JPH0564435U - エンジン用ガバナーのガバナー軸取付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガバナー軸をエンジンケースのボスに軸支さ
せると共に、エンジンケースから突設した保持アームの
先端にガバナー軸の上端近くを軸支させて、ガバナー軸
の動きを安定させることができるエンジン用ガバナーの
ガバナー軸取付け装置を得ること。 【構成】 エンジンに連動するガバナーギヤー１の遠心
ウエイトで摺動するスライダー３がガバナー軸４の下端
のアーム５先端を押圧するもので、ガバナー軸４をエン
ジンケース６のボス７に軸支すると共に、エンジンケー
ス６に鍵形の保持アーム８を突設し、該保持アーム８の
先端でガバナー軸４の上端近くを軸支させたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、汎用エンジンなどのエンジン用ガバナーのガバナー軸取付け装置 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

汎用エンジンなどでは、エンジンに連動するガバナーギヤーに取付けた遠心ウ エイトでスライダーを回転速度に応じて押出し、スライダーがガバナー軸下端の アーム先端を押し、ガバナー軸に取付けたコントロールアームを気化器のスロッ トルバルブに連結して、設定回転より回転数が上昇したときは、スロットルバル ブを閉じる方向に動かして回転を下げ、設定回転より回転数が下ったときは、ス ロットルバルブを開いて回転を上げ、設定回転にエンジン回転を保つようにして いる。

【０００３】 ガバナー軸は、図６に示すように、エンジンケースＡに設けたボスＢに、ガバ ナー軸Ｃを通し、下端に連結したアームＤの先端をスライダーＥが押すようにし 、エンジンケースＡから突出させた部分に、コントロールアームＦを連結してい る。例えば、実開昭６０−１３３１４３号公報参照。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

スライダーＥが、ガバナー軸Ｃの下端のアームＤの先端を押すと、ガバナー軸 ＣとボスＢの間が挟じられ、摩耗が進んで、ガバナー軸Ｃの動きが悪くなり、設 定回転に保つのが不安定になる不都合がある。

【０００５】 かかる点に鑑み、この考案は、ガバナー軸をエンジンケースのボスに軸支させ ると共に、エンジンケースから突設した保持アームの先端にガバナー軸の上端近 くを軸支させて、ガバナー軸の動きを安定させることができるエンジン用ガバナ ーのガバナー軸取付け装置を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案のエンジン用ガバナーのガバナー軸取付 け装置は、エンジンに連動するガバナーギヤーの遠心ウエイトで摺動するスライ ダーがガバナー軸の下端のアーム先端を押圧するもので、ガバナー軸をエンジン ケースのボスに軸支すると共に、エンジンケースに鍵形の保持アームを突設し、 該保持アームの先端でガバナー軸の上端近くを軸支させたことにある。

【０００７】

【作用】

ガバナー軸は、下端のアーム先端を遠心ウエイトのスライダーに押されて回動 する。そして、ガバナー軸は、エンジンケースのボスと、保持アーム先端の二箇 所で軸支させてあるので、スライダーによって挟られるのが少くなり、摩耗が少 くなって回動操作が安定し、設定回転に安定して保つことができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１乃至図５によって説明する。 ガバナーギヤー１は、エンジンのクランク軸２と歯車で連動するようにしてあ り、ガバナーギヤー１に取付けた遠心ウエイトが、スライダー３を回転による遠 心力で押し出すようにしてある。スライダー３は、ガバナー軸４の下端に取付け たアーム５の先端に当ててあって押圧する。ガバナー軸４は、エンジンケース６ のボス７に挿通して軸支させる。又、エンジンケース６には、鍵形の保持アーム ８を設けてあり、保持アーム８の先端で、ガバナー軸４の上端近くを軸支させる 。ガバナー軸４は、回動自在にして、上端をサークリップ９などで軸方向に抜止 めする。サークリップ９のほかに割ピンなどを用いてもよい。ガバナー軸４のエ ンジンケース６から突出させた部分には、コントロールアーム１０を取付けコン トロールアーム１０の先端をロッド１１を介して気化器１２のスロットルバルブ １３に連結する。

【０００９】 スライダー３は、ガバナーギヤー１に取付けた遠心ウエイトで回転に応じて押 出されてガバナー軸４のアーム５を押し、ガバナー軸４を回動させる。ガバナー 軸４の回動は、コントロールアーム１０を介して、気化器１２のスロットルバル ブ１３を回動させ、設定回転以上になると、スロットルバルブ１３を閉じる側に 回動させてエンジンの回転を下げ、設定回転以下になると、スロットルバルブ１ ３を開く側に回動させてエンジンの回転を上げ、エンジンの回転を設定回転に保 つ。

【００１０】 ガバナー軸４は、エンジンケース６のボス７部分と、保持アーム８の二箇所で 軸支するので、アーム５の先端をスライダー３で押されても、ガバナー軸４が挟 じられるのを少くすることができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案は上述のように構成したので、ガバナー軸４を エンジンケース６のボス７と、保持アーム８の先端の二箇所で軸支するので、ガ バナー軸４の下端のアーム５をスライダー３で押されても、ガバナー軸４が挟じ られるのを少くすることができる。これによって、ガバナー軸４が曲ったり、ボ ス７が摩耗するのを防ぐことができて、ガバナー軸４のスムースな回動を保つこ とができて、エンジンの回転を設定回転に安定して保つことができる。又、ガバ ナー軸４は上端でサークリップ９などで抜止めでき、エンジンケース６の外側で 取付けるので、作業性がよく、エンジンケース６内でのトラブルを少くできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す要部の側面図である。

【図２】本考案の実施例を示す要部の平面図である。

【図３】本考案の実施例を示すエンジンケースの側面図
である。

【図４】本考案の実施例を示すエンジンケースの平面図
である。

【図５】本考案の実施例を示す平面図である。

【図６】従来のガバナー軸の取付けを示す縦断側面図で
ある。

【符号の説明】

１ ガバナーギヤー ３ スライダー ４ ガバナー軸 ５ アーム ６ エンジンケース ７ ボス ８ 保持アーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジンに連動するガバナーギヤーの遠
   心ウエイトで摺動するスライダーがガバナー軸の下端の
   アーム先端を押圧するもので、ガバナー軸をエンジンケ
   ースのボスに軸支すると共に、エンジンケースに鍵形の
   保持アームを突設し、該保持アームの先端でガバナー軸
   の上端近くを軸支させたことを特徴とするエンジン用ガ
   バナーのガバナー取付け装置。