JPH0567111U - 分電盤の充電部保護カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】使用後の残りの端子カバーの管理を簡素化する
と共に、その製造コストも掛からない充電部保護カバー
を提供する。 【構成】充電部保護カバー１は配線覆い２とその一側辺
に連設した複数の端子カバー３、３・・とからなり、配
線覆い２と各端子カバー３、３は切込み４、５ａ、５ｂ
により夫々折曲、切り離しが可能になっている。施工の
際には、必要数の端子カバー３を切込み５ａ、５ｂから
切り離して、端子部９のカバー溝１０にその両端を挿入
して取着し、残りの端子カバー３は、後の増設工事等の
必要時までそのまま配線覆い２に連設したまま保管でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は分電盤の配線部及び端子部を夫々保護する充電部保護カバーに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

分電盤の充電部は、配線部には配線覆い、ブレーカーの端子部には端子カバー を夫々かぶせて保護しているが、従来配線覆い及び端子カバーは別々に製造され 、出荷形態においても、図５に示す如く配線覆い１１は配線部にピン止めされ、 、又端子カバー１２、１２は付属品としてポリ袋等へ一括収納され、それをテー プで貼り付けて分電盤函体と共に出荷される。そして施工の際、端子カバー１２ はポリ袋から取り出してブレーカー端子部１３へ取り付けられるが、端子カバー のような小さな付属品は、紛失や後の増設工事時を考慮して必要数より余分に製 作、梱包されており、端子カバーを必要数のみ使用した後、残りはそのまま分電 盤内に保管されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の形態においては、配線覆い、端子カバーとも全く別工程で製作され る為、充電部保護カバー全体の製造コストが高くなり、特に端子カバーにあって は袋詰工程が新たに必要となるから手間やコストが余計に掛かるものとなる。更 に使用後の保管については小さな部品である上、ポリ袋等では一旦開封してしま うと再度の収納、保管が面倒となって紛失してしまうことが多く、後にブレーカ ー増設工事を行う際に数が足りないと結局端子カバーのみ新たに取り寄せること になってしまう。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、出荷時から施工後に亘っても保管が確実、簡単で、而も製造 工程やコストが掛からない充電部保護カバーを提供するもので、その構成は、配 線部を保護する配線覆いの少なくとも１つの側辺に、端子部を保護する端子カバ ーを個々に分離可能に連設したことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

施工時には配線覆いから必要数の端子カバーを切り離して端子部へ取り付け、 配線覆いは配線部へ取着される。残りの端子カバーは配線覆いに付属した形で分 電盤函体内に保管されるから紛失する虞れはなく、後のブレーカー増設工事等で 新たに端子カバーが必要になれば、更に配線覆いから切り離して使用できる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。 図１において１は充電部保護カバーで、配線覆い２には分電盤配線部に取り付 ける際の係止孔２ａ、２ａが穿設され、更に配線覆い２の一側辺には、複数の端 子カバー３、３・・が連設されている。前記配線覆い２と各端子カバー３は合成 樹脂製で一体成形されて、配線覆いとの境には切込み４が設けられ、個々の端子 カバー３、３・・間にも同様に切込み５ａ、５ａ、５ｂ、５ｂが形成されている 。該切込みは何れも図２の様にその最下部に接続部６のみ残した形で設けられて おり、配線覆い２と各端子カバー３、３は前記切込み４、５ａ、５ｂによって容 易に折曲及び切り離しが可能である。 以上の如く構成された充電部保護カバーは、配線覆い２と各端子カバー３とを 一体として成形、出荷後、施工の際には図３に示す如く、端子カバー３を必要数 のみ切込み５ａ及び５ｂから切り離し、配線覆い２は、配線部７の係止ピン７ａ 、７ａを配線覆い２の係止孔２ａ、２ａへ嵌入することにより配線部７へ取着し 、切り離した端子カバー３はブレーカー８、８の端子部９、９に設けたカバー溝 １０、１０に、その両端部を挿入して取り付ける。よって残りの端子カバーは配 線覆い２に付けたままの形で保管することが可能となるから、後に例えば分岐ブ レーカー増設の工事等で新たに端子カバーが必要になっても、配線覆いに付属し た残りの端子カバーを切り離して使用でき、保管の面倒が無くなるのは勿論、紛 失の虞れも全く無くなる。又切り離しの際、端縁にバリが生じても端子カバーと しての機能には何等支障はない。 尚施工後や出荷時に端子カバーが分電盤函体より突出したり、他の配線等の邪 魔になる時には、その分だけ任意の切込みから下側に折り曲げておけば、出荷や 他の作業の妨げにはならない。

【０００７】 上記実施例において充電部保護カバーに設ける端子カバー３、３の配置は、配 線覆い２のどの方向の辺に設けても良く、又保管、作業に支障がなければ２以上 の辺側に端子カバーを付属させることができる。更に端子カバーの数や形状も上 記実施例に限定するものではなく、例えば２種類以上の大きさの端子カバーを１ つの配線覆いに一体成形した複合型とすることも可能である。（図４）

【０００８】 尚配線覆い、各端子カバー間に設けた切込みについても、容易に切り離し、保 管ができるものであれば、断面Ｖ字状のものやミシン目状のものとしても良く、 更には端子カバーのコーナー部のみに接続部をスポット状に設けて連設したり、 或は枝状に形成したランナーにより各端子カバーが接続されるものであっても差 し支えない。

【０００９】

【考案の効果】

以上本考案によれば、端子カバーと配線覆いを同時に管理、保存可能であるか ら端子カバーを紛失する虞れは全くなく、必要な時に必要な数だけ使用すること ができる。更に配線覆いと端子カバーを一体的にしたことで、従来個別に製造、 梱包していたために掛かっていた手間やコストを解消可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の充電部保護カバーの一実施例を示す斜
視図である。

【図２】本考案の充電部保護カバーの部分断面図であ
る。

【図３】本考案の充電部保護カバーの取り付け状態を示
す説明図である。

【図４】本考案の充電部保護カバーの他の実施例を示す
説明図である。

【図５】従来の充電部保護カバーの保管状態を示す説明
図である。

【符号の説明】

１・・充電部保護カバー、２・・配線覆い、３・・端子
カバー、４、５ａ、５ｂ・・切込み、６・・接続部、７
・・配線部、８・・ブレーカー、９・・端子部、１０・
・カバー溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 配線部を保護する配線覆いの少なくとも
   １つの側辺に、端子部を保護する端子カバーを個々に分
   離可能に連設したことを特徴とする分電盤の充電部保護
   カバー。