JPS5836689Y2 - 包装体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は立体袋に菓子等を入れて開口部を封止してなる
包装体に関するものである。

従来菓子等を入れる袋は角形状の袋が一般的で、又、自
立性のある袋はガゼツト袋が使用されているが底部にフ
ィルムの折り重ねが何重にも重なり合うため特に軽い菓
子等の場合自立に問題があった。

及び袋の上部も直線シールされているにすぎず店頭での
美的効果も劣っている。

本考案はそれらの問題点を解決するために考え出された
もので、熱収縮性を有する合成樹脂フィルムの筒体の下
端縁部に底板を接着して立体袋となし、これに内容物を
充填したのち、開口部付近を曲線シールするとともに袋
体の残材部を切断除去することにより構成された立体形
態を有する包装体を提供する。

以下、図面により説明する。１は筒体で熱収縮性を有し
た合成樹脂の単体フィルム又は複合フィルムよりなり、
筒体１の下部には、フィルム自身の熱収縮を利用して内
向に折曲げられた内向折曲縁１′が底シール部として形
成されている。

３は底シール（底板）で、紙、プラスチックシート等か
らなり、これを筒体の内向折曲縁１′に重ね合せて接着
することにより立体袋が形成される。

筒体１の下部の内向折曲線１′の形成と、底板２の接着
は、第６図に示すように簡単な操作で行うことができる
。

まず、型台ａの天面に底板２を載置し、筒体１を被嵌す
る。

筒体１は端部が型台天面の底板２より適当寸法だけ上方
に突出するように位置させ（同図Ｉ）、突出させた筒体
の端縁部に熱風Ｈを吹付ければ、熱収縮を生じて底板２
の周縁部に重なり合うように折れ曲り、内向折曲線１′
が形成される（同図ＩＩ）。

熱風吹付けの際、遮熱板すを設置しておけば、筒体の他
の部分に対する熱影響を防止することができる。

ついで、上方から押圧盤Ｃを押付けて内向折曲縁１′と
底板２との重なり面を十分に接着させる。

重なり面の接着は、両者の熱融着性を利用し、また熱融
着性が乏しい材質の場合は、接着剤を塗布しておき粘着
力にて接着すればよい。

次に筒体１へ開口部２より菓子等の内容物Ａを充填する
。

充填量は曲線シール部４を熱シールする場合問題となら
ない程度とする。

熱シールするシールの形状は内容物Ａの形状や筒体１に
印刷したデザイン等により変化を持ち曲線又は直線と曲
線の組合せにより、構成し行なう。

５は切り取り残材で曲線シール部４の曲線に大方合せた
形状に切断した筒体１の残材である。

以上の様な構成であるからテ゛ザインに合わせた立体形
状の包装体となり、又、底板３が広く平坦なため安定し
た自立性を有し、軽い内容物Ａの場合でも問題なく自立
出来る。

尚内容物Ａの形態に合せて熱シールすることが出来るた
め輸送時でも立体袋内での動きもなく破損等も少ない。

及び粉末等を包装した場合、使用時曲線シール４の鋭角
部分を少し破れば任意の量を興味を持ちながら取り出す
ことが出来る。

又、店頭でも立体形状で１立性を持った包装体として陳
列され、目立ち効果のある販売が出来るため実用性大で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に使用する袋の斜視図で第２図は断面図
である。 第３図は本考案品の正面図で第４図は第３図ｖ−ｖ’の
断面図、第５図は他実施の正面図、第６図は筒体の下部
の内向折曲縁の形成および底板の接着工程の例を示す断
面説明図である。 １：筒体、１′：内向折曲縁、２：開口部、３：底板、
４：曲線シール部、５：切り取り残材、Ａ：内容物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱収縮性を有する合成樹脂フィルムの筒体１の下部を熱
   収縮させて形成した内向折曲げ縁１′に底板２を重ね合
   せて接着して立体袋となし、内容物を充填したのち、開
   口部２付近を対角に折り合せて曲線シールするとともに
   、残材部分５を曲線切断してなる立体形状を有する包装
   体。