JP2539914Y2 - 缶 蓋 - Google Patents

缶 蓋

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JP2539914Y2
JP2539914Y2 JP561892U JP561892U JP2539914Y2 JP 2539914 Y2 JP2539914 Y2 JP 2539914Y2 JP 561892 U JP561892 U JP 561892U JP 561892 U JP561892 U JP 561892U JP 2539914 Y2 JP2539914 Y2 JP 2539914Y2
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cut line
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JP561892U
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泰浩 花房
博 石崎
忠男 吉沢
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステイオンタイプのタ
ブによって開口される缶蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、飲料缶等の缶蓋の開缶部分には、
開缶後のタブの廃棄による種々の弊害を防止すべく、開
缶後もタブと缶蓋とを一部連着させておく、いわゆるス
テイオンタブが採用されつつある。
【0003】図8は、このようなステイオンタブが用い
られたアルミ合金製の缶蓋(350ml缶用、外径約6
4mm程度)の一例を示すもので、この例では、略円盤
状に形成された缶蓋本体1の表面に、略U字状をなす切
込線2が形成されてスコア部3が画成され、このスコア
部3の一端側に、ステイオンタブ(以下タブと略称す
る。)4がリベット5を介して接合されている。
【0004】ここで、前記タブ4は、その一端側に前記
スコア部3と重畳される押下げ部6が形成される一方
で、他端側に操作者の指先を掛けるための引上げ部7が
形成され、さらに引上げ部7とリベット5との間に、開
缶時の操作性を向上させるためのフィンガーホール部8
が形成されてなるもので、引上げ部(他端)7を上方に
引き上げることによって、押下げ部(一端)6をスコア
部3の上面に当接させてこのスコア部3を押圧し、これ
により、切込線2を引裂いて、スコア部3を下方(内面
側)に折り曲げて缶蓋1を開口することができる。
【0005】また、前記缶蓋本体1には、その外周に沿
って、下方に凸をなすように屈曲されたカウンターシン
ク1a(図9)が形成されており、缶蓋を缶胴K(図9
中二点鎖線)に巻締めによって固定する際に、缶蓋と缶
胴Kとの密着性を向上させることができるようになって
いる。なお、図8および図9中符号10は、切込線2よ
りも浅く切込まれて形成され、切込線2の破断容易性を
向上させるための副スコアである。
【0006】そして、前記切込線2を形成する手段とし
ては、図10に示すようなスコア刃9を有する上型と略
平板状に形成された下型との間に缶蓋本体1を挟持し、
スコア刃9によって缶蓋本体1の上面に切込線2を形成
している。
【0007】ところで、前記従来の缶蓋において、特に
内容物として炭酸飲料やビールなどを充填した場合に
は、振動・衝撃や加熱などによって内圧p(図9)が上
昇しやすく、この内圧が缶蓋の内圧に耐える強度を越え
ると、カウンターシンク1a近傍の一部が塑性変形し
て、瞬間的に上方へ角状に突出する、いわゆる角出しと
いわれる現象を起こす。ここで切込線2に近接したカウ
ンターシンク1a近傍が角出しした場合、切込線2は、
カウンターシンク1aに近接した部分(図示例ではU字
状の切込線の底部近傍部分)から破断し、缶内部の気体
や液体の吹き出しに伴って、切込線2の他の部分が瞬時
に破断するとともに、スコア部3と缶蓋本体1との連結
部(切込線2が形成されていない部分)もが破断してス
コア部3が何メートルも飛んでしまういう現象(いわゆ
るミサイル現象)を起こすことが従来から知られてい
た。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、前記した事
情に鑑みてなされたもので、缶の内圧が異常に上昇した
場合においても、缶蓋本体からスコア部が分離し飛び出
すことのない缶蓋を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の缶蓋は、カウン
ターシンクに近接した部分における切込線に、その他の
部分における切り込み深さよりも浅く形成された段部を
設ける構成とされている。
【0010】
【作用】段部によって、カウンターシンクに近接した部
分における切込線に加えられる応力を受けることがで
き、缶の内圧上昇に起因する切込線の破断を防止し、い
わゆるミサイル現象を防止する。
【0011】
【実施例】本考案の実施例に係る缶蓋の構成を図1およ
び図2に基づいて説明する。なお、前記した従来の缶蓋
と共通する構成については同一符号を付して詳細につい
ての説明を省略する。
【0012】本例の缶蓋においては、切込線2の、カウ
ンターシンク1aに近接した部分(すなわちU字状の切
込線2の底部近傍)に、上方に凸をなし、これによって
その他の部分における切り込み深さよりも浅く形成され
た段部20が設けられている点で、前記従来の缶蓋と相
違している。この段部20の、切込線2方向に沿う長さ
は、本例では9〜10mmとされている。なお、図2中
符号2aは、切込線2の開口始端近傍、符号2bは切込
線2の開口終端、符号Sは、缶蓋本体1にリベット5が
取り付けられるべき位置(以下「リベットセンター」と
いう。)である。
【0013】また、本例の缶蓋では、缶蓋本体1の板厚
が0.3mm、切込線2部分の板厚が約0.115m
m、段部20部分の最大板厚が0.195mmとされて
いる。
【0014】以下、本例の缶蓋において段部20が形成
される位置を、図2に基づいて説明する。図中符号L1
は、リベットセンターSとスコア部3の中心とを通り、
スコア部3を略2等分する直線である。そして、本例の
缶蓋においては、直線L1を中心とする区間W(約9m
m)の間に段部20が形成されている。
【0015】つぎに、本例に係る缶蓋の切込線2を形成
するための金型の構成を、図3および図4に基づいて説
明する。本例に用いる金型には、段部20に対応する位
置に、深さH1(本例では0.080mm)の凹部19
aが形成されたスコア刃19が設けられたものとなって
いる。前記凹部19aには、段差部19b・19cが形
成されているとともに、これらの側面は、傾斜角θ1〜
θ4で傾斜した傾斜面によって構成されている。ここ
で、前記段差部19bの深さH2は、本例では、0.0
05mmに形成されている。さらに、前記傾斜角θ1〜
θ4は、10゜〜60゜の範囲内であることが望まし
い。この金型は、従来と同様に、図3中A方向に移動さ
せて缶蓋本体1の表面に押圧して切込線2を形成するよ
うになっている。
【0016】本例の缶蓋によれば、切込線2の、カウン
ターシンク1aに近接した部分に段部20を形成したの
で、製品缶に振動や衝撃等が加えられ、缶の内圧が上昇
してカウンターシンク1a近傍に塑性変形が生じた場合
においても、段部20により応力を受けることができ、
したがって、カウンターシンク1aに近接した部分の切
込線2が破断することに起因するいわゆるミサイル現象
を防止することができるという利点がある。
【0017】ここで、切込線2の切込み深さを一様に浅
く形成した場合には、確かに破断強度を向上させてミサ
イル現象防止を図ることは可能であるものの、タブ4の
操作による開缶容易性まで阻害されてしまうという不都
合を発生するが、本例の缶蓋では、カウンターシンク1
aに近接した部分に、部分的・局所的に段部20を形成
する構成としたために、開缶容易性の低下をできる限り
くいとめることが可能となり、しかも十分なミサイル現
象防止効果を付与することができるという利点がある。
【0018】なお、前記した実施例の缶蓋においては、
切込線2に形成した段部20の形状を、図1に示すよう
に偏平状としたが、段部20の形状としては、図5に示
すようにやや切り立った形状でもよく、また、図6に示
すように2つの段部21・22から構成してもよく、さ
らには、図7に示すように単純な台形状であってもよ
い。
【0019】
【考案の効果】本考案の缶蓋は、カウンターシンクに近
接した部分における切込線に、その他の部分における切
り込み深さよりも浅く形成された段部を設けているの
で、カウンターシンクに近接した部分における切込線の
破断に起因するいわゆるミサイル現象(スコア部の飛び
出し)を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る缶蓋を切込線に沿って切
断した要部拡大断面図である。
【図2】本考案の実施例に係る缶蓋の切込線部分を示す
要部平面図である。
【図3】本考案の実施例に用いる金型のスコア刃部分の
要部拡大断面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う要部断面図である。
【図5】本考案の実施例の変形例を示す図で、図1に相
当する部分における要部拡大断面図である。
【図6】本考案の実施例の変形例を示す図で、図1に相
当する部分における要部拡大断面図である。
【図7】本考案の実施例の変形例を示す図で、図1に相
当する部分における要部拡大断面図である。
【図8】従来の缶蓋の平面図である。
【図9】図8のC−C線に沿う要部拡大断面図である。
【図10】従来の缶蓋において、切込線を形成するため
に使用する金型のスコア刃部分を示す要部拡大斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 缶蓋本体 2 切込線 3 スコア部 4 ステイオン式タブ 20 段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略U字状をなす切込線が設けられてスコ
    ア部が画成され、かつ、外周に沿って、下方に凸をなす
    ように屈曲されて形成されたカウンターシンクを有する
    略円盤状の缶蓋本体と、この缶蓋本体に取り付けられ、
    一端が前記スコア部の上方に重畳されており、他端を引
    き上げることによって、前記タブの一端を前記スコア部
    上面に当接させつつこのスコア部を下方へ押圧して、前
    記切込線を、開口始端から終端に向けて切断し、前記ス
    コア部を前記缶蓋本体の内面側に押し下げて開口させる
    ステイオン式のタブとを備えた缶蓋において、前記切込
    線のうち、前記カウンターシンクに近接されている部分
    には、その他の部分における切り込み深さよりも浅く形
    成された段部が設けられていることを特徴とする缶蓋。
JP561892U 1992-02-13 1992-02-13 缶 蓋 Expired - Lifetime JP2539914Y2 (ja)

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JPH0565831U JPH0565831U (ja) 1993-08-31
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Effective date: 19970218