JPH0567827B2 - - Google Patents

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JPH0567827B2
JPH0567827B2 JP58141881A JP14188183A JPH0567827B2 JP H0567827 B2 JPH0567827 B2 JP H0567827B2 JP 58141881 A JP58141881 A JP 58141881A JP 14188183 A JP14188183 A JP 14188183A JP H0567827 B2 JPH0567827 B2 JP H0567827B2
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shaft
gear
torque
flange
holding member
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Kazuichi Fukuda
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SHOYO GIKEN KOGYO KK
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【発明の詳細な説明】 この発明は弾性作用によるバツクラツシのない
歯車伝動装置に関する。
歯車は滑らかなかみ合いのために歯面間にバツ
クラツシが必要である。一方、伝動系にねじり振
動がある場合バツクラツシはたたかれ摩耗の原因
となる。また、減速比の大きい減速機は累積バツ
クラツシにより回転位置精度が低く、このような
減速機を備えた、たとえば産業ロボツトなどは高
い位置決め精度を得ることはできない。
歯車間においてバツクラツシを除去する機構と
してコイルばねを使用するものが提案されてい
る。これは一つの歯車aに同軸の二つの歯車b,
cをかみ合わせ、同軸の二つの歯車b,cの一つ
cは他方bに対し回転自在に軸に取り付けられて
いる。そして、同軸の二つの歯車b,cの間にコ
イルばねを介在させ、両歯車b,cが円周方向に
反ぱつするようになつている。したがつて、両歯
車b,cは互に反対の歯面で歯車aにかみ合うの
で、歯面間にがたを生じない。(機械工学便覧改
訂第6版7−107ページ参照) しかし、上記のような機構の歯車伝動装置で
は、コイルばねが二つの歯車b,cの円板部に設
けられた穴に挿入されて支持されているので次の
ような問題があつた。
(イ) コイルばねの支持が不安定であるため、高ト
ルクの伝達は困難である。
(ロ) 伝動系に衝撃あるいは振動を生じた場合、コ
イルばねが歯車から脱落する虞れがある。
(ハ) 一般には、減速機は多くの歯車列から構成さ
れており、従来技術では減速装置に適用出来る
範囲は極めて小さい。
(ニ) バツクラツシ除去の為の必要な最適の歯面・
面圧が与え難い。
(ホ) 歯面の摩耗により適正歯面面圧が減少しても
調整出来ない。
(ヘ) 遊星歯車減速装置等には適用が不可能であ
る。
(ト) 歯面面圧の調整作用が容易でない。
この発明は上記問題を解決した、バツクラツシ
のない歯車伝動装置を提供しようとするものであ
る。
この発明の歯車伝動装置は、第1および第2伝
動軸、保持部材、連結部材、ならびに第1、第2
および第3歯車からなつている。保持部材は第1
軸のフランジを収容し、第2軸のフランジに取り
付けられている。連結部材は複数個よりなり、第
1軸のフランジに円周方向に沿つて設けられた複
数個の穴をそれぞれ貫通し、両端を保持部材に支
持されており、それぞれコイルばねまたは皿ばね
を含んでいる。第1および第2歯車はそれぞれ第
1軸および第2軸に設けられ、第2伝動軸に取り
付けられた第3歯車に直接または中間歯車を介し
てかみ合つている。そして、前記コイルばねまた
は皿ばねが弾性変形するように第1軸と第2軸を
互に円周方向に変位させて保持部材を第2軸のフ
ランジに取り付けている。
上記のように構成された歯車伝動装置において
第1軸と第2軸はコイルばねまたは皿ばねの弾性
変形により円周方向に互に反ぱつするようにして
連結されている。この結果、第1および第2歯車
は互に反対側の歯面で第3歯車に直接または中間
歯車を介してかみ合い、歯車間にがたを生じな
い。
トルクは回転方向によつて第1伝動軸の第1軸
または第2軸から第1歯車または第2歯車、第3
歯車を介して第2伝動軸に、またはこの逆に伝達
される。減速または増速比によつては中間歯車を
設ける。ばね力は歯車伝動装置の作用トルクの状
態及び要求仕様に従いその定格伝達トルクを基準
にして、最適の大きさに設定される。ばね力の調
整は、第1軸のフランジと第2軸のフランジをコ
イルばねまたは皿ばねを介して連結する際に両軸
間の円周方向の変位量を調整して行う。この連結
部材には3種類の機能がある。第1に正確な位置
決め精度を向上させる為に十分な歯面面圧が与え
られるようにばね力を設定する。次に歯面摩耗を
減少させる為に設置する。この場合はばね力によ
る歯面面圧が高過ぎても摩耗を生じ易く、又低過
ぎると衝撃的な捩れ振動によりたたかれ摩耗が大
きくなる。従つて両者を勘案して最適のばね力を
選定する必要がある。起動・停止時に大きな衝撃
トルクの作用する場合、又は負荷側から大きな衝
撃負荷の作用する用途に適用される。最後にバツ
クラツシを除去する為のトルクを与えるばね力と
して使用されるだけでなく、軸心調整の為の可撓
継手として設置される。
この発明の装置では上記のように第1伝動軸を
第1軸と第2軸とに分割し、これらの間に配置し
たコイルばねまたは皿ばねを含む連結部材は保持
部材により両端を支持されている。したがつて、
コイルばねまたは皿ばねは安定して支持されるの
で、高トルクの伝達が可能であり、伝動系に衝撃
あるいは振動が生じてもコイルばね等が脱落する
ことはない。従つて、この発明は、バツクラツシ
のない歯車伝動装置として、精密な伝達を要する
産業ロボツト用減速機等に適用され、又トルクが
±に変動するクランク軸を使用したエンジン、コ
ンプレツサー、バイブレーター等に適用される
と、ピークトルクを減少させ捩れ振動を早期に減
衰させる等の効果があり、従来のバツクラツシの
ある歯車伝動装置の不可避の欠点を解決出来る特
徴をもつている。
以下、この発明の実施例について説明する。
(第1実施例) 第1図はこの発明の一実施例を示すもので、減
速機の断面図である。
ケーシング1に軸受2を介して回転自在に入力
軸(第1伝動軸)4が取り付けられている。入力
軸4はそれぞれフランジ6,10を有する第1軸
5と第2軸9とからなつている。第1軸5と第2
軸9とは突き合わされ保持部材13および連結部
材28,29を介して連結されている。この連結
については後に更に詳細に説明する。
保持部材13は第2図に示すように円筒状本体
14の一端に環状の支持部15、および他端にフ
ランジ20が設けられている。また、本体14の
上記他端の内側に環状の支持板22が止めねじ2
3により固定されている。支持部15および支持
板22の穴16,24を第1軸5が貫通し、第1
軸5のフランジ6が保持部材13内に収容されて
いる。
第1軸5のフランジ6には第2図ないし第4図
に示すように複数のばね穴7およびピン穴8が設
けられている。また、保持部材13の支持部15
および支持板22にもそれぞればね穴17,25
およびピン穴18,26が設けられている。支持
部15および支持板22のばね穴17,25に
は、それぞれ第1軸5のフランジ6のばね穴7を
貫通するコイルばね28の端部が挿入されてい
る。コイルばね28は保持部材13内に取り付け
られたとき、支持部15と支持板22との間で圧
縮されて若干直径が大きくなり、各ばね穴7,1
7,25に締りばめとなる。また、ピン穴18,
26には第1軸5のフランジ6のピン穴8を貫通
するピン29の端部が挿入されている。ピン29
はピン穴18,26にはきつちりはまり合つてい
るが、第1軸5のフランジ6のピン穴8とは隙間
eを持つている。
第1軸5および第2軸9にはそれぞれ第1ピニ
オン31および第2ピニオン32がそれぞれ切ら
れている。第1ピニオン31及び第2ピニオン3
2は通常全く同一仕様で歯形は製作されている。
ケーシング1には中間軸35が軸受34を介し
て回転自在に取り付けられている。中間軸35に
ブツシユ37を介して第1ハブ38が回転自在
に、また第2ハブ42がキー46により固定され
て取り付けられている。第1ハブ38には前記第
1ピニオン31とかみ合う中間歯車39および後
述の第3歯車51とかみ合う中間ピニオン40が
設けられている。同様に、第2ハブ42にも中間
歯車43および中間ピニオン44が設けられてい
る。これら中間歯車39,43及び中間ピニオン
40,44も第1ピニオン31、第2ピニオン3
2が同一仕様で歯形が製作されているのと同様
に、全く同一仕様で製作されている。
また、ケーシング1には軸受48を介して出力
軸50が回転自在に取り付けられている。出力軸
50には上記中間ピニオン40,44とかみ合う
第3歯車51がキー53を介して取り付けられて
いる。
上記のように構成された減速機において、第1
軸5と第2軸9とは第1および第2ピニオン3
1,32を中間歯車39,43および中間ピニオ
ン40,44を介して第3歯車51にかみ合わせ
た状態で連結する。コイルばね28およびピン2
9を装着して保持部材13を取り付けた第1軸5
を第2軸9に突き合わせたままでは第2軸9のフ
ランジ10のボルト穴11と保持部材13のフラ
ンジ20のボルト穴21は互に円周方向に若干ず
れている。ずれの量は両軸5,9間の円周方向の
反ぱつ力の大きさ、あるいは伝達トルクの大きさ
に応じて決められる。ボルト30で二つのフラン
ジ10,20を連結する際、両ボルト穴11,2
1が同心となるようにフランジ10,20すなわ
ち両軸5,9は互に円周方向に変位される。この
結果、コイルばね28はコイル軸に対して直角方
向に弾性変形し、両軸5,9間に状態反ぱつ力に
よるトルク(以下、予圧トルクという)が生じ
る。
予圧トルクは第1ピニオン31から第3歯車5
1を経て第2ピニオン32に、あるいはこの逆に
伝達され、相手側の第2軸9あるいは第1軸5に
より相互に受け持たれる。したがつて、入力軸4
全体としてはトルクは作用しない。また、予圧ト
ルクにより各ピニオン、歯車のがたはなくなる。
予圧トルクの大きさは上記歯車のがたが生じな
い程度の大きさに設定される。また、伝動系に大
きなねじり振動が生じ、逆向きのトルクが発生す
る場合には、この逆向きトルクによつて歯面間に
隙間が生じないように設定される。過大な予圧ト
ルクの設定は歯面の面圧を高め歯面の摩耗を早め
る。
今、第1軸5に電動機が設置されているとし、
第1ピニオン31→中間歯車39→中間ピニオン
40→第3歯車51の回転方向を正回転とすれ
ば、電動機が正回転する時は、この歯車列は既に
予圧トルクによりバツクラツシが完全にない状態
で起動されることになる。
一方、第1軸5と連結部材28を介して連結さ
れている第2軸9の第2ピニオン→中間歯車43
→中間ピニオン44→第3歯車51の歯車列に
は、予圧トルクにより逆回転方向に各歯面は面圧
を受けている。従つて、予圧トルク以下の正回転
トルクに対しては、伝達トルクには関与しない。
予圧トルク以上のトルクが作用すると、両歯車列
のバツクラツシがなくなるトルク迄は、コイルば
ね28が設定時より更に大きく変形する正回転方
向の歯車列のみ作用し、それ以上になると、両歯
車列は、同時に伝達トルクが作用することにな
る。
逆回転の場合は、正回転の逆の作用をする。ま
た、伝達トルクが過大になるとコイルばね28は
更に変形し、第4図に示すようにピン29が前記
隙間eだけ円周方向に変位して第1軸5のフラン
ジ6のピン穴の周面に接触する。この結果、第1
軸5と第2軸9とはピン29を介して連結された
状態となり、コイルばね28に許容値以上の負荷
が加るのが防止される。
若し入力軸4の第1軸5と第2軸9にそれぞれ
原動機を接続し、同時に運転すると出力トルクは
倍増される。勿論この場合、両歯車列のバツクラ
ツシの回転角の範囲内にピン穴8に接触するよう
にすることが必要である。
つぎに、この発明の他の実施例について説明す
る。以下の実施例では、第1図に示した実施例の
部材と同様の部材については同一の参照符号を付
け、説明を省略する。
(第2実施例) 第5図および第6図はこの発明の第2の実施例
を示している。この実施例は、第1実施例の平行
軸歯車伝動と異り、遊星歯車伝動である。
入力軸57は円筒状の第1軸58とこれを貫通
する第2軸59とからなつている。第1軸58は
軸受61を介し、第2軸59は軸受62を介して
ケーシング55に取り付けられている。第1軸5
8と第2軸59とは第1の実施例と同様に接続さ
れている。また、第1軸58と第2軸59の先端
にはそれぞれ第1歯車64および第2歯車65が
設けられている。
出力軸67はケーシング55に軸受73,74
を介して支持されており、相対する一対のフラン
ジ68,69を備えている。各フランジ68,6
9には夫々相手方フランジ69,68に向つて突
出する二つの扇形支持部71が設けられている。
これら支持部71は第6図に示すように相手方の
ものと互に90度ずれている。両フランジ68,6
9から相互に突出した扇形支持部71は相対する
中央部で、一体となり、遊星歯車77を収納出来
る空隙部と、中央には太陽歯車64,65を収納
出来る空隙部を形成し、全体として、遊星キヤリ
ヤーを構成すると共に、一体の出力軸67を構成
している。
上記フランジ69と支持部71とによつてピン
72が支持されており、ピン72に軸受76を介
して遊星歯車77が取り付けられている。遊星歯
車77は前後に一対づつ、計4個あり、一対は第
1太陽歯車64に、他の一対は第2太陽歯車65
にそれぞれかみ合つている。さらに、これら遊星
歯車77はケーシング55の内周面に沿つて設け
られた内歯車79にかみ合つている。
通常遊星歯車機構においては、遊星歯車は、同
一平面内に3個以上設けられ同心性を確保する構
成になつているが、この発明では前後に各1対計
4個で同心性を確保出来る構成である。勿論同一
平面に3個以上、計6個以上の構成にしても作用
上は、同一である。この発明では、前後各1対計
4個の遊星歯車77を同一の遊星キヤリヤーで支
持する構造となつている。
この実施例の作用は第1実施例のものと同様で
あるが、第1実施例は平行軸歯車装置であり、こ
の実施例は遊星歯車装置であるので、第1および
第2歯車64,65が太陽歯車、第3歯車77が
中間遊星歯車、第3歯車が内歯車79よりなり、
出力軸が、遊星歯車77を支持している遊星キヤ
リヤーを構成しており、第3歯車に相当する内歯
車79は回転せず、遊星キヤリヤーを形成してい
る出力軸67に遊星歯車77から回転が伝達され
る。従つて平行軸歯車装置より、コンパクトで比
較的大きな減速比が得られる。
(第3実施例) 第7図はこの発明の第3実施例を示している。
入力軸83の第1および第2軸84,85はそ
れぞれ軸受87,88を介してケーシング81に
支持されている。両軸84,85は第1実施例と
同様に接続されており、それぞれ第1および第2
ピニオン91,92が取り付けられている。
ケーシング81は第1中間軸94および第2中
間軸95をそれぞれ軸受97,98を介して支持
している。各中間軸94,95にはそれぞれ歯車
101,104およびピニオン102,105が
取り付けられている。歯車101は前記第1ピニ
オン91と、歯車104は第2ピニオン92とそ
れぞれかみ合つている。
さらに、ケーシング81は太陽歯車円筒軸10
6および太陽歯車軸107をそれぞれ軸受109
および110を介して支持している。太陽歯車円
筒軸106の後端には上記第1中間軸94のピニ
オン102とかみ合う歯車112および前端には
第1太陽歯車113が設けられている。同様に太
陽歯車軸107にも歯車115および第2太陽歯
車116が設けられている。
第1および第2太陽歯車113,116は第2
実施例と同様の出力軸67に取り付けられた遊星
歯車77とかみ合つている。この実施例では前段
減速歯車機構として、平行軸減速機構を採用し、
後段減速歯車機構として、遊星歯車機構を採用し
た実施例で第1軸84,第2軸85間に設けられ
た連結部材28のばね力により、出力軸67に至
る各歯車列に存在するすべての累積バツクラツシ
を予圧トルクにより除去出来る。しかし、第1実
施例第2実施例に比較して必要なバツクラツシ調
整量が大きいので、連結部材の弾性撓み量は少な
くとも2倍以上必要となる。
この実施例は前後2段減速方式であるので第
1、第2実施例の減速比より、大きな減速比を得
ることが出来る。
(第4実施例) 第8図はこの発明の第4実施例を示すもので、
前記第2実施例と類似の構造をしている。しか
し、この実施例では入力軸において軸心調整機能
を有し、さらに第1軸と第2軸とはケーシングの
外で連結されている。
入力軸120は円筒状の第1軸121とこれを
貫通する第2軸124とからなつている。第1軸
121の軸穴122は後方(図面において右側)
に向つて拡大するテーパー穴となつている。第1
軸121と第2軸124とはケーシング118の
外で連結されている。連結方法は今まで述べたも
のと同様であるが、第1軸121が保持部材13
に収容される部分とこの保持部材13との間の隙
間fが大きくなつている。上記軸穴122のテー
パーと上記隙間fによつて第1軸121と第2軸
124とは半径方向に相互に変位することができ
る。したがつて、フランジ128を介して第2軸
124に接続される原動軸との間に軸心の狂いが
あつても、コイルばね28の弾性変形によつて軸
心の狂いは調整される。この実施例は第2実施例
の第5図とほぼ構成は同じであるが、第2軸の第
2太陽歯車65の入力軸67側に軸部が延長さ
れ、入力軸67との間に軸受を介して支持されて
おり、太陽歯車64,65の支持が一層安定す
る。
なお、この実施例は第1軸121と第2軸12
4とがケーシング118の外で接続されるので、
その予圧トルク調整作業は簡単となり、ケーシン
グ118は小型となる。又、予圧トルクを調整す
る弾性連結部材と原動機と減速機を連結する回転
軸継手が兼用されているので、スペースの面と費
用の面で有利である。
(第5実施例) 第9図はさらに他の実施例を示すもので、第3
実施例のものと類似の構造をしており、第4実施
例と同様に軸心調整機能を持つている。
入力軸130はテーパーの付いた軸穴132を
有する第1軸131とこれを貫通する第2軸13
3からなつている。両軸131,133の連結は
第4実施例と全く同様であり、中間歯車、太陽歯
車、遊星歯車等を介して出力軸67にトルクが伝
達される。
(第6実施例) 第10図および第11図はこの発明の第6実施
例を示している。この実施例は第5実施例の中間
歯車を遊星歯車とし、更に減速比を大きくしたも
のである。
入力軸137の円筒状第1軸138の先端には
第1太陽歯車143が、第1軸138のテーパー
軸穴139を貫通する第2軸141の先端寄りに
は第2太陽歯車144がそれぞれ設けられてい
る。
第1太陽歯車143および第2太陽歯車144
はそれぞれケーシング135内周面に沿つて設け
られた内歯車145にかみ合う第1および第2遊
星歯車146,147とかみ合つている。
入力軸137の延長線上に円筒状の第1中間軸
148とこれを貫通する第2中間軸161が配置
されている。第1中間軸148は軸受151によ
つて支持され、後部にフランジ149が固着され
ている。フランジ149は軸受153を介し第1
軸138に支持されたリング154と共にピン1
56を両端固定により軸受157を介して前記第
1遊星歯車146を支持している。また、第2中
間軸161の後端にはフランジ162が固着され
ており、フランジ162はピン163を片持によ
り前記第2遊星歯車147を支持している。
第1遊星歯車146及び第2遊星歯車147
は、第11図に示すように従来の遊星歯車機構と
同様の構造で、2組の遊星歯車機構を独立して前
後に形成している。
従つて、同一平面上に各3個の遊星歯車を設け
て同心性を確保し、第1、第2中間軸148,1
61が共に遊星キヤリヤーを一体的に形成し、図
示されているように第1中間軸148の遊星キヤ
リヤーに固定されている3本のピン156は、第
2中間軸161の遊星キヤリヤーに支持されてい
る遊星歯車147と内歯車145との間の空隙部
に位置し、バツクラツシの変位量による回転角の
変動に対し、互に干渉しないように配置されてい
る。このように、通常の遊星歯車機構を2組別々
の歯車列を経由し、入力軸137から第1、第2
中間軸148,161へ予圧トルクを与えて伝達
される。
上記第1および第2中間軸148,161には
それぞれ第1中間太陽歯車167および第2中間
太陽歯車168が設けられている。これら太陽歯
車167,168は出力軸67に支持された遊星
歯車77とかみ合つている。
以上第1実施例から第6実施例に至る各実施例
で、平行軸歯車伝動装置と遊星歯車伝動装置のこ
の発明を適用した場合の代表例を示したが、更に
減速比の高い場合には、減速段数を増加させ、3
段以上のものも同様の方法で製作可能である。
又、第9図に平行軸歯車機構と遊星歯車機構と
の混成伝動装置を示したが、多段の歯車伝動装置
にも同様の方法で適用出来る。
(第1軸と第2軸との連結についての他の実施
例) 第12図は上記軸連結部の他の実施例を示すも
のである。
第1ハブ171はフランジ172を有し、入力
軸の第1軸に取り付けられる。第2ハブ175は
第2軸に取り付けられる。このように、連結部は
第1軸および第2軸と別体となつている。保持部
材178は本体179とこれに締りばめされた支
持板180とからなつている。保持部材178は
ボルト182により第2ハブ175のフランジ1
76に固定される。コイルばね28は第1ハブ1
71のフランジ172に設けられたばね穴173
を貫通し、保持部材178の本体179および支
持板180により両端部が支持される。また、第
1ハブ171のフランジ172のボルト穴174
を貫通し、保持部材178に支持されたボルト1
84は第1実施例で説明したピン29と同様の機
能を果たす。
第13図および第14図は軸連結部のさらに他
の実施例を示す。
入力軸の第1軸と第2軸にはフランジ187を
有するハブ186、保持部材191および連結部
材198がそれぞれ取り付けられる。ハブ186
のフランジ187には長穴188が設けられてい
る。保持部材191は本体192とこれに固定さ
れた支持板193とからなつている。本体192
には長溝194が、支持板193には長穴195
がそれぞれ上記ハブ186のフランジ187の長
穴に対応して設けられている。連結部材198は
コイルばね199の一対の向い合つたばね受座2
00とからなつている。ばね受座200は上記長
穴188,195、長溝194の円弧面より若干
小さな曲率半径の半円筒面201を有している。
向い合つたばね受座200の間にコイルばね19
9が挿入される。これらは一体となつてハブ18
6のフランジ187の長穴188を貫通し、ばね
受座200の両端部が保持部材191の長溝19
4および長穴195に挿入される。そして、ハブ
186が互に円周方向に変位するようにして保持
部材191どうしをボルト203で連結する。
入力軸の第1軸と第2軸との反ぱつ力あるいは
予圧トルクはコイルばね199の圧縮によつて与
えられる。この点、第1〜第6実施例においてコ
イルばね28がコイル軸に対し直角方向に変形し
て予圧トルクを与えていたのとは異つている。こ
の実施例では入力軸の第1軸と第2軸との間で互
に円周方向の変位を大きくとることができる。な
お、この実施例の場合、コイルばねに代えて複数
枚重ねた皿ばねを用いることができる。
この発明は上記実施例に限られるものではな
い。たとえば、上記実施例はすべて減速機として
説明したが、増速機であつてもよい。この場合に
は入力軸が出力軸となる。また、中間歯車を省略
して第1および第2歯車が直接第3歯車にかみ合
うようにしてもよい。
この発明の効果を具体的駆動系のトルクチヤー
トを図示して説明する。
第15図は、鋼管搬送設備のトルクチヤート
で、その設備仕様は下記の通りである。
モーター AC.15kw,6P.60Hz1160rpm 駆動系 モーター→エヤクラツチ→減速機→
ねじ軸(負荷) 負荷ねじ軸 35rpm,定格トルク 417Kg−m 第14図は、エヤークラツチによる起動・停止
によるトルクチヤートで、いずれも±にトルクが
変動し、しかも捩れ振動の減速までの時間が長
い。
従つて、停止位置のばらつきが大きく、問題が
ある。この主原因は減速機のバツクラツシによる
歯面のたたかれによる衝撃作用によるもので、こ
の発明の適用により、ピークトルクも低下し、減
衰時間も短くなり、停止位置も非常に向上した。
第16図は、製鉄所の連続鋳造設備の鋳型振動
装置のトルクチヤートを示す。
一般にクランク軸を使用するデイゼルエンジ
ン、コンプレツサー等は図示と同様に±に大きく
トルクが変動し、歯車伝動装置に大きなバツクラ
ツシがあるとピークトルクが更に大きくなり、歯
面のたたかれ摩耗が早期に増大する。
この発明を適用すれば、たたかれ摩耗も少なく
又ピークトルクも低下する。
今後、駆動系の高速化、回転数の変動する設備
の増加が予想されるので、効果は益々期待され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例を示す断面図、
第2図は第1図に示す装置の一部拡大図、第3図
および第4図はそれぞれ第2図の正面図、第5図
は第2実施例を示す断面図、第6図は第5図のA
−A線に沿う断面図、第7図は第3実施例を示す
断面図、第8図は第4実施例を示す断面図、第9
図は第5実施例を示す断面図、第10図は第6実
施例を示す断面図、第11図は第10図のB−B
線に沿う断面図、第12図は軸連結部の他の実施
例を示す断面図、第13図は軸連結部の更に他の
実施例を示す断面図、第14図は第13図の一部
断面正面図、第15図は鋼管搬送設備のトルクチ
ヤートの例、ならびに第16図は鋳型振動装置の
トルクチヤートの例である。 1,55,81,118,135……ケーシン
グ、4,57,83,120,130,137…
…入力軸、5,58,84,121,131,1
38……第1軸、6,10……フランジ、9,5
9,85,122,133,141……第2軸、
13,178,191……保持部材、28,19
9……コイルばね、31,64,91,143…
…第1歯車、32,65,92,144……第2
歯車、50,67……出力軸、51,77……第
3歯車。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 それぞれフランジを有する第1軸と第2軸と
    からなる第1伝動軸、前記第1軸のフランジを収
    容し、第2軸のフランジに取り付けられた保持部
    材、前記第1軸のフランジに円周方向に沿つて設
    けられた複数個の穴をそれぞれ貫通し、両端を保
    持部材に支持され、コイルばねまたは皿ばねを含
    む複数個の連結部材、前記第1軸および第2軸に
    それぞれ設けられた第1歯車および第2歯車、第
    2伝動軸、ならびに第2伝動軸に取付けられ、前
    記第1および第2歯車に直接または中間歯車を介
    してかみ合う第3歯車からなり、前記コイルばね
    または皿ばねが弾性変形するように第1軸と第2
    軸を互いに円周方向に変位させて前記保持部材を
    第2軸のフランジに取り付けたことを特徴とする
    歯車伝動装置。
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