JPH056174A - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JPH056174A
JPH056174A JP3156969A JP15696991A JPH056174A JP H056174 A JPH056174 A JP H056174A JP 3156969 A JP3156969 A JP 3156969A JP 15696991 A JP15696991 A JP 15696991A JP H056174 A JPH056174 A JP H056174A
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JP
Japan
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waveform
key
signal
circuit
release
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JP3156969A
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Tomoyuki Funaki
知之 船木
Yasuyuki Umeyama
康之 梅山
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピアノの楽音をシミュレートする電子楽器にお
いて、離鍵によるリリース時の楽音を、ダンパーによっ
て弦がダンピングされるときの音に近い音として再現す
る。 【構成】離鍵により楽音の振幅を減衰させるためにエン
ベロープENVのリリース部で波形信号を減衰させる。
ピアノのダンパーによる楽音波形の変形に対応させて、
波形信号の少なくとも最大ピーク部pをエンベロープE
NVに応じたクリップレベルCLでクリップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押鍵情報によって楽音
を発生するとともに離鍵情報等によって楽音を減衰して
消音し、ピアノなどの自然楽器をシミュレートできるよ
うにした楽音信号発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器では、発音すべき楽音に
応じた波形信号を発生し、発音時から消音時までの上記
波形信号の振幅に対応するエンベロープ形状を制御する
ことにより、ピアノ等の楽音をシミュレートするように
している。例えば、楽音のエンベロープ全体をいくつか
のステップに分割し、そのそれぞれの目標値とレートか
ら全体のエンベロープ形状を生成するものなどがある。
これらの技術は、例えば特公昭63−42266号公報
などに示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ピアノにお
いては各弦毎にダンパーが備えられており、押鍵すると
ダンパーが弦から離されてハンマーが打弦し、サスティ
ンペダル等を踏まない状態で離鍵するとダンパーが弦に
当てられ、弦の振動がダンピングされて楽音の音量が減
衰していく。また、このように振動体である弦そのもの
にダンパーを当てて振動をダンピングするので、このダ
ンピング時には、音量が減衰するだけでなく楽音の波形
自体が変形して特徴的な楽音となる。
【0004】しかしながら、上記従来の技術では、楽音
の減衰のしかたについてはエンベロープ形状を決めるパ
ラメータを適宜選択することによってシミュレートする
ことができるが、このようにエンベロープ形状を制御す
るだけでは楽音の波形に特徴的な変化を与えることがで
きないので、上記のようなダンピング時の楽音を上手く
シミュレートすることができなかった。
【0005】本発明は、ピアノなどにおけるダンピング
時の楽音を上手くシミュレートすることができる楽音信
号発生装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の楽音信号発生装置は、押鍵情報と離
鍵情報を発生する鍵操作情報発生手段と、上記押鍵情報
により発音すべき楽音に応じた波形信号を発生する波形
信号発生手段と、上記離鍵情報により、上記波形信号を
減衰させるとともに波形の少なくとも最大ピーク部をク
リップする振幅波形制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明の楽音信号発生装置において、楽音発生
時に例えば図1(A)のような波形信号が振幅波形制御手
段に入力されていると、この振幅波形制御手段は、鍵盤
やペダルなどの離鍵により、例えば図1(B) に示したよ
うにエンベロープENVで振幅を減衰し、かつ、クリッ
プレベルCLで波形の最大ピーク部pをクリップした波
形信号を出力する。
【0008】ここで、図1(B) において、振幅が減衰さ
れた状態はピアノにおけるダンパーによる楽音の減衰に
対応し、クリップされた部分はダンパーによる楽音波形
の変形に対応している。
【0009】
【実施例】図2は本発明の各実施例の電子楽器のブロッ
ク図であり、波形読出し方式によってグランドピアノの
楽音をシミュレートする電子楽器に本発明を適用したも
のである。
【0010】図2において、鍵盤1は演奏者による鍵操
作の速度を検出する機構を備えた鍵盤であり、鍵盤イン
ターフェイス1aは、鍵盤1を走査することによって押
鍵(キーオン)と離鍵(キーオフ)の各イベントを検出
し、イベントのあった鍵のキーコードKC、キーオン信
号KON/キーオフ信号KOFF、押鍵の速度を示す押
鍵速度IT(イニシャルタッチ)を出力する。
【0011】ペダル5は、通常の鍵盤楽器に付属するサ
スティンペダルやソフトペダルなどの機能を実現するた
めのもので、ペダルインターフェイス5aは、ペダル5
の踏込み動作(ペダルオン)と解放動作(ペダルオフ)
の各イベントを検出し、このペダル5の状態を示す情報
を出力する。
【0012】パネル6は、通常の電子楽器に付属の音色
選択機能や効果の設定などを行う部分であり、パネルイ
ンターフェイス6aは、パネル6の操作をスキャンして
その操作状態情報や音色情報TCを出力する。
【0013】ROM3には後述説明する制御プログラム
やその他のテーブルデータが記憶されており、CPU2
は、RAM4内に設定したレジスタや配列変数等を用い
ながらROM3の制御プログラムに基づいて電子楽器全
体の動作を制御する。このとき、キーコードKC、押鍵
速度IT、音色情報TC、キーオン信号KONおよびキ
ーオフ信号KOFFは、それぞれバス10を介してCP
U2によって読み取られる。
【0014】音源回路7は、波形メモリ読出し方式の音
源であり、CPU2からバス10を介して入力される各
種データに基づいてディジタルの波形信号Wを生成し、
それをサウンドシステム8に出力する。なお、この音源
回路7の構成は、後述の各実施例で説明する。
【0015】サウンドシステム8は、D/A変換器、増
幅器などからなり、音源回路7から出力される波形信号
Wをアナログ信号に変換し、増幅してスピーカ9から楽
音を出力する。
【0016】図3はCPU2における制御プログラムの
フローチャートであり、演奏者の電源投入などの操作に
より、CPU2はステップS1からメインルーチンの処
理を開始し、ステップS1で音源回路7など各種周辺回
路の初期設定などを行う。
【0017】ステップS2では鍵盤インターフェイス1
aにより鍵盤1の走査を行い、ステップS3で鍵のイベ
ントの有無を判定し、イベント無しと判定されたとき
は、ステップS8に進む。
【0018】ステップS3の判定で鍵のイベント有りと
判断されたときは、ステップS4で、キーオンであるか
キーオフであるかのデータ(KON/KOFF)、キー
コードおよび押鍵速度を、それぞれキーイベント記憶レ
ジスタKEV、キーコード記憶レジスタKCおよび押鍵
速度記憶レジスタITに書き込み、ステップS5に進
む。
【0019】ステップS5では、キーイベント記憶レジ
スタKEVの内容に応じてイベントがキーオンであるか
キーオフであるかの判定を行い、キーオン(KEV=K
ON)であったときはステップS6のKEYON処理を
行ってステップS8に進む。また、キーオフ(KEV=
KOFF)であったときはステップS7のKEYOFF
処理を行ってステップS8に進む。
【0020】なお、ステップS6のKEYON処理で
は、音源回路7に対して、キーオン信号KON、キーコ
ードKC、押鍵速度ITおよび現在設定されている音色
情報TCを出力し、音源回路7による発音を開始する。
【0021】また、ステップS7のKEYOFF処理で
は、後述のペダルフラグPFを参照してサスティンペダ
ル(ペダル5)が踏まれているかを判定し、サスティン
ペダルが踏まれていないときは、音源回路7にキーオフ
信号KOFFを出力して楽音を減衰させて発音を停止す
る。
【0022】ステップS8ではペダルインターフェイス
5aによりペダル5の走査を行い、ステップS9でペダ
ルのイベントの有無を判定し、イベント無しと判定され
たときはステップS14に進む。また、ペダルのイベン
ト有りと判定されたときは、ステップS10で、ペダル
オンであるかペダルオフであるかのデータ(PON/P
OFF)をペダルイベント記憶レジスタPEVに書き込
み、ステップS11に進む。
【0023】ステップS11では、ペダルイベント記憶
レジスタPEVの内容に応じて、イベントがペダルオン
であるかペダルオフであるかの判定を行い、ペダルオン
(PEV=PON)のときはステップS12でペダルフ
ラグPFを“1”に設定してステップS14に進む。ま
た、ペダルオフ(PEV=POFF)のときはステップ
S13でペダルOFF処理を行ってステップS14に進
む。
【0024】ステップS13のペダルOFF処理では、
ペダルフラグPFを“0”にリセットし、現在、鍵盤が
離鍵状態でペダルオンによる発音持続状態であった場合
には音源回路7にキーオフ信号KOFFを出力し、楽音
を減衰させて発音を停止する。
【0025】ステップS14ではパネルインターフェイ
ス6aによりパネル6の走査を行い、ステップS15で
パネルのイベントの有無を判定し、イベント無しと判定
されたときはステップS2に戻る。また、パネルのイベ
ント有りと判定されたときは、ステップS16で例えば
音色情報TCの設定など操作されたスイッチに応じた処
理を行い、ステップS2に戻る。そして、電源が切断さ
れるまでステップS2以降の一連の処理を繰り返す。
【0026】図4は第1実施例の音源回路7の詳細を示
すブロック図である。位相発生回路701は、CPU2
からのキーオン信号KONの入力により、CPU2から
与えられるキーコードKCに応じて波形データの読出し
速度を制御する位相情報の整数部Iと小数部Fを発生
し、この整数部Iをアドレス生成回路702に与えると
ともに小数部Fを補間データとして補間回路704に与
える。
【0027】波形記憶回路703には、音色、押鍵速度
およびキーコードの組合せに応じた特性の異なる複数の
波形データがそれぞれ記憶されており、アドレス生成回
路702は、CPU2から入力されるキーコードKC、
押鍵速度IT、音色情報TCおよび位相情報の整数部I
によりアドレス信号ADを順次生成し、このアドレス信
号ADにより波形記憶回路703をアクセスする。
【0028】これにより、キーコード、押鍵速度および
音色情報に応じて選択された波形データが波形記憶回路
703から順次読み出され、キーコードKCに対応する
周波数の波形信号w1として補間回路704に供給され
る。なお、上記の波形データは、自然楽器から採取した
楽音波形の振幅を波形記憶回路703の1語のビット数
に応じて正規化したディジタルの数値データである。
【0029】補間回路704は、波形記憶回路703か
らの波形信号w1を位相データの小数部Fで時間軸方向
に補間し、この補間した波形信号w2を乗算回路706
に出力する。ここで波形記憶回路703に記憶されてい
る波形データは異なるピッチの楽音に対して共通のもの
が使用されるので、単に整数部のみで読出した場合は、
不要なノイズが発生してしまうが、位相データの小数部
Fを用いることによって、それらを防ぐとともに波形容
量の圧縮も可能になる。
【0030】一方、エンベロープ生成回路705は、C
PU2から与えられるキーコードKC、キーオン信号K
ON、キーオフ信号KOFF、押鍵速度ITに基づい
て、エンベロープ信号ENVとステート信号STを発生
し、エンベロープ信号ENVを乗算回路706とリリー
ス波形変調部707に出力し、ステート信号STをリリ
ース波形変調部707に出力する。
【0031】エンベロープ信号ENVは、図5に示した
ようにピアノの2段減衰の特徴を示すものであり、押鍵
直後に立ち上がるアタック部A、最大振幅から比較的速
い速度で減衰するディケイ部D、このディケイ部Dに続
いて遅い速度で減衰するサスティン部S、および離鍵等
によるダンパーの効果を生むためにサスティン部Sの途
中から強制的に減衰されるリリース部Rで構成されてい
る。
【0032】すなわち、エンベロープ生成回路705は
キーオン信号KONの入力によりアタック部A以降のエ
ンベロープ値ENVを出力し、キーオフ信号KOFFの
入力によりリリース部Rのエンベロープ値ENVを出力
する。
【0033】なお、エンベロープ形状の最大振幅(全体
の高さ)は押鍵速度ITに応じて設定され、変化率(傾
き)はキーコードKCに応じて設定される。また、離鍵
等が行われない場合には、図5に破線で示したようにサ
スティン部Sによりレベル0まで減衰する。
【0034】また、エンベロープ生成回路705から出
力されるステート信号STは、現在出力しているエンベ
ロープ信号の状態を2進数で表す2ビットの信号であ
り、それぞれ次のような状態を示す。 ST=“00”:アタック部 ST=“01”:ディケイ部 ST=“10”:サスティン部 ST=“11”:リリース部および発音待機状態
【0035】乗算回路706は、補間回路704からの
波形信号w2に上記のようなエンベロープ信号ENVを
乗算して所定のエンベロープ形状にした波形信号w3を
リリース波形変調部707に出力する。そして、リリー
ス波形変調部707は、ステート信号STに基づいてエ
ンベロープの状態を判断し、リリース部の波形に変調を
与えた波形信号Wをサウンドシステム8に出力する。
【0036】図6はリリース波形変調部707の一例を
示すブロック図であ。乗算回路706からの波形信号w
3はクリップ回路708に入力され、このクリップ回路
708はエンベロープ生成回路705から入力されるエ
ンベロープ信号ENVと予め設定されているクリップレ
ベル係数Cに応じて波形信号w3の波形を変調し、この
変調された波形信号w3' はセレクタ710の一方の入
力端Aに入力される。また、乗算回路706からの波形
信号w3はセレクタ710の他方の入力端Bに入力され
る。
【0037】ここで、クリップレベル係数Cは1以下の
予め設定された定数であり、クリップ回路708は、入
力されるエンベロープ値ENVとクリップレベル係数C
とを乗算してクリップレベルCLを求め、例えば図7に
示したような入出力関係により波形信号w3の最大ピー
ク部をクリップする。これにより、この実施例では前記
図1(B) のような変調された波形信号が得られる。
【0038】ここで、実際のグランドピアノにおいて
は、サスティンペダルあるいはソステヌートペダルを踏
まない限り、鍵を離したときにダンパーが降りてきて弦
の振動がダンピングされるが、このときのダンパーによ
る楽音の振幅の減衰状態は、エンベロープ信号ENVの
リリース部によって得られる。
【0039】そして、ダンピングされるとき弦の振動波
形がダンパーによって歪む状態は、波形信号w3' のク
リップ部分によって得られる。なお、この実施例では波
形信号の正の領域だけでクリップを行うようにしている
が、これは、実際のグランドピアノではダンパーが弦の
上方片側にしか存在しないことに対応させたものであ
る。
【0040】図6において、判断回路709にはエンベ
ロープ生成回路705から出力されるステート信号ST
が入力され、この判断回路709は、ステート信号ST
が“11”(リリース部または発音待機状態)のとき
“1”を出力し、ステート信号STがそれ以外のときは
“0”を出力する。また、セレクタ710は、判断回路
709の出力が“1”のとき入力端Aの入力信号を、判
断回路709の出力が“0”のとき入力端Bの入力信号
をそれぞれ選択的にサウンドシステム8に出力する。
【0041】すなわち、サウンドシステム8に入力され
る波形信号Wは、エンベロープがアタック部、ディケイ
部およびサスティン部のときは乗算回路706からの波
形信号w3となり、エンベロープがリリース部のとき
は、クリップ回路708で変調された波形信号w3' と
なる。そして、リリース部以外は通常の楽音が発生さ
れ、リリース部では、変調された波形の楽音が減衰する
楽音として発生される。
【0042】図8は第2実施例の音源回路の詳細を示す
ブロック図であり、以下の実施例において、第1実施例
と同様のものには同符号を付記してある。この実施例
は、補間回路704からの波形信号w2に対して、リリ
ース波形変調部707' で所定レベルのクリップ処理を
行い、このクリップ処理を行った波形信号w3' に対し
てエンベロープ信号ENVを乗算するようにしたもので
ある。
【0043】図9は第2実施例におけるリリース波形変
調部707' のブロック図であり、クリップ回路70
8' は入力と出力との間に同図に示したような入出力関
係を有するもので、補間回路704からの波形信号w2
に対して一定のクリップレベルCL以上をクリップし、
例えば図10のような波形信号を出力する。
【0044】このクリップ回路708' の出力波形信号
w2' と補間回路704からの波形信号w2はセレクタ
710の入力端A,Bにそれぞれ入力されており、この
セレクタ710は第1実施例と同様にステート信号ST
によって出力を切替え、リリース部以外のときは波形信
号w2を、リリース部のときは波形信号w2' をそれぞ
れ波形信号w3' として出力する。
【0045】したがって、乗算回路706で波形信号w
3' にエンベロープ信号ENVが乗算されて得られる波
形信号Wは、前記第1実施例と同様にリリース部が図1
(B)のような波形になり、第1実施例と同様の効果が得
られる。
【0046】図11は第3実施例の音源回路の詳細を示
すブロック図であり、この実施例のリリース波形変調部
707' ' はエンベロープ信号ENVとステート信号S
Tに応じて入出力関係が変化するような回路である。
【0047】例えば、エンベロープがリリース部以外の
ときは、図12(A)に示したように、エンベロープ信号
ENVに応じた傾きの線形な入出力関係を示す。また、
エンベロープがリリース部のときは、図12(B) に示し
たように、エンベロープ信号ENVに応じた傾きの線形
な入出力関係と、一定のクリップレベルCL以上の入力
に対してエンベロープ信号ENVに応じた所定の出力と
なる入出力関係を示す。
【0048】したがって、補間回路704からの図1
(A) のような波形信号w2がリリース波形変調部70
7' ' に入力されると、リリース部以外のときは、エン
ベロープ信号ENVに応じてアタック部、ディケイ部お
よびサスティン部のエンベロープを有する波形信号を出
力し、リリース部のときは、前記各実施例と同様に図1
(B) のように波形がクリップされた波形信号が出力され
る。なお、この第3実施例によれば乗算回路706が不
要となる。
【0049】上記の各実施例では、波形信号の片側(正
の領域)だけをクリップするようにしているが、例えば
図13のような入出力関係を有するクリップ回路を用
い、図14に示したように波形信号の正負両側をクリッ
プするようにしてもよい。
【0050】また、図15に示したようなクリップレベ
ルCLの付近で微分連続な入出力関係を有するクリップ
回路を用い、図16に示したように、波形信号のクリッ
プ部分に丸みを付けるようにしてもよい。このようにす
ると、実際のグランドピアノのダンパーに貼ってあるフ
ェルトの効果を得ることができる。また、この場合、実
際のピアノでは低域と高域とでダンパーが異なることを
考慮し、クリップレベルCL付近の特性(曲線の変化率
など)をキーコードKCによってスケーリングするよう
にしてもよい。
【0051】さらに、クリップ回路の入出力関係がクリ
ップレベルCLで微分不連続となるような場合は、この
微分不連続による折り返しノイズが発生しやすくなるの
で、クリップ回路の後段にローパスフィルタを設けるよ
うにしてもよい。また、このようにローパスフィルタを
設けると上記同様にダンパーフェルトの効果をも得るこ
とができる。
【0052】上記の実施例では、波形メモリ読出しによ
って楽音を発生するようにしているが、本発明は、周波
数変調合成による楽音の発生や、実際の自然楽器の挙動
をシミュレートすることによって楽音を合成するような
ものにも応用することができる。
【0053】さらに、上記実施例の電子楽器は単音発音
の構成にしているが、音源回路として内部の回路を時分
割多重動作させて複数の発音チャンネルを構成する音源
回路を用い、CPUで音源回路の各チャンネルをスキャ
ンして各チャンネル毎にKEYON処理、KEYOFF
処理、ペダルOFF処理等を行えば、複数楽音を同時発
音できる電子楽器とすることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の楽音信号発
生装置は、鍵盤等からの離鍵情報により、波形信号を減
衰させるとともに波形の少なくとも最大ピーク部をクリ
ップする振幅波形制御手段を備えているので、振幅を減
衰させることにより、ピアノのダンパーによる楽音の減
衰をシミュレートすることができるばかりか、波形のク
リップにより、ピアノのダンパーによる楽音波形の変形
をシミュレートすることができる。したがって、ピアノ
などにおけるダンピング時の楽音を上手くシミュレート
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における楽音信号の一例を示す
図である。
【図2】本発明の実施例の電子楽器のブロック図であ
る。
【図3】実施例におけるCPUの制御を示すフローチャ
ートである。
【図4】第1実施例における音源回路のブロック図であ
る。
【図5】実施例におけるエンベロープの一例を示す図で
ある。
【図6】第1実施例におけるリリース波形変調部の回路
図である。
【図7】第1実施例におけるクリップ回路の入出力関係
を示す図である。
【図8】第2実施例における音源回路のブロック図であ
る。
【図9】第2実施例におけるリリース波形変調部の回路
図である。
【図10】第2実施例におけるクリップ回路の出力波形
の一例を示す図である。
【図11】第3実施例における音源回路のブロック図で
ある。
【図12】第3実施例におけるリリース波形変調部の入
出力関係を説明する図である。
【図13】実施例に係わるクリップ回路の入出力関係の
他の例を示す図である。
【図14】図13の入出力関係によるクリップされた波
形信号の一例を示す図である。
【図15】実施例に係わるクリップ回路の入出力関係の
さらに他の例を示す図である。
【図16】図15の入出力関係によるクリップされた波
形信号の一例を示す図である。
【符号の説明】
7…音源回路、705…エンベロープ生成回路、706
…乗算回路、707,707' ,707' ' …リリース
波形変調部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 押鍵情報と離鍵情報を発生する鍵操作情
    報発生手段と、上記押鍵情報により発音すべき楽音に応
    じた波形信号を発生する波形信号発生手段と、上記離鍵
    情報により、上記波形信号を減衰させるとともに波形の
    少なくとも最大ピーク部をクリップする振幅波形制御手
    段とを備えることを特徴とする楽音信号発生装置。
JP3156969A 1991-06-27 1991-06-27 楽音信号発生装置 Withdrawn JPH056174A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021005061A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 カシオ計算機株式会社 電子楽器、方法およびプログラム
JP2021005062A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 カシオ計算機株式会社 電子楽器、方法およびプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021005061A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 カシオ計算機株式会社 電子楽器、方法およびプログラム
JP2021005062A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 カシオ計算機株式会社 電子楽器、方法およびプログラム

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