JPH05672U - ウイスキー水割りセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウイスキーボトルと割り水収納容器とを水割
り用のカップ形容器に組込んだ便利なウイスキー水割り
セットを得るもの。 【構成】 カップ形容器１内に、ウイスキーボトル２と
割り水収納容器３とを、割り水収納容器３底部中央の凹
み穴４を介し嵌合積重して格納し、カップ形容器１開口
をシート状のキャップシール５で密封した構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水割り用のカップ形容器に割り水収納容器とウイスキーボトルとを 組込んで構成したウイスキー水割りセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近は自動販売機がかなり広く行きわたっているので、酒店ばかりでなく街頭 でもウイスキーボトルを簡単に手に入れることができる。

【０００３】 しかし、酒店にしろ自動販売機にしろウイスキーはボトルのみの販売であり、 水割り用の容器や割り水をセットにしたものはなく、従って水割りにする場合に はこれらを別途用意せねばならない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記したように、ウイスキーボトルに水割り用の容器と割り水とをセットにし たものはなく、このため野外への行楽などの場合はウイスキーボトルのほかに水 割り用の容器と割り水とを別途用意持参するので面倒であった。

【０００５】 そこで、予かじめ適当に水割りしたウイスキーボトルを販売することが考えら れるが、この場合は酒税法により酒価に割り水分の量が含まれることからかなり 割高な酒価となる不都合がある。

【０００６】 本考案は、ウイスキーボトルと割り水収納容器とを水割り用のカップ形容器に 組込んだ便利なウイスキー水割りセットを得るにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のウイスキー水割りセットは、カップ形容器１内に、ウイスキーボトル ２と割り水収納容器３とを、割り水収納容器３底部中央の凹み穴４を介し嵌合積 重して格納し、カップ形容器１開口をシート状のキャップシール５で密封した構 成のものである。

【０００８】

【作用】

上記において、飲用するときはキャップシール５を破断または引き剥して割り 水収納容器３をとりだし、ついでウイスキーボトル２をとりだし、この後正立状 態のカップ形容器１内にウイスキーと割り水とを好みの割り合いに注ぎかき混ぜ ればよい。

【０００９】

【実施例】

以下図面を参照して実施例を説明するに、１は水割り用のカップ形容器、２は ウイスキーボトル、３は割り水収納容器である。

【００１０】 第１の実施例（図１ａ，ｂ）

【００１１】 カップ形容器１は胴下半部を徐々に下細とした深めのものであり、そして底壁 ６周縁から拡径垂下させて円筒脚７を設け、また底壁６中央部には楕円形の凹陷 部８を設けた形状である。

【００１２】 ウイスキーボトル２は市販の小壜のもので、前記カップ形容器１内に格納され るが、ウイスキーボトル２は胴部が楕円形であり、従ってカップ形容器１に格納 したとき、底部が容器１底部の楕円形凹陷部８に嵌合し、安定的に格納保持され る。

【００１３】 割り水収納容器３は、小形で浅いカップ形の形状であるが、底壁中央部を上方 に凹ませて凹み穴４を形成しており、この凹み穴４を前記ウイスキーボトル２の 口部に嵌合させ、このウイスキーボトル２に積重させてカップ形容器１に格納し てある。開口周縁の外向きフランジ９は、カップ形容器１内の格納状態を安定に し、かつキャップシール５の溶着を容易にするためのものである。

【００１４】 キャップシール５はアルミシール等シート状のもので、前記カップ形容器１開 口周縁及び割り水収納容器３の外向きフランジ９に溶着等の手段で固着し、内部 を密封する。10は以上のセット外面をすっぽり覆ったシュリンクフィルムによる 包袋を示している。

【００１５】 この実施例構成で、飲用する場合はキャップシール５を破断または引き剥して 割り水収納容器３とウイスキーボトル２をカップ形容器１からとり出し、この後 ウイスキーと割り水とをカップ形容器１内に好みの割合いに注ぎ入れ、かき混ぜ ればよい。

【００１６】 この実施例で、キャップシール５はカップ形容器１と割り水収納容器３の開口 を一緒に密封しているが、別個に密封してもよい。またカップ形容器１内でウイ スキーボトル２との間には空間があるので、この空間にかき混ぜ用のマドラーを 折り畳み式の小寸法のものとして収蔵することも考えられる。

【００１７】 第２の実施例（図２）

【００１８】 この実施例は前記第１の実施例において、カップ形容器１の開口周縁に外向き フランジ11を設け、この外向きフランジ11に、張出し長を大きくした外向きフラ ンジ９を掛けて割り水収納容器３をカップ形容器１口頂部に吊り掛けして収納容 器３の荷重は容器１の胴壁に加えるようにし、またシュリンクフィルム10はキャ ップシール５のある開口部にすっぽり装着し、この部の外向きフランジ９と11の 吊り掛け接合状態を保持すると共に密封化している。

【００１９】 第３の実施例（図３）

【００２０】 図３はカップ形容器１を倒立させている流通時の状態を示したもので、セット 時にはカップ形容器１は正立状態とされる。

【００２１】 この実施例は、正立状態のカップ形容器１にウイスキーボトル２を倒立状態で 収納し、このウイスキーボトル２底部に、底部に設けた楕円形の凹み穴４を嵌合 して割り水収納容器３を正立状態に積重し、そしてこの収納容器３開口を周縁の 外向きフランジ９にアルミシール等の内側キャップシール5aを溶着して密封し、 さらにこの内側キャップシール5aに重ねた同じくアルミシール等の外側キャップ シール5bを溶着してカップ形容器１開口を密封してセットし、このセットを図示 のように倒立して流通状態としている。この実施例によれば、カップ形容器１底 部に楕円形の凹陷部８を形成する必要がない。

【００２２】 アルミシール等のキャップシール５は強靱であり、底抜けの懸念はないが、同 実施例でキャップシール5a, 5bを２枚重ねとし、一緒にカップ形容器１と収納容 器３の開口を密封するようにすればなお確実である。

【００２３】

【考案の効果】

上記したように、本考案では水割り用のカップ形容器１内にウイスキーボトル ２と割り水収納容器３とを積重収納して密封するセット構成としたので、野外へ の行楽等の場合水割り用具や液を別途用意する必要がなく便利である。また外形 はカップ形なので自動販売機による販売に適し、一層便利である。また割り水は 割り水収納容器３に収納しているので、割り水量を適宜に選定しておくことによ り好みの割り合いの水割りにできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例を示し、ａは半部縦断正面図、ｂ
は半部底面図である。

【図２】第２の実施例の半部縦断正面図である。

【図３】第３の実施例の半部縦断正面図である。

【符号の説明】

１ カップ形容器 ２ ウイスキーボトル ３ 割り水収納容器

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 カップ形容器１内に、ウイスキーボトル
   ２と割り水収納容器３とを、割り水収納容器３底部中央
   の凹み穴４を介し嵌合積重して格納し、カップ形容器１
   開口をシート状のキャップシール５で密封してなるウイ
   スキー水割りセット。