JPH0563934U - 自動車ボデー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 後席の居住性を犠牲にすることなく、自動車
ボデーに、クローズドタイプ、タルガタイプ、フルオー
プンタイプの３種類の状態を与える。 【構成】 前席１６上部に位置しリヤキャビン１３に支
えられて前後方向に移動することで前席１６上部の被覆
と被覆解除を選択されるルーフ１２と、後席１７天井面
および側面および後面を構成するとともに、前後方向に
移動することで後席１７周囲への設置と設置解除を選択
されるリヤキャビン１３とからなる自動車ボデー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 この考案は、自動車ボデーに係る。更に詳細には、 ルーフおよびリヤキャビンがスライドし、クローズドタイプの自動車ボデーと、 いわゆるタルガタイプの自動車ボデー、フルオープンタイプの自動車ボデーの選 択をする自動車ボデーに係る。

【０００２】

【従来の技術】 従来、自動車ボデーをクローズドタイプの自動車ボデー、 タルガタイプの自動車ボデー、フルオープンタイプの自動車ボデーはそれぞれ知 られている。そして、これら各種タイプを一台の自動車ボデーで変換させるため 、屋根を着脱自在、収納自在とすることが行われる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 しかしながら従来のオープンカーでは、 リヤ席の居住性を犠牲にしてリヤ席後方に幌、ハードトップを格納する必要があ る課題を有した。

【０００４】 更に、自動車ボデーをクローズドタイプの自動車ボデー、タルガタイプの自動 車ボデー、フルオープンタイプの自動車ボデーの選択をするのに、ルーフおよび リヤキャビンをスライドさせておこなう自動車は知られていなかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 この考案は、

【０００６】 前席上部に位置しリヤキャビンに支えられて前後方向に移動することで前席上 部の被覆と被覆解除を選択されるルーフと、後席天井面および側面および後面を 構成するとともに、前後方向に移動することで後席周囲への設置と設置解除を選 択されるリヤキャビンとからなることを特徴とする自動車ボデー、

【０００７】 を提供する。

【０００８】

【作用】 クローズドタイプの自動車ボデーを得たいときは、リヤキャビン およびルーフは前方に移動させる。すると、ルーフは前席上部に位置し、リヤキ ャビンは後席周囲に位置するためクローズドタイプの自動車ボデーが得られる。

【０００９】 いわゆる、タルガタイプの自動車ボデーを得たいときは、リヤキャビンは前方 に移動させるが、ルーフは後方に移動させる。すると、ルーフは前席上部にから 移動し前席上部を開放するが、リヤキャビンは後席周囲に位置するためいわゆる タルガタイプの自動車ボデーが得られる。

【００１０】 フルオープンタイプの自動車ボデーを得たいときは、リヤキャビンおよびルー フはともに後方に移動させる。すると、ルーフは前席上部にから移動し前席上部 を開放するともに、リヤキャビンも後席周囲を開放するためいわゆるフルオープ ンタイプの自動車ボデーが得られる。

【００１１】

【実施例】 この考案の実施例に係る自動車ボデーの、クローズドタイプボ デー状態の正面図をあらわす図１、同タルガタイプボデー状態の正面図をあらわ す図２、同フルオープンタイプボデー状態の正面図をあらわす図３、ルーフおよ びリヤキャビンの機構部分の正面概略図をあらわす図４、同ルーフおよびリヤキ ャビンの機構部分の一部平面概略をあらわす図５、同リヤキャビンは後退状態と され、他方ルーフは前進状態とされ前席に位置するルーフ部分の一部断面図をあ らわす図６、同後退状態とされたルーフおよび前進状態とされたリヤキャビンの 機構のリヤキャビン部分の一部断面図をあらわす図７、同後退されトランク付近 に位置するリヤキャビン部分の一部断面図をあらわす図８にしたがって説明する 。

【００１２】 １１は自動車ボデーである。自動車ボデー１１は、この実施例では前席、後席 からなる。１２はルーフは、１３はリヤキャビン、１４はリヤトランク、１５は フロントウインド、１６は前席、１７は後席、１８はバックウインド、１９はリ ヤサイドウインド、２０はフロントサイドウインドである。

【００１３】 ルーフ１２は、ＦＲＰ製あるいはガラス製からなり前席１６上部に位置し、リ ヤキャビン１３に支えられて前後方向に移動することで前席１６上部の被覆と被 覆解除を選択される。リヤキャビン１４は、後席１７天井面およびガラス製から なるリヤサイドウインド１９を含む側面およびガラス製からなるバックウインド １８を含む後面をからなるとともに、前後方向に移動することで後席１７の側面 、上面、後面からなる周囲への設置と、設置解除を選択される。

【００１４】 すなわち、２１はフロントウインド１５上端に設置されるキャッチであり、先 端にフェルト製緩衝材２２を取り付けられたルーフ１２をフロントウインド１５ 上端に固定させる。ルーフ１２の固定を解除させる場合は、ルーフ１２前端部を 持ち上げて行う。２２は、ルーフガイドレールである。ルーフガイドレール２２ は、リヤキャビン１３の上部両側部に前後方向に設置される。２３はガイドロー ラである。ガイドローラ２３は、ルーフ１２に取り付けられ、ルーフガイドレー ル２２に嵌合される。フロントサイドウインド２０の上端にはウエザーストリッ プ２４を取り付け、ルーフ１２前進位置でフロントサイドウインド２０を上昇さ せたときウエザーストリップ２４は、ルーフ１２に当接する。２５は、ルーフキ ャッチである。ルーフキャッチ２５は、リヤキャビン１３上部側部に取り付けら れ、先端を下降させることで後退されたルーフ１２をリヤキャビン１３に固定さ せ、先端を上昇させることでルーフ１２の固定を解除する。

【００１５】 ３１は、リヤキャビン１３の移動範囲にわたって、自動車ボデー１１のボデー ラインにそって自動車ボデー１１の両側に設置されるガイドレールである。３２ は、リヤキャビン１３に取り付けられガイドレール３２に嵌合されるガイドロー ラである。３３は、リヤキャビン１３の下端外側に取り付けられるガーニッシュ である。３４は、ガイドローラ３２駆動用モータであり、コックドベルト、ギヤ ードワイヤ等の伝達手段３５により、ガイドローラ３２のローラ軸３６に架け渡 される。駆動用モータ３４の駆動によりローラ軸３６は回転され、リヤキャビン １３は前進後退される。

【００１６】 クローズドタイプの自動車ボデーを得たいときは、リヤキャビン１３およびル ーフ１２は前方に移動させる。すなわち、駆動用モータ３４を駆動させガイドロ ーラ３３をガイドレール３２に沿って自動車ボデー前方にリヤキャビン１３を移 動させる。また、ルーフ１２は、ガイドローラ２３をルーフガイドレール２２に そって前方に移動させることでルーフ１２先端をキャッチ２１で固定させる。す ると、ルーフ１２は前席１６上部に位置し、リヤキャビン１３は後席周囲に位置 するため、図１に図示されるようなクローズドタイプの自動車ボデーが得られる 。

【００１７】 いわゆる、タルガタイプの自動車ボデーを得たいときは、リヤキャビン１３は 、駆動用モータ３４を駆動させて前方に移動させるが、ルーフ１２は後方に移動 させ、ルーフキャッチ２５で固定させる。すると、ルーフ１２は前席１６上部に から移動し前席１６上部を開放するが、リヤキャビン１３は後席１７周囲に位置 するため、図２に図示されるようないわゆるタルガタイプの自動車ボデーが得ら れる。

【００１８】 フルオープンタイプの自動車ボデーを得たいときは、リヤキャビン１３および ルーフ１２はともに後方に移動させ、ルーフ１２はルーフキャッチ２５でリヤキ ャビン１３上部に固定させる。すると、ルーフ１２は前席１６上部にから移動し 前席１６上部を開放するともに、リヤキャビン１３も、ルーフ１２を乗せたまま リヤトランク１４上に移動し、後席１７周囲を開放するため、図３に図示される ようないわゆるフルオープンタイプの自動車ボデーが得られる。

【００１９】

【考案の効果】 したがって、この考案では、リヤ席の居住性を犠牲にする ことなく１台の自動車ボデーに、クローズドタイプの自動車ボデー、タルガタイ プの自動車ボデー、フルオープンタイプの自動車ボデーの変化を与えることが可 能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例に係る自動車ボデーの、クロ
ーズドタイプボデー状態の正面図

【図２】 この考案の実施例に係る自動車ボデーの、タ
ルガタイプボデー状態の正面図

【図３】 この考案の実施例に係る自動車ボデーの、フ
ルオープンタイプボデー状態の正面図

【図４】 この考案の実施例に係る自動車ボデーのルー
フおよびリヤキャビンの機構部分の正面概略図

【図５】 この考案の実施例に係る自動車ボデーのルー
フおよびリヤキャビンの機構部分の一部平面概略図

【図６】 この考案の実施例に係る自動車ボデーの、リ
ヤキャビンは後退状態とされ、かつ前進状態とされ前席
に位置するルーフ部分の一部断面図

【図７】 この考案の実施例に係る自動車ボデーの、後
退状態とされたルーフおよび前進状態とされたリヤキャ
ビンの機構のリヤキャビン部分の一部断面図

【図８】 この考案の実施例に係る自動車ボデーの、後
退されトランク付近に位置するリヤキャビン部分の一部
断面図

【符号の説明】

１２ ルーフ １３ リヤキャビン １６ 前席 １７ 後席

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前席上部に位置しリヤキャビンに支えら
   れて前後方向に移動することで前席上部の被覆と被覆解
   除を選択されるルーフと、後席天井面および側面および
   後面を構成するとともに、前後方向に移動することで後
   席周囲への設置と設置解除を選択されるリヤキャビンと
   からなることを特徴とする自動車ボデー。