JP3532010B2 - 楽音信号発生装置及び楽音信号発生方法 - Google Patents

楽音信号発生装置及び楽音信号発生方法

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JP3532010B2
JP3532010B2 JP24685695A JP24685695A JP3532010B2 JP 3532010 B2 JP3532010 B2 JP 3532010B2 JP 24685695 A JP24685695 A JP 24685695A JP 24685695 A JP24685695 A JP 24685695A JP 3532010 B2 JP3532010 B2 JP 3532010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子楽器や
音源ボード等に適用される楽音信号発生装置及び楽音信
号発生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器は、楽音信号を発生するための
楽音信号発生装置(音源)を備えている。この楽音信号
発生装置は、電子楽器の制御部からの制御データに応じ
て楽音信号を発生する。制御データには、発音すべき音
の音高及び強さを規定するデータの他に、音色を規定す
るデータが含まれている。かかる意味で楽音信号発生装
置は、音色制御装置ということもできる。
【0003】ところで、自然楽器では、一般に、タッチ
によって音色が変化することが知られている。そこで、
従来、かかる自然楽器の特性を模擬した楽音信号発生装
置が開発されている。例えば、特開昭60−52895
号公報には、タッチに応じてフィルタ特性を制御するこ
とにより音色を変化させるようにした楽音信号発生装置
が開示されている。この楽音信号発生装置によれば、予
めメモリに記憶された楽音波形データが順次読み出され
て波形信号が発生される。この波形信号は、例えばベロ
シティに応じてカットオフ周波数が変化するように構成
されたフィルタを通されることにより周波数特性が変更
され、これによって音色が変化される。ここにベロシテ
ィは、タッチの強弱を表すデータである。
【0004】具体的には、フィルタのカットオフ周波数
はタッチに応じて次のように制御される。即ち、ベロシ
ティが小さいときは(タッチが弱いとき)、フィルタの
カットオフ周波数が低くなるように、ベロシティが大き
いときは(タッチが強いとき)、フィルタのカットオフ
周波数が高くなるようにそれぞれ制御される。これによ
り、タッチが弱いときは高調波の少ない丸い音色にな
り、タッチが強いときは高調波を多く含む明るい音色に
なる。
【0005】かかるフィルタは、従来はアナログフィル
タで実現されていたが、近年は、デジタルフィルタで実
現する場合が多い。デジタルフィルタは、アナログフィ
ルタに比して低コストで回路を構成できるので、発音数
を多くすることができる等の利点があるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、音色制
御を実現するときにフィルタを使用することは非常に有
効な手段である。しかし、従来の楽音信号発生装置にお
いて使用されているフィルタの遮断特性(スロープ)
は、例えば−12db/OCT等のように一定である。
従って、従来の楽音信号発生装置においては、タッチは
カットオフ周波数にのみ反映され、遮断特性には影響を
与えないようになっている。
【0007】一方、自然楽器においては、タッチに対す
る音色の変化は非常に複雑である。ここで、予め記憶さ
れた波形データを読み出して楽音信号を発生する方式の
楽音信号発生装置において、ピアノ音を模擬する場合を
考える。この楽音信号発生装置において、先ず、ピアノ
の強打時の音を電気信号に変換して録音する。次いで、
録音された楽音信号を例えばパルスコード変調(PC
M)して波形データを作製する。この波形データは波形
メモリに記憶される。
【0008】次に、発音(再生)を行う。即ち、波形メ
モリから波形データを読み出し、タッチに応じたカット
オフ周波数でフィルタをかける。この場合、中打音から
強打音にかけての音色変化は、一般的な−12db/O
CTの遮断特性で近似できる。しかし、ピアノの弱打音
の音色を再現するには、フィルタの遮断特性は−24d
b/OCT程度が必要である。一般的な−12db/O
CTのフィルタでは、カットオフ周波数を低く設定し
て、弱打音に不要な高調波成分を除去しようとすると、
弱打音に必要な低次倍音までも削られてしまう。この結
果、発生される弱打音は、こもった音色なってしまう。
逆に、弱打音に必要な低次倍音を残すようにカットオフ
周波数を設定すると、高調波成分を除去しきれない。こ
れは、特に、低音域、中音域で顕著である。
【0009】従って、楽音信号発生装置で自然楽器を模
擬する場合に、タッチに応じた音色の変化をフィルタで
実現するためには、カットオフ周波数だけでなく、遮断
特性も変化させることが好ましいことがわかる。しかし
ながら、このようなフィルタは回路が複雑になり、実現
するのは非常に困難であるという問題があった。
【0010】本発明は、かかる問題を解消するためにな
されたもので、簡単な回路で自然な音色変化を実現でき
る楽音信号発生装置及び楽音信号発生方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の楽音信号発生装
置につき、図1に示した原理図を参照しながら説明す
る。本楽音信号発生装置は、上記目的を達成するため
に、タッチに応じて所定の特性で変化する第1のフィル
タ係数と該所定の特性とは異なる他の特性で変化する第
2のフィルタ係数とを発生する制御データ発生手段1
と、第1の波形信号を発生する波形信号発生手段2と、
該波形信号発生手段からの第1の波形信号を該第1のフ
ィルタ係数に従ってフィルタリングして第2の波形信号
を生成する第1のフィルタ手段3と、該第1のフィルタ
手段からの第2の波形信号を該第2のフィルタ係数に従
ってフィルタリングして第3の波形信号を生成する第2
のフィルタ手段4とを備え、該第2のフィルタ手段から
の第3の波形信号に基づいて楽音信号を発生するように
構成されている。
【0012】上記制御データ発生手段1は、例えば本楽
音信号発生装置の外部から供給される押鍵データに基づ
いて、少なくとも第1のフィルタ手段3に供給する第1
のフィルタ係数、第2のフィルタ手段4に供給する第2
のフィルタ係数を発生する。上記押鍵データには、例え
ば鍵のオン/オフを表すデータ、キーナンバ、タッチデ
ータ(ベロシティデータ)等が含まれる。この制御デー
タ発生手段1は、更に、波形信号発生手段2に対し第1
の波形信号の発生を指示するための発音データ、及び後
述する振幅制御手段5に対し振幅制御を指示するための
音量データを発生するように構成できる。
【0013】上記波形信号発生手段2は、例えば制御デ
ータ発生手段1からの発音データに応じて第1の波形信
号の発生を開始するように構成できる。この波形信号発
生手段2は、例えば鋸歯状波、矩形波等の繰り返し波形
信号(アナログ信号)を発生する発振器、或いはメモリ
に予め記憶されている波形データを順次読み出して波形
信号(デジタル信号)を発生する波形読出手段で構成す
ることができる。この波形信号発生手段2で発生された
第1の波形信号は、第1のフィルタ手段3に供給され
る。
【0014】第1のフィルタ手段3は、例えばローパス
フィルタで構成することができる。この第1のフィルタ
手段3はアナログフィルタであってもよいしデジタルフ
ィルタであってもよい。この第1のフィルタ手段3は、
制御データ発生手段1からの第1のフィルタ係数に応じ
て第1の波形信号をフィルタリングする。第1のフィル
タ係数は、第1のフィルタ手段3のカットオフ周波数を
決めるデータを含むように構成できる。このカットオフ
周波数は、例えば、音色データメモリ16に記憶されて
いる第1のフィルタ手段用のタッチカーブテーブルから
読み出されたデータに基づいて決定することができる。
この際、第1のフィルタ手段用のタッチカーブテーブル
から何れのデータを読み出すかは、押鍵データに含まれ
るタッチデータに応じて決定される。これにより、タッ
チに応じた第1のフィルタ係数が第1のフィルタ手段3
に与えられる。この第1のフィルタ手段3からの第2の
波形信号は第2のフィルタ手段4に供給される。
【0015】第2のフィルタ手段4は、例えばローパス
フィルタで構成することができる。この第2のフィルタ
手段4はアナログフィルタであってもよいしデジタルフ
ィルタであってもよい。この第2のフィルタ手段4は、
制御データ発生手段1からの第2のフィルタ係数に応じ
て第2の波形信号をフィルタリングする。第2のフィル
タ係数は、第2のフィルタ手段4のカットオフ周波数を
決めるデータを含むように構成できる。このカットオフ
周波数は、例えば、音色データメモリ16に記憶されて
いる第2のフィルタ手段用のタッチカーブテーブルから
読み出されたデータに基づいて決定することができる。
この際、第2のフィルタ手段用のタッチカーブテーブル
から何れのデータを読み出すかは、押鍵データに含まれ
るタッチデータに応じて決定される。これにより、タッ
チに応じた第2のフィルタ係数が第2のフィルタ手段4
に与えられる。この第2のフィルタ手段4からの第3の
波形信号が、音色が変更された楽音信号として用いられ
る。
【0016】上記第1のフィルタ手段用のタッチカーブ
テーブル中に形成されているタッチカーブは所定の特性
で変化し、第2のフィルタ手段用のタッチカーブテーブ
ル中に形成されているタッチカーブは上記所定の特性と
異なる他の特性で変化するように予め作製される。これ
により、波形信号発生手段2で発生された第1の波形信
号は、第1のフィルタ手段3と第2のフィルタ手段4に
よって、それぞれ異なるカットオフ周波数でフィルタリ
ングされることになる。このように、波形信号を2段の
フィルタ手段を直列に通すことにより、従来にはない複
雑なフィルタ特性、例えばタッチが弱いときはカットオ
フ周波数が低く且つ遮断特性が急峻であり、タッチが強
いときはカットオフ周波数が高くなり且つ遮断特性が緩
やかであるフィルタ特性を実現することができる。これ
により、自然楽器のような複雑な音色変化を実現でき
る。
【0017】なお、第2のフィルタ手段4からの第3の
波形信号は、更に、振幅制御手段5により振幅が制御さ
れるように構成できる。この振幅制御は、例えば、制御
データ発生手段1からの音量データに基づいて振幅エン
ベロープを作製し、これを第3の波形信号に付加するこ
とによって実現できる。これにより、減衰音や持続音と
いった性質の異なる楽音信号を生成できると共に、エン
ベロープ形状に基づく音色変化をも実現できる。そし
て、振幅制御手段5からの出力信号は、デジタル信号の
場合はD/A変換器でアナログ信号に変換された後に、
アナログ信号の場合はそのままでそれぞれ発音に供され
る。
【0018】また、上記第1のフィルタ手段3及び第2
のフィルタ手段4としては、同一若しくは近似する遮断
特性を有するものを用いることができる。例えば、第1
のフィルタ手段3及び第2のフィルタ手段4は、それぞ
れ第1の波形信号及び第2の波形信号を所定の遮断特
性、例えば−12db/OCTで遮断するように構成で
きる。なお、遮断特性は、−12db/OCTに限定さ
れず任意の値であってよい。また、両フィルタ手段の遮
断特性は厳密に同一である必要はなく、近似する特性で
あれば、ある程度の誤差があっても差し支えない。この
ように、本楽音信号発生装置におていは、例えば一般に
使用されている−12db/OCTの遮断特性を有する
フィルタを使用できるので、楽音信号発生装置を安価に
構成できるという利点がある。
【0019】なお、上記の楽音信号発生装置において
は、2個のフィルタ手段を直列に接続し、これらに波形
信号を通すことにより音色変更を行うように構成した
が、3個以上のフィルタ手段を直列に接続して音色変更
を行うように構成することもできる。この場合は、上述
した楽音信号発生装置よりも更に複雑な音色変化を実現
できる。
【0020】また、本発明の楽音信号発生方法は、
(A)タッチに応じて所定の特性で変化する第1のフィ
ルタ係数と該所定の特性とは異なる他の特性で変化する
第2のフィルタ係数とを発生し、(B)該発生された第
1のフィルタ係数に従って第1の波形信号をフィルタリ
ングして第2の波形信号を生成し、(C)該発生された
第2のフィルタ係数に従って該第2の波形信号をフィル
タリングして第3の波形信号を生成し、(D)該第3の
波形信号に基づき楽音信号を発生することを特徴とす
る。
【0021】また、上記工程(B)及び工程(C)にお
けるフィルタリングは、同一又は近似する遮断特性で行
うように構成できる。更に、上記第1のフィルタ係数及
び第2のフィルタ係数として、それぞれ上記工程(B)
及び工程(C)におけるフィルタリングの際のカットオ
フ周波数を定めるためのデータを用いることができる。
これにより、上記楽音信号発生装置の場合と同様に、従
来にはない複雑なフィルタ特性を実現することができ
る。従って、自然楽器のような複雑な音色変化を実現で
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の楽音信号発生装置
及び楽音信号発生方法の一実施の形態につき図面を参照
しながら詳細に説明する。なお、以下においては、波形
信号発生手段2はデジタル波形信号を発生するものと
し、第1及び第2のフィルタ手段3及び4もデジタルフ
ィルタで構成されているものとする。
【0023】本楽音信号発生装置は、例えば電子楽器に
組み込まれて使用される。従って、本発明の理解を容易
にするために、電子楽器の全体の構成及び動作をも含め
て説明する。
【0024】図2は、本楽音信号発生装置が適用された
電子楽器の構成を示すブロック図である。この電子楽器
は、システムバス30で相互に接続された中央処理装置
(以下、「CPU」という。)10、リードオンリメモ
リ(以下、「ROM」という。)14、ランダムアクセ
スメモリ(以下、「RAM」という。)17、タッチセ
ンサ18及び楽音信号発生装置20で構成されている。
システムバス30は、例えばアドレス信号、データ信号
又は制御信号等を送受するためのバスラインである。
【0025】CPU10は、ROM14中に形成された
プログラムメモリ15に記憶されている制御プログラム
に従って電子楽器の全体を制御する。本発明の制御デー
タ発生手段1は、このCPU10の処理により実現され
ている。このCPU10が行う処理の詳細については後
述する。また、CPU10には、パネル11、ペダル1
2及びMIDIインタフェース回路13が接続されてい
る。
【0026】パネル11には、何れも図示しないが、パ
ネルインタフェース回路、各種スイッチ、これら各種ス
イッチの設定状態を表示するLED表示器、演奏者が電
子楽器と対話するためのメッセージ等を表示するLCD
表示器等が含まれている。パネルインタフェース回路
は、CPU10からの指令に応じて各スイッチをスキャ
ンする。そして、このスキャンにより得られた各スイッ
チの開閉状態を示す信号に基づいて、各スイッチを1ビ
ットに対応させたパネルデータが作成される。各ビット
は、例えば「1」でオン、「0」でオフ状態を表す。こ
のパネルデータは、システムバス30を介してCPU1
0に送られ、パネルイベントが発生したかどうかを判断
するために使用される。また、パネルインタフェース回
路は、CPU10から送られてきた表示データをパネル
11上の表示器に送る。これにより、CPU10から送
られてきた例えば文字データに従ったメッセージが図示
しないLCD表示器に表示され、また図示しないLED
表示器等が点灯/消灯される。
【0027】ペダル12には、何れも図示しないが、ペ
ダルインタフェース回路及び複数のペダルが含まれてい
る。ペダルは、例えばダンパペダル、ソフトペダル、ソ
ステヌートペダル等で構成することができる。ペダルイ
ンタフェース回路は、CPU10からの指令に応じて各
ペダルをスキャンする。そして、このスキャンにより得
られた各ペダルの踏み込み状態を示す信号に基づいて、
各ペダルを1ビットに対応させたペダルデータを作成す
る。各ビットは、例えば「1」でオン、「0」でオフ状
態を表す。このペダルデータは、システムバス30を介
してCPU10に送られ、各ペダルのオン又はオフを判
断するために使用される。
【0028】MIDIインタフェース回路13は、電子
楽器と外部機器との間のデータの送受を制御するために
使用される。外部機器としては、例えば他の電子楽器、
パーソナルコンピュータ、シーケンサ等を用いることが
できる。このMIDIインタフェース回路13は外部機
器から送られてきたデータを受信し、CPU10に送
る。CPU10は、この受信データに基づいて発音処理
を行い、またパネル11の設定状態を変更する。逆に、
パネル11及び後述する鍵盤装置19が操作されること
によって発生されたデータは、MIDIインタフェース
回路13を介して外部機器に送信される。これにより、
この電子楽器のパネル11及び鍵盤装置19から外部機
器を制御することが可能となっている。
【0029】ROM14内にはプログラムメモリ15及
び音色データメモリ16が形成されている。プログラム
メモリ15には、上述した制御プログラムの他に、CP
U10が使用する種々の固定データが記憶されている。
【0030】音色データメモリ16には、複数の楽器音
の複数の音域に対応した音色の楽音を発生させるための
複数の音色パラメータが記憶されている。音色パラメー
タは、本発明の制御データの一部として用いられる。1
つの音色パラメータは、所定の楽器音の所定の音域の楽
音を規定する。各音色パラメータは、例えば波形アドレ
ス、周波数データ、エンベロープ係数、フィルタ係数等
で構成されている。フィルタ係数には、カットオフ周波
数の基準値が含まれている。このカットオフ周波数の基
準値は、後述するタッチカーブテーブルA及びBの作
製、並びにカットオフ周波数FC1、FC2の算出に用
いられる。
【0031】この音色データメモリ16には、更に、第
1フィルタ22用のタッチカーブテーブルA及び第2フ
ィルタ23用のタッチカーブテーブルBが記憶されてい
る。タッチカーブテーブルA及びBは、ベロシティ値と
カットオフ周波数との関係を表すデータを記憶してい
る。より具体的には、タッチカーブテーブルAには、各
ベロシティ値に対応して、カットオフ周波数の基準値に
対する乗算係数(以下、「第1フィルタ用データFD
1」という。)が記憶されている。第1フィルタ用デー
タFD1としては、ベロシティ値が大きくなるに連れて
第1フィルタ22のカットオフ周波数が高くなるような
値であれば如何なる値をも用いることができる。例え
ば、ベロシティ値とカットオフ周波数とが、図9(A)
〜(E)に示すようなカーブで変化するように第1フィ
ルタ用データFD1を作製することができる。
【0032】同様に、タッチカーブテーブルBには、各
ベロシティ値に対応して、カットオフ周波数の基準値に
対する乗算係数(以下、「第2フィルタ用データFD
2」という。)が記憶されている。第2フィルタ用デー
タFD2としては、ベロシティ値が大きくなるに連れて
第2フィルタ23のカットオフ周波数が高くなるような
値であれば如何なる値をも用いることができる。この場
合も、例えばベロシティ値とカットオフ周波数とが、図
7(A)〜(E)に示すようなカーブで変化するように
第2フィルタ用データFD2を作製することができる。
但し、タッチカーブテーブルAで形成されるカーブ(本
発明の所定の特性に対応する)は、タッチカーブテーブ
ルBで形成されるカーブ(本発明の他の特性に対応す
る)と異なるものが用いられる。
【0033】なお、プログラムメモリ15及び音色デー
タメモリ16はRAMで構成することもできる。この場
合、電子楽器を動作させるに先立って、上記制御プログ
ラム及び音色パラメータをRAMで構成されたプログラ
ムメモリ及び音色データメモリにロードするように構成
すればよい。
【0034】RAM17は、CPU10が各種処理を行
う際に、種々のデータを一時記憶するために使用され
る。このRAM17には、電子楽器を制御するための各
種レジスタ、カウンタ、フラグ等が定義されている。な
お、これらの詳細については、以下において出現する都
度説明する。
【0035】タッチセンサ18には鍵盤装置19が接続
されている。鍵盤装置19は複数の鍵を有している。こ
の鍵盤装置19は、押鍵によって当該鍵に対応する音の
発音を指示し、離鍵によって当該鍵に対応する音の消音
を指示するために使用される。この鍵盤装置19として
は、例えば、異なる押圧深さでそれぞれオンになる第1
及び第2のキースイッチを各鍵に備えた2接点方式の鍵
盤装置を用いることができる。
【0036】このタッチセンサ18は、CPU10から
の指令に応じて鍵盤装置19上の各キースイッチをスキ
ャンする。そして、このスキャンにより得られた各キー
スイッチの開閉状態を示す信号に基づいて鍵盤データを
作製する。鍵盤データは、各鍵を1ビットに対応させた
ビット列で成り、各ビットは、例えば「1」で押鍵中、
「0」で離鍵中であることを表す。この際、タッチセン
サ18は、例えば第1及び第2のキースイッチの双方が
オンになっている場合に押鍵中であることを表す「1」
のデータを作製し、それ以外の場合は離鍵中であること
を表す「0」のデータを作製するように構成できる。
【0037】また、タッチセンサ18では、押鍵によっ
て第1のキースイッチがオンになってから第2のキース
イッチがオンになるまでの時間が計測され、この計測さ
れた時間に基づいてタッチデータ(ベロシティデータ)
が作製される。これら鍵盤データ及びタッチデータは、
システムバス30を介してCPU10に送られる。CP
U10は、鍵盤データに基づいて鍵盤イベントがあった
かどうかを判断し、また、タッチデータに基づいて音色
変化及び音量変化を制御する(詳細は後述する)。
【0038】本発明の楽音信号発生装置は楽音信号発生
装置20によって構成されている。楽音信号発生装置2
0は、波形メモリ26、波形読出部21、第1フィルタ
22、第2フィルタ23、振幅制御部24及びエンベロ
ープ発生器25で構成されている。この楽音信号発生装
置20の振幅制御部24にはD/A変換器27が接続さ
れている。
【0039】本発明の波形信号発生手段2は波形メモリ
26及び波形読出部21で構成されている。波形メモリ
26は、各音色パラメータに対応する波形データを記憶
している。波形データは、例えば自然楽器音を録音して
得られた楽音信号をパルスコード変調(PCM)して作
製することができる。この波形メモリ26は、例えばR
OMで構成することができる。なお、波形メモリ26は
RAMで構成することもできる。この場合は、楽音信号
を発生させるに先だって、波形データを波形メモリ26
にロードしておく必要がある。ロードは、例えば電源投
入直後に、例えば磁気ディスク、光ディスク、ICカー
ド等の記憶媒体に予め記憶されている複数の波形データ
を波形メモリ26に転送することによって実現できる。
【0040】波形読出部21は、CPU10から送られ
てきた音色パラメータの中の波形アドレス及び周波数デ
ータ(図1における発音データに対応する)に従って波
形メモリ26から波形データを順次読み出す。具体的に
は、波形読出部21は、波形アドレスで示される波形メ
モリ26の位置から、周波数データに応じた速度で波形
データを順次読み出す。この波形読出部21で読み出さ
れた波形データは第1フィルタ22に送られる。
【0041】本発明の第1のフィルタ手段3は、第1フ
ィルタ22で構成されている。第1フィルタ22は、第
1のフィルタ係数に従って、波形読出部21からの第1
の波形データ(本発明の「第1の波形信号」に対応す
る)にフィルタリング処理を施す。第1のフィルタ係数
は、音色パラメータに含まれるフィルタ係数とタッチセ
ンサ18若しくはMIDIインタフェース回路13から
得られるタッチデータとに基づいて作製される(詳細は
後述する)。この第1フィルタ22の出力は、第2の波
形データとして第2フィルタ23に供給される。
【0042】本発明の第2のフィルタ手段4は、第2フ
ィルタ23で構成されている。第2フィルタ23は、第
2のフィルタ係数に従って、第1フィルタ22からの第
2の波形データ(本発明の「第2の波形信号」に対応す
る)にフィルタリング処理を施す。第2のフィルタ係数
は、音色パラメータに含まれるフィルタ係数とタッチセ
ンサ18若しくはMIDIインタフェース回路13から
得られたタッチデータとに基づいて作製される(詳細は
後述する)。この第2フィルタ23の出力は、第3の波
形データとして振幅制御部24に供給される。
【0043】振幅制御部24は、エンベロープ発生器2
5からの振幅エンベロープデータに従って第2フィルタ
23からの第3の波形データ(本発明の「第3の波形信
号」に対応する)にエンベロープを付加する。この振幅
制御部24は、例えば振幅エンベロープと第3の波形デ
ータとを乗算する乗算器で構成することができる。エン
ベロープ発生器25は、音色及び音域に固有の形状を有
し、且つタッチに応じた振幅を有するエンベロープを形
成するための振幅エンベロープデータを生成する。この
振幅制御部24でエンベロープが付加されたデジタル楽
音信号は、D/A変換器27でアナログ信号に変換さ
れ、サウンドシステム28に送られる。そして、サウン
ドシステム28で音響信号に変換されて放音される。
【0044】次に、上記構成において、図3〜図5に示
したフローチャートを参照しながら本楽音信号発生装置
が適用された電子楽器の動作について説明する。
【0045】(1)メイン処理 図3は本楽音信号発生装置が適用された電子楽器のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。このメインル
ーチンは電源の投入により起動される。電源が投入され
ると、先ず、初期化処理が行われる(ステップS1
0)。この初期化処理では、CPU10の内部のハード
ウエアが初期状態に設定されると共に、RAM17に定
義されているレジスタ、カウンタ、フラグ等に初期値が
設定される。また、この初期化処理では、楽音信号発生
装置20に所定のデータが送られることにより、電源投
入時に不要な音が発生されるのを防止するための処理が
行われる。
【0046】この初期化処理が終了すると、次いで、パ
ネルイベント処理が行われる(ステップS11)。この
パネルイベント処理では、先ず、スイッチイベントの有
無が調べられる。即ち、CPU10は、パネル11をス
キャンしてパネルデータ(以下、「新パネルデータ」と
いう。)を取り込む。この新パネルデータは、RAM1
7に設けられた新パネルデータレジスタに格納される。
次いで、この新パネルデータと、前回のパネルイベント
処理で取り込まれて既にRAM17に設けられた旧パネ
ルデータレジスタに記憶されているパネルデータ(以
下、「旧パネルデータ」という。)との排他的論理和を
とってパネルイベントマップを作製する。このパネルイ
ベントマップがゼロであればスイッチイベントは発生し
なかったものと、そうでなければスイッチイベントが発
生したものとそれぞれ判断される。ここで、スイッチイ
ベントがあることが判断された場合は、そのスイッチに
割り当てられている機能を実現するための各種処理が実
行される(詳細な説明は省略する)。そして、最後に、
新パネルデータが旧パネルデータレジスタに移動され、
パネルイベント処理は終了する。
【0047】次いで、ペダルイベント処理が行われる
(ステップS12)。このペダルイベント処理では、C
PU10は、先ずペダル12をスキャンしてペダルデー
タを取り込む。このペダルデータは、RAM17に設け
られたペダルデータレジスタに格納される。このペダル
データは、鍵盤イベント処理で参照され、発音又は消音
に際して各ペダルの状態に応じた処理が行われる(詳細
は後述する)。
【0048】メインルーチンでは、次いで、鍵盤イベン
ト処理が行われる(ステップS13)。この鍵盤イベン
ト処理では、押鍵に応じた発音処理又は離鍵に応じた消
音処理が行われる。この鍵盤イベント処理の詳細につい
ては後述する。次いで、「その他の処理」が行われる
(ステップS14)。この「その他の処理」では、MI
DI処理等が行われる。その後ステップS11に戻り、
以下ステップS11〜S14の処理が繰り返される。こ
の繰り返し実行の過程で、スイッチイベント若しくは鍵
盤イベントが発生し、又はMIDIインタフェース回路
13でデータを受信すると、それらに応じた処理が行わ
れる。これにより電子楽器の各種機能が発揮される。
【0049】(2)鍵盤イベント処理 次に、上記メインルーチンのステップS13で行われる
鍵盤イベント処理の詳細について、図4のフローチャー
トを参照しながら説明する。鍵盤イベント処理では、先
ず、鍵のオンイベントがあるかどうかが調べられる(ス
テップS20)。即ち、CPU10は、タッチセンサ1
8から鍵盤データ(以下、「新鍵盤データ」という。)
を取り込み、RAM17に設けられた新鍵盤データレジ
スタに格納する。次いで、この新鍵盤データと、前回の
鍵盤イベント処理(ステップS13)で取り込まれて既
にRAM17に設けられた旧鍵盤データレジスタに記憶
されている鍵盤データ(以下、「旧鍵盤データ」とい
う。)との排他的論理和をとって鍵盤イベントマップを
作製する。そして、この鍵盤イベントマップ中に「1」
であるビットが存在すれば、そのビットに対応する鍵の
イベントが発生したと判断され、存在しなければ鍵盤イ
ベントは発生しなかったものと判断される。また、当該
イベントがオンイベントであるかどうかは、鍵盤イベン
トマップ中で「1」になっているビットに対応する新鍵
盤データ中のビットを調べることにより行われる。即
ち、新鍵盤データ中の対応するビットが「1」であれば
オンイベントがあったものと判断される。
【0050】このステップS20でオンイベントがない
ことが判断されると、次いで、オフイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS21)。これは、鍵盤イ
ベントマップ中で「1」になっているビットに対応する
新鍵盤データ中のビットを調べることにより行われる。
即ち、新鍵盤データ中の対応するビットが「0」であれ
ばオフイベントがあったものと判断される。ここで、オ
フイベントでないことが判断されると、鍵盤イベントは
発生しなかったことが認識され、この鍵盤イベント処理
ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻る。
【0051】一方、オフイベントであることが判断され
ると、次いで、ダンパペダルオンであるかどうかが調べ
られる(ステップS22)。これは、上記メインルーチ
ンのステップS12で取り込んだペダルデータを参照す
ることにより行われる。ここでダンパペダルオンである
ことが判断されると、この鍵盤イベント処理ルーチンか
らリターンしてメインルーチンに戻る。即ち、ダンパペ
ダルがオンであれば鍵が離されても消音されず、発音中
の音は継続して発音される。これにより、ダンパペダル
機能が実現されている。
【0052】一方、上記ステップS22でダンパペダル
オフであることが判断されると、消音処理が行われる
(ステップS23)。消音処理では、リリーススピード
を高速にしたエンベロープデータが楽音信号発生装置2
0に送られる。これにより、離鍵された鍵に対応する音
の振幅が高速に減衰され、消音がなされる。その後、こ
の鍵盤イベント処理ルーチンからリターンしてメインル
ーチンに戻る。
【0053】上記ステップS20でオンイベントである
ことが判断されると、押鍵制御処理が行われる(ステッ
プS24)。この押鍵制御処理の詳細について、図5の
フローチャートを参照しながら説明する。この押鍵制御
処理は、本発明の制御データ発生手段に対応する。
【0054】押鍵制御処理では、先ず、ベロシティ値V
ELのロードが行われる(ステップS30)。ベロシテ
ィ値VELは、鍵盤で演奏している場合は、タッチセン
サ18から得られる。また、MIDIインタフェース回
路13を介して外部機器からの信号で演奏している場合
は、MIDIメッセージ中のベロシティデータから得ら
れる。
【0055】次いで、上記ステップS30で得られたベ
ロシティ値VELに対応する第1フィルタ用データFD
1を、タッチカーブテーブルAからロードする(ステッ
プS31)。次いで、この第1フィルタ用データFD1
から第1フィルタ用カットオフ周波数FC1を計算する
(ステップS32)。ここでは、第1フィルタ用データ
FD1と音色パラメータ中のフィルタ係数に含まれてい
る第1フィルタ22のカットオフ周波数の基準値とか
ら、第1フィルタ22用のカットオフ周波数FC1が計
算される。第1フィルタ22用のカットオフ周波数FC
1は、例えば、下記(1)式で算出することができる。 第1フィルタ用データFD1×カットオフ周波数の基準値×定数・・・(1) ここに、「定数」は、計算結果が適当な大きさの範囲に
納まるように調整するために用いられている。なお、ベ
ロシティによって変化しない他のパラメータは、音色パ
ラメータ中のフィルタ係数に含まれている第1フィルタ
22用のデータをそのまま使用する。
【0056】次いで、ベロシティVELに対応する第2
フィルタ用データFD2を、タッチカーブテーブルBか
らロードする(ステップS33)。次いで、第1フィル
タ22と同様に、この第2フィルタ用データFD2から
第2フィルタ用カットオフ周波数FC2を計算する(ス
テップS34)。ここでは、第2フィルタ用データFD
2と音色パラメータ中のフィルタ係数に含まれている第
2フィルタ23のカットオフ周波数の基準値とから、第
2フィルタ23用のカットオフ周波数FC2が計算され
る。第2フィルタ23用のカットオフ周波数FC2は、
例えば、下記(2)式で算出することができる。 第2フィルタ用データFD2×カットオフ周波数の基準値×定数・・・(2) ここに、「定数」は、上記(1)式の場合と同様の目的
で用いられている。なお、ベロシティによって変化しな
い他のパラメータは、音色パラメータ中のフィルタ係数
に含まれている第2フィルタ用のデータをそのまま使用
する。このステップS34の処理が終了すると、押鍵制
御処理ルーチンからリターンして鍵盤イベント処理ルー
チンに戻る。
【0057】以上の押鍵制御処理により、第1フィルタ
22用の第1のフィルタ係数と第2フィルタ23用の第
2のフィルタ係数とは異なるデータとなる。従って、第
1フィルタ22及び第2フィルタ23に入力された各波
形信号は、同一のベロシティ値に対して異なるカットオ
フ周波数でフィルタリングされる。これにより、第1フ
ィルタ22及び第2フィルタ23を通すことにより、そ
れぞれ異なる周波数特性が得られる。
【0058】鍵盤イベント処理では、次いで、楽音諸パ
ラメータが楽音信号発生装置20にロードされる(ステ
ップS25)。楽音諸パラメータには、音色パラメータ
及び上記押鍵制御処理で算出された第1及び第2のフィ
ルタ係数が含まれる。音色パラメータは、音色データ、
キーデータ及びタッチデータによって決定される。これ
らの各データのうち、音色データは、例えば電子楽器の
パネル11に設けられた音色選択スイッチから得ること
ができる。また、キーデータ及びタッチデータは、タッ
チセンサ18から得ることができる。なお、MIDIイ
ンタフェース回路13から受信したデータに基づき発音
する場合は、受信したプログラムチェンジメッセージに
含まれる音色ナンバが音色データとして用いられる。ま
た、ノートオンメッセージに含まれるノートナンバがキ
ーデータ、ベロシティがタッチデータとして、それぞれ
用いられる。
【0059】次いで、発音処理が行われる(ステップS
26)。この発音処理では、ステップS25で楽音信号
発生装置20にセットされた楽音諸パラメータに従って
楽音信号が発生される。この際、上述したように、第1
フィルタ22及び第2フィルタ23でフィルタリングさ
れることにより音色変更が行われる。この発音処理が終
了すると、鍵盤イベント処理ルーチンからリターンして
メインルーチンに戻る。
【0060】以上説明したように、ベロシティに対する
第1フィルタ22及び第2フィルタ23の各カットオフ
周波数、つまりタッチカーブテーブルAとタッチカーブ
テーブルBのデータを互いに異ならしめておくことによ
り、タッチによって総合フィルタ周波数特性を変化させ
ることができる。また、予め音色データメモリに記憶さ
れている第1フィルタ22及び第2フィルタ23のフィ
ルタ係数を互いに異ならせておけば、単純な遮断特性
(スロープ)のフィルタ特性だけでなく、より複雑な周
波数特性を実現できる。
【0061】図6に−12db/OCTの遮断特性を有
するローバスフィルタの、カットオフ周波数を変化させ
た場合の周波数特性を示す。また、図7に、−24db
/OCTの遮断特性を有するローバスフィルタの、カッ
トオフ周波数を変化させた場合の周波数特性を示す。こ
れらより、カットオフ周波数が変化しても、遮断特性
(スロープ)は変化しないことがわかる。図8に本実施
の形態の総合フィルタ周波数特性を示す。これによる
と、カットオフ周波数が低いときには、遮断特性は、略
−24db/OCT相当になっている。また、カットオ
フ周波数が高いときには、遮断特性は略−12db/O
CT相当になっている。そして、その間も滑らかに遮断
特性が変化していることがわかる。
【0062】以上の実施の形態ではデジタル波形信号を
デジタルフィルタでフィルタリングする場合について説
明したが、アナログ波形信号をアナログフィルタでフィ
ルタリングするように構成することもできる。この場合
も、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0063】また、本実施の形態では、ベロシティに対
し、2つのフィルタのカットオフ周波数を互いに異なる
特性で制御しているが、更にフィルタのQを互いに異な
る特性となるように制御することにより、更に複雑な周
波数特性であって、しかもタッチの変化に対して滑らか
に変化する特性を実現することができる。
【0064】更に、本実施の形態では、2つのフィルタ
を使用したが、3つ以上のフィルタを直列接続し、これ
らのフィルタをタッチに応じて独立して制御することに
より、更に複雑なフィルタ特性を実現することができ、
また、タッチの変化に対して滑らかで自然な音色変化の
制御を行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
各タッチに求められる最適なフィルタ特性を実現し、タ
ッチの変化に応じて自然な音色変化の制御を行うことが
できる楽音信号発生装置を提供できる。また、本楽音信
号発生装置では、例えば−12db/OCTの遮断特性
を有する安価なローパスフィルタを使用することができ
るので、回路規模を小さく押さえることができ、システ
ムを安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の楽音信号発生装置の一実施の形態が適
用された電子楽器のブロック図である。
【図3】図2の電子楽器におけるメイン処理を示すメイ
ンルーチンである。
【図4】図2の電子楽器における鍵盤イベント処理を示
すフローチャートである。
【図5】図2の電子楽器における押鍵制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】−12db/OCTの遮断特性を有するローバ
スフィルタのカットオフ周波数を変化させた場合の周波
数特性を示す図である。
【図7】−24db/OCTの遮断特性を有するローバ
スフィルタのカットオフ周波数を変化させた場合の周波
数特性を示す図である。
【図8】本発明の楽音信号発生装置において、カットオ
フ周波数を変化させた場合の周波数特性を示す図であ
る。
【図9】本発明の楽音信号発生装置において使用される
タッチカーブテーブルで形成されるカーブの例を示す図
である。
【符号の説明】
1 制御データ発生手段 2 波形信号発生手段 3 第1のフィルタ手段 4 第2のフィルタ手段 5 振幅制御手段 10 CPU 11 パネル 12 ペダル 13 MIDIインタフェース回路 14 ROM 15 プログラムメモリ 16 音色データメモリ 17 RAM 18 タッチセンサ 19 鍵盤装置 20 楽音信号発生装置 21 波形読出部 22 第1フィルタ 23 第2フィルタ 24 振幅制御部 25 エンベロープ発生器 26 波形メモリ 27 D/A変換器 28 サウンドシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タッチに基づいてカットオフ周波数を導
    出するための第1のフィルタ係数と、前記第1のフィル
    タ係数と異なり、前記タッチに基づいてカットオフ周波
    数を導出するための第2のフィルタ係数とを発生する制
    御データ発生手段と、打鍵された鍵に基づいて 第1の波形信号を発生する波形
    信号発生手段と、 該波形信号発生手段からの第1の波形信号を前記鍵のタ
    ッチから該第1のフィルタ係数に従って導出されたカッ
    トオフ周波数でフィルタリングして第2の波形信号を生
    成する第1のフィルタ手段と、 該第1のフィルタ手段からの第2の波形信号を前記鍵の
    タッチから該第2のフィルタ係数に従って導出されたカ
    ットオフ周波数でフィルタリングして第3の波形信号を
    生成する第2のフィルタ手段とを備え、 該第2のフィルタ手段からの第3の波形信号に基づいて
    楽音信号を発生することを特徴とする楽音信号発生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1のフィルタ手段は、フィルタリ
    ングによりカットされる周波数帯域において周波数に対
    するレベルの傾きを示す遮断特性が前記第2のフィルタ
    手段と同一又は近似することを特徴とする請求項1に記
    載の楽音信号発生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のフィルタ係数及び第2のフィ
    ルタ係数は、それぞれ、タッチをカットオフ周波数に対
    応付けるタッチカーブテーブルにより表現されることを
    特徴とする請求項2に記載の楽音信号発生装置。
  4. 【請求項4】(A)タッチに基づいてカットオフ周波数
    を導出するための第1のフィルタ係数と、前記第1のフ
    ィルタ係数と異なり、前記タッチに基づいてカットオフ
    周波数を導出するための第2のフィルタ係数とを発生
    し、 (B)打鍵された鍵に基づいて生成される第1の波形信
    号を前記鍵のタッチから該発生された第1のフィルタ係
    数に従って導出されたカットオフ周波数でフィルタリン
    グして第2の波形信号を生成し、 (C)前記鍵のタッチから該発生された第2のフィルタ
    係数に従って導出されたカットオフ周波数で該第2の波
    形信号をフィルタリングして第3の波形信号を生成し、 (D)該第3の波形信号に基づき楽音信号を発生するこ
    とを特徴とする楽音信号発生方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(B)及び前記工程(C)にお
    けるフィルタリングは、フィルタリングによりカットさ
    れる周波数帯域において周波数に対するレベルの傾きを
    示す遮断特性が同一又は近似することを特徴とする請求
    項4に記載の楽音信号発生方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のフィルタ係数及び第2のフィ
    ルタ係数は、それぞれ、タッチをカットオフ周波数に対
    応付けるタッチカーブテーブルにより表現されることを
    特徴とする請求項5に記載の楽音信号発生方法。
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