JPH0563B2 - - Google Patents
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- JPH0563B2 JPH0563B2 JP3047889A JP3047889A JPH0563B2 JP H0563 B2 JPH0563 B2 JP H0563B2 JP 3047889 A JP3047889 A JP 3047889A JP 3047889 A JP3047889 A JP 3047889A JP H0563 B2 JPH0563 B2 JP H0563B2
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- Dental Prosthetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、歯の欠損部を補綴する為の義歯に関
する。
する。
従来技術
例えば、第8図に示すように、欠損した歯が数
本以内で、その欠損部81の両側に健全な生存歯
がある場合は、先ず、この両側の生存歯を支台歯
として、その歯質を削り、橋脚状に成形する。こ
のような支台歯82,83の形状に合わせて、金
属その他の素材で、左右の支台歯82,83に嵌
着すべき部分80a,80bと、欠損部81に位
置すべき橋体80cとを備えた義歯80を作成す
る。そして、支台歯82,83に充填接着剤を介
して義歯80を嵌着することによつて補綴が完成
する。このような噛む力を左右の支台歯で受ける
ブリツジ(橋義歯)は、1〜数歯の欠損の場合に
用いられる。生存歯が残存している場合におけ
る、もう一つの義歯としては、部分床義歯があ
る。これは、粘膜に接して歯に加わる力を分散す
る為の義歯床に人工歯を植設し、更に端部から生
存歯に係合する鈎体を突設して、義歯の固定維持
をするように構成されたものである。
本以内で、その欠損部81の両側に健全な生存歯
がある場合は、先ず、この両側の生存歯を支台歯
として、その歯質を削り、橋脚状に成形する。こ
のような支台歯82,83の形状に合わせて、金
属その他の素材で、左右の支台歯82,83に嵌
着すべき部分80a,80bと、欠損部81に位
置すべき橋体80cとを備えた義歯80を作成す
る。そして、支台歯82,83に充填接着剤を介
して義歯80を嵌着することによつて補綴が完成
する。このような噛む力を左右の支台歯で受ける
ブリツジ(橋義歯)は、1〜数歯の欠損の場合に
用いられる。生存歯が残存している場合におけ
る、もう一つの義歯としては、部分床義歯があ
る。これは、粘膜に接して歯に加わる力を分散す
る為の義歯床に人工歯を植設し、更に端部から生
存歯に係合する鈎体を突設して、義歯の固定維持
をするように構成されたものである。
ブリツジは、健全な支台歯について、歯質を削
つたり、時には、歯髄にまでそれが及ぶ場合があ
るのが難点であり、又、部分床義歯の場合には、
義歯の固定維持が難しく、夫々の状態によつて高
度な経験と技術とが要求される難点があつた。特
に、ブリツジ等の1〜数本の欠損の為の義歯は、
医師によつて装着されると使用者が任意に取り外
しできない構造のものが多く、義歯の手入れや口
中の清浄保持等が行い難い欠点があつた。
つたり、時には、歯髄にまでそれが及ぶ場合があ
るのが難点であり、又、部分床義歯の場合には、
義歯の固定維持が難しく、夫々の状態によつて高
度な経験と技術とが要求される難点があつた。特
に、ブリツジ等の1〜数本の欠損の為の義歯は、
医師によつて装着されると使用者が任意に取り外
しできない構造のものが多く、義歯の手入れや口
中の清浄保持等が行い難い欠点があつた。
考案の構成
本発明は、このような事情に対処してなされた
もので、生存歯を削ることなく、使用者が任意に
着脱可能な状態で固定することのできる義歯を提
供することを目的とするものである。
もので、生存歯を削ることなく、使用者が任意に
着脱可能な状態で固定することのできる義歯を提
供することを目的とするものである。
本発明の要旨は、義歯を、一部材で形成するか
若しくは、嵌合一体化することにより義歯となる
一対の割子片で形成し、義歯を装着した際、該義
歯に隣接する生存歯の側面が嵌入する為の凹部を
生存歯との隣接側面に有し、この隣接側面の上部
から隣接生存歯側へ突出する張出部を設けるか、
若しくは、義歯根部に歯の欠損部及びその周辺の
粘膜部に当接すべき義歯床部を設けるか、又は、
前記張出部と義歯床部とを共に備え、一対の割子
片によつて生存歯を左右から押圧係合する状態で
装着固定するか若しくは、義歯の前記両側側面の
凹部に穿設した案内孔には、生存歯側に突出して
該生存歯と係合して圧接することにより、義歯を
固定維持する義歯固定用の圧接体が、隣接生存歯
の側面を圧接可能に収納されて成る義歯にある。
以下、実施例に基ずいて図面を参照しながら詳述
する。
若しくは、嵌合一体化することにより義歯となる
一対の割子片で形成し、義歯を装着した際、該義
歯に隣接する生存歯の側面が嵌入する為の凹部を
生存歯との隣接側面に有し、この隣接側面の上部
から隣接生存歯側へ突出する張出部を設けるか、
若しくは、義歯根部に歯の欠損部及びその周辺の
粘膜部に当接すべき義歯床部を設けるか、又は、
前記張出部と義歯床部とを共に備え、一対の割子
片によつて生存歯を左右から押圧係合する状態で
装着固定するか若しくは、義歯の前記両側側面の
凹部に穿設した案内孔には、生存歯側に突出して
該生存歯と係合して圧接することにより、義歯を
固定維持する義歯固定用の圧接体が、隣接生存歯
の側面を圧接可能に収納されて成る義歯にある。
以下、実施例に基ずいて図面を参照しながら詳述
する。
第1〜3図は、本考案の一実施例に係る義歯1
であつて、該義歯1は、人工歯2と義歯床3とか
ら成る。人工歯2と義歯床3とは、同一素材で一
体成形してもよいし、レジン歯と金属床のように
二種の素材から成るものでもよい。人工歯2に
は、隣接すべき生存歯71,72の側面が、嵌入
する為の縦方向の凹部4,4を人工歯2の両端側
面に有し、更に、この両端側面の上部には、生存
歯71,72側へ張出部5,5が設けられてい
る。人工歯2の基部2aと義歯床3とは、一体成
形されており、義歯床は、歯が欠損した部分及び
その周辺の形状に合わせて義歯1に加わる力が分
散され、平均化されて歯層骨を覆う粘膜に加わる
ように形成される。張出部5,5の形状は、噛み
合わせを考慮して施療者が、適宜、切削加工をし
て最終形状が決められるが、噛み合わせ等に支障
を来たさない限度で隣接生存歯の上部に出来るだ
け張出する形状が望ましい。人工歯2中には、左
右方向に、一対の案内孔、6a,6bが上下段違
いに穿設されており、該案内孔6a,6bの一端
が、夫々前記凹部4,4に開口している。この案
内孔6a,6bは、該2本の案内孔間を、直角方
向に交叉して貫通する駆動ねじ収納孔7と交叉部
において相互に連通している。このような構造の
案内孔6a,6b中には、義歯固定用圧接体とし
てのねじ歯車軸8a,8bが、夫々、歯のねじれ
方向を逆にして収納されており、このねじ歯車軸
8a,8bと同時に噛合するねじ歯車軸から成る
駆動ねじ軸7aが、前記駆動ねじ収納孔7中に回
動自在に収納されている。駆動ねじ軸7aの一端
には、小径部7bがあり、ここで、前記収納孔7
の最奥部に回動自在に係止されることにより、定
位置で左右回動が可能である。駆動ねじ軸の他端
には、ドライバの嵌入溝7cがあり、更にこの他
端を嵌脱自在な栓体9が覆つて、該栓体と人工歯
2の表面とが同一面をなすようになつている。ね
じ歯車軸8a,8bの前記凹部4,4への突出端
には、ねじ歯車軸8a,8bに対して、回動自在
なゴム、プラスチツクなどの素材から成る押圧子
8cを設けておくことが好ましい。
であつて、該義歯1は、人工歯2と義歯床3とか
ら成る。人工歯2と義歯床3とは、同一素材で一
体成形してもよいし、レジン歯と金属床のように
二種の素材から成るものでもよい。人工歯2に
は、隣接すべき生存歯71,72の側面が、嵌入
する為の縦方向の凹部4,4を人工歯2の両端側
面に有し、更に、この両端側面の上部には、生存
歯71,72側へ張出部5,5が設けられてい
る。人工歯2の基部2aと義歯床3とは、一体成
形されており、義歯床は、歯が欠損した部分及び
その周辺の形状に合わせて義歯1に加わる力が分
散され、平均化されて歯層骨を覆う粘膜に加わる
ように形成される。張出部5,5の形状は、噛み
合わせを考慮して施療者が、適宜、切削加工をし
て最終形状が決められるが、噛み合わせ等に支障
を来たさない限度で隣接生存歯の上部に出来るだ
け張出する形状が望ましい。人工歯2中には、左
右方向に、一対の案内孔、6a,6bが上下段違
いに穿設されており、該案内孔6a,6bの一端
が、夫々前記凹部4,4に開口している。この案
内孔6a,6bは、該2本の案内孔間を、直角方
向に交叉して貫通する駆動ねじ収納孔7と交叉部
において相互に連通している。このような構造の
案内孔6a,6b中には、義歯固定用圧接体とし
てのねじ歯車軸8a,8bが、夫々、歯のねじれ
方向を逆にして収納されており、このねじ歯車軸
8a,8bと同時に噛合するねじ歯車軸から成る
駆動ねじ軸7aが、前記駆動ねじ収納孔7中に回
動自在に収納されている。駆動ねじ軸7aの一端
には、小径部7bがあり、ここで、前記収納孔7
の最奥部に回動自在に係止されることにより、定
位置で左右回動が可能である。駆動ねじ軸の他端
には、ドライバの嵌入溝7cがあり、更にこの他
端を嵌脱自在な栓体9が覆つて、該栓体と人工歯
2の表面とが同一面をなすようになつている。ね
じ歯車軸8a,8bの前記凹部4,4への突出端
には、ねじ歯車軸8a,8bに対して、回動自在
なゴム、プラスチツクなどの素材から成る押圧子
8cを設けておくことが好ましい。
このような構成から成る義歯1は、左右の生存
歯71,72の側面に凹部4,4を合わせて摺動
させて嵌めこみ、義歯床3を粘膜に当接させ、つ
いでドライバで、駆動ねじ軸7aを回して、義歯
固定用圧接体としてのねじ歯車軸8a,8bを隣
接生存歯側面に押圧して位置固定を行う。義歯を
外すときには、上記と逆の操作をすれば簡単に外
れる。栓体9は、駆動ねじ軸7aの端部が、外観
上見苦しい場合に用いるもので、必ずしも必須の
ものでない。
歯71,72の側面に凹部4,4を合わせて摺動
させて嵌めこみ、義歯床3を粘膜に当接させ、つ
いでドライバで、駆動ねじ軸7aを回して、義歯
固定用圧接体としてのねじ歯車軸8a,8bを隣
接生存歯側面に押圧して位置固定を行う。義歯を
外すときには、上記と逆の操作をすれば簡単に外
れる。栓体9は、駆動ねじ軸7aの端部が、外観
上見苦しい場合に用いるもので、必ずしも必須の
ものでない。
第12〜13図は、本発明の他の実施例であつ
て、義歯100は、隣接する生存歯101,10
2のなす歯列を左右両側から挟む方向で、欠損部
において一体嵌合する割子片103,104から
構成されており、一方の割子片104側から他方
の割子片103の中途まで穿設したねじ孔106
に、連結具としてのねじ105を螺合して、締付
けることにより、生存歯101,102の側面
を、一体化した割子片のなす凹部や張出部108
が当接することにより、生存歯間に固定される。
109は、蓋体である。この場合は、前記実施例
とことなり、左右生存歯が、上方が幅広で根部が
細い場合であつても、左右生存歯と義歯との間に
隙間が生じないという利点がある。割子片の連結
は、第14図に示すように、突合せ面112を永
久磁石片110,111で構成した割子片11
3,114としてもよい。この場合、マグネツト
スイツチ様にオン、オフして着脱を自在に行うよ
うにすることができ、又、磁力線による健康効果
も期待できる。突合せ面には、一側にダボを他側
にタボ孔等を適宜設けることにより、位置決めが
正確にできる。又、適宜にパツキング材を介在せ
しめれば、ねじ棒による締め付け強度が調節でき
る。第5図は、本発明の他の実施例である。凹部
14,14、張出部15,15を有する点は、前
述の実施例と全く同一である。異なる点は、案内
孔11,12に気密性を保つて摺動自在にロツド
状の、義歯固定用圧接体16,17が収納されて
いること、案内孔11,12が人工歯10の中心
付近に設けた空気室13を介して互いに連通して
いること、この空気室13は、逆止弁を介して人
工歯10の外部に開口していること、及び義歯床
を設けないで張出部で噛む力を受けることの4点
にある。逆止弁の構造は、例えば、空気室13と
人工歯10の外部とを連通する通路19に空気注
入孔21を有する止めねじ18を螺着し、この空
気注入孔21を空気室13側からのみ閉塞可能な
弁体20を、空気注入孔21に内側から臨ましめ
たものなどが考えられる。22は、通路19を横
断する弁ストツパーである。この義歯の固定用圧
接体16,17を作動させる場合は、栓体23を
外して空気注入孔21から加圧空気を注入するこ
とにより、ロツド16,17は、隣接する生存歯
の側面を押圧し義歯を固定する。このような義歯
床を設けないで、張出部のみで噛む力を受けるタ
イプのものは、抜歯直後の傷ついた粘膜を有する
欠損部に暫定的に装着する、即時義歯として用い
て、好都合である。義歯を外すときは、針で弁体
を押し込み空気を抜けば良い。逆止弁機構は、公
知のものが採用できる。
て、義歯100は、隣接する生存歯101,10
2のなす歯列を左右両側から挟む方向で、欠損部
において一体嵌合する割子片103,104から
構成されており、一方の割子片104側から他方
の割子片103の中途まで穿設したねじ孔106
に、連結具としてのねじ105を螺合して、締付
けることにより、生存歯101,102の側面
を、一体化した割子片のなす凹部や張出部108
が当接することにより、生存歯間に固定される。
109は、蓋体である。この場合は、前記実施例
とことなり、左右生存歯が、上方が幅広で根部が
細い場合であつても、左右生存歯と義歯との間に
隙間が生じないという利点がある。割子片の連結
は、第14図に示すように、突合せ面112を永
久磁石片110,111で構成した割子片11
3,114としてもよい。この場合、マグネツト
スイツチ様にオン、オフして着脱を自在に行うよ
うにすることができ、又、磁力線による健康効果
も期待できる。突合せ面には、一側にダボを他側
にタボ孔等を適宜設けることにより、位置決めが
正確にできる。又、適宜にパツキング材を介在せ
しめれば、ねじ棒による締め付け強度が調節でき
る。第5図は、本発明の他の実施例である。凹部
14,14、張出部15,15を有する点は、前
述の実施例と全く同一である。異なる点は、案内
孔11,12に気密性を保つて摺動自在にロツド
状の、義歯固定用圧接体16,17が収納されて
いること、案内孔11,12が人工歯10の中心
付近に設けた空気室13を介して互いに連通して
いること、この空気室13は、逆止弁を介して人
工歯10の外部に開口していること、及び義歯床
を設けないで張出部で噛む力を受けることの4点
にある。逆止弁の構造は、例えば、空気室13と
人工歯10の外部とを連通する通路19に空気注
入孔21を有する止めねじ18を螺着し、この空
気注入孔21を空気室13側からのみ閉塞可能な
弁体20を、空気注入孔21に内側から臨ましめ
たものなどが考えられる。22は、通路19を横
断する弁ストツパーである。この義歯の固定用圧
接体16,17を作動させる場合は、栓体23を
外して空気注入孔21から加圧空気を注入するこ
とにより、ロツド16,17は、隣接する生存歯
の側面を押圧し義歯を固定する。このような義歯
床を設けないで、張出部のみで噛む力を受けるタ
イプのものは、抜歯直後の傷ついた粘膜を有する
欠損部に暫定的に装着する、即時義歯として用い
て、好都合である。義歯を外すときは、針で弁体
を押し込み空気を抜けば良い。逆止弁機構は、公
知のものが採用できる。
上述の二つの実施例では簡単の為に欠損歯が1
つの場合について説明したが、欠損歯が2以上の
場合であつても同様で、ただ、固定用圧接体が、
夫々、左右両端の人工歯に駆動力機構と共に分離
して収納されるのみで、その機構及び作用は全く
同一である。
つの場合について説明したが、欠損歯が2以上の
場合であつても同様で、ただ、固定用圧接体が、
夫々、左右両端の人工歯に駆動力機構と共に分離
して収納されるのみで、その機構及び作用は全く
同一である。
同様に、第7図に示すような数本残つている生
存歯31,32に義歯30を固定する場合に、生
存歯31,32に隣接する人工歯31a,31
b,32a,32bの夫々の隣接側面33a,3
3b,34a,34bに生存歯が嵌入可能な凹部
を設け、且つ、生存歯を挟む人工歯側からロツド
状の固定用圧接体35a,35b,36を突出さ
せて、義歯30を固定することも可能である。
存歯31,32に義歯30を固定する場合に、生
存歯31,32に隣接する人工歯31a,31
b,32a,32bの夫々の隣接側面33a,3
3b,34a,34bに生存歯が嵌入可能な凹部
を設け、且つ、生存歯を挟む人工歯側からロツド
状の固定用圧接体35a,35b,36を突出さ
せて、義歯30を固定することも可能である。
第9図は、本発明の他の実施例で、義歯本体4
0中に中空部41が設けられており、該中空部を
横断する状態で、義歯本体中に駆動ねじ軸43が
回動自在に埋設されている。
0中に中空部41が設けられており、該中空部を
横断する状態で、義歯本体中に駆動ねじ軸43が
回動自在に埋設されている。
該中空部41中には、又、弾性リング42が収
納されており、駆動ねじ軸43は弾性リング42
を直径方向に貫通している。この貫通部44,4
4には、互いに逆方向の雌ねじ部が形成され、こ
れに前記駆動ねじ軸43に、夫々、互いに逆方向
の雄ねじ部45,45が螺合している。
納されており、駆動ねじ軸43は弾性リング42
を直径方向に貫通している。この貫通部44,4
4には、互いに逆方向の雌ねじ部が形成され、こ
れに前記駆動ねじ軸43に、夫々、互いに逆方向
の雄ねじ部45,45が螺合している。
弾性リング42の駆動ねじ軸43を挟む周面に
は、圧接体としての押圧ロツド46,47の基部
が当接しており、該ロツド46,47の他端は、
義歯本体と隣接生存歯との隣接面側に設けた案内
孔48,49から液密を保つて、生存歯側に突出
可能に構成されて成る。この場合、駆動ねじ軸を
ドライバ等で回動させれば、弾性リング42が、
該ねじ軸に沿つて径を伸縮し、押圧ロツド46,
47に押圧力が伝達される。50は、栓体、51
は義歯床部である。
は、圧接体としての押圧ロツド46,47の基部
が当接しており、該ロツド46,47の他端は、
義歯本体と隣接生存歯との隣接面側に設けた案内
孔48,49から液密を保つて、生存歯側に突出
可能に構成されて成る。この場合、駆動ねじ軸を
ドライバ等で回動させれば、弾性リング42が、
該ねじ軸に沿つて径を伸縮し、押圧ロツド46,
47に押圧力が伝達される。50は、栓体、51
は義歯床部である。
第10図は、本発明の更に他の実施例であつ
て、義歯本体60中、中空部61中に、第9図に
示した駆動ねじ軸43と同様の駆動ねじ軸62が
中空部61を横断する状態で回動自在に支承され
埋設されている。義歯本体60の側面四隅付近に
は、前記中空部に連続する長孔から成る案内孔6
3a〜dが開口している。駆動ねじ軸43の逆ね
じ部分62a,62bには、ねじリング64a,
65aが、夫々、螺合しており、該リング64
a,65aから、左右隣接生存歯側に向かつて、
圧接体としての押さえバネ片64,64,65,
65が、翼状に伸長して、前記案内孔63a〜d
を通過して、隣接生存歯91,92を挟持可能に
設けられている。押さえバネ片は、駆動ねじ軸6
2をドライバで回動することにより、ねじリング
64a,65aが該軸62に沿つて接近したり離
反したりして、それに伴い、押さえバネ片64,
65は、案内孔63a〜dを支点として変位し
て、生存歯から離れたり接近して圧接したりす
る。
て、義歯本体60中、中空部61中に、第9図に
示した駆動ねじ軸43と同様の駆動ねじ軸62が
中空部61を横断する状態で回動自在に支承され
埋設されている。義歯本体60の側面四隅付近に
は、前記中空部に連続する長孔から成る案内孔6
3a〜dが開口している。駆動ねじ軸43の逆ね
じ部分62a,62bには、ねじリング64a,
65aが、夫々、螺合しており、該リング64
a,65aから、左右隣接生存歯側に向かつて、
圧接体としての押さえバネ片64,64,65,
65が、翼状に伸長して、前記案内孔63a〜d
を通過して、隣接生存歯91,92を挟持可能に
設けられている。押さえバネ片は、駆動ねじ軸6
2をドライバで回動することにより、ねじリング
64a,65aが該軸62に沿つて接近したり離
反したりして、それに伴い、押さえバネ片64,
65は、案内孔63a〜dを支点として変位し
て、生存歯から離れたり接近して圧接したりす
る。
従つて、義歯使用者は、押さえバネ片64,6
5の間隔を拡げておいて装着し、駆動ねじ軸62
を廻して該バネ64,65を生存歯に圧接して固
定する。67は、義歯床部、68は、駆動ねじ軸
頭を閉塞する栓体、69はシリコンゴムなどのよ
うなシール材である。
5の間隔を拡げておいて装着し、駆動ねじ軸62
を廻して該バネ64,65を生存歯に圧接して固
定する。67は、義歯床部、68は、駆動ねじ軸
頭を閉塞する栓体、69はシリコンゴムなどのよ
うなシール材である。
勿論、押さえバネ片は、上記のように翼状であ
る必要はなく、生存歯が一側のみであれば、一側
にのみ押さえバネ片を設ける。
る必要はなく、生存歯が一側のみであれば、一側
にのみ押さえバネ片を設ける。
又、第10−a図のように、義歯の一側に押え
バネ片64′,64′を、他側は、舌状突縁4′,
4′としても良い。
バネ片64′,64′を、他側は、舌状突縁4′,
4′としても良い。
第11図は、本発明の他の実施例を示すもの
で、義歯本体53中に圧接体としての押さえバネ
片54,55の一端が植設されて、強固に支持さ
れることにより、押さえバネ片54,55は、隣
接生存歯を挟持可能に伸長している。この押さえ
バネ片の、生存歯側面との当接面には、多数の微
少球56,56,……が、一部押さえバネ片から
突出する状態で回動自在に埋設保持されて成る。
微少球の代りに円柱状微少ロールでもよい。押え
バネ片54,55は、生存歯に所定のバネ圧で圧
接することにより、義歯が固定保持されるように
意図されている。微少球は、義歯着脱の際、押さ
えバネ片54,55と生存歯との摩擦力を軽減し
て、操作を容易にする為のものである。押さえバ
ネ片54,55の幅やバネ圧は、生存歯が一側の
みか、或は、両側にあるか等によつて、適宜加減
して設けられる。
で、義歯本体53中に圧接体としての押さえバネ
片54,55の一端が植設されて、強固に支持さ
れることにより、押さえバネ片54,55は、隣
接生存歯を挟持可能に伸長している。この押さえ
バネ片の、生存歯側面との当接面には、多数の微
少球56,56,……が、一部押さえバネ片から
突出する状態で回動自在に埋設保持されて成る。
微少球の代りに円柱状微少ロールでもよい。押え
バネ片54,55は、生存歯に所定のバネ圧で圧
接することにより、義歯が固定保持されるように
意図されている。微少球は、義歯着脱の際、押さ
えバネ片54,55と生存歯との摩擦力を軽減し
て、操作を容易にする為のものである。押さえバ
ネ片54,55の幅やバネ圧は、生存歯が一側の
みか、或は、両側にあるか等によつて、適宜加減
して設けられる。
第15図は、本発明の他の実施例で、義歯12
0中に設けた円筒状中空部121の中央部に加圧
ねじ軸122が、収納されており、この軸122
に、同心状に螺合する移動加圧リング123が、
気体あるいは液体を収納した伸縮可能なドーナツ
ツ状加圧袋124を加圧することにより、押圧具
125,125を義歯の側面から、隣接生存歯に
むけて押圧するようにしたものである。126
は、蓋体である。
0中に設けた円筒状中空部121の中央部に加圧
ねじ軸122が、収納されており、この軸122
に、同心状に螺合する移動加圧リング123が、
気体あるいは液体を収納した伸縮可能なドーナツ
ツ状加圧袋124を加圧することにより、押圧具
125,125を義歯の側面から、隣接生存歯に
むけて押圧するようにしたものである。126
は、蓋体である。
効 果
従来、1〜数本の歯の欠損部に、橋義歯を装着
するときは、両側に残存する健全な歯を支台歯と
して切削加工して橋脚としなければならない欠点
があつたが、本願義歯は、隣接する左右の義歯に
嵌着すると共に、義歯内から隣接生存歯側面に突
出する固定用圧接体によつて、固定維持すること
により、上述の欠点を回避したもので、しかも、
ブリツジと異なり、着脱が自在である為、隣接生
存歯やそれを支える歯ぐきの手入れが容易で十分
に行なわれる為、ブリツジの装着によつて生じや
すい二次障害などが生じにくいなどの利点があ
る。又、従来のように治療に際して、恐怖感や歯
を削られるときの不快感を伴わないので、安心し
て治療ができる点も無視できない。
するときは、両側に残存する健全な歯を支台歯と
して切削加工して橋脚としなければならない欠点
があつたが、本願義歯は、隣接する左右の義歯に
嵌着すると共に、義歯内から隣接生存歯側面に突
出する固定用圧接体によつて、固定維持すること
により、上述の欠点を回避したもので、しかも、
ブリツジと異なり、着脱が自在である為、隣接生
存歯やそれを支える歯ぐきの手入れが容易で十分
に行なわれる為、ブリツジの装着によつて生じや
すい二次障害などが生じにくいなどの利点があ
る。又、従来のように治療に際して、恐怖感や歯
を削られるときの不快感を伴わないので、安心し
て治療ができる点も無視できない。
第1図は、本発明の一実施例の正面図。第2図
は、そのA−A断面図。第3図は、第2図のB−
B断面図。第4図は、本願義歯固定用ロツドの先
端構造の一例を示す説明図。第5図は、本発明の
他の実施例を示す断面図。第6図は、第5図のC
−C断面図。第7図は、本発明の更に他の実施例
を示す説明図である。第8図は従来技術の一例を
示す説明図。第9〜11図及びだい10−a図
は、夫々、本発明の他の実施例の要部を示す断面
図である。第12図は本発明の更にたの実施例を
示す説明図出、。第13図は、第12図のD−D
断面図、第14図及び第15図は、本願の他の実
施例を示す断面図である。
は、そのA−A断面図。第3図は、第2図のB−
B断面図。第4図は、本願義歯固定用ロツドの先
端構造の一例を示す説明図。第5図は、本発明の
他の実施例を示す断面図。第6図は、第5図のC
−C断面図。第7図は、本発明の更に他の実施例
を示す説明図である。第8図は従来技術の一例を
示す説明図。第9〜11図及びだい10−a図
は、夫々、本発明の他の実施例の要部を示す断面
図である。第12図は本発明の更にたの実施例を
示す説明図出、。第13図は、第12図のD−D
断面図、第14図及び第15図は、本願の他の実
施例を示す断面図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 突合せ面を嵌合することにより、義歯を形成
する一対の割子片と、両割子片を連結一体化する
連結具とから成り、歯列を挟む方向で、前記突合
せ面を嵌合して、前記連結具で一体的に固定して
成る義歯。 2 連結具が割子片に設けられた雌ねじ部に螺合
するねじ部材である請求の範囲第1項記載の義
歯。 3 連結具が突合せ面に割子片と一体的に設けら
れた永久磁石である請求の範囲第1項記載の義
歯。 4 生存歯と隣接すべき側面に案内孔が穿設され
ており、該案内孔中に気、液密を保つて摺動自在
に、1以上の圧接体が前記隣接生存歯を押圧可能
に収納されて成る義歯。 5 義歯側面に開口する案内孔に遊挿保持された
複数の弾性片から成る圧接体の、義歯外へ突出し
た部分が、前記案内孔の開口部を支点として、隣
接生存歯を挟持することにより、着脱自在に装着
固定される義歯。 6 義歯側面に突設した弾性片から成る圧接体
の、隣接生存歯への係合圧接面に、微少転動体が
回動自在に一部埋設保持されており、該圧接体の
弾力によつて着脱自在に前記隣接生存歯へ係合固
定される義歯。 7 隣接すべき生存歯の側面が嵌入すべき凹部
を、生存歯との隣接側面に有し、該隣接側面の上
部には、前記隣接すべき生存歯側に向つて突出す
る張出部が設けられており、前記隣接側面の凹部
に穿設された案内孔には、義歯固定用ロツドが、
隣接すべき生存歯側面を押圧可能に収納されて成
る義歯。 8 隣接すべき生存歯の側面が嵌入すべき凹部
を、生存歯との隣接側面に有し、該義歯の根部に
は、歯の欠損部及びその周辺に当接すべき義歯床
部を有し、前記隣接側面の凹部に穿設された案内
孔には、義歯固定用ロツドが隣接すべき生存歯側
面を押圧可能に収納されて成る義歯。 9 義歯の歯根部を保持する床部に生存歯が貫通
すべき貫通部が設けられており、該貫通部を挟ん
で床部に植設された義歯の対向側面に、夫々、案
内孔が設けられており、該案内孔には、義歯固定
用ロツドが、前記貫通部から突出すべき生存歯を
挟圧可能に収納して成る義歯。 10 義歯固定用ロツドが、義歯内に該ロツドと
直線状をなして設けられたネジ歯車軸の一端と係
合しており、義歯内において、該ネジ歯車軸に交
叉状態で噛合する駆動ネジ歯車軸を正逆回転する
ことによつて、案内孔内に往復動自在に収納され
ている請求の範囲第7〜9項のいずれかに記載の
義歯。 11 義歯固定用ロツドが、案内孔に気密を保つ
て摺動自在に嵌入しており、該案内孔に連通する
通気路を義歯の表面、又は、背面に逆止弁を介し
て開口して成る請求の範囲第7〜9項のいずれか
に記載の義歯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1030478A JPH02209140A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 義歯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1030478A JPH02209140A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 義歯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02209140A JPH02209140A (ja) | 1990-08-20 |
JPH0563B2 true JPH0563B2 (ja) | 1993-01-05 |
Family
ID=12304954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1030478A Granted JPH02209140A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 義歯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02209140A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009514560A (ja) * | 2005-07-26 | 2009-04-09 | クウォン,オーダル | 歯科用補綴物及びその製造方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10127665A (ja) * | 1996-11-01 | 1998-05-19 | Anzai Medical Kk | ディスポーザブル偽装歯 |
FR2785520B1 (fr) * | 1998-11-10 | 2001-03-23 | Patricia Poussel | Dispositif pour realiser des bridges sans tailler les dents, en exploitant les contres depouilles |
CN100418492C (zh) * | 2002-07-25 | 2008-09-17 | 李锦声 | 嵌入式组合固定牙桥装置 |
KR100657535B1 (ko) * | 2004-06-17 | 2006-12-26 | 이형순 | 서스펜션 브리지형 의치 |
-
1989
- 1989-02-09 JP JP1030478A patent/JPH02209140A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009514560A (ja) * | 2005-07-26 | 2009-04-09 | クウォン,オーダル | 歯科用補綴物及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02209140A (ja) | 1990-08-20 |
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