JPH0563275U - 両軸受リール - Google Patents
両軸受リールInfo
- Publication number
- JPH0563275U JPH0563275U JP003991U JP399192U JPH0563275U JP H0563275 U JPH0563275 U JP H0563275U JP 003991 U JP003991 U JP 003991U JP 399192 U JP399192 U JP 399192U JP H0563275 U JPH0563275 U JP H0563275U
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- JP
- Japan
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- lever
- handle
- spool
- clutch mechanism
- push lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クラッチ機構の「ON」「OFF」切換え操
作を容易に行なうことができるようにする。 【構成】 クラッチ機構の「ON」「OFF」を行なう
プッシュレバー20の板状の本体部20aに指当て隆起
部20bを形成する。クラッチ機構を「OFF」にする
際には本体部20aを押してプッシュレバー20を回動
させる。また、「ON」にする際には指当て隆起部20
bを押してプッシュレバー20を回動させる。
作を容易に行なうことができるようにする。 【構成】 クラッチ機構の「ON」「OFF」を行なう
プッシュレバー20の板状の本体部20aに指当て隆起
部20bを形成する。クラッチ機構を「OFF」にする
際には本体部20aを押してプッシュレバー20を回動
させる。また、「ON」にする際には指当て隆起部20
bを押してプッシュレバー20を回動させる。
Description
【0001】
本考案は両軸受リールに係り、特にクラッチ機構部を作動させるプッシュレバ ーの構造に関する。
【0002】
一般に、クラッチ機構を有する両軸受リールが広く知られている。このクラッ チ機構はハンドルの回転を釣糸を捲回するスプールに伝達したり、伝達を遮断す るものである。すなわち、例えば投擲により糸を出す場合にはスプールは回転し てもハンドルが回転しないようにするため、クラッチ機構を「OFF」状態とし 、また糸を捲回させるような場合にはハンドルを回転させてスプールを回転させ るためクラッチ機構を「ON」状態とする。そして、この「ON」から「OFF 」への切換えはプッシュレバーによってなされ、「OFF」から「ON」への切 換えはハンドルを回転させることによりなされる。
【0003】
ところが、上述のような構造のものにあっては、「ON」から「OFF」への 切換えはプッシュレバーによって容易になされるが、「OFF」から「ON」へ の切換えはハンドルを回転させなければならないため不便であるといった問題点 がある。特に、キャスト後すぐに魚がヒットしたような場合にあっては、クラッ チ機構をON状態にするまで時間を要するため魚をフックできないといった問題 点がある。
【0004】 本考案は上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、クラッチ機構の「 ON」「OFF」切換えを容易かつ確実に行なうことができる両軸受リールを提 供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、釣糸を捲回するスプールと、このスプールに固定されたスプール軸 と、釣糸を捲回させる際に回転させるハンドルと、このハンドルの回転力を上記 スプール軸に伝達させたり遮断させたりするクラッチ機構と、このクラッチ機構 を作動させるプッシュレバーとを有する両軸受リールにおいて、上記プッシュレ バーは本体部と、この本体部から突出して設けられた指当て隆起部とを備え、上 記本体部を押下することによりハンドルの回転力を遮断し、上記指当て隆起部を 押上げることによりハンドルの回転力をスプール軸に伝達できることを特徴とす る。
【0006】
クラッチ機構を「ON」から「OFF」に切換える際には、プッシュレバーの 本体部を押下することによりハンドルの回転力のスプール軸への伝達が遮断され る。
【0007】 また、クラッチ機構を「OFF」から「ON」に切換える際には、プッシュレ バーの指当て隆起部を押上げてハンドルの回転力がスプール軸に伝達しうる状態 にする。
【0008】
以下、添付図面を参照して本考案の一実施例について説明する。 図1は本考案における両軸受リールの斜視図である。図中符号Aはスプールで あり、このスプールAに釣糸(図示せず)が捲回される。このスプールAの両端 側には側板部B,Bが設けられ、さらに、この一方の側板部Bの外方にはハンド ル部Cが回転可能に設けられている。また符号Dはプッシュレバーであり、プッ シュレバーDを操作することによりスプールAとハンドル部Cとの連結および離 脱がなされる。
【0009】 図2はハンドル部Cが取付けられた側の側板部B内の断面図である。図中符号 1は側板であり、この側板1の孔1aには軸受2を介して回転可能にスプール軸 3が貫通されている。このスプール軸3の側板1の図中左側には釣糸(図示せず )を捲回するスプール4が固定されている。また、上記側板1の図中右側には蓋 板5が固定されており、この蓋板5に設けられた軸受部6にスプール軸3の図中 右端が軸支されている。なお、この軸受部6はカバー7で覆われている。また、 上記側板1と蓋板5との間には種々の部材を収納する収納部8が形成される。一 方、上記スプール軸3には収納部8内に収納されたピニオン9が回転可能に設け られている。さらに、このピニオン9はスプール軸3の軸方向に摺動可能に設け られている。また、このピニオン9の外周適所には凹溝9aが周設されており、 この凹溝9aにクラッチレバー10が係合してピニオン9に固定されている。一 方、上記側板1の適所には2本のガイドピン11,11が植設されており、この ガイドピン11,11は上記クラッチレバー10に穿設された孔10a,10a を貫通している。また、ガイドピン11,11の図中右端部にはばね受け部11 a,11aが形成されており、このばね受け部11a,11aと上記クラッチレ バー10との間にばね12,12が介在せしめられ、このばね12,12の付勢 力によりクラッチレバー10は常時図中左側に付勢されている。また、側板1の 孔1aにはクラッチカム13が設けられており、上記クラッチレバー10はクラ ッチカム13にばね12,12の付勢力により押圧されている。このクラッチカ ム13の図中右側面部には周方向に傾斜したカム面13a(図3参照)が形成さ れており、このカム面13aにクラッチレバー10が押圧されることにより、こ のクラッチレバー10は図中左右方向に移動可能である。また、上記スプール軸 3には係合平坦部3aが形成されており、この係合平坦部3aにピニオン9の係 合部9bが係合することにより、ピニオン9の回転がスプール軸3に伝達される 。一方、上記ピニオン9には駆動歯車14が噛合されており、この駆動歯車14 にはドラグ機構15を介してハンドル16が接続されている。
【0010】 図3は図2中 III−III 矢視図、図4は図3中IV−IV矢視図である。ここで、 クラッチカム13には放射方向に突部13bが形成されており、この突部13b には長孔13cが穿設されている。この長孔13cにはレバー板17の一端側に 設けられたピン18が長孔13cの長手方向に摺動可能に挿入されている。また 、レバー板17の他端側には断面小判形状を呈するレバー軸9の端部が挿入され ている。さらに、レバー軸19にはプッシュレバー20が固定され、プッシュレ バー20の回動がレバー19に伝達されるように形成されている。一方、レバー 板17の中間部にはばね掛け部17aが形成されており、このばね掛け部17a と側板1に形成されたばね掛け部1bとの間にデッドポイントばね21が設けら れている。このデッドポイントばね21は図3中線Lを境界としてデッドポイン トばね21のばね掛け部17a側端部が右下側に位置した際にはレバー板17を レバー軸19を中心として時計方向に付勢し、ばね掛け部17a側端部が線Lよ り左上側に位置した際にはレバー板17をレバー軸19を中心として反時計方向 に付勢するものである。
【0011】 なお、図3中符号22はラチェット軸であり、このラチェット軸22にはラチ ェット23が嵌合されている。また、このラチェット23の近傍にはスタッド軸 24が側板1に突設されており、このスタッド軸24に回動可能に逆転防止爪2 5が設けられている。この逆転防止爪25の一端にはばね26が設けられており 、逆転防止爪25の他端が常時ラチェット23に押圧されるように構成されてい る。一方、ラチェット23の近傍であって、クラッチカム13の外周部には係合 突部13dが突出されており、係合突部13dがラチェット23に係合すること によりクラッチカム13がスプール軸3を中心として図3中反時計方向に回転さ せられる構造を呈する。
【0012】 図5は本考案におけるプッシュレバー20の拡大斜視図である。このプッシュ レバー20は平板状の本体部20aと、この本体部20aに対して隆起し指を当 てるための指当て隆起部20bとを有している。この隆起部20bは本体部20 aの右側に形成されている。このように右側に形成されているのはサミング操作 、すなわちリールを持った方の手の親指で、スプールに巻かれた糸の上を押え、 スプールの回転に制動を掛ける操作時に邪魔にならないようにしたものである。
【0013】 このように構成された両軸受リールの作用について以下に詳述する。 まず、投擲する際にはクラッチ機構を「OFF」状態にすべくプッシュレバー 20の本体部20aを押し、プッシュレバー20を図3中実線で示された第一位 置から二点鎖線で示された第二位置にする。すなわち、図3中レバー軸19を中 心として反時計方向に回動させる。すると、図3において、レバー板17がレバ ー軸19を中心として図中反時計方向に回動し、デッドポイントばね21のばね 掛け部17a側端部が線Lを越えると、このデッドポイントばね21の付勢力に より付勢されながらレバー板17は回動する。このレバー板17の回動に伴ない 、レバー板17にピン18を介して接続されたクラッチカム13がスプール軸3 を中心として、図3中時計方向に回動する。すると、周方向に傾斜されたカム面 13aに当接しているクラッチレバー10はカム面13aによって図2中右方向 にばね12の付勢力に抗して移動する。このクラッチレバー10の移動に伴ない ピニオン9もまた図2中右方向に移動する。これにより、ピニオン9の係合部9 bとスプール軸3の係合平坦部3aとの係合状態が解除される。
【0014】 この状態で投擲するとスプール4のみが回転し、スプール4の回転がハンドル 16に伝達されることがない。 そして、例えば魚がフィットした等により、クラッチ機構を「ON」状態にす る際には、プッシュレバー20の指当て隆起部20bを押し、プッシュレバー2 0を第二位置から第一位置に移動させる。すなわち、図3中レバー軸19を中心 として時計方向に回動させる。すると、図3において、レバー板17がレバー軸 19を中心として図中時計方向に回動し、デッドポイントばね21のばね掛け部 17a側端部が線Lを越えると、このデッドポイントばね21の付勢力により付 勢されながらレバー板17は回動する。このレバー板17の回動に伴ない、レバ ー板17にピン18を介して接続されたクラッチカム13がスプール軸3を中心 として、図3中反時計方向に回動する。すると、周方向に傾斜して形成されたカ ム面13aに当接しているクラッチレバー10はカム面13aによって図2中左 方向にばね12の付勢力により移動する。このクラッチレバー10の移動に伴な いピニオン9もまた図2中左方向に移動する。これによりピニオン9の係合部9 bとスプール軸3の係合平坦部3aとが係合される。
【0015】 また、ハンドル16によってクラッチ機構を「ON」状態とする場合には、ハ ンドル16を回転させることによりラチェット23が図3中ラチェット軸22を 中心として時計方向に回動する。これにより、ラチェット23がクラッチカム1 3の図中2点鎖線で示した位置にある係合突部13dと係合し、クラッチカム1 3をスプール軸3を中心として反時計方向に回動し、上述と同様の作用によりピ ニオン9の係合部9bとスプール軸3の係合平坦部3aとが係合される。
【0016】 この状態で、ハンドル16を回すと、ドラグ機構15を介して駆動歯車14が 回転し、さらにこの駆動歯車14の回転によりピニオン9が回転する。このピニ オン9が回転すると、係合部9bがスプール軸3の係合平坦部3aと係合してい ることからスプール軸3も回転し、ひいてはスプール4が回転する。これにより 釣糸を巻き取ることができる。
【0017】 なお、上述実施例におけるプッシュレバー20の指当て隆起部20bは右側に 形成するようにしたが、左側であっても良く、サミング操作の邪魔にならないよ うな位置であれば良い。また、上述実施例においてはクラッチ機構を「ON」と する際の手段として、プッシュレバー20による場合とハンドル16による場合 の両方の手段で択一的に実施できるようにしたが、ハンドル16による切換えが できないような構造のものであっても良い。
【0018】
本考案は上述のように構成したことにより、クラッチ機構の「OFF」から「 ON」への切換え操作もプッシュレバーで行なうことができるので、「OFF」 から「ON」への切換時の時間ロスがなくなり、素早い操作が可能となり、ひい ては魚をフックする確率が高くなる等の効果を奏する。
【図1】本考案における両軸受リールの斜視図である。
【図2】ハンドル部が取付けられた側の側板部の断面図
である。
である。
【図3】図2中 III−III 矢視図である。
【図4】図3中IV−IV矢視図である。
【図5】本考案におけるプッシュレバーの拡大斜視図で
ある。
ある。
3…スプール軸 4…スプール 9…ピニオン 20…プッシュレバー 20a…本体部 20b…指当て隆起部
Claims (1)
- 【請求項1】 釣糸を捲回するスプールと、このスプー
ルに固定されたスプール軸と、釣糸を捲回させる際に回
転させるハンドルと、このハンドルの回転力を上記スプ
ール軸に伝達させたり遮断させたりするクラッチ機構
と、このクラッチ機構を作動させるプッシュレバーとを
有する両軸受リールにおいて、上記プッシュレバーは本
体部と、この本体部から突出して設けられた指当て隆起
部とを備え、上記本体部を押下することによりハンドル
の回転力を遮断し、上記指当て隆起部を押上げることに
よりハンドルの回転力をスプール軸に伝達できることを
特徴とする両軸受リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003991U JP2553977Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 両軸受リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003991U JP2553977Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 両軸受リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563275U true JPH0563275U (ja) | 1993-08-24 |
JP2553977Y2 JP2553977Y2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=11572492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992003991U Expired - Lifetime JP2553977Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 両軸受リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553977Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004298096A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リール |
KR20190046611A (ko) * | 2017-10-25 | 2019-05-07 | 가부시키가이샤 시마노 | 클러치 조작부 및 양 베어링 릴 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60183197A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-18 | 池上通信機株式会社 | 案内つき丁合装置 |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP1992003991U patent/JP2553977Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60183197A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-18 | 池上通信機株式会社 | 案内つき丁合装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004298096A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リール |
KR20190046611A (ko) * | 2017-10-25 | 2019-05-07 | 가부시키가이샤 시마노 | 클러치 조작부 및 양 베어링 릴 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2553977Y2 (ja) | 1997-11-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |