JPH01238971A

JPH01238971A - 熱転写プリンタの紙送り機構

Info

Publication number: JPH01238971A
Application number: JP6754088A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Hirano; 平野　精一
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 1988-03-22
Filing date: 1988-03-22
Publication date: 1989-09-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業の利用分野１本発明は、熱転写インクフィルムと記録紙をヘッドとプ
ラテンにて挟圧し、プリントを行なう熱転写プリンタ、
特にラインヘッドを搭載しラインプリントを行なう熱転
写プリンタの紙送り機構に関する。

［従来の技術］本発明にかかわる従来の熱転写プリンタにつき以下に説
明する。

第１図は熱転写プリンタの主な構成を示す図面である。

ｌはインクフィルム、２は記録紙、３はヘッド、４は回
動自在に支持されたプラテンである。記録時（インク転
写時）において、紙送りローラ５は矢印Ｂ方向へ所定速
度にて駆動され、記録紙２は矢印Ｅ方向へ搬送され、同
時にインクフィルム１は、ヘッド３とプラテン４による
挟圧部にて記録紙２より搬送力を得て、かつ巻取コア９
が矢印Ｃ方向へ駆動され、供給コアｌＯに巻回された未
使用のインクフィルム１１０を巻き解きつつ、矢印Ｇ方
向へ搬送される。この間、プラテン４は矢印へ方向へ回
転している。６は紙押えローラ、７．８はガイドローラ
である。一般に、インクフィルム１には、シワ等の搬送
不良によりプリント品質が劣化しない様に、所定量以上
のテンションが必要であり、矢印Ｈ方向へ作用するパッ
クテンションと、矢印Ｇ方向へ作用する巻取りテンショ
ンが附与されている。一方、前述の巻取りテンションは
、巻取りコア９を矢印Ｃ方向へ駆動する巻取りトルクに
より附与される為、巻取りコア９に巻回された使用済み
のインクフィルム１０９の巻回半径が、巻取りコア９の
半径から、図中２点鎖線で示す様に、未使用のインクフ
ィルム１１０の初期における巻回半径とほぼ等しい半径
まで変化する事により、巻取りテンションは大きく変動
し、巻取りテンションは、使用済みのインクフィルム１
０９の巻回径が小さい初期には太き（、巻回径が大きい
終期には小さくなる。従って、インクフィルムｌの終期
においても、前述の様にシワ等の搬送不良を防止すべく
所定の巻取りテンションを確保した場合には、初期にお
ける巻取りテンションは著しく大きなものとなり、ヘッ
ド３とプラテン４による挟圧部にて、記録紙２に矢印へ
方向の引き出し力が作用し、更には、記録紙２が矢印へ
方向に引き出され、紙送りピッチが長くなったり、記録
紙２がヘッド３と紙送りローラ５の間でたるんでしまい
、インクフィルムｌと記録紙２の適正な分離が出来なく
なったりする事によりプリント品質が劣化してしまう、
従来は、前述の原因によるところのプリント品質の劣化
を防止すべく、プラテン４にブレーキ力を附与する方法
が行なわれていた。第３図は、従来の方法の一例を示す
もので、ばねクラッチ２０はプラテン４の中心にインサ
ートされたプラテン軸１１に圧入されており、一端がプ
ラテン４を支持するフレーム２１．２２の一方に固定さ
れている。プラテン４の外周に巻き付けられた記録紙２
が矢印１方向へ搬送されると、プラテン４も同方向に回
転し、同時に、プラテン軸１１はばねクラッチ２０を締
付けを緩める方向へ回動し、ばねクラッチ２０は滑り、
この時の滑り摩擦による負荷が、記録紙２のブレーキ力
として作用する。

〔発明が解決しようとする課題］しかしながら、前述の従来の方法では、以下の課題があ
った。

プラテン４にブレーキ力を附与する事により、附与され
たブレーキ力がそのまま記録紙２の搬送負荷として紙送
りローラ５に附加される為、紙送りローラ５の駆動トル
クを大きくしなくてはならず、紙送り用の駆動モータの
出力増大が必至であり、駆動モータを大型化し、あるい
は消費電力を増加させなくてはならず、プリンタの小型
化、省電力化の弊害となっていた。また、面順次に多色
プリントを行なう様なプリンタにおいては、第１図にお
いて、ヘッド３の押圧を解除し、紙送りローラ５を矢印
り方向へ駆動し、記録紙２をプリント開始位置まで矢印
Ｆ方向へ搬送しなくてはならないが、プラテン４にはブ
レーキ力が附与されている為、逆回転せず、プラテン４
の周辺にて記録紙２のジャミングが発生する等の不良の
原因となっていた。

〔課題を解決するための手段］本発明はかかる課題を解決するもので、紙送りローラと
プラテンがトルクリミッタを介し、プラテンが紙送りロ
ーラと記録紙を同一方向へ搬送する方向へ回動すべく動
力伝達され、かつ前記プラテンの周速が前記紙送りロー
ラの周速よりわずかに遅い事を特徴とし、トルクリミッ
タかばねクラッチを使用している事を特徴とする。　　
　゛［作　用１本発明によれば、記録時には、プラテンが記録紙により
紙送りローラと等しい周速で回動するのに対し、トルク
リミッタはプラテンを紙送りローラよりわずかに遅い周
速で回動させるべく動力伝達している為、トルクリミッ
タの紙送りローラ側とプラテン側にて速度差が生じ、ト
ルクリミッタが作動して、トルクリミッタにより規定さ
れたトルクがプラテンのブレーキ力として作用する。−
方、トルクリミッタの紙送りローラ側には、前述のトル
クが紙送りローラを駆動する力として作用する為、実際
に紙送りローラには、速度差分だけの動力を附加するだ
けで済み、駆動モータの出力をわずかに増やすだけでよ
い、また、記録紙を逆戻し方向へ搬送する場合には、プ
ラテンに負荷がかかっていないので、プラテンは、紙送
りローラと同じ方向へ回動し、プラテン周辺にて記録紙
がジャミングする事はない。

［実　施　例］本発明による一実施例を、第１図、第２図により説明す
る。

第１図は熱転写プリンタの主な構成を示す図面であり、
ｌはインクフィルム、２は記録紙、３はヘッド、４はプ
ラテン、５は紙送りローラ、６は紙押えローラ、７．８
はガイドローラ、９は巻取りコア、ｌＯは供給コアであ
る。第２図は、第１図に示された主な構成における、本
発明による紙送り機構の構成と動作を説明する図面であ
り、主な構成要素は第１図に準する。第２図において、
１１はプラテン４の中心軸をなすプラテン軸、１２はプ
ラテン軸に圧入されプラテン４が矢印六方向に回動する
際に係合ｙ？ｉＩ　２１を停止せしめると緩みプラテン
軸１２と滑る様なコイル巻方向をしたばねクラッチ、１
３はばねクラッチ１２の係合ｆｇ　１２１と係合部１３
１にて一体的に回動する様に係合しプラテン軸１１に回
動自在に軸支されたプラテン歯車、１４は紙送りローラ
５に固着され一体的に回動するブレーキ歯車、１５はプ
ラテン歯車１３及びブレーキ歯車１４に噛合する伝達歯
車、１６は紙送りローラ５に固着され一体的に回動する
紙送り歯車、１７はモータ歯車、１８はモータであり、
モータ１８の駆動力は、モータ歯車１７、紙送り歯車１
６を介し、紙送りローラ５に伝達される。プラテン歯車
１３とブレーキ歯車の歯数は、ばねクラッチＩ２が作動
しない（プラテン軸１１と滑らない）場合には、プラテ
ン４の周速ｖｌは、紙送りローラ５の周速Ｖθよりわず
かに遅くなる様に設定されている。

かかる構成において、記録時には、紙送りローラ５は矢
印Ｂ方向に周速Ｖθにて回動し記録紙２は矢印Ｅ方向へ
Ｖθの速度にて搬送され、プラテン４は記録紙２により
矢印六方向へ周速■θにて回動する。一方、ブレーキ歯
車１４も紙送りローラ５と一体的に矢印Ｂ方向へ回動す
るので、プラテン歯車１３とばねクラッチ１２も、プラ
テン４と同じく矢印六方向へ回動する。しかしながら、
前述した様に、プラテン歯車１３とばねクラッチ１２は
、プラテン４の周速がｖｌ（＜ｖθ）となる様な速度で
回動している為、はねクラッチ１２に対し、プラテン軸
１１は相対的に矢印Ａ方向へ回動する事になり、ばねク
ラッチ１２は緩み、プラテン軸１１との間に滑りが生じ
る。この滑りによる摩擦負荷は、プラテン４のブレーキ
力とじて作用し、インクフィルムｌの過大な巻取りテン
ションによる記録紙２の引き出しを防止出来る。−方、
この摩擦負荷は、ばねクラッチ１２、プラテン歯車１３
、伝達歯車１５、ブレーキ歯車１４を介し、紙送りロー
ラ５の矢印Ｂ方向への駆動力として作用する。従って、
プラテン軸１１とばねフランチ１２の間に生じる摩擦負
荷をＴとすると、紙送りローラ５で増加する負荷へＴは
、ΔＴ　＝　Ｔ　Ｘ　（１−ｖ　１　／　ｖθ）第１式
となり、ｖｌは■θに対しわずかに小さいだけなので、
増加負荷ΔＴは極めて小さくなり、紙送りモータ１８の
出力をわずかに増やすだけでよい。

また、面順次に多色プリントを行なうべく、紙送りロー
ラ５を矢印り方向に回動し、記録紙２を矢印Ｆ方向へ搬
送する場合、ブレーキ歯車１４も矢印り方向へ回動し、
ブレーキ歯車１３とばねクラッチ１２は矢印Ｊ方向へ回
動する。従来の技術において前述した様に、この時、ヘ
ッド３はプラテン４と押圧を解除されているので、プラ
テン４には負荷はなく、ばねクラッチ１２とプラテン軸
１１の間は滑らずに、プラテン４も矢印Ｊ方向へ回動す
る０紙送りローラ５の周速及び記録紙２の搬送速度に対
し、プラテン４の周速は遅くなるが、その差はわずかで
あり、記録紙２はプラテン４の周辺に溜まる事なく、矢
印Ｆ方向へ移動する。

［発明の効果１以上述べた様に、本発明によれば、以下の効果がある。

記録紙の搬送不良によるプリント品質の劣化を防止すべ
く、プラテンにブレーキ力を附与しても、紙送りローラ
の負荷はわずかじか増加しない為、紙送り用の駆動モー
タの出力を大きくする為にモータの消費電力を太き（し
たり、大型化する必要かなく、プリンタの省電力化、小
型化、更には低価格化が図れる。また、面順次に多色プ
リントを行なう場合にも、記録紙の逆戻し時にもジャミ
ング等が発生せず、信頼性の高いプリンタを提供出来る
。

【図面の簡単な説明】

第１図は熱転写プリンタの主な構成を示す図、第２図は
本発明による紙送り機構の構成と動作を説明する図、第
３図は従来の方法を示す図である。ｌ・・・インクフィルム２・・・記録紙３・・・ヘッド４・・・プラテン５・・・紙送りローラ６・・・紙押えローラ７・・・ガイドローラ８・・・ガイドローラ９・・・巻取りコア１０・・・供給コア１１・・・プラテン軸１２・・・ばねクラッチ１３・・・プラテン歯車１４・・・ブレーキ歯車１５・・・伝達歯車１６・・・紙送り歯車１７・・・モータ歯車１８・・・モータ２０・・・はねクラッチ２１・・・フレーム２２・・・フレーム以上７：インク７４ルハ２：ちｔ傭地３：へ−１１′ ４ニア：７テン第１図２：を亡１０拗４：ｑ”ｔ”＊つ２０：１＄’ｈ７〜す第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）記録紙をヘッドとプラテンの間に狭圧し、プリン
トを行なう熱転写プリンタの紙送り機構において、前記
記録紙を搬送する紙送りローラとプラテンがトルクリミ
ッタを介し、前記プラテンが前記紙送りローラと前記記
録紙を同一方向へ搬送する方向へ回動すべく動力伝達さ
れ、かつ前記プラテンの周速が前記紙送りローラの周速
よりわずかに遅い事を特徴とする熱転写プリンタの紙送
り機構。
（２）前記トルクリミッタにおいて、ばねクラッチを使
用している事を特徴とする請求項１記載の熱転写プリン
タの紙送り機構。