JPH0564636B2 - - Google Patents

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JPH0564636B2
JPH0564636B2 JP8487785A JP8487785A JPH0564636B2 JP H0564636 B2 JPH0564636 B2 JP H0564636B2 JP 8487785 A JP8487785 A JP 8487785A JP 8487785 A JP8487785 A JP 8487785A JP H0564636 B2 JPH0564636 B2 JP H0564636B2
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JP
Japan
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fluorouridine
deoxy
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group
ethyl
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JP8487785A
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Fumitaka Goto
Koichi Niihama
Junichi Namikawa
Junichiro Ootsubo
Yoshiaki Manabe
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は新規なる5−フルオロウリジン誘導体
の製造法に関する。 発明の構成 本発明で得られる5−フルオロウリジン誘導体
は一般式 〔式中Rはフエニル環上に低級アルキル基、低
級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる置
換基を有することのあるフエニル低級アルキル基
又は置換基として低級アルキレンジオシ基又はフ
エニル基を有するフエニル低級アルキル基を示
す。〕 で表わされる。上記の化合物(1)は優れた制癌作用
等を有し、抗腫瘍剤等の医薬として極めて有用で
ある。 本発明者等は2′−デオキシ−5−フルオロウリ
ジンの抗腫瘍強化向上及び低毒性化を企てるべく
鋭意検討を重ねた結果、該2′−デオキシ−5−フ
ルオロウリジンの3′位を特定の、置換基を有しも
しくは有さないフエニル低級アルキル基で置換し
た新規な化合物を簡単な操作で、より収率よく製
造する方法を開発するのに成功し、本発明を完成
するに至つた。 即ち、本発明の特徴とする所は、一般式 〔式中Rは上記と同様の意味を表わす。〕 で表わされる化合物を加水分解反応させて上記一
般式(1)で表わされる目的の5−フルオロウリジン
誘導体を得る点にある。 本発明方法により得られる上記一般式(1)で表わ
される5−フルオロウリジン誘導体において、R
で定義される置換フエニル低級アルキル基の置換
基としての低級アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を、低級アル
コキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等の
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基
を、またハロゲン原子としては、フツ素、塩素、
臭素、沃素原子を夫々例示できる。フエニル環上
に上記置換基を有することのあるフエニル低級ア
ルキル基としては、上記置換基の1〜3個を有す
ることのあるフエニル基と炭素数1〜6のアルキ
レン基例えばメチレン、エチレン、トリメチレ
ン、1−メチルエチレン、テトラメチレン、2−
メチルトリメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメ
チレン基等とが結合したフエニルアルキル基を例
示できる。その具体例は次に示す通りである。 ベンジル、2−メチルベンジル、3−メチルベ
ンジル、4−メチルベンジル、2−エチルベンジ
ル、3−エチルベンジル、4−エチルベンジル、
2−プロピルベンジル、3−プロピルベンジル、
4−プロピルベンジル、2−ブチルベンジル、3
−ブチルベンジル、4−ブチルベンジル、2−t
−ブチルベンジル、3−t−ブチルベンジル、4
−t−ブチルベンジル、2−ペンチルベンジル、
3−ペンチルベンジル、4−ペンチルベンジル、
2−ヘキシルベンジル、3−ヘキシルベンジル、
4−ヘキシルベンジル、2,3−ジメチルベンジ
ル、2,4−ジメチルベンジル、2,5−ジメチ
ルベンジル、2,6−ジメチルベンジル、3,4
−ジメチルベンジル、3,5−ジメチルベンジ
ル、2,3,4−トリメチルベンジル、2,4,
5−トリメチルベンジル、2,3,5−トリメチ
ルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、
3,4,5−トリメチルベンジル、2,3−ジエ
チルベンジル、2,4−ジエチルベンジル、2,
5−ジエチルベンジル、2,6−ジエチルベンジ
ル、2,4,6−トリエチルベンジル、2,4−
ジプロピルベンジル、3,4,5−トリエチルベ
ンジル、3−メチル−4−エチルベンジル、1−
フエニルエチル、2−フエニルエチル、2−フエ
ニル−1−メチルエチル、1−(2−メチルフエ
ニル)エチル、2−(2−メチルフエニル)エチ
ル、2−(3−メチルフエニル)エチル、2−(4
−メチルフエニル)エチル、1−(2,4−ジメ
チルフエニル)エチル、2−(2,4−ジメチル
フエニル)エチル、1−(2,4,6−トリメチ
ルフエニル)エチル、2−(2,4,6−トリメ
チルフエニル)エチル、3−フエニルプロピル、
3−(4−メチルフエニル)プロピル、4−フエ
ニルブチル、4−(2−メチルフエニル)ブチル、
5−フエニルペンチル、5−(3−メチルフエニ
ル)ペンチル、6−フエニルヘキシル、6−(4
−メチルフエニル)ヘキシル、2−メトキシベン
ジル、3−メトキシベンジル、4−メトキシベン
ジル、2,3−ジメトキシベンジル、2,4−ジ
メトキシベンジル、2,5−ジメトキシベンジ
ル、3−メトキシ−4−エトキシベンジル、2,
6−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベ
ンジル、3,5−ジメトキシベンジル、2,3,
4−トリメトキシベンジル、2,4,5−トリメ
トキシベンジル、2,3,5−トリメトキシベン
ジル、2,4,6−トリメトキシベンジル、3,
4,5−トリメトキシベンジル、2−エトキシベ
ンジル、4−プロポキシベンジル、3−ブトキシ
ベンジル、2−t−ブトキシベンジル、3−ペン
チルオキシベンジル、4−ヘキシルオキシベンジ
ル、2,3−ジエトキシベンジル、1−(4−メ
トキシフエニル)エチル、2−(3,4−ジメト
キシフエニル)エチル、3−(4−メトキシフエ
ニル)プロピル、4−(2−メトキシフエニル)
ブチル、5−(4−メトキシフエニル)ペンチル、
6−(4−メトキシフエニル)ヘキシル、6−
(3,4,5−トリペンチルオキシフエニル)ヘ
キシル、2−フルオロベンジル、3−フルオロベ
ンジル、4−フルオロベンジル、2,3,ジフル
オロベンジル、2,4−ジフルオロベンジル、
2,5−ジフルオロベンジル、2−フルオロ−3
−クロロベンジル、2−フルオロ−3−ブロモベ
ンジル、2,6−ジフルオロベンジル、2,3,
4−トリフルオロベンジル、2,4,5−トリフ
ルオロベンジル、2,3,5−トリフルオロベン
ジル、2,4,6−トリフルオロベンジル、3,
4,5−トリフルオロベンジル、1−(2−フル
オロフエニル)エチル、2−(2−フルオロフエ
ニル)エチル、3−(3−フルオロフエニル)プ
ロピル、4−(2−フルオロフエニル)ブチル、
5−(2−フルオロフエニル)ペンチル、6−(3
−フルオロフエニル)ヘキシル、2−ブロモベン
ジル、3−ブロモベンジル、4−ブロモベンジ
ル、2,3−ジブロモベンジル、2−ブロモ−3
−フルオロベンジル、2−フルオロ−4−ブロモ
ベンジル、2,4−ジブロモベンジル、2,5−
ジブロモベンジル、2,6−ジブロモベンジル、
2,3,4−トリブロモベンジル、2,4,5−
トリブロモベンジル、2,3,5−トリブロモベ
ンジル、2,4,6−トリブロモベンジル、3,
4,5−トリブロモベンジル、1−(2−ブロモ
フエニル)エチル、2−(2−ブロモフエニル)
エチル、3−(2−ブロモフエニル)プロピル、
4−(3−ブロモフエニル)ブチル、5−(2−ブ
ロモフエニル)ペンチル、6−(4−ブロモフエ
ニル)ヘキシル、2−クロロベンジル、3−クロ
ロベンジル、4−クロロベンジル、2,3−ジク
ロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、2,
5−ジクロロベンジル、2,6,−ジクロロベン
ジル、2−ブロモ−4−クロロベンジル、2−フ
ルオロ−4−クロロベンジル、2,3,4−トリ
クロロベンジル、2,4,5−トリクロロベンジ
ル、2,3,5−トリクロロベンジル、2,4,
6−トリクロロベンジル、3,4,5−トリクロ
ロベンジル、1−(4−クロロフエニル)エチル、
2−(4−クロロフエニル)エチル、3−(2−ク
ロロフエニル)プロピル、4−(4−クロロフエ
ニル)ブチル、5−(3−クロロフエニル)ペン
チル、6−(4−クロロフエニル)ヘキシル、2
−(3,4−ジクロロフエニル)エチル、2−ヨ
ードベンジル、3−ヨードベンジル、4−ヨード
ベンジル、3,4−ジヨードベンジル、3,4,
5−トリヨードベンジル、2−(3−ヨードフエ
ニル)エチル、6−(2−ヨードフエニル)ヘキ
シル基等。 また上記一般式(1)中、Rで定義される置換基と
して低級アルキレンジオキシ基又はフエニル基を
有するフエニル低級アルキル基としては、例えば
2,3−メチレンジオキシベンジル、3,4−メ
チレンジオキシベンジル、2,3−エチレンジオ
キシベンジル、3,4−エチレンジオキシベンジ
ル、3,4−トリメチレンジオキシベンジル、
3,4−テトラメチレンジオキシベンジル、1−
(3,4−メチレンジオキシフエニル)エチル、
2−(3,4−メチレンジオキシフエニル)エチ
ル、3−(3,4−メチレンジオキシフエニル)
プロピル、4−(3,4−メチレンジオキシフエ
ニル)ブチル、5−(3,4−メチレンジオキシ
フエニル)ペンチル、6−(3,4−メチレンジ
オキシフエニル)ヘキシル、3−(3,4−トリ
メチレンジオキシフエニル)プロピル、2−フエ
ニルベンジル、3−フエニルベンジル、4−フエ
ニルベンジル、2(3−フエニルフエニル)エチ
ル、1−(4−フエニルフエニル)エチル、2−
(4−フエニルフエニル)エチル、3−(4−フエ
ニルフエニル)プロピル、4−(4−フエニルフ
エニル)ブチル、5−(4−フエニルフエニル)
ペンチル6−(4−フエニルフエニル)ヘキシル
基等の炭素数1〜4個のアルキレンジオキシ基又
はフエニル基が結合したフエニル基と炭素数1〜
6のアルキレン基とが結合したフエニルアルキル
基を例示できる。 本発明の一般式(2)で表わされる化合物の加水分
解反応は、通常の加水分解触媒、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸塩などの
塩基性化合物、塩酸などの酸の加水分解触媒の存
在下、適当な溶媒中または無溶媒にて行なわれ
る。 使用される溶媒としては、例えば、水、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、または
これらの混合溶媒が挙げられる。該反応は、通常
0〜120℃、好ましくは室温〜100℃にて、1〜24
時間程度で優利に実施できる。 上記本発明方法において原料として利用する一
般式(2)で表わされる化合物は、文献未載の新規化
合物である。該化合物(2)は、式 で表わされる公知の2,5′−アンヒドロ−2′−デ
オキシ−5−フルオロウリジンと一般式 R−X (4) 〔式中Rは、前記と同様の意味を表わし、Xは
ハロゲン原子を表わす。〕 で表わされるハライドとを反応させることにより
収得される。ここでXで表わされるハロゲン原子
としては、フツ素、塩素、臭素、沃素原子を夫々
例示できる。本発明はかかる脱ハロゲン化水素反
応工程を含む前記一般式(1)で表わされる目的化合
物の製法をも提供するものである。 上記式(3)で表わされる化合物と一般式(4)で表わ
される化合物との脱ハロゲン化水素反応は、通常
不活性溶媒中、脱酸剤の存在下に実施される。不
活性溶媒としては、例えば水、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、アミル
アルコール、イソアミルアルコール等のアルコー
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジグライム等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、
ヘキサメチルホスホリツクトリアミド
(HMPA)、N−メチルピロリドン等を例示でき
る。また脱酸剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の水酸化金属化合物、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム等の無機炭酸塩類、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金属な
どの無機塩基、ピリジン、キノリン、トリエチル
アミン等の第3級アミン類等の有機塩基性化合物
を例示できる。 式(3)で表わされる化合物と一般式(4)で表わされ
るハライドとの使用割合は、特に限定はなく、広
範囲から任意に選択することができるが、通常前
者に対して後者を少なくとも等モル量程度、好ま
しくは約等モル〜3倍モル量程度とするのが適当
である。反応は冷却及び加熱条件下のいずれでも
進行するが、通常−30〜100℃程度、好ましくは
0〜50℃の温度にて行なわれるのがよく、一般に
5分〜30時間程度で完結する。かくして一般式(2)
で表わされる原料化合物を収得できる。 上記脱ハロゲン化水素反応に引き続く一般式(2)
の化合物の前記加水分解反応は、該一般式(2)の化
合物を単離するか又は単離せずに行なうことがで
きる。 また、前記原料化合物(2)の製造において用いら
れる式(3)で表わされる2,5′−アンヒドロ−2′−
デオキシ−5−フルオロウリジンは、2′−デオキ
シ−5−フルオロウリジンから得られることが知
られている〔J.Med.Chem.,Vol.21,106(1978)
及びNucleic Acid Chem.,Part1,273(1978)
参照〕。 本発明者らの研究によれば、上記化合物(3)を得
るために利用される2′−デオキシ−5−フルオロ
ウリジンは下記反応工程式−1に示す方法によつ
て非常に有利に製造できることが見い出された。 〔反応工程式−1〕 〔式中Aはフエニル環上にハロゲン原子、ニト
ロ基、低級アルキル基及びアルコキシ基を置換基
として有することのあるベンゾイル基を、R1
びR2はトリ低級アルキルシリル基を、R3、R4
びR5は同一又は異なつて低級アルキル基を、ま
たXはハロゲン原子を示す。〕 上記反応は、一般式(5)で表わされる3,5−ジ
−置換−2−デオキシリボフラノシルハライドと
一般式(6)で表わされるピリミジン誘導体とを、一
般式(7)で表わされる化合物の存在下に縮合させ、
次に得られる一般式(8)で表われる化合物を加水分
解して、基Aを脱離させる反応である。 上記において縮合反応は、反応に関与しない通
常の溶媒、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、トリ
クロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロ
ロエタン、テトラクロロエチレン等のハロゲン化
炭化水素類、ジオキサン、THF等のエーテル類、
DMF、DMSO、HMPA等、好ましくは塩化メチ
レン、クロロホルム、テトラクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類を溶媒として利用して行なわ
れる。この縮合反応において一般式(5)の化合物1
モルに対して、一般式(7)の化合物は0.01〜10倍モ
ル、好ましくは0.1〜1.0倍モル量程度用いられ、
一般式(6)の化合物は、少なくとも等モル量程度、
好ましくは1〜2倍モル量程度用いられる。 また上記縮合反応は、通常0〜100℃、好まし
くは室温〜50℃程度にて、通常20時間以内で終了
する。かくして一般式(8)の化合物が得られる。尚
本縮合反応においては、α体及びβ体の異性体の
生成が考えられるが、一般式(7)の化合物の存在下
では、β体が高収率で収得できる。 上記縮合反応に引き続く一般式(8)の化合物の前
記ベンゾイル基の脱離反応は、該一般式(8)の化合
物を単離するか、又は単離せずに行なうことがで
きる。この脱離反応は通常当該分野において行な
われている還元、加水分解又はアルコリシス等に
従つて実施することができ、特に加水分解又はア
ルコリシスが好ましい。この脱離反応によつて目
的とする化合物(9)、即ち2′−デオキシ−5−フル
オロウリジンを得る。 上記脱離反応としての加水分解反応は、より詳
しくは通常の酸又はアルカリ加水分解の条件下に
行なわれる。この際使用される触媒としては、通
常の酸又はアルカリ加水分解反応に用いられるも
のをいずれも使用できる。代表的なものとして
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
バリウム等の塩基性化合物及び塩酸、硫酸、硝酸
等の無機酸を例示できる。之等触媒の使用量は特
に限定がなく広い範囲から適宜選択すればよい。
本反応は、一般に溶媒中で有利に進行し、この際
使用される溶媒としては通常の不活性溶媒、例え
ば水、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類やこれらの混合溶媒等を有
利に用いることができる。反応温度も特に限定さ
れず、広い範囲から適宜選択すればよいが、通常
0〜100℃、好ましくは室温〜80℃程度で反応を
行なうのがよい。本反応は30分〜10時間程度で終
了する。 また脱離反応としてのアルコリシスは、特にア
ルカリ金属のアルコキサイド、アルカリ土類金属
のアルコキサイド、アンモニア、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン等のアルコール溶液を用い
ることにより好ましく実施される。 上記の各方法で製造される本発明の化合物及び
その出発原料化合物等は、通常の分離手段、例え
ば蒸留法、再結晶法、カラムクロマトフラフイ
ー、プレパラテイブ薄層クロマトグラフイー、溶
媒抽出法などにより容易に反応系より単離精製す
ることができる。 実施例 以下、本発明方法を実施例として挙げ、また本
発明方法に利用される原料化合物の製法を参考例
として挙げる。 参考例 1 2′−デオキシ−β−5−フルオロウリジンの製
造 (1) 3,5−ジ−O−p−トルオイル−2−デオ
キシリボフラノシルクロライド3gを塩化メチ
レン10.5mlに懸濁させこれにN,N−ジメチル
−p−トルエンスルホンアミド1.09gを加え、
さらに塩化メチレン10.5mlを加え、2,4−ビ
ス−(トリメチルシリルオキシ)−5−フルオロ
ピリミジン2.34gを加え(しばらくすると溶液
は透明になる)2時間後酢酸0.3mlを加えると
白濁する。2時間放置し、結晶を別し、塩化
メチレンで洗浄する。母液を濃縮し、エタノー
ルから結晶させた。 かくして3′,5′−ジ−O−p−トルオイル−
2′−デオキシ−β−5−フルオロウリジン
2.494g(収率67%)を得た。融点=229℃ 母液より3′,5′−ジ−O−p−トルオイル−
2′−デオキシ−α−5−フルオロウリジン
0.827g(収率22%)を得た。融点=214℃ (2) 3′,5′−ジ−O−p−トルオイル−2′−デオ
キシ−β−5−フルオロウリジン4.8gを飽和
アンモニア−メタノール溶液100mlに室温にて
添加し、同温度で約12時間反応させた後溶媒を
減圧下に留去する。残留物をクロロホルム50
ml、水50mlに溶解させ水層のみを分取し、クロ
ロホルムで洗浄した後、溶媒を減圧下に留去す
る。残留物をn−プロパノールで再結晶し、
2′−デオキシ−β−5−フルオロウリジン2.2
gを得た。融点150〜151℃ 参考例 2 2,5′−アンヒドロ−3′−O−ベンジル−2′−
デオキシ−5−フルオロウリジンの製造 2,5′−アンヒドロ−2′−デオキシ−5−フル
オロウリジン570mg(2.5m mol)と臭化ベンジル
0.59ml(5m mol)とをDMSO10ml中に溶解し、
氷冷下攪拌する。この溶液に水素化ナトリウムの
DMSO溶液(1.5m mol/ml)の2.7mlを2〜3分
間を要して加え、そのまま10分間攪拌する。反応
液を希塩酸中に注ぎ、析出する無色結晶を取
し、ヘキサン−水−メタノールで洗浄し乾燥して
目的化合物506mg(収率63.6%)を得る。 融点=205〜208℃ 実施例 1 3′−O−ベンジル−2′−デオキシ−5−フルオ
ロウリジンの製造 参考例2で得た2,5′−アンヒドロ−3′−ベン
ジル−2′−デオキシ−5−フルオロウリジン318
mg(1.0m mol)と50%エタノール40ml及び2N水
酸化ナトリウム1.4mlとの混合物を、室温で3時
間攪拌する。2N酢酸で中和後、減圧下に約80%
の溶媒を留去し、生成した結晶を取し、水洗
後、乾燥して目的化合物219mg(収率65%)を得
る。これはエタノールにより再結晶される。融点
=138〜139℃ 実施例 2 3′−O−ベンジル−2′−デオキシ−5−フルオ
ロウリジンの製造 2,5′−アンヒドロ−2′−デオキシ−5−フル
オロウリジン570mg(2.5m mol)と臭化ベンジル
0.59ml(5.0m mol)をDMSO10ml中で室温にお
いて攪拌した。冷水で冷却し、水素化ナトリウム
をDMSOに溶かした溶液(1.5m mol/ml)の2.7
ml(4.0m mol)を2〜3分の間に加えた。冷水
で冷却しながら約10分攪拌した。溶液を氷約20ml
と1N塩酸1.5mlの混合物中へ加え攪拌した後、生
成した白色沈澱を過した。この沈澱をヘキサン
と水で洗浄した後、50%エタノール64mlと2N水
酸化ナトリウム2.2mlを加え、室温で約3時間攪
拌した。2N酢酸で中和し、大部分の溶媒を留去
し、冷却放置した。生成した結晶を過し、冷水
で洗浄後乾燥して3′−O−ベンジル−2′−デオキ
シ−5−フルオロウリジン348mg(収率43.8%)
を得た。その構造はIR及びNMRにより確認され
た。 融点=138〜139℃ 実施例 3〜19 実施例1又は2と同様の方法により下記各化合
物を得る。 実施例 3 2′−デオキシ−5−フルオロ−3′−O−(3,
4−メチレンジオキシベンジルウリジン 融点=186〜188℃ 実施例 4 3′−O−(2−フルオロベンジル)−2′−デオキ
シ−5−フルオロウリジン 融点=121〜123℃ 実施例 5 3′−O−(3−フルオロベンジル)−2′−デオキ
シ−5−フルオロウリジン 融点=113〜115℃ 実施例 6 3′−O−(2−ブロモベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=122〜124℃ 実施例 7 3′−O−(3−ブロモベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=166〜168℃ 実施例 8 3′−O−(4−ブロモベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=214〜217℃ 実施例 9 3′−O−(4−t−ブチルベンジル)−2′−デオ
キシ−5−フルオロウリジン1 H−NMR(DMSO−d6)δ: 11.80(1H、bs、−NH−、D2O添加により
消失) 8.18(1H、d、J=7Hz、C6−H) 7.48と7.30(各々2H、d、J=8Hz、フエニ
ルH) 6.12(1H、t、J=6Hz、C1′−H) 5.18(1H、t、J=5Hz、5′−OH、D2O添
加により消失) 4.48(2H、s、
【式】) 4.30−4.04(2H、m、C3,4′−H) 3.76−3.60(2H、m、C5′−H) 2.24−2.08(2H、m、C2′−H) 1.27(9H、s、CH3×3) 実施例 10 3′−O−(4−フエニルベンジル)−2′−デオキ
シ−5−フルオロウリジン 融点=207〜209℃ 実施例 11 3′−O−(4−クロロベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=196〜198℃ 実施例 12 3′−O−(2,4−ジクロロベンジル)−2′−デ
オキシ−5−フルオロウリジン 融点=88〜90℃ 実施例 13 3′−O−(4−メトキシベンジル)−2′−デオキ
シ−5−フルオロウリジン 融点=164〜166℃ 実施例 14 2′−デオキシ−5−フルオロ−3′−(2−メチ
ルベンジル)ウリジン 融点=114〜116℃ 実施例 15 3′−O−(3−メチルベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=129〜131℃ 実施例 16 3′−O−(4−メチルベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=178〜180℃ 実施例 17 3′−O−(3−クロロベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=153〜155℃ 実施例 18 3′−O−(2−クロロベンジル)−2′−デオキシ
−5−フルオロウリジン 融点=78〜80℃ 実施例 19 3′−O−(4−フルオロベンジル)−2′−デオキ
シ−5−フルオロウリジン 融点=130〜131℃

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中Rはフエニル環上に低級アルキル基、低
    級アルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる置
    換基を有することのあるフエニル低級アルキル基
    又は置換基として低級アルキレンジオキシ基又は
    フエニル基を有するフエニル低級アルキル基を示
    す。〕 で表わされる化合物を加水分解反応させて一般式 〔式中Rは上記と同様の意味を表わす。〕 で表わされる化合物を得ることを特徴とする、5
    −フルオロウリジン誘導体の製造法。
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