JPH0564404U - バルブリフタ - Google Patents
バルブリフタInfo
- Publication number
- JPH0564404U JPH0564404U JP373492U JP373492U JPH0564404U JP H0564404 U JPH0564404 U JP H0564404U JP 373492 U JP373492 U JP 373492U JP 373492 U JP373492 U JP 373492U JP H0564404 U JPH0564404 U JP H0564404U
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- JP
- Japan
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- valve
- valve lifter
- recess
- cam
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バルブリフタの冠面凹部にシムを設けるにあ
たり、そのシムの安定したすわりを持たせることができ
るようにしたOHC方式弁機構に好適なバルブリフタの
提供。 【構成】 円板状シム4を嵌め込む冠面凹部2Aを周囲
部から中央部に向けて深さが漸増するように形成し、そ
のシム4の上面に接触するカム10によって最大揚程時
にシム4が撓んでもシム4の下面と凹部2Aとの間にす
き間11が保たれるように構成したバルブリフタ2。
たり、そのシムの安定したすわりを持たせることができ
るようにしたOHC方式弁機構に好適なバルブリフタの
提供。 【構成】 円板状シム4を嵌め込む冠面凹部2Aを周囲
部から中央部に向けて深さが漸増するように形成し、そ
のシム4の上面に接触するカム10によって最大揚程時
にシム4が撓んでもシム4の下面と凹部2Aとの間にす
き間11が保たれるように構成したバルブリフタ2。
Description
【0001】
本考案は、バルブリフタに関し、詳しくは、エンジンの吸排気弁において、そ の直上からカムによって弁棒が直接駆動されるオーバヘッドカム(OHC)方式 に用いられるバルブリフタに関する。
【0002】
従来、この種のオーバヘッドカム方式による弁機構は追従性が良く、また、固 有振動数が高くて高速用エンジンに適している等、性能的に優れた利点を有する 反面バルブ間隙の調整が難しいという点があり、近年ではかかる問題に対して種 々な対策および提案がなされている。
【0003】 例えば、実開昭63−98408号公報に開示されているものは、OHC方式 の弁機構を有する内燃機関のバルブリフタにおいて、これを軽合金製となしてそ の頂部にあたる冠面に凹部を形成し、この凹部に形状を合せた円板状のシムを遊 嵌の形で嵌め合わすようにしている。すなわち、このシムの厚さを調整すること により弁の開閉時に不都合が生じないようにしたものである。
【0004】
しかしながら、このような従来例にあっては、上記の凹部形成面とシムの嵌め 合い面との加工精度に不一致や片寄り等の不具合が生じ易く、かかる場合には以 下に説明するような不都合が生じる。
【0005】 すなわち、バルブリフタ冠面に形成される凹部の加工精度についてその平坦仕 上げが十分でなかったり傾きや中高の傾向があると、これに嵌合されるシムが凹 部の底面から浮上がったり傾いたりして安定した嵌め合い状態に保たれない。そ のために、カムの回転に伴ってこれと摺接するシムの摺接位置の移動に従って凹 部内でシムに揺動、つまりばたつきが生じ、騒音の発生を引き起こす要因となる 。
【0006】 本考案の目的は、かかる従来の問題に着目し、その解決を図るべく、シムの安 定したすわりが得られるようにしたOHC方式の弁機構に好適なバルブリフタを 提供することにある。
【0007】
かかる目的を達成するために、本考案は、吸排気弁の動弁機構に組込まれ、駆 動カムとの間に設けられるバルブリフタにおいて、その冠面に周囲部から中央部 に向けて深さが漸増する凹部を設け、該凹部に嵌め合せた円板状シムの下面周縁 部を前記凹部の周囲部に支持させた状態で前記シムの上面に前記駆動カムを接触 させるようになし、前記吸排気弁の最大揚程時における前記シムの撓み時に該ア ウタシムの下面と前記凹部との間に前記中央部ですき間が保たれるようにしたこ とを特徴とするものである。
【0008】
本考案によれば、その冠面に設けた凹部に円板状シムを嵌め合わせてシムの周 縁部を凹部の周囲部で支持させた状態で駆動カムをシムの上面に接触させ、最大 揚程時にシムを撓ませてもなお、シムの下面と凹部との間に中央部ですき間が保 たれるようにしたことによって、シムの不安定な挙動を防止することができる。
【0009】
以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を具体的に説明する。
【0010】 図1は本考案の一実施例を示し、その(A)は弁機構での開弁時の状態を、ま た(B)は閉弁時の状態を示す。図1において、1は吸排気バルブ、1Aはその ステム、2はステム1Aのエンドにインナシム3を介して保持されるバルブリフ タ、4はバルブリフタ2の冠面凹部2Aに嵌め合わされたシム(以下ではインナ シム3と区別するためにアウタシムという)である。なお、バルブステム1Aは シリンダヘッド5に設けられたバルブガイド6に沿って摺動自在に保持されてお り、ステム1Aの頂部近傍にはスプリングリテーナ7が固定されていて、下部ス プリングシート8とリテーナ7との間に保持されるバルブスプリング9の弾発力 によってバルブリフタ2およびアウタシム4がカム10のカム面に向けて偏倚さ れている。
【0011】 また、本実施例ではバルブリフタ2本体をアルミニウム合金で形成すると共に 、その表面にニッケル燐合金によるメッキコーティング(カニゼン−登録商標名 )を施行して特に耐蝕性、耐摩耗性、等の向上を図るようにした。さらにまた、 バルブリフタ2の冠面凹部2Aは図1の(A)に示されるようにその中心を最底 部とする球面状の凹面に形成されており、この凹面とアウタシム4の底面との間 に保たれる凹形空間11を利用してアウタシムの不安定な挙動を防止できる。な おここではアウタシム4には弾力性、耐摩耗性を持たせるために炭素鋼の滲炭処 理を施したもの(JIS規格SCM415H)を使用した。
【0012】 以下に図1の(A)および(B)に従って、上記実施例による弁機構の動作に ついて説明する。
【0013】 本例において、いまバルブ1が(A)に示すようなバルブシート12に接する 閉成状態にあるときはカム10の円形部10Aがバルブリフタ2の冠面凹部2A に嵌め込まれたアウタシム4の上面に軽く接触を保つように調整してある。そこ で、この状態ではアウタシム4の周縁部が冠面凹部2Aの周隅部によって保持さ れることにより凹形空間11は図示のように残されたままに維持されることにな り、仮にバルブシート12の摩耗その他の原因でステム1Aを介してアウタシム 4にバルブ1を押し開けようとする力が作用しても空間11が緩衝し、アウタシ ム4が軽く撓むだけある。
【0014】 ついで、(A)の状態からカム10の回転によりその凸面部10Bがアウタシ ム4を介してバルブリフタ2を押圧し、ばね9の弾発力に抗してバルブ1の開弁 動作を行う(B)の状態に移行すると、アウタシム4がこのように中凹みの形で 撓んでいく。そして、この場合(B)に示すような弁開度の最大の状態でもなお 、アウタシム4の下面中央部と冠面凹部2Aの最底部との間に幾分の空間11が 保留されるように設定しておくことにより、アウタシムに有害な挙動を行わせな いように規制することができる。
【0015】
以上説明してきたように、本考案によれば、その冠面に周囲部から中央部に向 けて深さが漸増する凹部を設け、該凹部に嵌め合せた円板状シムの下面周縁部を 前記凹部の周囲部に支持させた状態で前記シムの上面に前記駆動カムを接触させ るようになし、前記吸排気弁の最大揚程時における前記シムの撓み時に該アウタ シムの下面と前記凹部との間に前記中央部ですき間が保たれるようにしたので、 従来のようにアウタシムとバルブリフタ冠面凹部との間の安定した接触状態が得 られないことから生じる衝撃音の発生が抑制されると共にバルブリフタに無用に 力が作用するのを緩衝することができる。
【図1】本考案バルブリフタの構成とその動作を閉弁状
態(A)および開弁状態(B)で示す説明図である。
態(A)および開弁状態(B)で示す説明図である。
1 バルブ 1A (バルブ)ステム 2 バルブリフタ 2A 冠面凹部 3 インナシム 4 アウタシム 9 バルブスプリング 10 カム 10A 円形部 10B 凸面部 11(凹形)空間 12 バルブシート
Claims (1)
- 【請求項1】 吸排気弁の動弁機構に組込まれ、駆動カ
ムとの間に設けられるバルブリフタにおいて、 その冠面に周囲部から中央部に向けて深さが漸増する凹
部を設け、該凹部に嵌め合せた円板状シムの下面周縁部
を前記凹部の周囲部に支持させた状態で前記シムの上面
に前記駆動カムを接触させるようになし、前記吸排気弁
の最大揚程時における前記シムの撓み時に該アウタシム
の下面と前記凹部との間に前記中央部ですき間が保たれ
るようにしたことを特徴とするバルブリフタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003734U JP2578369Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | バルブリフタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003734U JP2578369Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | バルブリフタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564404U true JPH0564404U (ja) | 1993-08-27 |
JP2578369Y2 JP2578369Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=11565476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992003734U Expired - Lifetime JP2578369Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | バルブリフタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578369Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59221413A (ja) * | 1983-05-29 | 1984-12-13 | Satoshi Kaneda | エンジンにおける頭上カム式動弁装置 |
JPS6073809U (ja) * | 1983-10-28 | 1985-05-24 | ダイハツ工業株式会社 | エンジンの動弁装置 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1992003734U patent/JP2578369Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59221413A (ja) * | 1983-05-29 | 1984-12-13 | Satoshi Kaneda | エンジンにおける頭上カム式動弁装置 |
JPS6073809U (ja) * | 1983-10-28 | 1985-05-24 | ダイハツ工業株式会社 | エンジンの動弁装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2578369Y2 (ja) | 1998-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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