JPH0567278U - 回転円盤上に堆積された白米の調湿装置 - Google Patents
回転円盤上に堆積された白米の調湿装置Info
- Publication number
- JPH0567278U JPH0567278U JP082231U JP8223191U JPH0567278U JP H0567278 U JPH0567278 U JP H0567278U JP 082231 U JP082231 U JP 082231U JP 8223191 U JP8223191 U JP 8223191U JP H0567278 U JPH0567278 U JP H0567278U
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- rice
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 調湿による米粒含有水分の均一化により、爾
後の醸造工程の浸漬水分、蒸米水分の一定化を計る。 【構成】 断熱を施こした室内を上室と下室とに仕切る
回転多孔円盤と、この円盤を回転させる駆動手段と、調
湿を行なう白米を前記回転多孔円盤上に堆積層として収
容しあるいは排出する輸送手段と、調湿中の白米の堆積
層の撹拌手段と、白米温度を20〜30゜Cに保持しな
がら90%以上の湿度に調整した微細霧を通気させる微
細霧発生手段とから構成される。
後の醸造工程の浸漬水分、蒸米水分の一定化を計る。 【構成】 断熱を施こした室内を上室と下室とに仕切る
回転多孔円盤と、この円盤を回転させる駆動手段と、調
湿を行なう白米を前記回転多孔円盤上に堆積層として収
容しあるいは排出する輸送手段と、調湿中の白米の堆積
層の撹拌手段と、白米温度を20〜30゜Cに保持しな
がら90%以上の湿度に調整した微細霧を通気させる微
細霧発生手段とから構成される。
Description
【0001】
この考案は、白米の調湿装置に関するものである。
【0002】
低精米歩合の白米は、精米工程において穀温の上昇により水分が飛散して乾燥 し、蒸煮前の浸漬工程で吸水過多となり、目的の蒸きよう水分を確保することが 困難であつた。したがつて、低精米歩合の白米の浸漬作業は、限定吸水とし、そ の作業は繁雑を極めた。
【0003】 白米の含有水分量と、浸漬吸水率との関係は、白米の含有水分が1%違うと、 浸漬吸水率において2.84%の増減があると云われている。すなわち白米水分 (x)と吸水率(y)間に回帰式y=2.84x+66…(a)が成立する(日 本醸造協会雑誌第71巻1979年9月号第718頁〜第722頁参照)。
【0004】 例えば白米水分15.0%の時の吸水率は、 y=−2.84×15.0+66=23.44% また白米水分13.5%の時の吸水率は、 y=−2.84×13.5+66=27.66% 更に白米水分10%の時の吸水率は、 y=−2.84×10+66=37.6% である。
【0005】 上記の式から白米の吸水率の高低は、直接蒸し米の硬軟につながり製麹工程中 麹の繁殖や、醗酵行程中の米の溶解に大きな影響を及ぼすので、従来から白米の 吸水率の均一化のため調湿装置が種々提案されていたが、調湿水分の不揃い、胴 割等による品質の低下、調湿目的の未完成等により一定の吸水率が望めなかつた 。
【0006】
低精米歩合の白米水分が低い程、蒸煮前の浸漬工程で吸水過多となり、目的の 蒸きよう水分を確保することが困難であつた。したがつて低精米歩合の白米の浸 漬作業は限定吸水とし、その作業は繁雑なものであつたが、原料処理前に原料の 調湿を行ない、原料の水分を調整することは、限定吸水の繁雑な処理作業の省人 化と同時に製品の品質向上に大きく役立つものである。
【0007】
この考案においては、白米を原料処理の事前処理として、白米温度を20〜3 0゜Cに保持し、水分の平衡移動を利用して、湿度90%以上の微細霧を噴霧し 、円盤の回転と撹拌手段の回転との相関利用によつて、適宜撹拌を行ない、12 〜20時間で米粒含有水分を13〜17%に吸水させ、均一な調湿を行なう白米 調湿装置を提案するものである。
【0008】
前述のように低精米歩合の白米は、浸漬時に吸水過多になりやすいため、限定 吸水が行なわれていたが、作業が繁雑で過大な労力が要求された。したがつて白 米を回転円盤上に堆積し、撹拌手段により撹拌しながら、白米温度20〜30゜ Cに保持して、微細霧発生手段で90%以上の湿度に調整した微細霧を通気させ て、調湿を行ない、白米含有水分の均一化を計り、次行程の浸漬水分、蒸米水分 の一定化を計る。
【0009】
以下にこの考案の詳細を図1及び図2に示す実施例によつて説明する。 断熱を施こした室1の室内に回転多孔円盤2を設け、円盤駆動装置13により 回転を行なうようにし、この円盤によつて、上室Aと下室Bとに仕切り、その周 囲には穀物を堆積する衝立板3が設けられている。回転多孔円盤2の上部には、 白米の盛込及び室外に排出させる輸送手段として、実施例では昇降自在なスクリ ユウ4が配備され、また別の位置には白米を攪拌する昇降自在な撹拌手段5、微 細霧発生装置9,10が設けられている。また回転多孔円盤2の上室Aと下室B の間には、送風機を備える空気の温度調整装置6が、ダクト7,8によつて連通 されている。なお11は原料供給用の孔である。
【0010】 上記構成において、回転多孔円盤2を円盤駆動装置13により回転させ、昇降 自在なスクリユウ4を白米の堆積厚さに合わせ、中心部に搬送するように回転を 与える。白米を任意の輸送手段で回転円盤2上に供給すると、スクリユウ4に接 触した部分から逐次中心方向に搬送され、一定の堆積厚さに盛り込まれる。次に スクリユウ4を上部に待避させ、撹拌手段5を回転多孔円盤面の近接位置で回転 させると、円盤2の回転と撹拌手段5の回転との相関作用によつて、白米はゆる やかに撹拌される。
【0011】 一方、空気の温度調整装置6を品温に合わせて設定し、調整された空気をダク ト7によつて室の上室Aに供給し、微細霧発生装置9,10から発生する霧状の 水分と共に白米の堆積層を通気して、調湿度に必要な温度に保持すると共に、水 分を与え、撹拌手段5の撹拌により、白米は水分の平衡移動を利用して、自然的 な吸水を均一に行ない、通気後の空気は下室Bからダクト8を介して温度調整装 置6に送られ、空気の温度を調整してダクト7から室の上室Aに供給し循環する 。
【0012】 なお、空気の流れは上記とは逆にすること、すなわち下室Bから上室Aに向か う気流を使用することもでき、この場合、温度調整された空気を下室Bに対して 供給するように気流の向きを反転すると共に、微細霧発生装置9,10で発生す る霧状の水分は、同じく下室Bに供給して行なうこともできる。
【0013】 また白米を堆積する回転円盤を、調湿条件に応じて撹拌しながら連続的、ある いは断続的に回転させることもできる。
【0014】
上記したようにこの考案の調湿装置は、回転多孔円盤上に白米を堆積させて、 攪拌手段により攪拌しながら霧状の水分を、通気を行なう気流とともに供給する ため、たとえ霧状の水分が通気によつて堆積層の上層米粒に接触が片寄つたとし ても、撹拌作用によつて平均化され、白米は水分の平衡移動を利用し自然的な吸 水によつて調湿を行なうものである。
【0015】 また調湿は平面的な多孔円盤上の堆積によつて行なうため、装置としての高さ の低減が計れ、従来の蔵内にも容易に設置できる。更にこの考案を実施すべき装 置を、図3に示すように多段複数的に設置すれば、占有面積を少なくして大量の 調湿処理を行なうことができるという特長を有している。
【図1】この考案の装置の竪断面図である。
【図2】図1の水平断面図である。
【図3】他の実施例の竪断面図である。
1 室 2 回転多孔円盤 5 撹拌手段 6 温度調整装置 9,10 微細霧発生装置 13 円盤駆動装置
Claims (2)
- 【請求項1】 断熱を施こした室内を上室と下室とに仕
切る回転多孔円盤と、この回転多孔円盤を回転させる駆
動手段と、調湿を行なうための白米を前記回転多孔円盤
上に堆積層として収容しあるいは排出する昇降自在の輸
送手段と、調湿中の白米の堆積層を撹拌する昇降自在の
撹拌手段と、前記堆積層に対して白米温度を20〜30
゜Cに保持しながら90%以上の湿度に調整した微細霧
を通気させる微細霧発生手段とから主として構成され、
もつて白米の調湿を行なうことを特徴とする回転円盤上
に堆積された白米の調湿装置。 - 【請求項2】 調湿を行なうための白米を堆積する回転
多孔円盤が一段ないし複数段であることを特徴とする請
求項1記載の回転円盤上に堆積された白米の調湿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP082231U JPH0567278U (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 回転円盤上に堆積された白米の調湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP082231U JPH0567278U (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 回転円盤上に堆積された白米の調湿装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567278U true JPH0567278U (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=13768636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP082231U Pending JPH0567278U (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 回転円盤上に堆積された白米の調湿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0567278U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114288934A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-04-08 | 临沂市金沂蒙生物科技有限公司 | 一种新型木薯糟液厌氧处理设备 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5581560A (en) * | 1979-03-13 | 1980-06-19 | Yojiro Kumada | Rice grain watering device |
-
1991
- 1991-09-17 JP JP082231U patent/JPH0567278U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5581560A (en) * | 1979-03-13 | 1980-06-19 | Yojiro Kumada | Rice grain watering device |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114288934A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-04-08 | 临沂市金沂蒙生物科技有限公司 | 一种新型木薯糟液厌氧处理设备 |
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