御信号
CPの送出を行わない。
【0031】このような制御ブロック66による制御の
もとでは、車両が時速60Km以上とされる比較的高い
速度をもっての走行状態にあるもとで、旋回走行等のた
めに操舵が開始されると、その後の10秒間において、
制御ブロック66から駆動回路67に制御信号CPが送
出され、それにより、駆動回路67からドア部分剛性調
整機構30,31,32及び33における電磁プランジ
ャ40,50,51及び52,エンジンフッド部分剛性
調整機構34及び35における電磁プランジャ45及び
53、及び、リアゲート部分剛性調整機構36及び37
における電磁プランジャ67及び68の夫々への駆動信
号DPの供給がなされ、ドア部分剛性調整機構30及び
31の夫々が、左ドア3を、車体本体部11に設けられ
た左キャビン開口部を閉塞する状態のもとに、車体本体
部11を形成する左リアフェンダ21に対して拘束され
たものとなす状態をとるとともに、ドア部分剛性調整機
構32及び33の夫々が、右ドア4を、車体本体部11
に設けられた右キャビン開口部を閉塞する状態のもと
に、車体本体部11を形成する右リアフェンダ22に対
して拘束されたものとなす状態をとり、また、エンジン
フッド部分剛性調整機構34及び35の夫々が、エンジ
ンフッド7を、車体本体部11に設けられたエンジンル
ーム開口部を閉塞する状態のもとに、車体本体部11を
形成する左フロントフェンダ13もしくは右フロントフ
ェンダ14に対して拘束されたものとなす状態をとり、
さらに、リアゲート部分剛性調整機構36及び37の夫
々が、リアゲート9を、車体本体部11に設けられたト
ランクスペース開口部を閉塞する状態のもとに、車体本
体部11を形成する左リアフェンダ21もしくは右リア
フェンダ22に対して拘束されたものとなす状態をと
る。一方、車両が時速60Km以上とされる比較的高い
速度をもっての走行状態にあるもとで、旋回走行等のた
めに操舵が開始された状況にないときには、制御ブロッ
ク66から駆動回路67に制御信号CPが送出されず、
それにより、駆動回路67からドア部分剛性調整機構3
0,31,32及び33における電磁プランジャ40,
50,51及び52,エンジンフッド部分剛性調整機構
34及び35における電磁プランジャ45及び53、及
び、リアゲート部分剛性調整機構36及び37における
電磁プランジャ67及び68の夫々への駆動信号DPの
供給は行われない。
【0032】その結果、車両が時速60Km以上とされ
る比較的高い車速をもっての走行状態にあるもとで、旋
回走行等のために操舵が開始されたときにおいては、車
体本体部11における左ドア3を伴う部分,右ドア4を
伴う部分,エンジンフッド7を伴う部分、及び、リアゲ
ート9を伴う部分の夫々における剛性が高められ、左ド
ア3,右ドア4,エンジンフッド7及びリアゲート9を
伴った車体本体部11のねじり剛性が効果的に高められ
ることになる。そして、このようにして、左ドア3,右
ドア4,エンジンフッド7及びリアゲート9を伴った車
体本体部11のねじり剛性が効果的に高められることに
より、車両が時速60Km以上とされる比較的高い車速
をもっての走行状態にあるもとで、旋回走行等のために
操舵が開始されたとき、運転者がオーバーステアリング
特性傾向のシャープな操舵感覚を得ることができること
になる。また、車両が時速60Km以上とされる比較的
高い車速をもっての走行状態にあるもとで、旋回走行等
のために操舵が開始された状況にないときには、車体本
体部11における左ドア3を伴う部分,右ドア4を伴う
部分,エンジンフッド7を伴う部分、及び、リアゲート
9を伴う部分の夫々における剛性は高められず、従っ
て、左ドア3,右ドア4,エンジンフッド7及びリアゲ
ート9を伴った車体本体部11のねじり剛性に変化はも
たらされない。それゆえ、左ドア3,右ドア4,エンジ
ンフッド7及びリアゲート9を伴った車体本体部11の
剛性の向上より、車両の乗員にとっての良好な乗心地が
優先される状態とされて、車両の乗員にとっての乗心地
が良好に維持されることになる。
【0033】上述の如くの制御を行う制御ブロック66
は、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成さ
れ、その際における制御ブロック66を構成するマイク
ロコンピュータが、制御信号CPの送出制御にあたって
実行するプログラムの一例は、図5におけるフローチャ
ートにより示される如くのものとされる。
【0034】図5のフローチャートにより示されるプロ
グラムにおいては、スタート後、ステップ71におい
て、舵角センサ55からの検出出力信号SS,微分回路
65からの信号SS’、及び、車速センサ56からの検
出出力信号SVを取り込み、続くステップ72におい
て、検出出力信号SVに基づき、車速Vが時速60Km
以上か否かを判断する。その結果、車速Vが時速60K
m以上である場合には、ステップ73において、検出出
力信号SSと信号SS’とに基づき、舵取機構19にお
ける操舵が開始されたか否かを判断する。
【0035】ステップ73において舵取機構19におけ
る操舵が開始されたと判断された場合には、ステップ7
4において、タイマーの作動を開始させた後、ステップ
75において、制御信号CPを駆動回路67に送出し、
ステップ76に進む。ステップ76においては、タイマ
ーの計測値TTが10秒以上となったか否かを判断し、
タイマーの計測値TTが10秒未満であれば、ステップ
75に戻って制御信号CPの駆動回路67への送出を継
続した後、再び、ステップ76での判断を行い、また、
タイマーの計測値TTが10秒以上となった場合には、
ステップ77において、タイマーの作動を停止させた
後、ステップ71に戻る。
【0036】一方、ステップ72での判断の結果、車速
Vが時速60Km未満である場合、及び、ステップ73
において舵取機構19における操舵が開始されていない
と判断された場合には、直接にステップ71に戻る。
【0037】なお、上述の例においては、左右ドア3及
び4,エンジンフッド7,リアゲート9等を伴った車体
本体部11に対して、左ドア3の後端部3Aと左リアフ
ェンダ21との相互対向部分における上方側部位及び下
方側部位、及び、右ドア4の後端部4Aと右リアフェン
ダ22との相互対向部分における上方側部位及び下方側
部位に、夫々、ドア部分剛性調整機構30,31,32
及び33が配設されており、また、エンジンフッド7の
左側端部7Bと左フロントフェンダ13との相互対向部
分における前方側部位、及び、エンジンフッド7の右側
端部7Cと右フロントフェンダ14との相互対向部分に
おける前方側部位に、夫々、エンジンフッド部分剛性調
整機構34及び35が配設されており、さらに、リアゲ
ート9の左側端部9Bと左リアフェンダ21との相互対
向部分における後方側部位、及び、リアゲート9の右側
端部9Cと右リアフェンダ22との相互対向部分におけ
る後方側部位に、夫々、リアゲート部分剛性調整機構3
6及び37が配設されているが、左右ドア3及び4,エ
ンジンフッド7,リアゲート9等を伴った車体本体部1
1のねじり剛性を高める観点からは、ドア部分剛性調整
機構30,31,32及び33の貢献は比較的小である
ので、これらを省略し、エンジンフッド部分剛性調整機
構34及び35とリアゲート部分剛性調整機構36及び
37とによって、左右ドア3及び4,エンジンフッド
7,リアゲート9等を伴った車体本体部11についての
必要とされるねじり剛性の向上を図るようになすことも
できる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る剛性可変車体にあっては、車両の舵取機構における
舵角についての検出出力に基づいて、舵取機構における
操舵の開始を検知するようにされ、車両において、例え
ば、時速60Km以上とされる比較的高い車速をもって
の走行状態の如くの所定の条件のもとで操舵が開始され
たときには、剛性調整手段が可動部を伴った車体本体部
のねじり剛性を高めるべく作動せしめられるので、車両
において所定の条件のもとで操舵が開始されたときに
は、運転者がオーバーステアリング特性傾向のシャープ
な操舵感覚を得ることができる程度にまでねじり剛性が
高められることになり、しかも、車両が所定の条件のも
とで操舵が開始された状態になく、車体の剛性が高いこ
とより乗員にとっての乗心地が良いことが優先する走行
状態におかれるときには、車体本体部の剛性が高められ
ることなく、乗員にとっての良好な乗心地の確保に寄与
するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る剛性可変車体の一例が備えられた
車両を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る剛性可変車体の一例におけるドア
部分剛性調整機構を示す断面図である。
【図3】本発明に係る剛性可変車体の一例におけるエン
ジンフッド部分剛性調整機構を示す断面図である。
【図4】本発明に係る剛性可変車体の一例におけるドア
部分剛性調整機構,エンジンフッド部分剛性調整機構及
びリアゲート部分剛性調整機構についての制御系を示す
ブロック接続図である。
【図5】本発明に係る剛性可変車体の一例における制御
ブロックを構成するマイクロコンピュータが制御動作に
あたって実行するプログラムの一例を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
3 左ドア 4 右ドア 7 エンジンフッド 9 リアゲート 11 車体本体部 13 左フロントフェンダ 14 右フロントフェンダ 19 舵取機構 21 左リアフェンダ 22 右リアフェンダ 30 ドア部分剛性調整機構 31 ドア部分剛性調整機構 32 ドア部分剛性調整機構 33 ドア部分剛性調整機構 34 エンジンフッド部分剛性調整機構 35 エンジンフッド部分剛性調整機構 36 リアゲート部分剛性調整機構 37 リアゲート部分剛性調整機構 40 電磁プランジャ 41 係合部 45 電磁プランジャ 47 係合部 50 電磁プランジャ 51 電磁プランジャ 52 電磁プランジャ 53 電磁プランジャ 55 舵角センサ 56 車速センサ 57 回路構成部 65 微分回路 66 制御ブロック 67 駆動回路 68 電磁プランジャ 69 電磁プランジャ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】開口部が設けられるとともに該開口部を開
    閉すべく取り付けられた可動部を伴った車体本体部のね
    じり剛性を変化させる剛性調整手段と、上記車体本体部
    を備えた車両の舵取機構における舵角を検出する検出手
    段と、該検出手段により検出された舵角に基づいて、所
    定の条件のもとにおける操舵の開始が検知されたとき、
    上記剛性調整手段に上記可動部を伴った車体本体部のね
    じり剛性を高める状態をとらせる動作制御手段と、を備
    えて構成される剛性可変車体。
JP15329991A 1991-06-25 1991-06-25 剛性可変車体 Pending JPH05679A (ja)

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JP15329991A JPH05679A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 剛性可変車体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9173530B2 (en) 2010-12-17 2015-11-03 Colgate-Palmolive Company Dispensing apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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