JPH0567195U - モータの初期回転数制御装置 - Google Patents

モータの初期回転数制御装置

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JPH0567195U
JPH0567195U JP1381692U JP1381692U JPH0567195U JP H0567195 U JPH0567195 U JP H0567195U JP 1381692 U JP1381692 U JP 1381692U JP 1381692 U JP1381692 U JP 1381692U JP H0567195 U JPH0567195 U JP H0567195U
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temperature
motor
sensitive resistor
rotation speed
switch
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JP1381692U
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猛 田中
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、簡単な構成により電源の消
費を抑えると共に、低温から高温における環境におい
て、急激な回転数立ち上がりを防止して、作動音の急激
な増大を防止できるモータの初期回転数制御装置を提供
することにある。 【構成】 モータ2への給電回路4には、モータ2をオ
ン,オフするためのスイッチ3と、駆動用電流を徐々に
上昇させるためのバイメタルスイッチ5と、接点7,8
間に接続されると共に温度の上昇に伴って抵抗値が減少
する感温抵抗体1と、を備え、感温抵抗体1は、NTC
11とPTC12とが、中間電極13を間にして互いに
面状に密着接合され、さらに外部電極14で挟んで形成
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はモータの初期回転数制御装置に係り、特に回転数立ち上がりの即応性 が要求されないモータの初期回転制御を、電子回路によるパルス幅変調制御(以 下「PWM制御」という)等によることなく構成したモータの初期回転数制御装 置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
一般に、モータ始動時における急激な立ち上がりによって、作動音の急激な増 大を招くことがあり、このためモータの始動時における急激な立ち上がりを制御 することが行なわれている。例えば電子回路によるPWM制御が考えられるが、 一般にPWM制御等による場合には、パワートランジスタ等の電子回路を必要と し、パワートランジスタ等の放熱構造が必要となり、構成が複雑になり、高価に なるという不都合や、パルス電圧がモータに印加されるため、電磁ノイズが発生 してしまうという不具合があった。
【0003】 また電気抵抗の温度に対する係数が負となる感温抵抗体(以下本明細書におい ては「NTC」とする)をモータと直列に結線することが考えられるが、自動車 用モータにおいては使用温度環境の幅が大きく、温度が低いほど、NTCの抵抗 は増大し、低温時には、モータの端子電圧は極端に低下してしまい、また直列抵 抗が高いため、モータ端子にはモータを回転させるだけの電圧が印加されず、作 動不良の原因になる可能性がある。即ち低温時においてNTCの抵抗が大きいた め、回路に流れる電流が少なく、同時にNTCの消費する電力も少なく、NTC の温度は長時間上昇することはない。この結果モータ低温時には、暫くの間は運 転することができないという問題がある。
【0004】 これを防ぐために、予めNTCの抵抗値を小さく設定しておくと、通常使用時 にも抵抗値は小さくなってしまうため、低温から高温における環境において、急 激な回転数立ち上がりを防止できず、本来の効果が得られないという不具合を生 じる虞がある。 本考案者は上記課題に対し、NTCとは逆の特性を備える正の温度特性を持つ 感温抵抗体(以下本明細書においては「PTC」とする)が温度の上昇に従って 抵抗が増加し、しかも段階的に増加する点に着目して、本考案をなすに至ったも のである。
【0005】 本考案の目的は、簡単な構成により低温から高温における環境において、急激 な回転数立ち上がりを防止して、作動音の急激な増大を防止できるモータの初期 回転数制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るモータの初期回転数制御装置は、電源とモータとスイッチとを備 えた回路に設けられ、モータへの駆動用電流を制御する装置であって、感温抵抗 体と、バイメタルとを備え、前記感温抵抗体はNTCとPTCとを密着して並列 に接続して構成され、所定温度以下では前記感温抵抗体を経由した回路を形成し 、所定温度によって前記バイメタルが変形して前記感温抵抗体を経由しない回路 を形成してなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
本考案は、所定温度以下でモータと感温抵抗体とバイメタルとが接続されるモ ータの初期回転数制御装置であるので、バイメタルが所定温度以下のときは感温 抵抗体を経由したスイッチ→バイメタル→感温抵抗体→モータの回路を形成し、 所定温度になるとバイメタルは変形して、感温抵抗体を経由しないスイッチ→バ イメタル→モータの回路を形成して、感温抵抗体のない状態でモータが作動する 。このため、常に感温抵抗体を介した回路に比して、通常作動時において感温抵 抗体による電圧降下の影響を防止することができる。
【0008】 そして、感温抵抗体はNTCとPTCとを密着して並列に接続して構成されて いるので、感温抵抗体はNTCとPTCとの合成抵抗となり、低温時においても 、感温抵抗体の抵抗は極端に高くならず、モータ端子にも望ましい電圧が印加さ れる。即ちモータ起動時において、スイッチ→バイメタル→感温抵抗体→モータ の回路を構成するが、このとき感温抵抗体の合成抵抗によりモータは急激な回転 数立ち上がりとならず、常温時と同様に感温抵抗体の温度が上昇して抵抗が減少 し、モータ端子電圧が高くなり、モータ回転数は暫時高くなる。
【0009】 換言すると、温度の低い時においても、感温抵抗体がNTCだけの場合のよう に、直列抵抗が高くなって、モータ端子にモータを回転させるだけの電圧が印加 されず作動不良となることがない。またNTCだけの場合には、電流も極端に低 い為、感温抵抗体も温度が上昇せず、長時間作動しないという不都合があるが、 このような不都合を防止できる。
【0010】 さらに電流が増加し設定値を越えるとバイメタルが加熱され、バイメタルが変 形して、感温抵抗体は短絡し、モータは電源電圧が全て印加される。この結果、 モータの立ち上がりが、滑らかとなり、モータの初期回転における突然の騒音が 防止できる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部 材,配置等は本考案を限定するものでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改変す ることができるものである。 図1乃至図3は本考案の一実施例を示すものであり、図1は感温抵抗体の一例 を示す断面図であり、図2はモータの初期回転数制御装置の回路図、図3は感温 抵抗体における電気抵抗と温度との関係を示すグラフ図である。 本例では、自動車用小型モータとスイッチとの間に初期回転数制御装置を接続 配置した例を示すものであり、本例のモータの初期回転数制御装置Sは、感温抵 抗体1と、バイメタルスイッチ5と、を構成要素としている。
【0012】 図2において符号6は電源であり、符号2は電源6からの駆動用電流を受けて 回転するモータである。このモータ2への給電回路4には、モータ2をオン,オ フするためのスイッチ3と、駆動用電流を徐々に上昇させるためのバイメタルス イッチ5と、接点7,8間に接続されると共に温度の上昇に伴って抵抗値が減少 する感温抵抗体1と、を備えている。
【0013】 本例のバイメタルスイッチ5は互いに熱膨張係数が異なる2つの導体を接合し て形成されたものであり、所定温度以下のときには、図2の実線で示すように接 点7に接触し、所定温度以上に加熱すると、変形して接点8に接触する。なお本 例では130℃前後でバイメタルスイッチ5が変形して、接点が切り替わるよう に構成されている。
【0014】 本例の感温抵抗体1は、図1で示すように、NTC11とPTC12とが、中 間電極13を間にして互いに面状に密着接合され、さらに外部電極14で挟んで 形成したもので、外部電極14と中間電極13は、NTC11及びPTC12を 並列接続させる構成としてある。また本例の中間電極13及び外部電極14は銅 板を用いている。したがって、NTC11及びPTC12は中間電極13を介し てほぼ同じ温度になるように構成されている。そして感温抵抗体1を構成するN TC11とPTC12の合成抵抗は、本例の場合、図3で示すように−50℃で 電気抵抗3Ωであり、100℃で1Ω前後である。そして、本例では、モータ2 の一端子側と接続される感温抵抗体1の外部電極14が、接点8との間で接続さ れ、中間電極は接点7と接続している。 このように電源6とモータ2と初期回転数制御装置Sとスイッチ3とは、直列 に接続されており、換言すればモータ2とスイッチ3との間に感温抵抗体1が直 列に結線してなるものである。
【0015】 次に、上記構成からなる初期回転数制御装置Sの低温時の作動について、図3 を参照しつつ説明する。 まず、低温時において、スイッチ3を閉成すると、スイッチ3→バイメタルス イッチ5→感温抵抗体1→モータ2の給電回路4を形成し、電源6から電流が流 れる。そして、時間と共に感温抵抗体1が加熱されて、感温抵抗体1の抵抗値が 下がることによりモータ2への供給電流値が次第に上昇する。図3は、この時の 温度の変化に対する抵抗特性を示したもので、NTC11は温度上昇に対し抵抗 値が急激に低減しており、またPTC12は温度上昇に対して抵抗値が急激に増 加している。しかしNTC11とPTC12とを密着して並列に接続したときの 合成抵抗(即ち感温抵抗体1)の温度特性は、0℃以下ではほとんど変化せず、 50℃前後から、抵抗が減少している。つまり気温の低い時においても、直列抵 抗は適度の大きさとなっており、モータ端子にはモータ2を回転させるだけの電 圧が印加されており、作動不良を生じる事はない。このように低温時にも抵抗は 高くならず、0℃前後の抵抗値となるため、モータ端子に望ましい電圧が印加さ れる。
【0016】 そして時間の経過と共にバイメタルスイッチ5が加熱されて変形し、接点7に 接触していたバイメタルスイッチ5が接点8に接触すると、感温抵抗体1を経由 せずに電源6からバイメタルスイッチ5、接点8を経由してモータ2へ至るスイ ッチ3→バイメタルスイッチ5→モータ2の給電回路4が形成され、モータ2へ の供給電流値が所定の値で安定する。よって、モータ2の始動時における回転数 は時間と共に緩やかに上昇する。
【0017】 この結果、常温時と同様に合成抵抗(感温抵抗体1)の温度が上昇しモータ端 子電圧が高くなり、モータ回転数は暫時高くなる。さらに電流が増加し設定値を 越えるとバイメタルスイッチ5が加熱され、変形することにより接点が切り替わ る。そして、感温抵抗体1への回路は短絡し、モータ2は電源電圧が全て印加さ れる。従ってモータ2の立ち上がりが、なめらかとなり、突然の騒音が防止でき ると共に安定回転状態時には、感温抵抗体1には電流が流れなくなり、モータ端 子での電源電圧の無用な降下を避けることができる。
【0018】
【考案の効果】 以上のように、電源とモータとスイッチとを備えた回路に設けられ、モータへ の駆動用電流を制御する装置であって、感温抵抗体と、バイメタルとを備え、前 記感温抵抗体はNTCとPTCとを密着して並列に接続して構成され、所定温度 以下では前記感温抵抗体を経由した回路を形成し、所定温度によって前記バイメ タルが変形して前記感温抵抗体を経由しない回路を形成してなるので、通常作動 時において感温抵抗体による電圧降下の影響を防止することができ、感温抵抗体 はNTCとPTCとを密着して並列に接続して構成されているので、感温抵抗体 はNTCとPTCとの合成抵抗となり、低温時においても、感温抵抗体の抵抗は 極端に高くならず、モータ端子にも望ましい電圧が印加される。したがって低温 から高温における環境において、急激な回転数立ち上がりを防止して、作動音の 急激な増大を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る感温抵抗体の一例を示す断面図で
ある。
【図2】本考案のモータの初期回転数制御装置の回路図
である。
【図3】図1の感温抵抗体における電気抵抗と温度との
関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 感温抵抗体 2 モータ 3 スイッチ 4 給電回路 5 バイメタル(バイメタルスイッチ) 6 電源 7,8 接点 11 NTC 12 PTC 13 中間電極 14 外部電極 S 初期回転数制御装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源とモータとスイッチとを備えた回路
    に設けられ、モータへの駆動用電流を制御する装置であ
    って、感温抵抗体と、バイメタルとを備え、前記感温抵
    抗体はNTCとPTCとを密着して並列に接続して構成
    され、所定温度以下では前記感温抵抗体を経由した回路
    を形成し、所定温度によって前記バイメタルが変形して
    前記感温抵抗体を経由しない回路を形成してなることを
    特徴とするモータの初期回転数制御装置。
JP1381692U 1992-02-14 1992-02-14 モータの初期回転数制御装置 Pending JPH0567195U (ja)

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JP1381692U JPH0567195U (ja) 1992-02-14 1992-02-14 モータの初期回転数制御装置

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JP1381692U JPH0567195U (ja) 1992-02-14 1992-02-14 モータの初期回転数制御装置

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JPH0567195U true JPH0567195U (ja) 1993-09-03

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JP1381692U Pending JPH0567195U (ja) 1992-02-14 1992-02-14 モータの初期回転数制御装置

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JP (1) JPH0567195U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017201719A (ja) * 2017-07-20 2017-11-09 三菱電機照明株式会社 定電流回路及び発光ダイオード駆動定電流回路
CN112536766A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 株式会社牧田 电动作业机

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