JPH0562424U - 液体用紙製パッケ−ジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱体の内面に防水加工を施さないで、内部に
液体を収容しても液漏れのおそれがなく、使用後は、そ
のまま箱体をリサイクルに供することのできる液体用紙
製パッケ−ジを提供する。 【構成】 直方体状の箱体で、内面に防水加工を施し、
内部に液体を収容して四側壁の上部を接着により密封す
る型式の液体用紙製パッケ−ジにおいて、箱体の内面に
防水加工を施すことなく、その内部に防水性の内袋を収
容し、該内袋の上端部を箱体の上端部内面に接着して、
内袋に液体を収容後、四側壁の上部を接着により密封す
るようにし、リサイクルする場合には、内袋の上部を箱
体から取り外せば良いようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、牛乳やジュ−ス等の液体を収容して密封し、密封部分の一部を剥離 すると共に開口して、内容物を取り出す型式の液体用紙製パッケ−ジに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、液体用の紙製パッケ−ジとしては、直方体状の箱体で内面にビニルコ− トやアルミニウム箔の貼着等による防水加工を施して液漏れを防ぐようにし、内 部に液体を収容して、四側壁の上部を接着により密封する型式のものが多く用い られている。

【０００３】 この液体用紙製パッケ−ジは、箱体を上質のパルプを用いた上質の紙で作製し ているため、そのリサイクルに対する要望が高まっており、一部の地域において は活発な活動が行なわれている。然し乍ら、箱体の内面には、上述したように、 ビニルコ−トやアルミニウム箔の貼着等による防水加工が施されており、リサイ クルするためには、この防水加工を除去しなければならず、そのための作業が極 めて面倒なところから、リサイクルの進展を阻害しているのが現状である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案は、箱体の内面に防水加工を施さないで、内部に液体を収容し ても液漏れのおそれがなく、使用後は、そのまま箱体をリサイクルに供すること のできる液体用紙製パッケ−ジを提供することを、その課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決することを目的としてなされたもので、その構成は、 直方体状の箱体で、内面に防水加工を施し、内部に液体を収容して四側壁の上部 を接着により密封する型式の液体用紙製パッケ−ジにおいて、箱体の内面に防水 加工を施すことなく、その内部に防水性の内袋を収容し、該内袋の上端部を箱体 の上端部内面に接着したことを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を図により説明する。図１は本考案の一例の箱体の内部に 内袋を取付けた状態の斜視図、図２は同じく液体を包装した状態の縦断側面図、 図３は従来品の一部を断面とした正面図である。

【０００７】 図３に示す液体用紙製パッケ−ジは、上質のパルプを用いた上質の厚紙により 作製した直方体状の箱体１の内面にビニルコ−ト又はアルミニウム箔の貼着等に よる防水加工２を施して液漏れを防止できるようにしてあり、その上部を罫線ｆ により区分して蓋壁３に形成し、該蓋壁３の左右側壁は前後壁よりやや突出する ように形成されている。この箱体１は、内部に液体を収容して、その前後壁を内 方へ向け折畳むように折曲すると共にそれらの上端部及び左右側壁の対向する上 端部を接着することにより密封するようになっており、内容物の取り出しに際し ては、前壁側の左右側壁の接着を剥離して拡開し、前壁を折曲された状態から復 元すると共に前に向け折曲して開口するようになっている。

【０００８】 このパッケ−ジは、牛乳やジュ−スの包装用に膨大な量が使用されているが、 箱体１は、前述のように、上質のパルプを用いた上質の厚紙により作製されたも のであるため、これをそのまま廃棄するのは極めて無駄であるとの観点から、そ のリサイクル運動が盛んに提唱されるようになったのであるが、このリサイクル においては、液体漏れを防止するために箱体の内面に防水のために施されたビニ ルコ−トや貼着されたアルミニウム箔を除去しなければならず、その作業の煩わ しがリサイクルを発展させる上での大きな支障となっている。

【０００９】 そこで、本考案においては、図１及び２に示すように、箱体１の内面に防水加 工を施すことなく、箱体１の内部に防水性の内袋４を収容し、その上端部を箱体 １における蓋壁３の左右両側壁3a，3b及び前後壁3c，3dの上端部内面に接着した のである。こうすることにより、使用後、リサイクルする場合に、従来品のよう に、防水加工２部分を取り除く必要がなく、単に内袋４の上端部を蓋壁３の上端 部から取外せば、箱体１をそのままリサイクルに供することができるようにした のである。

【００１０】 尚、上記実施例においては、現在市場において多用されている型式の液体包装 用のパッケ−ジに適用する例について説明したが、本考案はこれに限られること なく、他の型式のものにも適用できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の液体用紙製パッケ−ジは上述のとおりであって、液体を収容，包装し て使用した後、極めて簡易にリサイクルするための作業に適用できるので、リサ イクルすることにより、資源の有効利用に資するところ大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例の斜視図。

【図２】同じく縦断側面図。

【図３】従来品の縦断側面図。

【符号の説明】

１ 箱体 ３ 蓋壁 ４ 防水性袋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 直方体状の箱体で、内面に防水加工を施
   し、内部に液体を収容して四側壁の上部を接着により密
   封する型式の液体用紙製パッケ−ジにおいて、箱体の内
   面に防水加工を施すことなく、その内部に防水性の内袋
   を収容し、該内袋の上端部を箱体の上端部内面に接着し
   たことを特徴とする液体用紙製パッケ−ジ。