JPH056617Y2 - - Google Patents

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JPH056617Y2
JPH056617Y2 JP1986112950U JP11295086U JPH056617Y2 JP H056617 Y2 JPH056617 Y2 JP H056617Y2 JP 1986112950 U JP1986112950 U JP 1986112950U JP 11295086 U JP11295086 U JP 11295086U JP H056617 Y2 JPH056617 Y2 JP H056617Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、本体ケースの前面に設けた開口部を
開閉するシヤツタを備えたテープカートリツジに
関し、このシヤツタを閉じ勝手に摺動付勢するば
ね部材の掛け方に特徴を有する。
〔従来の技術〕
例えば、デイジタル記録再生方式のテープカー
トリツジにおいては、第3図に示すごとく本体ケ
ース1の前面にテープローデイング用の開口部7
を凹設し、本体ケース1の底壁4の外面にシヤツ
タ10を前後摺動自在に装着する。そして、不使
用時にはシヤツタ10が前方に摺動して開口部7
の下面を閉合し、デツキに装填するとシヤツタ1
0が後退摺動して開口部7の下面を開放状態にす
る形態が公知である。例えば、特開昭61−68785
号公報などに認められる。
そこでは、シヤツタ10を前方の閉じ姿勢に摺
動付勢するばね部材15を有する。そのばね部材
15としては、従来一般にコイルばねを使用して
おり、第5図aに示すように基端のコイル部15
aを本体ケース1の底壁内面に設けたばね止め1
6の軸部に嵌装し、中間コイル部15aの一端か
ら長く延出した作用腕部15bの延出端をシヤツ
タ10の前端部の内面に突設したばね受け21で
受け止め、中間コイル部15aの他端から延出し
た受け腕部15cを本体ケース1側のポケツト7
に臨む壁面で受け止めている。
または、第5図bに示すようにばね部材15の
受け腕部15cをばね止め16の軸部の上端に設
けた割り溝に嵌入係止している(例えば特願昭60
−275733号公報)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の第5図aに示すばね部材15の掛け方
は、受け腕部15cの延出長が作用腕部15bの
延出長に比べて極端に短く10分の1程度しかな
い。そのため、受け腕部15cを受け止める本体
ケース1側の壁部分に過大なばね圧が加わり、こ
の壁部分が特に高温雰囲気下に長時間置かれたと
き変形を生じ、ばね止め16にも変形が生じやす
いことを知つた。また、従来の第5図bに示すば
ね部材15の掛け方は、ばね止め16に集中して
変形が生じることを知つた。
かかる従来の不具合を解消するためには、受け
腕部15cを受ける本体ケース1の壁部分を分厚
くし、また中間コイル部15aを受けるばね受け
16の軸部を径大にすることが考えられる。しか
し、これは全体の小型化を図るうえで限界があ
り、肉圧差が大きくなつてプラスチツク成形時の
熱収縮変形などを招く要因ともなり、得策ではな
い。
〔考案の目的〕
本考案は、かかる観点からばね部材15の中間
部15aおよび特に受け腕部15cを受け止める
本体ケース1側のばね止め16や壁部分が変形し
ないようにすることを目的とする。
本考案の他の目的は、ばね部材15の組付け作
業性の向上を期すことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前出の従来例において、受け腕部15cを極端
に短くしたのは、ひとつにはデツキへの装填時に
デツキ側のテープローデイングピンが該受け腕部
15cに接当干渉することをおそれていたこと、
ふたつには高温雰囲気下における本体ケース1側
の変形を考慮していなかつたことによる。とく
に、シヤツタ10が後方の開き位置に摺動してい
るとき、受け腕部15cを受ける本体ケース1の
壁部分に最も強くばね圧が作用するが、この状態
でデツキの電源がオフにされて放置されることま
で、設計の段階で予測していなかつたことによ
る。
そこで、本考案者等は受け腕部15cを長く
し、これを開口部7の内奥壁22の前面に添わせ
て配し、該受け腕部15cの延出端側をのみ該内
奥壁22の一部で受け止める形態を試作した。そ
の結果、受け腕部15cの延出長を作用腕部15
bの延出長の少なくとも1/2以上に設定すると、
高温雰囲気下に長時間置かれても、中間コイル部
15aを受けるばね止め16の軸部19はもちろ
んのこと、従来どおりの肉厚をもつ該内奥壁22
のばね受け壁部分にも一切の変形が生じないこと
を確認し、本考案を提案するに至つたものであ
る。
すなわち、本考案のばね部材15は、第1図お
よび第2図に示すごとく本体ケース1側のばね受
け16に支持される中間部15aの両端から作用
腕部15bと受け腕部15cとをそれぞれ延出
し、このうち作用腕部15bは従来どおりばね定
数を可及的に一定にするために長く延出する。そ
のうえで、受け腕部15cの延出長lをこれが少
なくとも作用腕部15bの延出長Lの1/2以上に
なるように設定し、この受け腕部15cの延出端
側を本体ケース1側のばね受け26で受け止める
ようにしたものである。
最も好ましくは、ばね部材15が一般のコイル
ばねからなるとき、その中間コイル部15aを本
体ケース1側に立設せるばね止め16の軸部19
に上方から嵌装し、該コイル部15aの一端から
延出した作用腕部15bの延出端側をシヤツタ2
0側のばね受け21で受け止め、該コイル部15
aの他端から延出した受け腕部15cの延出端側
を本体ケース1側のばね受け26で受け止める。
〔考案の効果〕
以上のようにした本考案によれば、ばね部材1
5の中間部15aから延出される腕部15b,1
5cが共に長いので、この両腕部15b,15c
を指先でつかみやすく、両腕部15b,15cを
引き寄せた状態で中間部15aを本体ケース1側
のばね止め16に支持し、次に作用腕部15bを
シヤツタ20側のばね受け21に、受け腕部15
cを本体ケース1側のばね受け26にそれぞれ容
易に掛け止めることができ、該ばね部材15の組
付け作業性を向上させることができる。
しかも、受け腕部15cの延出長lは作用腕部
15bの延出長Lの1/2以上に設定したので、受
け腕部15cを受ける本体ケース1側のばね受け
部分が高温雰囲気下に置かれても変形することが
ない。また、この本体ケース1側のばね受け部分
を殊更に肉厚にしたり、中間部15aを支持する
ばね受け16を径大にする必要もなく、小型化に
よく対応できた。
〔実施例〕
図面には本考案が対象とするテープカートリツ
ジの一例としてデイジタル記録再生方式のそれが
例示されている。
まず、その基本形態から説明すると、第3図お
よび第4図において、1はプラスチツク製の上下
ケース1a,1bを蓋合わせ状にねじ等で結合し
てなる本体ケースであり、これの内部左右にテー
プ2が巻かれるハブ3,3を有する。これらハブ
3,3は本体ケース1の底壁4に透設せる左右の
駆動軸挿入孔5,5上にあつて自由に回転する。
本体ケース1内の前方左右にガイド部材6,6を
有し、本体ケース1の前面にテープローデイング
用の開口部7が凹設されている。テープ2はガイ
ド部材6,6を介して一方のハブ3からケース前
面に導出されて他方のハブ3に巻き取られる。本
体ケース1には、不使用にこれの前面をカバーす
る前蓋9が開閉回動自在に枢着されていて、図外
のばね部材で閉じ姿勢に回動付勢されている。
本体ケース1の底壁4の外側にシヤツタ10が
前後摺動自在に装着されている。第3図におい
て、このシヤツタ10はケース底壁4の外側下面
に添う平板状の主面板11を有し、この主面板1
1の左右に駆動軸挿入孔5,5に対応する透孔1
2,12を透設し、主面板11の左右端から立ち
上げ連設した側壁板13,13が上下ケース1
a,1bの左右側壁間に抜け止め状に嵌合してお
り、主面板11の前端部が開口部7の下面を閉じ
る前方の閉じ位置と、開口部7の下面を完全に開
放状態にする後方の開き位置とにわたつて摺動自
在である。
そして、シヤツタ10を常に前方の閉じ位置に
向けて摺動付勢するばね部材15を備えている。
テープカートリツジの不使用時には、前蓋9が
テープ2の前面外側をカバーして保護し、シヤツ
タ10がばね部材15で前方の閉じ位置に摺動変
位されて、開口部7の下面を閉じている。
テープカートリツジをデツキに装填すると、シ
ヤツタ10がばね部材15に抗して後方の開き位
置に摺動変位し、これで開口部7の下面および駆
動軸挿入孔5,5の下面を開放状態にする。相前
後して前蓋9が上開き回動する。これでデツキ側
のテープローデイングピンが開口部7に、駆動軸
がシヤツタ10の透孔12を介して各駆動軸挿入
孔5にそれぞれ下方から係入し、テープ2がケー
ス前方に引出し可能なスタンバイ状態になる。な
お、本体ケース1の底壁4とシヤツタ10の主面
板11との間には、ロツク手段を備えており、こ
れでシヤツタ10が前方の閉じ位置と後方の開き
位置とにおいてそれぞれ保持される。
本考案はかかる形態のテープカートリツジにお
いて、シヤツタ10を前方の閉じ位置に向けて摺
動付勢するばね部材15の掛け方に特徴を有す
る。次にその具体例を説明しよう。
〔実施例 1〕 第1図および第2図において、ケース底壁4の
内面には開口部7に臨む図上右側の隅部にばね止
め16を有する。このばね止め16は上向きの受
け面17を有し、該ばね受け面17上に軸部19
を立設した。
シヤツタ10の前端部の内面には、左右中央部
位に下向きの受け面20を有するばね受け21を
立設する。但し、この受け面20は前記ばね止め
16の受け面17よりも下位に設定した。
一方、下ケース1bからは開口部7の内奥壁2
2が立設されるが、該内奥壁22には開口部7に
臨む前面の左右中央部をケース後方側に凹ませ、
この凹み部23に上向きの受け面25を有するば
ね受け26を前方に向けて突設した。
ばね部材15は、コイルばねからなり、その中
間コイル部15aの下端から作用腕部15bを、
上端から受け腕部15cをそれぞれ自由状態にお
いて水平に長く延出してなる。但し、作用腕部1
5bの延出長Lは実寸で約23mm、受け腕部15c
の延出長Lは実寸で約17mmに設定した。
このばね部材15の装着に際しては、下ケース
1bに上ケース1aを被せ付ける前に両腕部15
b,15cをつかんで、中間コイル部15aを下
ケース1b側のばね止め16の軸部19に上方か
ら緩く嵌装し、次に一方の作用腕部15bを僅か
に下方に撓ませて延出端をシヤツタ10のばね受
け21の下向き受け面20で受け止め、他方の受
け腕部15cは開口部内奥壁22の前面に軽く接
触するか僅かに離れる状態で添わせて、実質的に
延出端を下ケース1b側のばね受け26の上向き
受け面20で受け止める。
しかるときは、ばね部材15の弾発力でケース
底壁4に対してシヤツタ10が常に前方に向けて
摺動付勢される。このとき、作用腕部15bは延
出端側を下向きに撓ませてシヤツタ10のばね受
け21に上方への抜け外れを図つて掛け止めてあ
るので、該ばね受け21には該腕部15bにより
常に上向きの付勢力が与えられており、これにて
シヤツタ10はケース底壁4に密接する状態でガ
タ付きなく前後摺動する。
シヤツタ10を後方の開き位置にまで摺動した
とき、ばね部材15の作用腕部15bの延出端部
分およびこれを受けるばね受け21が開口部7の
内奥壁22の凹み部23に逃げ込む。このとき、
受け腕部15cは中間部分が前方に曲成する状態
となり、これの基端部分を含めた中間部分の全体
が開口部内奥壁22に圧接することはない。
〔別実施態様例〕
図示例の全容は以上の通りであるが、本考案は
これに限定されない。例えば、ばね部材15は線
状ばねに代えて板ばねを用いてもよい。板ばねに
する場合はその中間部15aをほぼ円形に曲成
し、その両端から前記腕部15b,15cを延出
し、該中間部15aを図示例の如きばね止め16
の軸部19に位置決め支持すればよい。また、ケ
ース底壁4の内面側にシヤツタ10が装着されて
いてもよい。下ケース1bには開口部7に臨む左
右にばね止め16,16をそれぞれ設け、一対の
ばね部材15,15をシヤツタ10との間にそれ
ぞれ個別に掛け渡す実施形態を採ることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案に係るテープカー
トリツジの実施例を示しており、第1図は要部の
平面図、第2図は要部の正面図、第3図はシヤツ
タを分解した状態での外観斜視図、第4図は内部
構造を示す全体の平面図である。第5図a,bは
それぞれ異なる従来例を示す要部の平面図であ
る。 1……本体ケース、2……テープ、3……ハ
ブ、4……本体ケースの底壁、7……開口部、1
0……シヤツタ、15……ばね部材、15a……
ばね部材の中間コイル部、15b……ばね部材の
作用腕部、15c……ばね部材の受け腕部、16
……ばね止め、21……シヤツタ側のばね受け、
22……開口部の内奥壁、23……凹み部、26
……本体ケース側のばね受け。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本体ケース1に前面の開口部7を開閉するシ
    ヤツタ10が摺動自在に装着されており、シヤ
    ツタ10を閉じ勝手に摺動付勢するばね部材1
    5を備えているテープカートリツジにおいて、 前記ばね部材15は中間部15aが本体ケー
    ス1側のばね止め16に支持され、この中間部
    15aの両端から延出された腕部15b,15
    cのうち、一方の作用腕部15bの延出端側が
    シヤツタ10側のばね受け21に、他方の受け
    腕部15cの延出端側が本体ケース1側のばね
    受け26にそれぞれ受け止められ、 受け腕部15cの延出長lが、作用腕部15
    bの延出長Lの1/2以上に設定されていること
    を特徴とするテープカートリツジ。 (2) ばね部材15がコイルばねからなり、中間コ
    イル部15aが本体ケース1側のばね止め16
    に嵌装されている実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のテープカートリツジ。 (3) ばね部材15の受け腕部15cが、本体ケー
    ス1側に立設せる開口部7の内奥壁22の前面
    に添い、該受け腕部15cの延出端が該内奥壁
    22から突設のばね受け26で受け止められて
    いる実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項
    記載のテープカートリツジ。
JP1986112950U 1986-07-23 1986-07-23 Expired - Lifetime JPH056617Y2 (ja)

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JPS6322677U JPS6322677U (ja) 1988-02-15
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5857835A (ja) * 1981-09-30 1983-04-06 Yokogawa Hokushin Electric Corp 光通信方式
JPS6171485A (ja) * 1984-09-14 1986-04-12 Hitachi Maxell Ltd テ−プカ−トリツジ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5857835A (ja) * 1981-09-30 1983-04-06 Yokogawa Hokushin Electric Corp 光通信方式
JPS6171485A (ja) * 1984-09-14 1986-04-12 Hitachi Maxell Ltd テ−プカ−トリツジ

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JPS6322677U (ja) 1988-02-15

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