JPH0564659U

JPH0564659U - パネルヒータ

Info

Publication number: JPH0564659U
Application number: JP775292U
Authority: JP
Inventors: 吉雄秋山
Original assignee: 東芝機器株式会社
Priority date: 1992-01-27
Filing date: 1992-01-27
Publication date: 1993-08-27

Abstract

(57)【要約】【目的】パネルヒータによる輻射暖房時は広面積で採
暖ができ、不使用時はコンパクトに収納できる。しかも
通電初期においては温風ヒータにより素早く温度を立ち
上げ快適な暖房が行われるパネルヒータを提供すること
を目的とする。【構成】置台１と、この置台１の上部に設けられた温
風ヒータ３と、この温風ヒータの３上部に設けられた主
パネルヒータ１０と、この主パネルヒータ１０の両側に
開閉自在に夫々取付けられた副パネルヒータ１２を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、室内の床などに設置され採暖に供されるパネルヒータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、使用時に主パネルヒータに対して副パネルヒータを広げ発熱面積を広くして採暖することができ、不使用時は副パネルヒータを折り畳んでコンパクトに収納できるようにしたパネルヒータは、例えば、実開昭５１−２５１５４号公報の第４図に示されるように、前面に発熱体を有する複数個のパネルを互いに回転自在に連結し、床に対し直接設置するようになっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記のように構成したパネルヒータでは、発熱面積を広くして使用したり、不使用時折り畳む際の回転操作時、床に直接パネルが設置されているため、スムースにパネルが回転せず操作性が悪い。また、パネルヒータのみの構成であるため通電初期の速熱性に欠けるなどの欠点があった。

【０００４】本考案は、このような点に着目してなされたもので、副パネルヒータの開閉操作および、速熱性などが向上するパネルヒータを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような目的を達成するために、置台と、この置台の上部に設けられた温風ヒータと、この温風ヒータの上部に設けられた主パネルヒータと、この主パネルヒータの両側に開閉自在に夫々取付けられた副パネルヒータとを設けたものである。

【０００６】

【作用】本考案は、使用時は主パネルヒータに重合されていた副パネルヒータを開き広面積で採暖に供される。不使用時は副パネルヒータを閉じコンパクトに収納できる。また副パネルヒータの開き角度を調節することにより輻射方向を自由に調節することができる。また、副パネルヒータは床面より所定間隔を置いて上方にあるため、その副パネルヒータの開閉に際してはスムースに操作が行われる。また、通電初期においては温風ヒータにより素早く温度を立ち上げ快適な暖房が行われる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１ないし図５を参照して説明する。

【０００８】１は置台で、この置台１の上部には縦長矩形状の本体ケース２が取付けられている。この本体ケース２の内部の下方前方にはセラミックヒータ等の温風ヒータ３が設けられていると共に、中央部には前記温風ヒータ３に送風するモータ４とファン５からなる送風機６が設けられている。また、前記本体ケース２の前面側には反射板７が設けられ、この反射板７の前方には左右に２枚に分割された縦長矩形状の面状の発熱体８，８と、ラス網からなる保護ガード９，９とから構成される主パネルヒータ１０が設けられている。

【０００９】さらに、前記本体ケース２の左右両側には前記主パネルヒータ１０に対して支えアーム１１，１１…を介して開閉自在に夫々取付けられた副パネルヒータ１２，１２が設けられている。この副パネルヒータ１２，１２は、ケース１３，１３の内部に反射板１４，１４が設けられていると共に、前記面状の発熱体８と略等しい形状の副発熱体１５，１５とラス網からなる保護ガード１６，１６とから構成されている。１７，１７は安全スイッチで右側の発熱体８と右側の副発熱体１５と、左側の発熱体８と左側の副発熱体１５とを夫々開閉するもので、前記本体ケース２の内部の左右に設けられ前記副パネルヒータ１２，１２の開閉動作に連動する支えアーム１１，１１に応動して開閉するものである。そして左右の副パネルヒータ１２，１２が閉じている状態では発熱体８，８及び副発熱体１５，１５は全てオフし、左右の副パネルヒータ１２，１２が開いてる状態では全てオンするものである。なお、１８，１８は前記副パネルヒータ１２，１２に設けられた取手である。また、１９は本体ケース２の上部前面に設けられた電源スイッチ等を有する操作パネルである。

【００１０】しかして、このように構成されたパネルヒータの使用に際しては、図１及び図４に示される状態から副パネルヒータ１２，１２を開いて図２及び図５の状態にすると、支えアーム１１，１１が安全スイッチ１７，１７から外れ安全スイッチ１７，１７がオンし、発熱体８，８及び副発熱体１５，１５は全て通電発熱して主パネルヒータ１０と副パネルヒータ１２，１２とで広面積での輻射暖房に供される。また、副パネルヒータ１２は安全スイッチ１７から外れた１２０度〜１８０度の範囲でオンとなり、その範囲で輻射角度が可変できる。また、左右いずか一方の副パネルヒータ１２のみを開いて片側のみの主・副パネルヒータに通電することもできる。

【００１１】また、通電初期においては温風ヒータ３及びモータ４に通電して温風により素早く温度を立ち上げ快適な暖房が行われる。次に不使用時には副パネルヒータ１２，１２を折り畳むと、この折り畳み動作に連動して支えアーム１１が安全スイッチ１７をオフし、発熱体８，８及び副発熱体１５，１５は全て断電し発熱が停止され安全が確保されると共に、図１及び図５の状態に戻りコンパクトに収納される。また、副パネルヒータ１２，１２は床面より所定間隔を置いて上方にあるため、その副パネルヒータ１２，１２の開閉に際してはスムースに操作が行われる。なお、パネルヒータ単独及び温風ヒータ単独の使用も可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、パネルヒータによる輻射暖房時は副パネルヒータの開放により広面積で採暖ができると共に、不使用時は副パネルヒータを閉じコンパクトに収納できる。また、副パネルヒータの開閉に際しては副パネルヒータが床面より所定間隔を置いて上方にあるため、その開閉操作がスムースに行われる。さらに、通電初期においては温風ヒータにより素早く温度を立ち上げ快適な暖房が行われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のパネルヒータの一実施例を示すパネル
ヒータ収納時の正面図である。

【図２】そのパネルヒータの開放時の正面図である。

【図３】そのパネルヒータの拡大縦断面図である。

【図４】そのパネルヒータの収納状態を示す拡大横断面
図である。

【図５】そのパネルヒータの開放状態を示す拡大横断面
図である。

【符号の説明】

１置台３温風ヒータ 10 主パネルヒータ 12 副パネルヒータ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】置台と、この置台の上部に設けられた温
風ヒータと、この温風ヒータの上部に設けられた主パネ
ルヒータと、この主パネルヒータの両側に開閉自在に夫
々取付けられた副パネルヒータとを設けたことを特徴と
するパネルヒータ。