JPH056612U - スイツチ素子収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチ素子の作動時に発生する音が外部に
聞こえない静粛なスイッチ装置等を提供することを目的
とする。 【構成】 ケース３内部に発音源としてのスイッチ素子
７が収納されるスイッチ素子収納装置において、前記ケ
ース３内面が、前記スイッチ素子７からの音を吸収する
ように吸音構造３０とされてなることを特徴とするスイ
ッチ素子収納装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車のスイッチ装置等として構成されるスイッチ素子収納装置 の騒音発生防止構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５は自動車に用いられるスイッチ装置の断面図である。

【０００３】 符号１は下ケースであり、その上部に回路基板２が載置され、その上部に上ケ ース３が設けられ、さらにその上部に化粧用のカバー体（ベゼル）４が設けられ ている。回路基板２上には複数のスイッチ素子７が設けられている。上ケース３ の上記スイッチ素子７のそれぞれに対応する位置には、スイッチ操作部１０の装 着孔１１及び軸支部１２がそれぞれ形成されたスイッチ操作部１０の装着部１４ のそれぞれが上方に突設されている。

【０００４】 スイッチ操作部１０は、上面の操作面部２４とそれから下方に延出する操作端 ２５とからなり、その操作端２５が装着孔１１内に挿入されるとともに操作端２ ５の基部が軸支部１２に揺動可能に支持されることにより設けられている。そし て、スイッチ操作部１０はその装着状態において操作端２５の下端がスイッチ素 子７の被操作部２６に係合するようになっている。

【０００５】 カバー体４にはスイッチ操作部１０の操作面部２４が露呈する開口２８のそれ ぞれが設けられていて、カバー体４はそれら開口２８内に操作面部２４のそれぞ れが位置するように上ケース３上に設けられている。

【０００６】 上記のような構成により、スイッチ操作部１０の操作に伴って操作端２５によ り被操作部２６が変位されてスイッチ素子７が作動されるようになっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

そして、上記のスイッチ素子７が作動される際には、スイッチ素子７内部で接 点の接触音や接点部材の反転音等が発生し、これらの音はスイッチ装置が静かな 環境において用いられる場合は結構耳障りなものとなる問題点があった。

【０００８】 この考案は、上記の問題点に鑑みて行うもので、スイッチ素子の作動時に発生 する音が外部に聞こえない静粛なスイッチ装置等を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この考案では、ケース内部に発音源としてのスイッ チ素子が収納されるスイッチ素子収納装置において、前記ケース内面が、前記ス イッチ素子からの音を吸収するように吸音構造とされてなる構成とした。

【００１０】

【作用】

この考案によると、スイッチ素子からの音が吸音構造のケース内面で吸収され 、ケース内部で音が共鳴して外部に至ることが防止される。

【００１１】

【実施例】

図１はこの考案のスイッチ素子収納装置としてのスイッチ装置の縦断面図であ り、その基本構成は、図５に示すスイッチ装置と同様であるので説明は省略する 。

【００１２】 この考案では、スイッチ装置における発音源であるスイッチ素子７を覆うよう に設けられる上ケース３の内面全体を、凹凸条３０を設けることにより吸音構造 としたものである。この凹凸条３０形状は、図２（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）のそれぞれ ような形状でもよく、また、吸音構造は条形状でない凹凸面であってもよく、さ らに、図３に示すようなスポンジシート等からなる吸音材３１が貼付されること により形成されてもよい。

【００１３】 このように上ケース３の内面が吸音構造とされることにより、それぞれのスイ ッチ素子７から発せられる作動音はその内面で吸収されて反射されず、これによ り上ケース３と回路基板８とで囲まれる空間３３での作動音の共鳴が回避され、 その結果作動音は減衰されて外部に至ることが防止される。

【００１４】 上記のようにして、作動音の空間３３内での反射共鳴による上ケース３からの 外部への漏洩は防止されるが、他に、スイッチ素子７からの作動音は回路基板２ を介して上ケース３に伝達されるもので、この実施例ではその回路基板２を介し ての音の伝達を下記のそれぞれの構造により低減しており、これにより、スイッ チ装置の静粛性をより高めている。

【００１５】 まず、回路基板８を上ケース３に全周においてスポンジやラバー等からなる吸 音シール材３５を介して取り付けており、これによりスイッチ素子７から発せら れ回路基板８を伝達する作動音が吸音シール材３５により吸収され、上ケース３ に至らないようになっている。

【００１６】 さらに、回路基板８には、図４に示すように、スイッチ素子７の周囲に遮音穴 ３６を形成して、これにより、スイッチ素子７からの作動音が上ケース３側に至 ることを防止している。

【００１７】 上記の実施例では、発音源スイッチ素子として操作部により操作されるスイッ チ素子を内蔵するスイッチ装置について示したが、スイッチ素子としてリレース イッチを内蔵するリレー装置として構成されてもよい。

【００１８】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成されたものであり、スイッチ素子からの音が吸音 構造のケース内面で吸収され、ケース内部で音が共鳴して外部に至ることが防止 され、これにより、スイッチ素子の作動時に発生する音が外部に聞こえない静粛 なスイッチ装置等が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のスイッチ装置の縦断面図。

【図２】吸音構造の他の実施例の部分横断面図。

【図３】吸音構造のさらに他の実施例の部分横断面図。

【図４】回路基板の部分平面図。

【図５】従来例のスイッチ装置の縦断面図。

【符号の説明】

３ 上ケース ７ スイッチ素子 ３０ 凹凸条（吸音構造）

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ケース（３）内部に発音源としてのスイ
   ッチ素子（７）が収納されるスイッチ素子収納装置にお
   いて、 前記ケース（３）内面が、前記スイッチ素子（７）から
   の音を吸収するように吸音構造（３０）とされてなるこ
   とを特徴とするスイッチ素子収納装置。