JPH0565125A - バンド式梱包機のバンド供給・引き締め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、常に適正なバンドの引き締め
を行うことができる、寿命の長いバンド供給・引き締め
装置の提供を目的とする。 【構成】 サ−ボモ−タ１に減速機３を連結する。サ−
ボモ−タ１と減速機３との間には高速用電磁摩擦クラッ
チ５を有する伝達装置９を配置し、この伝達装置９とフ
ィ−ドロ−ラ１３とを接続する。減速機３と回転軸２３
とを低速用電磁トゥ−スクラッチ２７を介して接続し、
この回転軸２３の左端部に引き締め用ワンウェイクラッ
チ３１を介してリタ−ンロ−ラ２９を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はバンド式梱包機のバンド
供給・引き締め装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】バンド式梱包機では、まずバンドをア−
チ内のバンドガイドに供給し、その後バンドを高速で引
き締めてバンドガイドから引き出すことにより一次締め
を行う。一次締めの完了に引き続き、バンドを低速で強
力に設定引き締め量まで引き締めて二次締めを行い、梱
包物へのバンド掛け渡し作業を完了する。

【０００３】このバンドの供給及び引き締めを行うバン
ド供給・引き締め装置としては、フィ−ドロ−ラに押し
付けられた摩擦板に、回転軸に設けられた伝達装置を介
して正逆回転型モ−タの高速回転を伝達し、バンドの供
給及び一次締めを行い、二次締めは、前記回転軸に引き
締め用ワンウェイクラッチを介して取り付けられたリタ
−ンロ−ラに、正逆回転型モ−タに連結された減速機の
高トルク回転を伝達して行うものが知られている。一次
締めの完了から二次締めにかけては、フィ−ドロ−ラと
摩擦板との間にすべりが生じ、バンドはリタ−ンロ−ラ
によって強力に引き締められて二次締めが完了する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このバンド供給・引き
締め装置は、一次締めから二次締めへの移行過程で衝撃
的動作が生じないという利点を有するものであるが、構
成が複雑であり、またフィ−ドロ−ラと摩擦板との間の
すべりを利用するため、これらの摩耗が比較的早くたび
たび部品交換をしなくてはならない。また、フィ−ドロ
−ラに摩擦板を強力に押し付けておくことができないの
で、温度などの環境条件の変化によってフィ−ドロ−ラ
と摩擦板との間の摩擦力が不足して一次締め段階におい
て適正なバンドの引き締めが行われないおそれがある。

【０００５】そこで本発明は、簡単な構成で、常に適正
なバンドの引き締めを行うことができる、寿命の長いバ
ンド供給・引き締め装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、サ−ボモ−タと、このサ−ボモ−タに連結
された減速機と、この減速機に低速用電磁クラッチを介
して接続された回転軸と、この回転軸に引き締め用ワン
ウェイクラッチを介して取り付けられたリタ−ンロ−ラ
と、このリタ−ンロ−ラと協働してバンドを送りかつ引
き戻すフィ−ドロ−ラと、を用い、前記フィ−ドロ−ラ
を前記サ−ボモ−タ側に構成された高速用電磁クラッチ
を有する伝達装置に接続するという手段を採用する。

【０００７】

【作用】サ−ボモ−タの一方向への回転及び高速用電磁
クラッチの作用によってフィ−ドロ−ラは送り方向に回
転し、バンドがバンドガイドに供給される。サ−ボモ−
タの他方向への回転及び高速用電磁クラッチの作用によ
ってフィ−ドロ−ラは引き戻し方向に回転し、バンドが
高速で引き締められる。これらの過程で低速用電磁クラ
ッチは解除状態にある。

【０００８】サ−ボモ−タ・減速機の回転及び低速用電
磁クラッチの作用により回転軸は引き戻し方向に回転
し、引き締め用ワンウェイクラッチを介してリタ−ンロ
−ラは引き戻し方向に回転する。この過程で高速用電磁
クラッチは解除状態にある。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１０】図１は本発明に係るバンド供給・引き締め
装置の構成要素間の結合関係を示す図である。

【００１１】サ−ボモ−タ１には減速機３が連結され、
このサ−ボモ−タ１と減速機３との間には、高速用電磁
摩擦クラッチ５及びプ−リ７とから構成された伝達装置
９が配置されている。プ−リ７は高速用電磁摩擦クラッ
チ５の作動によってサ−ボモ−タ１とともに回転し、固
定軸１１に回転自在に取り付けられた鉄製フィ−ドロ−
ラ１３に固定されているプ−リ１５に、Ｖベルト１６
（図２参照）を介して高速回転を伝達する。

【００１２】減速機３の出力軸１７にはスプロケット１
９が固定され、このスプロケット１９は、支持部材２
１，２１に回転自在に支持された回転軸２３に取り付け
られているスプロケット２５と、チェ−ン２６（図２参
照）を介して接続されている。スプロケット２５は、回
転軸２３に回転自在に取り付けられているが、低速用電
磁トゥ−スクラッチ２７の作動により減速機３の出力軸
１７の高トルク回転を回転軸２３に伝達する。

【００１３】回転軸２３の左端部にはゴム製リタ−ンロ
−ラ２９が取り付けられ、このリタ−ンロ−ラ２９と回
転軸２３との間には引き締め用ワンウェイクラッチ（回
転軸２３がバンドを引き戻す方向に回転するときに作動
する）３１が構成されている。

【００１４】したがって、サ−ボモ−タ１が正転して高
速用電磁摩擦クラッチ５が作動すると、フィ−ドロ−ラ
１３はバンドを高速で送ってバンドガイド（図示せず）
に供給する。このときリタ−ンロ−ラ２９はバンドを送
る方向に回転し引き締め用ワンウェイクラッチ３１が作
動するが、低速用電磁トゥ−スクラッチ２７は解除状態
にあるので回転軸２３は自由に回転する。

【００１５】バンドの供給が完了しサ−ボモ−タ１が逆
転すると、フィ−ドロ−ラ１３はバンドを高速で引き戻
し一次締めが行われる。このときリタ−ンロ−ラ２９は
回転軸２３に対して自由に回転する。

【００１６】一次締めの完了が検出されると、高速用電
磁摩擦クラッチ５が解除されサ−ボモ−タ１が停止す
る。そして低速用電磁トゥ−スクラッチ２７が作動し、
サ−ボモ−タ１は再び逆転する。減速機３の出力軸１７
は入力軸に対して逆方向に回転するよう構成されている
ので、回転軸２３はバンドを引き戻す方向に回転し、引
き締め用ワンウェイクラッチ３１の作用によってリタ−
ンロ−ラ２９は高トルクで回転して回転自在なフィ−ド
ロ−ラ１３とともにバンドを強力に引き戻す。

【００１７】サ−ボモ−タ１への負荷が設定値に達する
とサ−ボモ−タ１は停止して二次締めが完了する。その
後バンドの切断・溶着が行われ梱包作業が完了する。

【００１８】図２はバンド供給・引き締め装置の概略的
側面図である。

【００１９】送り込みガイド３３から送り込まれたバン
ドはフィ−ドロ−ラ１３とリタ−ンロ−ラ２９との間を
通り送り出しガイド３５からバンドガイドに案内され
る。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバン
ドの供給・引き締め装置は構成が簡単であり、かつ環境
条件が変化しても常に適正なバンドの引き締めが行え
る、寿命の長いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るバンド供給・引き締め装置の構成
要素間の結合関係を示す図である。

【図２】バンド供給・引き締め装置の概略的側面図であ
る。

【符合の説明】

１ サ−ボモ−タ ３ 減速機 ５ 高速用電磁摩擦クラッチ（高速用電磁クラッ
チ） ９ 伝達装置 １３ フィ−ドロ−ラ ２３ 回転軸 ２７ 低速用電磁トゥ−スクラッチ（低速用電磁クラ
ッチ） ２９ リタ−ンロ−ラ ３１ 引き締め用ワンウェイクラッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サ−ボモ−タと、このサ−ボモ−タに連
   結された減速機と、この減速機に低速用電磁クラッチを
   介して接続された回転軸と、この回転軸に引き締め用ワ
   ンウェイクラッチを介して取り付けられたリタ−ンロ−
   ラと、このリタ−ンロ−ラと協働してバンドを送りかつ
   引き戻すフィ−ドロ−ラと、を有して構成され、 前記フィ−ドロ−ラは、前記サ−ボモ−タ側に構成され
   た高速用電磁クラッチを有する伝達装置に接続されてい
   ることを特徴とするバンド式梱包機のバンド供給・引き
   締め装置。