JPH0565410U - 製鉄所で使用する金属板の液絞ロール - Google Patents
製鉄所で使用する金属板の液絞ロールInfo
- Publication number
- JPH0565410U JPH0565410U JP575092U JP575092U JPH0565410U JP H0565410 U JPH0565410 U JP H0565410U JP 575092 U JP575092 U JP 575092U JP 575092 U JP575092 U JP 575092U JP H0565410 U JPH0565410 U JP H0565410U
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- JP
- Japan
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- metal plate
- woven fabric
- acid solution
- roll
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- Pending
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸液の除去効率を高くして、寿命を長くす
る。 【構成】 液絞ロールは、ゴムに代わって不織布を使用
している。不織布には、繊維を立体的に方向性なく集合
してシート状とした全てのものを使用する。不織布は、
シート材を円盤状に裁断して積層するのではなく、長い
ものを渦巻状に巻き取り、積層面を接着してロール状に
成形している。 【効果】 不織布にある微細な空隙に金属板表面の酸液
を吸着するので、酸液を能率よく除去でき、また凹凸の
ある金属板からも効率よく酸液を除去できる。
る。 【構成】 液絞ロールは、ゴムに代わって不織布を使用
している。不織布には、繊維を立体的に方向性なく集合
してシート状とした全てのものを使用する。不織布は、
シート材を円盤状に裁断して積層するのではなく、長い
ものを渦巻状に巻き取り、積層面を接着してロール状に
成形している。 【効果】 不織布にある微細な空隙に金属板表面の酸液
を吸着するので、酸液を能率よく除去でき、また凹凸の
ある金属板からも効率よく酸液を除去できる。
Description
【0001】
この考案は、製鉄所で金属板の表面に付着された液を除去するために使用され る液絞ロールに関する。
【0002】
製鉄所では、製造された金属板の表面に付着した液を除去するために、液絞ロ ールが使用される。製鉄所で所定の板状に圧延された金属板は、表面に金属酸化 膜の黒皮が付着する。黒皮は、金属板を酸液に浸漬して化学的に除去することが できる。酸洗浄した金属板は、液絞ロールで酸液を除去して次の工程に移送する 必要がある。酸の付着した金属板が次の工程に移送されると種々の弊害がある。 表面の酸液を除去するために、ゴム製のリンガロールが使用されている。ゴム製 のリンガロールは、金属板の表面の酸液を押し除けるようにして除去することが できる。このリンガロールは、金属シャフトの表面に円筒状のゴムを固定してロ ール状に成形したものである。
【0003】
この構造のリンガロールは、金属板の表面が鏡面のように平滑で、ロール表面 のゴムも平滑な場合、効率よく金属板表面の酸液を除去できる。しかしながら実 際の作業工程においては、金属板の表面にできる微細なキズを皆無にすることは できない。また、ゴム製のリンガロールの表面にも、キズができるのを皆無にで きない。とくに、ゴム製リンガロールは、使用するにしたがって、表面に微細な キズができる。金属板とゴム製リンガロール表面のキズは、金属板表面とゴムと の密着を阻害する。それは、金属板またはゴムの何れかに凹部ができるからであ る。金属板とゴムとの密着しない部分は、酸液を完全に除去できない。このため 金属板とゴムロールのキズが酸液の完全な除去を阻害する原因となる。
【0004】 したがって、従来のリンガロールは、供給される金属板から完全に酸液を除去 することが難しい欠点があった。とくに、リンガロールを使用するにしたがって 酸液の除去効率が低下する欠点があり、このことによってリンガロールの寿命が 短い欠点もあった。
【0005】 この考案は、この欠点を解決することを目的に開発されたもので、この考案の 重要な目的は、酸液の除去効率が高く、しかも、寿命が長い製鉄所で使用する金 属板の液絞ロールを提供するにある。
【0006】
この考案の製鉄所で使用する金属板の液絞ロールは、前述の目的を達成するた めに、ゴムに代わって不織布1を使用してる。不織布1には、繊維を立体的に方 向性なく集合してシート状とした全てのものが使用できる。不織布1は、短繊維 を立体的に集合したもの、あるいは、長繊維を立体的に集合したもの、たとえば スパンボンド(登録商標)が使用できる。
【0007】 さらに、不織布1は、シート材を円盤状に裁断して積層するのではなく、長い ものを渦巻状に巻き取り、積層面を接着してロール状に成形している。
【0008】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。但し、以下に示す実施例 は、この考案の技術思想を具体化するための液絞ロールを例示するものであって この考案の液絞ロールは、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の構造に特 定するものでない。この考案の液絞ロールは、実用新案登録請求の範囲において 種々の変更を加えることができる。
【0009】 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲を理解し易いように、実施例に 示される部材に対応する番号を、「実用新案登録請求の範囲」、および「課題を 解決する為の手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請 求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0010】 図1に示す液絞ロールは、円筒状のシャフト2の表面に、不織布1を渦巻状に 巻き付けてロール状としている。不織布1には、繊維を立体的に方向性なく集合 してシート状としたものが使用できる。不織布に使用する繊維には、ナイロン、 ポリエステル、ポリプロピレン、PVA等の合成繊維が使用される。さらに、繊 維の太さは、好ましくは、2デニール〜20デニールの範囲に設計される。渦巻 状に巻き取る前の不織布は、押圧しない状態での厚さを、3〜30mm、好まし くは5〜20mmのシート状とする。
【0011】 不織布1をシャフト2に渦巻状に巻き付けて液絞ロールとするには下記の工程 による。 不織布1を液状の接着剤槽に浸漬する。接着剤には、ウレタン系、エポキシ 系、フェノール系等の熱硬化性の接着剤が最適である。 接着剤槽から引き出した不織布1を、2本のロールで挟着して、余分な接着 剤を除去する。この工程で、不織布繊維の表面に接着剤が付着される。 接着剤が未硬化の状態で、不織布1をシャフト2に巻き付ける。このとき不 織布1に所定のテンションをかけ、これを多少薄く押圧する状態でシャフト2に 巻き付ける。不織布1のテンションを調整して、押しつぶす厚さを調整すること ができる。テンションを強くすると、不織布1は薄くなり、テンションを弱くす ると不織布1は厚く積層される。不織布1の巻付回数は、不織布のテンションと 液絞ロールの外径とを考慮して調整される。通常、不織布の巻付回数は、数回〜 数十回とする。
【0012】 不織布1のテンションは、シャフト2の中心部分で強く、外周部分に接近する にしたがって次第に弱く調整する。シャフト2の中心部分では、不織布1を、加 圧しない状態の2/3〜1/10に圧縮して巻き付ける。 不織布1をロール状に巻き付けた後、不織布1の外周に剥離シートを巻き付 ける。剥離シートが剥がれないように剥離シートの外側をテープで接着する。 この状態で、シャフト2に不織布1を巻き付けたロールを、乾燥炉に搬入す る。乾燥炉で加熱して、接着剤を硬化させる。 乾燥炉から取り出してテープを除去した後、剥離シートを除去して、表面に 不織布1を巻き付けた液絞ロールとする。この状態で外周を円柱状とすることが できるが、必要ならば、外周を研磨して円柱状に仕上げる。
【0013】 以上の実施例は、シャフト2の表面に、直接に不織布1を接着している。この 構造の液絞ロールは、簡単に製造できる特長がある。ただ、不織布1は必ずしも シャフト2に接着する必要はない。シャフトに接着しないようにして、不織布を 渦巻状に巻き取って円筒状に成形することもできる。この構造の不織布は、成形 用の軸の表面に離形材を塗布し、これに不織布を巻き付けて接着剤を硬化させ、 接着剤が硬化した後、不織布を軸から引き抜いて渦巻状の不織布とする。この構 造の不織布は、シャフト2に挿入し、両側をフランジ(図示せず)で挟着して固 定して使用される。この構造の液絞ロールは、円筒状の不織布とシャフトとを別 々に搬送できるので、液絞ロールの不織布を簡単に交換できる特長がある。
【0014】
この考案の製鉄所で使用する金属板の液絞ロールは、表面を、ゴムから不織布 に変更している。さらに、不織布は、これを渦巻状に巻き取って積層面を接着し てロール状としている。この構造の液絞ロールは、金属板表面から酸液を残らず 除去できる特長がある。それは、繊維を立体的に集合した不織布は、繊維の間に 微細な空隙が無数にあるので、この空隙に酸液を吸着できるからである。このよ うに、金属板の酸液を吸着して除去する液絞ロールは、接触部分の酸液を吸い取 って除去する。このため、金属板の表面にキズによる凹部があっても、この部分 に繊維が侵入し、あるいは、この部分に繊維が接触することによって、酸液を残 らず除去できる特長がある。
【0015】 また、この考案の液絞ロールは、不織布を円盤状に裁断してシャフトの軸方向 に積層したものでなく、渦巻状に巻き取ってロール状としているので、金属板の 表面に付着する酸液を斑なく均一に吸着できる特長がある。円盤状に裁断した不 織布を積層した液絞ロールは、軸方向に密度斑ができる。そのため、外周の全面 を均一な密度とすることが難しく、密度斑によって、酸液の吸着斑ができる欠点 がある。これに対して、この考案の液絞ロールは、不織布を渦巻状に巻き取って いるので表面に密度斑ができず、均一な表面で金属板から効率よく酸液を吸着で きる特長がある。
【0016】 さらにまた、渦巻状に巻き取って表面が均一なこの考案の液絞ロールは、移送 する金属板の表面にキズを付けることがなく、また、摩耗しても酸液の除去効率 が低下しないので、長期間にわたって使用できる特長がある。
【図1】この考案の一実施例を示す製鉄所で使用する金
属板の液絞ロールの斜視図
属板の液絞ロールの斜視図
1…不織布 2…シャフト
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維を立体的に方向性なく集合してシー
ト状とした不織布(1)が渦巻状に巻き取られており、渦
巻状の不織布(1)は積層面が接着されて全体の形状がロ
ール状に成形されていることを特徴とする製鉄所で使用
する金属板の液絞ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP575092U JPH0565410U (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 製鉄所で使用する金属板の液絞ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP575092U JPH0565410U (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 製鉄所で使用する金属板の液絞ロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565410U true JPH0565410U (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=11619793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP575092U Pending JPH0565410U (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 製鉄所で使用する金属板の液絞ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0565410U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6185761A (ja) * | 1984-10-03 | 1986-05-01 | Seiko Instr & Electronics Ltd | ホロカソ−ドランプ |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP575092U patent/JPH0565410U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6185761A (ja) * | 1984-10-03 | 1986-05-01 | Seiko Instr & Electronics Ltd | ホロカソ−ドランプ |
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