JPH056492U - 自動可変警告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本考案は太陽電池及び蓄電池または商用電源を電源とし
て自動可変する警告装置内の自発光部分をＥＬ（エレク
トロルミネッセンス）を使用したもので、薄くかつ軽量
にして均一な発光照度をもつものとして字幕装置と連動
して文字・図柄が可変する警告装置である。 【目的】 本考案は道路交通安全施設として気温の変化
（例えば路面凍結時）に応じて自動的に表示部が可変し
て走行車両に警告を発することを目的とする。 【構成】 筐体内にＥＬ（エレクトロルミネッセンス）
を使用した自発光表示部とその前後を外周に沿って回転
する字幕装置を有し、温度センサーの信号によって字幕
を回転させる駆動部と、それを制御する制御部からな
り、電源に太陽電池及び蓄電池または商用電源が使用さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、路面凍結のおそれがある地域、強風にさらされるおそれがある地域 、豪雨時に警戒を必要とする地域などの道路を路側に設置する自動可変警報装置 の改良に関するものである。

〔従来の技術〕

前記の如き自動可変警報装置として、文字部全部を反射式シートにてなる字幕 を巻取式としたもの、あるいは、表示文字の一部に固定した発光ダイオードを用 い、他の文字部を反射式とし、さらに前記発光ダイオードの位置に反射式文字板 を上下せしめて可変式としたものがある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

太陽電池又は商用電源を用いた可変表示装置を多く用いられるようになったが 、反射式シートのみを使用した場合には見え方に限界があり、夜間前照灯がすれ 違いビームの場合、あるいは屈曲している道路の場合、車両が近距離に至らない と十分な反射効果を発揮せず、また霧、降雪時等には全く見えず、自発光式灯火 であることが必要とされてきた。一方、一部の文字に発光ダイオードを用いたも のは、構造簡易ではあるが、ドット状のため、警告内容が不明瞭となり、しかも 昼間は、発光ダイオード部の表示文字が識別できない問題点があった。

本考案は、上記の如き従来技術の問題点を改善し、太陽電池を備えたバッテリ ー又は商用電源を電源として、気象環境のいかんに拘らず視認性の良好な自動可 変警告装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は前記の如き目的を達成するため、固定板の表示部に面発光体を用い、 一側面を透明とし他の一側面を反射式文字とした字幕を駆動させて可変にするこ とを特徴とする。

〔作 用〕

本考案においては、光源として面発光体（ＥＬ）を全面又は一部に用いており その上に文字等を印刷した半透過フィルム又は板を被覆して昼間及び夜間の視認 性は良好であり、字幕を駆動することにより容易に可変表示とすることができ、 太陽電池又は商用電源を電源とする警報装置として十分な効果を発揮することが できる。

〔実施例〕

以下添付図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。

第１図は、本考案の自動可変警告装置の一部を切欠きした側面図、第２図は同 じく正面図、第３図は面発光体を用いた表示文字部の一部を拡大した正面図及び 側面図である。

これらの図において、１は支柱、２は該支柱に取付けられた筐体を示し、この 筐体の上部には太陽電池３がとりつけられ、その太陽電池により得た電力をバッ テリー１３に貯えられるようになっている。前記筐体内には固定表示部５が設け られ、さらに固定表示部５は表示文字５ａ、半透過フィルム又は板５ｂ、基板５ ｃ及び面発光体６その他より構成されている。

固定表示部５をとりまくように表示幕７が上下に設けたローラ９を介して設け られており当該字幕シート７の一側面は透明フィルム部分７’となっており、対 応する反対の一側面には反射シートにてなる表示文字８が表示幕７に貼付されて いる。

これらの面発光体６の発光によって浮き出して見える表示文字５ａおよび反射 シートによる表示文字８は、いずれも前面のフロントガラス４を透して視認し得 るようにしてある。また、筐体２の上部前面に複数の発光ダイオードが配設され 、夜間点滅する点滅灯１２が備えられている。また１４は制御部、１５はセンサ ーで、この実施例の場合は凍結警報を発するものであって、センサー１５は温度 センサーである。また、１０は表示幕７の透明フィルム部７’および反射式表示 文字８を入れ替えるための駆動用のモータであり、１１の伝達ベルトを介してロ ーラ９で作動させるようになっている。なお表示文字８は所望の文字、例えば「 走行注意」「カーブ注意」などを形成させる。

この実施例の場合センサー１５が例えば当該センサーが検出温度に設定された 値を検出すると、制御部１４に備えた駆動回路に入力してモータ１０を駆動し、 表示文字８が前面に表示されている場合には表示幕が回転して透明フィルム７側 となり、半透明フィルム又は板に印刷又は貼付された表示文字５ａが現われるよ うになっており、夜間は制御部１４の中の点滅発信回路が作動して面発光体６が 点滅発光して表示文字が遠方より視認できる。この場合の点滅作動は夜間のみの 作動とするか、あるいは昼夜間の作動とするか、または点滅灯１２と連動作動さ せるかは、電気回路によって自由に設定できる。

〔考案の効果〕 このように平常時は反射性シートにてなる表示文字、例えば「走行注意」が表 示されており、気象環境の変化、例えば外気温度が凍結温度に低下したとき、表 示文字５ａ、例えば「凍結注意」の表示が現われ夜間は面発光体が発光点滅する ことにより、表示文字５ａの良好な視認性を得ることができる。しかも構造簡易 で、交通の安全施設として十分にその目的を達成できる自動可変警告装置の実現 をはかることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による自動可変警告装置の一部を切欠し
た側面図、第２図は同じく正面図、第３図は表示文字部
の一部を切欠拡大した正面図及び側面図である。第４図
は凍結警告時の表示例、第５図はその平常時の表示例で
ある。 １……支柱、 ２……筐体、 ３……太陽電池、 ４…
…フロントガラス、５……固定表示部、 ５ａ……表示
文字、 ５ｂ……半透過フィルム、５ｃ…… 基板、
６……面発光体、 ７……字幕シート、 ７’……透
明フィルム、８……反射式表示文字、 ９……駆動ロー
ラ、 １０……モータ、１２……点滅灯、１３……バッ
テリー、 １４……制御部、 １５……温度センサー、
１６……文字表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０９Ｆ 13/16 Ａ 7319−5Ｇ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 〔請求項１〕太陽電池によって得た電力を蓄えた蓄電池
   又は商用電源を電源とした自動可変警告装置内に固定表
   示部を設け、その前後の外周に沿って上下方向に回転す
   るエンドレスの字幕シートの半分を透明とし、他の半分
   には反射式表示文字を貼付せしめ、気象状況を検知する
   センサーから送られた信号によって字幕を駆動できる構
   造としたもので、必要時に面発光体（ＥＬ）を発光させ
   て所要文字を表示させることを特徴とした自動可変警告
   装置。