JPH0566614A - 静電潜像現像用キヤリア - Google Patents
静電潜像現像用キヤリアInfo
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- JPH0566614A JPH0566614A JP3254659A JP25465991A JPH0566614A JP H0566614 A JPH0566614 A JP H0566614A JP 3254659 A JP3254659 A JP 3254659A JP 25465991 A JP25465991 A JP 25465991A JP H0566614 A JPH0566614 A JP H0566614A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 体積抵抗、平均粒径及び飽和磁化を、下記関
係式を満足する範囲内に制御する。 【数１】 但し、式中Ｒ、ｒ及びσｓは、それぞれ以下のものを表
わす。 Ｒ：キャリアの体積抵抗（Ω・ｃｍ） ｒ：キャリアの平均粒径（μｍ） σｓ：キャリアの飽和磁化（ｅｍｕ／ｇ） 【効果】 上記構成のキャリアを用いた乾式二成分系現
像剤によると、原稿に忠実なキャリア付着のない画像を
得ることが可能となる。
係式を満足する範囲内に制御する。 【数１】 但し、式中Ｒ、ｒ及びσｓは、それぞれ以下のものを表
わす。 Ｒ：キャリアの体積抵抗（Ω・ｃｍ） ｒ：キャリアの平均粒径（μｍ） σｓ：キャリアの飽和磁化（ｅｍｕ／ｇ） 【効果】 上記構成のキャリアを用いた乾式二成分系現
像剤によると、原稿に忠実なキャリア付着のない画像を
得ることが可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法などに用いられる静電潜像現像用キャリアに関する。
法などに用いられる静電潜像現像用キャリアに関する。
【０００２】
【従来の技術】電子写真法は、画像担持体（感光体）表
面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤により現
像してトナー像を得、このトナー像を転写部材に転写後
定着して可視像を得るものである。静電潜像を現像する
方法としては、パウダークラウド法、カスケード法、磁
気ブラシ法等が挙げられるが、通常は磁気ブラシ法が用
いられている。
面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤により現
像してトナー像を得、このトナー像を転写部材に転写後
定着して可視像を得るものである。静電潜像を現像する
方法としては、パウダークラウド法、カスケード法、磁
気ブラシ法等が挙げられるが、通常は磁気ブラシ法が用
いられている。
【０００３】従来からこの磁気ブラシ法に用いられてい
る二成分系乾式現像剤は、フェライト粉等からなる磁性
キャリアに、樹脂、着色剤等からなるトナー粒子が、両
粒子の摩擦により発生した電気力により保持されてお
り、静電潜像に近接すると、静電潜像が形成する電界に
よるトナー粒子に対する潜像方向への吸引力が、トナー
粒子とキャリア粒子間の接合力に打ち勝って、トナー粒
子は静電潜像上に吸引付着されて静電潜像が可視化され
るものである。そして、現像剤は現像によって消費され
たトナーを補充しながら反復使用される。
る二成分系乾式現像剤は、フェライト粉等からなる磁性
キャリアに、樹脂、着色剤等からなるトナー粒子が、両
粒子の摩擦により発生した電気力により保持されてお
り、静電潜像に近接すると、静電潜像が形成する電界に
よるトナー粒子に対する潜像方向への吸引力が、トナー
粒子とキャリア粒子間の接合力に打ち勝って、トナー粒
子は静電潜像上に吸引付着されて静電潜像が可視化され
るものである。そして、現像剤は現像によって消費され
たトナーを補充しながら反復使用される。
【０００４】この磁気ブラシ現像法は良好な画像を得る
には適しているが、反面、現像にかかわる因子が多いた
めに、現像条件の設定が複雑で安定性に乏しいのが欠点
であった。例えば、キャリアは長期間の使用中、常にト
ナー粒子を所望する極性で、且つ充分な帯電量に摩擦帯
電しなければならないが、粒子間の衝突、又は粒子と現
像機械との衝突等の機械的衝突、あるいはこれらの作用
による発熱で、キャリア表面上にトナー膜が形成され、
帯電特性が使用時間と共に低下してしまう。また、現像
剤中のキャリアとトナーの混合比率（トナー濃度）が変
わると、帯電量が変化してしまうため、トナー濃度を一
定に保つ必要がある。更に、キャリアの粒径・抵抗・磁
化等により、解像力、細線再現性、地肌汚れ、キャリア
現像等画質が大きく変わることが指摘されている。
には適しているが、反面、現像にかかわる因子が多いた
めに、現像条件の設定が複雑で安定性に乏しいのが欠点
であった。例えば、キャリアは長期間の使用中、常にト
ナー粒子を所望する極性で、且つ充分な帯電量に摩擦帯
電しなければならないが、粒子間の衝突、又は粒子と現
像機械との衝突等の機械的衝突、あるいはこれらの作用
による発熱で、キャリア表面上にトナー膜が形成され、
帯電特性が使用時間と共に低下してしまう。また、現像
剤中のキャリアとトナーの混合比率（トナー濃度）が変
わると、帯電量が変化してしまうため、トナー濃度を一
定に保つ必要がある。更に、キャリアの粒径・抵抗・磁
化等により、解像力、細線再現性、地肌汚れ、キャリア
現像等画質が大きく変わることが指摘されている。
【０００５】この中でも、特にキャリアの特性により大
きく左右される現象として、キャリア現像が挙げられ
る。キャリア現像とは、通常キャリアは磁気力により現
像スリーブ上に保持されているが、静電誘導あるいは電
荷注入による電荷がキャリアに存在し、このキャリアの
電荷と感光体上の電荷の間に静電力が働き、この静電力
が磁気スリーブと磁気力より大きくなると、キャリアは
感光体上に付着するという現象である。
きく左右される現象として、キャリア現像が挙げられ
る。キャリア現像とは、通常キャリアは磁気力により現
像スリーブ上に保持されているが、静電誘導あるいは電
荷注入による電荷がキャリアに存在し、このキャリアの
電荷と感光体上の電荷の間に静電力が働き、この静電力
が磁気スリーブと磁気力より大きくなると、キャリアは
感光体上に付着するという現象である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかも、キャリア表面
へのトナーの融着、キャリアの帯電特性の変化及びキャ
リア現像の発生等を全て抑制し得る安定なキャリアを得
ることはなかなか難しい。
へのトナーの融着、キャリアの帯電特性の変化及びキャ
リア現像の発生等を全て抑制し得る安定なキャリアを得
ることはなかなか難しい。
【０００７】従って、本発明の目的は、このような課題
を解決した、詳しくは下記のような機能を有する乾式二
成分現像剤用のキャリアを提供することにある。 （１）キャリア表面へのトナー融着を防止し、帯電特性
の安定した臨界表面張力の低い被覆層を有する。 （２）現像剤の長時間使用においても被覆層の剥がれが
なく、キャリア電気抵抗及び帯電量の変化が小さい。 （３）キャリア現像をおこさない。
を解決した、詳しくは下記のような機能を有する乾式二
成分現像剤用のキャリアを提供することにある。 （１）キャリア表面へのトナー融着を防止し、帯電特性
の安定した臨界表面張力の低い被覆層を有する。 （２）現像剤の長時間使用においても被覆層の剥がれが
なく、キャリア電気抵抗及び帯電量の変化が小さい。 （３）キャリア現像をおこさない。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁性体
からなる静電潜像現像用キャリアにおいて、下記関係式
を満足するものであることを特徴とする静電潜像現像用
キャリアが提供される。
からなる静電潜像現像用キャリアにおいて、下記関係式
を満足するものであることを特徴とする静電潜像現像用
キャリアが提供される。
【数１】 但し、式中Ｒ、ｒ及びσｓは、それぞれ以下のものを表
わす。 Ｒ：キャリアの体積抵抗（Ω・ｃｍ） ｒ：キャリアの平均粒径（μｍ） σｓ：キャリアの飽和磁化（ｅｍｕ／ｇ）
わす。 Ｒ：キャリアの体積抵抗（Ω・ｃｍ） ｒ：キャリアの平均粒径（μｍ） σｓ：キャリアの飽和磁化（ｅｍｕ／ｇ）
【０００９】本発明のキャリアは、その体積抵抗、平均
粒径及び飽和磁化の関係を、上記関係式の範囲内とした
ことにより、キャリア付着を効果的に抑止できるものと
なり、更に核体粒子を樹脂で被覆することにより、キャ
リアへのトナーのスペント化を防止できるものとなる。
粒径及び飽和磁化の関係を、上記関係式の範囲内とした
ことにより、キャリア付着を効果的に抑止できるものと
なり、更に核体粒子を樹脂で被覆することにより、キャ
リアへのトナーのスペント化を防止できるものとなる。
【００１０】詳しく言うと、キャリアの飽和磁化σｓが
小さすぎると、キャリア／現像スリーブ間の引力が小さ
くなるため、キャリア付着しやすくなる。また、キャリ
アの抵抗が小さすぎると、感光体上の電荷によりキャリ
ア上に電荷が誘起されやすくなり、感光体との静電引力
によりキャリア付着を生ずる。逆に、キャリアの抵抗が
大きすぎると、現像によりキャリアからトナーが脱離し
た後、キャリア上にはトナーの電荷と反対極性の電荷が
残り、この電荷によりキャリア付着が発生する。また、
粒径が小さくなりすぎると、キャリア粒子一個当りに働
く磁気力が小さくなるため、キャリア付着が発生する。
逆に、キャリア粒径が大きすぎると、磁気ブラシが粗に
なり、貧弱な画像となってしまう。従って、前記関係式
を満足するようにキャリアの飽和磁化、抵抗、粒径を制
御することにより、原稿に忠実なキャリア付着のない画
像を得ることが可能となる。
小さすぎると、キャリア／現像スリーブ間の引力が小さ
くなるため、キャリア付着しやすくなる。また、キャリ
アの抵抗が小さすぎると、感光体上の電荷によりキャリ
ア上に電荷が誘起されやすくなり、感光体との静電引力
によりキャリア付着を生ずる。逆に、キャリアの抵抗が
大きすぎると、現像によりキャリアからトナーが脱離し
た後、キャリア上にはトナーの電荷と反対極性の電荷が
残り、この電荷によりキャリア付着が発生する。また、
粒径が小さくなりすぎると、キャリア粒子一個当りに働
く磁気力が小さくなるため、キャリア付着が発生する。
逆に、キャリア粒径が大きすぎると、磁気ブラシが粗に
なり、貧弱な画像となってしまう。従って、前記関係式
を満足するようにキャリアの飽和磁化、抵抗、粒径を制
御することにより、原稿に忠実なキャリア付着のない画
像を得ることが可能となる。
【００１１】本発明のキャリアにおける核体粒子として
は、従来より公知の磁性体が使用され、例えば鉄、コバ
ルト、ニッケル等の強磁性金属やマグネタイト、ヘマタ
イト、フェライトなどの合金あるいは化合物等が挙げら
れる。
は、従来より公知の磁性体が使用され、例えば鉄、コバ
ルト、ニッケル等の強磁性金属やマグネタイト、ヘマタ
イト、フェライトなどの合金あるいは化合物等が挙げら
れる。
【００１２】本発明のキャリアにおいては、好ましくは
被覆層が設けられるが、この場合の被覆樹脂としては、
ポリオレフィン樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩素化ポリエチレン及びクロロスルホン化ポリエ
チレン；ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、例えば
ポリスチレン、アクリル樹脂（例えばポリメチルメタク
リレート）、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニル
エーテル及びポリビニルケトン；塩化ビニル／酢酸ビニ
ル共重合体；スチレン／アクリル酸共重合体；オルガノ
シロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂のよう
なシリコン樹脂又はその変性品（例えばアルキド樹脂、
ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変
性品）；弗素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン；ポリアミド；ポリエステル、例
えばポリエチレンテレフタレート；ポリウレタン；ポリ
カーボネート；アミノ樹脂、例えば尿素・ホルムアルデ
ヒド樹脂；エポキシ樹脂等が挙げられる。
被覆層が設けられるが、この場合の被覆樹脂としては、
ポリオレフィン樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩素化ポリエチレン及びクロロスルホン化ポリエ
チレン；ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、例えば
ポリスチレン、アクリル樹脂（例えばポリメチルメタク
リレート）、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニル
エーテル及びポリビニルケトン；塩化ビニル／酢酸ビニ
ル共重合体；スチレン／アクリル酸共重合体；オルガノ
シロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂のよう
なシリコン樹脂又はその変性品（例えばアルキド樹脂、
ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変
性品）；弗素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン；ポリアミド；ポリエステル、例
えばポリエチレンテレフタレート；ポリウレタン；ポリ
カーボネート；アミノ樹脂、例えば尿素・ホルムアルデ
ヒド樹脂；エポキシ樹脂等が挙げられる。
【００１３】これらの樹脂の中でもトナースペントを防
止する点で好ましいのは、アクリル樹脂、シリコン樹脂
又はその変性品及び弗素樹脂であり、特にシリコン樹脂
又はその変性品が好ましい。被覆層の形成法としては、
従来と同様、キャリア核体粒子の表面に噴霧法、浸漬法
等の手段で樹脂を塗布すればよい。
止する点で好ましいのは、アクリル樹脂、シリコン樹脂
又はその変性品及び弗素樹脂であり、特にシリコン樹脂
又はその変性品が好ましい。被覆層の形成法としては、
従来と同様、キャリア核体粒子の表面に噴霧法、浸漬法
等の手段で樹脂を塗布すればよい。
【００１４】また、キャリア抵抗の調整等の目的で、被
覆層中に微粉末を添加することができる。被覆層中に分
散される微粉末は、０．０１〜５．０μｍ程度の粒径の
ものが好ましい。また、該微粉末は被覆樹脂１００重量
部に対して２〜３０重量部添加されることが好ましく、
特に５〜２０重量部が好ましい。微粉末としては従来よ
り公知のものが使用され、例えばシリカ、アルミナ、チ
タニア等の金属酸化物やカーボンブラック等の顔料が挙
げられる。
覆層中に微粉末を添加することができる。被覆層中に分
散される微粉末は、０．０１〜５．０μｍ程度の粒径の
ものが好ましい。また、該微粉末は被覆樹脂１００重量
部に対して２〜３０重量部添加されることが好ましく、
特に５〜２０重量部が好ましい。微粉末としては従来よ
り公知のものが使用され、例えばシリカ、アルミナ、チ
タニア等の金属酸化物やカーボンブラック等の顔料が挙
げられる。
【００１５】本発明の静電潜像現像用キャリアと共に現
像剤を構成するトナーとしては、従来の公知の方法で製
造されたものが使用される。具体的には、結着樹脂、着
色剤及び極性制御剤よりなる混合物を、熱ロールミルで
溶融混練した後、冷却固化せしめ、これを粉砕分級して
得られる。具体的には、結着樹脂、着色剤、荷電制御
剤、必要に応じて任意の添加物などから構成される。
像剤を構成するトナーとしては、従来の公知の方法で製
造されたものが使用される。具体的には、結着樹脂、着
色剤及び極性制御剤よりなる混合物を、熱ロールミルで
溶融混練した後、冷却固化せしめ、これを粉砕分級して
得られる。具体的には、結着樹脂、着色剤、荷電制御
剤、必要に応じて任意の添加物などから構成される。
【００１６】この場合の結着樹脂としては、従来からト
ナー用結着樹脂として使用されてきたものの全てが適用
される。具体的には、ポリスチレン、ポリクロロスチレ
ン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体
の単重合体；スチレン／ｐ−クロロスチレン共重合体、
スチレン／プロピレン共重合体、スチレン／ビニルトル
エン共重合体、スチレン／ビニルナフタリン共重合体、
スチレン／アクリル酸メチル共重合体、スチレン／アク
リル酸エチル共重合体、スチレン／アクリル酸ブチル共
重合体、スチレン／アクリル酸オクチル共重合体、スチ
レン／メタクリル酸メチル共重合体、スチレン／メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン／メタクリル酸ブチル
共重合体、スチレン／α−クロルメタクリル酸メチル共
重合体、スチレン／アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン／ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン／ビニル
エチルエーテル共重合体、スチレン／ビニルメチルケト
ン共重合体、スチレン／ブタジエン共重合体、スチレン
／イソプレン共重合体、スチレン／アクリロニトリル／
インデン共重合体、スチレン／マレイン酸共重合体、ス
チレン／マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系
共重合体；ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタ
クリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルブ
チルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロ
ジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環
族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィ
ン、パラフィンワックスなどが挙げられ、これらは、単
独であるいは２種以上混合して使用される。
ナー用結着樹脂として使用されてきたものの全てが適用
される。具体的には、ポリスチレン、ポリクロロスチレ
ン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体
の単重合体；スチレン／ｐ−クロロスチレン共重合体、
スチレン／プロピレン共重合体、スチレン／ビニルトル
エン共重合体、スチレン／ビニルナフタリン共重合体、
スチレン／アクリル酸メチル共重合体、スチレン／アク
リル酸エチル共重合体、スチレン／アクリル酸ブチル共
重合体、スチレン／アクリル酸オクチル共重合体、スチ
レン／メタクリル酸メチル共重合体、スチレン／メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン／メタクリル酸ブチル
共重合体、スチレン／α−クロルメタクリル酸メチル共
重合体、スチレン／アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン／ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン／ビニル
エチルエーテル共重合体、スチレン／ビニルメチルケト
ン共重合体、スチレン／ブタジエン共重合体、スチレン
／イソプレン共重合体、スチレン／アクリロニトリル／
インデン共重合体、スチレン／マレイン酸共重合体、ス
チレン／マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系
共重合体；ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタ
クリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルブ
チルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロ
ジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環
族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィ
ン、パラフィンワックスなどが挙げられ、これらは、単
独であるいは２種以上混合して使用される。
【００１７】また、着色剤としては、トナー用として公
知のものがすべて使用できる。黒色の着色剤としては、
例えばカーボンブラック、アニリンブラック、ファーネ
スブラック、ランプブラック等が使用できる。シアンの
着色剤としては、例えばフタロシアニンブルー、メチル
レンブルー、ビクトリアブルー、メチルバイオレット、
アニリンブルー、ウルトラマリンブルー等が使用でき
る。マゼンタの着色剤としては、例えばローダミン６Ｇ
レーキ、ジメチルキナクリドン、ウォッチングレッド、
ローズベンガル、ローダミンＢ、アリザリンレーキ等が
使用できる。イエローの着色剤としては、例えばクロム
イエロー、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー、ナフ
トールイエロー、モリブデンオレンジ、キノリンイエロ
ー、タートラジン等が使用できる。
知のものがすべて使用できる。黒色の着色剤としては、
例えばカーボンブラック、アニリンブラック、ファーネ
スブラック、ランプブラック等が使用できる。シアンの
着色剤としては、例えばフタロシアニンブルー、メチル
レンブルー、ビクトリアブルー、メチルバイオレット、
アニリンブルー、ウルトラマリンブルー等が使用でき
る。マゼンタの着色剤としては、例えばローダミン６Ｇ
レーキ、ジメチルキナクリドン、ウォッチングレッド、
ローズベンガル、ローダミンＢ、アリザリンレーキ等が
使用できる。イエローの着色剤としては、例えばクロム
イエロー、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー、ナフ
トールイエロー、モリブデンオレンジ、キノリンイエロ
ー、タートラジン等が使用できる。
【００１８】更に、これらのトナーは、より効率的な帯
電付与を与えるために、少量の帯電付与剤、例えば染顔
料、極性制御剤などを含有することができるが、従来よ
りかなり少ない量でよい。極性制御剤としては、例えば
モノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその塩、
サリチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のＣｏ、Ｃｒ又
はＦｅ等の金属錯体、有機染料、四級アンモニウム塩等
がある。
電付与を与えるために、少量の帯電付与剤、例えば染顔
料、極性制御剤などを含有することができるが、従来よ
りかなり少ない量でよい。極性制御剤としては、例えば
モノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその塩、
サリチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のＣｏ、Ｃｒ又
はＦｅ等の金属錯体、有機染料、四級アンモニウム塩等
がある。
【００１９】また、必要に応じて、一般に広く使用され
ているトナー用の添加剤、例えばコロイダルシリカのよ
うな流動化剤、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属
酸化物、炭化ケイ素等の研磨剤あるいは脂肪酸金属塩な
どの滑剤などを含有させることができる。
ているトナー用の添加剤、例えばコロイダルシリカのよ
うな流動化剤、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属
酸化物、炭化ケイ素等の研磨剤あるいは脂肪酸金属塩な
どの滑剤などを含有させることができる。
【００２０】本発明のキャリア並びにトナーの使用量と
しては、トナー粒子がキャリア粒子のキャリア表面に付
着して、その表面積の３０〜９０％を占める程度に両粒
子を混合するのが好ましい。
しては、トナー粒子がキャリア粒子のキャリア表面に付
着して、その表面積の３０〜９０％を占める程度に両粒
子を混合するのが好ましい。
【００２１】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す部はいずれも重量基準である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す部はいずれも重量基準である。
【００２２】また、キャリアの飽和磁化、体積抵抗及び
平均粒径の測定は、次の方法で行なった。 飽和磁化：振動試料型磁力計により測定。 体積抵抗：テフロン製の絶縁セル中に平行平板電極を
設置し、電極間にキャリアを充填し両電極間に１０００
ｖ／ｃｍの直流電界を印加して算出。 平均粒径：コールターカウンターにより測定。
平均粒径の測定は、次の方法で行なった。 飽和磁化：振動試料型磁力計により測定。 体積抵抗：テフロン製の絶縁セル中に平行平板電極を
設置し、電極間にキャリアを充填し両電極間に１０００
ｖ／ｃｍの直流電界を印加して算出。 平均粒径：コールターカウンターにより測定。
【００２３】（キャリアの製造） 製造例１ 市販のフェライト粒子を篩により分別し、飽和磁化：５
４ｅｍｕ／ｇ、体積抵抗：４．３×１０8ＬｏｇΩ・ｃ
ｍ、平均粒径：９１μｍのキャリアＡを得た。
４ｅｍｕ／ｇ、体積抵抗：４．３×１０8ＬｏｇΩ・ｃ
ｍ、平均粒径：９１μｍのキャリアＡを得た。
【００２４】製造例２ シリコーン樹脂溶液 １００部 カーボンブラック ７部 トルエン １００部 上記組成の混合物をホモミキサーで３０分間分散して、
被覆層形成液を調製した。この被覆層形成液を用いて、
市販の球状フェライト１０００部の表面に、流動床型塗
布装置にて被覆層を形成し、キャリアＢを得た。得られ
たキャリアＢの物性は、飽和磁化：５５ｅｍｕ／ｇ、体
積抵抗：７．５×１０7ＬｏｇΩ・ｃｍ、平均粒径：１
０２μｍであった。
被覆層形成液を調製した。この被覆層形成液を用いて、
市販の球状フェライト１０００部の表面に、流動床型塗
布装置にて被覆層を形成し、キャリアＢを得た。得られ
たキャリアＢの物性は、飽和磁化：５５ｅｍｕ／ｇ、体
積抵抗：７．５×１０7ＬｏｇΩ・ｃｍ、平均粒径：１
０２μｍであった。
【００２５】製造例３〜１６ 表１に示す各被覆層形成成分とトルエン１００部を混合
し、ホモミキサーで３０分間分散して被覆層形成液を調
製した。次に、得られた被覆層形成液を用いて、市販の
フェライト粒子の表面に、流動床型塗布装置にて被覆層
を形成し、キャリア粒子Ｃ〜Ｐを得た。得られたキャリ
アの特性値を表２に示す。
し、ホモミキサーで３０分間分散して被覆層形成液を調
製した。次に、得られた被覆層形成液を用いて、市販の
フェライト粒子の表面に、流動床型塗布装置にて被覆層
を形成し、キャリア粒子Ｃ〜Ｐを得た。得られたキャリ
アの特性値を表２に示す。
【００２６】
【表１−（１）】
【表１−（２）】
【００２７】
【表２】
【００２８】（トナーの製造） ポリエステル樹脂 ８０部 スチレン／アクリレート共重合体 ２０部 カーボンブラック ８部 含金属モノアゾ染料 ２部 上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で充分撹拌混
合した後、ロールミルで１３０〜１４０℃の温度で約３
０分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
粉砕分級し、５〜２０μｍの粒径のトナーＡを得た。
合した後、ロールミルで１３０〜１４０℃の温度で約３
０分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
粉砕分級し、５〜２０μｍの粒径のトナーＡを得た。
【００２９】実施例１ トナーＡ２．５部に対し、キャリアＡ９７．５部をボー
ルミルで混合し、現像剤Ｉを得た。次に、上記現像剤Ｉ
をリコー社製ＦＴ７５７０にセットし、現像を行なった
ところ、鮮明な高画質が得られ、画像部・非画像部とも
にキャリア付着は発生していなかった。また、１０万枚
の画像出しを行なった後キャリアへのトナーの融着量を
測定したところ、キャリア１ｇ当り１．７ｍｇ融着して
いた。
ルミルで混合し、現像剤Ｉを得た。次に、上記現像剤Ｉ
をリコー社製ＦＴ７５７０にセットし、現像を行なった
ところ、鮮明な高画質が得られ、画像部・非画像部とも
にキャリア付着は発生していなかった。また、１０万枚
の画像出しを行なった後キャリアへのトナーの融着量を
測定したところ、キャリア１ｇ当り１．７ｍｇ融着して
いた。
【００３０】実施例２〜１２及び比較例１〜４ トナーＡと表３に示すキャリアとを用いて、実施例１と
同様な方法で現像剤II〜ＸＶＩを得、実施例１と同様に
試験を行ない、画質（原稿の再現性）、キャリア付着及
びトナー融着量を評価した。その結果を表３に示す。
同様な方法で現像剤II〜ＸＶＩを得、実施例１と同様に
試験を行ない、画質（原稿の再現性）、キャリア付着及
びトナー融着量を評価した。その結果を表３に示す。
【００３１】
【表３】
【００３１】
【発明の効果】請求項１の静電潜像現像用キャリアは、
下記関係式を満足するように、飽和磁化、抵抗、粒径を
制御した構成としたことから、本発明のキャリアを用い
た現像剤によると、原稿に忠実なキャリア付着のない画
像を得ることが可能となる。
下記関係式を満足するように、飽和磁化、抵抗、粒径を
制御した構成としたことから、本発明のキャリアを用い
た現像剤によると、原稿に忠実なキャリア付着のない画
像を得ることが可能となる。
【数１】 但し、式中Ｒ、ｒ及びσｓは、それぞれ以下のものを表
わす。 Ｒ：キャリアの体積抵抗（Ω・ｃｍ） ｒ：キャリアの平均粒径（μｍ） σｓ：キャリアの飽和磁化（ｅｍｕ／ｇ）
わす。 Ｒ：キャリアの体積抵抗（Ω・ｃｍ） ｒ：キャリアの平均粒径（μｍ） σｓ：キャリアの飽和磁化（ｅｍｕ／ｇ）
【００３２】また、請求項２の静電潜像用キャリアは、
樹脂被覆層を設けたキャリアで前記特性を満すという構
成にしたことから、繰り返し使用においてもキャリアへ
のトナー融着を防止することが可能となるという効果が
加わる。
樹脂被覆層を設けたキャリアで前記特性を満すという構
成にしたことから、繰り返し使用においてもキャリアへ
のトナー融着を防止することが可能となるという効果が
加わる。
Claims (2)
- 【請求項１】 磁性体からなる静電潜像現像用キャリア
において、下記関係式を満足するものであることを特徴
とする静電潜像現像用キャリア。 【数１】 但し、式中Ｒ、ｒ及びσｓは、それぞれ以下のものを表
わす。 Ｒ：キャリアの体積抵抗（Ω・ｃｍ） ｒ：キャリアの平均粒径（μｍ） σｓ：キャリアの飽和磁化（ｅｍｕ／ｇ） - 【請求項２】 前記キャリアが樹脂被覆されているもの
であることを特徴とする請求項１記載の静電潜像現像用
キャリア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3254659A JPH0566614A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 静電潜像現像用キヤリア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3254659A JPH0566614A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 静電潜像現像用キヤリア |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0566614A true JPH0566614A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=17268083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3254659A Pending JPH0566614A (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 静電潜像現像用キヤリア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0566614A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7939234B2 (en) | 2006-10-03 | 2011-05-10 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Carrier for electrostatic image development, and image formation method and apparatus |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP3254659A patent/JPH0566614A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7939234B2 (en) | 2006-10-03 | 2011-05-10 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Carrier for electrostatic image development, and image formation method and apparatus |
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