JP2000350537A - 両軸受リールのクラッチ操作装置 - Google Patents

両軸受リールのクラッチ操作装置

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JP2000350537A
JP2000350537A JP11164017A JP16401799A JP2000350537A JP 2000350537 A JP2000350537 A JP 2000350537A JP 11164017 A JP11164017 A JP 11164017A JP 16401799 A JP16401799 A JP 16401799A JP 2000350537 A JP2000350537 A JP 2000350537A
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Hideo Noda
英夫 野田
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両軸受リールのクラッチ操作装置を簡素化す
る。 【解決手段】 リール本体(1)の両側板(2,3)間
にスプール(5)を設ける。側板(2,3)の何れか一
方にハンドル(6)を設け、回転伝達機構を介しスプー
ル(5)に駆動連結する。回転伝達機構中にクラッチ機
構を設ける。クラッチ機構のクラッチを切るためのクラ
ッチOFF操作部材(18)をリール本体(1)のスプ
ール後方に設ける。クラッチOFF操作部材(18)の
操作でOFF状態に切り換えたクラッチ機構をON状態
に切り換え操作することができるように、クラッチOF
F操作部材(18)にクラッチON操作部材(25)を
延設する。また、クラッチOFF操作部材(18)とク
ラッチON操作部材(25)とを略コ字状に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両軸受リールのク
ラッチ機構をOFF状態からON状態に切り換え操作す
ることができるクラッチ操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、両軸受リールはリール本体の両
側の枠板又はこれに取り付けられたカバー(以下、枠板
とカバーとを「側板」と総称する。)間にスプールを回
転自在に保持し、両側板の何れか一方にハンドルを有す
る。ハンドルはスプールに回転伝達機構を介して駆動連
結されており、ハンドルを操作しスプールを回転させる
ことで釣糸をスプールに巻き取ることができる。
【0003】また、回転伝達機構中には、ハンドルから
の回転をスプールに伝達したり遮断したりするクラッチ
機構が設けられており、リール本体にはクラッチ機構を
ON・OFF操作するためのクラッチ操作装置が設けら
れている。クラッチ操作装置によりクラッチ機構をクラ
ッチONに切り換えてハンドルとスプールとの間を繋ぐ
とハンドルの操作によりスプールに釣糸を巻き取ること
ができ、クラッチOFFに切り換えてハンドルとスプー
ルとの間を遮断するとスプールから釣糸を繰り出すこと
ができる。
【0004】クラッチ機構は、一般にスプール軸又はス
プール軸とは別体の軸に摺動可能に支承され且つハンド
ルに駆動連結されたピニオン筒とスプール又はスプール
軸との対向面上に形成される係合部を有する。クラッチ
操作装置によりピニオン筒をリール本体外から摺動させ
係合部を係合・離脱させることで、クラッチ機構をクラ
ッチONとクラッチOFFとの間で切り換えることがで
きる。
【0005】また、クラッチ機構は、係合部を係合・離
脱させるため一般にクラッチカムを側板上に回動又は摺
動可能に取り付けると共にクラッチカムにシフタ及びデ
ッドポイントバネを介しピニオン筒を接触させた構成を
備える。リール本体外からクラッチカムを回動又は摺動
操作し、ピニオン筒をデッドポイントバネのバネ力に抗
して反スプール方向に摺動させることで係合部を離反さ
せることができ、これによるクラッチOFF状態はデッ
ドポイントバネにより維持される。また、クラッチカム
を逆向きに復帰操作しデッドポイントバネを反転動作さ
せると共にピニオン筒をスプール方向に摺動させること
で係合部を係合させることができる。このクラッチON
状態は反転動作後のデッドポイントバネにより維持され
る。
【0006】クラッチ操作装置は、両側板間のスプール
後側に掛け渡したりハンドル側の側板に設けたりするク
ラッチOFF操作部を備える。このクラッチOFF操作
部を操作しクラッチカムを一方向に回動又は摺動させて
係合部を離反させることで、クラッチ機構を釣糸の繰り
出しが可能なクラッチOFF状態にすることができる。
また、ハンドル軸とクラッチカムとの間には、ハンドル
軸を釣糸巻取り方向に回すことでクラッチカムをそのク
ラッチOFF位置からクラッチON位置へとデッドポイ
ントバネのバネ力に抗して自動的に切り換えるためのリ
ンク装置が設けられている。これにより、クラッチ機構
がクラッチOFF状態にある時に、ハンドルを釣糸巻取
り方向に回転させると、クラッチ機構はクラッチカム、
デッドポイントバネ等の反転動作によりクラッチON状
態に自動的に復帰する。
【0007】このような両軸受リールを用いて近年流行
のルアー釣りを行うには、まず釣竿を握った利き手でク
ラッチOFF操作部を操作しクラッチ機構をクラッチO
FF状態にすると共にスプールを利き手の親指でサミン
グしながらルアーを目的のポイントに投擲する。ルアー
が着水すると他方の手でハンドルを回転させてクラッチ
機構をクラッチOFF状態からクラッチON状態に復帰
させる。クラッチ機構がクラッチONになるとハンドル
がスプールに駆動連結されるので、スプールからの釣糸
の繰り出しが停止し、更にハンドルを回すことでリーリ
ングを開始することができる。
【0008】しかし、例えばルアーの着水直後に当たり
を感じてフッキングを行おうとすると、前述のように釣
竿を握った利き手は振り出した位置にあるので、この振
り出した位置にある両軸受リールに対して他方の手を移
動させてハンドルを回転させる必要があり、迅速なフッ
キングができずに獲物を逃がしてしまうという問題があ
る。
【0009】このような問題点を解決する手段として、
実公平4−46550号公報、特開平7−39285号
公報及び特開平10−295234号公報は、クラッチ
カムを回動復帰又は摺動復帰させるクラッチON操作部
を両側板間のスプール上方に掛け渡したり両側板の対向
面の少なくとも一方に設けたりする旨開示する。クラッ
チON操作部を釣竿を握った手で操作することができる
ようにして、クラッチ機構をクラッチOFF状態からク
ラッチON状態に速やかに復帰させようというものであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実公平4−4
6550号公報、特開平7−39285号公報、特開平
10−295234号公報が開示するクラッチ操作装置
は、何れもクラッチON操作部とクラッチOFF操作部
とが別個にクラッチカムに連結されているために構成部
品が増加し、構造が複雑になり、製造が煩雑になり、ま
た各操作部とクラッチカムとの連結部において駆動ロス
が生じ迅速な切り換え操作ができなくなるという問題を
有する。
【0011】また、これらのクラッチ操作装置は増大し
た構成部品の設置位置や各構成部品の作動エリアを確保
する必要があるため、側板上の設置スペースを拡張しな
ければならず、従ってリール本体の大型化と重量増大を
招くという問題もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体(1)の両側板
(2,3)間に回転可能に支承されたスプール(5)
と、上記両側板(2,3)の何れか一方に設けられたハ
ンドル(6)を上記スプール(5)に駆動連結する回転
伝達機構(8,9等)と、該回転伝達機構(8,9等)
中に設けられたクラッチ機構(12等)と、該クラッチ
機構(12等)のクラッチを切るための上記リール本体
(1)のスプール後方に設けられたクラッチOFF操作
部材(18)とを備えた両軸受リールのクラッチ操作装
置において、上記クラッチOFF操作部材(18)の操
作でOFF状態に切り換えた上記クラッチ機構(12
等)をON状態に切り換え操作することができるよう
に、上記クラッチOFF操作部材(18)にクラッチO
N操作部材(25)を延設し、上記クラッチOFF操作
部材(18)と上記クラッチON操作部材(25)とを
略コ字状に配置した両軸受リールのクラッチ操作装置を
採用する。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 <実施の形態1>図1に示すように、この両軸受リール
のリール本体1はその左右両側に側板2,3を有する。
各側板2,3は枠板2a,3aと枠板2a,3aに取り
付けられたカバー2b,3bとで形成される。リール本
体1の下部にはこの両軸受リールを釣竿上に固定するた
めの脚4が設けられている。
【0014】左右両側板2,3間にはスプール5が回転
自在に保持されている。右側板3にはスプール5を回転
させるためのハンドル6が取り付けられる。ハンドル6
は左側板2に取り付けてもよい。
【0015】図2乃至図4に示すように、ハンドル6は
スプール5と一体のスプール軸5aに回転伝達機構を介
して駆動連結される。
【0016】すなわち、ハンドル6はハンドル軸6aの
一端に固定され、ハンドル軸6aはスプール軸5aと平
行に右側板3に回転可能に支持される。ハンドル軸6a
上にはドラッグ装置7を介してマスター歯車8が取り付
けられる。一方、スプール軸5aのハンドル軸6aと平
行に伸びた個所にはピニオン筒9が取り付けられてお
り、このピニオン筒9の歯にマスター歯車8の歯が噛み
合っている。ハンドル6の回転はハンドル軸6a、マス
ター歯車8、ピニオン筒9、スプール軸5aを経てスプ
ール5へと伝達され、スプール5は釣糸巻取り方向に回
転して釣糸を巻き取る。また、ハンドル軸6aにはラチ
ェット車10がハンドル6と共回り可能に取り付けら
れ、ラチェット車10の歯にハンドル軸6aの釣糸巻取
り方向への回転のみを許容する逆転止め爪11が噛み合
っている。逆転止め爪11とラチェット車10との噛合
い作用によりスプール5は釣糸巻取り方向に回転可能で
あるが、釣糸繰出し方向への回転は阻止される。
【0017】回転伝達機構中には、ハンドル6の回転を
スプール5に伝達したり遮断したりするクラッチ機構が
設けられている。クラッチ機構は、スプール軸5aに摺
動可能に支承されたピニオン筒9の一端とスプール軸5
a上の段差部との間に形成される係合部12を有する。
この係合部12は次に述べるクラッチ操作装置によりピ
ニオン筒9をスプール軸5a上で摺動させることで係脱
させることができ、これによりクラッチ機構をクラッチ
ONとクラッチOFFとの間で切り換える。
【0018】クラッチ操作装置は、ピニオン筒9に形成
された環状溝に嵌まり込む板状のシフタ13を有する。
シフタ13は右枠板3a上にスプール軸5aと平行に植
設された複数本の案内棒14上をスライド可能である。
シフタ13と右枠板3aとの間には板状のクラッチカム
15が設けられている。クラッチカム15はスプール軸
5aの回転軸芯に対して同一軸芯となるように右枠板3
aに形成されたボスに回転可能に嵌め込まれている。ク
ラッチカム15にはシフタ13に接離可能なカム片15
aが設けられている。シフタ13は案内棒14に装着さ
れた圧縮コイルバネ16によりクラッチカム15の方へ
常時付勢される。また、シフタ13と右枠板3aとの間
にはデッドポイントバネ17が介装されており、このデ
ッドポイントバネ17によりクラッチカム15はそのカ
ム片15aがシフタ13から離反する位置(図3中実線
位置)とシフタ13に接触する位置(図4中実線位置)
との二位置間で振り分け付勢される。クラッチカム15
が図3中時計方向に回って図4に示すようにそのカム片
15aがシフタ13に接触すると、シフタ13は図2中
右方へスライドし、これによりクラッチ機構は係合部1
2が分離したクラッチOFF状態になる。また、このク
ラッチOFF状態がデッドポイントバネ17により保持
される。逆にクラッチカム15が図4に示す位置から図
3に示す位置に復帰しそのカム片15aがシフタ13か
ら離れると、シフタ13は図2中左方へスライドし、こ
れによりクラッチ機構は係合部12が係合したクラッチ
ON状態になる。このクラッチON状態は反転したデッ
ドポイントバネ17により保持される。
【0019】クラッチ操作装置は、図1、図3及び図4
に示すように、クラッチON状態にあるクラッチ機構を
クラッチOFF状態に切り換えるためのクラッチOFF
操作部材であるクラッチOFF操作レバー18を備えて
いる。
【0020】クラッチOFF操作レバー18は、リール
本体1におけるスプール5の後方に配置される。クラッ
チOFF操作レバー18は水平軸18aに固定され、水
平軸18aの両端は左右両枠板2a,3aに夫々穿設さ
れた上下方向に伸びる長孔19,20に挿入される。水
平軸18aの左端は、左枠板2aとの間に設けられる引
張コイルバネ21により下方向に引張られる。水平軸1
8aの右端は、右枠板3aにピン22aを介し支持され
た連動レバー22の一方の腕に連結される。連動レバー
22の他方の腕はクラッチカム15にピン23及び図示
しない長孔を介し連結されている。これによりクラッチ
OFF操作レバー18が図3の位置から図4の位置へと
押し下げられると、水平軸18aの右端が連動レバー2
2を図3中ピン22aの回りで反時計方向に回転させ、
この連動レバー22の回転に連動してクラッチカム15
は図3中スプール軸5aの回りを時計方向に回転する。
その際デッドポイントバネ17が反転し、クラッチ機構
はクラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換え
られ、クラッチOFF状態に保持される。
【0021】クラッチ機構は、クラッチOFF操作レバ
ー18の操作により切り換えられたクラッチOFF状態
を再びクラッチON状態に復帰させるために、復帰機構
と、クラッチON操作部材とを備える。
【0022】復帰機構は、図3及び図4に示すように、
クラッチカム15上に突設されたキックボス24を有す
る。キックボス24はクラッチカム15がデッドポイン
トバネ17の作用でクラッチON位置に保持される時は
ラチェット車10の歯から離脱し(図3参照)、クラッ
チカム15がデッドポイントバネ17の作用でクラッチ
OFF位置に反転保持される時はラチェット車10の歯
と係合する(図4参照)ように設けられている。これに
よりクラッチOFF状態においてハンドル6が釣糸巻取
り方向に回されると、ラチェット車10が図4中時計方
向に回転しキックボス24を介してクラッチカム15を
そのクラッチOFF位置(図4参照)からクラッチON
位置(図3参照)へとデッドポイントバネ17のバネ力
に抗して復帰させる。
【0023】クラッチON操作部材であるクラッチON
操作レバー25は、上記クラッチOFF操作レバー18
の操作でOFF状態に切り換えたクラッチ機構をON状
態に切り換え操作することができるように、クラッチO
FF操作部材であるクラッチOFF操作レバー18上に
延設される。
【0024】クラッチON操作レバー25は、クラッチ
OFF操作レバー18の右端から右枠板3aの後縁に沿
ってリール本体1上方へと伸びる連結腕26の上端に設
けられ、連結腕26の上端から左枠板2aの方へと片持
ち状に突出している。この結果図1に示すようにクラッ
チON操作レバー25はクラッチOFF操作レバー18
及び連結腕26と共に略コの字型部材を構成し、合成樹
脂等により一体成形される。また、連結腕26の上端に
はピン状の突起27が設けられ、この突起27が右枠板
3a上にその周縁に沿うよう形成された案内孔28に挿
入されている。連結腕26は、この突起27と案内孔2
8との係合及び上記クラッチOFF操作レバー18の水
平軸18aと左右両枠板2a,3a上の長孔19,20
との係合により右枠板3aの後縁に沿って上下にスライ
ド可能である。このスライド量は案内孔28又は長孔2
0の長さにより規制される。図3に示すクラッチON状
態においてクラッチOFF操作レバー18を押し下げる
ように操作すると、水平軸18a及び突起27が長孔2
0及び案内孔28に沿ってスライドすることから連結腕
26は右枠板3a上を図3の位置から図4の位置へと右
枠板3aの周縁に沿うように降下する。これにより上述
の如くクラッチ機構はON状態からOFF状態に切り換
わりこのOFF状態がデッドポイントバネ17により保
持されるが、クラッチOFF操作レバー18、連結腕2
6及びクラッチON操作レバー25もクラッチOFF側
に反転したデッドポイントバネ17により図4の降下位
置に保持される。クラッチ機構がクラッチOFFに切り
換えられた状態においてクラッチON操作レバー25に
指を掛けて図4の位置から図3の位置へと押し上げるよ
うにすると、クラッチON操作レバー25、連結腕26
及びクラッチOFF操作レバー18は一体で図4の位置
から図3の位置へと上方向にスライドし、水平軸18
a、連動レバー22等を介してクラッチカム15を図4
中反時計方向に回転させる。クラッチカム15はデッド
ポイントバネ17の付勢力に抗して図3のクラッチON
位置へと反転する。これによりクラッチ機構はクラッチ
ON状態に復帰し、このクラッチON状態が反転したデ
ッドポイントバネ17により保持され、クラッチON操
作レバー25、クラッチOFF操作レバー18及び連結
腕26も同じくデッドポイントバネ17により図3の降
下位置に保持される。
【0025】なお、クラッチON操作レバー25、連結
腕26等は右側板3aに限らず左側板2aに設けても良
い。
【0026】上記構成の両軸受リールを用いて釣りを行
うには、まず釣竿29を握った利き手でクラッチOFF
操作レバー18を操作しクラッチ機構をクラッチOFF
状態にする。すなわち、クラッチOFF操作レバー18
を下方に押し下げると、その水平軸18aの軸端が連動
レバー22を介しクラッチカム15を図3のクラッチO
N位置から図4のクラッチOFF位置へと時計方向に回
転させる。これによりクラッチカム15はそのカム片1
5aでシフタ13を枠板3aから離れる方向に押し退け
る。このシフタ13の移動に伴いピニオン筒9はスプー
ル軸5a上を同方向にスライドし、係合部12は離反す
る。係合部12が離反することによるクラッチOFF状
態はクラッチカム15の回転と同時に反転するデッドポ
イントバネ17により保持される。これによりスプール
5はフリー回転可能になる。
【0027】また、クラッチカム15がクラッチOFF
位置に回転すると同時にキックボス24がラチェット車
10の方に移動し、ラチェット車10の歯と歯の間に侵
入する。
【0028】クラッチ機構がクラッチOFFになったと
ころでスプール5を利き手の親指でサミングしながらル
アー等の仕掛けを目的のポイントに投擲する。
【0029】仕掛けが着水すると他方の手でハンドル6
を回転させてクラッチ機構をクラッチOFF状態からク
ラッチON状態に復帰させる。すなわち、ハンドル6を
釣糸の巻取り方向に少しばかり回転させると、ハンドル
軸6aと一体で回転するラチェット車10がキックボス
24を介してクラッチカム15を図4中反時計方向へ回
転させる。クラッチカム15のカム片15aはシフタ1
3から離反し、シフタ13は案内棒14上の圧縮コイル
バネ16の付勢力によりピニオン筒9を伴ってスライド
する。これによりピニオン筒9とスプール軸5aとの間
の係合部12が係合し、クラッチ機構はクラッチON状
態になる。クラッチ機構がクラッチONになるとハンド
ル6がスプール5に駆動連結されるので、スプール5か
らの釣糸の繰り出しが停止し、更にハンドル6を回すこ
とでリーリングを開始することができる。
【0030】また、ルアー等の仕掛けの着水直後に当た
りを感知してフッキングを行おうとする場合は、クラッ
チON操作レバー25を操作して迅速にクラッチONに
復帰させる。すなわち、釣竿29を握った利き手の指で
クラッチON操作レバー25を押し上げるようにする。
クラッチON操作レバー25、連結腕26及びクラッチ
OFF操作レバー18は図4のクラッチOFF位置から
図3のクラッチON位置へと一体でスライドし、クラッ
チカム15をクラッチOFF位置からクラッチON位置
へと押し戻す。これにより、係合部12が係合し、スプ
ール5はハンドル6に連動してフリー回転を阻止される
結果、フッキングが可能になる。さらにハンドル6を釣
糸の巻取り方向に回転させることでリーリングが可能で
ある。
【0031】<実施の形態2>図5及び図6に示すよう
に、この実施の形態2におけるクラッチOFF操作レバ
ー18、クラッチON操作レバー25及び連結腕26
は、実施の形態1におけると同様に略コの字形に一体形
成されているが、連結腕26の中央部から水平方向に突
出する連結腕26と一体の支点ピン30が枠板3aに枢
着されることにより、支点ピン30を支点にして揺動可
能である。
【0032】また、クラッチOFF操作レバー18の水
平軸18aの一端を案内し規制する枠板3a上の長孔2
0は、支点ピン30を中心とする円弧状に形成される。
【0033】また、支点ピン30の先端には連動レバー
22の一端が固着され、連動レバー22の他端がクラッ
チカム15にピン23及び長孔を介し連結されている。
【0034】図5に示すクラッチON状態においてクラ
ッチOFF操作レバー18をリール前方へ押し込むよう
に操作すると、クラッチOFF操作レバー18、連結腕
26及びクラッチON操作レバー25は支点ピン30を
支点にして反時計方向に回動する。この回動量は水平軸
18aを案内する長孔20により規制される。このクラ
ッチOFF操作レバー18の操作によりクラッチ機構は
ON状態(図5)からOFF状態(図6)に切り換わり
このOFF状態がデッドポイントバネ17により保持さ
れ、クラッチOFF操作レバー18、連結腕26及びク
ラッチON操作レバー25もクラッチOFF側に反転し
たデッドポイントバネ17により図6の位置に保持され
る。図6に示すように、クラッチOFF操作レバー18
は左右両側板2,3間をスプール5側へと入り込み、ク
ラッチON操作レバー25は左右両側板2,3間からリ
ール後方に突出する。
【0035】クラッチ機構がクラッチOFFに切り換え
られた状態においてクラッチON操作レバー25に指を
掛けて図6の位置から図5の位置へと押し込むようにす
ると、クラッチON操作レバー25、連結腕26及びク
ラッチOFF操作レバー18は一体で支点ピン30の回
りを図6中時計方向に回動し、連動レバー22等を介し
てクラッチカム15を図6中反時計方向に回転させる。
クラッチカム15はデッドポイントバネ17の付勢力に
抗して図5のクラッチON位置へと反転する。これによ
りクラッチ機構はクラッチON状態に復帰し、このクラ
ッチON状態は反転したデッドポイントバネ17により
保持され、クラッチON操作レバー25、クラッチOF
F操作レバー18及び連結腕26も同じくデッドポイン
トバネ17により図5の両側板2,3間に収まった位置
に保持される。
【0036】なお、上記各実施の形態においては、クラ
ッチカム15を側板上で回動させるクラッチ機構を用い
たが、本発明のクラッチ操作装置はクラッチカムを側板
に沿ってスライドさせるクラッチ機構にも適用すること
ができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、クラッチ
OFF操作部の操作でOFF状態に切り換えたクラッチ
機構をON状態に切り換え操作することができるよう
に、クラッチOFF操作部のクラッチOFF操作レバー
にクラッチON操作部のクラッチON操作レバーを延設
し、クラッチOFF操作部材とクラッチON操作部材と
を略コ字状に配置したことから、次のような効果を得る
ことができる。
【0038】 クラッチ操作装置は、従来のものと操
作部材の形状が相違するのみでカム板に対する操作部材
の連結も従来と同様に一ケ所のみであるために構成部品
の増大を招かず、構造も複雑にしないので生産性を損な
わない。 操作部材とクラッチカムとの連結部は一ケ所のみで
あるために駆動ロスが生じず、迅速なクラッチの切り換
え操作ができる。 構成部品は従来と同様のためにリール本体の大型化
や重量増大を招かず、従来のリールにも操作部材を変え
るのみで容易に実施できる。 枠板への取付孔を最小に抑えることができるので、
該取付孔から側板内への塩水や塵等の浸入を最小に抑え
ることができ、装置の耐久性も損なわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るクラッチ操作装置
を備えた両軸受リールの平面図である。
【図2】図1に示す両軸受リールのクラッチ機構を示す
縦断面図である。
【図3】図2中III−III線矢視図であり、クラッ
チONに対応する図である。
【図4】図3においてクラッチOFFに対応する図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態2に係るクラッチ操作装置
を備えた両軸受リールを示す図3と同様な図であり、ク
ラッチONに対応する図である。
【図6】図5においてクラッチOFFに対応する図であ
る。
【符号の説明】
1…リール本体 2,3…側板 5…スプール 6…ハンドル 8…マスター歯車 9…ピニオン筒 12…係合部 18…クラッチOFF操作レバー 25…クラッチON操作レバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の両側板間に回転可能に支承
    されたスプールと、上記両側板の何れか一方に設けられ
    たハンドルを上記スプールに駆動連結する回転伝達機構
    と、該回転伝達機構中に設けられたクラッチ機構と、該
    クラッチ機構のクラッチを切るための上記リール本体の
    スプール後方に設けられたクラッチOFF操作部材とを
    備えた両軸受リールのクラッチ操作装置において、上記
    クラッチOFF操作部材の操作でOFF状態に切り換え
    た上記クラッチ機構をON状態に切り換え操作すること
    ができるように、上記クラッチOFF操作部材にクラッ
    チON操作部材を延設し、上記クラッチOFF操作部材
    と上記クラッチON操作部材とを略コ字状に配置したこ
    とを特徴とする両軸受リールのクラッチ操作装置。
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