JPH0567413B2 - - Google Patents

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JPH0567413B2
JPH0567413B2 JP60285489A JP28548985A JPH0567413B2 JP H0567413 B2 JPH0567413 B2 JP H0567413B2 JP 60285489 A JP60285489 A JP 60285489A JP 28548985 A JP28548985 A JP 28548985A JP H0567413 B2 JPH0567413 B2 JP H0567413B2
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Japan
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sheet
reinforcing material
porous sheet
adhesive
porous
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Shunichi Nakamura
Minoru Miura
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は通気性、透湿性、耐水性にすぐれた複
合シートの製造方法を提供する。 (従来技術およびその問題点) 一般にポリオレフイン樹脂に無機充填剤を40重
量%以上の多量に充填し、シート状に成形した
後、これを一軸または二軸に延伸することによつ
て、多孔質シートを得ることが出来る。このよう
にして得られたポリオレフイン多孔質シートは、
独特の風合を有し、合成樹脂に特有のベトつき感
のない紙あるいは皮革に近い感触を有する。ま
た、かかる多孔質シートは通気性および透湿性に
優れ、結露現象を生じないことや揆水性を有する
ため、壁紙や通気性・揆水性の包装用シート等に
好適に用いられている。最近では、このような多
孔質シートの優れた性質に更に柔軟性を付与する
とともに、補強材を積層して機械的強度や機能性
を付与することにより、例えばオムツカバー、使
いすてオムツのバツクシート、貼り薬用基材、雨
ガツパや病院用シーツなど医療衛生材料や簡易衣
料等の分野に用いることが期待されている。 上記のような多孔質シートに補強材を積層する
方法としては、例えば多孔質シートと補強材を熱
圧着する方法や溶剤タイプの接着剤を用いて貼付
する方法が提案されている。しかしながら、ポリ
オレフイン多孔質シートと補強材を熱圧着する方
法では、熱圧着する機械の温度や圧力の微小な変
動により通気性(多孔度)の調整が困難で、且つ
得られる複合シートは機械的強度が改良されても
柔軟性や通気性が損われるか、大きく変動する欠
点を生ずる。また、接着剤を用いて貼付する方法
では、補強材の孔を通して接着剤(溶剤)が裏抜
けするため、接着用のロールが汚れたり、また接
着剤の皮膜による通気性、透湿性などの大巾な低
下が起り易く、さらに溶剤の除害設備を要するな
ど工業的に複雑である欠点を有する。 (問題を解決するための手段) 本発明者等は上記問題に対して、特に多孔質シ
ートおよび補強材の通気性や柔軟性を損うことな
く、接着性が発揮される複合シートを簡便に得る
目的で種々検討した結果、特定の多孔質シートと
特定の補強材とを特定の粉末状接着剤を介して熱
圧着する方法により所期の目的を達成し、本発明
を提案するに至つた。即ち、本発明は、厚み10〜
500μ、最大細孔径3.7μ以下、透湿度2500〜5000
g/m2・24Hr及び通気度47〜2000秒/100c.c.の多
孔質シートと該多孔質シートの孔径より大きい孔
径を有する補強材とを該多孔質シートまたは補強
材よりも融点が低く、粒径が補強材の孔径よりも
大きな粉末状接着剤を3〜30g/m2の割合で存在
させて熱圧着することを特徴とする複合シートの
製造方法である。 本発明の多孔質シートとしては、例えば充填剤
を含む合成樹脂の組成物から製造した延伸シート
状物、該延伸シート状物に機械的に孔を形成させ
たシート、あるいは該延伸シート状物から充填剤
を抽出することに得られるシートなど公知の製法
で得られる多孔質シートが特に制限なく用いられ
る。これらの中で、特にポリオレフイン樹脂100
重量部と充填剤50〜400重量部および必要に応じ
て柔軟剤等を配合した組成物のシート状物を延伸
して得られる厚み10〜500μ、最大細孔径3.7μ以
下、通気度47〜2000秒/100c.c.(ガーレ法によ
る)、透湿度2500〜5000g/m2・24Hr(40℃×90
%RH透湿カツプ法による)で、柔軟性、透湿性
および強度に優れた多孔質シートが、本発明に好
ましく用いられる。上記方法で得られた多孔質シ
ートは防水性も著しくすぐれており例えば実施例
に示すように耐水圧が4900mmH2O以上のものと
なる。 シート状物の厚みが上記下限値より小さいと当
然に強度が弱く、逆に上記上限値より大きいと強
度は良好であるが接着時の温度の伝達が悪い傾向
がある。また上記最大細孔径の大きさは耐水圧の
低下を招くので上記数値より小さいものを選ぶの
が好ましい。更に透湿性と通気度は得られる複合
シートの性状のうち用途によつては内部むれと外
部結露の現象から上記範囲が最も好適である。 上記した多孔質シートに用いられるポリオレフ
イン樹脂としてはエチレン、プロピレンなどオレ
フイン類の単独重合体あるいは共重合体が特に制
限なく用いられるが、中でも高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ンといわれる中・低圧法ポリエチレンが好まし
く、特に密度が0.910〜0.940g/cm3でメルトフロ
ーインデツクス(MFR)が0.1〜10g/10分、好
ましくは0.1〜5g/10分の線状低密度ポリエチ
レンが柔軟性と良好な通気性を有する多孔質シー
トを得るために好ましく用いられる。また、上記
の如き重合体あるいは共重合体を2種以上混合す
ることも好ましく、特に結晶性ポリオレフイン樹
脂にX線による結晶化度5〜25%で且つ密度0.86
〜0.90g/cm3であるエチレンと他のα−オレフイ
ンとの共重合体(以下、軟質樹脂とも記す)を配
合してなる混合樹脂を用いた場合には、得られる
多孔質シートは透湿性を損うことなく更に柔軟性
が付与されるために、特に引張・引裂強度に優れ
る。従つて、より柔軟な複合シートを得る場合に
は、上記した軟質樹脂を一般に結晶性ポリオレフ
イン樹脂100重量部に対して20〜100重量部の割合
で配合した多孔質シートを用いることが好まし
い。 また、上記した多孔質シートに用いる充填剤と
しては特に制限されないが、通常ゴム又はプラス
チツク中に混合される無機充填剤、例えば炭酸カ
ルシウム、石膏、亜硫酸カルシウム、りん酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム、水和珪酸、無水珪酸、
ソーダ灰、塩化ナトリウム、硫酸バリウム、クレ
ー、各種セメント、火山灰、シラス、酸化チタ
ン、酸化鉄、カーボンブラツク、種々の金属粉、
その他の無機物または無機物を主体とする有機物
金属塩等であり、一般に50μ以下、好ましくは
0.05〜30μの範囲、特に0.1〜5μ程度の平均粒径を
有する粉粒体として用いる。このような充填剤の
平均粒径が大きすぎる場合には、得られる多孔質
シートの孔の緻密性が低下し、また平均粒径が小
さすぎる場合には、一般に延伸シートにムラを生
じやすく良好な多孔質シートは得にくい。充填剤
の配合量は、一般にポリオレフイン樹脂100重合
部に対して50〜400重量部、特に60〜300重量部が
好ましく、一方50重量部より少ない場合には得ら
れる多孔質シートの連通孔が少なくなるため透湿
性が小さく、他方400重量部以上ではシート状物
の成形および延伸が困難になる。 更に多孔質シートの製造において、ポリオレフ
イン樹脂に充填剤を混合する手段は通常の混合方
法が採用される。かかるポリオレフイン樹脂組成
物の混合において少量の安定剤、顔料、あるいは
流動性や耐水性を付与するためのステアリン酸お
よびその金属塩、シリコーン油を同時にあるいは
別途に混合してもよい。 次に、ポリオレフイン樹脂組成物から一般に押
出成形法によりシート状物を得た後、常法により
延伸することによつて多孔質シートを得ることが
出来る。なお、本発明における多孔質シートの厚
みは、厳密な意味を有するものでなく、一般に10
〜500μである。 本発明に用いる補強材としては、孔径が多孔質
シートの孔径より大きいものが好ましく、一般に
偏平な孔開きされたフイルム状シート、不織布、
または織布などのシート状の補強材が用いられ
る。例えば樹脂フイルムを延伸したスプリツトヤ
ーンあるいはフラツトヤーンより作製された目の
細かな割布、乾式、湿式、スパンボンド法による
不織布、あるいは織布や孔開きプラスチツク等の
偏平な孔開きフイルム状シート等で、この中で柔
軟性、通気性、透湿性および強度をパランスさせ
た本発明の良好な複合シートを製造するために
は、不織布や織布が好ましい。 特に本発明における補強材としてポリプロピレ
ン、ナイロン、テトロン、レーヨン等よりなる孔
径10〜500μ、柔軟度50mm以下、坪量10〜100g/
m2の不織布または織布と、最大細孔径3.7μ以下、
柔軟度30mm以下、厚さ20〜60μ、透湿度2500〜
5000g/m2・24Hr、通気度47〜2000秒/100c.c.を
有する線状低密度ポリエチレンの多孔質シートと
貼り合わせることにより、前記した医療衛生材料
や簡易衣料等に好適な複合シートを得ることが出
来る。なお、補強材のフイルム樹脂としては、一
般にポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフイン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
テフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニルある
いはそれらの共重合体、混合物なとが使用され
る。 本発明において、効果が最も発揮される柔軟
性、通気性及び強度の強い複合シートの製造にお
いては、使用する多孔質シートの柔軟度(50mm巾
のシートを水平な台の端から出して行き、垂直の
垂れ下り距離が20mmになる時の台の端から出たシ
ートの長さmmで表示)30以下および最大細孔径
2μ以下の多孔質シートと、柔軟度60以下好まし
くは50以下の補強材を用いて、後述する粉末状接
着剤を用いて熱圧着することが望ましい。このよ
うな複合シートの柔軟性、通気性及び強度は、特
に人体に接触するか、人体に治わせて使用する、
例えばオムツカバー、使いすてオムツのバツクシ
ート、貼り薬用基材シート、病院用シーツ、雨ガ
ツパ、帽子等の医療衛生材料や簡易衣料等には特
に重用な特性である。これらの用途において用い
る複合シートの柔軟度は60以下、特に50以下が感
触や音がしないから好ましく使用することができ
るからである。一方、多孔質シートの最大細孔径
が後述する実施例に示すよううに3.6μ程度であれ
ば耐水圧4500程度の複合シートが得られるし、多
孔質シートの最大細孔径は2μ以下であれば、ラ
ミネート時に不織布あるいは織布の繊維圧着部の
周辺が若干孔径がのばされ大きくなつても
8000mm・H2O以上の高い耐水性を保持して、複
合シートは水の圧力に耐えてもらさない性能が保
持されるので、上記用途において好適な性質であ
る。 本発明は、上記した如き多孔質シートと補強材
とを粉末状接着剤を介して熱圧着することにより
接着することが最大の特徴であり、前記多孔質シ
ートおよび補強材の通気性、透湿性および柔軟性
等の物性を損うことなく良好に接着して強度の大
きい複合シートを製造することが出来る。 本発明に用いる接着剤は、融点が多孔質シート
または補強材の融点より低く、かつ粒径(粒度)
が多孔質シートの孔より大で補強材の孔よりもれ
ない程度の大きさを有する粉末状の接着剤で、熱
圧着することにより多孔質シートまたは補強材に
接着する接着材であれば、多孔質シートや補強材
の種類等に応じて公知の接着剤が特に制限なく用
いられる。例えば、エチレン系接着剤、酢酸ビニ
ル系接着剤、エチレン−酢酸ビニル系接着剤、ア
クリル系接着剤、ウレタン系接着剤、エチレン−
アクリル系接着剤、ビニル−ウレタン系接着剤等
である。これら接着剤の融点が多孔質シートまた
補強材の融点より高い場合には、圧着時に接着剤
が溶融するより先に多孔質シートまたは補強材が
溶融して孔を塞ぐため、所望する多孔度の複合シ
ートが得られない。一方、粒径が多孔質シートの
孔径より大きくても補強材の孔よりもれる程度に
小さい接着剤を用いた場合には、該接着剤により
多孔質シートまたは補強材が目詰りするため、所
望する多孔度の複合シートは得られない。また、
接着剤の粒径は10〜100μ程度のものが入手も容
易で簡便に使用できる。粒径の上限については、
多孔質シートや補強材の種類や得られる複合シー
トの用途により若干異なるが、余り大きいものや
粒子が結合しているものは、得られる複合シート
の多孔度の低下と共に、接着剤の固化による柔軟
性の低下や強度のバラツキがあり好ましくない。
従つて、粉末状接着剤の粒径は多孔質シート、補
強材の性状に応じて予め適宜決定して使用すると
よい。前記の線状低密度ポリエチレン多孔質シー
トとナイロンやポリプロピレン等の不織布や織布
を貼り合わす場合は、低融点の酢酸ビニル変性ポ
リエチレン系の接着剤粉末が好適に使用できる。 上記した粉末状接着剤は、一般に予め該接着剤
の融点以上に予熱された多孔質シートまたは補強
材の上に、粉末を均一に散布または塗布する機能
をもつ設備を使用して、片面または両面に均一に
散布または塗布した後、熱圧着される。即ち、予
め予熱された被着体の上に散布又は塗布すること
で粉末粒子が被着体に微弱ながら接着するので、
粉末の脱落を防ぐことができる。この際、粉末状
接着剤の散布量が少な過ぎると接着ムラを生じ、
多すぎると得られる複合シートの多孔度や柔軟性
が低下するばかりか、接着剤コストが高くなるの
で、一般には多孔質シートまたは補強材に対して
3〜30g/m2、特に5〜10g/m2が好ましい。 本発明における熱圧着の方法は、上記如き多孔
質シートと補強材を接合して行えばよく特に制限
されない。一般には、絞付けロール間において、
多孔質シートと接着剤が片面(接着面)に塗布さ
れた補強材とを、所定の温度で押圧して熱圧着す
る方法が採用される。この際の温度、圧力は所望
する物性を有する複合シートとなるように調整す
ればよく、例えば線状低密度ポリエチレン系多孔
質シートとナイロン不織布を貼りつける場合は
120℃以下の温度、ロール押圧100Kg/cm2程度でシ
ートの巻取速度は5〜50m/分の条件下に柔軟で
接着強度の強い通気性、透湿性複合シートが得ら
れる。なお、上記の説明では、多孔質シートと補
強材の2層構造よりなる複合シートについて述べ
たが、本発明においては3層以上の複合シートも
原理的には同様である。 (効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明によれば
多孔質シートと補強材を粉末状接着剤を介して熱
圧着するという簡便な方法で、多孔質シートおよ
び補強材の多孔性や柔軟性を損うことなく良好な
接着性を付与することが出来る。したがつて、本
発明によつて得られる複合シートは、例えばオム
ツカバー、オムツのバツクシート、貼付薬用基体
シート、包帯、雨具、帽子、包装紙、靴内シー
ト、病院用シーツなど医療衛生材料や包装材、フ
イルター用途に至る広範な用途に利用される。 (実施例) 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する
が本発明は以下の実施系に特に限定されるもので
はない。また、物性測定方法は下記に示す方法で
測定した。 1 通気度;JIS−P−8117に準拠して測定(ガ
ーレ法)。 2 柔軟度;巾50mmに切り取つた試料片を台上に
のせ、次いで台より漸次その一端側をはみ出さ
せたとき、その先端の垂れ下りの高さが20mm
となるときの台と試料片の端間の距離を測定
(mm表示)。 3 最大細孔径;;ASTM−F316−70に準拠し
て測定(μ)。 4 引張強度及び伸度;JIS−P−8113に準拠し
て測定(Kg/25mm、%)。 (5) 透湿度;40℃、相対湿度90%でJIS−Z−
0208に準拠して測定(g/m2・24Hr)。 6 耐水圧;JIS−L−1092に準拠して測定
(mmH2O)。 7 ラミネート強度;JIS−P−8113に準拠して
測定(gr/25mm)。 なお、縦方向、横方向の測定データは柔軟度、
引張強度及び伸度等縦−横方向で異なる時は縦方
向/横方向で以下表示した。 また、実施例に使用した多孔質シート、補強材
を一括して第1表に示す。 多孔質シートは第1表に示す如く高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレ
ン100重量部に、炭酸カルシウムと少量の安定剤
および加工助剤を添加して混合し、高密度ポリエ
チレン250℃、ポリプロピレン230℃、線状低密度
ポリエチレン220℃の樹脂温度で2軸押出機を用
いてペレツトとした。次いで、50mmφ押出機で
各々250℃,230℃,185℃の樹脂温度下にシート
を作り、延伸した。延伸温度は各々115℃,130
℃,80℃で縦方向や横方向に約2.2×1.9倍延伸
し、線状低密度ポリエチレンは1.7倍×1.4倍延伸
したものを使用した。 補強材シートとしてはナイロン不織布、ナイロ
ン織布及びポリプロピレン不織布を使用し、比較
材料としてポリエチレン製の開孔部の大きい割布
を使用した。 また、接着剤としてはエチレン酢酸ビニル変性
のポリエチレン粉末(旭化成(株)製、サンテツク−
LD,融点約70℃)を用いて、あらかじめ多孔質
シートと補強材に接着性のあることを確かめ、か
つ補強材に散布した時に補強材の孔からもれない
ように微粉を除去して平均100μ程度のものを使
用した。
【表】
【表】 実施例1〜8、および比較例1〜4 本実施例の接着方法として、全て統一して補強
材の片面に粉末状接着剤を散布して2層ラミネー
トを行つた。あらかじめ補強材を80℃の予熱ロー
ルで加熱しておき、これに粉末状接着剤を散布し
た。次に、この接着剤粉末を散布した補強材を熱
圧着ロール(金属ロール側を加熱。対面ロールは
70〜80℃のシリコンロール)に送り、接着剤散布
面に多孔質シートを乗せ、補強材側が金属加熱ロ
ールに接触する様にして熱圧着した。次に、冷却
ロールを通して巻き取つた。圧力は100Kg/cm2
(ゲージ圧力)として、10m/分のスピードで実
施した。このようにして得た複合シートの物性結
果を一括して第2表に示した。 本実施例から、使用した多孔質シート通気性、
透湿性と柔軟性及び補強材の柔軟性及び強度をも
つた複合シートが容易に得られることがわかつ
た。 特に実施例3〜8では、多孔質シート及び補強
材の柔軟度が各々30以下及び50以下の時、得られ
る複合シートの柔軟度も60以下で得られ、これら
はオムツカバー、使いすてオムツのバツクシー
ト、貼り薬の基材シート、シーツ、雨ガツパや帽
子等の素材として、人体へのフイツト感が非常に
良好で、かつ強度や透湿性、耐水性も高く望まし
い素材であることがわかつた。 比較例1は補強材の孔の大きさが接着剤粒子の
大きさに比べ大きすぎる為に、孔から接着剤がも
れて熱圧着ロールに付着し、連続して接着さすこ
とができなかつた。 また、比較例2では粉末接着剤の使用量を40
g/m2としたので、熱圧着時に接着剤が押しつぶ
されて部分的に大きな皮膜を作り、柔軟度、通気
度、透湿度が低下して好ましくなかつた。 比較例3ではクロロプレンラテツクス溶剤型接
着剤(コニシ(株)製GXP−200)を用い多孔質シー
トとナイロン織布を貼り合わせたが、多孔質シー
トの細孔がつぶされ通気度が大巾に低下し、柔軟
性も低下した。 比較例4では線状低密度ポリエチレン製多孔質
シートとナイロン布織布の熱圧着ラミネートを調
べたが、120℃では接着せず、130℃にすると多孔
質シートが溶融して細孔がつぶれ、目的の複合シ
ートが出来ないことがわかつた。 比較例 5 実施例5の多孔質シートに代り厚さ1.2mm、密
度0.46g/c.c.、発泡倍率4倍のポリプロピレン独
立発泡シート(古河電気工業株式会社製、商品名
“エフセル”2012)を用いた以外は実施例5と同
様に実施してポリプロピレン不織布との複合シー
トを製造した。しかし得られた複合シートは通気
性も透湿性もなかつた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 厚み10〜500μ、最大細孔径3.7μ以下、透湿度
    2500〜5000g/m2・24Hr及び通気度47〜2000
    秒/100c.c.の多孔質シートと該多孔質シートの孔
    径より大きい孔径を有する補強材とを該多孔質シ
    ートまたは補強材よりも融点が低く、粒径が補強
    材の孔径よりも大きな粉末状接着剤を3〜30g/
    m2の割合で存在させて熱圧着することを特徴とす
    る複合シートの製造方法。 2 多孔質シートがポリオレフイン樹脂100重量
    部と充填剤50〜400重量部よりなる組成物のシー
    ト状物を延伸したものである特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 3 ポリオレフイン樹脂が中・低圧法ポリエチレ
    ンである特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 補強材が不織布または織布である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
JP60285489A 1985-12-20 1985-12-20 複合シ−トの製造方法 Granted JPS62144931A (ja)

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