JPH0143226Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 連続接着プレス機は、例えば表生地と接着剤を
付着した裏芯地を重合させて上下のコンベアベル
ト間に送り込み加熱しながら上下の加圧ローラに
より加圧接着して接着製品を連続して作るもので
ある。

ところが、加圧接着時に接着剤がにじみ出た
り、はみ出してコンベアベルトに付着したり、ま
た、ゴミや綿屑、糸屑等が接着剤と一緒にコンベ
アベルトに付着することになり、除去しないで次
第に付着量が多くなるとベルト面が凹凸して均一
に加圧出来ない欠点があつた。

従来はコンベアベルトをガラス繊維織布製に
し、ベルト面にテフロン加工を施して付着しない
ように配慮しているがこれでも長時間使用してい
ると付着してどうにもならないのが現状であつ
た。

本考案は、かかる欠点を解決したもので、コン
ベアベルトに付着した接着剤、その他ゴミ、綿
屑、糸屑等を作業中にきれいにクリーニング（除
去）しようとする連続接着プレス機のコンベアベ
ルトのクリーニング装置に係るものにして、その
構成を添付図面を参照に詳述すると次の通りであ
る。

機台１上の左右端部に下部送り込みローラ２と
下部加圧ローラ３を設け、この下部送り込みロー
ラ２と下部加圧ローラ３間に下部コンベアベルト
４を懸環する。

この下部送り込みローラ２上に上部送り込みロ
ーラ５を対設し、下部加圧ローラ３上に上部加圧
ローラ６を対設し、この上部送り込みローラ５と
上部加圧ローラ６間に上部コンベアベルト７を懸
環する。

この下部コンベアベルト４、上部コンベアベル
ト７はガラス繊維織布製にして、ベルト面にテフ
ロン加工を施している。

一方、不織布テープ等にシリコン液等の接着剤
を除去するクリーニング剤を塗布したり、含浸し
たクリーニングテープ８を取り付ける取付軸９と
このクリーニングテープ８を適宜巻き取る巻取軸
１０とよりなるベルトクリーニング機構１１を形
成する。（テープ巾はベルト巾に合わせると良
い。） 図面の巻取軸１０はラチエツト歯１２とラチエ
ツト爪１３とよりなる逆転防止付で手動により少
しずつ巻き取つて行く場合を図示している。

このベルトクリーニング機構１１を下部コンベ
アベルト４と上部コンベアベルト７の送り出し側
の外側上下に設けると共にこの取付軸９と巻取軸
１０との間にクリーニングテープ８を介して下部
コンベアベルト４、上部コンベアベルト７のベル
ト面に圧接される圧接ローラ１４を設ける。

図中１５は下部ヒータ、１６は上部ヒータ、１
７は下部しわ取りローラ、１８は上部しわ取りロ
ーラである。

本考案は上述の様に構成したから下部コンベア
ベルト４と上部コンベアベルト７の送り込み側よ
り表生地と裏芯地とを重合させた重合部材１９を
送り込みすると下部コンベアベルト４と上部コン
ベアベルト７間を通過時に加熱されて裏芯地側の
接着剤が溶解する。

そして下部加圧ローラ３と上部加圧ローラ６間
を通過する時にこの重合部材１９は加圧接着さ
れ、接着製品となつて送り出し側より送り出され
る。

この加圧接着作業時には、当然にじみ出たり、
はみ出した接着剤やゴミ、綿屑、糸屑等がベルト
面に付着することになるが、その都度いちいち機
械を停止させて除去することは作業能率を低下さ
せる欠点があつた。

また、棒の先にクリーニング剤を含浸させた
り、塗布した圧接部材を設けてベルト面に圧接し
てクリーニングしても良いが危険性があつた。

この点、本考案は、クリーニングテープ８の一
部が圧接ローラ１４によつて下部コンベアベルト
４、上部コンベアベルト７のベルト面に圧接して
いるからこのクリーニングテープ８に含浸された
り、塗布されているクリーニング剤によつて接着
剤やゴミ、綿屑、糸屑等を拭き取る或るいはこす
り取るようにしてクリーニングするから在来のよ
うに機械を停止させてクリーニングすることなく
連続接着プレス中に而かも自動的にクリーニング
が出来る作業性に秀れた連続接着プレス機のコン
ベアベルトのクリーニング装置になる。

このクリーニングテープ８の一部が損傷した
り、摩耗したりしてクリーニング効果がなくなつ
たら巻取軸１０を少し回動してクリーニングテー
プ８の位置をずらしてやることにより再びクリー
ニングが出来ると共にクリーニングテープ８全体
がなくなつたら新しい巻玉テープに取り替えれば
良い。この巻取軸１０も手動ではなく自動的に少
しずつ巻き取るように設計しても良い。

かように本考案は、自動的にベルト面に付着し
た接着剤、ゴミ、綿屑、糸屑等をきれいにクリー
ニングする作業性に秀れた連続接着プレス機のコ
ンベアベルトのクリーニング装置を提供すること
になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の一部を切欠ける正面図、第２
図はクリーニング機構の正面図である。 ４……下部コンベアベルト、７……上部コンベ
アベルト、８……クリーニングテープ、９……取
付軸、１０……巻取軸、１１……ベルトクリーニ
ング機構、１４……圧接ローラ、１９……重合部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部コンベアベルト上に上部コンベアベルトを
   対設し、この下部コンベアベルトと上部コンベア
   ベルト間に接着しようとする重合部材を送り込み
   し、この重合部材を下部コンベアベルトと上部コ
   ンベアベルト間を通過させる時に加熱しながら加
   圧接着して接着製品を作り出す連続接着プレス機
   において、巻状のクリーニングテープを取り付け
   る取付軸とこのクリーニングテープを巻き取る巻
   取軸とよりなるベルトクリーニング機構を下部コ
   ンベアベルトと上部コンベアベルトの送り出し側
   に設け、この取付軸と巻取軸との間にクリーニン
   グテープを下部コンベアベルト、上部コンベアベ
   ルトのベルト面に圧接する圧接ローラを設けた事
   を特徴とする連続接着プレス機のコンベアベルト
   のクリーニング装置。