JPH0562235B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0562235B2 JPH0562235B2 JP17813585A JP17813585A JPH0562235B2 JP H0562235 B2 JPH0562235 B2 JP H0562235B2 JP 17813585 A JP17813585 A JP 17813585A JP 17813585 A JP17813585 A JP 17813585A JP H0562235 B2 JPH0562235 B2 JP H0562235B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main fuel
- needle
- fuel injection
- fuel
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 160
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 57
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 57
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 15
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 3
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000002283 diesel fuel Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M43/00—Fuel-injection apparatus operating simultaneously on two or more fuels, or on a liquid fuel and another liquid, e.g. the other liquid being an anti-knock additive
- F02M43/04—Injectors peculiar thereto
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M63/00—Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
- F02M63/001—Fuel-injection apparatus having injection valves held closed mechanically, e.g. by springs, and opened by a cyclically-operated mechanism for a time
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M45/00—Fuel-injection apparatus characterised by having a cyclic delivery of specific time/pressure or time/quantity relationship
- F02M45/02—Fuel-injection apparatus characterised by having a cyclic delivery of specific time/pressure or time/quantity relationship with each cyclic delivery being separated into two or more parts
- F02M45/04—Fuel-injection apparatus characterised by having a cyclic delivery of specific time/pressure or time/quantity relationship with each cyclic delivery being separated into two or more parts with a small initial part, e.g. initial part for partial load and initial and main part for full load
- F02M45/08—Injectors peculiar thereto
- F02M45/086—Having more than one injection-valve controlling discharge orifices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、デイーゼルエンジンの燃焼室内に燃
料を噴射供給する燃料噴射弁に関する。
料を噴射供給する燃料噴射弁に関する。
デイーゼル機関の燃料噴射弁において、主燃料
として着火温度の高いガスを使用する場合、一般
には着火温度の低い、すなわち着火の容易なデイ
ーゼル油を着火用の副燃料として主燃料に先立ち
噴射させ、その火炎又は高温燃料ガスにより着火
温度の高い主燃料に点火させるようにしている。
として着火温度の高いガスを使用する場合、一般
には着火温度の低い、すなわち着火の容易なデイ
ーゼル油を着火用の副燃料として主燃料に先立ち
噴射させ、その火炎又は高温燃料ガスにより着火
温度の高い主燃料に点火させるようにしている。
しかして従来、これらの主燃料および副燃料
は、燃焼室内に格別に配置された主燃料噴射弁お
よび副燃料噴射弁からそれぞれ噴射されている。
このため、副燃料の噴霧に対し、その副燃料噴射
弁に近い主燃料の噴霧と、遠い主燃料の噴霧とで
は、着火時期、着火箇所および空気利用範囲など
に差を生ずる不利がある。また主燃料の各噴霧を
同時に点火させるためには、主燃料を噴射させる
以前に、かなり広範囲に亘つて高温領域を形成し
なければならず、従つて多量の副燃料を必要と
し、これらはおおむね機関の燃料消費率を増加さ
せる傾向にあつて好ましくないものであつた。
は、燃焼室内に格別に配置された主燃料噴射弁お
よび副燃料噴射弁からそれぞれ噴射されている。
このため、副燃料の噴霧に対し、その副燃料噴射
弁に近い主燃料の噴霧と、遠い主燃料の噴霧とで
は、着火時期、着火箇所および空気利用範囲など
に差を生ずる不利がある。また主燃料の各噴霧を
同時に点火させるためには、主燃料を噴射させる
以前に、かなり広範囲に亘つて高温領域を形成し
なければならず、従つて多量の副燃料を必要と
し、これらはおおむね機関の燃料消費率を増加さ
せる傾向にあつて好ましくないものであつた。
このような欠点を除去するために、主燃料噴射
弁および副燃料噴射弁を一体化させて、これらの
両燃料をほぼ同一の位置から独立して噴射できる
ようにし、これによつて可及的少量の副燃料によ
り、主燃料に対する好適な燃焼条件を創出させ、
かつ確実に着火し得るようにして、燃料消費率を
低減させるようにしたデイーゼル機関用の燃料噴
射弁が実開昭57−20868号公報に開示されている。
弁および副燃料噴射弁を一体化させて、これらの
両燃料をほぼ同一の位置から独立して噴射できる
ようにし、これによつて可及的少量の副燃料によ
り、主燃料に対する好適な燃焼条件を創出させ、
かつ確実に着火し得るようにして、燃料消費率を
低減させるようにしたデイーゼル機関用の燃料噴
射弁が実開昭57−20868号公報に開示されている。
しかし、上記実開昭57−20868号公報に開示さ
れた燃料噴射弁では、主燃料噴射通路を開閉する
主燃料用ニードルの中空穴に、副燃料噴射通路を
開閉する副燃料用ニードルが挿入されており、
主、副両燃料用ニードルが隣接して配置されてい
るので、主燃料又は副燃料が別系統の噴射通路に
流入しやすくなつている。これを防止するため
に、各ニードルの下端は、かなり高い圧力で各弁
座に押圧されているが、まだシール性に若干問題
があり、より一層の改善が望まれていた。また
主、副両燃料用ニードルの各摺動部の加工精度を
かなり高くする必要があり、コスト高になるとい
う問題があつた。
れた燃料噴射弁では、主燃料噴射通路を開閉する
主燃料用ニードルの中空穴に、副燃料噴射通路を
開閉する副燃料用ニードルが挿入されており、
主、副両燃料用ニードルが隣接して配置されてい
るので、主燃料又は副燃料が別系統の噴射通路に
流入しやすくなつている。これを防止するため
に、各ニードルの下端は、かなり高い圧力で各弁
座に押圧されているが、まだシール性に若干問題
があり、より一層の改善が望まれていた。また
主、副両燃料用ニードルの各摺動部の加工精度を
かなり高くする必要があり、コスト高になるとい
う問題があつた。
本発明は、このような問題点を解決し、主燃料
用ニードルおよび副燃料用ニードル一定の間隔を
おいて並列に配置できるようにするとともに、閉
弁時に主燃料用ニードルに加わる各部の力をバラ
ンスさせるようにした燃料噴射弁を提供すること
を目的とするものである。
用ニードルおよび副燃料用ニードル一定の間隔を
おいて並列に配置できるようにするとともに、閉
弁時に主燃料用ニードルに加わる各部の力をバラ
ンスさせるようにした燃料噴射弁を提供すること
を目的とするものである。
かかる目的達成のため、本発明は、着火温度の
高い主燃料と、該主燃料に着火する副燃料とを使
用する燃料噴射弁において、外筒の端部に、主燃
料噴射通路および副燃料噴射通路をそれぞれ形成
したアトマイザをその先端がシリンダ内に臨むよ
うに止着するとともに、前記外筒の内部に固定さ
れたニードルホルダに、主燃料用圧縮ばねにより
下方に付勢され上部に大径部を下部に小径部をそ
れぞれ形成し該小部により前記主燃料噴射通路を
開閉する主燃料用ニードルと、副燃料用圧縮ばね
により下方に付勢され前記副燃料噴射通路を開閉
する副燃料用ニードルとを一定の間隔をおいて並
列にかつ摺動自在に配設し前記主燃料用圧縮ばね
のばね力をFS、前記主燃料用ニードルの大径部の
直径をd1、小径部の直径をd2、前記主燃料噴射通
路の直径をd3、閉弁時の前記主燃料用ニードルの
小径部下端に背圧を加える主燃料圧力をPG、閉
弁時に前記主燃料噴射通路に供給されているシリ
ンダ内圧力をPcyl、前記主燃料用ニードルの摺
動面をシールするシールオイル圧力をPSとした場
合、閉弁時に前記主燃料用ニードルを、コントロ
ールオイルにより閉弁するために必要なコントロ
ールオイルの開弁圧力PC を、 PC＝FS−π／４（d2 2−d3 2）PG−
π／４d3 2Pcyl／π／４（d1 2−d2 2），PC＞PS に設定したものである。
高い主燃料と、該主燃料に着火する副燃料とを使
用する燃料噴射弁において、外筒の端部に、主燃
料噴射通路および副燃料噴射通路をそれぞれ形成
したアトマイザをその先端がシリンダ内に臨むよ
うに止着するとともに、前記外筒の内部に固定さ
れたニードルホルダに、主燃料用圧縮ばねにより
下方に付勢され上部に大径部を下部に小径部をそ
れぞれ形成し該小部により前記主燃料噴射通路を
開閉する主燃料用ニードルと、副燃料用圧縮ばね
により下方に付勢され前記副燃料噴射通路を開閉
する副燃料用ニードルとを一定の間隔をおいて並
列にかつ摺動自在に配設し前記主燃料用圧縮ばね
のばね力をFS、前記主燃料用ニードルの大径部の
直径をd1、小径部の直径をd2、前記主燃料噴射通
路の直径をd3、閉弁時の前記主燃料用ニードルの
小径部下端に背圧を加える主燃料圧力をPG、閉
弁時に前記主燃料噴射通路に供給されているシリ
ンダ内圧力をPcyl、前記主燃料用ニードルの摺
動面をシールするシールオイル圧力をPSとした場
合、閉弁時に前記主燃料用ニードルを、コントロ
ールオイルにより閉弁するために必要なコントロ
ールオイルの開弁圧力PC を、 PC＝FS−π／４（d2 2−d3 2）PG−
π／４d3 2Pcyl／π／４（d1 2−d2 2），PC＞PS に設定したものである。
上述の構成によれば、ニードルホルダに一定の
間隔をおいて並列に摺動自在に配設された主燃料
用ニードルおよび副燃料用ニードルの上下動によ
りアトマイザの主燃料噴射通路および副燃料噴射
通路がそれぞれ開閉され、それぞれの燃料が独立
して各燃料噴射通路から噴射される。また閉弁時
に主燃料用ニードルに加わる各部の力がバランス
し、主燃料用ニードルの閉弁状態が保持される。
また、万一シールオイルが、コントロールオイル
側に漏洩した場合でも、シールオイルにより、主
燃料用ニードルが開くような事態は生じない。
間隔をおいて並列に摺動自在に配設された主燃料
用ニードルおよび副燃料用ニードルの上下動によ
りアトマイザの主燃料噴射通路および副燃料噴射
通路がそれぞれ開閉され、それぞれの燃料が独立
して各燃料噴射通路から噴射される。また閉弁時
に主燃料用ニードルに加わる各部の力がバランス
し、主燃料用ニードルの閉弁状態が保持される。
また、万一シールオイルが、コントロールオイル
側に漏洩した場合でも、シールオイルにより、主
燃料用ニードルが開くような事態は生じない。
以下、本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。第１図は閉弁時における燃料噴射弁の状態
を示す縦断面図である。
する。第１図は閉弁時における燃料噴射弁の状態
を示す縦断面図である。
燃料噴射弁１は、ヘツド２と、外筒３と、アト
マイザ４と、ニードルホルダ５と、主燃料ニード
ル６と、副燃料用ニードル８とを備えている。
マイザ４と、ニードルホルダ５と、主燃料ニード
ル６と、副燃料用ニードル８とを備えている。
外筒３は、燃料室のシリンダ１０を被覆するシ
リンダカバー１１に固定されており、外筒３の内
周面３ａに、ヘツド２の下面に形成されたボス部
２ａが嵌挿され、外筒３の上面に形成されたフラ
ンジ部３ａが取付けボルト１２によりヘツド２に
固定されている。
リンダカバー１１に固定されており、外筒３の内
周面３ａに、ヘツド２の下面に形成されたボス部
２ａが嵌挿され、外筒３の上面に形成されたフラ
ンジ部３ａが取付けボルト１２によりヘツド２に
固定されている。
アトマイザ４は、外筒３の下端に形成された開
口部３ｄに、その先端がシリンダ１０内に臨むよ
うに挿入固定されており、該アトマイザ４には、
主燃料噴射通路１３および副燃料噴射通路１４が
形成されている。主、副両燃料噴射通路１３，１
４の開口端には、それぞれ放射上に複数の噴射口
（副燃料噴射通路１４側のみ図示）１５が形成さ
れており、互いに隣接する主、副両燃料の噴射口
１５は、ほぼ同一位置に配置されている。
口部３ｄに、その先端がシリンダ１０内に臨むよ
うに挿入固定されており、該アトマイザ４には、
主燃料噴射通路１３および副燃料噴射通路１４が
形成されている。主、副両燃料噴射通路１３，１
４の開口端には、それぞれ放射上に複数の噴射口
（副燃料噴射通路１４側のみ図示）１５が形成さ
れており、互いに隣接する主、副両燃料の噴射口
１５は、ほぼ同一位置に配置されている。
ニードルホルダ５は、外筒３の内周面３ａに嵌
挿され、その下面がアトマイザ４の上面に当接す
るように固定されており、ニードルホルダ５の位
置決めは、その外周面に植設された位置決めピン
１６を外筒３の内周面３ａに形成された溝部３ｅ
に嵌入することによつて行なわれている。
挿され、その下面がアトマイザ４の上面に当接す
るように固定されており、ニードルホルダ５の位
置決めは、その外周面に植設された位置決めピン
１６を外筒３の内周面３ａに形成された溝部３ｅ
に嵌入することによつて行なわれている。
主燃料用ニードル６および副燃料用ニードル８
は、ニードルホルダ５に軸中心線と平行に形成さ
れた中空穴１８，２０にそれぞれ摺動自在に嵌挿
されており、主燃料用ニードル６には、上部より
下部に向かつて突き当て部６ａ、フランジ部６
ｂ、大径部６ｄおよび小径部６ｅが形成されてい
る。突き当て部６ａに対向して主燃料用ニードル
６用のリフトストツパ２１が該突き当て部６ａと
一定の間隙をもつて配置されており、主燃料用ニ
ードル６は、リフトストツパ２１に巻装された圧
縮ばね２２によりフランジ部６ｂを介して下方に
付勢され、小径部６ｅの先端に形成されたテーパ
部６ｆが中空穴１８下端に形成された主燃料用の
弁座１８ａに当接するようになつている。
は、ニードルホルダ５に軸中心線と平行に形成さ
れた中空穴１８，２０にそれぞれ摺動自在に嵌挿
されており、主燃料用ニードル６には、上部より
下部に向かつて突き当て部６ａ、フランジ部６
ｂ、大径部６ｄおよび小径部６ｅが形成されてい
る。突き当て部６ａに対向して主燃料用ニードル
６用のリフトストツパ２１が該突き当て部６ａと
一定の間隙をもつて配置されており、主燃料用ニ
ードル６は、リフトストツパ２１に巻装された圧
縮ばね２２によりフランジ部６ｂを介して下方に
付勢され、小径部６ｅの先端に形成されたテーパ
部６ｆが中空穴１８下端に形成された主燃料用の
弁座１８ａに当接するようになつている。
大径部６ｄの下方には、小径部６ｅ中空穴１８
とによつて空間部２３が形成されており、該空間
部２３には、ニードルホルダ５に形成されたコン
トロールオイル供給穴２５が連通するようになつ
ている。小径部６ｅの下端外周面に隣接してニー
ドルホルダ５に形成されたテーパ部６ｆを一部包
含する空間部２６には、外筒３の外周面に固定さ
れた主燃料供給管２８の開口端が臨むように配置
されている。また小径部６ｅの中間部外周面に隣
接してニードルホルダ５に形成された導穴３０に
は、シールオイル供給穴３１が連通するようにな
つている。またニードルホルダ５の下部には、弁
座１８ａに連通するように主燃料噴射通路１３が
延出して形成されている。
とによつて空間部２３が形成されており、該空間
部２３には、ニードルホルダ５に形成されたコン
トロールオイル供給穴２５が連通するようになつ
ている。小径部６ｅの下端外周面に隣接してニー
ドルホルダ５に形成されたテーパ部６ｆを一部包
含する空間部２６には、外筒３の外周面に固定さ
れた主燃料供給管２８の開口端が臨むように配置
されている。また小径部６ｅの中間部外周面に隣
接してニードルホルダ５に形成された導穴３０に
は、シールオイル供給穴３１が連通するようにな
つている。またニードルホルダ５の下部には、弁
座１８ａに連通するように主燃料噴射通路１３が
延出して形成されている。
ここで、第１図に示すように、閉弁状態にある
燃料噴射弁１において、圧縮はね２２のばね力FS
（Kg）は次式のように設定されている。
燃料噴射弁１において、圧縮はね２２のばね力FS
（Kg）は次式のように設定されている。
FS＝π／４（d1 2−d2 2）PC＋π／４（d2 2−d3 2）PG
＋π／４d3 2・Pcyl …(1)
式(1)において
d1……主燃料用ニードル６の大径部６ｄの直径
（cm） d2……主燃料用ニードル６の小径部６ｅの直径
（cm） d3……主燃料用通路３２の直径（cm） PC……コントロールオイル供給穴２５から空間
部２３充填された主燃料用ニードル開に必要な
コントロールオイル圧力（Kg／cm2） PG……主燃料供給管２８から空間部２６に常時
供給されている主燃料圧力（Kg／cm2） Pcyl……噴射口１５から主燃料噴射通路１３に
供給されているシリンダ内圧力（Kg／cm2） また式(1)より PC＝FS−π／４（d2 2−d3 2）PG−
π／４d3 2Pcyl／π／４（d1 2−d2 2）…(2) また、導穴３０にシールオイル供給穴３１を通
して供給されているシールオイル圧力をPC（Kg／
cm2）とすると、PC＞PSとなるように設定されて
いる。したがつて式(2)において、PC＞PSとなる
ように各部の直径d1、d2、d3を選定すればよい。
例えば、直径d2、d3を任意の値に選定し、圧力
PC、PG、Pcylおよびばね力FSを既知数として式
(2)に代入して計算すれば直径d1を求めることがで
きる。
（cm） d2……主燃料用ニードル６の小径部６ｅの直径
（cm） d3……主燃料用通路３２の直径（cm） PC……コントロールオイル供給穴２５から空間
部２３充填された主燃料用ニードル開に必要な
コントロールオイル圧力（Kg／cm2） PG……主燃料供給管２８から空間部２６に常時
供給されている主燃料圧力（Kg／cm2） Pcyl……噴射口１５から主燃料噴射通路１３に
供給されているシリンダ内圧力（Kg／cm2） また式(1)より PC＝FS−π／４（d2 2−d3 2）PG−
π／４d3 2Pcyl／π／４（d1 2−d2 2）…(2) また、導穴３０にシールオイル供給穴３１を通
して供給されているシールオイル圧力をPC（Kg／
cm2）とすると、PC＞PSとなるように設定されて
いる。したがつて式(2)において、PC＞PSとなる
ように各部の直径d1、d2、d3を選定すればよい。
例えば、直径d2、d3を任意の値に選定し、圧力
PC、PG、Pcylおよびばね力FSを既知数として式
(2)に代入して計算すれば直径d1を求めることがで
きる。
副燃料用ニードル８には、上部より下部に向か
つて突当て部８ａ、フランジ部８ａ、大径部８ｄ
および小径部８ａが形成されている。突当て部８
ａに対向して副燃料用ニードル８用のリフトスト
ツパ３３が突当て部８ａと一定の間隙をもつてヘ
ツド２の下部に固定されており、副燃料用ニード
ル８は、リフトストツパ３３に巻装された圧縮ば
ね３５によりフランジ部８ｂを介して付勢され、
小径部８ｅの先端に形成されたテーパ部８ｆが中
空穴２０下端に形成された副燃料用弁座２０ａに
当接するようになつている。
つて突当て部８ａ、フランジ部８ａ、大径部８ｄ
および小径部８ａが形成されている。突当て部８
ａに対向して副燃料用ニードル８用のリフトスト
ツパ３３が突当て部８ａと一定の間隙をもつてヘ
ツド２の下部に固定されており、副燃料用ニード
ル８は、リフトストツパ３３に巻装された圧縮ば
ね３５によりフランジ部８ｂを介して付勢され、
小径部８ｅの先端に形成されたテーパ部８ｆが中
空穴２０下端に形成された副燃料用弁座２０ａに
当接するようになつている。
大径部８ｄの下端には、小径部８ｅに連結する
テーパ部８ｇが形成されており、ニードルホルダ
５にはテーパ部８ｇおよび小径部８ｅを包含する
空間部３６が形成されている。該空間部３６に
は、ニードルホルダ５に形成された副燃料供給穴
３８が連通するようになつている。またニードル
ホルダ５の下部には、弁座２０ａに連通するよう
に副燃料噴射通路１４が延出して形成されてお
り、該副燃料噴射通路１４と主燃料噴射通路１３
との間にドレン穴４０が形成されている。
テーパ部８ｇが形成されており、ニードルホルダ
５にはテーパ部８ｇおよび小径部８ｅを包含する
空間部３６が形成されている。該空間部３６に
は、ニードルホルダ５に形成された副燃料供給穴
３８が連通するようになつている。またニードル
ホルダ５の下部には、弁座２０ａに連通するよう
に副燃料噴射通路１４が延出して形成されてお
り、該副燃料噴射通路１４と主燃料噴射通路１３
との間にドレン穴４０が形成されている。
つぎに、本発明の実施例の作用を説明する。
第１図に示すように、閉弁状態にある燃料噴射
弁１においては、主燃料、副両燃料用ニードル
６，８が圧縮ばね２２，３５により下方に付勢さ
れ、それぞれのテーパ部６ｆ，８ｆによつて弁座
１８ａ，２０ａが閉塞されている。
弁１においては、主燃料、副両燃料用ニードル
６，８が圧縮ばね２２，３５により下方に付勢さ
れ、それぞれのテーパ部６ｆ，８ｆによつて弁座
１８ａ，２０ａが閉塞されている。
この場合、例えば主燃料圧力PGを250Kg／cm2、
シールオイル圧力PSを280Kg／cm2とすると、コン
トロールオイル圧力PCは、シールオイル圧力PS
より大きく、例えば290Kg／cm2となるように各部
の直径d1、d2、d3が選定されている。このよう
に、コントロールオイル圧力PCががシールオイ
ル圧力PSよ大きく設定されているので、シールオ
イル圧力PSのシールオイルが空間部２３に侵入し
た場合でも、式(1)におけるばね力FSと各部の圧力
とのバランスが保持され、主燃料用ニードル６が
開弁することはない。
シールオイル圧力PSを280Kg／cm2とすると、コン
トロールオイル圧力PCは、シールオイル圧力PS
より大きく、例えば290Kg／cm2となるように各部
の直径d1、d2、d3が選定されている。このよう
に、コントロールオイル圧力PCががシールオイ
ル圧力PSよ大きく設定されているので、シールオ
イル圧力PSのシールオイルが空間部２３に侵入し
た場合でも、式(1)におけるばね力FSと各部の圧力
とのバランスが保持され、主燃料用ニードル６が
開弁することはない。
このような閉弁状態にある燃料噴射弁１を開弁
状態にするには、まず所定のタイミングで燃料噴
射ポンプ（図示せず）から副燃料を副燃料供給穴
３８を通して空間部３６に供給する。すると、テ
ーパ部８ｇが副燃料の背圧を受け、副燃料用ニー
ドル８が圧縮ばね３５のばね力に抗して上昇し、
弁座２０ａが開放され、所定量の副燃料が副燃料
噴射通路１４を通つてシリンダ１０内に噴射され
る。
状態にするには、まず所定のタイミングで燃料噴
射ポンプ（図示せず）から副燃料を副燃料供給穴
３８を通して空間部３６に供給する。すると、テ
ーパ部８ｇが副燃料の背圧を受け、副燃料用ニー
ドル８が圧縮ばね３５のばね力に抗して上昇し、
弁座２０ａが開放され、所定量の副燃料が副燃料
噴射通路１４を通つてシリンダ１０内に噴射され
る。
この噴射と相前後して、コントロールオイルポ
ンプにより加圧されたコントロールオイルが、コ
ントロールオイル供給穴２５を通つて空間部２３
に供給される。すると、大径部６ｄがコントロー
ルオイルの背圧を受け、主燃料用ニードル６が圧
縮ばね２２のばね力に抗して上昇し、弁座１８ａ
が開放され、所定量の主燃料が主燃料噴射通路１
３を通つてシリンダ１０内に噴射される。
ンプにより加圧されたコントロールオイルが、コ
ントロールオイル供給穴２５を通つて空間部２３
に供給される。すると、大径部６ｄがコントロー
ルオイルの背圧を受け、主燃料用ニードル６が圧
縮ばね２２のばね力に抗して上昇し、弁座１８ａ
が開放され、所定量の主燃料が主燃料噴射通路１
３を通つてシリンダ１０内に噴射される。
なお、主燃料用のリフトストツパ２１の上部に
は、ピストン５０が一体的に形成されており、該
ピストン５０は、ヘツド２に下端を開口して形成
された凹部２ｂに上下方向摺動自在に嵌挿されて
いる。ピストン５０は、正常時には圧縮ばね２２
のばね力により、その上面を凹部２ｂの頂面に当
接させている。またピストン５０上面の肩部と凹
部２ｂとの間には空間部５２が形成され、またヘ
ツド２の外周面には、空間部５２に連通するシー
ルオイル導入穴５１が形成されている。そして、
第２図に示すように、緊急時に緊急遮断信号が電
磁切換弁５３に入ると、該切換弁５３が開かれ、
シールオイルがシールオイル導入穴５１より空間
５３に導かれる。すると、ピストン５０がシール
オイル圧力により圧縮ばね２２のばね力に抗して
下降し、リフトストツパ２１を介して主燃料用ニ
ードル６を押圧する。これにより、焼付け等によ
るステツクの発生で中途で停止している主燃料用
ニードル６を下降させ閉弁状態にすることができ
る。
は、ピストン５０が一体的に形成されており、該
ピストン５０は、ヘツド２に下端を開口して形成
された凹部２ｂに上下方向摺動自在に嵌挿されて
いる。ピストン５０は、正常時には圧縮ばね２２
のばね力により、その上面を凹部２ｂの頂面に当
接させている。またピストン５０上面の肩部と凹
部２ｂとの間には空間部５２が形成され、またヘ
ツド２の外周面には、空間部５２に連通するシー
ルオイル導入穴５１が形成されている。そして、
第２図に示すように、緊急時に緊急遮断信号が電
磁切換弁５３に入ると、該切換弁５３が開かれ、
シールオイルがシールオイル導入穴５１より空間
５３に導かれる。すると、ピストン５０がシール
オイル圧力により圧縮ばね２２のばね力に抗して
下降し、リフトストツパ２１を介して主燃料用ニ
ードル６を押圧する。これにより、焼付け等によ
るステツクの発生で中途で停止している主燃料用
ニードル６を下降させ閉弁状態にすることができ
る。
上述のとおり、本発明によれば、主燃料用ニー
ドルおよび副燃料用ニードルは、並列にニードル
ホルダに配設されているので、主燃料用ニードル
および副燃料用ニードルの各摺動面の加工精度を
あまり高くする必要がなくコストを低減させるこ
とができる。また閉弁時に主燃料用ニードルに加
わる各部の力は、シールオイル圧力が主燃料用ニ
ードルに作用しても、常にバランスするようにな
つているので、主燃料用ニードルの閉弁状態は確
実に保持される。
ドルおよび副燃料用ニードルは、並列にニードル
ホルダに配設されているので、主燃料用ニードル
および副燃料用ニードルの各摺動面の加工精度を
あまり高くする必要がなくコストを低減させるこ
とができる。また閉弁時に主燃料用ニードルに加
わる各部の力は、シールオイル圧力が主燃料用ニ
ードルに作用しても、常にバランスするようにな
つているので、主燃料用ニードルの閉弁状態は確
実に保持される。
第１図は本発明に係る燃料噴射弁の閉弁時にお
ける状態を示す縦断面図、第２図は緊急時の燃料
噴射弁の動作説明図である。 １……燃料噴射弁、３……外筒、４……アトマ
イザ、５……ニードルホルダ、６……主燃料用ニ
ードル、６ｄ……大径部、６ｅ……小径部、８…
…副燃料用ニードル、１０……シリンダ、１３…
…主燃料用圧縮ばね、３５……副燃料用圧縮ば
ね。
ける状態を示す縦断面図、第２図は緊急時の燃料
噴射弁の動作説明図である。 １……燃料噴射弁、３……外筒、４……アトマ
イザ、５……ニードルホルダ、６……主燃料用ニ
ードル、６ｄ……大径部、６ｅ……小径部、８…
…副燃料用ニードル、１０……シリンダ、１３…
…主燃料用圧縮ばね、３５……副燃料用圧縮ば
ね。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 着火温度の高い主燃料と、該主燃料に着火す
る副燃料とを使用する燃料噴射弁において、外筒
の端部に、主燃料噴射通路および副燃料噴射通路
をそれぞれ形成したアトマイザをその先端がシリ
ンダ内に臨むように止着するするとともに、前記
外筒の内部に固定されたニードルホルダに、主燃
料用圧縮ばねにより下方に付勢され上部に大径部
を下部に小径部をそれぞれ形成し該小径部により
前記主燃料噴射通路を開閉する主燃料用ニードル
と、副燃料用圧縮ばねにより下方に付勢され前記
副燃料噴射通路を開閉する副燃料用ニードルとを
一定の間隔をおいて並列にかつ摺動自在に配設
し、前記主燃料用圧縮ばねのばね力をFS、前記主
燃料用ニードルの大径部の直径をd1、小径部の直
径をd2、前記主燃料噴射通路の直径をd3、閉弁時
に前記主燃料用ニードルの小径部下端に背圧を加
える主燃料圧力をPG、閉弁時に前記主燃料噴射
通路に供給されているシリンダ内圧力をPcyl、
前記主燃料用ニードルの摺動面をシールするシー
ルオイル圧力をPSとした場合、閉弁時に、前記主
燃料用ニードルをコントロールオイルにより開弁
するために必要なコントロールオイルの開弁圧力
PCを、 PC＝FS−π／４（d2 2−d3 2）PG−
π／４d3 2Pcyl／π／４（d1 2−d2 2），PC＞PS に設定したことを特徴とする燃料噴射弁。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17813585A JPS6238867A (ja) | 1985-08-13 | 1985-08-13 | 燃料噴射弁 |
| KR1019860002233A KR860007470A (ko) | 1985-03-25 | 1986-03-24 | 연료주입기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17813585A JPS6238867A (ja) | 1985-08-13 | 1985-08-13 | 燃料噴射弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6238867A JPS6238867A (ja) | 1987-02-19 |
| JPH0562235B2 true JPH0562235B2 (ja) | 1993-09-08 |
Family
ID=16043261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17813585A Granted JPS6238867A (ja) | 1985-03-25 | 1985-08-13 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6238867A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63208664A (ja) * | 1987-02-25 | 1988-08-30 | Daihatsu Diesel Kk | ２種燃料機関の燃料噴射ノズル |
| JP2009138580A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Denso Corp | 燃料噴射弁及びそれを備えた燃料噴射装置 |
| DE102017123315A1 (de) * | 2017-10-09 | 2019-04-11 | Man Diesel & Turbo Se | Dual-Fuel-Injektor, Dual-Fuel-Kraftstoffsystem, Brennkraftmaschine und Verfahren zum Betreiben derselben |
-
1985
- 1985-08-13 JP JP17813585A patent/JPS6238867A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6238867A (ja) | 1987-02-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9376992B2 (en) | Dual fuel injector and fuel system | |
| JP3740733B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射装置 | |
| EP2487353B1 (en) | Dual fuel common rail system | |
| US3982693A (en) | Orifice plunger valve fuel injector | |
| EP0392594B1 (en) | Fuel injection nozzle | |
| JPS6131304B2 (ja) | ||
| US4909444A (en) | Poppet covered orifice fuel injection nozzle | |
| GB2353329A (en) | Fuel injector | |
| US6027047A (en) | Magnetic valve-controlled injector for a storage fuel injection system of a multi-cylinder internal combustion engine | |
| CN111120166A (zh) | 一种带单向阀的集成式直喷双燃料喷射器 | |
| ATE228614T1 (de) | Brennstoffeinspritzventil für verbrennungskraftmaschinen | |
| JP2013024047A (ja) | 燃料噴射弁 | |
| US6354263B2 (en) | Reaction chamber check valve and gaseous fuel engine using same | |
| JPH0562235B2 (ja) | ||
| JPS61229969A (ja) | 燃料噴射弁 | |
| US20020011232A1 (en) | Reaction chamber isolation check valve and gaseous fuel engine using same | |
| US4153200A (en) | Fuel injection nozzles | |
| JPS6193265A (ja) | 多段噴射ノズル | |
| JPH0287927U (ja) | ||
| JP3864551B2 (ja) | インジェクタ | |
| CN112081673A (zh) | 一种双燃料喷射器 | |
| JPS61218764A (ja) | 燃料噴射弁 | |
| JPS61218766A (ja) | 燃料噴射弁 | |
| JPS6255456A (ja) | 燃料噴射装置 | |
| JPS61218763A (ja) | 燃料噴射弁 |