JPH0565559U - 修正用転写シート - Google Patents

修正用転写シート

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JPH0565559U
JPH0565559U JP4786391U JP4786391U JPH0565559U JP H0565559 U JPH0565559 U JP H0565559U JP 4786391 U JP4786391 U JP 4786391U JP 4786391 U JP4786391 U JP 4786391U JP H0565559 U JPH0565559 U JP H0565559U
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transfer
sheet
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和彦 清水
美智子 藤平
一浩 岩崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 修正を行うにあたり、乾燥時間が不要で修正
後の仕上がりが良く、同じ箇所を数回修正することが可
能である、再筆記性のある修正用転写シートを提供す
る。 【構成】 基材シートの片面に、隠蔽層及び粘着剤層が
この順に、基材シートと隠蔽層の間で剥離可能に積層さ
れている修正用転写シートである。転写により、転写層
が被転写体の修正部分に転写されることにより、修正面
が平滑で段差や凹凸がなく、仕上がりの良いものを得
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、印刷物の消去したい部分や紙面等に誤って筆記した部分に転写する ことにより、被転写面の所定の部分を隠蔽・修正する、修正用転写シートに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
ボールペン、サインペン、万年筆もしくはタイプによる文字又は電子写真等に よるコピーの文字、あるいは種々の印刷物等、通常のプラスチック消しゴムでは 消すことができない部分の修正のための修正用具及び修正方法としては、 (a)隠蔽性の高い白色顔料及びバインダー樹脂を、揮発性有機溶媒に分散し た修正液を修正箇所に塗布後、乾燥させ、形成された白色顔料の塗膜上に必要に 応じ、再筆記等を行う。 (b)隠蔽性が高く表面に再筆記性を有するシートを修正箇所に貼着する。 (c)砂消しゴムを使用し、修正箇所を消す。 などのものがある。
【0003】 しかし、(a)の場合、修正液を塗布後、完全に乾燥させ、再筆記性を有する 白色顔料の塗膜を得るのに数十秒の時間がかかる。又、修正液の塗布は筆などを 用いて人の手で行うので表面を平滑に塗布するのが困難であり、そのため乾燥後 の前記塗膜上に再筆記を行うのが困難であり、見た目にも美観に欠ける。また、 (b)の場合、貼着面は平滑となるが、シート厚があるために貼着後、非貼着面 との境目に段差が生じ、美観を損ねるばかりでなく、静電複写機等で複写をする と、前記段差が線となって複写画像に出てしまう。さらに、(c)の場合、紙面 の破損が大きく、またその上にインキを用いて筆記書きをおこなうとインキのに じみが発生する。又、(a)、(b)及び(c)のいずれの場合においても、同 じ箇所を数回修正するのは困難である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、修正を行うにあたり、乾燥時間が不要で修正後の仕上がりが 良く、同じ箇所を数回修正することが可能である、修正用転写シートを提供する ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するためのものであって、 『 基材シートの片面に、隠蔽層及び粘着剤層がこの順に、基材シートと隠蔽 層の間で剥離可能に積層されていることを特徴とする修正用転写シート』、 『 前記の修正用転写シートにおいて、基材シートと隠蔽層との間に剥離層 が設けられていることを特徴とする修正用転写シート』、 『 前記又はの修正用転写シートにおいて、転写後の最表面が筆記性を有 することを特徴とする修正用転写シート』、 『 前記、又はの修正用転写シートにおいて、基材シートの内側に艶消 し凹凸が設けられていることを特徴とする修正用転写シート』、 『 前記、、又はの修正用転写シートにおいて、隠蔽層に光輝性顔料 が含有されていることを特徴とする修正用転写シート』、 『 前記、、、又はの修正用転写シートにおいて、隠蔽層と粘着剤 層との間に金属蒸着層が設けられていることを特徴とする修正用転写シート』及 び、 『 前記、、、、又はの修正用転写シートにおいて、粘着剤層に 添加剤が含有されていることを特徴とする修正用転写シート』 を要旨とするものである。
【0006】
【実施例】
以下、図面を引用して本考案を説明する。 本考案の修正用転写シートの1例は図1の断面図に示すように、基材シート1 の片面に隠蔽層3及び粘着剤層4がこの順に積層されてなり、他の例としては図 2に示すように図1の基材シート1と隠蔽層3との間に剥離層2が設けられてな るものである。更に別の例では図3に示すように図2の基材シートの内側にエン ボス加工が施されており、更に隠蔽層3と粘着剤層4との間に金属蒸着層5が設 けられてなるものである。
【0007】 基材シート1としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイ ロン、セロハン等のプラスチックフィルム、パラフィン紙、硫酸紙、上質紙、パ ーチメント紙等の紙、金属箔あるいはこれらの複合体等、通常の転写シートの基 材シートとして常用されているものを使用するとよく、必要に応じ基材シート1 の内側の面あるいは両側の面にジメチルシロキサン、ポリオレフィン等の離型剤 層を設けてもよく、転写シートを巻き取って保管・運搬等をする場合、両側の面 に設けることが望ましい。 又、基材シート1の内側に中心線平均粗さRa=0.1〜5μ程の艶消し凹凸 9を設けると、転写後の転写層の最表面に艶消し効果を付与することができ、又 鉛筆等による筆記性を向上させることができる。 あるいは、特に図示しないが上記艶消し凹凸9の代わりに、シート1の内側に 艶消し樹脂層を設けることもできる。艶消し樹脂層は適宜の樹脂バインダーに炭 酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、シリカ、クレー等の任意のマット剤を混合 したもので形成する。 艶消し樹脂層を形成する樹脂バインダーとしては、熱硬化性樹脂又は電離放射線 硬化性樹脂が用いられ、転写後にシート1に残る様に転写層の最表面との剥離性 が良く、上記最表面の表面艶より艶がなく、基材シート1に印刷にて密着するも のであれば良い。 上記熱硬化性樹脂としては、例えば基材シート1がポリエチレンテレフタレー トの場合、アミノアルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂 、熱硬化性アクリル樹脂等が挙げられ、特にメチロール化アクリルアミド基を有 するアルキッド樹脂に、少なくとも2個以上のメチロール基、アルコキシメチル 基、水酸基又はカルボキシル基を有する低分子化合物を混合したものがポリエチ レンテレフタレートとの密着性及び転写層の最表面との剥離性に優れている。 上記電離放射線硬化性樹脂は紫外線や電子線等の電離放射線の照射で硬化する 樹脂であり、具体的には、分子中にエチレン性不飽和結合を有するプレポリマー またはオリゴマー、例えば、不飽和ポリエステル類、ポリエステルアクリレート 、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、 ポリオールアクリレート、メラミンアクリレート等の各種アクリレート類、ポリ エステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレ ート、メラミンメタクリレート等の各種メタクリレート類等の一種もしくは2種 以上に、必要に応じて分子中にエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例えば 、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー類、アクリル酸メチル 、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブ トキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸フェ ニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ タクリル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシエチ ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類 、アクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド類、アクリル 酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N− ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチ ル、メタクリル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル酸−2− (N、N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽和酸の置換アミノアルコールエス テル類、エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレ ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1、6−ヘキサンジオールジア クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ アクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ メタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコー ルジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/又は分子中に2個以上のチオー ル基を有するポリチオール化合物、例えばトリメチロールプロパントリチオグリ コレート、トリメチロールプロパントリチオプロピオネート、ペンタエリスリト ールテトラチオグリコレート等を混合したものである。以上の化合物は任意に混 合して塗布用の組成物とすることができるが、通常のコーティング適性を持たせ る為に、前記プレポリマー又はオリゴマー5重量%以上、同じく前記モノマー及 び/又はポリチオールを95重量%以下とすることが好ましい。塗布用の組成物 には、上記の化合物が紫外線もしくは電子線の照射前に硬化するのを防止するた めに、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン等を 重合禁止剤として添加するとよい。塗布用の組成物を紫外線硬化性塗料とするに は、この中に光重合開始剤として、アセトフェノン類、べンゾフェノン類、ミヒ ラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシエステル、テトラメチルチウラム モノサルファイド、チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミン、ト リエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等を混合して用いることができる 。 あるいは、シート1に上記マット剤を練り込んで凹凸を形成したものを用いて もよい。
【0008】 剥離層2は、転写後に隠蔽層3等を保護すると共に、基材シート1との適当な 剥離性、あるいは再筆記性を与えるもので、後述する隠蔽層3自体が基材シート 1との間での剥離性、表面強度あるいは再筆記性を有する場合は省略することが できる。剥離層2はアクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ビニル系樹脂、変成フェノー ル性樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ロジン、 ワックス等の剥離が良好な樹脂系インキ、あるいはそれらに必要に応じてシリコ ン等の離型剤を添加してなる樹脂系インキを用いて形成するとよい。 また剥離層2には、転写後に剥離層2の少なくとも最表面に再筆記性を与える ためにシリカ、シラスバルーン、炭酸カルシウム、タルク、珪藻土、クレー等の 体質顔料を添加するとよく、具体的には前記した層2形成のためのインキに添加 するとよい。体質顔料の添加量はインキ100重量部に対し5〜20重量部が望 ましく、5重量部未満では再筆記性効果が弱く、例えばHB鉛筆にて修正面に加 筆するのが困難となる。20重量部を越えると剥離層2が脆弱となり、かつ剥離 が容易になりすぎて塗膜保持力が不足する。 前記剥離層2はグラビア印刷法、スクリーン印刷法等、通常の印刷法により設 けるとよい。
【0009】 隠蔽層3は、転写後に被転写面を隠蔽するものであり、適宜の樹脂バインダー に、例えば隠蔽性付与のため、二酸化チタン、酸化亜鉛等の公知の白色顔料、カ ーボンブラック等の黒色顔料、酸化第二鉄等の茶色顔料あるいはカドミウムレッ ド等の赤色顔料と、箔切れ(後述)を良くするため、シリカ、炭酸カルシウム、 シラスバルーン、タルク、珪藻土、クレー、ガラスビーズ等の微粒子及び適当な 添加剤を分散させてなるインキを用い、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷 法等の通常の印刷方法により設けるとよい。顔料の添加量はバンイダー樹脂15 重量部に対し40〜70重量部が望ましく、40重量部未満では隠蔽力が不足し 、70重量部を越えるとインキ層3が脆弱となり、再筆記時に層間破壊が生じる 。塗布量は隠蔽層3が5〜15μ程度の厚さになるようにするのが望ましい。 図1の転写シートの場合は、隠蔽層3自体に前述した剥離層2の場合と同様な 樹脂バンイダーの選択や体質顔料の添加が必要となるが、図2の転写シートの場 合は、隠蔽層3には必ずしも基材シート1との剥離性や再筆記性を必要とはしな い。 又、隠蔽層3に光輝性顔料を添加すると、更に隠蔽効果が高まる。用いられる 光輝性顔料としては、銅、アルミニウム、真ちゅう、青銅、金、銀等の好ましく は1〜120μの金属微粒子、貝殻の内側の部分や真珠を粉砕したもの、マイカ 、マイカの微粒子にTiO2 又は酸化鉄を焼き付けたもの等のいわゆるパール顔 料と称するもの、金属蒸着されたプラスチックフィルムの細片等が挙げられる。 光輝性顔料の添加量はインキ100重量部に対し5〜30重量部が好ましい。
【0010】 粘着剤層4には、被転写体である紙などと密着性の良い、弾性のある粘着剤を 用いるとよく、天然ゴム、合成イソプレンゴム、再生ゴム、SBRゴム、ポリイ ソプレンゴム、ポリアクリル酸エステル又はその共重合体等が挙げられる。これ らの樹脂にロジン系及びロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン 樹脂、石油系樹脂、テルペンフェノール樹脂等の粘着付与剤、液状ポリブテン、 鉱油、ラノリン、液状ポリイソプレン、液状ポリアクリレート等の可塑剤、亜鉛 華、チタン白、炭酸カルシウム、クレー顔料等の充填剤、ゴム系酸化防止剤(フ ェノール系、アミン系等)、金属ジチオカルバメート等の老化防止剤を適宜添加 した感圧性の粘着剤を用いる。 又、箔切れ(後述)を良くするため、粘着剤にシリカ、炭酸カルシウム、シラ スバルーン、タルク、珪藻土、クレー等の無機体質顔料、ガラスビーズ等の微粒 子を添加してもよい。添加量は樹脂100重量部に対し20〜50重量部が好ま しい。20重量部未満では箔切れに対する改良効果が弱く、50重量部を越える と粘着剤の感圧粘着性が損なわれる。 又、粘着剤の粘性が高い時は粘着剤層4の外側に転写箔の使用時まで粘着剤層 4を保護し、使用時に剥離する離型シートを設けてもよい。
【0011】 又、隠蔽層3と粘着剤層4との間に金属蒸着層5を設けると、さらに高い隠蔽 性を有すると共に、転写時の箔切れや転写適性に優れた転写箔を得ることができ る。ここで述べる箔切れとは、図4に示すように、圧着により被転写体8に接着 し、基材シート1の剥離後に被転写体8に転写される転写層6と、転写されずに 基材シート1に残る転写層6’との切断を言い、箔切れが良い時は、図4(a) に示すように、層6と6’との境界である破断面7、7’が明瞭な線になるが、 悪い時は、図4(b)に示すように、破断面7、7’がジグザグになる。金属蒸 着に使用する金属としては、錫、銅、ニッケル、コバルト、クロム、アルミニウ ム、銀、金、亜鉛、又は黄銅、ステンレス等の合金が挙げられる。
【0012】 次に実施例により、本考案を更に詳述する。 実施例1 厚さ25μのポリエステルフィルム上に、アクリル系剥離剤((株)昭和イン ク工業所製、ハクリニス46−7)、隠蔽層形成用のアクリル系インキ((株) 昭和インク工業所製、BC耐熱ホワイトコンク)及び粘着剤としてアクリル系粘 着剤(綜研化学(株)製、E−3008B)100重量部に対し炭酸カルシウム (白石工業(株)製、ホワイトンH)を30重量部加えたものを用い、グラビア コートにより順次1μ、15μ、7μの厚みになるように設け、修正用転写シー トを作成した。 該転写シートの粘着剤面をコピーの修正したい部分に当て指圧により転写し、 ポリエステルフィルムを剥離したところ、表面が平滑で段差のない、美しい修正 面が得られた。又、この修正面を複写機にて複写したところ、複写物には転写シ ートによる影が現れなかった。
【0013】 実施例2 厚さ12μのポリエステルフィルム上に、実施例1と同様に剥離層及び隠蔽層 を設けた後、更に蒸着アンカー剤((株)昭和インク工業所製、ACNo.8−8 )をグラビアコートにて塗布した。前記アンカー剤上にアルミニウムの蒸着加工 を施した後、粘着剤としてアクリル系粘着剤(綜研化学(株)製、E−3008 B)100重量部に対し炭酸カルシウム(白石工業(株)製、ホワイトンH)を 30重量部加えたものを用い、7μの厚さとなるようグラビアコートにて塗布し 、修正用転写シートを作成した。 該転写シートの粘着剤面を紙面上のボールペンによる誤記の部分に当て、指圧 により転写しポリエステルフィルムを剥離したところ、表面が平滑で段差がなく 、箔切れがよく、且つ隠蔽性に優れた修正面が得られた。又、前記修正面は再筆 記性に優れ、修正面上にボールペンにて再筆記をしても、にじみやぶれが生じる ことがなかった。
【0014】 実施例3 隠蔽層形成用にアクリル系インキ((株)昭和インク工業所製、BC耐熱ホワ イトコンク)に10μ粒径のアルミニウム粉を10重量%添加したものを用いた 以外は実施例1と同様にして、修正用転写シートを作成した。 該転写シートの粘着剤面を紙面上のボールペンによる誤記の部分に当て、指圧 により転写し、ポリエステルフィルムを剥離したところ、表面が平滑で段差がな く、隠蔽性に優れた修正面が得られた。
【0015】 実施例4 厚さ40μの離型処理済ポリエチレンテレフタレート(ダイヤホイル(株)製 、GH−38)上に、隠蔽層形成用のアクリル系インキ((株)昭和インク工業 所製、BC耐熱ホワイトコンク)及び粘着剤としてアクリル系粘着剤アクリル系 粘着剤(綜研化学(株)製、E−3008B)100重量部に対し炭酸カルシウ ム(白石工業(株)製、ホワイトンH)を30重量部加えたものを用い、グラビ アコートにより順次15μ、7μの厚みとなるように塗布し、修正用転写シート を作成した。 該転写シートの粘着剤面をコピーの修正したい部分に当て指圧により転写し、 ポリエステルフィルムを剥離したところ、表面が平滑で段差のない、美しい修正 面が得られた。又、この修正面を複写機にて複写したところ、複写物には転写シ ートによる影が現れなかった。
【0016】 実施例5 厚さ40μの離型処理済ポリエチレンテレフタレート(ダイヤホイル(株)製 、GH−38)上に、隠蔽層として下記の組成からなるインキを用い、クラビア コートにて15μの厚みとなるように塗布した。 ・アクリル系剥離剤 100重量部 ((株)昭和インク工業所製、ハクリニス46−7) ・酸化チタン 40重量部 ・シリカ 5重量部 次いで粘着剤としてアクリル系粘着剤アクリル系粘着剤(綜研化学(株)製、 E−3008B)100重量部に対し炭酸カルシウム(白石工業(株)製、ホワ イトンH)を30重量部添加ものを用い、グラビアコートにより7μの厚みとな るように塗布し、修正用転写シートを作成した。 該転写シートの粘着剤面を紙面上のボールペンによる誤記の部分に当て、指圧 により転写しポリエステルフィルムを剥離したところ、表面が平滑で段差がなく 、箔切れがよく、且つ隠蔽性に優れた修正面が得られた。又、前記修正面は再筆 記性に優れ、修正面上にボールペンにて再筆記をしても、にじみやぶれが生じる ことがなかった。
【0017】 実施例6 厚さ25μのポリエステルフィルム(東レ(株)製、ルミラー)上にアミノア ルキッド:ブチル化メラミン:シリカ=70:15:5からなるマットインキ( (株)昭和インク工業所製)100重量部に対し塩酸(20%)メタノール溶液 を5重量部添加したものを厚さが3μとなるようにグラビアコートし、100℃ ×5秒間、加熱処理を施し、艶消し層を形成した。次いでその上にアクリル系剥 離剤((株)昭和インク工業所製、ハクリニス46−7)、隠蔽層形成用のアク リル系インキ((株)昭和インク工業所製、BC耐熱ホワイトコンク)及び粘着 剤としてアクリル系粘着剤(綜研化学(株)製、E−3008B)を用い、グラ ビアコートにより順次1μ、15μ、7μの厚みになるように設け、修正用転写 シートを作成した。 該転写シートの粘着剤面を紙面上のボールペンによる誤記の部分に当て、指圧 により転写しポリエステルフィルム及び艶消し樹脂層を剥離したところ、所望の 部分のみ箔切れよく転写することができた。また、修正面に艶消し効果が付与さ れ、再筆記性に優れ、修正面上にボールペンにて再筆記をしても、にじみやぶれ が生じることがなかった。
【0018】 実施例7 厚さ25μのポリエステルフィルム(東レ(株)製、ルミラー)上にポリエス テルアクリレート系紫外線硬化性塗料(大日精化工業(株)製、セイカビーム) 100重量部に対しマット剤としてシリカを7重量部添加したものを厚さが5μ となるようにグラビアコートし、スキャニング方式の電子線照射装置にて加速電 圧175KV、ビーム電流36mAの電子線を10Mradの照射線量で照射し 硬化させ、艶消し樹脂層を設けた。次いでその上に実施例6と同様に剥離層、隠 蔽層及び粘着剤層を設け、修正用転写シートを作成した。 該転写シートの粘着剤面を紙面上のボールペンによる誤記の部分に当て、指圧 により転写しポリエステルフィルム及び艶消し樹脂層を剥離したところ、所望の 部分のみ箔切れよく転写することができた。また、修正面に艶消し効果が付与さ れ、再筆記性に優れ、修正面上にボールペンにて再筆記をしても、にじみやぶれ が生じることがなかった。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本考案の修正用転写シートはシート状であるので取扱いが 極めて容易である上、誤記等の修正に際し、修正面に該転写シートを圧着にて接 着させ基材シートを剥離するという簡単な作業でもって転写層を転写することが できる。また従来の修正液を用いた時のような乾燥時間を必要とせず、また手を 汚すことがなく、その仕上がりも熟練・未熟練を問わず平滑で段差や凹凸がなく 、且つ隠蔽性に優れた美しいものを得ることができる。したがって修正面を電子 写真等によりコピーをしても修正面が影となって現れることがない。また、同じ 箇所を数回修正しても仕上がりが良い修正面を得ることができる。又、隠蔽層と 粘着剤層との間に剥離層を設けることにより、基材シートと転写層との剥離性が 向上すると共に隠蔽層の保護の効果がある。又、剥離層中,又は剥離層を設けな い場合には隠蔽層中に体質顔料を添加することにより修正面は再筆記性に優れ、 修正面が平滑で凹凸がないため、再筆記を難なく施すことができる。又、基材シ ートの内側に艶消し凹凸を設けることにより、転写後の転写層の最表面に艶消し 効果を付与することができ、又鉛筆等による筆記性を向上させることができる。 又、隠蔽層に光輝性顔料を添加することにより、より隠蔽性に優れた修正用転写 シートを得ることができる。また隠蔽層と粘着剤層との間に金属蒸着層を設ける ことにより、更に高い隠蔽性を有すると共に、転写時の箔切れ性が良い修正用転 写シートを得ることができる。更に粘着剤に無機体質顔料や微粒子を添加するこ とによっても転写時の箔切れ性が良い修正用転写シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の修正用転写シートの断面を示す図。
【図2】本考案の修正用転写シートの断面を示す図。
【図3】本考案の修正用転写シートの断面を示す図。
【図4】本考案修正用転写シートによる、転写時の状態
を示す説明図。
【符号の説明】
1 基材シート 2 剥離層 3 隠蔽層 4 粘着剤層 5 金属蒸着層 6、6’ 転写層 7、7’ 破断面 8 被転写体 9 艶消し凹凸

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの片面に、隠蔽層及び粘着剤
    層がこの順に、基材シートと隠蔽層の間で剥離可能に積
    層されていることを特徴とする修正用転写シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の修正用転写シートにおい
    て、基材シートと隠蔽層との間に剥離層が設けられてい
    ることを特徴とする修正用転写シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の修正用転写シート
    において、転写後の最表面が筆記性を有することを特徴
    とする修正用転写シート。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の修正用転写シ
    ートにおいて、基材シートの内側に艶消し凹凸が設けら
    れていることを特徴とする修正用転写シート。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の修正用転
    写シートにおいて、隠蔽層に光輝性顔料が含有されてい
    ることを特徴とする修正用転写シート。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の修正
    用転写シートにおいて、隠蔽層と粘着剤層との間に金属
    蒸着層が設けられていることを特徴とする修正用転写シ
    ート。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    修正用転写シートにおいて、粘着剤層に添加剤が含有さ
    れていることを特徴とする修正用転写シート。
JP4786391U 1991-04-11 1991-05-28 修正用転写シート Pending JPH0565559U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219606A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Fujicopian Co Ltd 転写式感圧接着テープ

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