JP3417170B2 - 缶 蓋 - Google Patents

缶 蓋

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JP3417170B2
JP3417170B2 JP29456595A JP29456595A JP3417170B2 JP 3417170 B2 JP3417170 B2 JP 3417170B2 JP 29456595 A JP29456595 A JP 29456595A JP 29456595 A JP29456595 A JP 29456595A JP 3417170 B2 JP3417170 B2 JP 3417170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶胴の開口部に取
り付けられる缶蓋に関し、特に、缶蓋の開缶口を閉鎖し
ている蓋片をタブにより缶蓋本体から切断する際におけ
る蓋片の開缶性を向上させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】缶蓋本体に一体的に設けられ切込み線に
よって区画される蓋片を有するとともに、この蓋片をタ
ブによって押圧して開缶する方式のいわゆるステイオン
タブ型の缶蓋は、飲料缶等に広く利用されている。
【0003】図4および図5は、このようなステイオン
タブ型の缶蓋を示すものである。これらの図において缶
蓋本体1は略円形皿状をなして有底円筒状の缶胴2の開
口部に固着されており、その中央部には一段低められた
凹部1Aが形成されていて、この凹部1Aにリベット3
を介してタブ4が取り付けられている。
【0004】このタブ4は、缶胴2の上方からの平面視
に、一端にリング状の指掛かり部5が形成されるととも
に他端には半円形の開口作用部6が設けられた長板状に
成形されており、この半円形の開口作用部6の中心部が
上記リベット3によって鋲着されて缶蓋本体1に固定さ
れている。ここでこのタブ4は、該タブ4の上記一端と
他端とを結びリベット3を通るタブ中心線C1 上におい
て、リベット3から上記指掛かり部5が設けられた一端
までの長さL1 は、リベット3から開口作用部6が設け
られた他端までの長さL2 よりも長くなるように設定さ
れている。
【0005】一方、缶蓋本体1には、取り付けられたタ
ブ4の上記タブ中心線C1 方向に沿うように、該リベッ
ト3の近傍から当該缶蓋本体1の外周側に向かって延び
る蓋片7が、切込み線8により画定されて形成されてい
る。そしてタブ4の上記開口作用部6は、この切込み線
8によって画定された蓋片7のリベット3側の部分の上
に重なるように配置されている。
【0006】ここで切込み線8は、缶蓋本体1がその厚
さ方向に切り欠かれて形成されたもので、上記平面視に
おいてタブ4の上記指掛かり部5を上にしたとき、リベ
ット3と蓋片7の缶蓋本体1外周側先端とを結ぶ蓋片中
心線C2 について、該リベット3の左側近傍に端を発す
る。そして、この一端部9からリベット3を上記缶蓋本
体1外周側に迂回するように曲折し、上記蓋片中心線C
2 を越えてその右側に延びた後、凸曲線を描きつつ上記
缶蓋本体1の外周側に向かい、再び蓋片中心線C2 に交
差したところでリベット3から最も離間した位置に達す
る。
【0007】さらに、この位置から当該切込み線8は、
凸曲線を描きつつ蓋片中心線C2 の左側をリベット3側
へと向い、上記一端部9との間に僅かな間隙を残す他端
部10において終結する。すなわち、この切込み線8は
上記リベット3の近傍に開端するように形成され、この
部分は、蓋片7部分とこれ以外の缶蓋本体1部分とが連
結せしめられている連結部11となっている。
【0008】そして、これにより上記リベット3はこの
切込み線8の外側に配置されることになる。さらに、図
4に示すように上記タブ中心線C1と蓋片中心線C2とは
リベット3を通る同一直線状に配置されることになる。
なお、図中の符号12はタブ4のリベット3周縁に設け
られた切欠線部である。また、蓋片7には、その周縁沿
って環凸状に配されたビード7aが形成され、蓋片7
を、その周方向に沿って補強している。
【0009】このようなステイオンタブ型の缶蓋が固着
された缶容器を開けるには、タブ4の指掛かり部5に指
を引っ掛けて持ち上げ、タブ4をリベット3を中心に、
缶蓋本体1に垂直でタブ中心線C1および蓋片中心線C2
を含む面内にて回転させてやればよい。これによってタ
ブ4の指掛かり部5が力点に、開口作用部6が支点に、
さらにリベット3が作用点となり、リベット3とともに
缶蓋本体1のリベット3周辺部分が上方に引き上げられ
るとともにリベット3周辺の切込み線8が該切込み線8
に直交する方向に引き伸ばされることにより、破断開始
部13、すなわち前記切込み線8のリベット3周辺に位
置する部分が最初に裂けて破断する。
【0010】この後、さらにタブ4の指掛かり部5を持
ち上げると、タブ4の指掛かり部5が力点に、リベット
3が支点に、さらに開口作用部6が作用点となり、テコ
の原理によって蓋片7が押圧される。そして、この押圧
力により前記破断開始部13から切込み線8に沿って亀
裂が走り、蓋片7が缶蓋本体1から剥離して缶胴2内に
陥没し、当該缶容器の開缶口が開口する。
【0011】この時、剥離した蓋片7は切込み線8の上
記連結部11によって缶蓋本体1に連結した状態となる
ため、陥没した蓋片7が缶蓋本体1から完全に分離して
屑片となることはない。
【0012】なお、このタブ4の指掛かり部5の持ち上
げによって最も大きな押圧力が生じるのは、開口作用部
6とタブ中心線C1 との交点aの部位になる。よって蓋
片8で最も大きな押圧力を受けるのも、この交点aの部
位に当接する蓋片中心線C2上の部位となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
缶蓋には、以下のような課題が残されている。すなわ
ち、アルミニウム等の缶蓋材料の削減を目的として、缶
蓋本体および蓋片の薄肉化を図ると、蓋片7自体の剛性
が低下してしまう不都合があった。すなわち、開缶時に
おいて、タブ4の指掛かり部5を持ち上げて、破断開始
部13を破断させようとすると、缶蓋本体1および蓋片
7が薄肉であり、厚肉のものより柔らかいとともに伸び
やすいため、指掛かり部5をより強く上方に持ち上げて
さらにリベット3周辺を引き上げなければ、破断開始部
13を破断させることができない。さらに、破断開始部
13が破断した直後、この時点で指掛かり部5は大きく
持ち上げられているので、開口作用部6によって蓋片7
がかなり強く押圧された状態となっている。したがっ
て、蓋片7は、上記押圧により勢いよく切れ始めるとと
もに切込み線8の缶蓋本体1の外周側近傍まで破断す
る。このとき、強く蓋片7が押圧されるために、破断し
た部分の蓋片7が傾いた状態で缶胴内に陥没するととも
に、連結部11に異常な押圧力が加わり、該連結部11
に亀裂や破断等が生じる場合があった。
【0014】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、開缶時において、蓋片の連結部に生じる亀裂等を
防止して蓋片の開缶性を向上させる缶蓋を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の缶蓋では、缶胴の開口部に取り付けられる缶蓋
本体と、該缶蓋本体の内側に配され切込み線によって区
画される開缶口を閉鎖するように缶蓋本体と一体的に設
けられる蓋片と、一端に指掛かり部が形成されるととも
に他端に開口作用部が前記蓋片上に配されて形成され開
口作用部で蓋片を押圧して該蓋片を切込み線に沿って缶
蓋本体から切断するタブと、缶蓋本体または蓋片に突出
状態に設けられ前記タブに形成された貫通孔に貫通して
タブを取り付けるリベットとを具備しており、前記缶蓋
本体は、リベット近傍でかつ該リベットと上記蓋片の缶
蓋本体外周側先端とを結ぶ蓋片中心線の一方の側に前記
切込み線が開端し開缶時に蓋片と連結する連結部が形成
され、前記蓋片は、少なくとも前記リベット周辺かつ前
記タブの下方に位置する部分がリベット周辺の切込み線
に対して直交する方向に対する剛性が高められている技
術が採用される。
【0016】この缶蓋では、タブの指掛かり部を持ち上
げて、開缶させる際に、蓋片の少なくともリベット周辺
かつタブの下方に位置する部分がリベット周辺の切込み
線に対して直交する方向に高剛性とされていて、該方向
に伸び難いため、蓋片を薄肉とした場合でも、指掛かり
部の持ち上げ力、すなわちリベット周辺の引き上げ力が
小さくても、リベット周辺の切込み線が容易に裂けると
ともに、破断が開始される。さらに、破断が開始した直
後では、開口作用部による蓋片への押圧力が必要以上に
強くならずに、スムーズに切込み線が破断していくとと
もに、連結部に加わる押圧力が抑制される。したがっ
て、異常な押圧力による連結部の亀裂等の発生が防止さ
れる。
【0017】また、本発明の缶蓋では前記蓋片が、
記タブの下方に位置する部分に前記リベット周辺の切込
み線に対して直交する方向に延びる凸状の補強ビードが
形成されている技術が採用される。
【0018】この缶蓋では、補強ビードがリベット周辺
の切込み線に対して直交する方向に対する蓋片の剛性を
高めているので、開缶作業時にリベット周辺の切込み線
が裂けやすくなるとともに、連結部に加わる押圧力が低
減される。
【0019】さらに、本発明の缶蓋では前記タブが、
前記補強ビードの直上に位置する下部に該補強ビードと
係合するビード係合凹部が形成されている技術が採用さ
れる。
【0020】この缶蓋では、タブには、補強ビードと係
合するビード係合凹部を形成しているので、タブがリベ
ットを中心とした回転方向にずれ難くなり、開缶時にお
いて、常に開口作用部が蓋片の所定の位置を押圧できる
ように位置決めされるので、押圧の支点がずれ難く押圧
力が蓋片の周縁に正常に作用する。
【0021】請求項記載の缶蓋では、請求項に記載
の缶蓋において、前記蓋片は、前記タブの開口作用部近
傍から蓋片の缶蓋本体外周側先端へと延在した凸状の中
央ビードと、該中央ビードの両側に前記切込み線に沿っ
て凸状に形成された周縁ビードとが形成されている技術
が採用される。
【0022】この缶蓋では、蓋片に凸状の中央ビードお
よび周縁ビードを備えているので、開缶時において、開
口作用部は、その近傍に配され高剛性を有する中央ビー
ドの端部を押圧することから、押圧された部分が歪み難
く押圧力が効率的に蓋片に加わる。また、開口作用部の
押圧力は、特に、中央ビードが延在する方向、すなわち
蓋片中心線の方向に伝達されるとともに、蓋片の切込み
線近傍は周縁ビードで補強されているので、缶蓋本体外
周側先端においても蓋片の周縁に押圧力が効果的に加わ
ることにより、切込み線に沿って亀裂が生じ易くなり、
連結部への負担がより低減される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1から図3を参照しながら説明する。なお、本形態にお
いて図4および図5に示した従来例と同様の部分につい
ては同一の符号を配して説明を簡略化する。本形態の缶
蓋Aも上記従来例同様、缶蓋本体1にリベット3を介し
てタブ4が取り付けられた構成となっている。このタブ
4の一端にはリング状の指掛かり部5が形成されるとと
もに他端には半円形の開口作用部6が設けられており、
この開口作用部6がなす半円の中心部がリベット3によ
って缶蓋本体1に鋲着されている。
【0024】一方、缶蓋本体1には切込み線8によって
画定されて、リベット3の近傍から当該缶蓋本体1の外
周側に向かって延びる蓋片7が形成されており、タブ4
の上記開口作用部6はこの蓋片7のリベット3側の部分
に重なるように配置されている。ここで切込み線8の上
記蓋片中心線C2 左側のリベット3近傍には、切込み線
8の外側部分の缶蓋本体1と蓋片7とを連結する連結部
11が設けられていて、切込み線8の一端部9および他
端部10はこの連結部11を挟んで対峙せしめられてい
る。なお、切込み線8はリベット3を回避するように周
回しており、従ってリベット3は切込み線8の外側に配
置される。
【0025】前記蓋片7は、タブ4の開口作用部6近傍
から蓋片7の缶蓋本体1外周側先端へと延在して形成さ
れた凸状の中央ビード20と該中央ビード20の両側に
前記切込み線8に沿って凸状に形成された周縁ビード2
1とを備えている。前記中央ビード20と周縁ビード2
1とは、缶蓋本体1外周側先端で接続され、蓋片中心線
C2に対して線対称に形成されている。
【0026】中央ビード20は、開口作用部6近傍の端
部および缶蓋本体1外周側先端でその中間部分より幅広
に形成され、前記周縁ビード21では、開口作用部6近
傍で幅広部21aが形成されるとともに、図2に示すよ
うに、幅広部21aからタブ4の下方かつリベット3周
辺の切込み線8に直交する方向に延びて幅狭かつ凸状の
補強ビード21bが形成されている。そして、前記タブ
4には、図3に示すように、周縁ビード21の補強ビー
ド21bの直上に位置する下部に補強ビード21bと係
合するビード係合凹部4aが形成されている。
【0027】さらに、本形態の缶蓋Aにおいては、リベ
ット3によって缶蓋本体1に取り付けられるタブ4に、
缶蓋本体1に近接状態に配され、リベット3回りに板状
部22が設けられ、該板状部22の周縁に半円形状の切
欠23(凹部)が形成されている。また、タブ4は、薄
肉板材を折り曲げて、操作者の指先が当たる指掛かり部
5等にシャープエッジが生じないように形成されている
とともに、缶蓋本体1の表面に開口する凹所24(凹
部)を有している。
【0028】また、缶蓋本体1には、これら切欠23お
よび凹所24に対応する位置に、これらに嵌合状態に配
される隆起25(凸部)が設けられており、缶蓋本体1
に対してタブ4を最適な位置、すなわち、開缶作業に際
して最も好ましい位置に係止しておくことができるよう
になっている。つまり、タブ4が缶蓋本体1に対して回
転するためには、切欠23あるいは凹所24が隆起25
を乗り越えて回転移動する必要があり、搬送時における
振動程度の力によっては、タブ4が回転しないように保
持されている。
【0029】この缶蓋Aでは、タブ4の指掛かり部5を
持ち上げて、開缶させる際に、蓋片7のリベット3周辺
かつタブ4の下方に位置する部分が、リベット3周辺の
切込み線8に対して直交する方向に補強ビード21bを
形成して高剛性とされているので、補強ビード21b周
辺が前記方向に伸び難く、蓋片7を薄肉とした場合で
も、指掛かり部5の持ち上げ力、すなわちリベット3周
辺の引き上げ力が小さくても、リベット3周辺の切込み
線8が容易に裂けるとともに、破断が開始される。
【0030】さらに、破断が開始した直後では、開口作
用部6による蓋片7への押圧力が必要以上に強くならず
に、スムーズに切込み線8が破断していくとともに、連
結部11に加わる押圧力が抑制される。したがって、異
常な押圧力による連結部11の亀裂等の発生が防止され
る。
【0031】また、この缶蓋Aは、蓋片7に凸状の中央
ビード20および周縁ビード21を備えているので、開
缶時に開口作用部6は、その近傍に配され高剛性を有す
る中央ビード20の端部(開口作用部6とタブ中心線C
1 との交点a)を押圧することから、押圧された部分が
歪み難く押圧力が効率的に蓋片7に加わる。
【0032】そして、開口作用部6の押圧力は、特に、
中央ビード20が延在する方向、すなわち蓋片中心線C
2の方向に伝達されるとともに、蓋片7の切込み線8近
傍は周縁ビード21で補強されているので、缶蓋本体1
外周側先端においても蓋片7の周縁に押圧力が効果的に
加わることにより、切込み線8に沿って破断が生じ易く
なり、連結部11への負担が低減される。
【0033】さらに、タブ4は、補強ビード21bの直
上に位置する下部に該補強ビード21bと係合するビー
ド係合凹部4aを形成しているので、タブ4が缶蓋本体
1上をリベット3を中心とした回転方向にずれ難くな
り、開缶時において、常に開口作用部6が中央ビード2
0の端部(交点a)を押圧できるように位置決めされる
ので、押圧の支点がずれることがなく、押圧力が蓋片7
の周縁に正常に作用する。
【0034】なお、蓋片7におけるタブ4の下方に位置
する部分を補強する手段として、この部分を厚さ方向に
プレスして加工することにより、硬化させて高剛性とし
ても構わない。また、上記補強ビード21bを、図4に
示すような、前述した従来例におけるビード7aに接続
して形成したものでも構わない。すなわち上記従来例に
おける蓋片7の周縁に沿って環凸状に配されたビード7
aのリベット3側から、タブ4の下方かつリベット3周
辺の切込み線8に直交する方向に延びた凸状の補強ビー
ドを形成してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載の缶蓋によれば、タブの指掛かり部
を持ち上げて、開缶させる際に、蓋片の少なくともリベ
ット周辺かつタブの下方に位置する部分がリベット周辺
の切込み線に対して直交する方向に高剛性とされてい
て、該方向に伸び難いため、蓋片を薄肉とした場合で
も、リベット周辺の切込み線が容易に裂けるとともに、
スムーズに切込み線が破断し、連結部に加わる押圧力が
抑制されて該連結部の亀裂等の発生を防止することによ
り、開缶性の向上を図ることができる。 (2)また、補強ビードがリベット周辺の切込み線に対
して直交する方向に対する蓋片の剛性を高めているの
で、開缶作業時にリベット周辺の切込み線が裂けやすく
なるとともに、連結部に加わる押圧力を低減することが
できる。 (3)さらに、タブには、補強ビードと係合するビード
係合凹部を形成しているので、タブがリベットを中心と
した回転方向にずれ難くなり、開缶時において、常に開
口作用部が蓋片の所定の位置を押圧できるように位置決
めされるので、押圧の支点がずれ難く押圧力が蓋片の周
縁に正常に作用し、良好な開缶性を維持することができ
る。 (4)請求項記載の缶蓋によれば、蓋片に凸状の中央
ビードおよび周縁ビードを備えているので、開缶時に開
口作用部は、その近傍に配され高剛性を有する中央ビー
ドの端部を押圧することから、押圧された部分が歪み難
く押圧力が効率的に蓋片に加わり、切込み線において破
断し易くなるとともに、蓋片との連結部に強い押圧力が
加わらず、亀裂等をさらに防止することができる。ま
た、開口作用部の押圧力は、特に、中央ビードが延在す
る方向に伝達されるとともに、蓋片の切込み線近傍は周
縁ビードで補強されているので、缶蓋本体外周側先端に
おいても蓋片の周縁に押圧力が効果的に加わることによ
り、切込み線に沿って亀裂が生じ易くなり、連結部への
負担がより低減されるとともに、比較的小さな押圧力で
容易かつ確実に開缶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る缶蓋の一形態を示す缶蓋本体1の
上面側からの平面図である。
【図2】本発明に係る缶蓋の一形態における要部の拡大
平面図である。
【図3】図2のY−Y断面図である。
【図4】従来の缶蓋の一例を示す平面図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 缶蓋本体 2 缶胴 3 リベット 4 タブ 4a ビード係止凹部 5 指掛かり部 6 開口作用部 7 蓋片 8 切込み線 11 切込み線8の連結部 13 切込み線8の破断開始部 20 中央ビード 21 周縁ビード 21b 補強ビード A 缶蓋 a 開口作用部6とタブ中心線C1 との交点 C1 タブ中心線 C2 蓋片中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−242234(JP,A) 実開 平6−27552(JP,U) 実開 昭58−17328(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 17/32 - 17/353

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶胴の開口部に取り付けられる缶蓋本体
    と、 該缶蓋本体の内側に配され切込み線によって区画される
    開缶口を閉鎖するように缶蓋本体と一体的に設けられる
    蓋片と、 一端に指掛かり部が形成されるとともに他端に開口作用
    部が前記蓋片上に配されて形成され開口作用部で蓋片を
    押圧して該蓋片を切込み線に沿って缶蓋本体から切断す
    るタブと、 缶蓋本体または蓋片に突出状態に設けられ前記タブに形
    成された貫通孔に貫通してタブを取り付けるリベットと
    を具備してなり、 前記缶蓋本体は、リベット近傍でかつ該リベットと上記
    蓋片の缶蓋本体外周側先端とを結ぶ蓋片中心線の一方の
    側に前記切込み線が開端し開缶時に蓋片と連結する連結
    部が形成され、 前記蓋片は、少なくとも前記リベット周辺かつ前記タブ
    の下方に位置する部分がリベット周辺の切込み線に対し
    て直交する方向に対する剛性が高められ 前記蓋片は、前記タブの下方に位置する部分に前記リベ
    ット周辺の切込み線に対して直交する方向に延びる凸状
    の補強ビードが形成され前記タブは、前記補強ビードの直上に位置する下部に該
    補強ビードと係合するビード係合凹部が形成されている
    ことを特徴とする缶蓋。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の缶蓋において、前記蓋片は、前記タブの開口作用部近傍から蓋片の缶蓋
    本体外周側先端へと延在した凸状の中央ビードと、該中
    央ビードの両側に前記切込み線に沿って凸状に形成され
    た周縁ビードとが形成されている ことを特徴とする缶
    蓋。
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