JPH0335705Y2 - - Google Patents

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JPH0335705Y2
JPH0335705Y2 JP1986142070U JP14207086U JPH0335705Y2 JP H0335705 Y2 JPH0335705 Y2 JP H0335705Y2 JP 1986142070 U JP1986142070 U JP 1986142070U JP 14207086 U JP14207086 U JP 14207086U JP H0335705 Y2 JPH0335705 Y2 JP H0335705Y2
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小さな開缶力で開缶することができ
る部分開口蓋(以下単にイージーオープン缶蓋と
呼ぶ)に関する。
〔従来の技術〕
イージーオープン缶蓋は、罐切り等の道具を必
要とすることなく、指先の引張り力によつて缶蓋
を開けることができるものである。この利点を活
用して、現在では食料缶、炭酸飲料缶、ビール缶
等の幅広い用途に使用されている。
このイージーオープン缶蓋の開缶性を改善する
ため、缶蓋に関する種々の提案がこれまで行われ
ている。たとえば、缶蓋に刻設された主スコアー
と該スコアーに近接した補助スコアーを設けたイ
ージーオープン缶が特開昭58−149251号公報に提
案されている。
このように、補助スコアーを設けることによつ
て、開缶性に一定の向上がみられる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、イージーオープン缶蓋の缶蓋を開ける
際に人が感じる開け易さ、開け難さは、開口開始
時における力の大小に大きく左右される。すなわ
ち、開口開始時に必要とする力が大きいものほど
開口性に劣る。また、大きな力で開口するとき、
引張り摘み片を急激に引き裂くおそれがあり、そ
の結果としてイージーオープン缶全体に衝撃、振
動を与え、内容物がこぼれだすことにもなりかね
ない。
ところが、前述の補助スコアーによるとき、そ
の開缶性の向上には限界があり、依然として開口
開始に比較的大きな力を必要とし、また引張り摘
み片の引裂きに使われる力の変化も大きなものと
なる。
そこで、本考案者は、この初期開缶力を低下さ
せるために、開口片の上端側の蓋本体に水平補助
スコアーを刻設したイージーオープン缶蓋を開発
し、これを実願昭61−40595号として先に出願し
ている。この水平補助スコアーは、蓋本体の剛性
を低下させ、その部分の変形を容易にすることに
より、引張り摘み片を引き起こしたときに、その
部分のスコアーへの応力集中を促進させる。その
結果、加えられた力が効率良く開口片の破断に使
用され、少ない力で開口を可能とする。
本考案は、この先願における水平補助スコアー
をもつ特徴を活かしつつ、開口片の頂点から固着
部の周辺にいたる初期破断領域における開口片の
開口開始をスムーズに行うことができるイージー
オープン缶蓋を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のイージーオープン缶蓋は、その目的を
達成するため、固着部を介して引張り摘み片が設
けられた開口片を取り囲むように主スコアーを設
け、前記引張り摘み片の固着部側端部近傍で前記
開口片に、その引裂き方向に交叉するV字状又は
逆V字状のスコアー、薄肉部、波状部又はビード
を1ケ所設け開口片の曲げ剛性を低下させ、且つ
前記開口片の頂点から前記固着部の中心を通り引
裂き方向に直交する線上までの非開口側の蓋本体
に、開口片の引裂き方向に交叉する方向に延在す
る水平補助スコアーを刻設したことを特徴とす
る。
〔実施例〕
以下、図面に示した実施例により、本考案の特
徴を具体的に説明する。
第1図は、本実施例のイージーオープン缶蓋を
示す。
このイージーオープン缶蓋1には主スコアー2
が刻設されており、この主スコアー2で囲まれた
部分が開口片3となる。この開口片3の一部には
突起がプレス成形され、その突起に引張り摘み片
4の孔部を嵌め込んだ後で、突起をかしめること
により引張り摘み片4を取り付けた固着部5を形
成している。このようにして設けられた引張り摘
み片4を引き起こして引裂き方向6に引つ張ると
き、開口片3の固着部5側頂点3aが開口開始点
となり、開口片3は順次主スコアー2に沿つて非
開口側の蓋本体7から引き裂かれる。
このとき、本実施例にあつては、開口片3の頂
点3a近傍の蓋本体7に水平補助スコアー8を刻
設し、固着部5側の引張り摘み片4の端部4aの
近傍の開口片3内にV字型の機械加工部9を刻設
している。
第2図は、この水平補助スコアー8及び機械加
工部9を設けた個所を拡大して示す図である。
水平補助スコアー8は、開口片3の頂点3aか
ら固着部5の中心5bに至る範囲dで、引裂き方
向6と平行なX−X軸と交叉する方向に沿つて、
主スコアー2を起点として非開口側の蓋本体7に
刻設されている。この水平補助スコアー8は、単
数又は複数のいずれであつても良い。ただし、第
2図において左右に設けられている水平補助スコ
アー8は、X−X軸を中心とした対称な位置関係
にある。これにより、左右両側の蓋本体7の剛性
が均等に弱められる。また、水平補助スコアー8
がX−X軸となす角度は90±12.5度の範囲におさ
めることが望ましい。
他方、機械加工部9は、引張り摘み片4の固着
部5側端部4aから5mm以下の距離lの範囲に設
けることが望ましい。すなわち、この距離lを5
mm以下に維持するとき、開口片3の変形に与える
引張り摘み片4の立上りの影響が顕著となる。他
方、距離lが5mmを越えるとき、その影響は小さ
く、頂点3aにおける応力集中も顕著には向上し
ない。
この機械加工部9は、第3図a〜cの断面図で
それぞれ示すように、スコアー、薄肉部又は波状
部のいずれであつても良い。更には、内方又は外
方に突出するビードとして形成しても良い。第1
図及び第2図においてはV字型の機械加工部9が
示されているが、機械加工部9の形状はこれに拘
束されるものではなく、第4図の平面図に示すよ
うに、逆V字型であつても良い。
V字型又は逆V字型の機械加工部9を設ける場
合、そのV字辺又は逆V字辺がX−X軸の法線と
なす角度θ(第2図参照)を5度以上45度以下に
することが好ましい。この範囲に角度θを維持す
るとき、機械加工部9による開口片3の曲げ剛性
の低下が効果的に得られ、開口片3の変形が容易
になる。
このようにして、水平補助スコアー8により非
開口側の蓋本体7の剛性を低下させ、機械加工部
9により開口片3の変形を容易にすることによつ
て、初期破断領域において蓋本体7から開口片3
をスムーズに開口開始することができる。すなわ
ち、機械加工部9により開口片3の変形が促進さ
れ、その反対側の頂点3a部における主スコアー
2への応力集中が高まる。したがつて、引張り摘
み片4を引き起こして開缶しようとする力は、他
に分散することなく、開口片3の開口開始に使用
される。この頂点3a部における引裂きに続い
て、水平補助スコアー8により剛性が弱められた
固着部5周辺部の蓋本体7と開口片3との間の主
スコアー2に亀裂が伝播する。その結果、初期破
断領域における引裂きが、小さい力でしかもスム
ーズに行われる。
このように開缶性を改善したイージーオープン
缶蓋において、開口片3の頂点3aと固着部5の
外周との間の間隔a(第2図及び第5図参照)を
0.4mm以下、好ましくは0.3mm以下とすることによ
り、更に初期開缶力を低下させることができる。
この間隔aを小さくするとき、0.4mmを境として
初期開缶力は急激に低下する。これは、間隔aを
小さくするとき、剛性の高い固着部5の影響が頂
点3aに伝わり、頂点3aにおける応力の集中が
より局部的になることに起因するものと考えられ
る。そのため、より小さな力で開缶開始を行うこ
とができ、これが前述の水平補助スコアー8及び
機械加工部9による効果と相俟つて初期破断領域
における開口開始を円滑に行うことを可能にす
る。
本考案のイージーオープン缶蓋が適用される材
料は特定する必要はなく、通常用いられているブ
リキ材、アルミニウム板を含め、次に挙げるよう
なものが使用される。
(1) 鉄及び鉄合金或いはアルミニウム及びアルミ
ニウム合金に代表される非鉄金属材料 (2) 前記(1)の金属材料にメツキ或いは塗装等の表
面処理を施した金属材料 (3) 前記(1)及び/又は(2)の金属材料に樹脂等の有
機材料を層状に接合した複合金属材料 (4) 前記(1)及び/又は(2)の異種の金属材料どうし
を層状に接続した複合金属材料 また、本考案における補助スコアーは図面に示
した実施例に限定されるものではなく、通常行わ
れているV字断面形状或いはU字型断面形状、溝
型断面形状等、局部的に曲げ剛性を低下させる各
種の断面形状とすることができる。
なお、本考案は主スコアー2に沿つて平行に浅
い補助スコアーが刻設されたイージーオープン缶
蓋に適用しても極めて有効である。
(考案の効果) 以上に説明したように、本考案のイージーオー
プン缶蓋においては、引張り摘み片の端部近傍の
開口片に機械加工部を設けることにより、開口片
の変形を容易にすると共に、開口片の頂点におけ
る主スコアーへの応力集中を高め、且つ固着部周
辺部にある非開口側の蓋本体の剛性を水平補助ス
コアーにより弱めている。そのため、頂点部から
固着部周辺部に至る初期破断領域における開口開
始を、より小さい力で行うことができる。したが
つて、開缶時に缶本体に衝撃、振動等の不測の動
きを与えることなく、スムーズな開口を行うこと
ができる。このように、本考案によるとき、開缶
性の優れたイージーオープン缶蓋が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のイージーオープン缶蓋
を示す平面図であり、第2図はその缶蓋における
開口片頂点近傍を拡大して示した図であり、第3
図及び第4図は開口片に設けた機械加工部の数例
を示し、第5図は間隔aを説明する図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 固着部を介して引張り摘み片が設けられた開
    口片を取り囲むように主スコアーを設け、前記
    引張り摘み片の固着部側端部近傍で前記開口片
    に、その引裂き方向に交叉するV字状又は逆V
    字状のスコアー、薄肉部、波状部又はビードを
    1ケ所設け開口片の曲げ剛性を低下させ、且つ
    前記開口片の頂点から前記固着部の中心を通り
    引裂き方向に直交する線上までの非開口側の蓋
    本体に、開口片の引裂き方向に交叉する方向に
    延在する水平補助スコアーを刻設したことを特
    徴とする初期破断特性を改良したイージーオー
    プン缶蓋。 2 開口片の頂点と引張り摘み片の固着部の外周
    との間隔を0.4mm以下としたことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の初期破断
    特性を改良したイージーオープン缶蓋。
JP1986142070U 1986-09-16 1986-09-16 Expired JPH0335705Y2 (ja)

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JPS6349323U JPS6349323U (ja) 1988-04-04
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940679A (ja) * 1972-08-23 1974-04-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56172534U (ja) * 1980-05-21 1981-12-19

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940679A (ja) * 1972-08-23 1974-04-16

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