JP3096893B2 - 吸水ローラー及びその製造方法 - Google Patents

吸水ローラー及びその製造方法

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周起 合田
正男 井出
好 徳永
春夫 荒川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリント基
盤,ガラス板等の製造工程において、当該プリント基
盤,ガラス板等の洗浄後の表面に付着した水を除去する
のに好適な吸水ローラー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プリント基盤,ガラス板等の製
造においては、仕上工程として当該基盤あるいはガラス
板の表面を水で洗浄し、さらには表面に付着した水分を
除去することが行なわれている。一般に、これらの比較
的平坦な表面をした長尺体あるいは連続体の水分の除去
には、連続かつ効率的なことを理由に、吸水ローラーが
多く用いられている。
【0003】本出願人は、吸水ローラーを用いた除水装
置を、実願平2−071831号において、開示してい
る。ここで、吸水ローラーは、図4乃至図6に示すよう
に、円筒状のスポンジと該スポンジを接着した中心軸
(以下、シャフトと呼ぶ)よりなり、使用時には進行す
る吸水対象物(以下、ワークと呼ぶ)の上下面を2本の
吸水ローラーで圧着することによりワーク表面に残った
洗浄後の水の吸水、除去を行なうものである。また吸水
ローラーはその長さをワークよりも長くとり、端面にお
いて上下の吸水ローラーを互いに接触させることで、上
方のローラーの水は端面を通って下方のローラーに移行
する。ついで、下方のローラーに吸収された水はスクイ
ズローラーにより搾液され排除される。スクイズローラ
ーは硬質の棒状体で、下方のローラーに圧接することに
より、ローラー中の水を搾りだす働きをするものであ
る。
【0004】従来、吸水ローラーは、シャフトに直接接
着剤を塗布したものに対して、円筒状のスポンジを挿
入、接着することにより製造されていた。この吸水ロー
ラーは工場等で装置の一部に組み込まれて連続でかつ長
時間使用されているものが多く、スポンジが汚染あるい
は損傷した場合にはスポンジの交換が必要となる。その
際、安価なシャフトを使用しているものはシャフトごと
交換すればよいが、装置専用で作られたシャフトは高価
なものが多く、この場合シャフトは再利用されることに
なる。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】しかし、図2に示すように、スポンジを接
着したシャフトを再利用する時には、スポンジをシャフ
トから剥離しなければならない。そして、この剥離作業
においては、ナイフ等の刃物あるいはグラインダー等で
スポンジを粗く取り除いた後、さらにカッターや紙やす
り等で表面に残ったスポンジあるいは接着剤をきれいに
除去するということが必要である。このように、この方
法ではスポンジの除去に多くの労力と時間を要するばか
りでなく、シャフトを傷つけることは避けられず、シャ
フトの寿命も短いものであった。
【0006】本発明は、前述した従来技術の問題点を鑑
みなされたもので、スポンジを交換する時に、シャフト
を傷つけることなく容易にかつ迅速に作業が行なえるこ
とが可能な吸水ローラー及びその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1に記載した発明は、中心軸の外
周に、一定の厚みを持ち且つ弾性を有する多孔質体を設
けた吸水ローラーであって、前記中心軸に皮膜を被覆し
たことを特徴とする吸水ローラーである。
【0008】又、請求項2に記載した発明は、上記請求
項1の発明において、前記皮膜が熱収縮フィルムである
ことを特徴とするものである。
【0009】又、請求項3に記載した発明は、上記請求
項1の発明において、前記皮膜が筒状でかつ円周方向に
一軸延伸した塩化ビニル樹脂熱収縮フィルムでであると
ともに、前記多孔質体がポリビニルアセタール樹脂多孔
質体であることを特徴とするものでる。
【0010】又、請求項4に記載した発明は、中心軸の
外周に、一定の厚みを持ち且つ弾性を有する多孔質体を
設けた吸水ローラーの製造方法であって、前記中心軸に
予め皮膜を被覆し、ついで、前記皮膜を被覆した中心軸
の皮膜表面に接着剤を塗布し、さらに、円筒状の弾性を
有する多孔質体に、当該中心軸を挿入し、接着すること
を特徴とするものである。
【0011】請求項1および4の発明によれば、中心軸
を再利用して吸水ローラーを製造する際に、接着剤を中
心軸に直接塗布しておらず、またシート状の皮膜を中心
軸に被覆してあるため、スポンジ部分を皮膜ごときれい
に剥離する事ができる。そのため、中心軸の表面を削る
等の作業が省略できるとともに、中心軸を傷つけること
もない。
【0012】請求項2の発明によれば、熱収縮フィルム
を使用することにより、皮膜自体も中心軸に接着しない
でよいため、剥離作業がさらに簡単になる。また、熱風
等で加熱すれば装着できることから、製造工程を簡略化
できる。
【0013】請求項3の発明によれば、熱収縮フィルム
として塩化ビニル樹脂を用い、多孔質体としてポリビニ
ルアセタール樹脂多孔質体を用いることで、両者にとも
に接着性の高い接着剤を選ぶことができ、接着状態の優
れた吸水ローラーが得られる。
【0014】このように本発明によれば、接着剤は皮膜
に塗布されるので、該皮膜に被覆されているシャフトに
は接着剤が付かない。また、汚染あるいは損傷したスポ
ンジを交換する時には、スポンジ及び皮膜を切断するこ
とで簡単にその目的を達することが出来るので、容易に
交換作業が行なえる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
添付図面に基づいて説明する。
【0016】本発明における、吸水ローラーの製造方法
を、図1に示す。筒状の熱収縮フィルム1にシャフト
(中心軸)2を挿入し、工業用ドライヤーにて熱収縮フ
ィルム1を加熱すると、熱収縮フィルム1が収縮し、シ
ャフト2に密着する。ついで、シャフト2の表面に密着
した熱収縮フィルム1の上に、接着剤3を塗布し、この
シャフト2を、あらかじめ製造しておいた円筒状スポン
ジ4の中心部の空隙4aに挿入、接着する。
【0017】前述した製造方法によって得られた吸水ロ
ーラー1であれば、汚染あるいは損傷した円筒スポンジ
4を交換する際、図3に示すようにカッター等の刃物を
用いて円筒状スポンジ4と熱収縮フィルム1とに切れ込
みを入れ、熱収縮フィルム1をシャフト2から引き剥が
すことにより、容易に円筒スポンジ4もシャフト2から
剥離することができる。
【0018】本発明の吸水ローラーに使用される筒状の
熱収縮フィルム1は、塩化ビニル樹脂を、筒円周方向に
延伸した一軸延伸熱収縮フィルムである。ただし、フィ
ルム素材としてはこれに限定されるものではなく、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等のプラスチックフィルム、
及びゴム系の単層品、または多層品でもよく、使用上要
求される、強度、耐薬品性等を考慮し素材を決定すれば
よい。
【0019】本発明の吸水ローラーに使用する円筒状ス
ポンジ4の素材は、ポリビニルアセタール樹脂の多孔体
である。これは、ポリビニルアセタール系多孔質体が、
吸水性,保水性,耐薬品性が高く、かつ磨耗による脱落
が少ないため、吸水ローラーに、適しているからであ
る。ただし、これに限定されるものではなく、ポリウレ
タン系の多孔質体あるいはラバーフォーム、羊毛フェル
ト等でもよい。
【0020】本発明の吸水ローラーに使用するシャフト
(中心軸)の材質は、塩化ビニル樹脂が一般的である。
これは、塩化ビニル樹脂が安価であり、軽量で且つ強度
もあり、さらには耐薬品性が高いことによる。また、吸
水ローラーが大きくなりシャフトに大きな重量がかかる
場合には鉄を使用する。さらに、錆の発生が許されない
工程では、ステンレスを使用する。
【0021】本発明によって製造される吸水ローラーに
おいて、円筒スポンジは、接着した熱収縮フィルム1と
シャフト2の間の摩擦力によって固定されているわけで
あるが、ワークの種類によってはニップ圧を高く設定し
なければならないものがあり、この場合、吸水ローラー
が駆動されている時に、吸水ローラーの回転力が該摩擦
力を上回ってしまい使用時にスリップするため、吸水作
用が十分に得られないことがある。このような場合に
は、熱収縮フィルム1をシャフト2に点接着させる。あ
るいは、シャフト2の熱収縮フィルム1との密着面に凹
凸を設け、摩擦力を上げる等の方法を用いることができ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明の吸水ローラー及びその製造方法
は、従来のものに比べスポンジ交換時の簡便性に優れ、
また中心軸も長期間にわたり繰り返し使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸水ローラーの製造工程図であ
る。
【図2】従来のスポンジ交換作業の説明図である。
【図3】本発明の吸水ローラーにおける、スポンジ交換
作業の説明図である。
【図4】吸水ローラーを用いた脱水工程の正面図であ
る。
【図5】図2の側断面図である。
【図6】吸水ローラーを用いた脱水工程を含む洗浄工程
の概略図である。
【符号の説明】
1.熱収縮フィルム 2.シャフト(中心軸) 3.接着剤 4.円筒状スポンジ 5.吸水ローラー(上方) 6.吸水ローラー(下方) 7.ワーク 8.スクイズローラー 9.高圧洗浄水 10.洗浄用ブラシ 11.熱風乾燥機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−1610(JP,A) 特開 昭64−16618(JP,A) 実開 平4−30093(JP,U) 実公 昭46−20610(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/00 - 3/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸の外周に、一定の厚みを持ち且つ
    弾性を有する多孔質体を設けた吸水ローラーであって、 前記中心軸に皮膜を被覆したことを特徴とする吸水ロー
    ラー。
  2. 【請求項2】 前記皮膜が熱収縮フィルムである請求項
    1記載の吸水ローラー。
  3. 【請求項3】 前記皮膜が筒状でかつ円周方向に一軸延
    伸した塩化ビニル樹脂熱収縮フィルムでであるととも
    に、前記多孔質体がポリビニルアセタール樹脂多孔質体
    であることを特徴とする請求項1記載の吸水ローラー。
  4. 【請求項4】 中心軸の外周に、一定の厚みを持ち且つ
    弾性を有する多孔質体を設けた吸水ローラーの製造方法
    であって、 前記中心軸に予め皮膜を被覆し、 ついで、前記皮膜を被覆した中心軸の皮膜表面に接着剤
    を塗布し、 さらに、円筒状の弾性を有する多孔質体に、当該中心軸
    を挿入し、接着することを特徴とする吸水ローラーの製
    造方法。
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