JPH0565832U - 缶 蓋 - Google Patents
缶 蓋Info
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- JPH0565832U JPH0565832U JP561992U JP561992U JPH0565832U JP H0565832 U JPH0565832 U JP H0565832U JP 561992 U JP561992 U JP 561992U JP 561992 U JP561992 U JP 561992U JP H0565832 U JPH0565832 U JP H0565832U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 缶の内圧が異常に上昇した場合においても、
缶蓋本体からスコア部が飛び出すことのない缶蓋を提供
する。 【構成】 缶の内圧が上昇して、カウンターシンク近傍
の切込線2が破断した場合であっても、切込線2の開口
終端2b近傍に形成した段部20によって、切込線2の
破断の進行を食い止めることができ、スコア部と缶蓋本
体との分断を防止して、スコア部の飛び出しを防ぐこと
ができる。
缶蓋本体からスコア部が飛び出すことのない缶蓋を提供
する。 【構成】 缶の内圧が上昇して、カウンターシンク近傍
の切込線2が破断した場合であっても、切込線2の開口
終端2b近傍に形成した段部20によって、切込線2の
破断の進行を食い止めることができ、スコア部と缶蓋本
体との分断を防止して、スコア部の飛び出しを防ぐこと
ができる。
Description
【0001】
本考案は、ステイオンタイプのタブによって開口される缶蓋に関するものであ る。
【0002】
近年、飲料缶等の缶蓋の開缶部分には、開缶後のタブの廃棄による種々の弊害 を防止すべく、開缶後もタブと缶蓋とを一部連着させておく、いわゆるステイオ ンタブが採用されつつある。
【0003】 図8は、このようなステイオンタブが用いられたアルミ合金製の缶蓋(350 ml缶用、外径約64mm程度)の一例を示すもので、この例では、略円盤状に 形成された缶蓋本体1の表面に、略U字状をなす切込線2が形成されてスコア部 3が画成され、このスコア部3の一端側に、ステイオンタブ(以下タブと略称す る。)4がリベット5を介して接合されている。
【0004】 ここで、前記タブ4は、その一端側に前記スコア部3と重畳される押下げ部6 が形成される一方で、他端側に操作者の指先を掛けるための引上げ部7が形成さ れ、さらに引上げ部7とリベット5との間に、開缶時の操作性を向上させるため のフィンガーホール部8が形成されてなるもので、引上げ部(他端)7を上方に 引き上げることによって、押下げ部(一端)6をスコア部3の上面に当接させて このスコア部3を押圧し、これにより、切込線2を、開口始端2aから開口終端 2bに向けて順次引裂いて、スコア部3を下方(内面側)に折り曲げて缶蓋1を 開口することができる。
【0005】 また、前記缶蓋本体1には、その外周に沿って、下方に凸をなすように屈曲さ れたカウンターシンク1a(図9)が形成されており、缶蓋を缶胴K(図9中二 点鎖線)に巻締めによって固定する際に、缶蓋と缶胴Kとの密着性を向上させる ことができるようになっている。なお、図8および図9中符号10は、切込線2 よりも浅く切込まれて形成され、切込線2の破断容易性を向上させるための副ス コアである。
【0006】 そして、前記切込線2を形成する手段としては、図10に示すようなスコア刃 9を有する上型と略平板状に形成された下型との間に缶蓋本体1を挟持し、スコ ア刃9によって缶蓋本体1の上面に切込線2を形成している。
【0007】 ところで、前記従来の缶蓋において、特に内容物として炭酸飲料やビールなど を充填した場合には、振動・衝撃や加熱などによって内圧p(図9)が上昇しや すく、この内圧が、缶蓋の内圧に耐える強度を越えると、カウンターシンク1a 近傍の一部が塑性変形して、瞬間的に上方へ角状に突出する、いわゆる角出しと いわれる現象を起こす。ここで切込線2に近接したカウンターシンク近傍が角出 しした場合、切込線2は、カウンターシンク1aに近接した部分(図示例ではU 字状の切込線の底部近傍部分)から破断し、缶内部の気体や液体の吹き出しに伴 って、切込線2の他の部分が瞬時に破断するとともに、スコア部3と缶蓋本体1 との連結部(切込線2が形成されていない部分)もが破断してスコア部3が何メ ートルも飛んでしまういう現象(いわゆるミサイル現象)を起こすことが従来か ら知られていた。
【0008】
本考案は、前記した事情に鑑みてなされたもので、缶の内圧が異常に上昇した 場合においても、缶蓋本体からスコア部が分離し飛び出すことのない缶蓋を提供 することを目的としている。
【0009】
本考案の缶蓋は、切込線のうち、開口終端近傍に、その他の部分における切り 込み深さよりも浅く形成された段部を設ける構成とされている。
【0010】
缶の内圧が上昇して、カウンターシンク近傍の切込線が破断した場合であって も、切込線の開口終端近傍に形成した段部によって、切込線の破断の進行を食い 止めることができ、スコア部と缶蓋本体との分断を防止して、いわゆるミサイル 現象を防ぐことができる。
【0011】
本考案の実施例に係る缶蓋の構成を図1および図2に基づいて説明する。なお 、前記した従来の缶蓋と共通する構成については同一符号を付して詳細について の説明を省略する。
【0012】 本例の缶蓋においては、切込線2のうち、開口終端2b近傍の位置に、上方に 凸をなし、これによってその他の部分における切り込み深さよりも浅く形成され た段部20が設けられている点で、前記従来の缶蓋と相違している。この段部2 0の、切込線2方向に沿う長さは、本例では10〜11mmとされている。また 、本例の缶蓋においては、切込線2の開口終端2bから距離L(本例では約10 mm)の範囲に段部20が設けられている。なお、図2中符号Sは、缶蓋本体1 にリベット5が取り付けられるべき位置(以下「リベットセンター」という。) である。
【0013】 また、本例の缶蓋では、缶蓋本体1の板厚が0.3mm、切込線2の底部にお ける板厚が約0.115mm、段部20部分の最大板厚が0.195mmとされ ている。
【0014】 つぎに、本例に係る缶蓋の切込線2を形成するための金型の構成を、図3およ び図4に基づいて説明する。本例に用いる金型には、段部20に対応する位置に 、深さH1(本例では0.080mm)の凹部19aが形成されたスコア刃19 が設けられたものとなっている。前記凹部19aには、段差部19b・19cが 形成されているとともに、これらの側面は、傾斜角θ1〜θ4で傾斜した傾斜面 によって構成されている。ここで、前記段差部19bの深さH2は、本例では、 0.005mmに形成されている。さらに、前記傾斜角θ1〜θ4は、10゜〜 60゜の範囲内であることが望ましい。この金型は、従来と同様に、図3中A方 向に移動させて缶蓋本体1の表面に押圧して切込線2を形成するようになってい る。
【0015】 本例の缶蓋によれば、切込線2のうち、開口終端2b近傍の位置に、その他の 部分における切り込み深さよりも浅く形成された段部20を設けたので、製品缶 に振動や衝撃等が加えられ、缶の内圧が上昇して、カウンターシンク1a近傍の 切込線2に破断を生じた場合においても、開口終端2b近傍に設けた段部20に より、切込線2の破断が進行することを食い止めることができる。したがって、 缶の内圧上昇に起因してスコア部3が飛び出すといういわゆるミサイル現象を防 止することができるという利点がある。
【0016】 ここで、切込線2の切込み深さを一様に浅く形成した場合には、確かに切込線 2の破断強度を向上させてミサイル現象防止を図ることは可能であるものの、タ ブ4の操作による開缶容易性まで阻害されてしまうという不都合を発生するが、 本例の缶蓋では、開口終端2bに近接した部分に、部分的・局所的に段部20を 形成する構成としたために、開缶容易性の低下をできる限りくいとめることが可 能となり、しかも十分なミサイル現象防止効果を付与することができる。
【0017】 なお、前記した実施例の缶蓋においては、切込線2に形成した段部20の形状 を、図1に示すように偏平状としたが、段部20の形状としては、図5に示すよ うにやや切り立った形状でもよく、また、図6に示すように2つの段部21・2 2から構成してもよく、さらには、図7に示すように単純な台形状であってもよ い。
【0018】
本考案の缶蓋は、切込線のうち、開口終端近傍の位置に、その他の部分におけ る切り込み深さよりも浅く形成された段部を設けているので、缶内圧の上昇によ って発生するいわゆるミサイル現象(スコア部の飛び出し)を防止することがで きる。
【図1】本考案の実施例に係る缶蓋を切込線に沿って切
断した要部拡大断面図である。
断した要部拡大断面図である。
【図2】本考案の実施例に係る缶蓋の切込線部分を示す
要部平面図である。
要部平面図である。
【図3】本考案の実施例に用いる金型のスコア刃部分の
要部拡大断面図である。
要部拡大断面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う要部断面図である。
【図5】本考案の実施例の変形例を示す図で、図1に相
当する部分における要部拡大断面図である。
当する部分における要部拡大断面図である。
【図6】本考案の実施例の変形例を示す図で、図1に相
当する部分における要部拡大断面図である。
当する部分における要部拡大断面図である。
【図7】本考案の実施例の変形例を示す図で、図1に相
当する部分における要部拡大断面図である。
当する部分における要部拡大断面図である。
【図8】従来の缶蓋の平面図である。
【図9】図8のC−C線に沿う要部拡大断面図である。
【図10】従来の缶蓋において、切込線を形成するため
に使用する金型のスコア刃部分を示す要部拡大斜視図で
ある。
に使用する金型のスコア刃部分を示す要部拡大斜視図で
ある。
1 缶蓋本体 2 切込線 2a 開口始端近傍 2b 開口終端 2c 開口始端 3 スコア部 4 ステイオン式タブ 20 段部
Claims (1)
- 【請求項1】 略U字状をなす切込線が設けられてスコ
ア部が画成され、かつ、外周に沿って、下方に凸をなす
ように屈曲されて形成されたカウンターシンクを有する
略円盤状の缶蓋本体と、この缶蓋本体に取り付けられ、
一端が前記スコア部の上方に重畳されており、他端を引
き上げることによって、前記タブの一端を前記スコア部
上面に当接させつつこのスコア部を下方へ押圧して、前
記切込線を、開口始端から開口終端に向けて切断し、前
記スコア部を前記缶蓋本体の内面側に押し下げて開口さ
せるステイオン式のタブとを備えた缶蓋において、前記
切込線のうち、前記開口終端近傍には、その他の部分に
おける切り込み深さよりも浅く形成された段部が設けら
れていることを特徴とする缶蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP561992U JP2539915Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 缶 蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP561992U JP2539915Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 缶 蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565832U true JPH0565832U (ja) | 1993-08-31 |
JP2539915Y2 JP2539915Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=11616197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP561992U Expired - Lifetime JP2539915Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 缶 蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539915Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021004094A (ja) * | 2020-09-30 | 2021-01-14 | ユニバーサル製缶株式会社 | 缶蓋 |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP561992U patent/JP2539915Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021004094A (ja) * | 2020-09-30 | 2021-01-14 | ユニバーサル製缶株式会社 | 缶蓋 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2539915Y2 (ja) | 1997-07-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970218 |