JPH0566399A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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Publication number
JPH0566399A
JPH0566399A JP3226915A JP22691591A JPH0566399A JP H0566399 A JPH0566399 A JP H0566399A JP 3226915 A JP3226915 A JP 3226915A JP 22691591 A JP22691591 A JP 22691591A JP H0566399 A JPH0566399 A JP H0566399A
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JP
Japan
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liquid crystal
color
crystal display
display device
color filter
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Application number
JP3226915A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Funahata
一行 舟幡
Nobuhiro Takeda
伸宏 武田
Keiji Nagae
慶治 長江
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0566399A publication Critical patent/JPH0566399A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】顔料分散量を最適化したカラーフィルタ及びブ
ラックマトリクスを設けることにより、薄形,軽量,低
消費電力のカラー液晶表示装置を可能にする。 【構成】透明電極133,134のいずれか一方の下に
形成するカラーフィルタ138及びブラックマトリクス
137に顔料分散量を0%から25%の範囲に設定した
ものを用いる。また、このパネルを挟むように配置した
偏光板111,112のいずれか一方の間に、1枚以上
の複屈折性フィルム121設けた表示パネルと導光体1
52の長偏方向に蛍光灯151を配置したバックライト
で表示装置を構成する。これにより薄形,軽量,低消費
電力の表示装置が達成できる。 【効果】薄形,軽量,低消費電力のカラー表示装置が達
成でき、かつ明るく、高コントラストの表示がえられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスーパー・ツイステッド
・ネマチック型カラー液晶表示装置に係り、特に薄型、
軽量、かつ低消費電力で明るいカラー表示が必須条件の
ノートブック型パーソナル・コンピュータに好適なカラ
ー液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスーパー・ツイステッド・ネマチ
ック型白黒及びカラー液晶表示装置(以下B/W ST
N−LCD、カラーSTN−LCDと称す)は、特開昭
64−519号公報,特開昭64−23224号公報及び特開平1−1
05217号公報のように、200度から300度のねじれたら
せん構造を形成した液晶表示素子において、不要な着色
をなくし白黒表示を可能にする手段として複屈折性フィ
ルム用をいた、所謂単層型B/W STN−LCDであ
り、この単層型B/W STN−LCDとカラーフィル
タとの組合わせによる単層型カラーSTN−LCDが提
案されている。これら提案方式の単層型白黒STN液晶
表示素子はワード・プロセッサ、あるいはノートブック
型パーソナル・コンピュータ等に幅広く使用されてい
る。
【0003】しかし、単層型カラーSTN液晶表示素子
は、現在、ラップトップ型パーソナル・コンピュータの
高級機種にのみ使用されているだけである。
【0004】近年、情報量の増大に伴い用途も拡大して
おり、ノートブック型パーソナル・コンピュータ等に幅
広く使用されような低価格で、しかも携帯性に優れた薄
型,軽量、かつ低消費電力型のカラーSTN液晶表示素
子に対する開発要求が強まっている。
【0005】しかし、従来のカラーSTN液晶表示素子
では透過率が2〜3%と低いために、所期の白表示時の
輝度(60〜90nit)を得るには高輝度(3000ni
t)のバックライトが必要になる。このことから、液晶
モジュールの厚さが30mm程度と厚く、重量も120
0g程度と重く、さらに消費電力も15W程度と高く、
薄型,軽量,低消費電力の液晶モジュールには、ほど遠
いものであり、ノートブック型パーソナル・コンピュー
タに適応可能なカラーSTN液晶表示素子の要求仕様を
満足できるものはなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ノー
トブック型パーソナル・コンピュータ対応の薄型,軽
量,低消費電力型で、かつ明るいカラー液晶表示装置に
ついて配慮がされておらず、目標の明るさを得るには、
厚さ,重量,消費電力の点でラップ・トップ型パーソナ
ル・コンピュータ対応のカラー液晶表示装置までが達成
可能な範囲であった。
【0007】本発明の目的は、カラーフィルタの分光特
性およびブラックマトリクス,カラーフィルタの平滑性
を考慮した液晶表示素子の高透過率化,高コントラスト
化,面内輝度の均一性,光利用効率を考慮したバックラ
イトの薄型化,低消費電力化を図ることにより、ノート
ブック型パーソナル・コンピュータ対応の薄型,軽量、
かつ低消費電力のカラー液晶表示装置を可能にすること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、スーパー・
ツイステッド・ネマチック型液晶表示素子の構成条件に
よる不要な着色に対し、複屈折性を有する位相差フィル
ムを用いて位相補償する、いわゆる単層型液晶表示素子
で、かつ一方の電極基板に分光特性および平滑性の両方
を顔料の分散量で最適化したカラーフィルタと高平滑性
を有するブラックマトリクスを備えた透過率の高いカラ
ー液晶表示素子と連続的に光反射率の変わるエッジライ
ト型バックライトで構成することにより、薄型,軽量、
かつ低消費電力型のカラー液晶モジュールを達成するこ
とである。
【0009】
【作用】スーパーツイステッドネマチック型液晶表示装
置は、背景または表示部の少なくとも、いずれか一方が
着色する。この背景または表示部の少なくとも、いずれ
か一方の着色に対し、複屈折性を有する位相差フィルム
を用いて位相補正することにより、白黒表示を達成する
とともに、走査電極基板、あるいは信号電極基板のいず
れか一方に、顔料分散量の最適化で明るさと色純度のバ
ランスおよびホワイトバランス等の分光特性と平滑性を
両立させたカラーフィルタと高平滑性を有するブラック
マトリクスを配置して液晶表示素子を構成することによ
り、高透過率,高コントラストで、しかも薄型,軽量の
カラー液晶表示素子が達成できる。このカラー液晶表示
素子の高透過率化を達成することにより、透過率の向上
分だけバックライトの輝度を下げられ、薄型,低消費電
力のバックライトの使用が可能になる。
【0010】このことから、上記高透過率カラー液晶表
示素子とカラー液晶表示素子中央部に向かって連続的に
光反射率の変わる厚さの薄い、導光体の長辺部、あるい
は短辺部に光源を配置したエッジライト型バックライト
でモジュールを構成することにより、薄型,軽量、かつ
低消費電力型のカラー液晶モジュールが達成できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施するに好適なカラー液晶
表示装置について、図面を用いて詳細に説明する。
【0012】本実施例では表示規模640(×3)×4
00ドット(画素ピッチ:0.27mm×0.27mm,
画素サイズ:0.255mm×0.255mm ,画面対
角サイズ:8.0インチ)の表示装置を主にして説明す
る。まず、図1に本発明のカラー液晶表示装置の構成を
断面図で示す。同図に示すように、本表示装置は大別す
るとカラー液晶表示素子130とバックライト150で
構成した。
【0013】同図において、カラー液晶表示素子130
は上側および下側電極基板(材質:ソーダライムガラ
ス,厚さ:0.7mm)131,132,液晶140,複
屈折性フィルム(日東電工製:一軸延伸ポリカーボネー
トフィルム)121,122,上下偏光板(日東電工
製:G1220DU,透過率:40%)111,112
で構成した。上側電極基板131にはブラックマトリク
ス(顔料型,厚さ:0.7〜1.3μm)137,カラー
フィルタ(顔料型,厚さ:1.5〜2.5μm)138,平
滑化膜(エポキシ系樹脂,厚さ:0.7〜1.3μm)1
39,上側透明電極(ITO,シート抵抗:8Ω/□)
133,配向膜(ポリイミド系樹脂,厚さ:0.07〜
0.13μm)136が形成されており、一方、下側電
極基板132には下側透明電極(ITO,シート抵抗:
8Ω/□)134,絶縁膜(膜材:SiO2,厚さ:0.0
7〜0.13μm)135,配向膜136が形成されて
いる。
【0014】これら上下電極基板131,132上の配
向膜136をラビング処理し、上下電極基板131,1
32間で液晶(メルク製混合液晶,液晶層厚さ:6μ
m)140が260度ねじれるような螺旋構造を形成し
た。
【0015】さらに、上側電極基板131のカラーフィ
ルタ138を形成した反対側には上偏光板111,下側
電極基板132の下側電極134を形成した反対側には
複屈折性フィルム121,122および下偏光板112
を配置した。同図は上側電極基板131にカラーフィル
タを形成した構成を示したが、電極形成の容易さを考慮
すると、電極数の少ない下側電極基板にカラーフィルタ
を形成するのが有利である。但し、この場合には液晶表
示素子組立て時に、上側電極と下側電極基板に形成した
カラーフィルタの合わせが難しくなる。
【0016】上記したカラー液晶表示素子130と薄
型,低消費電力のバックライトユニット150で構成す
る。このバックライトユニット150は大別すると、導
光板(材質:アクリル,厚さ:3mm)151,冷陰極管
(松下製:K−C240T3E72,管径:3mm)152,反
射シート(ダイヤホイル製:W−400,厚さ:0.1
25mm)153,拡散シート(きもと製:D−204,
厚さ:0.1mm)154,冷陰極管用反射シート(きも
と製:GR−38W,厚さ:0.1mm)155,両面接
着テープ(日東電工製:No.500)156,冷陰極
管用ガイド(シリコンゴム)157,白色反射膜(分散
剤:酸化チタン,母材:ポリエステル系樹脂)158で
構成した。
【0017】なお、上側電極基板111上にはフォトリ
ソグラフィ法により形成した顔料分散型のブラックマト
リクス(幅:25μm)137を90μmピッチで配置
し、その上に印刷法で形成した顔料分散型カラーフィル
タ138を配置した。
【0018】このカラーフィルタ138はメラミンエポ
キシ系の樹脂に有機顔料、あるいは無機顔料を分散した
ものであり、膜厚は1.5μm〜2.5μmの範囲に設定
したものを使用した。また、ブラックマトリクス137
はアクリル系の樹脂に主としてカーボンを分散したもの
であり、高平滑化を図るため分散量を0%から10%の
範囲に特定したものを使用した。このように、カーボン
の分散量を減らすことにより、従来(カーボンの分散
量:25%程度)のブラックマトリクスの平滑性に比較
して、50%以上改善されることが実験により確認でき
た。さらに、カラーフィルタ上での平滑性は、従来に比
較して80%以上改善されることも確認できた。
【0019】なお、この顔料型ブラックマトリクス13
7を使用することにより、従来のクロム(膜厚:0.1
μm程度)で形成したブラックマトリクスを使用したカ
ラー液晶表示素子に比較して、表面反射光の大幅な低減
が達成できる。
【0020】また、本実施例ではカラーフィルタ138
を電極133,134形成の有利さから下基板側透明電
極134下に印刷法で形成し、またブラックマトリクス
をフォトリソグラフィ法で形成したが、低コストのカラ
ー液晶パネルを提供するためには、印刷法によりブラッ
クマトリクスを形成することが望ましい。
【0021】なお、印刷法によりブラックマトリクスを
形成するためには、カラーフィルタ上に形成するコモン
電極との重ね合わせ精度がとれるような、高精度の合わ
せマークの形成か、またはマークにそれと同等の精度が
得られるような工夫が必要である。即ち、コモン電極側
にカラーフィルタを形成する場合には、上記合わせマー
ク、さらにコモン電極下に形成したカラーフィルタとセ
グメント電極の位置合わせが重要なポイントになる。そ
の点、セグメント電極下にカラーフィルタを形成すれ
ば、コモン電極とセグメント電極の位置合わせが容易に
なる。
【0022】本発明のカラー液晶表示装置おいて、液晶
層の厚さとその均一性は明るさ,コントラスト及び表色
範囲の表示特性を左右する重要なファクタである。この
液晶層の厚さを均一にするためには、上下電極基板と同
等の平滑性でカラーフィルタ及びブラックマトリクスを
形成することが望ましい。
【0023】本発明のカラー液晶表示装置では、このブ
ラックマトリクス及びカラーフィルタの平滑性、カラー
フィルタの色純度および透過率の3つの特性をバランス
良く満足させるように、カラーフィルタの顔料の分散量
ないしは分光透過率特性を特定することにより、導光体
の側面に蛍光放電管を配置した構成のバックライトの使
用を可能にし、薄形,軽量,低消費電力化を達成した。
本発明のカラー液晶表示装置において、この印刷法で形
成した顔料分散型カラーフィルタ138がポイントであ
り、ブラックマトリクス137及びカラーフィルタ13
8上の平滑性,色純度,透過率、この3つの特性のバラ
ンスを考慮して、実験によりカラーフィルタ及びブラッ
クマトリクスの顔料の分散量を最適化した。
【0024】図2に顔料の分散量と透過率,コントラス
ト比および刺激純度の関係を示す。同図に示すように、
透過率,コントラスト比および刺激純度の下限値をそれ
ぞれT=5%,Cr=10,Pr=10%に定めると、
この3特性を全て満たす顔料分散量の範囲は、大略25
%〜5%の範囲に設定すれば良いことが判った。ただ
し、このときのカラーフィルタの膜厚は大略1.5μm
〜2.5μmの範囲に特定することが重要である。即
ち、カラーフィルタの分光透過率特性は、大略顔料の分
散量とカラーフィルタの膜厚の積で決定される。
【0025】なお、明るさ,コントラスト,表色範囲の
3つの表示特性とモジュールの厚さ,消費電力のバラン
スを考慮すると、好ましくは顔料の分散量を23%〜8
%の範囲、カラーフィルタの膜厚を大略1.7μm〜2.
3μmの範囲に特定すれば良いことが判った。そこで、
本実施例では顔料の分散量を大略15%に設定したカラ
ーフィルタ138を配置した。
【0026】また、ブラックマトリクスの顔料の分散量
については、顔料を分散しなのが平滑性の点で好まし
い。ただし、ブラックマトリクスと同一剤でカラーフィ
ルタ及びコモン電極ないしはセグメント電極との合わせ
マークを形成するため、見やすくするためだけに顔料を
分散すればよい。なお、顔料を分散しなくても合わせマ
ークが見易ければ、平滑性が従来より50%以上改善さ
れるので、顔料を分散しないブラックマトリクスにする
こと望ましい。
【0027】図3に、顔料の分散量を大略15%、カラ
ーフィルタの膜厚は大略2μmに特定したカラーフィル
タ138の分光透過率特性と従来のラップトップ型パー
ソナルコンピュータに用いられている顔料の分散量を大
略30%、カラーフィルタの膜厚は大略2μmに特定し
たカラーフィルタの分光透過率特性を示す。同図におい
て、410,411は赤色の分光特性、420,421
は緑色の分光特性、430,431は青色の分光特性で
あるが、410,420,430が顔料の分散量を約1
5%に特定したカラーフィルタ、411,421,43
1が顔料の分散量を約30%に特定したカラーフィルタ
である。同図に示すように、所期の色以外の波長領域に
おける透過率を、従来とは逆に大きくして、カラーフィ
ルタの透過率を向上させるとともに、カラーフィルタの
平滑性も従来に比較して約3倍向上させたところがポイ
ントである。
【0028】ただし、刺激純度は従来のラップトップ型
パーソナルコンピュータに用いられている顔料の分散量
が大略30%のカラーフィルタに比較すると、本発明の
カラーフィルタはやや低い。従って、従来のカラーフィ
ルタに比較すると本発明のカラーフィルタは淡色のカラ
ーフィルタである。
【0029】なお、このような淡色のカラーフィルタを
用いるには、カラーフィルタのみでのホワイトバラン
ス、あるいは図1に示したモジュール構成において、カ
ラー液晶表示素子130とバックライトユニット150
の組合わせにおけるホワイト/ブラックバランスを考慮
した、分光透過率特性にすることが重要である。
【0030】前述した方式以外に高透過率,高平滑性お
よび高耐熱性の特性を満たすカラーフィルタとして、ダ
イクロイックフィルタをストライプ状に配置する方法が
ある。ただし、この方法のカラーフィルタは形成法が複
雑なため、安価にはできないという欠点がある。
【0031】さらに、別の方式として、セグメント電極
に対応するようにストライプ状に位相補償用フィルムの
屈折率と厚さの積が異なるようにフィルムを形成し、干
渉により赤,緑および青のカラーフィルタと同等の作用
をさせる方法がある。この方法には、位相補償用フィル
ムの形成法が複雑で高価になることと、セグメント電極
と位相補償用フィルムの張り合わせ精度が必要になると
いう欠点がある。
【0032】もう一つの方法は、セグメント電極に対応
するようにストライプ状に液晶層の厚さが異なるように
パネルを形成することにより、干渉法により色付けする
ものである。この方法も、パネルの形成が複雑になると
いう欠点を有する。
【0033】上記の3方法は、高透過率パネルを得るに
は有効であるが、ノートブック型パーソナルコンピュー
タ用のカラー表示装置では、高品質な表示特性,低消費
電力のほかに、低価格であることも重要な要素であり、
やや劣る。
【0034】また、図4にはダミーカラーフィルタおよ
びダミー電極の配置図を示す。同図に示すように、本実
施例では表示エリアの液晶層140の厚さを均一にする
ために、表示エリア以外にも表示に寄与しないダミーの
ブラックマトリクス137,カラーフィルタ138およ
び上下電極133,134を表示エリアと同一ピッチで
配置した。
【0035】さらに、同図に示すように、表示部に対し
て両サイドのダミーカラーフィルタの最外色は、赤色以
外の色になるように配置した。したがって、ダミーカラ
ーフィルタ及びダミー電極数は表示部の右側と左側で異
なるように配置した。
【0036】このようなカラーフィルタ配置にすること
により、特に、電極数の少ない下側電極基板132にカ
ラーフィルタ138を形成した場合に、上下電極基板1
31,132組立て時に多少のズレが生じても、見えや
すい色の不要な表示を防止できる点で有利になる。
【0037】したがって、より好ましくはダミーカラー
フィルタの配置において、表示部の右側と左側,両サイ
ドのダミーカラーフィルタ色を青色にすることが望まし
い。本発明では、カラーフィルタ上の平滑性と高透過率
化の両特性を両立させるために、カラーフィルタの顔料
分散量を特定したが、さらにモノクロ液晶表示素子と同
等の液晶層厚さの均一性を得るために、カラーフィルタ
上に平滑化膜を形成する構成にした。
【0038】図5に、本発明の実施例における平滑化膜
とカラーフィルタおよび上下透明電極との配置関係を示
す。同図はカラーフィルタを下側透明電極下に配置した
場合で、下側電極基板132上にダミーブラックマトリ
クスおよびダミーカラーフィルタを含めたカラーフィル
タ138上にのみ特定して平滑化膜139を形成し、下
側透明電極134の端子部下には平滑化膜139を設け
ずに、ガラス基板132に直接下側透明電極134を形成
した。
【0039】本実施例では、薄形化,軽量化および表示
部以外の部分の縮小を図るため、液晶駆動用LSIにテ
ープキャリアパッケージを用いた。ガラス基板へのテー
プキャリアパッケージ接続は、導電性に異方性を有する
接着剤を用いて熱圧着する。この種の一般的な接続条件
は、加熱温度が約170度、圧力が20kg/cm2 〜40
kg/cm2 の範囲で、時間が約20秒である。このような
加熱および加圧条件で接続する場合、端子部下に平滑化
膜を形成すると端子部で断線等が発生し、信頼性が著し
く損なわれる。
【0040】つぎに、本発明のカラー液晶表示装置にお
いて重要なポイントは、各光学部材間の光学軸の配置関
係である。
【0041】図6に、その各光学部材間の光学軸の配置
関係を示す角α,β,γ,θの定義図を示す。同図にお
いて、角α1 は上側複屈折性フィルムの光学軸123と
上側電極基板の液晶配列方向220の挟角、角α2 は下
側複屈折性フィルムの光学軸124と上側電極基板の液
晶配列方向220の挟角、角β1 は上側複屈折性フィル
ムの光学軸123と上側偏光板の吸収軸240の挟角、
角β2 は下側複屈折性フィルムの光学軸124と上側偏
光板の吸収軸240の挟角、角γは下側電極基板の液晶
配列方向230と下側偏光板の吸収軸250の挟角、角
θは上側電極基板の液晶配列方向220から下側電極基
板の液晶配列方向230までの反時計回り方向の角度と
定義する。
【0042】本実施例では、液晶分子のねじれ角θは2
40〜270度、液晶の屈折率異方性△nとその厚さd
の積△n・dは0.8〜0.85μmであり、複屈折性フ
ィルム211,212として日東電工製一軸延伸ポリカ
ーボネイトフィルムを使用した。
【0043】尚、この一軸延伸ポリカーボネイトフィル
ム211,212の屈折率異方性△nとその厚さdの積
△n・dは約0.4〜0.42μmである。
【0044】但し、この一軸性ポリカーボネイトフィル
ム211,212の屈折率異方性△nとその厚さdの積
△n・dの測定は、セナルモン法で行い、測定波長は63
3nmである。
【0045】本実施例では角α1 は約25〜45度、α
2 は約0〜20度、β1 は約0〜20度、β2 は約40
〜60度、γは約35〜55度に特定した。上記のよう
な光学要素配置でカラー液晶表示素子130を構成にす
ることにより、上側,下側透明電極133,134を介
して液晶層140に印加される電圧がしきい値以下のと
きには、光不透過すなわち黒、電圧があるしきい値以上
になると、光透過すなわちカラー表示が実現できる。
【0046】つぎに、上記カラーフィルタとともに重要
なポイントであるバックライトの構成を図7に示す。同
図において、151は冷陰極管、152は導光板、15
3は拡散シート、154は反射シート、155は冷陰極
管用反射シート、156は冷陰極管用反射シートを固定
するための両面接着テープ、157は冷陰極型蛍光放電
管用ガイド、158は白色反射膜である。ここで冷陰極
管151は直径4.0mm、長さ235mmで導光板1
52の長辺方向に2灯配置している。また、導光板15
2は厚さ3mmのアクリル板、反射シート154は厚さ
0.125mmのポリエステルシート、冷陰極管用反射
シート155は厚さ0.125mm のポリエステルシ
ートに銀を蒸着したもの、両面接着テープ156は不織
布にアクリル系接着剤をつけたもの、冷陰極管用ガイド
157はシリコンゴムまたはフェノール樹脂製、白色反
射膜158は酸化チタンを主成分としたポリエステル系
インキ、または酸化チタンを主成分としたアクリル系イ
ンキである。
【0047】なお、現時点では、管径3.0mm の冷陰
極管が開発されてないので、本実施例では管径4.0m
m の冷陰極管151と導光板155に厚さ3mmのア
クリル板を使用した組合わせにしたが、効率的には導光
板の厚さに対して冷陰極管151の管径が、同等か、また
は小さめのものを使用することがが望ましい。
【0048】また、同図に示す薄型,軽量,低消費電
力、かつ高輝度の特徴をもつ本バックライトは、導光板
152の裏面に白色反射膜158を冷陰極管151側か
ら中央部に向かって連続的に光反射率が変わるように配
置し、表示面内輝度の均一化が図れるようにしたもので
ある。
【0049】尚、この連続的に光反射率が変わように白
色反射膜158を形成するには、白色反射膜158の面
積,形状または形状は変えずに密度を変える方法等があ
る。本実施例で用いたバックライトの中央部付近におけ
る短辺方向の輝度分布特性は、輝度のバラツキを面内の
最小輝度/面内の最大輝度と定義すると85%以上であ
り、面内のバラツキも小さい。また、面内平均輝度は1
000nit(管電流:5mA,消費電力:6W(インバー
タ含む))である。
【0050】ノートPC用カラーディスプレイという点
では、消費電力を極力小さくして、電池で長時間駆動を
可能にすることが望ましい。したがって、バックライト
の平均輝度を600nit程度にして、消費電力を5W
以下にすることがノートPC用カラーディスプレイとし
ては、より好ましい。
【0051】図8に本発明のカラー液晶表示装置のブロ
ック図を示す。同図において、130はカラー液晶表示
素子、810は走査側駆動回路、820は信号側駆動回
路、830は走査側駆動回路および信号側駆動回路を制
御するための制御回路である。
【0052】尚、本実施例では小形化および軽量化を図
るため、走査側駆動回路810および信号側駆動回路8
20にテープキャリアパッケージを使用した。このテー
プキャリアパッケージは、ひも状の液晶駆動用LSIチ
ップを用いたもので、一般にマイクロテープキャリアパ
ッケージと呼ばれるものである。本実施例では、35m
m幅のポリイミドテープが使用でき、しかもテープキャ
リアパッケージ長さが約11mmのものを開発して使用
した。
【0053】また、同図に示す表示装置の構成におい
て、上記以外の実装方式として図9に示すバックライト
ユニット150の冷陰極管151の管径4mmの比較的
大きな曲率を利用して、テープキャリアパッケージを折
り曲げて使用し、表示部以外の部分を最小限にする方式
も実施した。
【0054】同図において、130は液晶表示素子、1
51は冷陰極管、152は導光板、153は拡散シー
ト、154は反射シート、155は冷陰極管用反射シー
ト、156は冷陰極型蛍光放電管用反射シートを固定す
るための両面接着テープ、157は冷陰極管用ガイド、
158は白色反射膜、160は折り曲げ部のベースフィ
ルムを取り除かないテープキャリアパッケージ、161
はテープキャリアパッケージを制御するための入力信号
用プリント板、162は液晶駆動用LSIチップであ
る。
【0055】この方式は、表示部以外の部分を最小限に
でき、しかも従来の折り曲げ部のベースフィルムを取り
除いたテープキャリアパッケージ用いる方式に比較し、
大幅に信頼性を向上させることが可能である。
【0056】つぎに、本発明のカラー液晶表示装置にお
ける表示特性について説明する。まず、図10に1/4
00デューティ時分割駆動時における正面から見た場合
の輝度−印加電圧特性を示す。同図において、910は
白表示状態における輝度−印加電圧特性、920は黒表
示状態における輝度−印加電圧特性である。
【0057】なお、同図に示すこの液晶表示パネルの輝
度−電圧特性は、パネル正面における特性であるが、白
表示時の輝度が85nit 、コントラスト比が12:
1となり、見やすい表示が達成できる。
【0058】図11には1/400デューティ時分割駆
動時におけるコントラスト比特性を示す。同図におい
て、1010はパネルに対して上下方向から見た場合の
コントラスト比特性、1020はパネルに対して左右方
向から見た場合のコントラスト比特性を示した。
【0059】同図に示すように、パネル正面から見た場
合のコントラスト比は約13対1、また、最大コントラ
スト比は上下方向の上20度から見た場合に約25対1
である。
【0060】さらに、コントラスト比が5対1以上の範
囲は、左右方向が±40度、上下方向が±40度であ
る。
【0061】図12には1/400デューティ時分割駆
動時における表色範囲特性を示す。同図において、11
10はカラーブラウン管、1120は本表示装置の表色
範囲である。同図に示すように、カラーブラウン管の表
色範囲1110に比較して本実施例の表色範囲1120
はやや狭い。しかし、本実施例のカラー液晶表示装置
は、従来の液晶表示装置に比べれば、薄形,軽量,低消
費電力で、かつ明るく,高コントラスト,広視野角で格
段に見やすい表示特性である。
【0062】尚、応答速度は、パーソナル・コンピュー
タに好適な表示装置にするため、高速応答の液晶材料を
用いる方式、液晶層の厚さを薄くする方式のいずれでも
200msを達成し、マウス使用を可能にした。
【0063】つぎに、基本構造は図1に示したものと同
等であるが、液晶表示素子のつくり易さに主眼をおい
た、別の実施例について説明する。そのカラー液晶表示
装置の構成を示す断面図を図13に示す。
【0064】同図において、カラー液晶表示素子130
は上側および下側電極基板(材質:ソーダライムガラ
ス,厚さ:0.7mm )131,132,液晶14
0,複屈折性フィルム(日東電工製:一軸延伸ポリカー
ボネートフィルム)121,122,上下偏光板(日東
電工製:G1220DU,透過率:40%)111,1
12で構成した。上側電極基板131にはブラックマト
リクス(顔料型,厚さ:0.7〜1.3μm )137,カ
ラーフィルタ(顔料型,厚さ:1.5〜2.5μm)13
8,平滑化膜(エポキシ系樹脂,厚さ:0.7〜1.3
μm)139,上側透明電極(ITO,シート抵抗:8
Ω/□)133,配向膜(ポリイミド系樹脂,厚さ:
0.07〜0.13μm)136が形成されており、一
方、下側電極基板132には下側透明電極(ITO,シ
ート抵抗:8Ω/□)134,絶縁膜(膜材:Si
2 ,厚さ:0.07〜0.13μm)135,配向膜1
36が形成されている。
【0065】これら上下電極基板131,132上の配
向膜136をラビング処理し、上下電極基板131,1
32間で液晶(メルク製混合液晶,液晶層厚さ:6μ
m)140が240度ねじれるような螺旋構造を形成し
た。
【0066】さらに、上側電極基板131のカラーフィ
ルタ138を形成した反対側には複屈折性フィルム12
1,122、および上偏光板111、一方、下側電極基
板132の下側電極134を形成した反対側には下偏光
板112を配置した。
【0067】上記したカラー液晶表示素子130と薄
型,低消費電力型のバックライトユニット150で構成
する。このバックライトユニット150は大別すると、
導光板(材質:アクリル,厚さ:3mm)151,冷陰
極管(松下製:K−C240T3E72,管径:3mm)15
2,反射シート(ダイヤホイル製:W−400,厚さ:
0.125mm)153,拡散シート(きもと製:D−2
04,厚さ:0.1mm)154で構成した。
【0068】なお、上側電極基板111上にはフォトリ
ソグラフィ法により形成したカーボンの分散量が大略5
%のブラックマトリクス137を90μmピッチで配置
し、その上に印刷法で形成した顔料分散型カラーフィル
タ138を配置した。
【0069】このカラーフィルタ138はメラミンエポ
キシ系の樹脂に有機顔料、あるいは無機顔料を分散した
ものであり、膜厚は1.5μm〜2.5μmの範囲に設
定したものを使用した。また、ブラックマトリクス13
7はアクリル系の樹脂に主としてカーボンを分散したも
のであり、高平滑化を図るためにカーボンの分散量を0
%から10%の範囲に設定したものを使用した。
【0070】本実施例では、液晶分子のねじれ角θは2
00〜240度、液晶140の屈折率異方性△nとその
厚さdの積△n・dは0.74〜0.79μmであり、複
屈折性フィルム211,212として日東電工製一軸延
伸ポリカーボネイトフィルムを使用した。
【0071】尚、この一軸延伸ポリカーボネイトフィル
ム211,212の屈折率異方性△nとその厚さdの積
△n・dは0.34〜0.36μmである。
【0072】図14に本実施例での各光学要素を示す角
度α,β,γを示す。同図に示すように、上側電極基板
の液晶配列方向220と上側電極基板131に近い方の
一軸性ポリカーボネイトフィルム121の光学軸213
とのなす角α1 は約55〜75度、上側電極基板の液晶
配列方向220と上側電極基板131に遠い方の一軸性
ポリカーボネイトフィルム122の光学軸124とのな
す角α2 は約70〜90度、上側偏光板の吸収軸240
と上側電極基板131に近い方のポリカーボネイトフィ
ルム121の光学軸123とのなす角β1 は約45〜6
5度、上側偏光板の吸収軸240と上側電極基板131
に遠い方のポリカーボネイトフィルム122の光学軸1
24とのなす角β2 は約10〜30度、下側偏光板の吸
収軸250と下側電極基板の液晶配列方向230とのな
す角γは約35〜55度である。
【0073】その他の構成、およびコントラスト比、表
色範囲特性および応答速度などの表示特性は、前述した
実施例とほぼ同等の特性である。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、薄型,軽量,低消費電
力で、しかも明るく、高コントラストの見やすいカラー
液晶表示装置が達成できるとともに、特に、携帯性に優
れたノートブック型パーソナル・コンピュータに好適な
カラー液晶表示装置が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるカラー液晶表示装置の基本構成
を示す断面図。
【図2】本発明におけるカラー液晶表示装置のカラーフ
ィルタにおいて、顔料の分散量の最適な範囲を特定する
ための顔料分散量とパネル透過率,コントラスト比およ
び刺激純度の関係を示す図。
【図3】本発明におけるカラー液晶表示装置のカラーフ
ィルタの分光透過率特性を示す図。
【図4】本発明におけるカラー液晶表示装置のダミーカ
ラーフィルタ,ダミー電極の配置を示す図。
【図5】本発明におけるカラー液晶表示装置のカラーフ
ィルタ上の平滑層の配置を示すパネルの断面図。
【図6】本明細書におけるカラー液晶表示装置の各構成
部材間の光学要素である角α,β,γの定義を示す図。
【図7】本発明におけるカラー液晶表示装置のバックラ
イトの構成を示す図。
【図8】本発明におけるカラー液晶表示装置の駆動回路
構成を示すブロック図。
【図9】本発明におけるカラー液晶表示装置のモジュー
ル構造を示す図。
【図10】本発明におけるカラー液晶表示装置の輝度−
電圧特性を示す図。
【図11】本発明におけるカラー液晶表示装置のコント
ラスト比の角度特性を示す図。
【図12】本発明におけるカラー液晶表示装置の表色範
囲を示す図。
【図13】本発明の別の実施例におけるカラー液晶表示
装置の構成を示す断面図。
【図14】本発明の別の実施例における各構成部材間の
光学要素である角α,β,γを示す図。
【符号の説明】
111…上側偏光板、112…下側偏光板、121…上
側複屈折性フィルム、122…下側複屈折性フィルム、
123…上側複屈折性フィルムの光学軸、124…下側複
屈折性フィルムの光学軸、130…液晶表示素子、13
1…液晶表示素子の上側電極基板、132…液晶表示素
子の下側電極基板、133…上側透明電極、134…下
側透明電極、135…絶縁膜、136…配向膜、137
…ブラックマトリクス、138…カラーフィルタ、13
9…平滑化膜、140…液晶、141…スペーサ、14
2…接着剤、150…バックライトユニット、151…
冷陰極管、152…導光体、153…反射シート、15
4…拡散シート、155…冷陰極管用反射シート、15
6…両面接着テープ、157…ランプガイド、158…
白色反射膜、160…折り曲げ用テープキャリアパケー
ジ、161…プリント板、162…液晶駆動用LSIチ
ップ、220…上側電極基板の液晶配列方向、230…
下側電極基板の液晶配列方向、240…上側偏光板の吸
収軸、250…下側偏光板の吸収軸、410,411…
赤色の分光特性、420,421…緑色の分光特性、4
30,431…青色の分光特性、810…走査側駆動回
路、820…信号側駆動回路、830…制御回路、91
0…白表示状態における輝度−印加電圧特性、920…
黒表示状態における輝度−印加電圧特性、1010…パ
ネルの上下方向のコントラスト比特性、1020…パネ
ルの左右方向のコントラスト比特性、1110…カラー
ブラウン管における表色範囲、1120…本発明表示装
置における表色範囲。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正の誘電異方性を有し、旋光性物質が添加
    されたネマチック液晶が、対向配置された上下一対のい
    ずれか一方にカラーフィルタを備えた電極基板間に挟持
    され、その厚さ方向にねじれたらせん構造を形成した液
    晶素子、この液晶素子を挟んで設けられた一対の偏光板
    とバックライトから成るツイステッド・ネマチック型カ
    ラー液晶表示装置において、高透過率のブラックマトリ
    クス及びカラーフィルタを具備したことを特徴とするカ
    ラー液晶表示装置。
  2. 【請求項2】液晶表示素子として、電極基板間に挟持さ
    れたネマチック液晶の厚さ方向に180度から270度
    の範囲内のねじれたらせん構造を形成した液晶素子、こ
    の液晶素子を挟んで設けられた一対の偏光板、これら偏
    光板と液晶素子間の少なくともいずれか一方に1枚以上
    の複屈折性フィルムを配置したスーパー・ツイステッド
    ・ネマチック型液晶表示素子とバックライトから成るカ
    ラー液晶表示装置において、高透過率のブラックマトリ
    クス及びカラーフィルタを具備したことを特徴とするカ
    ラー液晶表示装置。
  3. 【請求項3】液晶表示素子として、電極基板間に挟持さ
    れたネマチック液晶の厚さ方向に180度から270度
    の範囲内のねじれたらせん構造を形成した液晶素子、こ
    の液晶素子を挟んで設けられた一対の偏光板、これら偏
    光板と液晶素子間の少なくともいずれか一方に1枚以上
    の複屈折性フィルムを配置したスーパー・ツイステッド
    ・ネマチック型液晶表示素子とバックライトから成るカ
    ラー液晶表示装置において、高透過率のブラックマトリ
    クス及びカラーフィルタをロー(行側)電極基板または
    カラム(列側)電極基板のいずれか一方に形成したこと
    を特徴とするカラー液晶表示装置。
  4. 【請求項4】液晶表示素子として、電極基板間に挟持さ
    れたネマチック液晶の厚さ方向に180度から270度
    の範囲内のねじれたらせん構造を形成した液晶素子、こ
    の液晶素子を挟んで設けられた一対の偏光板、これら偏
    光板と液晶素子間の少なくともいずれか一方に1枚以上
    の複屈折性フィルムを配置したスーパー・ツイステッド
    ・ネマチック型液晶表示素子とバックライトから成るカ
    ラー液晶表示装置において、表示部以外の部分にも高透
    過率のブラックマトリクス,カラーフィルタ及び表示に
    寄与しない透明電極を形成したことを特徴とするカラー
    液晶表示装置。
  5. 【請求項5】高透過率のブラックマトリクス及びカラー
    フィルタとして、染料または顔料等の分散量をブラック
    マトリクスは25%以下、膜厚は0.7μmから1.3μ
    mの範囲、カラーフィルタは25%以下、膜厚は1.5
    μmから2.5μmの範囲に特定するか、または所期の
    色以外の波長領域における分光透過率が5%以上になる
    ように染料または顔料等の分散量を特定したカラーフィ
    ルタを有することを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載のカラー液晶表示装置。
  6. 【請求項6】高透過率のブラックマトリクス及びカラー
    フィルタとして、染料または顔料等の分散量をブラック
    マトリクスは0%から25%、膜厚は0.7μmから1.
    3μmの範囲、カラーフィルタは5%から25%、膜厚
    は1.5μmから2.5μmの範囲に特定するか、または
    所期の色以外の波長領域における分光透過率が5%から
    40%の範囲になるように染料または顔料等の分散量を
    特定したカラーフィルタを有することを特徴とする請求
    項1,2,3、または4に記載のカラー液晶表示装置。
  7. 【請求項7】高透過率のブラックマトリクス及びカラー
    フィルタとして、最も適する範囲として、染料または顔
    料等の分散量をブラックマトリクスは0%から23%、
    膜厚は0.7μmから1.3μmの範囲、カラーフィルタ
    は8%から23%、膜厚は1.5μmから2.5μmの範
    囲に特定するか、または所期の色以外の波長領域におけ
    る分光透過率が8%から37%の範囲になるように染料
    または顔料等の分散量を特定したカラーフィルタを有す
    ることを特徴とする請求項1,2,3、または4に記載
    のカラー液晶表示装置。
  8. 【請求項8】高透過率のブラックマトリクス及びカラー
    フィルタとして、顔料分散型ブラックマトリクス及びカ
    ラーフィルタを用いたことを特徴とする請求項1,2,
    3、又は4に記載のカラー液晶表示装置。
  9. 【請求項9】高透過率のブラックマトリクス及びカラー
    フィルタとして、熱硬化性樹脂,有機顔料または無機顔
    料及び分散助剤を主成分とする顔料分散型ブラックマト
    リクス及びカラーフィルタを用いたことを特徴とする請
    求項1,2,3、又は4に記載のカラー液晶表示装置。
  10. 【請求項10】熱硬化性樹脂,有機顔料または無機顔料
    及び分散助剤を主成分とする顔料分散型ブラックマトリ
    クス及びカラーフィルタとして、有機顔料または無機顔
    料の粒径を1μm以下にしたことを特徴とする請求項
    1,2,3、又は4に記載のカラー液晶表示装置。
  11. 【請求項11】高透過率のブラックマトリクス及びカラ
    ーフィルタとして、ブラックマトリクスをフォトリソグ
    ラフィ法または印刷法、カラーフィルタを印刷法により
    形成したことを特徴とする請求項1,2,3、又は4に
    記載のカラー液晶表示装置。
  12. 【請求項12】高透過率のブラックマトリクス及びカラ
    ーフィルタとして、顔料分散型カラーフィルタを凹版ま
    たは凸版オフセットの印刷法により形成したことを特徴
    とする請求項1,2,3、又は4に記載のカラー液晶表
    示装置。
  13. 【請求項13】高透過率のカラーフィルタまたは淡色フ
    ィルタとして、赤,緑、および青の三原色をストライプ
    状に配置したことを特徴とする請求項1,2,3、又は
    4に記載のカラー液晶表示装置。
  14. 【請求項14】高透過率のカラーフィルタとして、赤,
    緑、および青のダイクロイックフィルタをストライプ状
    に配置したことを特徴とする請求項1,2,3、又は4
    に記載のカラー液晶表示装置。
  15. 【請求項15】ブラックマトリクスおよび基準マークと
    して、顔料分散型カラーフィルタをフォトリソグラフィ
    法または印刷法により形成したことを特徴とする請求項
    1,2,3、又は4に記載のカラー液晶表示装置。
  16. 【請求項16】表示部以外の部分の高透過率カラーフィ
    ルタまたは淡色カラーフィルタ,ブラックマトリクス及
    び表示に寄与しない透明電極として、表示部と同一のパ
    ターンピッチで淡色カラーフィルタ及び透明電極を配置
    したことを特徴とする請求項1,2,3、又は4に記載
    のカラー液晶表示装置。
  17. 【請求項17】表示部以外の部分の高透過率カラーフィ
    ルタまたは淡色カラーフィルタの配列順序として、表示
    部の配列順序と同一で、しかも、表示部左右の両端には
    赤色以外のカラーフィルタを配置したことを特徴とする
    請求項1,2,3,4に記載のカラー液晶表示装置。
  18. 【請求項18】表示部以外の部分の高透過率カラーフィ
    ルタまたは淡色カラーフィルタおよび表示部のカラーフ
    ィルタ部を被うように配置する平滑化膜として、エポキ
    シ系高分子膜またはポリイミド系高分子膜をカラーフィ
    ルタ部にのみ形成したことを特徴とする請求項1,2,
    3、又は4に記載のカラー液晶表示装置。
  19. 【請求項19】表示部以外の部分に配置した表示に寄与
    しない透明電極に、外部から黒表示ないしは白表示状態
    になるような電圧を印加できるようにしたことを特徴と
    する請求項1,2,3、又は4に記載のカラー液晶表示
    装置。
  20. 【請求項20】正の誘電異方性を有し、旋光性物質が添
    加されたネマチック液晶が、対向配置された上下一対の
    いずれか一方にカラーフィルタを備えた電極基板間に挟
    持され、その厚さ方向に180度から270度の範囲内
    のねじれたらせん構造を形成した液晶素子、この液晶素
    子を挟んで設けられた一対の偏光板、これら偏光板と液
    晶素子間の少なくともいずれか一方に1枚以上の複屈折
    性フィルムを配置したスーパー・ツイステッド・ネマチ
    ック型液晶表示素子とバックライトから成るカラー液晶
    表示装置において、バックライトとして冷陰極型蛍光放
    電管または熱陰極型蛍光放電管,導光板,拡散シート,
    反射シート,ランプ反射シートから成り、導光板の短
    辺、または長辺の、少なくともいずれか一方に冷陰型極
    蛍光放電管または熱陰極型蛍光放電管を少なくとも1灯
    以上配置したエッジライト型バックライトを備えたこと
    を特徴とするカラー液晶表示装置。
  21. 【請求項21】冷陰極型蛍光放電管または熱陰極型蛍光
    放電管,導光板,拡散シート,反射シート,ランプ反射
    シートから成るエッジライト型バックライトとして、導
    光板の裏面に網点状の白色反射膜を備えたことを特徴と
    する請求項20記載のカラー液晶表示装置。
  22. 【請求項22】導光板の裏面に網点状の白色反射膜を備
    えたエッジライト型バックライトにおいて、白色反射膜
    の配置密度を光源からの距離に応じて、網点の大きさ、
    または分散量で可変できるようにしたことを特徴とする
    請求項20記載のカラー液晶表示装置。
  23. 【請求項23】光源からの距離に応じて密度が高まるよ
    うに、網点状の白色反射膜を導光板の裏面に備えたエッ
    ジライト型バックライトにおいて、白色反射膜を印刷に
    より形成したことを特徴とする請求項20記載のカラー
    液晶表示装置。
  24. 【請求項24】光源からの距離に応じて密度が高まるよ
    うに、網点状の白色反射膜を導光板の裏面に備えたエッ
    ジライト型バックライトにおいて、冷陰極型蛍光放電管
    または熱陰極型蛍光放電管等の光源を導光板の長辺部
    に、少なくとも1灯以上配置したたことを特徴とする請
    求項20記載のカラー液晶表示装置。
  25. 【請求項25】光源からの距離に応じて密度が高まるよ
    うに、網点状の白色反射膜を導光板の裏面に備えたエッ
    ジライト型バックライトにおいて、導光板の厚さと冷陰
    極型蛍光放電管または熱陰極型蛍光放電管等の管径がほ
    ぼ同等か、または導光板の厚さより冷陰極型蛍光放電管
    または熱陰極型蛍光放電管等の管径が小さいことを特徴
    とする請求項20記載のカラー液晶表示装置。
  26. 【請求項26】正の誘電異方性を有し、旋光性物質が添
    加されたネマチック液晶が、対向配置された上下一対の
    いずれか一方にカラーフィルタを備えた電極基板間に挟
    持され、その厚さ方向に180度から270度の範囲内
    のねじれたらせん構造を形成した液晶素子、この液晶素
    子を挟んで設けられた一対の偏光板、これら偏光板と液
    晶素子間の少なくともいずれか一方に1枚以上の複屈折
    性フィルムを配置したスーパー・ツイステッド・ネマチ
    ック型液晶表示素子とエッジライト型バックライトから
    成るカラー液晶表示装置において、液晶ドライバとして
    テープキャリアパッケージを備えたことを特徴とするカ
    ラー液晶表示装置。
  27. 【請求項27】液晶ドライバ用テープキャリアパッケー
    ジとして、エッジライト型バックライトの蛍光放電管を
    巻き込むようにテープキャリアパッケージを配置したこ
    とを特徴とする請求項26記載のカラー液晶表示装置。
  28. 【請求項28】液晶ドライバ用テープキャリアパッケー
    ジとして、液晶ドライバ用LSTチップにひも状の液晶
    ドライバ用LSIチップを用いた、所謂マイクロテープ
    キャリアパッケージを用いたことを特徴とする請求項2
    6記載のカラー液晶表示装置。
  29. 【請求項29】正の誘電異方性を有し、旋光性物質が添
    加されたネマチック液晶が、対向配置された上下一対の
    いずれか一方にカラーフィルタを備えた電極基板間に挟
    持され、その厚さ方向に180度から270度の範囲内
    のねじれたらせん構造を形成した液晶素子、この液晶素
    子を挟んで設けられた一対の偏光板、これら偏光板と液
    晶素子間の少なくともいずれか一方に1枚以上の複屈折
    性フィルムを配置したスーパー・ツイステッド・ネマチ
    ック型液晶表示素子とバックライトとして冷陰極型蛍光
    放電管または熱陰極型蛍光放電管,導光板,拡散シー
    ト,反射シート,ランプ反射シートから成るエッジライ
    ト型バックライトから成るカラー液晶表示装置におい
    て、液晶表示素子を金属フレームと導光板で固定し、パ
    ーソナル・コンピュータ等のケースに直接装着すること
    を特徴とするカラー液晶表示装置。
  30. 【請求項30】正の誘電異方性を有し、旋光性物質が添
    加されたネマチック液晶が、対向配置された上下一対の
    いずれか一方にカラーフィルタを備えた電極基板間に挟
    持され、その厚さ方向に180度から270度の範囲内
    のねじれたらせん構造を形成した液晶素子、この液晶素
    子を挟んで設けられた一対の偏光板、これら偏光板と液
    晶素子間の少なくともいずれか一方に1枚以上の複屈折
    性フィルムを配置したスーパー・ツイステッド・ネマチ
    ック型液晶表示素子とバックライトとして冷陰極型蛍光
    放電管または熱陰極型蛍光放電管,導光板,拡散シー
    ト,反射シート,ランプ反射シートから成るエッジライ
    ト型バックライトから成るカラー液晶表示装置で、しか
    も、液晶表示素子を金属フレームと導光板で固定し、パ
    ーソナル・コンピュータ等のケースに直接装着したカラ
    ー液晶表示装置において、バックライトの点灯回路をパ
    ーソナル・コンピュータの本体部に備えたことを特徴と
    するカラー液晶表示装置。
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