JPH0567326U - 媒体分散装置 - Google Patents

媒体分散装置

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JPH0567326U
JPH0567326U JP078409U JP7840992U JPH0567326U JP H0567326 U JPH0567326 U JP H0567326U JP 078409 U JP078409 U JP 078409U JP 7840992 U JP7840992 U JP 7840992U JP H0567326 U JPH0567326 U JP H0567326U
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JP
Japan
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tank
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満雄 上和野
芳隆 井上
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Inoue Mfg Inc
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Inoue Mfg Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理物と媒体の混合物の流動を制御して短
時間で被処理物を分散できるようにする。 【構成】 処理槽(1)内に複数の回転筒(3),
(3)を設け、処理槽の槽壁との間に被処理物と媒体の
混合物が周回する狭い処理空間(2)を形成する。上記
回転筒(3),(3)の表面には、上記混合物を周方向
に流動させるよう制御部(14)・・・が設けられている。
上記回転筒の間に被処理物を供給するよう供給口(5)
が開口しており、この供給口(5)から供給された被処
理物は、媒体と混合され上記処理空間内を巡ってあたか
も栓流(プラグフロ−)状に流動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、媒体(メデイア)を用いて被処理物を分散するようにした湿式の媒 体分散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、湿式の媒体分散機は、駆動軸に取付けた円板や攪拌棒を処理槽内で回 転し、媒体と被処理物の混合物に運動を与え、その流動の層における速度差によ り被処理物を分散するように構成されているが、媒体が片寄ったりして均一な分 散ができにくいことがあった。また、処理槽内にシリンダを設けてリング状空間 を形成し、該空間に媒体と被処理物の混合物を通過させ粉砕するようにした装置 も提案されているが、該空間を流れる混合物の流動は入口から出口に向かって軸 方向に大きな速度勾配を生じ、混合物が軸方向へも積極的に流動するため、充分 な分散作用を奏さないまま出口側へ到達してしまうことがあり、所期の効果を期 待できないこともあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はそのような実情に鑑み、処理槽内で被処理物と媒体の混合物を、軸方 向に大きな速度勾配を生じないように流動させ、主として円周方向に流動させて 混合を行い、混合物に充分な運動を与えるようにした湿式の媒体分散装置を提供 することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記の目的は、処理槽内に槽壁との間に狭い処理空間を形成するよう 複数の回転筒を並列して設け、該処理空間内に供給された被処理物と媒体の混合 物の流動があたかも栓流状になるよう制御部を設けて上記回転筒を回転し、栓流 状の流動状態で複数の回転筒の周囲を巡って上記処理空間内で分散処理するよう にした媒体分散装置により達成される。
【0005】
【作用】
本考案によれば、媒体と被処理物の混合物が処理槽内で略栓流状に流動し、該 処理槽の入口から入った被処理物は、軸方向に大きな速度勾配を生じないような 状態で流動するから、軸方向に不均一を生ぜず、複数の回転筒の周面に沿って周 方向に流動する媒体により処理槽全体にわたって均一なずり力が与えられ、分散 される。
【0006】
【実施例】
本考案において、処理槽(1)は、槽壁との間に狭い処理空間(2)を形成す るように回転筒(3)を設けてある。該回転筒(3)は円筒状に形成してあるが 、円筒以外の形状に形成することもでき、また処理槽内には、図1、図2に示す ように2本若しくは3本等それ以上の複数本の回転筒を並列して設けてあり、処 理槽の槽壁は上記回転筒の周囲に連続した上記処理空間を形成するよう回転筒( 3),(3)を取り囲んでいる(図2)。
【0007】 上記処理槽(1)は、周囲に冷却水等の温度調節流体が流通するジャケット( 4)を有し、一端に上記回転筒間に対向して被処理物の供給口(5)を形成し、 他端に媒体を分離する媒体分離手段を介して吐出口(6)を具備している。図に おいて、媒体分離手段として、ギャップセパレ−タ−(7)を示してあるが、ス クリ−ンその他適宜の手段を用いることができ、また、各回転筒に対応して2つ 設けてあるが、槽内に開口する1つの媒体分離手段を設けることもできる。なお 、ガラスビ−ズ、セラミック、アルミナ、ジルコニア、スチ−ルその他の媒体( 図示略)は、図示を略した供給口から槽内に適宜量軸方向にほぼ均一に充填され 、また抜取口から抜き取られる。
【0008】 上記回転筒(3)は、適宜の駆動手段により回転されるよう軸(8)に取付け られており、図においては歯車列により両回転筒は逆方向に回転する。該軸(8 )内には冷却水等の温度調節流体の供給管(9)を挿通してある(図3)。該供 給管(9)の先端は、回転筒(3)の筒壁に沿って形成した流路(10)に連通して おり、該流路(10)は上記供給管(9)の外周を通る排水路(11)に接続されている 。この構成により、冷却水等の流体は、供給管(9)を経て流路(10)を通り筒壁 を通して熱交換作用を行い、排水路(11)を通って戻る。回転筒(3)の両端面は 、好ましくは被処理物と媒体を上記処理空間へ案内するよう円錐面(12)に形成し てある。
【0009】 上記槽壁(13)及び又は回転筒(3)の全周面には、回転筒を回転した際被処理 物と媒体の混合物の流動が栓流状になるよう流動を制御する制御部(14)を形成し てある。栓流(plug flow)は、壁面付近を除いて全体がほとんど同じ速度で動き 、速度勾配が0になるような流れであるから、上記制御部(14)は軸方向の速度分 布が入口から出口に向かってほぼ図4の矢印に示すような状態になるよう規制で きるようにすることが好ましい。例えば、図1に示す回転筒は、筒壁の周面に右 ねじを形成するような溝と左ねじを形成するような溝を交叉させその残余の部分 に断面四辺形状の微少突起を形作るように機械加工して制御部を設けている。
【0010】 また、図4に示す回転筒の制御部は、あたかも平歯車状の歯溝の如く回転筒の 軸に沿って平行に延びる溝と該軸に対して傾いて延びるねじ状の溝を形成するよ うな斜めの溝を設けて断面四辺形状の微少突起を機械加工した例である。この際 ねじ状の溝は、該回転筒が回転した際、上記混合物を供給口側に戻す方向に傾け て形成するとよい。
【0011】 上記実施例においては、上記突起は機械加工により筒壁と一体的に形成してあ るが、ロストワックス法その他の鋳造法により一体的に形成することもでき、上 記形状の他、該突起は断面だ円形、円形その他適宜の形状に形成したり、槽の内 壁に形成したりすることもできる。また、制御部は突起部に代えて凹部としても よい。このような突起等のピッチを細かくし、適正に配置すると被処理物と媒体 の混合物をほぼ図4の矢印に示すようなあたかも栓流状の流動状態で流動させる ことができる。突起の高さを約4mm、処理空間(2)の幅を媒体約4個以上の大 きさに相応する約4mmに形成して実験したところ、栓流状の流動状態で流動する ことが確められた。
【0012】 本考案の湿式媒体分散装置は、上記のように構成され、ポンプ(図示略)によ り適宜の送り込み圧で供給口(5)から処理槽(1)内の回転筒間に供給された 被処理物は、直ちに媒体と混合され上記処理空間(2)に流入する。そして、上 記回転筒(3)の回転により混合物は処理空間(2)をあたかも栓流状の流動状 態で流動し、この間に複数の回転筒(3),(3)の周囲をまんべんなく巡り、 媒体によっては被処理物に均一なずり力が充分に与えられ、被処理物は分散され 、上記媒体分離手段を通って吐出口(6)から吐出される。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上記のように構成され、媒体と被処理物の混合物の流動をほぼ栓流状 (プラグフロ−的)にして分散処理するようにしたので、処理槽の入口から出口 に向う混合物の軸方向の速度勾配は少なくなり、複数の回転筒を周回することに より媒体相互の衝突の機会が増え、処理槽の全体にわたって均一なずり力が被処 理物に与えられ、従来のディスク型ミルに比べて2分の1〜3分の1以下の短時 間であるにもかかわらず、微細な砕成物を得ることができ、その粒度分布はシャ −プなものが得られる。また、回転筒の筒壁に直接、冷却水等の温度調節流体を 流通させるようにしたので熱交換の効率がよく、その上複数本の回転筒を並列さ せたから上記処理空間が連続し、被処理物は長い道程を経て分散処理され、装置 を小型化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す横断面図。
【図2】縦断面図。
【図3】一部を省略した回転筒の横断面図。
【図4】回転筒の他の実施例の側面図。
【符号の説明】
1 処理槽 2 処理空間 3 回転筒 5 供給口

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体を収納する処理槽内に槽壁との間に
    被処理物と媒体が周回する狭い処理空間を形成するよう
    回転筒を設け、上記槽壁及び又は回転筒に、該回転筒を
    回転した際被処理物と媒体の流動が栓流状になるよう流
    動を制御する制御部を形成し、上記回転筒は処理槽内に
    複数並列して設けられ、処理槽の槽壁は回転筒の周囲に
    連続した上記処理空間を形成するよう上記回転筒を取り
    囲み、上記並列する回転筒間に被処理物を供給口するよ
    う被処理物の供給口が設けられている媒体分散装置。
  2. 【請求項2】 上記回転筒はその筒壁に沿って温度調節
    流体が流通する流路を具備している請求項1に記載の媒
    体分散装置。
  3. 【請求項3】 上記回転筒は円筒状であり、その両端面
    は被処理物と媒体を上記処理空間へ案内するよう円錐面
    に形成されている請求項1または2に記載の媒体分散装
    置。
JP1992078409U 1992-10-19 1992-10-19 媒体分散装置 Expired - Lifetime JPH0618577Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992078409U JPH0618577Y2 (ja) 1992-10-19 1992-10-19 媒体分散装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992078409U JPH0618577Y2 (ja) 1992-10-19 1992-10-19 媒体分散装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0567326U true JPH0567326U (ja) 1993-09-07
JPH0618577Y2 JPH0618577Y2 (ja) 1994-05-18

Family

ID=13661246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992078409U Expired - Lifetime JPH0618577Y2 (ja) 1992-10-19 1992-10-19 媒体分散装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH0618577Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262027A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Inoue Mfg Inc 湿式媒体分散機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005262027A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Inoue Mfg Inc 湿式媒体分散機

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Publication number Publication date
JPH0618577Y2 (ja) 1994-05-18

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