JPH0566972B2 - - Google Patents

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JPH0566972B2
JPH0566972B2 JP15048986A JP15048986A JPH0566972B2 JP H0566972 B2 JPH0566972 B2 JP H0566972B2 JP 15048986 A JP15048986 A JP 15048986A JP 15048986 A JP15048986 A JP 15048986A JP H0566972 B2 JPH0566972 B2 JP H0566972B2
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Japan
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signal
amplifier
detection circuit
water
voltage
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Toshihiro Yamamoto
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は、電磁流量計検出器の測定管における
空水状態を検知する回路、特に、誤動作すること
がなくかつ電磁流量計変換器から出力される流量
信号の安定化と精度維持とを図ることができる回
路構成に関する。
〔従来技術とその問題点〕
電磁流量計は、その測定管内の測定流体が少な
くなつて起電力検出用電極が測定流体外に露出す
ると(以後このようにして測定流体が電極に接触
しなくなる状態を空水状態ということがある。)、
測定流体の流量を表す出力信号が上限値または下
限値をこえてふり切れたりあるいは不安定に変動
したりする現象が発生する。したがつて、このよ
うな現象が発生すると、電磁流量計の出力信号を
受信する流量積算計の計測誤差が増大するばかり
でなく、電磁流量計がプラント制御装置の検出端
を構成している場合にはプリントの操業状態が危
険な状態になる恐れがある。このため電磁流量計
には通常空水状態を検知する手段が設けられ、こ
の手段によつて空水状態を検知すると、電磁流量
計の出力信号がベース付き信号である場合には、
たとえば該出力信号の値を強制的に0%以下の値
に引き下げるようにすることが行われている。
第7図は従来の空水検知回路を設けた電磁流量
計の構成図である。図において、1は測定流体1
5が流れる電磁流量計の測定管、2は測定管1に
設けたアース端子、3a,3bは電極で、4は上
記各部と図示していない励磁コイルおよびコアと
からなる電磁流計の検出器である。検出器4には
さらに電極3a,3bに連なる出力端子5a,5
bが設けられている。6a,6bは端子5a,5
bに現れる電圧信号Sa,Sbがそれぞれ入力され、
これらの入力信号を増幅して信号Sa,Sbの各々
に応じた交流電圧信号6a1,6b1をそれぞれ
出力する交流増幅器で、7は信号6a1と6b1
とが入力される差動増幅器である。Za1,Zb1
はそれぞれ増幅器6a,6bにおける各入力イン
ピーダンスを仮想的に示したものである。8は、
差動増幅器7の出力信号が入力され、所定の信号
処理を行つて測定管1を通過する測定流体15の
流量に応じた流量信号8aを出力する信号処理部
で、増幅器6a,6bと差動増幅器7と信号処理
部8とは変換器9を構成している。10a,10
bはいずれも大きい入力インピーダンスと小さい
出力インピーダンスとを有するゲイン1のインピ
ーダンスバツフアとしての直流増幅器で、Za2
Zb2はそれぞれ増幅器10a,10bにおける各
入力インピーダンスを仮想的に示したものであ
る。この場合増幅器10aの入力端子10a2には
抵抗Raを介して直流電圧+Vccが接続され、ま
た増幅器10bの入力端子10b2には抵抗Rbを
介して直流電圧−Vccが接続されている。増幅器
10aから出力される直流電圧信号10a1と増幅
器10bから出力される直流電圧信号10b1とは
直流差動増幅器11に入力され、差動増幅器11
の出力信号はコンパレータ12によつて基準電圧
13と比較されるようになつている。コンパレー
タ12は、増幅器11の出力信号の値が電圧13
の値よりも大きくなるとHレベルとなる二値信号
としての検知信号12aを出力するように構成さ
れている。14は電圧±Vccと抵抗Ra,Rbと増
幅器10a,10bと差動増幅器11とコンパレ
ータ12と基準電圧13とからなる空水検知回路
である。
第7図では空水検知回路14が上記のように構
成されているので、電極3aとアース端子2との
間には電圧+Vccによる電解電流が流れ、また電
極3bとアース端子2との間にも電圧−Vccによ
る電解電流が流れる。また、電極3a,3bのそ
れぞれと測定流体15との界面近傍にはイオンの
集積に起因する電気二重層が存在している。第8
図はこのような状態を示した検出器4における要
部の等価回路図で、図は電極3a側を示したもの
である。電極3b側も第8図と同様になることは
当然である。第8図において、Ceは前記の電気
二重層に起因するキヤパシタ、Zeは電極3aと
測定流体15との間に界面インピーダンス、R0
は導電路としての測定流体15の抵抗、Eは電極
3aと測定管1とを両電極とし測定流体15を電
解質とする電池の起電力、eは測定流体15の流
動に伴つて発生する信号起電力である。Zaxは電
極3aとアース端子2との間に観測される電極イ
ンピーダンスで、このインピーダンスは流体抵抗
R0と界面インピーダンスZeとキヤパシタCeとか
らなる図示の回路構成のインピーダンスである。
第7図に示したように、電極3bとアース端子2
との間にも、インピーダンスZaxに対応する電極
インピーダンスZbxが存在することは明らがであ
る。
さて、第7図においては、上述した所からかわ
るように、測定管1にたとえば水を満たした場合
と測定管1を空にした場合とでは電極インピーダ
ンスZax,Zbaが大きく変化する。実測によれ
ば、水を満たした場合ほぼ10KΩであつた電極イ
ンピーダンスが、測定管1を空にした場合たとえ
ば約100MΩというように非常に大きい値になる。
このため、直流電圧+Vccが抵抗Raと電極イン
ピーダンスZaxとで分圧されて増幅器10aに入
力される電圧が、測定管1に水が満たされている
場合低くなり、測定管1から水が排出された場合
高くなる。また直流電圧−Vccが抵抗Rbと電極
インピーダンスZbxとで分圧されて増幅器10b
に入力される電圧が、測定管1に水が満たされて
いる場合高くなり、測定管1から水が排出された
場合低くなる。したがつて、差動増幅器11の出
力信号は測定管1に水が満たされた場合小さい値
になり、測定管1が空水状態になると大きい値に
なるので、空水検知回路14は、このように変化
する差動増幅器11の出力信号の大きさをコンパ
レータ12と基準電圧13とを用いて比較検出す
ることによつて、測定管1の空水状態を検出する
ようにしたものである。
第7図においては、空水検知回路14が上記の
ように動作するのであるが、この検知回路には以
下に説明するような問題がある。
(1) 測定流体15の導電率が低い場合前述の流体
抵抗R0は100KΩにもなることがあるので、電
磁流量計変換器9における増幅器6a,6bは
各入力インピーダンスZa1,Zb1がそれぞれ通
常100MΩ以上になるように構成されている。
ところが第7図の構成によれば、抵抗Ra,Rb
がインピーダンスZa1,Zb1にそれぞれ並列に
接続されていることになるので、この場合増幅
器6a,6bの各入力インピーダンスが小さく
なる。したがつて電磁流量計に空水検知回路1
4を設けると、測定流体15の導電率にもとづ
く流量信号8aのスパン変化が大きくなつて信
号8aの精度が低下するという問題がある。換
言すれば、変換器9においては、流量信号8a
の精度を低下させないようにするために、増幅
器6a,6bの入力インピーダンスをできるだ
け大きくする必要があるが、抵抗Ra,Rbのた
めにこれらの入力インピーダンスを大きくする
ことができないという問題がある。
(2) 信号8aの精度低下を招かないようにするた
めに、空水検知回路の増幅器10a,10bも
入力インピーダンスZa2,Zb2が非常に大きい
値であるように構成され、また抵抗Ra,Rbも
通常それぞれ100MΩ以上の値が選定されてい
る。この結果、測定管1内に導電性の測定流体
15が液滴状態で残留しているような空水状態
の場合とか、測定管1内のライニング上に導電
性スケールが付着している場合などのような、
空水時の電極インピーダンスが小さい場合に、
空水検知回路14が空水状態を検知しないこと
があるという問題がある。
(3) 第7図では、測定流体15と電極3a,3b
とが接触するように流体15が測定管1内に満
たされている状態(以後この状態を接液状態と
いうことがある。)の時、電極3aには抵抗Ra
を介して+Vccによる電流が常時流れ込み、電
極3bからは抵抗Rbを介して−Vccによる電
流が常に流れ去る。したがつて電極3a側のキ
ヤパシタCeは次第に正極性充電され電極3b
側にキヤパシタCeは次第に負極性に充電され
て、この結果電極3a,3bのそれぞれに対応
するキヤパシタCeの電圧がアンバランスとな
る。また電極3aでは流入電流によつて酸化反
応が進行し電極3bでは流出電流によつて還元
反応が進行するので、両電極に対応する起電力
E、界面インピーダンスZeのいずれもがアン
バランスになる。このため、検知回路14に
は、接液状態において差動増幅器11の出力信
号が次第に大きくなつて検知信号12aを出力
することがあるという問題がある。本発明者
は、上記現象のために、電極3a,3b間の電
圧が増幅器11の出力端子において約2〔V〕
になることがあり、また前述した両起電力Eの
差が、増幅器10a,10bの各出力端子間の
電圧を観測することによつて、約0.7〔V〕にな
ることがあるという実験結果を得ている。
(4) 第7図においては、(3)項に述べた充電現象ま
たは放電現象の各進行過程で電極3a,3bの
それぞれと測定管1との間の電圧を経時的かつ
微細にしらべてみると、信号起電力eと同等も
しくはそれ以上のレベル変動を突発的かつ非周
期的に生じていることが認めらる。そうしてこ
のような電圧変化は、その周波数スペクトルが
信号起電力eの周波数スペクトルとオーバラツ
プしているので、測定流体15の流動が定状的
であつても流量信号8aが非周期的かつバース
ト状に振動するという現象を招来している。こ
のため、空水検知回路14には、第7図に示し
た電磁流量計が組みこまれたプラント制御装置
を誤動作させることがあるという問題がある。
〔発明の目的〕
本発明は、上述したような従来回路における問
題を解消して、誤動作することがなく、かつ流量
信号の精度を低下させることがなく、さらに流量
信号の安定化を図ることができる電磁流量計の空
水検知回路を提供することを目的とする。
〔発明の要点〕
本発明は、電磁流量計検出器におけるいずれか
一方の電極に発生する電圧のうちの交流分の大き
さが、接液状体の場合と空水状態の場合とでは大
きく異なるので、前記交流分を増幅した後直流化
し、この結果得られる直流電圧を基準電圧と比較
することによつて空水状態検知を行うようにした
ものである。そうして、このようにして空水検知
を行うことによつて、前述した電圧源±Vccや抵
抗Ra,Rbを不要にして、結局誤動作することが
なくかつ流量信号の安定化と精度維持とを図るこ
とができる電磁流量計の空水検知回路が得られる
ようにしたものである。
〔発明の実施例〕
第1図は本発明の第1実施例を設けた電磁流量
計の構成図である。図において、16は電極3a
に現れる電圧信号Saを増幅する交流増幅器で、
この増幅器はブートストラツプ回路などを用いて
入力インピーダンスが100MΩ以上の非常に高い
値になるように構成したものである。17は増幅
器16の出力信号16aに現れる直流成分を除去
するハイパスフイルタで、18はフイルタ17の
出力信号が入力される全波整流器である。整流器
18の出力信号18aは、その値がコンパレータ
19において基準電圧Vsと比較され、信号18
aの値がVsよりも大であるとコンパレータ19
から検知信号19aがHレベルの二値信号として
出力されるようになつている。20は上述した交
流増幅器16とフイルタ17と整流器18とコン
パレータ19と基準電圧Vsとからなる空水検知
回路で、この回路20が上記した本発明の第1実
施例である。
次に検知回路20の動作を第2図の波形説明図
を参照して説明する。まず時刻t1では測定管1が
測定流体15で満たされているものとする。した
がつて、時刻t1では、信号Saの値が電池起電力E
と信号起電力eとの和となる。通常、eの最大値
は電磁流量計のフルスケールで10〔mV〕程度で
あり、この値はEの値に比べてかなり小さいので
第2図にはEのみが描いてある。増幅器16は上
述したような交流増幅器であるが、これに入力オ
フセツトが存在する場合には、信号Saが上記し
たように直流的であつても前記入力オフセツトと
増幅器16のゲインとできまる直流成分が出力信
号16aに現れる。図示したVがこの直流成分の
値である。直流成分Vはフイルタ17で除去され
るので、時刻t1における整流器の出力信号18a
の値は零になる。このため時刻t1ではコンパレー
タの出力信号19aはLレベルとなつている。こ
の場合、実際には信号18aに信号起電力eに対
応した成分が含まれている。しかしながら、この
成分の値が基準電圧Vsをこえることのないよう
に交流増幅器16のゲインが設定されているの
で、信号起電力eに起因してコンパレータの出力
信号19aがHレベルになることはない。
次に、時刻t2で測定管1が空水状態になつたと
する。すると電極インピーダンスZax,Zbxがい
ずれも非常に大きくなるので信号Saには振幅の
大きい振動状雑音Nが現れる。雑音Nは通常複振
幅が0.1〔V〕程度である電圧で、信号起電力eの
10〔mV〕に比べて非常に大きい電圧である。と
ころで、交流増幅器16のゲインは、前述したよ
うに、信号Sa中に存在する起電力eによつては
コンパレータ19が動作することのないゲインで
あつたが、またこのゲインは、雑音Nが入力され
た場合には、増幅器16が飽和して出力信号16
aが矩形波状になるようにも選定されている。こ
の矩形波の上限値Vhおよび下限値Vlはいずれも
増幅器16の電源電圧に対応する電圧である。し
たがつて、時刻t2では信号18aは階段状に上昇
するが、この上昇値はまだ基準電圧Vsをこえる
値ではないので、時刻t2では信号19aはHレベ
ルにならない。ところが、時刻t3になると雑音N
の振幅が大きくなるので、遂に信号18aの値が
基準電圧Vsをこえる。故に、この時出力信号1
9aがHレベルになつて、空水状態の出現が報知
されることになる。すなわち検知回路20は空水
状態の発生を検知して検知信号19aを出力す
る。
検知回路20においては、各部が上記のように
動作するのであるが、この場合増幅器16によつ
て雑音Nを矩形波状雑音に変換するようにしてお
り、またフイルタ17は、そのカツト周波数が信
号16aを形成する前記矩形波状雑音の基本周波
数の1/10以下であるように設定されていて、入力
された矩形波状雑音をその波形を殆ど歪めること
なく出力するように構成されているので、雑音N
が揺動状態であつても整流器18からは安定した
信号18aが出力される。故に、コンパレータ1
9からはHレベルの検知信号19aが安定して出
力されることなになる。なお、前述したように、
信号起電力eの最大値は通常0.01〔Vp-p〕程度で
あり雑音Nの大きさは0.1〔Vp-p〕以上が普通であ
る。故に増幅器16のゲインを100倍とすると、
出力信号16aの値はeに対しては1〔Vp-p〕程
度、Nに対しては10〔Vp-p〕以上ということにな
るので、増幅器16の電源電圧を±10〔V〕とす
ることにより、Nに対する信号16aを振幅がほ
ぼ20〔Vp-p〕である矩形波状とすることができ
る。この場合整流器の出力信号18aはeに対し
て1〔V〕程度、Nに対して10〔V〕程度となるの
で、基準電圧Vsを5〔V〕程度に設定すると、検
知回路20が適正に動作することになる。
空水検知回路20は上述のように構成されてい
るので、その入力インピーダンスは非常に大きい
値になつている。故に、この回路20の付設によ
つて流量信号8aの精度が低下するという問題は
生じない。すなわち、第1図の流量形では、空水
検知回路の動作に関係なく交流増幅器16の入力
インビーダンスを大きくして、流量信号8aの精
度を上げることができることになる。また空水検
知回路20では、この回路の電源から電極3a,
3bに充電電流が流れることはない。したがつて
このような空水検知回路をとりつけた第1図の電
磁流量計においては、流量信号8aにバースト状
振動が現れることはない。またこの場合、上記の
充電電流が流れないので電極3a,3b近傍が電
気化学的に変化することはない。故に、検知回路
20においては、前述した従来回路におけるよう
な電極3a,3b近傍の電気化学的変化にもとづ
く誤動作を生じることはない。なお本発明者は、
測定管1が窒水状態になつても該測定管内に測定
流体15が液滴状に残留するなどして電極インピ
ーダンスZax,Zbxが大きくならないような場合
に、空水検知回路20が誤動作しないことを実験
により確認している。
空水検知回路20では、信号16aに現れる直
流成分Vを除去するためにフイルタ17を設けた
が、増幅器16が直流成分Vを発生させないもの
であればフイルタ17が不要になることは当然で
ある。また増幅器16は雑音Nに対して出力信号
16aが飽和するようなゲインを有するものとし
たが、本発明においては、このゲインを小さくし
て信号16aが雑音Nに対して飽和しないように
しても差し支えない。この場合、信号18aを平
滑する手段を追加することによつて出力信号19
aを安定化する必要がある。第1図では検知回路
20に信号Saを入力させるようにしたが、本発
明では、検知回路20には信号Sbが入力される
ようにしてもよい。
第3図は本発明の第2実施例である空水検知回
路21を設けた電磁流量計の構成図である。本図
の第1図と異なる所は、ハイパスフイルタ17の
出力信号が半波整流器22に入力され、整流器2
2の出力信号22aはさらにローパスフイルタ2
3に入力されて、フイルタ23の出力信号23a
がコンパレータ19に入力されるように検知回路
21が構成されていることである。検知回路21
は上記のように構成されているので、各部の信号
波形は、たとえば第4図に示したようになる。す
なわち、時刻t1では測定管1内が測定流体15で
満たされているとすると、この時フイルタ23の
出力信号23aは信号Saに含まれる信号起電力
eに対応した値になるので、コンパレータの出力
信号19aはLレベルである。時刻t2で測定管1
が空水状態になると信号16aまたはフイルタ1
7の出力信号は矩形波状になるが、この時点では
前記矩形波の極性の関係で整流器の出力信号22
aはほぼ零レベルのままである。時刻t3になると
整流器の出力信号22aに半波状矩形波が現れ
る。ところがフイルタ23はこのような矩形波を
平滑化する機能を有しているので、出力信号23
aは直流状になる。そうしてこの直流状信号23
aの値が時刻t4で基準電圧Vsをこえると、コン
パレータからHレベルの検知信号19aが出力さ
れることになる。フイルタ23は、この場合、そ
のカツト周波数が雑音Nに対応して発生する信号
22a中の矩形波の基本周波数の1/10以下に設定
されているので、平滑化された信号23aの脈動
は非常に小さくなつている。したがつてコンパレ
ータ19は安定した比較動作を行うことになる。
空水検知回路21が前述した検知回路20と同様
の効果を奏するものであることは説明するまでも
なく明らかである。
第5図は本発明の第3実施例である空水検知回
路24を設けた電磁流量計の構成図である。図の
第1図となる所は、ハイパスフイルタ17の前段
が直流増幅器25になつていることと、この増幅
器25には変換器9における交流増幅器6aの出
力信号が入力されるようになつていることであ
る。増幅器6aは高い入力インピーダンスを有し
ているが、そのゲインは次段増幅器7との関係上
通常低い値となつているので、空水検知回路24
では、増幅器6aのゲインと増幅器25のゲイン
との合成ゲインが第1図における増幅器16のゲ
インと同等になるように、増幅器25のゲインが
設定されている。つまり、この場合空水検知回路
24は、交流増幅器6aを変換器9と共有してい
て、このような増幅器6aと直流増幅器25とフ
イルタ17と整流器18とコンパレータ19と基
準電圧Vsとで構成されている。第5図では直流
増幅器25が増幅器6aの出力側に接続されてい
るので、検知回路24のために増幅器6aの入力
インピーダンスが小さくなることはない。すなわ
ち、検知回路24は終了信号8aの精度に影響を
及ぼすことがないという利点がある。なお、増幅
器25に交流増幅器6bの出力信号が入力される
ようにして空水検知回路を構成してもよいことは
明らかである。
第6図は本発明の第4実施例である空水検知回
路26を設けた電磁流量計の構成図である。本図
の第3図と異なる所は、ハイパスフイルタ17の
前段が直流増幅器25になつていることと、変換
器9における交流増幅器6aの出力信号が直流増
幅器25に入力されるようになつていることであ
る。この場合、増幅器6aと増幅器25との合成
ゲインが、第3図における増幅器16と同様にな
るように増幅器6aおよび25構成されている。
したがつて、本図においても空水検知回路26
は、交流増幅器6aを変換器9と共有していて、
このような増幅器6aと直流増幅器25とハイパ
スフイルタ17と半波整流器22とローパスフイ
ルタ23とコンパレータ19と基準電圧Vsとで
構成されている。この検知回路26にも流量信号
8aの精度を低下させない利点があることは、第
5図における所論から明らかである。検知回路2
6が交流増幅器6bの出力信号を増幅器25に入
力させるようにしたものであつてもよいことは、
説明するまでもなく明らかである。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明においては、電磁流量
計検出器におけるいずれか一方の電極に発生する
電圧のうちの交流分をまず増幅した後直流化し、
この直流化した電圧を基準電圧と比較することに
よつて空水検知を行うように空水検知回路を構成
した。このため本発明では、従来回路におけるよ
うな電極に対して充電電流を流すような回路要素
が存在しないので、電磁流量計から出力される流
量信号の安定化と精度維持とを図ることができる
効果があり、また誤動作をなくする効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図、第5図、第6図はそれぞれ本
発明の第1実施例、第2実施例、第3実施例、第
4実施例を設けた電磁流量計の構成図、第2図は
第1図における要部の波形説明図、第4図は第3
図における要部の波形説明図である。第7図は従
来の空水検知回路を設けた電磁流量計の構成図、
第8図は第1図、第3図、第5図、第6図および
第7図における要部の等価回路図である。 3a,3b……電極、4……検出器、6a,6
b,16……交流増幅器、14,20,21,2
4,26……空水検知回路、18……全波整流
器、19……コンパレータ、19a……検知信
号、22……半波整流器、23……ローパスフイ
ルタ、Sa,Sb……電圧信号、Vs……基準電圧、
17……ハイパスフイルタ、25……直流増幅
器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電磁流量計の検出器におけるいずれか一方の
    電極に発生する電圧のうちの交流分を抽出して前
    記流分に応じた交流信号を出力する交流分抽出手
    段と、前記交流信号を直流信号に変換する直流化
    手段と、前記直流信号を基準信号と比較して比較
    結果に応じた信号を出力する比較手段とを備え、
    前記比較手段の出力信号にもとづき前記検出器に
    おける空水状態を検知することを特徴とする電磁
    流量計の空水検知回路。
JP15048986A 1986-06-26 1986-06-26 電磁流量計の空水検知回路 Granted JPS636420A (ja)

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