JPH0563699A - パケツト交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オンラインネットワーク内の同報通信処理を
可能とし、端末装置増加に伴う通信費用およびセンタ設
備費用を必要最小限に抑制できるようにする。 【構成】 複数の電子計算機に接続されたパケット交換
装置において、電子計算機から同報通信の依頼を受けた
ときに、その通信先を相手先番号にしたがって、分析
し、自装置に接続された電子計算機の場合はその同報メ
ッセージを直接送信する。他装置に接続された電子計算
機の場合は、接続されているパケット交換装置にその同
報メッセージ送信を依頼し、異常の場合にはその原因お
よび通信内容を蓄積管理する。同報通信を依頼した電子
計算機が通信結果の通知を指示したときには蓄積管理し
ていた内容を取り出し通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、データ通信を行う通信
ネットワークに利用する。本発明は、端末装置の増加に
伴う費用の増加を抑制することができる通信ネットワー
クシステムに利用する。本発明はパケット交換装置の同
報通信に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の同報通信は、利用システムのセン
タなどの電子計算機が転送先の端末装置ごとに同一内容
の電文を編集して送信し、その電文が正常に端末装置へ
送達されたかどうかを管理していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の同報通
信では、同報通信先の端末数が増加した場合、バースト
的なトラヒックが発生するため、利用システムのセンタ
とパケット交換網間、およびパケット交換網内の回線容
量を増加させなければならず、そのために通信コストが
アップし、また、利用者システムのセンタで全ての端末
への一斉送信およびその送信状況の管理を行うために
は、処理能力を高め、メモリ容量を増加させ、かつ周辺
装置を増設しなければならず、設備費用が増大する欠点
がある。

【０００４】本発明はこのような問題を解決するもの
で、端末数の増加に伴って生じる通信コストの上昇およ
び設備費用の増加を抑えることができる装置を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、電子計算機相
互間のデータ交換、およびデータ交換のための経路選択
を制御するパケット交換制御部と、パケットの発呼、着
呼、およびデータフローを制御する通信制御部と、指定
された前記電子計算機に同報メッセージを送信する同報
制御部と、複数の通信回線から受信したパケットを一つ
の通信回線に多重化して送信する多重化制御部とを備え
たパケット交換装置において、同報通信の結果を蓄積す
る同報通信結果蓄積制御部を備え、前記同報制御部に、
自装置に接続された前記電子計算機から同報メッセージ
送信の依頼を受けたときに、相手先番号にしたがって送
信先電子計算機を分析し、その送信先が自装置に属する
電子計算機の場合は同報メッセージを直接送信し、他の
パケット交換装置に属する場合はその属するパケット交
換装置に送信を依頼する手段を含むことを特徴とする。

【０００６】前記同報制御部は、前記電子計算機のすべ
ての識別番号をあらかじめ保持しておき、その識別番号
にしたがって送信先電子計算機を選択する手段と、前記
電子計算機の同報通信依頼時に、その通信結果が必要で
ある旨の指定を受けたときには、前記同報通信結果蓄積
制御部から該当する通信結果を取り出し一括して通知す
る手段とを含むことが望ましい。

【０００７】

【作用】同報通信の依頼を受けたときに、相手先番号に
基づき相手先電子計算機を分析し、その送信先が自装置
に接続されている電子計算機の場合には同報メッセージ
を直接送信する。また、他装置に接続されている場合に
は、その電子計算機が接続されている装置に相手先番号
を伝達して同報通信の依頼を行う。依頼を受けた装置
は、送信先電子計算機の分析を行い同報メッセージを送
信し、届いたか否かの判断を行い、異常の場合にはその
原因および通信内容を依頼先装置に通知する。依頼装置
はその原因と同報メッセージの送信内容とを蓄積し管理
する。同報通信の依頼を受けたときに、通信結果の通知
が必要である旨の指示があった場合には、蓄積管理して
いた異常原因およびその通信内容を同報通信を依頼した
電子計算機に一括して通知する。

【０００８】このように、パケット交換装置に同報機能
をもたせることにより、オンラインネットワーク上に端
末装置が追加されても、それに伴う通信費用および設備
費用の増加を必要最小限に抑えることができる。

【０００９】

【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図１は本発明実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【００１０】本発明実施例は、電子計算機相互間のデー
タ交換、およびデータ交換のための経路選択を制御する
パケット交換制御部１１と、パケットの発呼、着呼、お
よびデータフローを制御する通信制御部１２と、指定さ
れた前記電子計算機に同報メッセージを送信する同報制
御部１３と、複数の通信回線から受信したパケットを一
つの通信回線に多重化して送信する多重化制御部１５と
を備え、さらに、本発明の特徴として、パケット交換装
置それぞれに、同報通信の結果を蓄積する同報通信結果
蓄積制御部１４を備え、同報制御部１３に、自装置に接
続された電子計算機から同報メッセージ送信の依頼を受
けたときに、相手先番号にしたがって送信先電子計算機
を分析し、その送信先が自装置に属する電子計算機の場
合は同報メッセージを直接送信し、他のパケット交換装
置に属する場合はその属するパケット交換装置に送信を
依頼する手段を含み、さらに、電子計算機のすべての識
別番号をあらかじめ保持しておき、その識別番号にした
がって送信先電子計算機を選択する手段と、電子計算機
の同報通信依頼時に、その通信結果が必要である旨の指
定を受けたときには、同報通信結果蓄積制御部１４から
該当する通信結果を取り出し一括して通知する手段とを
含む。

【００１１】図２は本発明実施例に係わる通信ネットワ
ークの全体構成を示すブロック図である。

【００１２】この例では電子計算機２１、２４、２５、
２６および２７がパケット交換装置２２および２３を介
して相互に接続されデータ通信が行われるものとし、電
子計算機２１の利用者が、電子計算機２４、２５、およ
び２６に同報メッセージを伝達する場合の動作について
説明する。

【００１３】電子計算機２１は、同報メッセージと同報
通信の相手先番号をパケット交換装置２２に伝える。同
報通信の相手先番号は複数になる場合があるため、あら
かじめパケット交換装置２２および２３に蓄積しておき
識別番号で指定することも可能でる。

【００１４】パケット交換装置２２内の同報制御部１３
は、電子計算機２１から指定された同報通信の相手先番
号または識別番号に基づき相手先を分析する。その結
果、相手先が電子計算機２４および２５であると判断さ
れた場合、これらの相手先に同報メッセージを送信す
る。同時にパケット交換装置２３の同報制御部１３へ同
報メッセージとパケット交換装置２３に接続されている
同報通信の相手先番号または識別番号とを伝え同報通信
の依頼を行う。

【００１５】パケット交換装置２３の同報制御部１３
は、パケット交換装置２２からの依頼に基づき、同報通
信の相手先を分析する。その結果、相手先が電子計算機
２６および２７であると判断された場合、これらの相手
先に同報メッセージを送信する。

【００１６】パケット交換装置２３は電子計算機２６お
よび２７へ同報メッセージが届いたか否かを判断し、異
常となった場合はその原因が何であったかをパケット交
換装置２２へ通知する。

【００１７】パケット交換装置２２の同報結果蓄積制御
部１４は、パケット交換装置２３からの通知と電子計算
機２４および２５への同報メッセージの送信結果とをパ
ケット交換装置２２の内部に蓄積し管理する。

【００１８】また、パケット交換装置２２の同報制御部
１３は、電子計算機２１からの同報依頼時に同報通信結
果の通知が必要の旨の指示があった場合は、同報結果蓄
積制御部１４により蓄積され管理されている同報通信結
果を電子計算機２１へ一括して通知する。同報通信結果
の通知の指示がない場合は電子計算機２１から別途依頼
された場合に通知する。

【００１９】このように、同報メッセージを受信する電
子計算機に最も近いパケット交換装置が同報メッセージ
を伝え、それ以外の電子計算機への伝達は、その電子計
算機に最も近い他のパケット交換装置に同報を依頼し、
その同報結果を蓄積して管理し、同報通信を依頼した利
用者へ通知することにより、パケット交換装置に同報通
信の機能を持たせることができる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ケット交換装置で同報機能を実現することにより、オン
ラインネットワークにおける端末数が増加しても通信費
用および利用システムのセンタ設備費用を必要最低限に
抑制することができるとともに、各利用者が共用するネ
ットワーク網で機能を提供することができるために、利
用者側での重複した機能開発を抑えることができる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例装置の構成を示すブロック図。

【図２】本発明実施例装置に係わる通信ネットワークの
構成を示すブロック図。

【符号の説明】

１１ パケット交換制御部 １２ 通信制御部 １３ 同報制御部 １４ 同報通信結果蓄積制御部 １５ 多重化制御部 ２１、２４、２５、２６、２７ 電子計算機 ２２、２３ パケット交換装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子計算機相互間のデータ交換、および
   データ交換のための経路選択を制御するパケット交換制
   御部と、 パケットの発呼、着呼、およびデータフローを制御する
   通信制御部と、 指定された前記電子計算機に同報メッセージを送信する
   同報制御部と、 複数の通信回線から受信したパケットを一つの通信回線
   に多重化して送信する多重化制御部とを備えたパケット
   交換装置において、 同報通信の結果を蓄積する同報通信結果蓄積制御部を備
   え、 前記同報制御部に、自装置に接続された前記電子計算機
   から同報メッセージ送信の依頼を受けたときに、相手先
   番号にしたがって送信先電子計算機を分析し、その送信
   先が自装置に属する電子計算機の場合は同報メッセージ
   を直接送信し、他のパケット交換装置に属する場合はそ
   の属するパケット交換装置に送信を依頼する手段を含む
   ことを特徴とするパケット交換装置。
2. 【請求項２】 前記同報制御部は、前記電子計算機のす
   べての識別番号をあらかじめ保持しておき、その識別番
   号にしたがって送信先電子計算機を選択する手段を含む
   請求項１記載のパケット交換装置。
3. 【請求項３】 前記同報制御部は、前記電子計算機の同
   報通信依頼時に、その通信結果が必要である旨の指定を
   受けたときには、前記同報通信結果蓄積制御部から該当
   する通信結果を取り出し一括して通知する手段を含む請
   求項１記載のパケット交換装置。