JPH056583A - 光磁気記録媒体のイニシヤライズ方法 - Google Patents

光磁気記録媒体のイニシヤライズ方法

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JPH056583A
JPH056583A JP15839391A JP15839391A JPH056583A JP H056583 A JPH056583 A JP H056583A JP 15839391 A JP15839391 A JP 15839391A JP 15839391 A JP15839391 A JP 15839391A JP H056583 A JPH056583 A JP H056583A
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JP
Japan
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magneto
magnetic field
recording film
optical
optical disk
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Application number
JP15839391A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Konishi
勝之 小西
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH056583A publication Critical patent/JPH056583A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光磁気記録媒体のイニシャライズ方法は、複
数の光磁気ディスク1に加熱磁界を直交させ、光磁気デ
ィスク1の記録膜に含まれる導体部に渦電流を発生させ
て、記録膜を誘導加熱によって直接加熱し、記録膜の温
度を上昇させると共に、記録膜に着磁磁界を印加して磁
化の向きを揃える。加熱磁界および着磁磁界はソレノイ
ドコイル3及び電源4により印加される。 【効果】 光磁気ディスク1のイニシャライズに要する
時間を短縮することができると共に、設備の低消費電力
化および小型化を図ることができる。また、多数の光磁
気ディスク1を同時に処理することができ、量産性に優
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の光磁気記録媒体
を同時にイニシャライズする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクは、情報の書き換えが可
能な大容量メモリとして、将来の発展が期待されている
ものである。光磁気ディスクは、基本的には、例えば、
ガラスまたはポリカーボネイト等からなる透明基板上に
記録膜が形成されて成るものである。
【0003】一般に、光磁気ディスクのイニシャライズ
は、実際の情報記録に先立って、光磁気ディスクに磁界
を垂直に印加し、磁性体である光磁気ディスクの記録膜
を構成する記録層全面にわたって磁化の向きを揃えるこ
とにより行われる。この記録膜の保磁力の温度特性は図
9に示すようになり、常温で光磁気ディスクのイニシャ
ライズを行うには、非常に強力な磁界が必要であり、記
録膜を加熱すれば比較的弱い磁界で光磁気ディスクのイ
ニシャライズを行うことが可能である。
【0004】そこで、従来では、常温で非常に強力な磁
界を印加する方法や、図10に示すように、ランプ31
にて光磁気ディスク32を加熱しながら、コイル33で
磁界を印加する方法、あるいは図11に示すように、コ
イル34で磁界を印加しながら、レーザ35で加熱する
方法等が採用されている。尚、コイルの代わりに永久磁
石を用いる方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、常温で光磁
気ディスクのイニシャライズを行うと、非常に強力な磁
界を印加するため、漏れ磁束強度が大きく、周囲に悪影
響を及ぼすと共に、磁界発生用電源が大型化するという
問題点を有している。
【0006】一方、ランプにて光磁気ディスクを加熱す
る方法では、全体を加熱するのに比較的時間がかかる
他、強力な輻射熱によって、光磁気ディスクに損傷を与
える恐れがある。また、レーザによる加熱方法において
は、光磁気ディスク全面をレーザによって、トレースす
る必要があるため、処理時間が長くなる。さらに、両者
とも光磁気ディスクを一枚ずつしか処理することができ
ないため、量産性に劣るという問題を生じている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録媒体
のイニシャライズ方法は、上記課題を解決するために、
複数の光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスクや光磁
気カード)に磁界発生手段(例えば、コイル及びコイル
に電流を印加する電源)により第1磁界(例えば、交流
磁界)を印加し、光磁気記録媒体の記録膜に含まれる導
体部(磁性体)を誘導加熱により直接加熱した後、上記
磁界発生手段から第2磁界(例えば、脈流磁界)を記録
膜に印加し、記録膜の磁化の向きを揃えることを特徴と
している。
【0008】
【作用】上記のように、複数の光磁気記録媒体に磁界発
生手段により第1磁界を印加すると、誘導加熱により、
この磁界を軸とする渦状の電流が、光磁気記録媒体の記
録膜に含まれる導体部に発生する。これにより、抵抗損
失が発生し、発熱する。
【0009】すなわち、記録膜の導体部が直接発熱する
ことにより、記録膜の温度が上昇する。温度の上昇よっ
て、保磁力の低下した記録膜に、上記磁界発生手段によ
り第2磁界を印加し、磁化の向きを揃えることにより、
光磁気記録媒体のイニシャライズが行われる。
【0010】上記誘導加熱を利用することにより、記録
膜の加熱効率は非常に良く、光磁気記録媒体のイニシャ
ライズに要する時間を従来よりも大幅に短縮することが
できると共に、設備の低消費電力化を図ることも可能で
ある。さらに、記録膜の導体部が直接発熱するため、光
磁気記録媒体の損傷を防ぐことができる。また、この時
の磁界は、複数の光磁気記録媒体を貫通するため、多数
の光磁気記録媒体を同時に処理することも可能である。
【0011】さらに、磁界発生手段を、記録膜の磁化の
向きを揃えるための第2磁界を印加する手段として兼用
できることにより、光磁気記録媒体のイニシャライズに
用いられる装置の小型化を図ることも可能である。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図7に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0013】光磁気記録媒体としての光磁気ディスク1
は、図2(a)及び(b)に示すように、例えば、ガラ
ス、あるいはポリカーボネイト等からなる透明基板11
上に、記録膜5が形成されているものである。記録膜5
は、図3に示すように、誘電体層8、記録層(導体部)
6、及び保護層(導体部)7により構成されるものや、
図4に示すように、誘電体層8、記録層6、及び反射層
(導体部)9により構成されるもの等がある。
【0014】本実施例の光磁気ディスクのイニシャライ
ズ方法に用いられる装置は、図1に示すように、複数の
光磁気ディスク1…を収納するカセット2と、光磁気デ
ィスク1に加熱磁界および着磁磁界を印加する、円筒状
のソレノイドコイル(磁界発生手段)3と、このソレノ
イドコイル3に磁界を発生させるための電流を印加する
電源(磁界発生手段)4とを備えて構成されている。
【0015】光磁気ディスク1…のイニシャライズを行
うには、カセット2に複数の光磁気ディスク1…を収納
し、このカセット2をソレノイドコイル3の中に挿入す
る。
【0016】そして、電源4により、ソレノイドコイル
3に電流を印加し、光磁気ディスク1…に加熱磁界(第
1磁界)および着磁磁界(第2磁界)を発生させる。
【0017】また、上記装置の代わりに、図5に示すよ
うに、ヨーク17にソレノイドコイル3・3を対向させ
て固定したものを用い、このソレノイドコイル3・3間
に複数の光磁気ディスク1…が収納されたカセット2を
配置してもよい。尚、上記例と同じ機能を有する部材に
ついては、同一の参照符号を付している。
【0018】光磁気ディスク1の記録膜5を構成する記
録層6、保護層7、あるいは、反射層9(図3及び図4
参照)は、導電率が良く、図2(a)及び(b)に示す
ように、光磁気ディスク1に加熱磁界として交流磁界1
0が印加されると、この交流磁界10を軸とする渦電流
12が発生する。これにより、抵抗損失が発生し、発熱
するため、記録膜5の温度が上昇する。
【0019】次に、温度の上昇によって、保磁力が低下
した光磁気ディスク1の記録膜5に、ソレノイドコイル
3及び電源4を介して、着磁磁界を印加することによ
り、記録膜5の磁化の向きが揃えられ、光磁気ディスク
1のイニシャライズが達成できる。
【0020】ここで、光磁気ディスク1に印加される磁
界について、図6を参照しながら以下に説明する。
【0021】電源4及びソレノイドコイル3を介して、
加熱磁界13を印加した後、この加熱磁界13に引き続
き、コンデンサ等を用いたパルス電源により強パルス着
磁磁界14を印加する。この方法によれば、パルス電源
により強力な着磁磁界14が発生するので、加熱磁界1
3による加熱温度が低くて良い。
【0022】以上のように、本実施例の光磁気ディスク
のイニシャライズ方法は、光磁気ディスク1…の温度を
上昇させるための加熱方法として、誘導加熱を用いるも
のである。つまり、光磁気ディスク1の記録膜5に交流
磁界を直交させて、この磁界を軸とする渦電流を発生さ
せ、抵抗損失により発熱させるものである。
【0023】光磁気ディスク1の記録層5自身およびそ
の近傍で直接発熱するため、従来のランプによる加熱方
法で問題となっていた光磁気ディスク1の損傷を回避す
ることができる。しかも、加熱効率が非常に優れている
ため、光磁気ディスク1のイニシャライズに要する時間
を大幅に短縮することができると共に、設備の低消費電
力化を図ることができる。さらに、この交流磁界は、光
磁気ディスク1…を貫通するため、複数の光磁気ディス
ク1…を同時に処理することでき、量産性にも優れてい
る。
【0024】また、コンデンサ等によるパルス電源を使
用することにより、強力な着磁磁界を発生することがで
きる。しかも、加熱磁界を発生させるために使用したソ
レノイドコイルを、そのまま着磁磁界を発生させる手段
として使用することができるため、装置の小型化を図る
ことができる。加えて、強力な磁界を発生することがで
きるため、加熱温度を減少することができる。
【0025】尚、加熱磁界と着磁磁界とを同一のソレノ
イドコイルを用いて発生させる他の方法としては、図7
に示すように、電源4の交流出力をソレノイドコイル3
に流して得られる加熱磁界13を光磁気ディスク1に印
加した後に、この電源4の出力をを整流してソレノイド
コイル3に流して得られる脈流着磁磁界15を光磁気デ
ィスク1に加える方法もある。この場合、一台の電源に
簡単な整流回路を組み込むだけで実現できる。
【0026】また、さらに他の方法としては、図8に示
すように、加熱磁界に着磁磁界をバイアスさせたバイア
ス磁界16を加える方法もある。これは、加熱および着
磁の切り替え作業が不要であり、完全な流れ作業で処理
できるため、量産性に特に優れている。
【0027】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体のイニシャライ
ズ方法は、以上のように、複数の光磁気記録媒体に磁界
発生手段により第1磁界を印加し、光磁気記録媒体の記
録膜に含まれる導体部を誘導加熱により直接加熱した
後、上記磁界発生手段から第2磁界を記録膜に印加し、
記録膜の磁化の向きを揃える構成である。
【0028】それゆえ、光磁気記録媒体の加熱効率が非
常に良く、設備の低消費電力化を図ると共に、光磁気記
録媒体のイニシャライズに要する時間を短縮することが
できる。また、光磁気記録媒体に損傷を与えることもな
い。さらに、同時に多数枚の光磁気記録媒体を処理する
ことができるため、量産性に優れているという効果を併
せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光磁気ディスクのイ
ニシャライズ方法に用いられる装置の構成を示す模式図
である。
【図2】上記光磁気ディスクの(a)は平面図、(b)
はA−A線断面図である。
【図3】上記光磁気ディスクの要部断面図である。
【図4】上記光磁気ディスクの要部断面図である。
【図5】上記光磁気ディスクのイニシャライズ方法に用
いられる装置の他の構成例を示す模式図である。
【図6】上記光磁気ディスクに加熱磁界および着磁磁界
を印加する際の磁界強度と時間との関係を示す説明図で
ある。
【図7】上記加熱磁界および着磁磁界を印加する際の磁
界強度と時間との関係を示す説明図である。
【図8】上記加熱磁界および着磁磁界を印加する際の磁
界強度と時間との関係を示す説明図である。
【図9】上記光磁気ディスクの記録膜温度と保磁力との
関係を示す説明図である。
【図10】従来の光磁気ディスクのイニシャライズ方法
により、光磁気ディスクのイニシャライズを行う様子を
示す模式図である。
【図11】従来の他の光磁気ディスクのイニシャライズ
方法により、光磁気ディスクのイニシャライズを行う様
子を示す模式図である。
【符号の説明】 1 光磁気ディスク(光磁気記録媒体) 3 ソレノイドコイル(磁界発生手段) 4 電源(磁界発生手段) 5 記録膜 6 記録層(導体部) 7 保護層(導体部) 9 反射層(導体部) 10 交流磁界(第1磁界)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】複数の光磁気記録媒体に磁界発生手段によ
    り第1磁界を印加し、光磁気記録媒体の記録膜に含まれ
    る導体部を誘導加熱により直接加熱した後、上記磁界発
    生手段から第2磁界を記録膜に印加し、記録膜の磁化の
    向きを揃えることを特徴とする光磁気記録媒体のイニシ
    ャライズ方法。
JP15839391A 1991-06-28 1991-06-28 光磁気記録媒体のイニシヤライズ方法 Pending JPH056583A (ja)

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