JPH05664A - 乗物用胴体 - Google Patents

乗物用胴体

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JPH05664A
JPH05664A JP3014587A JP1458791A JPH05664A JP H05664 A JPH05664 A JP H05664A JP 3014587 A JP3014587 A JP 3014587A JP 1458791 A JP1458791 A JP 1458791A JP H05664 A JPH05664 A JP H05664A
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博幸 大西
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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KAWAJU TETSUDO SHARYO ENG KK
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • B61D17/00Construction details of vehicle bodies
    • B61D17/04Construction details of vehicle bodies with bodies of metal; with composite, e.g. metal and wood body structures
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】部材の合理的な配置により、構造上要求される
機能と性能を持つ一層軽量化可能な乗物用胴体を提供す
る。 【構成】鉄道車両などのような乗物の胴体の下部構造に
関するものであって、係止溝を有する第1部材と、係止
溝を有する第2部材とを、ウエブを介して連結して第1
の梁10を構成し、この第1の梁を、これと直交する方
向に間隔をあけて設けた第2の梁11で連結して構成す
る。したがって薄肉でたとえば下部構造を実現すること
ができる。しかも第1部材と第2部材とにそれぞれ形成
されている係止溝を利用して、たとえば第1部材に座席
などを取付け、また第2部材に床下機器を吊下げること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば鉄道車両など
に代表される乗物の胴体に関し、もっと詳しくは、その
胴体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、特開昭62−18
9251のようなものであって、それは図7に示されて
いる。胴体1の下部に設けられる床1は、たとえばアル
ミニウムなどの材料から成り、長手方向すなわち図7の
紙面に垂直方向に押出し成型された形材2,3を有し、
形材2,3は相互に溶接されて、幅方向に広がる。形材
2,3の溝4には、ボルトなどを用いて、床下機器が固
定される。参照符5は、断熱材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、床1が押出し形材2,3から成るため、製造上の限
度以下には薄肉とすることができず、溶接に必要な肉厚
を確保する必要性から、より一層の軽量化が難しい。
【0004】本発明の目的は、より一層の軽量化が可能
である乗物用胴体を提供するとともに、部材の合理的な
配置によって構造に要求される機能と性能を付与するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、係止溝を有す
る第1の部材と、係止溝を有する第2の部材とを、ウエ
ブを介して連結して第1の梁を構成し、この第1の梁
を、これと直交する方向に間隔をあけて設けた第2の梁
で連結して構成することを特徴とする乗物用胴体であ
る。
【0006】また本発明は、第1の部材の係止溝を用い
て、乗物内部に設けられる部材を固定することを特徴と
する。
【0007】また本発明は、第1の梁が乗物の長手方向
に延びることを特徴とする。
【0008】また本発明は、第2の部材の係止溝を用い
て、乗物外部に設けられる部材を固定することを特徴と
する。
【0009】また本発明は、第2の梁が乗物の長手方向
に延びることを特徴とする。
【0010】
【作用】以上のように本発明に従えば、胴体の長手また
はこれと直交する方向に延びる第1の部材と第2の部材
とを、ウエブを介して連結して第1の梁を構成し、この
第1の梁をこれと直交する第2の梁で連結して構成した
ので、このような構造をたとえば鉄道車両の下部構造と
し、この上に薄い床板などを設けることによって、床構
造を構成することができる。このような床構造の構成
は、前述の図7に関連して述べた押出し形材から成る床
の構造に比べて、より一層の軽量化が可能で、しかもそ
の材料が少なくてすむ。
【0011】第1の部材と第2の部材とには、係止溝が
それぞれ形成されているので、乗物内部では、第1部材
の係止溝を用いて、また乗物外部では第2の部材の係止
溝を用いてそれぞれ必要な部材を固定することができ、
また取外しも容易に可能となる。乗物内部に設けられる
部材としては、たとえば座席、部屋の仕切り壁、配電
盤、便所等の設備、電話設備、車掌室、および供食用設
備などがあり、また乗物外部に設けられる部材として
は、機器、配管、電線およびこれらを含むダクトなどが
ある。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例として鉄道車両の下
部構造6の斜視図であり、図2はその下部構造6を有す
る外皮7を省略した胴体8の一部の斜視図である。下部
構造6において、第1の梁10は1〜数組が車体の長手
方向に延び、この第1の梁10をこれと直交して所定の
間隔で設けた第2の梁11で連結して、下部構造6が構
成される。このような下部構造6では、上方に床板12
を固定し、また下方には薄い底板13を固定する。図2
ではこの床板12と底板13も省略されている。
【0013】円框または骨であるフレーム14が逆U字
状に胴体形状を形造って、長手方向に間隔をあけて配置
されており、これらのフレーム14に沿って、胴体の長
手方向に延びる縦通材15が配置される。フレーム14
の端部と第2の梁11の端部とは結合部材18によって
連結される。結合部材18付近で、フレーム14にはそ
の端部に、強力縦通材19が取付けられる。第2の梁1
1の下部で第2の部材23の間には、幅方向に間隔をあ
けて乗物の長手方向に延びる係止補強材20が固定され
る。縦通材15および強力縦通材19の外周には外皮7
が固定される。
【0014】第1の梁10は、第1の部材22と第2の
部材23とがウエブ24を介して連結して構成される。
第1の部材22は、係止溝25を形成する一対の対向す
る係止片26,27と、これらの係止片26,27から
外側方に突出する取付け部28,29と、係止片26,
27間で係止溝25とは反対側(図1の下方)に延びる
もう1つの取付け部30とを有し、その断面形状は左右
線対称に構成される。
【0015】第2の部材23は、第1の部材22と同一
の形状を有し、対応する部分には同一の数字に添え字a
を付して示す。これらの係止溝25,25aは、胴体の
長手方向に延びる。第1の部材22および第2の部材2
3は、たとえばアルミニウムなどの材料から成り、押出
し成型によって製造される形材が望ましい。ウエブ24
は、これら第1および第2の部材22,23の取付け部
30,30a間にわたって設けられ、リベットなどによ
って固定される。第1の部材22の取付け部28,29
には床板12が同じくリベットなどによって固定され
る。また第2の部材23の取付け部28a,29aに
は、薄い底板13がリベットなどによって固定される。
リベットに代えて、ボルトとナットの組合せを用いてい
もよく、あるいはまた溶接であってもよい。
【0016】このような第1の梁10の軸直角断面はほ
ぼI形であり、したがって断面係数が大きく、強度が増
大される。
【0017】ここで、第1の部材22と第2の部材23
を全く同じあるいはほぼ同じ大きさと形状とすれば、第
1の梁の断面性能もバランスのよいものとなる。また設
計上の必要に応じて第1および第2の部材22,23の
寸法、形状を変えれば、設計上の適正値を実現すること
ができる。
【0018】さらにまたこのような構成によれば、在来
鉄道車両などの車体に用いられている側梁を無くすこと
ができ、連結器に作用する力を、第1の梁10の長手方
向軸力として伝達することができるという優れた効果を
達成される。
【0019】図3は第1および第2の梁10,11とそ
の付近を示す断面図である。第1の梁10において、胴
体の長手方向に間隔をあけて、第1、第2の各部材2
2,23の取付け部30,30aは、図1のように、部
分的に切欠かれており、開口32が形成される。開口3
2には、第2の梁11が挿通される。この第2の梁11
は、第3の部材33と、第4の部材34と、それらを連
結するウエブ35とを有する。第3の部材33は、図1
にも示されるように、取付け部36,37と、それらに
垂直に延びる取付け部38とを有し、その軸直角断面
は、大略T字状で左右軸対称に構成される。第4の部材
34は、第3の部材33と同一の形状を有し、対応する
部分には同一の数字に添え字aを付して示す。この第2
の梁11は、胴体の長手方向に間隔をあけて複数、設け
られる。
【0020】設計上の必要に応じて第1の梁10と第2
の梁11を入替え、第2の梁を胴体の長手方向に延びる
よう設け、第1の梁をこれと直交して胴体の横断方向に
延びるよう設ける構成もある。このとき係止補強材20
は、第1の梁10と平行に設けられる。
【0021】第1の梁10の第1、第2の各部材22,
23の取付け部28,29;28a,29aは、リベッ
トなどによって第2の梁11の取付け部36,37;3
6a,37aと固定される。またウエブ24と35と
は、連結部材によって相互に連結されて固定される。
【0022】第1の梁10において、第1の部材22の
係止溝25には、図4に示されるボルト46の細長い頭
部が嵌まり込んで係止し、このボルト46の軸部には、
乗物内部に設けられる部材が、ナット47によって締付
けられて固定される。この乗物内部に設けられる部材と
いうのは、前記したたとえば図4に示される座席48で
あり、また図5に示される車室を仕切る仕切板49、配
電盤、便所等の設備、電話設備、車掌室および供食用設
備などである。
【0023】第2の部材23の係止溝25aには、図6
のようにボルト50の細長い頭部が嵌まり込んで係止
し、その軸部には、ナット51によって、乗物外部に設
けられる部材が固定される。この乗物外部に設けられる
部材というのは、前記した図6に示される機器52、配
管、電線ならびにこれらを含むダクトなどである。この
ようなボルト46,50を用いれば、必要な部材を胴体
の構造の必要な希望する場所に固定することができる。
その取付け作業は容易であり、乗物等で各種態様の用途
が可能となる。
【0024】本発明は、実施例で示した鉄道車両に関連
して実施できるだけでなく、船、航空機およびその他の
乗物全般に関連して広範囲に実施することができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1の部
材と第2の部材とをウエブを介して連結して第1の梁を
構成し、この第1の梁を、これと直交する第2の梁で連
結して構成したので、前述の先行技術における図7に関
連して述べた押出し形材から成る構成に比べて、より一
層の軽量化が可能で、しかもその材料が少なくてすむ。
【0026】また本発明によれば、第1および第2の各
部材には、係止溝がそれぞれ形成されているので、乗物
内部では、第1の部材の係止溝を用いて、また乗物外部
では第2の部材の係止溝を用いてそれぞれ必要な部材を
固定することができ、また取外しも容易に可能となり、
したがって各種の乗物の用途に応じた希望する部材を取
付けて、各種の使用態様を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構造6の分解斜視図であ
る。
【図2】外皮7を省略した胴体8の一部の斜視図であ
る。
【図3】第1および第2の梁10,11の付近を示す断
面図である。
【図4】乗物内に座席48を取付けた状態を示す斜視図
である。
【図5】乗物内に仕切り壁49を取付けた状態を示す斜
視図である。
【図6】乗物外に機器52を取付けた状態を示す斜視図
である。
【図7】先行技術の胴体の簡略化した断面図である。
【符号の説明】
6 下部構造 8 胴体 10 第1の梁 11 第2の梁 22 第1の部材 23 第2の部材 24 ウエブ 25,25a 係止溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係止溝を有する第1の部材と、係止溝を
    有する第2の部材とを、ウエブを介して連結して第1の
    梁を構成し、この第1の梁を、これと直交する方向に間
    隔をあけて設けた第2の梁で連結して構成することを特
    徴とする乗物用胴体。
  2. 【請求項2】 第1の部材の係止溝を用いて、乗物内部
    に設けられる部材を固定することを特徴とする請求項1
    記載の乗物用胴体。
  3. 【請求項3】 第1の梁が乗物の長手方向に延びること
    を特徴とする請求項2記載の乗物用胴体。
  4. 【請求項4】 第2の部材の係止溝を用いて、乗物外部
    に設けられる部材を固定することを特徴とする請求項1
    記載の乗物用胴体。
  5. 【請求項5】 第2の梁が乗物の長手方向に延びること
    を特徴とする請求項4記載の乗物用胴体。
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DE69209680T DE69209680T2 (de) 1991-02-05 1992-01-28 Fahrzeugaufbau
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