JPH0561622B2 - - Google Patents

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JPH0561622B2
JPH0561622B2 JP2022828A JP2282890A JPH0561622B2 JP H0561622 B2 JPH0561622 B2 JP H0561622B2 JP 2022828 A JP2022828 A JP 2022828A JP 2282890 A JP2282890 A JP 2282890A JP H0561622 B2 JPH0561622 B2 JP H0561622B2
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JP
Japan
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lens
data
focus
output
circuit
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JP2022828A
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Nobuyuki Taniguchi
Norio Ishikawa
Yasuaki Akata
Takeshi Egawa
Kunio Kawamura
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0561622B2 publication Critical patent/JPH0561622B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、通常撮影距離範囲及び至近撮影(以
下、マクロ撮影と称す)距離範囲での焦点調整を
それぞれ別々の焦点調整用レンズで行うレンズが
装着されたカメラの焦点調節に関する。 従来の技術 通常の撮影距離及びマクロ撮影距離での焦点調
整がそれぞれ別の焦点調整レンズで為されるレン
ズとして、例えば、通常撮影用焦点調整レンズに
連動する距離リングとマクロ撮影用焦点調整レン
ズ及び焦点距離調整レンズに連動するズームリン
グとを備えたズームレンズがある。 発明が解決しようとする課題 このようなズームレンズで自動焦点調整を行う
場合、通常撮影時及びマクロ撮影時の両方におい
て自動焦点調整を行うには焦点調整のための駆動
力をどちらの焦点調整レンズに伝えるかを切り替
える必要がある。そうするとその切替機構によつ
てレンズの大型化を招く。 また、通常撮影時とマクロ撮影時のどちらか一
方のついてのみ自動焦点調整を行うようにした場
合、他方の撮影時には焦点調整が困難となる。 そこで本発明は、通常撮影用焦点調整レンズと
マクロ撮影用焦点調整レンズが別々に設けられた
レンズに対する自動焦点調整において、上記のよ
うな不都合なく、簡便に焦点調整が行えるカメラ
システムを提供するものである。 課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明は、 通常の撮影距離範囲を撮影する通常撮影モード
と、上記通常の撮影距離範囲よりも近いマクロ撮
影距離範囲を撮影するマクロ撮影モードとを切り
替える切り替え手段と、 上記通常撮影モード時に上記通常の撮影距離範
囲に対して焦点調整を行う第1のレンズと、 上記マクロ撮影モード時に上記マクロ撮影距離
範囲に対して焦点調整を行う第2のレンズと、 上記第1、第2のレンズを通過した被写体光を
受光する受光手段と、 上記受光手段の出力からデフオーカス量を算出
する算出手段と、 上記デフオーカス量に応じた量だけ上記第1の
レンズを駆動して焦点調整を行う自動焦点調整手
段と、 手動操作に応じて上記第2のレンズを移動させ
る手動焦点調整手段と、 上記算出手段の出力に基づいて合焦状態を表示
する表示手段と、 上記切り替え手段によつてマクロ撮影モードが
選択されていると上記自動焦点調整手段の作動を
禁止する禁止手段と、 少なくとも上記禁止手段の作動中に、上記表示
手段の動作を繰返す制御手段と、 を有することを特徴とする つまり本発明は、通常撮影モード時のみ自動焦
点調整を行うようにして上記切り替え機構を設け
なように構成するとともに、マクロ撮影モード時
には合焦状態を表示するように構成したものであ
る。 作 用 通常撮影モード時、第1のレンズが駆動されて
自動焦点調整が行われる。マクロ撮影モード時、
第1のレンズを駆動する自動焦点調整手段の作動
は禁止される。このとき、合焦状態の表示は繰返
し行われる。 実施例 本発明による焦点自動調整のためのカメラシス
テムの概略を第1図に基づいて説明する。第1図
において、一点鎖線の左側はズームレンズLZ、
右側はカメラ本体BDであり、両者はそれぞれク
ラツチ106,107を介して機構的に、接続端
子JL 1〜JL5,JB1〜JB5を介して電気的に
接続される。このカメラシステムでは、ズームレ
ンズLZのフオーカス用レンズFL、ズーム用レン
ズZL、マスターレンズMLを通過した被写体光
が、カメラ本体BDの反射ミラー108の中央の
半透光部を透過し、サブミラー109によつて反
射され焦点検出用受光部FLMに受光されるよう
に、その光学系が構成されている。 信号処理回路112は焦点検出用受光部FLM
からの信号に基づいて、合焦位置からのズレ量を
示すデフオーカス量|ΔL|とデフオーカス方向
(前ピン、後ピン)との信号を算出する。モータ
ーMOはこれら信号に基づいて駆動され、その回
転はスリツプ機構SLP、駆動機構LDR、カメラ
本体側クラツチ107を介してズームレンズLZ
に伝達される。尚、スリツプ機構SLPは後段に所
定以上のトルクがかかつたときにすべつてモータ
ーMOの回転を後段の駆動機構LDRに伝達させな
いようにするものである。 ズームレンズLZにおいて、フオーカス用レン
ズFLを駆動するための焦点調節部材102の内
周には雌ヘリコイドネジが形成されており、これ
に嵌合するように、レンズマウント121と一体
となつた固定部101の外周に雄ヘリコイドネジ
が形成されている。焦点調節部材102の外周に
は大歯車103が設けられており、この大歯車1
03は小歯車104、伝達機構105を介して、
レンズ側クラツチ107に連絡されている。上記
の機構によりモーターMOの回転が、カメラ本体
のスリツプ機構SLP、本体側のクラツチ107、
レンズ側のクラツチ106、レンズ内の伝達機構
105、小歯車104及び大歯車103を介し
て、焦点調節部材102に伝達され、ヘリコイド
ネジによつてフオーカス用レンズFLが光軸方向
に前後に移動して焦点調節が行なわれる。また、
レンズFLの駆動量をモニターするためのエンコ
ーダがカメラ本体BDの駆動機構LDRに連結され
ており、このエンコーダENCからレンズFLの駆
動量に対応した数のパルスが出力される。 ここで、モーターMOの回転数をNM(rot)、
エンコーダENCからのパルス数をN、エンコー
ダの分解能をρ(1/rot)、モーターMOの回転
軸からエンコーダENCの取付軸までの機械伝達
系の減速比をμP、モーターMOの回転軸からカメ
ラ本体側クラツチ107までの機械伝達系の減速
比をμB、レンズ側クラツチ106から大歯車1
03までの機械伝達系を減速比をμL、焦点調節
部材102のヘリコイドリードをLH(mm/rot)、
フオーカス用レンズFLの移動量をΔd(mm)とす
ると、 N=ρ・μP・NM Δd=NM・μB・μL・LH 即ち、 Δd=(μB/ρ・μP)・N・μL・LH ……(1) の関係式が得られる。 また、レンズΔd(mm)だけ移動させたときの結
像面の移動量ΔL(mm)と上記Δdとの比を Kop=Δd/ΔL ……(2) で表わすと、式(1)、(2)より N=(ρ・μP/μB)・(1/μL・LH)・Kop・ΔL
……(3) の関係式が得られる。ここで、 KL=Kop/μL・LH ……(4) KB=ρ・μP/μB ……(5) とすると、 N=KB・KL・ΔL ……(6) の関係式が得られる。 尚、(6)式において、ΔLは信号処理回路112
かのデフオーカス量|ΔL|とデフオーカス方向
の信号として得られる。また、(4)式のKLは、ズ
ームレンズLZの変倍操作用ズームリングZRの回
動操作により設定された焦点距離に対応してレン
ズ回路LECから出力される。即ち、ズームリン
グZRの回動位置に応じたデータをコード板FCD
が出力し、このデータがレンズ回路LECに送ら
れ、このコード板FCDからのデータに対応した
アドレスに記憶されているKLのデータが直列で
カメラ本体の読取回路LDCで読取られる。また、
(5)式のKBはカメラ本体の機種ごとに固定的に定
められるデータであり、このデータKBは固定デ
ータ出力回路110から出力される。 ここで、カメラ本体側の読取回路(LDC)か
らレンズ側のレンズ回路LECへは、端子JB1,
JL1を介して電源が、端子JB2,JL2を介して
同期用クロツクパルスが、端子JB3,JL2を介
して読込開始信号がそれぞれ送られる。また、レ
ンズ回路LECから読取回路LDCへは、端子JL4,
JB4を介してデータKLが直列で出力される。
尚、端子JB5,JL5は共通のアース端子である。 コード板FCDは、ズームリングZRの回動設定
位置に対応したデータを出力するよう、コードパ
ターンが定められている。また、レンズ回路
LEC内に内蔵されたROMのような固定記憶手段
には、ズームリングZRにより設定される焦点距
離に対応したKLのデータが、それぞれコード板
FCDからのデータに対応したアドレスに予め固
定記憶されている。従つて、読込開始信号が入力
すると、レンズ回路LECは、ズームリングの回
動設定による焦点距離に対応したKLのデータを
カメラ本体からのクロツクパルスに同期して、直
列に読取回路LDCへ出力する。そして、読取回
路LDCは端子JB2へ出力するクロツクパルスと
同じクロツクパルスに基づいて、端子からの直列
データを読み取つて並列データに変換する。 掛算回路111は、読取回路LDCからのデー
タKLと固定データ出力回路110からのデータ
KBとに基づいてKL・KB=Kの演算を行なう。
掛算回路113は、信号処理回路112からのデ
フオーカス量のデータ|ΔL|と掛算回路111
からのデータKとに基づいてK・|ΔL|=Nの
演算を行ない、エンコーダENCで検出すべきパ
ルス数を算出する。モーター制御回路114は、
信号処理回路112からのデフオーカス方向の信
号に応じてモーターMOを時計方向或いは反時計
方向に回転させ、エンコーダENCから掛算回路
113での算出値Nに等しい数のパルスが入力し
た時点では、フオーカス用レンズFLは合焦位置
までの移動量Δdだけ移動されたことになり、モ
ーターMOの回転を停止させる。 以上の説明では、カメラ本体の機種ごとにカメ
ラ本体BD側にデータKBを固定記憶させ、この
データKBにレンズからのデータKLを掛けるこ
とによりK=KL・KBの値を算出させていたが、
K値の算出は上述の方法に限定されるものではな
い。例えば、ズームレンズLZのレンズ回路LEC
から特定の機種のカメラ本体に対応したK1=
KL・KB1のデータを設定焦点距離に応じて出
力するようにする。一方、この特定機種のカメラ
本体では固定データ出力回路110と掛算回路1
11を不要として読取回路LDCからのデータK1
を直接掛算回路113へ入力しておくようにし、
上記特定機種のカメラ本体のKB値とは異なる値
KB2(キKB1)を有する他機種のカメラ本体
に上記レンズが装着されるときは、固定データ出
力回路110からKB2/KB1のデータを出力さ
せ掛算回路111でK2=K1・KB2/KB1
=KL・KB2の演算を行なつてKL・KB2の値
を得るようにしてもよい。 また、複数機種のカメラ本体に対応したデータ
K1=KL・KB1、K2=KL・KB2、……、Kn
=KL・KBnを全てレンズに記憶しておき、これ
らのデータをすべてカメラ本体側に送つてそのカ
メラに必要なデータをカメラ本体側で選択させる
ようにしてもよい。或いは、カメラ本体からカメ
ラの種類を示すデータをレンズに送つてレンズ側
でそのカメラの種類に対応したデータをカメラに
送るようにしてもよい。このようにすれば、カメ
ラ側の固定データ出力回路110と掛算回路11
1とは必要なくなる。 特に、フオーカス用レンズFLが後述のように
ズーム用レンズZLよりも前方に配置されている
前群繰出型のズームレンズの場合には、Kopの値
は Kop=f12/f2 ……(7) となり、1つのズームレンズについてのKL値ま
たはK値が非常に広範囲に変化する。ただし、f1
はフオーカス用レンズFLの焦点距離である。こ
の場合、レンズに記憶するデータK或いはKを、
指数部のデータと有効数字のデータ(例えば、8
ビツトのデータであれば、上位4ビツトを指数
部、下位4ビツトを有効数字部とする)に分け、
カメラ本体の読取回路LDCで読取つたデータの
うち下位4ビツトのデータを指数部のデータだけ
シフトさせて掛算回路111或いは113へ入力
するようにすればよKLまたはKの値が大幅に変
化しても充分に対応できる。 尚、上述では概略を簡述化するためにハード的
な回路構成としたが、本発明においては上述の回
路部の機能をほとんどは、以下に述べるように、
マクロコンピユータ(以下、μ−comと称する)
により実行される。 第2図は、上述のカメラ本体BD側の回路構成
を主に示すブロツク図である。図において、カメ
ラ本体BDとレンズLEとの間にはレンズLEの焦
点距離を例えば1.4倍または2倍に伸ばすための
コンバータCVが挿入されている。カメラ本体
BDとコンバータCVとはそれぞれ接続端子群CN
1とCN2とで接続され、コンバータCVとレン
ズLEとはそれぞれの接続端子群CN3とCN4と
で接続されており、コンバータCVおよびレンズ
LEからの各種情報がカメラ本体BD側に与えられ
るようになつている。電源スイツチMASが閉成
されることにより、パワーオンリーセツト回路
POR1、μ−com MC1,MC2、表示制御回路
DSC、発振回路OSC、インバータIN1〜IN8、
アンド回路AN1に電源ライン+Eを介して給電
が開始される。この給電開始により、パワーオン
リセツト回路POR1からリセツト信号PO1が出
力されて、μ−com MC1,MC2および表示制
御回路DSCがリセツトされる。μ−com MC2
はこのカメラシステムの全体的な作動をシーケン
ス的に行なわせるマイクロコンピユータであり、
μ−com MC1はこのμ−com MC2からの制
御信号に応答して焦点調節作動をシーケンス的に
行なわせるマイクロコンピユータである。尚、μ
−com MC2の動作を第3図のフロチヤートに、
μ−com MC1の動作を第8図ないし第10図
のフローチヤートに示す。 測光スイツチMESはレリーズボタン(不図示)
の押下げ操作の第1段階で閉成され、このスイツ
チMESが閉成されると、インバータIN1を介し
てμ−com MC2の入力端子i0に“High”レ
ベルの信号が与えられる。これに応答してμ−
com MC2の端子O0が“High”となり、イン
バータIN2を介してトランジスタBT1が導通す
る。このトランジスタBT1の導通により、パワ
ーオンリセツト回路POR3、測光回路LMC、デ
コーダDEC1、発光ダイオード駆動用トランジ
スタBT3、フイルム感度設定装置SSE、絞り値
設定装置ASE、露出時間設定装置TSE、露出制
御モード設定装置MSE、露出制御装置EXC、ラ
ツチ回路LAに電源ラインVBを介して給電が開
始される。この給電開始により、パワーオンリセ
ツト回路POR3からリセツト信号PO3が出力さ
れて露出制御装置EXCがリセツトされる。また、
μ−com MC2の出力端子O0からの“High”
レベル信号は、バツフアBFによりコンバータCV
およびレンズLEの電源電圧VLとして、接続端子
群CN1,CN2,CN3,CN4を介して、コン
バータCV内の回路CVC及びレンズLE内の回路
LECに与えられる。尚、接続端子群は、この給
電用端子の他に、μ−com MC2の出力端子O
6から出力されてコンバータ回路CVC、レンズ
回路LECをリセツト状態から解除するための信
号伝達用端子、μ−com MC2のクロツク出力
端子(SCO)からの同期用クロツクパルス伝達
用端子、μ−com(MC2)の直列データ入力端
子SDIにコンバータCV、レンズLEからのデータ
を入力させる信号入力用端子、アース端子を備え
ている。なお、μ−com MC2の直列データ入
力部の回路構成を第4図に、コンバータCVの回
路CVCおよびレンズLEの回路LECの回路構成を
第5図に示す。 測光回路LMCは、μ−com MC2のアナログ
入力用端子ANIにアナグロ値の測光信号を、基
準電圧入力端子VRにD−A変換用の基準電圧信
号を与えている。μ−com MC2は、測光回路
LMCからの基準電圧信号に基づいて、端子ANI
に入力するアナログ測光信号をデイジタル信号に
変換する。表示制御回路DSCは、データバスDB
を介して入力する種々のデータに応じて、液晶表
示部DSPにより露出制御値を表示するとともに
発光ダイオードLD10〜LD1nにより警告表示
等を行なう。μ−com MC2の出力端子O8は
測光スイツチMESが閉成されてからカメラの露
出制御動作が開始するまでの間“High”となつ
ており、インバータIN8によりトランジスタBT
3はこの間のみ発光ダイオードLD10〜LD1n
を発光可能とする。 デコーダDEC1は、μ−com MC2の出力ポ
ートOP1から与えられる信号に応じて、装置
MSE,TSE,ASE,SSE、回路DSC,LAのう
ちいずれかの装置または回路とμ−com MC2
との間でデータバスDBを介してデータの受け渡
しを行なうかを示す信号を出力端子a0〜an+
1に与える。例えば、μ−com MC2が露出制
御モードのデータを読込む場合には、出力ポート
OP1からの特定データで出力端子aoが“High”
になることにより、データバスDBに露出制御モ
ード設定装置MSEから設定露出制御モードを示
すデータが出力され、このデータがμ−com
MC2の入出力ポートI/Oから読込まれる。同
様に、設定絞り値を読込む場合には端子a2が
“High”になる。表示制御回路DSCに表示用デー
タを送る場合には、送るデータに応じて端子a4
〜anの1つが“High”になる。また後述するレ
ンズ変換係数データKDを送る場合には入出力ポ
ートI/OからデータバスDBにこの変換係数デ
ータを出力した後に出力ポートOP1に特定デー
タを一定時間出力し、端子an+1からのパルス
によりラツチ回路LAに変換係数データをラツチ
させる。 露出制御装置EXCは、μ−com MC2の割込
信号入力端子itに“High”の割込み信号が与え
られることにより、以下の露出制御動作を開始す
るようになつており、レリーズ回路、ミラー駆動
回路、絞り制御回路、露出時間制御回路を備えて
いる。この装置EXCは、μ−com MC2の出力
端子O4からパルスが出力されると、データバス
DBに出力されている絞り込み段数データを取込
み、レリーズ回路を作動させて露出制御動作を開
始させる。露出制御動作の開始から一定時間が経
過すると、μ−com MC2から露出時間データ
がデータバスDBに、端子O5にパルスが出力さ
れる。これによつて露出制御装置EXCは露出時
間データを取込み、ミラー駆動回路を作動させて
反射ミラーの上昇を開始させるとともに、絞り制
御回路を作動させて絞り込み段数データだけ絞り
を絞り込ませる。反射ミラーの上昇が完了する
と、シヤツター先幕の走行が開始される。同時
に、カウントスイツチCOSが閉成することによ
り露出時間制御回路が作動して露出時間データに
対応した時間カウントが開始される。カウントが
完了するとシヤツター後幕の走行が開始され、絞
りが開かれ、ミラーが下降することにより露出制
御動作が完了する。 レリーズスイツチRLSはレリーズボタンの押
し下げ操作の第2段階で閉成され、このスイツチ
RLSが閉成されるとインバータIN3の出力、即
ちアンド回路AN1の一方入力単端が“High”
になる。スイツチEESは露出制御動作が完了する
と閉成され、露出制御機構(不図示)が動作可能
な状態にチヤージされると開放される。このスイ
ツチの開閉状態を示す信号はインバータIN4を
介してμ−com MC2の入力端子i2およびア
ンド回路AN1の他方の入力端に与えられる。
尚、アンド回路AN1の出力端はμ−com MC2
の割込信号入力端子itに接続されている。従つて
露出制御機構のチヤージが完了していない状態で
は、アンド回路AN1のゲートは閉じられてお
り、レリーズスイツチRLSが閉成されてもアン
ド回路AN1の出力は“Low”のままである。即
ち、μ−com MC2には割込信号は入力されず、
露出制御動作は開始されない。一方、露出制御機
構のチヤージが完了している状態では、アンド回
路AN1のゲートは開かれており、レリーズスイ
ツチRLSが閉成されるとアンド回路AN1の出力
が“High”になつて割込信号がμ−com MC2
の割込端子itに入力し、μ−com MC2は直ちに
露出制御の動作に移行する。 μ−com MC2の出力端子O1,O2,O3
はそれぞれμ−com MC1の入力端子i11,
i12,i13に接続されている。ここで、出力
端子O1は、μ−com MC1で合焦検出動作を
行なわせるときは“High”、行なわせないときは
“Low”になる。出力端子O2は、モーターMO
を時計方向に回転させるとフオーカス用レンズ
FLが繰り出されるように構成される交換レンズ
が装着されている場合は“High”、モーターMO
を反時計方向に回転させると繰り出される交換レ
ンズの場合は“Low”になる。出力端子O3は、
合焦位置からのズレ量とデフオーカス方向とに基
づいてフオーカス用レンズを合焦位置に向けて駆
動する方式(以下、プレデイクター方式で示す)
のみに対応して焦点調節がなされる交換レンズの
場合には“Low”、合焦位置からのズレ方向の信
号(前ピン、後ピン、合焦)でレンズを駆動する
方式(以下、三点指示方式で示す)とこのプレデ
イクター方式との併用で焦点調節がなされる交換
レンズの場合には“High”となる。スイツチ
FASは、不図示の手動切換部材によつて開閉さ
れ、合焦状態の検出結果に応じてフオーカス用レ
ンズが合焦位置まで駆動されて自動的に焦点調節
が行なわれるモード(以下、AFモードで示す)
のときは閉成され、合焦状態の検出結果に応じて
合焦状態の表示だけが行なわれ、焦点調節は手動
で行なわれるモード(以下、FAモードで示す)
のときには開放される。このスイツチFASの開
閉信号はインバータIN6を介してμ−com MC
2の入力端子i1及びμ−com MC1の入力端
子i14に与えられる。 μ−com MC1の出力端子O16は、インバ
ータIN5を介してトランジスタBT2のベースに
接続されている。従つて、端子O16が“High”
になると、トランジスタBT2が導通してパワー
オンリセツト回路PO2、焦点検出用受光部
FLM、受光部制御回路COT、モーター駆動回路
MDR、エンコーダENC、発光ダイオード駆動回
路FADに電源ラインVFを介して給電が開始され
る。この給電開始により、パワーオンリセツト回
路POR2からリセツト信号PO2が出力される。 発光ダイオード駆動回路FADは、例えば第6
図に示すような回路構成となつており、μ−com
MC1の出力ポートOP0、即ち出力端子O17,
O18,O19から出力されるデータに応じて発
光ダイオードLD0,LD1,LD2を駆動する。
この回路構成により、μ−com MC1の出力端
子O17,O18,O19のいずれか1つの端子
が“High”となると前ピン表示用発光ダイオー
ドLD0、合焦表示用発光ダイオードLD1、後ピ
ン表示用発光ダイオードLD2のいずれか1つが
点灯して前ピンまたは合焦または後ピンを表示す
る。また、出力端子O17,O19の2端子が
“High”となると、発振回路OSCからのクロツク
パルスCPに基づいて発光ダイオードLD0,LD
2が同時に点滅して合焦検出不能を表示する。表
1にその動作状態を示す。
【表】 焦点検出用受光部FLMは合焦検出用の複数の
受光部を備えたCCD(Charg Coupled Device)
で形成されている。制御回路COTは、μ−com
MC1からの信号に基づいてCCD(FLM)の駆
動、CCD出力のA−D変換およびA−D変換出
力のμ−com MC1への伝達機能を備えている。 尚、μ−com MC1から制御回路COTに対し
て、出力端子O10からCCD(FLM)の積分動作
を開始させるためのパルス信号が、出力端子O1
1からのこの積分動作を強制的に停止させるため
のパルス信号がそれぞれ出力される。また、μ−
com MC1に対して制御回路COTから、CCD
(FLM)での積分動作が完了したことを示す信号
が割込端子itに、CCD(FLM)の各受光素子ごと
にその蓄積電荷のA−D変換動作が完了したこと
を示す信号が入力端子i10に、上記A−D変換
されたデータが入力ポートIP0にそれぞれ入力
される。更に、CCD(FLM)に対して制御回路
COTから、リセツト信号が端子φRに、転送指令
信号が端子φTに、転送用クロツクが端子φ1,
φ2,φ3に、参照電位が端子ANBにそれぞれ
入力され、CCD(FLM)から制御回路COTに対
して、端子ANBからモニター用受光部の受光量
に応じた電位が、端子AOTから各受光部での蓄
積電荷がそれぞれ出力される。この制御回路
COTの具体的な回路構成は後述の第14図で詳
述する。 ここで、CCD(FLM)、制御回路COT、μ−
com MC1の作動を簡述すると、制御回路COT
は、μ−com MC1の出力端子O10からの積
分開始信号に応答して、CCD(FLM)にリセツト
信号を送つてCCD(FLM)をリセツトするととも
に、参照電位の信号をCCD(FLM)に与える。
CCD(FLM)内の各受光部ではその受光量に応じ
て蓄積電荷が増加していき、これにより端子
ANBから出力される電位が下降していく。制御
回路COTは、端子ANBのレベルが所定値に達す
ると、CCD(FLM)へ転送指令信号を出力して
CCD(FLM)の各受光部の蓄積電荷をCCD
(FLM)内の転送ゲートに転送させるとともに、
μ−com MC1の割込端子itに積分完了信号を与
える。そして、制御回路COTは、CCD(FLM)
の転送ゲートに転送された蓄積電荷をφ1,φ
2,φ3の転送用クロツクに基づいて受取つてA
−D変換し、1つの受光部による蓄積電荷のA−
D変換が完了する毎にμ−com MC1の入力端
子i10にA−D変換完了信号を与える。μ−
com MC1は、この信号に応答して入力ポート
IP0からのA−D変換されたデータを取込む。
そして、μ−com MC1はCCD(FLM)の受光
素子の数だけA−D変換されたデータを取込む
と、CCD出力の取込みを終了させる。 なお、μ−com MC1は積分開始から一定時
間が経過しても割込信号が入力しないときには、
CCDの積分動作を強制的に停止させるためのパ
ルスをμ−com MC1の端子O11から出力す
る。制御回路COTはこのパルスに応答して端子
φTから転送指令信号CCDに与えるとともに、μ
−com MC1に割込信号を出力して、前述の
CCD出力のA−D変換、データ転送の動作を行
なう。 モータ駆動回路MDRは、μ−com MC1の出
力端子O12,O13,O14から与えられる信
号に基づいてモーターMOを駆動する。尚、μ−
com MC1の出力端子O12が“High”のとき
モーターMOは時計方向に、出力端子O13が
“High”のときモーターMO反時計方向に駆動さ
れ出力端子O12,13がともにLow”のとき
モータMOは停止される。さらに、μ−com MC
1の出力端子O14が“High”のときモーター
MOは高速駆動され“Low”のとき低速駆動され
る。このモーター制御回路MDRの具体例は本願
出願人がすでに、特願昭57−136772号で出願した
が、本発明の要旨とは無関係であるので説明を省
略する。 エンコーダENCは、モーターMOの回転トルク
をレンズに伝えるためのカメラ本体側の伝達機構
LMDの駆動量を、たとえばフオトカプラーによ
りモニターし、その駆動量に比例した数のパルス
を出力する。このパルスはμ−com MC1のク
ロツク入力端子DCLへ入力されて自動的にカウ
ントされ、そのカウント値ECDは後述のμ−
com MC1のフローでのカウンタ割込に用いら
れる。また、このパルスは、モーター駆動回路
MDRに送られ、そのパルス巾に応じてモーター
MOの回転速度が制御される。 第3図は、第2図のμ−com MC2の動作を
示すフローチヤートである。μ−com MC2の
動作は大まかに以下の3つのフローに大別され
る。#1以降のステツプは、電源スイツチMAS
の閉成により開始されるメインのフローであり、
測光スイツチMESが閉成される(#2)ことに
より、焦点調節のための回路部以外の回路部への
給電開始(#4)、カメラ本体BDで設定された
露出制御情報の読込み(#5)、レンズLE、コン
バータCVからのデータの読込み(#6〜#12)、
測光値の読込み(#13、14)、AFモード、FAモ
ードの自動設定(#16〜#27)、露出制御値の演
算(#28)および表示(#31、#32)等の動作を
繰返す。#45以降のステツプは、μ−com MC
2に内蔵されたタイマーから周期的に出力される
タイマー信号により、測光スイツチMESが開放
されても所定時間(例えば15秒)は上記メインフ
ローの動作を行なわせるためのタイマー割込みの
フローである。また、#59以降のステツプは、レ
リーズスイツチRLSの閉成により、カメラの露
出制御動作を開始させるためのレリーズ割込みの
フローである。以下に、第3図ないし第6図に基
づいてμ−com MC2に関連する第2図のカメ
ラシステムの動作を詳述する。 まず、電源スイツチMASの閉成に応答してパ
ワーオンリセツト回路POR1からリセツト信号
PO1が出力される。このリセツト信号PO1によ
り、μ−com MC2はメインのフローにおける
リセツト動作を#1のステツプで行なう。測光ス
イツチMESが閉成されることにより、#2のス
テツプで入力端子i0が“High”になつたこと
が判明されると、タイマー割込を不可能にし
(#3)、端子O0を“High”にする(#4)。こ
れによりトランジスタBT1が導通して電源ライ
ンVBからの給電および、バツフアBFを介して
電源ラインVLからコンバータCVおよび交換レン
ズLEへの給電が開始される。#5のステツプで
は、露出制御モード設定装置MSE、露出時間設
定装置TSE、絞り値設定装置ASE、フイルム感
度設定装置SSEからのデータがデータバスDBを
介して入出力ポート(I/O)に順次取込まれ
る。 #6ないし#12のステツプでは、まずレジスタ
Aにデータ“O”が設定され((6)、端子O6が
“High”とされて、コンバータ回路CVC、レンズ
回路LECのリセツト状態が解除される(#9)。
次に、レジスタAの内容に“1”が加えられ
(#10)、その内容がAc(一定値)になつたかど
うかが判別される。ここで、(A)≠ACならば#7
−2のステツプに戻つて、再び次のデータの取込
みが行なわれる。(A)=ACになると、レンズLE及
びコンバータCVからのデータの取込みが完了し
たことになるので、出力端子O6を“Low”に
して(#12)、コンバータ回路CVC、レンズ回路
LECをリセツトする。 ここで、レンズLE及びコンバータCVからのデ
ータの取込みの具体例を、第4図及び第5図に基
づいて説明する。第4図の直列データ入力部で
は、例えば8ビツトの直列データを入力させる場
合に、出力端子SCOから8個のクロツクパルス
を出力し、このクロツクパルスの立下りで入力し
ている直列データを順次読込む。即ち、直列デー
タ入力命令SIINにより、フリツプフロツプFF1
がセツトされて3ビツトのバイナリーカウンター
CO1のリセツト状態が解除される。同時に、ア
ンド回路AN7のゲートが開かれて、μ−com
MC2内で分周されたクロツクパルスDPが同期
用クロツク出力として出力端子SCOからコンバ
ータCV、レンズLEの回路CVC、LECに送られ
る。また、このクロツクパルスは、カウンタCO
1、シフトレジスタSR1のクロツク入力端子に
送られる。シフトレジスタSR1はクロツクパル
スDPの立ち下がりで、μ−com MC2の入力端
子SDIに入力しているデータを順次取込んでい
く。ここで、カウンタCO1のキヤリー端子CY
は、8個目のクロツクパルスDPが入力したとき
から次のクロスパズルDPが入力するまでの期間
“High”になつている。一方、アンド回路AN5
の一方の入力端にこのキヤリー出力が、他方の入
力端にインバータIN15を介してクロツクパル
スDPが入力しているので、アンド回路AN15
は8個目のクロツクパルスDPの立ち下がりで
“High”となつて、フリツプフロツプFF1をリ
セツトし、カウンターCO1もリセツト状態にす
る。従つて、アンド回路AN5の出力も、カウン
タCO1のキヤリー端子CYが“Low”になること
で“Low”となり、次の動作に備える。このア
ンド回路AN5からの“High”のパルスで直列
入力フラグSIFLがリセツトされてデータ入力の
完了が判別され、μ−com MC2はシフトレジ
スタSR1から内部データバスIDBに出力されて
いるデータを所定のレジスタM(A)に格納する。 第5図において、一点鎖線から左側がコンバー
タCVのコンバータ回路CVCであり、右側がレン
ズLEのレンズ回路LECである。μ−com MC2
の出力端子O6が“High”になるとカウンタCO
3,CO5,CO7,CO9のリセツト状態が解除
され、これらカウンタはμ−com MC2の出力
端子SCOから与えられるクロツクパルスDPをカ
ウントすることが可能となる。3ビツトのバイナ
リーカウンタCO3,CO7はこのクロツクパルス
DPの立上がりをカウントし、8個目のクロツク
パルスの立上がりから次のクロツクパルスDPの
立上がりまでの間キヤリー端子CYを“High”に
する。4ビツトのバイナリーカウンタCO5,CO
9はこのキヤリー端子CYの立下がりをカウント
して、8個のクロツクパルスの最初のパルス立上
がり毎にカウンタCO5,CO9のカウント値が1
づつ増加する。 コンバータ回路CVCのROM RO1は、カウン
タCO3のカウント値に基づいて直接そのレジス
タが指定される。レンズ回路LECのROM RO3
はカウンタCO1のカウント値に基づいてデコー
ダDE9、データセレクタDS1を介して間接的に
そのレジスタが指定される。ROM RO1,RO
3からそれぞれ出力されるレンズLE、コンバー
タCVのデータは、デコーダDE5の出力に応じて
いずれかの出力が、または直列加算回路AL1に
より加算された両者の和の出力が或いはすべて
“0”のデータが選択的に出力される。ここで、
焦点距離が固定されているレンズの場合のカウン
タCO9.とデコーダDE9とROMRO3との関係
を表2に、焦点距離が可変なズームレンズの場合
の上記関係を表3に示す。また、コンバータにお
けるカウンタCO5とデコーダDE5とROM RO
1とカメラ本体への出力データとの関係を表4に
示す。尚、φは各ビツトのデータが“0”でも
“1”でもよいことを示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 カウンタCO3,CO7の出力b0,b1,b2
はデコーダDE3,DE7に入力され、デコーダ
DE3,DE7はこの入力データに応じて表5に示
す信号を出力する。
【表】 従つて、クロツクパルスが立上がるごとに、
ROM R3のデータは最下位ビツトr0から順
次1ビツトずつアンド回路AN20〜AN27、
オア回路OR5を介して出力され、同じタイミン
グでROM RO1のデータもクロツクパルスの立
上がり毎に最下位ビツトe0から順次1ビツトづ
つアンド回路AN10〜AN17、オア回路OR1
を介して出力される。また、ズームレンズの場合
には、ズームリングZRの操作により設定された
焦点距離に応じた5ビツトのデータを出力するコ
ード板FCDがレンズ回路LEC内に設けられてい
る。データセレクタDS1は、デコーダDE9の出
力h 4が“Low”のときは入力端α1からの
“0 0 0 0 h3 h2 h1 h0”の
データを、また、“High”のとき入力端子α2か
らの“h2 h1 h0*****”(*はコー
ド板のデータ)のデータを出力することにより、
ROM RO3のアドレスを指定する。 カウンタCO9の出力が“0000”の場合、ROM
RO3のアドレス“OOH”(Hは16進数を示す)
のアドレスにはチエツクデータが記憶されてい
て、このデータはあらゆる種類の交換レンズに共
通のデータ(例えば01010101)となつて
いる。このとき、カメラ本体BDとレンズLEとの
間にコンバータCVが装着されていれば、デコー
ダDE5の出力端子g2の“High”により、レン
ズLEから送られてくるデータ“01010101”はア
ンド回路AN32、オア回路OR3を介して、ま
た、レンズLEがカメラ本体BDに直接装着されて
いる場合はそのままカメラ本体側に送られて、入
力端子SDIからμ−com MC2.に読込まれる。
このチエツクデータにより交換レンズが装着され
ていることが判別された場合は開放測光モードと
なつて露出制御装置EXCで絞り制御が行なわれ
る。一方、交換レンズが装着されていないことが
判別された場合は、絞り込み測光モードとなつて
絞り制御は行なわれない。 カウンタCO5,CO9の出力が“0001”になる
と、レンズのROM RO3のアドレス“01H”指
定され、ROM RO3から開放絞り値データAvo
が出力される。なお、設定焦点距離に応じて絞り
値が変化する光学系を有するズームレンズの場合
は、最短焦点距離での開放絞り値が出力される。
また、コンバータCVのROM RO1のアドレス
“1H”にはコンバータCV装着によるレンズの開
放絞り値の変化量に相当する一定値データβが記
憶されている。デコーダDE5の端子g0
“High”により、ROM RO1, RO3からのデ
ータは直列加算回路AL1で加算されて(Avo+
β)が算出され、このデータがアンド回路AN3
0、オア回路OR3を介して出力される。カウン
タCO5,CO9の出力が“0010”になると、
ROM RO3,RO1はそれぞれアドレス“02H”
が指定される。レンズのROM RO3からの最小
絞りのデータAvmaxとコンバータROM RO1か
らのデータβとにより、開放絞り値の場合と同様
に、Avmax+βのデータが、また装着されてい
ない場合はAvmaxのデータが出力される。 カウンタCO5,CO9の出力が“0011”にな
ると、レンズROM RO3のアドレス“03H”が
指定され、ROM RO3から開放測光誤差のデー
タが出力される。ここで、コンバータが装着され
ていない場合、このデータがそのままカメラ本体
に読み込まれる。一方、コンバータCVが装着さ
れていると、表4に示すようにデコーダDE5の
出力はすべて“Low”で、オア回路OR3の出力
はレンズからのデータとは無関係に“Low”の
ままとなり、カメラ本体では開放測光誤差として
“0”のデータを読み取る。これは、コンバータ
CVを装着することにより、開放絞りは比較的小
絞りとなり、開放測光誤差は“0”になると考え
てもよいからである。 カウントCO5,CO9の出力が“0100”になる
と、ROM RO1,RO3はそれぞれ“04H”のア
ドレスが指定される。レンズのROM RO3のア
ドレス“04H”には、フオーカス用レンズFLを
繰出す場合のモーターMOの回転方向を示すデー
タと、この交換レンズが設定撮影距離に応じて交
換係数の変化する型式のレンズであるかどうかを
示すデータとが記憶されている。例えば、モータ
ーを時計方向に回転させるとフオーカス用レンズ
が繰出される型式のレンズの場合は最下位ビツト
が“1”、モーターを反時計方向に回転させると
フオーカス用レンズが繰出される型式のレンズの
場合は最下位ビツトが“0”になつている。ま
た、設定撮影距離によつて変換係数が変化する型
式のレンズの場合は最下位ビツトが“1”に、変
化しない型式のレンズの場合は最下位ビツトが
“0”になつている。このデーダはコンバータCV
の装着とは無関係にカメラ本体にそのまま送られ
る。 カウンタCO9の出力が“0101”になるとデコ
ーダDE9の出力は固定焦点距離のレンズの場合
“00101”、ズームレンズの場合“1001φ”となつ
て、レンズ回路LECのROM RO3はそれぞれ
“05H”または“001*****”のアドレスが指
定される。尚、“*****”はコード板FCDか
らのデータである。ROM RO3のこのアドレス
には固定焦点距離レンズの場合そのレンズの固定
焦点距離fのlog2fに対応したデータが、ズーム
レンズの場合そのズームレンズの設定焦点距離f
のlog2fに対応したデータが記憶されていて、こ
のデータがカメラ本体へ出力される。また、コン
バータROM RO1はアドレス“5H”が指定され
ており、このアドレスには、コンバータCVをカ
メラ本体BDと交換レンズLEとの間に装着するこ
とにより変化する焦点距離の変化量に相当するデ
ータγが記憶されている。このときデコーダDE
5の出力端子g0が“High”になつているので、
加算回路AL1により焦点距離のデータfに一定
値データγを加算したデータがカメラ本体に送ら
れる。この焦点距離は、カメラ振れの警告の判別
等に用いられる。 カウンタCO9の出力が“0110”になると、ズ
ームレンズの場合、デコーダDE9からは
“1010φ”のデータが出力され、端子h4が
“High”となつて以降はデータセレクタDS1の
入力端α2からのデータが出力される。これによ
り、ROM RO3は“010*****”のアドレ
スを指定される。このアドレスには、ズームレン
ズの焦点距離を最短焦点距離から変化させた場合
の最短焦点距離での絞り値からの絞り値変化量の
データΔAvが設定焦点距離に応じて記憶されて
いる。また、固定焦点距離のレンズの場合、
ΔAv=0なので、アドレス“06H”には“0”
のデータが記憶されている。このデータは、コン
バータCVの装着の有無とは無関係にカメラ本体
にそのまま送られる。尚、このデータは、開放測
光データから絞り成分の除去をするための演算
(Bv−Avo−ΔAv)−Avo−ΔAv及び設定又は算
出された絞り開口に実効絞りを制御するための演
算Av−Avo−ΔAvに用いられる。 カウンタCO9の出力が“0111”になると、ズ
ームレンズの場合デコーダDE9の出力が
“1011φ”となり、ROM RO3は“011****
*”のアドレスを指定される。このアドレスには
設定焦点距離に対応した変換係数のデータKDが
記憶されている。また、固定焦点距離のレンズの
場合、ROM RO3は“07H”のアドレスが指定
され、このアドレスには固定の変換係数のデータ
KDが記憶されている。変換係数の変化を補償す
るような機械伝達機構が内蔵されているコンバー
タ装着されていればこのデータはそのままボデイ
ーに伝達される。この変換係数のデータKDは、
μ−com MC1で算出されるデフオーカス量|
ΔL|から|ΔL|×KDの演算を行なつてモータ
ー駆動機構LMDの駆動量のデータを得るために
用いられる。 また、変換係数のデータは、例えばデータが8
ビツトの場合、上位4ビツトの指数部と下位4ビ
ツトの有効数字部とに分けられ、表6のようにコ
ードづけされている。
【表】 変換係数のデータKDは KD=(k3・20+k2・2-1+k1・2-2 +k0・2-3)・2n・2m m=k4・20+k5・21+k6・22 +k7・23 n=一定値(例えば−7) の演算で求める。尚、k3は有効数字部の最上位
ビツトであるので必ず“1”になつている。従つ
て、このようなコードづけを行なえばKDの値が
相当に広い範囲で変化してもμ−com MC1内
で演算し易い、少ないビツト数のデータとして記
憶することができる。 第7図は、ズームレンズから出力される変換係
数のデータと焦点距離との関係を示すグラフであ
り、横軸はlog2fに対応し、縦軸は変換係数KDに
対応する。 ところでKDは、焦点距離fに応じて直線A,
B,Cに示すように連続的に変化するが、本実施
例の場合、折線A′,B′,C′で示すように、KDの
値をK1〜K33の離散的な値としている。ここで、 K1=20の場合KD=“01111000”、 K2=2-1+2-2+2-3+2-4の場合KD=
“01101111”、 K3=2-1+2-2+2-3の場合KD=“01101110”、 K4=2-1+2-2+2-4の場合KD=“01101101”、 K31=2-4+2-6の場合KD=“00101000”、 K32=2-4+2-7の場合KD=“00111001”、 K33=2-5の場合KD=“00101000”となつてい
る。 ズームレンズの焦点距離は、コード板FCDに
より多数の領域に区分されており、例えばAの変
化をするレンズであればf17〜f25の9ゾーンに分
割されている。この構成により、f25のゾーンで
あればそのゾーン内で最も小さいK値に最も近く
且つ値の小さなデータK17、f24のゾーンであれ
ばK16、f23のゾーンならK15、f22のゾーンなら
K13というデータが出力される。 このように、KDの値を定めるのは、以下の理
由による。即ち、KDを実際のデータよりも大き
な値にしておくと、合焦位置までフオーカス用レ
ンズを駆動するのに必要な駆動量に対応するエン
コーダENCのパルス数よりもN=KD×|ΔL|
で求められたNの方が多くなり、結果として合焦
位置をレンズが通り過ぎ、合焦位置の前後でレン
ズがハンテイングをしてしまうからである。そこ
で、KDを小さめの値にしておけば次第に一方の
方向から合焦位置に近づくようになり、また、実
際のKDとの差ができるだけ小さくなるようにし
ているので、フオーカス用レンズが合焦位置に達
する時間を短くすることができる。 尚、KDの値を常に小さめの値にした場合、実
際のKDの値との差が大きくなりすぎて合焦位置
に達するまでの時間が長くかかりすぎることが起
こりうるが、時間を短縮するために、B′に示す
ゾーンf18、f12のように実際の値よりも若干大き
くなつている領域をわずかに設けて、少しぐらい
合焦位置から行きすぎてもよいようにしてもよ
い。 また、撮影距離が無限大だと実線のC(∽)、近
距離だと一点鎖線C(近)のように、撮影距離に
応じて変換係数が大幅に変化するズームレンズが
ある。このズームレンズでは、例えば焦点距離f1
のゾーンで撮影距離が無限大の位置から最近接の
位置へ変化すると、KD=k17=2-2からKD=K15
=2-2+2-4へ変化する。このようなズームレンズ
にも対応できるように、本実施例では、無限大の
位置での変換係数のデータのみをROM RO3に
記憶させ、合焦範囲の近傍の領域(以下、近合焦
ゾーンで示す)に到達するまでは、ΔLの正負
(即ち、デフオーカス方向)の信号だけに基づい
てフオーカス用レンズを駆動し、近合焦ゾーンに
はいると上述のKDと|ΔL|とによつて求まる
Nの値に基づいてレンズを駆動するようにしてい
る。尚、焦点距離用のコード板FCDの他に設定
撮影距離用のコード板を別設し、これらコード板
によりROM RO3のアドレスを指定して正確な
変換係数のデータを得るようにしてもよいが、部
品点数の増加、アドレス指定用のビツト数の増
加、ROMの容量の増加等の問題があり、実用的
でない。 更に、ズームリングを例えば、最短焦点距離の
位置よりも短焦点側に移動させることによりマク
ロ撮影が行なえるように構成されたズームレンズ
がある。尚、このズームレンズの機構は第18図
ないし第23図に基づいて後出する。このような
ズームレンズに対して、本実施例ではマクロ撮影
に切換えられるとコード板FCDから“11111”の
データが出力され、特定のアドレス“01111111”
が指定されるようにしてある。マクロ撮影の場
合、瞳径の位置が変化したり、焦点深度が浅くな
つたり、絞り値が暗くなつたりして、AFモード
による焦点調節は困難となるのでそのアドレスに
は“φφφφ0110”のデータが記憶されており、そ
のk3は“0”となつている。μ−com MC2は、
このデータによりマクロ撮影に切換わつたことを
判別して、スイツチFASによりAFモードが設定
されていても表示だけのFAモードに焦点調節モ
ードを自動的に切換える。 また、最近接の位置に撮影距離を設定しないと
マイクロ撮影への切換えができないように構成さ
れたズームレンズがある。尚、このズームレンズ
の機構は、第24図に基づいて後述する。 このようなレンズの場合、マクロ撮影への切換
操作により第5図のスイツチMCSが閉成され、
インバータIN17、インバータIN19を介して
アンド回路AN40〜AN44の出力がすべて
“Low”になる。これによつてROM RO3のア
ドレス“01100000”が指定される。 このアドレスにはKDとして“φφφφ0100”の
データが記憶されていて、μ−com MC1はこ
のデータのk3=k1=0によりマクロ撮影への切
換操作がなされたことを判別して自動的に撮影距
離が最近接位置になるようにモーターMOを回転
させてフオーカス用レンズを換出す。 合焦検出用の受光部は撮影レンズのあるきまつ
た射出瞳をにらむようになつていて、この瞳径と
受光素子(フイルム面と等価な位置)に対する瞳
の位置とに基づいて撮影レンズを透過した被写体
からの光を受光素子が受光するかどうかがきま
る。従つて、レンズによつては一部の受光部には
光が入射しないようなものもある。このようなレ
ンズでは合焦検出を行なつても信頼性がないの
で、AFモード或いはFAモードの動作は行なわな
い方が望ましい。そこでこのようなレンズの場合
には、ROM RO3のアドレス(ズームレンズな
ら“011*****”、固定焦点距離レンズなら
“00000111”)に“φφφφ0001”のデータをKDと
して記憶しておく。μ−com MC2はこのデー
タにより、後述の#16−2のステツプでμ−com
MC1がAFモードまたはFAモードによる焦点検
出動作を行なわないようにする。 なお、マクロ切換によりアンド回路AN40〜
AN44から“00000”または、“11111”のデー
タが出力される場合、ROM RO3のアドレス
“00100000”、“00111111”にはマクロ撮影時の焦
点距離fに対応したデータが、アドレス
“01000000”、“01011111”にはマクロ撮影時の
ΔAvに対応したデータが記憶されており、それ
ぞれROM RO3から出力される。 また、カメラ本体での駆動軸の回転を焦点調節
部材に伝達する機構を備えていない交換レンズの
場合には、マクロ撮影への切換と同様にKDとし
て“φφφφ0110”が記憶されており、FAモード
のみが可能とされる。更に、上述のレンズと同様
に伝達機構を備えていないコンバータの場合に
は、カウンタCO2の出力が“0111”になつたと
きにROM RO1から“φφφφ0110”が出力され、
且つデコーダDE5の端子g1のみが“High”に
なつてROM RO1からのデータをカメラ本体に
伝達するようにすれば、どのような交換レンズが
装着されてもFAモードだけの動作が行なわれる。 カメラ本体と交換レンズとの間にコンバータを
挿入接続する場合、コンバータにより焦点距離が
変化するので、その増加量に対応した量だけカメ
ラ本体からの駆動軸の回転量を減少させる減速機
構をコンバータ内に設ける必要がある。即ちカメ
ラ本体の駆動軸の回転量をそのままフオーカス用
レンズの駆動軸に伝達する機構だけをコンバータ
に備えた場合、レンズのKDをそのままカメラ本
体に伝達してN=KD×|ΔL|だけカメラ本体
の駆動軸を回転させると、焦点距離の増加量に対
応した量だけ合焦位置からズレてしまうといつた
問題がある。そこで上記の減速機構を備えていな
いコンバータに対して、本実施例では、例えば焦
点距離を1.4倍にするコンバータならKDが1/2に、
2倍のコンバータならKDが1/4になるように、
それぞれKDの上位4ビツトの指数のデータ
(k7k6k5k4)から、1.4倍のコンバータなら1を
減じ、2倍のコンバータなら2を減ずるようにし
ている。 第5図において、カウンタCO5の出力が
“1000“になると、表4に示すようにコンバータ回
路CVCのROM RO1からはコンバレータCVが
装着されていることを示す“01010101”のチエツ
クデータが出力される。 このとき、デコーダ DE5の端子g1が
“High”になつているので、このチエツクデータ
はレンズ回路LECのROM RO3からのデータと
は無関係にアンド回路AN31,オア回路OR3
を介してカメラ本体BDに送られる。 カウンタCO5の出力が“1001”になると、こ
のコンバータ装着で光束が際限されることによる
光のケラレに基づいて定まる絞り値のデータAvl
がROM RO1から出力され上述と同様にして、
アンド回路AN31、オア回路OR3を介してカ
メラ本体に送られる。このデータAvlは、μ−
com MC2で開放絞り値のデータAvo+βと比
較される。Avo+B<Avlのときには、測光出力
がBv−Avlとなつているので、(Bv−Avl)+Avl
=Bvおよび絞り込み段数データAv−(Avo+β)
が演算される。 上述のようにして、レンズLEおよびコンバー
タCVからのデータの取り込みが完了すると、第
3図のフローチヤートにおいて、測光回路LMC
の出力のA−D変換が行なわれ(#13)、このA
−D変換された測光出力のデータが所定のレジス
タに格納される(#13)。 #15のステツプではレリーズフラグRLFが
“1”のときは#28のステツプに直接移行し、
“0”のときは#16ないし#26のステツプを経て
#28のステツプに移行する。ここで、リレーズフ
ラグRLFは、レリーズスイツチRLSが閉成され
て#59ステツプ以降の割込み動作が行なわれる場
合でカメラの露出制御値が算出されているときに
“1”に設定されるフラグである。尚、この割込
み動作時に露出制御値が算出されていないことが
#63のステツプで判別されたときは、#5以降の
ステツプで上記データの取り込み動作を行ない、
#15のステツプでRLF=1ならば、#16以降の
ステツプにおけるAF、FAモードによる焦点検出
動作のフローをジヤンプして#28のステツプで露
出演算を行なつた後に、#30のステツプを経て
#64以降のステツプで露出制御を行なう。 #16のステツプでは、AFモードまたはFAモー
ドによる焦点検出動作が可能であるか否かの判別
が行なわれ、可能であれば#17のステツプに、不
可能であれば#28のステツプに移行する。このス
テツプでは、レンズが装着されているか否か
(#16−1)、射出瞳の径と位置とできまる条件が
受光部に適合しているか否か(#16−2)、焦点
検出用の全ての受光部に被写体からの光が入射し
ているか否か(#16−3)、測光スイツチが閉成
されているか否か(#16−5)の判別が順次行な
われる。 ここで、チエツクデータ“01010101”が入力し
ていない場合(#16−1)、KDのデータのk3〜
k0が“0001”の場合(#16−2)、レンズの射出
瞳の径が小さすぎて開放絞り値Avo、Avo+β、
Avo+ΔAvまたはAvlが一定絞り値
【例えば5
(F5.6)】Avcより大きい場合(#16−3)には、
ともにAFモード、FAモードによる焦点検出動作
は不可能であるので、#16−4のステツプにおい
て焦点検出動作が行なわれないことが表示制御回
路(DSC)で警告表示された後に、#28のステ
ツプに移行する。また、測光スイツチMESが開
放されていてi0が“Low”の場合(#16−5)
には、FAモードのみの動作を15秒間だけ行なわ
せるために#28のステツプに移行する。 チエツクデータの入力、k3〜k0≠“0001”、
Avo、Avo+β、Avo+AvまたはAvl≦Avc、i
0の“High”がともに判別された場合には#17
移行のステツプに移行する。 #17のステツプでは、出力端子O1が“High”
になり、μ−com MC1はその入力端子i11
の“High”によりAF、FAモードによる焦点検
出動作を開始する。#18のステツプでμ−com
MC2に読込まれた変換係数のデータKDを入出
力ポート(I/O)からデータバスに出力して、
ラツチ回路LAにラツチさせる。このラツチ回路
LAでラツチされたデータは、μ−com MC1の
後述のNo.93のステツプで読込まれる。 #19のステツプでは、カウンタCO9の出力が
“0100”のときに読込まれたデータに基づいて、
装着されたレンズが、撮影距離に応じて変換係数
KDが変化する型式のレンズがどうかを判別す
る。ここで、変化するレンズであればμ−com
MC2の出力端子O3即ちμ−com MC1の入力
端子i13を“High”に、変化しないレンズで
あれば“Low”にする。 μ−com MC1はこの信号により後述のAFモ
ードでの動作を切換える。 #22のステツプでは同じくカウンタCO9が
“0100”のときに読込まれたデータに基づいてフ
オーカス用レンズを繰出すときのモーターMOの
回転方向を判別する。ここで、時計方向であれば
μ−com MC2の出力端子O2即ちμ−com
MC1の入力端子i12を“High”に、反時計方
向であれば“Low”にする。μ−com MC1は
この端子i12への信号とデフオーカス方向の信
号とでモーターMOの回転方向を決定する。 #25のステツプでは、変換係数データKDの3
番目のビツトk3が“1”か“0”かを検知する
ことにより、装着されたコンバータCV、レンズ
LEでAFモードによる焦点調節動作が可能かどう
かを判別する。このとき、k3=1ならAFモード
が可能なので、フラグMFFを“0”にして#28
のステツプに移行する。一方、k3=0ならAFモ
ードが不可能なのでMFFを“1”にして、次に
スイツチFASによりAFまたはFAのいずれかの
モードが選択されているかを検知する。ここで、
AFモードが選択されていて入力端子i1が
“High”であれば、撮影者によりAFモードが設
定されていても自動的にFAモードに切換えられ
ることを表示制御回路DSCによつて警告表示を
行なわせて、#28のステツプに移行する。入力端
子i1が“Low”なら、FAモードがもともと選
択されているのでそのまま#28のステツプに移行
する。 #28のステツプでは、#5ないし#14のステツ
プで読込まれた設定露出制御値、測光値、レンズ
からのデータに基づいて公知の露出演算を行な
い、露出時間と絞り地のデータを算出し、フラグ
LMFを“1”にする。 #30のステツプではレリーズフラグRLFが
“1”どうか判別し、“1”のときは#64以降のス
テツプの露出制御動作のフローに戻り、“0”の
ときは#31のステツプに移行する。#31のステツ
プでは出力端子O8を介して“High”にするこ
とによりインバータIN8をトランジスタBT3を
導通させ、発光ダイオードLD10〜LD1nによ
る警告表示および液晶表示部DSPによる露出制
御値の表示を行なわせる。 #33のステツプでは測光スイツチMESの開閉
状態を判別する。ここで、測光スイツチMESが
閉成されていてi0が“High”であれば、タイ
マー割込みのための15秒カウント用のデータをタ
イマー用のレジスタTcに設定し(#34)、タイマ
ーをスタートさせ(#35)、タイマー割込を可能
(#36)として#2のステツプに戻る。この場合
には、i0が“High”(測光スイツチMESが閉
成されたまま)なので、直ちに#3のステツプに
移行してタイマー割込を不可能にして前述と同様
の動作を繰返す。 一方、測光スイツチMESが開放されていてi
0が“Low”であれば、スイツチFASにより
AF、FAのいずれのモードが選択されているかが
判別され#37、レンズからのデータに基づいて
#25のステツプで定められたモードが判別#38さ
れる。ここで、入力端子i1が“Low”でFAモ
ードが選択されている#37か、またはAFモード
が選択されていてもフラグMFFが“1”でレン
ズ側がFAモードでの動作しかできない場合には、
#40のステツプに移行する。AFモードが選択さ
れ且つMFFが“0”の場合には、出力端子O1
を“Low”に#39してμ−com MC1の動作を
停止させた後に#40のステツプに移行する。尚、
#37、#38のステツプでFAモードが判別された
ときは、端子O1は“High”のままで#40のス
テツプに移行し、μ−com MC1の動作は続行
される。 #40のステツプではスイツチEESの開閉状態が
判別され、露出制御機構のチヤージが完了してお
らずi2が“High”であれば、#47のステツプ
に移行して後述する初期状態への復帰動作を行な
う。露出制御機構のチヤージが完了していてi2
が“Low”であれば、#36のステツプを経て
#2のステツプに戻り、再び測光スイツチMES
が閉成されて入力端子i0が“High”になるか
或いはタイマー割込みがあるを待つ。 さて、タイマー割込があるとレジスタTcの内
容から1から差引かれ(#45)、Tcの内容が
“0”になつたかどうかが判別される(#46)。
Tc≠0の場合、#5以降のステツプに移行して
前述のデータの取込、露出演算等の動作を行な
う。このとき、FAモードであれば、端子O1が
“High”なのでμ−com MC1はFA用の動作を
繰り返し、AFモードであれば#39のステツプで
端子O1が“Low”にされているのでμ−com
MC1の動作は停止している。 一方、Tc=0となると出力端子O0,O1,
O8が“Low”とされて、トランジスタBT1及
びバツフアBFによる給電の停止、FAモードの場
合のμ−com MC1の動作停止、トランジスタ
BT3による給電の停止が行なわれる。さらに、
液晶表示部DSPのブランク表示、フラグMFF,
LMFのリセツトを行なつた後に#2のステツプ
に戻る。 以上の動作を要約すると、測光スイツチMES
が閉成されている間は、データの取込み、μ−
com MC1の動作、露出演算、表示の動作が繰
返し行なわれる。次に、測光スイツチMESが開
放されると、AFモードのときは、直ちにμ−
com MC1の動作は停止されてデータの取込み、
露出演算、表示の動作が15秒間繰返され、FAモ
ードのときは、データの取込み、μ−com MC
1によるFA動作、露出演算、表示の動作が15秒
間繰返される。また、露出制御機構のチヤージが
完了していないときは、測光スイツチMESが開
放されるとデータの取込み、μ−com MC1の
動作、露出演算、表示の動作を直ちに停止する。 なお、一旦、#16−4、#27−2のステツプで
警告表示を行なつても次のフローの時点で警告の
必要がなくなれば、この警告をキヤンセルするた
めのデータを表示制御回路DSCに伝達する必要
があることはいうまでもない。 次に露出制御機構のチヤージが完了した状態で
レリーズスイツチRLSが閉成された場合の動作
を説明する。この場合、μ−com MC2はどの
ような動作を行なつていても直ちに#59のステツ
プからのレリーズ割込みの動作を行なう。まず、
レンズからのデータの読込み中に割込みがかかる
場合を考慮して、端子O6を“Low”にしてコ
ンバータおよびレンズの回路CVC,LECをリセ
ツト状態にし#59、端子O1を“Low”にして、
μ−com MC1によるAF又はFAモードの動作
を停止させる(#60)。さらに出力端子O8を
“Low”にして警告用の発光ダイオードLD10〜
LD1nを消灯させて(#61)、レリーズフラグ
RLFに“1”を設定#62した後に、前述のフラ
グLMFが“1”かどうかを判別する(#63)。 ここで、フラグLMFが“1”であれば露出制
御値の算出が完了しているので#64のステツプに
移行する。一方、LMFが“0”であれば、露出
制御値の算出が完了していないので#5以降のス
テツプに移行して露出制御値を算出して#64のス
テツプに移行する。 #64のステツプでは、#28のステツプで算出さ
れた絞り込み段数のデータAv−Avo、Av−
(Avo+ΔAv)、Av−(Avo−β)、Av−(Avo+
β+ΔAv)がデータバスDBに出力され、出力端
子O4からデータ取込み用のパルスが出力される
(#65)。これによつて、露出制御装置EXCに絞
り込み段数のデータが取込まれるとともに、露出
制御機構の絞り込み動作が開始され、取込まれた
絞り込み段数だけ絞りが絞り込まれると絞り込み
動作が完了する。 出力端子O4からのパルス出力から一定時間が
経過すると(#66)、算出された露出時間のデー
タTvがデータバスDBに出力された出力端子O5
からデータ取り込み用のパルスが出力される
#67,#68。このパルスによつて露出制御装置
EXCには露出時間のデータが取込まれるととも
に、内蔵されたミラー駆動回路によりミラーアツ
プ動作が開始される。ミラーアツプが完了する
と、シヤツター先幕の走行が開始するとともに、
カウントスイツチCOSが閉成して取込まれた露
出時間データに対応した時間のカウントが開始す
る。カウントが終了するとシヤツター後幕の走行
が開始され、後幕走行の完了、ミラーのダウン、
絞りの開放により、スイツチEESが閉成する。 μ−com MC2は、このスイツチEESが閉成
して入力端子i2が“High”になつたことを判
別すると(#69)、レニーズフラグRLFをリセツ
トして(#70)、測光スイツチMESが閉成されて
いて入力端子i0が“High”かどうかを判別す
る(#71)。ここで、i0が“High”であれば、
#2以降のステツプに戻り、前述のデータ取込
み、μ−com MC1の動作、露出演算、表示の
動作を繰返す。一方、#71のステツプで測光スイ
ツチMESが開放されていて入力端子i0が5
“Low”ならば#47以降のステツプに移行して、
μ−com MC2を初期状態にセツトして#2の
ステツプに戻る。 第8図、第9図、第10図は、μ−com MC
1の動作を示すフローチヤートである。μ−com
MC1の動作は、以下の3つのフローに大別され
る。 No.1以降のステツプは、μ−com MC2から
の合焦動作指令により開始されるメインのフロー
であり、制御回路COTによるCCD(FLM)の動
作開始(No.8)、モータ回転の有無の判別(No.10
〜No.13)、CCDの最長積分時間の計時および最長
積分時間経過時の動作(No.14〜19)、フオーカス
用レンズの終端位置の検知と最長積分時間の計時
(No.35〜44)、終端位置でのモータ停止および低コ
ントラスト時の回転再開(No.43〜48、51〜67)、
μ−com MC1の動作停止時の初期設定(No.25
〜33)、低輝度時のCCDデータの変換(No.78〜
80)、デフオーカス量およびデフオーカス方向の
算出(No.81〜91)、AFモード動作が可能なレンズ
か否かの判別(No.92〜96)、コントラストの判別
(No.100)、AFモードの場合の合焦ゾーンへのモー
タ駆動および合焦判別(No.125〜196)(第9図)、
FAモードの場合の合焦判別(No.240〜261)(第1
0図)、低コントラスト時の動作(No.105〜115、
205〜214)、最近接撮影位置でマクロ撮影への切
換が可能なレンズの場合のモータ駆動(No.220〜
232)等の動作が行なわれる。 No.70〜76のステツプは、制御回路COTからの
端子itへのCCD積分完了信号によりCCD出力デー
タの読込み動作が行なわれる端子割込みのフロー
である。また、第8図のNo.200〜204のステツプ
は、エンコーダENCを介してカウンタECCから
一致信号が出力することにより合焦判別がなされ
るカウンタ割込みのフローである。尚、一旦、端
子割込みが可能とされると、以後にカウンタ割込
みの信号が発生しても端子割込みの動作終了後で
ないとカウンタ割込みは実行されないように、両
者の割込み動作の優先順位が定められている。以
下このフローチヤートに基づいて本実施例におけ
るAF、FAモードの動作を説明する。 まず、電源スイツチMASの閉成に応答してパ
ワーオンリセツト回路POR1からリセツト信号
PO1が出力され、このリセツト信号でμ−com
MC1は特定番地からのリセツト動作No.1を行な
う。No.2のステツプではスイツチFASが閉成さ
れて入力端子i14が“High”となつているか
どうかを判別する。ここで、i14が“High”
であればAFモードが選択されているのでフラグ
MOFに“0”を設定し、“Low”であればFAモ
ードが選択されているのでフラグMOFに“1”
を設定する。 No.5のステツプでは、μ−com MC2の出力
端子O1が“High”即ち入力端子i11が
“High”になつているかどうかを判別する。ここ
で、入力端子i11が“Low”ならNo.2のステ
ツプに戻つて以上の動作を繰り返す。 i11が”High”になつていることが判別さ
れると、出力端子O16を“High”にして(No.
6)、インバータIN5を介してトランジスタBT
2を導通させて電源ラインVFからの給電を開始
させる。次に、CCD(FLM)の積分時間計時用レ
ジスタITRに最長積分時間に反応した固定データ
C1を設定する(No.7)。次に、出力端子O10
から“High”のパルスを出力して(No.8)、制御
回路COTにCCD(FLM)の積分動作を開始させ、
割込を可能(No.9)とした後にNo.10のステツプに
移行する。 No.10ないし13のステツプでは、モーターMOが
回転しているか否かが順次判別される。即ち、第
1回目の合焦検出動作がなされているか否かがフ
ラグFPFにより(No.10)、フオーカス用レンズFL
の駆動位置が最近接または無限大の終端位置に達
しているか否かが終端フラグENFにより(No.
11)、駆動位置が合焦ゾーン内に入つているか否
かが合焦フラグIFFにより(No.12)、スイツチ
FASによりいずれのモードが選択されているか
がフラグMOFにより(No.13)、それぞれ順次判別
される。 ここで、1回目の合焦検出動作がなされている
か、レンズが終端位置に達しているか、合焦ゾー
ンに入つているか、またはFAモードが選択され
ている場合は、モーターMOの回転は停止してい
るのでNo.14以降のステツプに移行する。また、2
回目以降の合焦検出動作がなされており、レンズ
が終端位置、合焦ゾーに達しておらず、且つAF
モードが選択されている場合は、モーターMOは
回転しているのでNo.35以降のステツプに移行す
る。尚フラグFPFは、第1回目の合焦検出動作
がなされている期間は“1”、2回目以降の動作
時は“0”になり、終端フラグENFはフオーカ
ス用レンズFLの駆動位置が最近接位置或いは無
限大位置に達していてモーターMOをそれ以上回
転させてもエンコーダーENCからパルスが出力
されないときに“1”になり、合焦フラグIFFは
レンズが合焦ゾーンにはいると“1”、はずれて
いるときは“0”になる。 No.14以降のステツプでは、まず積分時間計時用
レジスタITRの内容から“1”が差引かれ(No.
14)、このレジスタITRからボローBRWがでてい
るかどうかを判別する(No.15)。ここで、ボロー
BRWがでていなければ、低輝度フラグLLFに
“0”を設定し(No.18)、μ−com MC2から入
力端子i11にμ−com MC1を動作させるた
めの“High”信号が入力しているかどうかを判
別し(No.19)、i11が“High”であればNo.14の
ステツプに戻り、この動作を繰返す。また、
“Low”であればNo.25以降のステツプに移行して
初期状態への復帰動作を行なつた後に、No.2のス
テツプに戻つて再び入力端子i11が“High”
になるのを待つ。一方、No.15のステツプでボロ−
BRWがでたことが判別されると、最長の積分時
間が経過したことになり、出力端子O11にパル
スを出力(No.16)してCCD(FLM)の積分動作を
強制的に停止させ、低輝度フラグLLFを“1”
にして、制御回路COTから割込端子itに割込信号
が出力するのを待つ。 No.35以降のステツプでは、まず、計時用レジス
タTWRに一定時間データC2が設定され(No.
35)、レジスタITRの内容からn(例えば3)を差
引いてボローBRWがでているかどうかを判別す
る(No.37)。ここで、レジスタITRからボロー
BRWがでていると、前述と同様に、最長積分時
間が経過したことになるので、No.16のステツプに
移行してCCD(FLM)の積分動作を強制的に停止
させ、低輝度フラグLLFを“1”にして制御回
路COTから割込端子itに割込信号が入力するのを
待つ。 また、ボローBRWがでていなければ低輝度フ
ラグLLFを“0”にし、レジスタTWRから
“1”を差引いてボローBRWが出ているかどう
かを判別する(No.40)。このとき、ボローBRW
がでていなければ入力端子i11が“High”に
なつているかどうかをNo.41のステツプで判別す
る。i11が、“High”になつていればNo.36のス
テツプに戻り、“Low”になつていればNo.25のス
テツプに移行する。尚、C1/n>C2になつてい
て、No.37のステツプでの判別でボローBRWがで
るまでの間に、No.40のステツプでの判別で複数回
のボローがでる。 No.40のステツプでボローBRWがでると、エン
コーダENCからのパルス数をカウントしたデー
タECDをレジスタECD1に設定し、(No.42)、こ
の設定データとレジスタFCR2の内容とを比較
する(No.43)。尚、レジスタECR2にはそれ以前
に取込まれたカウントデータが設定されている。
ここで、レジスタECR1、ECR2の内容が一致
しない場合は、レンズが移動していることになる
ので、レジスタECR1の内容をレジスタECR2
に設定(No.44)してNo.35のステツプに戻る。 No.43のステツプでレジスタECR1とECR2と
の内容が一致する場合は、前回に取込まれたエン
コーダENCからのパルスのカウントデータが変
化していない、即ちレンズが移動せず、最近接位
置或いは無限大位置に達してしまつていることに
なる。従つてこの場合には、割込を不可能(No.
45)とし、出力端子O11にパルスを出力(No.
46)してCCD(FLM)の積分動作を強制的に停止
させ、出力端子O12,O13をともに“Low”
(No.47)にしてモーターMOの回転を停止させ、
低コントラストフラグLCFが“1”かどうかを
判別する(No.48)。尚、このフラグLCFは被写体
が低コントラストであつて、CCD(FLM)の出力
に基づいて算出されたデフオーカス量ΔLが信頼
性に乏しいときに“1”になる。ここで、フラグ
LCFが“0”のときには終端フラグENFを“1”
にして(No.49)、第10図のNo.270のステツプに移
行する。No.270のステツプでは、入力端子i14
が“High”のままかどうかを判別し、i14が
“High”でAFモードが選択されたままであれば
そのままNo.2のステツプへ移行する。一方、i1
4が“Low”になつていてFAモードに切換えら
れていれば、フラグFPFを“1”にし、端子O
12,O13を“Low”にしてモーターMOを停
止し、フラグLCF,LCF1、LCF3を“0”に
した後No.2のステツプへ戻る。 以上の動作を要約すると、μ−com MC2か
らの合焦検出動作の指令により、CCDの積分を
開始させ、割込を可能として、最長の積分時間の
カウントを開始させる。このときモーターMOが
回転していなければ、この最長積分時間をカウン
トしながら割込信号が入力するのを待ち、最長時
間が経過しても割込信号が入力されなければ
CCDの積分を強制的に停止させて、割込信号が
入力するのを待つ。一方、CCDの積分動作を開
始させたときにモーターMOが回転していれば、
積分時間のカウント中にレンズが終端位置に達し
ているかどうかを周期的に判別しながら割込信号
の入力を待ち、最長積分時間が経過しても割込信
号が入力せず、且つレンズが終端に達していなけ
れば、CCDの積分を強制的に停止させて割込信
号を待つ。また、レンズが終端に達していれば、
割込を不可能として積分を強制的に停止させ、モ
ーターMOの回転を停止させて、再びCCDの積分
を行ない、後述するように、ΔLを算出して合焦
かどうかを判別し、以後はμ−com MC2から
μ−com MC1の入力端子i11へ“High”の
信号が入力されていてもμ−com MC1は合焦
検出、焦点調整の動作を行なわず、この信号が
“Low”になつて再度測光スイツチMESが閉成さ
れ入力端子i11が“High”になるとNo.2のス
テツプからの動作を開始する。 さて、No.48のステツプでフラグLCFが“1”
であることが判別されると、次にフラグLCF1
が“1”かどうかが判別される(No.51)。ここで、
LCFが“0”であればLCF1を“1”にして
(No.52)、No.60のステツプで合焦方向フラグFDF
が“1”かどうかを判別する。なお、フラグ
LCF1は所謂バカボケか否かを判定するために
コントラストが所定の値以上になるレンズ位置を
走査するためのフラグ、フラグFDFは、ΔL>0
でレンズを繰込むとき(前ピン)は“1”、ΔL<
0でレンズを繰出すとき(後ピン)は“0”にな
るフラグである。このときFDFが“1”なら
“0”に、“0”なら“1”に設定し直され、それ
ぞれ入力端子i12が“High”かどうかが判別
される(No.63、64)。即ち、レンズを繰出すため
のモーターの回転方向を判別し、No.63のステツプ
でi12が“High”なら、レンズを繰出すため
には時計方向に回転させなければならないので、
No.66のステツプに移行して端子O12を
“High”、O13を“Low”にする。i12が
“Low”なら、レンズを繰出すためにはモーター
MOを反時計方向に回転させなければならないの
で、No.65のステツプに移行して端子O12を
“Low”、O13を“High”にする。また、No.64
のステツプでi12が“High”なら、レンズを
繰込むには反時計方向にモーターMOを回転させ
なければならないのでNo.65のステツプに移行す
る。 i12が“Low”なら、レンズを繰込むには時
計方向にモーターMOを回転させなければならな
いのでNo.66のステツプに移行する。次にNo.67のス
テツプでは端子O14を“High”にしてモータ
ーMOを高速で回転させ、No.270のステツプに移
行する。 No.51のステツプでフラグLCF1が“1”であ
ることが判別されると、低コントラストのままで
最近接または無限大の終端位置に達したことにな
り、モーターMOを停止させ(No.53)、i11が
“Low”になるのを待ち(No.55)、フラグLC,
LCF1、LCF3を“0”にしてNo.25のステツプ
に戻る。 さて、低コントラストの場合の一連の動作を説
明する。まず、AFモードで低コントラストの場
合、出力ポートOP0に“101”を出力して警告表
示を行ない(No.105)、次にフラグLCFが“1”
になつているかどうかを判別する。(No.107)。こ
こで、フラグLCFが“1”でなく、今回はじめ
て低コントラストになつたのであれば、フラグ
LCF,LCF3を“1”にして(No.108、109)、No.
110のステツプで最初の動作(FPF=1)かどう
かを判別する。フラグFPFが“0”の場合はそ
れまでの動作では低コントラストではなく、今回
の測定が誤りである可能性もありうるので、No.
280のステツプに移行して、No.270、271のステツ
プを経てNo.2のステツプに戻り、再度測定を行な
わせる。このとき、モーターは前回の算出値に向
つて回転している。尚、終端フラグENFが“1”
でNo.110のステツプを経てNo.280のステツプに移行
した場合は、モーターMOの回転は停止している
ので、入力端子i11が“Low”になるのを待
つて(No.281)、フラグLCF,LCF3を“0”にし
て(No.282)からNo.25以降のステツプでμ−com
MC1の動作停止のための初期値設定を行なう。 また、No.110のステツプでフラグFPFが“1”
で最初の動作であることが判別されると、フラグ
FPF,LCF3を“0”にして(No.111、113)、No.
205のステツプでデフオーカス量ΔLの正負を判別
する、ΔL>0で前ピンならフラグFDFを“1”、
ΔL<0で後ピンならフラグFDFを“0”とし
(No.206、209)、前述のNo.63〜66のステツプと同様
に、レンズを繰出すためのモーターMOの回転方
向に応じてモーターMOを反時計方向或いは時計
方向に回転させる。次にNo.212のステツプで積分
時間(レジスタITRの内容)が一定値C7よりも
短時間かどうかを判別して、積分時間が一定値以
下((ITR≧C7)のときは端子O14を“High”
としてモーターMOを高速駆動させNo.213、積分
時間が一定値以上のときは端子O14を“Low”
としてモーターMOを低速駆動させ(No.214)、No.
270のステツプを経てNo.2のステツプに戻つて、
再び測定を開始させる。このようにして、以後測
定値が低コントラストでない値になるまで、最初
にきまつた方向へレンズを移動させる。 低コントラストのままでレンズが一方の終端位
置に達すると、No.52のステツプでフラグLCF1
を“1”にして移動方向を逆転させ、更に測定を
繰返しながらレンズを移動させる。低コントラス
トのままで更に、他の終端位置に達すると一方の
終端から他方の終端までレンズガ走査されたこと
になるので、No.55のステツプに移行して、動作を
停止する。なお、この動作中に測定値が低コント
ラストでないことが判別されるとNo.101のステツ
プに移行して、後述のデフオーカス量に基づくレ
ンズ制御の動作を行なう。ここで、突然低コント
ラストになつたときは、前述のように一回目の測
定値は無視して再度測定を行なわせ、このときも
低コントラストならフラグLCF3は“1”にな
つているので(No.112)、LCF3を“0”にして
No.205のステツプに移行し、このときの測定値に
基づいてレンズの移動方向をきめてコントラスト
が一定値以上になる位置をさがす。 FAモード(MOF=1)で低コントラストの場
合には、No.106のステツプからNo.115のステツプに
移行して、フラグLCFを“1”、フラグLCF1,
LCF3を“0”、フラグFPFを“1”、終端フラ
グENFを“0”、出力端子O12,O13を
“Low”として、No.258のステツプに移行し、後
述する動作を行なつて、再び測定を行なう。 μ−com MC1が、No.9〜13のステツプから
No.14、15、18、19のループまたはNo.35〜40、42〜
44のループまたはNo.36〜41のループを実行してい
るときに、CCD(FLM)の積分動作が完了して割
込み端子itに制御回路COTから“High”のパル
スが入力すると、μ−com MC1はNo.70のステ
ツプにジヤンプして割込み動作を開始する。ま
ず、エンコーダENCからのパルスをカウントし
た値ECDがレジスタECR3に設定され(No.70)、
CCDの受光部の数、即ちμ−com MC1の入力
ポートIP0に入力されるデータの数に相当する
値C3がレジスタDNRに設定され(No.71)、No.72
のステツプで入力端子i10に“High”のパル
スが入力されるのを待つ。CCD出力のA/D変
換が終了して入力端子i10が“High”になる
と、入力ポートIP0に入力された1つのCCD出
力データCDがレジスタM(DNR)に設定される
(No.73)。次に、レジスタDNRの内容から“1”
が差引かれ(No.74)、このレジスタDNRからボロ
ーBRWが出力されるまでNo.72〜75のステツプが
繰返される。このようにして、CCD出力データ
CDが順次レジスタM(DNR)に設定される。す
べてのCCD出力データCDの取り込みが完了する
と、リターンアドレスを設定して、そのアドレス
にリターン動作を行なつて、No.77のステツプ以降
のメインのフローに移行する。 No.77のステツプではフラグLLFが“1”かど
うかが判別される。ここで、LLFが“1”なら
ばCCDからのデータCDのうちで最大のデータ
MACDが探される(No.78)。このデータMACD
の最上位ビツトが“1”でないときは全ての
CCD出力データALCDが2倍され(No.80)、ま
た、“1”であるときは2倍するとオーバーフロ
ーするデータがでるのでそのままNo.81のステツプ
に移行する。一方、フラグLLFが“0”ならば
直ちにNo.81のステツプに移行する。 No.81および90のステツプでは、それぞれフイル
ム面と等価な面での二つの像のシフト量の整数部
および小数部の演算が行なわれる。尚、これらス
テツプでのシフト量の演算の具体例は、例えば米
国特許第4333007号又は、特開昭57−45510号に詳
細が説明してあるので省略する。No.82〜85のステ
ツプでは、前述のNo.10〜13のステツプと同様に、
モータMOの回転の有無が判別される。ここで、
モータMOが回転していれば、エンコーダENCか
らのパルス数のカウントデータECDがレジスタ
ECR1に取込まれ(No.86)、このデータとNo.44の
ステツプで以前に取込んだレジスタECR2の内
容とが比較される。 ECR1=ECR2ならレンズは終端に達してい
ることになるので、前述のNo.47のステツプからの
動作に移行し、 ECR1≠ECR2ならレンズは終端に達してい
ないのでECR1の内容をECR2に設定し直して
No.89のステツプに移行する。一方、モーターMO
が回転していなければ、直ちにNo.89のステツプに
移行する。 No.89のステツプでは入力端子i11が“High”
かどうかを判別し、“Low”のときはNo.25ステツ
プ以降の焦点検出動作の停止および初期設定がな
され、“High”のときはNo.90のステツプに移行し
てシフト量の小数部を算出し、No.81およびNo.90の
ステツプで算出されたシフト量に基づいてデフオ
ーカス量ΔLが算出される(No.91)。 No.92のステツプでは、フラグMOFによりAFモ
ードかどうかを判別して、AFモードならNo.93の
ステツプへ、FAモードならNo.100のステツプへ移
行する。AFモードの場合、まずμ−com MC2
によりラツチ回路LAにラツチされていた変換係
数KDを入力ポートIP1から取り込み(No.93)、
このデータのk3が“0”且つk2が“1”かどう
かを判別する(No.94)。ここで、k3=0且つk2=
1の場合には、前述のように、交換レンズがAF
モードでの動作が不可能なので、モードフラグ
MOFを“1”(FAモード)にしてNo.96のステツ
プに移行する。一方、k3=1またはk2=0であ
れば、AFモードが可能な交換レンズが装着され
ていることになり、No.100のステツプに移行する。
更に、No.96のステツプでは、k1=0かどうかを
判別し、k1=1であればNo.100のステツプに移行
する。 k1=0ならば、前述のように、最近接位置ま
でレンズを繰出さないとマクロに切換えられない
レンズが装着されていて、マクロに切換えようと
されていることになる。このときにはNo.220のス
テツプに移行して出力端子O14を“High”に
してモーターMOを高速で回転させ、次に、入力
端子i12が“High”がどうかを判別する(No.
221)。ここで、i12が“High”であれば時計
方向に回転させることによりレンズが繰出される
ので出力端子O12を“High”に、また“Low”
なら反時計方向に回転させることにより繰出され
るのでO13を“High”にした後に、エンコー
ダからのパルスのカウントデータECDをレジス
タECR2に取り込む(No.224)。 次に、レジスタTWRに一定時間用データC8
を設定し(No.225)、このレジスタTWRの内容か
ら“1”をひいてボローBRWがでたかどうかを
判別する動作を繰返し、一定時間が経過してボロ
ーBRWがでるとエンコーダからのパルスのカウ
ントデータECDをレジスタECR1に取りこむ
(No.228)。次に、レジスタECR1とECR2との内
容が一致するかどうかを判別し(No.229)、ECR
1≠ECR2のときはECR1の内容をECR2に設
定(No.230)してNo.225〜230のステツプを繰返す。
一方、ECR1=ECR2のときはレンズが最近接
位置に達したことになり出力端子O12,O13
を“Low”にしてモーターMOを停止させ(No.
231)、フラグFPFを“1”にして(No.232)、No.
2のステツプに戻る。尚、以後はFAモードの動
作を行なう。 No.100のステツプでは、CCDからのデータが低
コントラストかどうかが判別される。尚このステ
ツプの具体例は第17図に基づいて後述する。こ
こで、低コントラストであれば前述のNo.105以降
のステツプに移行する。一方、低コントラストで
なければ、No.101のステツプでフラグLCFが
“1”かどうかを判別する。ここで、LCFが
“1”であれば、前回までの測定値が低コントラ
ストなのでフラグFPFを“1”、フラグLCF,
LCF1,LCF3を“0”として、No.290のステツ
プへ移行し、モードフラグMOFを参照する。
MOF=0即ちAFモードであれば出力端子O1
2,O13を“Low”としてモータMOを停止さ
せた後、No.2のステツプへ戻り再び測定を行なわ
せる。また、MOF=1即ちFAモードであればNo.
240のステツプに移行して後述するFAモードの動
作を行なう。No.101のステツプでフラグLCF=1
で前回の測定値が低コントラストでない場合は、
No.104でモードフラグMOFを参照し、MOFが
“1”即ちFAモードであればNo.240のステツプへ、
MOFが“0”即ちAFモードであればNo.125のス
テツプへ移行する。 No.125〜130のステツプでは、デフオーカス量
ΔLが合焦ゾーンZN1の範囲内にはいつているか
どうかの判別動作が行なわれる。まず、レンズが
終端位置に達しておらずフラグENFが“0”で
あり(No.125)且つ合焦ゾーンに一旦達していて
合焦フラグIFFが“1”である(No.126)場合に
は、今回の測定値|ΔL|とZN1とをNo.127のステ
ツプで比較する。ここで、|ΔL|<ZN1なら合焦
表示を行ない(No.128)、入力端子i11が
“Low”になるのを待つて(No.129)、No.25のステ
ツプに移行して動作を停止する。 一方、|ΔL|≧ZN1ならば、フラグFPFを
“1”、フラグIFFを“0”としてNo.135のステツ
プに移行し、今回の測定値に基づくデフオーカス
量によるレンズ制御動作が行なわれる。また、レ
ンズが終端に達していてフラグENFが“1”の
場合には、No.127のステツプで|ΔL|<ZN1なら
ば合焦表示を行なつて(No.128)、|ΔL|≧ZN1な
らば前回のデフオーカス方向の表示をしたまま
で、No.129のステツプに移行し、上述と同様に、
i11が“Low”になると動作を停止する。こ
こで、|ΔL|≧ZN1ならば前回のデフオーカス方
向の表示をしたままでNo.129のステツプに移行す
るが、この場合、レンズが終端位置でも合焦とな
らず、以後モーターMOを制御しても無駄なので
μ−com MC1の動作を強制的に停止させる。 レンズが終端位置にも合焦ゾーン内にも達して
いないことがNo.125、126のステツプで判別される
と、まずNo.131のステツプではフアーストパスフ
ラグFPFが“1”かどうかが判別される。ここ
で、フラグFPFが“0”のときは前述のNo.86〜
88のステツプと同様にレンズが終端に達したかど
うかの判別動作が行なわれ(No.132〜134)た後に
No.135のステツプへ移行し、また、FPFが“1”
のときはそのままNo.135のステツプに移行する。
No.135のステツプではμ−com MC2からの合焦
検出指令信号が判別され、入力端子i11が
“Low”のときはNo.25のステツプに戻り動作を停
止し、“High”のときはNo.136のステツプに移行
する。 No.136のステツプでは、算出されたデフオーカ
ス量ΔLと読込まれた変換係数KDとを掛けて、
レンズ駆動機構LDRの駆動量のデータNが算出
され、再びNo.137のステツプでフラグFPFが
“1”かどうかを判別する、ここで、フラグFPF
が“1”であれば、まず、Nが正か負かが判別さ
れ(No.140)、正なら合焦方向フラグFDFを“1”
に、負なら“0”にした後に、駆動量Nの絶対値
がNmとしてレジスタECR4に設定され(No.
144)、フラグFPFが“0”とされてNo.166のステ
ツプに移行する。 一方、No.137のステツプでフラグFPFが“0”
であれば、まず、前回の駆動量のデータが記憶さ
れているレジスタECR4の内容がレジスタECR
5に移され(No.150)、代わりにこの時点でのエン
コーダENCからのパルスのカウントデータECD
がレジスタECR4に取り込まれる(No.151)。即
ち、ECR5にはCCDの積分終了時点でのカウン
トデータTc1が、ECR4にはこの時点でのカウン
トデータTc2が設定されていることになる。次
に、CCDの積分に要する期間におけるレンズの
移動量τ=Tc0−Tc1が、Nを算出するために要
する期間におけるレンズの移動量to=Tc1−Tc2
が算出される。ここで、CCDの積分期間の中間
の位置でNが得られたものとすると、この時点に
おいてレンズはNが得られた時点からτ/2+to
だけ移動している。また、前回のフローで得られ
たN′mからレンズの移動分τ+toを補正したデー
タN″m=N′m−τ−toが算出される。尚、この
データN″mは、必らず正である。 No.155〜157のステツプではデフオーカス量Nの
正負とフラグFDFとにより合焦方向が反転した
か否かが判別される。まずNo.155のステツプでは、
今回算出されたデフオーカス量Nが正かどうかが
判別され、Nが正であればフラグFDF=0かど
うかが判別される(No.156)。このときFDF−0
なら方向が逆転したことになりNo.158のステツプ
へ移行し、FDF=1なら逆転していないのでNo.
159のステツプへ移行する。一方、Nが負であれ
ばFDF=1かどうかが判別され(No.157)、FDF
=1なら逆転しているのでNo.158のステツプへ移
行し、FDF=0なら逆転していないのでNo.159の
ステツプへ移行する。方向が逆転していないと
き、即ちNo.159のステツプでは、モーターの回転
によつて合焦位置に近づいているので、積分期間
の中間でNの値が得られたものとして|N|−
τ/2−to=N′の演算を行なつてモーターの回
転による移動分が補正され、次にこのN′が負か
どうかが判別される(No.160)。ここで、N′<0
なら合焦位置を通り過ぎたことになるので|
N′|=N′としてNo.164のステツプに移行し、N′>
0ならNo.161のステツプで、前回までに得られて
いるデータN″mとN′との平均(N″m+N′)/2
=Naをとり(No.161)、このデータNaをNmとし
て(No.162)、No.166のステツプに移行する。 方向が逆転しているとき、即ちNo.158のステツ
プでは、今回のデータが得られた時点からτ/2
+toだけ今回のデフオーカス方向に合焦位置から
離れているので、|N|+τ/2+to=N′の補正
演算が行なわれて、No.164のステツプに移行する。
No.164のステツプではN″mとN′との平均(N″m
=N′)/2=Naが算出され、次にこの平均値
Naが負かどうかが判別される(No.165)。 ここで、Na>0なら前述のNo.162のステツプに
移行し、Na<0なら端子O12,O13を
“Low”にしてモーターの回転を停止させ(No.
174)、合焦ゾーンのデータZN1に変換係数KDを
掛算して合焦ゾーンのモーター回転量のデータ
Niを算出する(No.175)。次に、|Na|<Niとな
つているかどうかが判別され(No.176)、|Na|<
Niならば合焦ゾーンにはいつているので、合焦
フラグIFFJを“1”にしてNo.270のステツプを経
てNo.2のステツプに移行する。一方、|Na|>
Niなら合焦ゾーンを通り過ぎたことになり、フ
ラグFPFを“1にして同様にNo.270のステツプを
経てNo.2のステツプに移行し、測定動作をやり直
す。 さて、No.166のステツプでは、近合焦ゾーンを
示すデータNZにKDをかけて近合焦ゾーンから
合焦位置までのレンズの駆動量に相当するデータ
が算出される。次にNo.167のステツプで近合焦ゾ
ーンの値ZN1とKDとからNi=ZN1XKDの演算
を行なつて、合焦ゾーンでのレンズの駆動量のデ
ータNiが算出され(No.167)、NmとNnとが比較
される(No.168)。ここで、Nm≧Nn即ち近合焦
ゾー外であればNo.181のステツプに移行して、端
子O14を“High”としてモーターMOを高速
で回転させ、エンコーダENCからのパルスをダ
ウンカウントするためのカウンタECCにNm−
Nnを設定して(No.182)、No.185のステツプに移行
する。 一方、Nm<Nn即ち近合焦ゾーン内であるこ
とが判別されると、No.169のステツプでNm<Ni
かどうかを判別する。ここで、Nm≧Niであれ
ば、近合焦ゾーン内にあつても合焦ゾーン内には
ないことになり、出力端子O14を“Low”と
してモーターMOの回転速度を低速にし(No.
183)、NmをカウンタECCに設定して(No.184)、
No.185のステツプに移行する。尚、KDが撮影距
離に応じて変化するレンズの場合、近合焦ゾーン
にない場合にはデフオーカス方向の信号によつて
のみレンズ制御が行なわれるが、デフオーカス量
を算出するときはNo.150からのレンズの移動量の
補正が行なわれるので、この補正用データのため
にNo.182のステツプでNm−NnがカウンタECCに
設定される。また、Nm/Niであれば出力端子O
12,O13を“Low”にしてモーターMOを停
止させ(No.171)、合焦フラグIFFを“1”にし
(No.172)、カウンタ割込を不可能にして(No.173)、
No.270のステツプに戻つて、再度確認用の測定を
行なう。 さて、No.185のステツプではフラグFDFが
“1”かどうかを判別する。ここで、FDFが
“1”なら前ピンなので出力ポートOP0に“100”
を出力して発光ダイオードLD0を点灯させ前ピ
ン表示を行ない(No.186)、“0”ならば後ピンな
ので出力ポートOP0に“001”を出力して発光ダ
イオードLD2を点灯させて後ピン表示を行なう
(No.189)。次にこのフラグFDFの内容と入力端子
i12への交換レンズの回転方向の信号とにより
モーターMOを時計方向或いは反時計方向に回転
させ(No.188、191)、No.192のステツプに移行し
て、入力端子i13が“High”かどうかを判別
する。ここで、変換係数が撮影距離に応じて変化
する変換レンズが装着されていてi13が
“High”であれば、No.193のステツプでNm<Nn
かどうかを判別する。このとき近合焦ゾーン外に
あつて、Nm≧Nnであれば、前述のNo.182のステ
ツプから直ちにNo.185のステツプに移行したよう
に、算出されたNmには無関係に、方向の信号に
よつてのみモーターMOの回転方向をきめて回転
させる。次に、積分時間がC7に相当する一定時
間値より長いかどうかを判別し(No.194)、長いと
きはレンズが合焦位置で行き過ぎてしまう可能性
があるので端子O14を“Low”にしてモータ
ーMOを低速駆動させ(No.195)、カウンタ割込を
不可能として(No.196)、No.270のステツプを経て
No.2のステツプに戻る。一方、No.193のステツプ
でNm<Nnであつて近合焦ゾーンにはいつてい
ることが判別されたときには、通常の交換レンズ
と同様に、カウンタ割込を可能にして(No.197)、
No.270のステツプに戻る。また、入力端子i13
が“Low”の場合にもカウンタ割込を可能にし
てNo.270のステツプに戻る。 さて、モーターMOの回転中にエンコーダENC
からのパルスをカウントするカウンタECCの内
容が“0”になると、カウンタ割込となり、No.
200のステツプでNm<Nnかどうかが判別され
る。ここで、Nm<Nnであれば、近合焦ゾーン
でモーターMOを回転させていた、即ち合焦ゾー
ンに達したことになり、出力端子O12,O13
を“Low”としてモーターMOの回転を停止させ
(No.203)、合焦フラグIFFを“1”にしてNo.270の
ステツプに戻る。一方、Nm≧Nnであれば、近
合焦ゾーンに達したことになり、出力端子O14
を“Low”にしてモーターを低速にし(No.201)、
NnをカウンタECCに設定(No.202)した後に割込
のかかつた番地に戻る。 次に、No.104またはNo.290のステツプでフラグ
MOFが“1”であることが判別されると、No.240
以降のステツプでFAモードの動作が行なわれる。
まず、No.240のステツプではフラグFPFが“1”
かどうかが判別される。ここで、FPFが“1”
ならば、始めてFAモードでの動作を行なうこと
になり、AFモードから切換わつたときのために、
終端フラグENFを“0”、合焦フラグIFFを“0”
とし、合焦ゾーン判別用レジスタIZRに合焦ゾー
ン用データZN2を設定する。尚、このデータZN2
はAFモードでのデータZN1よりも大きい値にな
つている。これは、AFモードの場合にはモータ
ー駆動により精度良くレンズ位置を調整すること
ができるが、FAモードの場合は手動でレンズ位
置を調整するのでモータ駆動ほどの精度良い調整
は非常に困難だからである。次に、No.245のステ
ツプでフアーストパスフラグFPFを“0”にし
てNo.246のステツプに移行する。一方フラグFPF
が“0”ならば直ちにNo.246のステツプに移行す
る。 No.246のステツプでは、合焦フラグIFFが“1”
かどうかが判別される。ここで、フラグIFFが
“1”なら前回までの算出値が合焦ゾーンにある
ことになるので、前回の算出値ΔLn−1と今回の
算出値ΔLとの平均値、即ちΔLn=(ΔL+ΔLn−
1)/2の演算が行なわれ(No.247)、レジスタ
IZRに合焦ゾーン用データとしてZw(>ZN2)が
設定され(No.248)た後にNo.250のステツプに移行
する。これは、各回の測定値にはバラツキがあ
り、一旦合焦ゾーン内にはいると合焦ゾーンの巾
をひろげて合焦状態であると判別される確率を高
め、レンズ位置が合焦ゾーンの境界付近にあると
きの表示のチラツキを防止するためである。一
方、No.246のステツプで合焦フラグIFFが“0”
であれば今回の測定値ΔLをΔLnとし(No.249)、
No.250のステツプに移行する。No.250のステツプで
は|ΔLn|<(IZR)、即ち算出値が合焦ゾーン内
にあるかどうかを判別する。ここで合焦ゾーン内
にあることが判別されると、合焦フラグIFFを
“1”にし(No.251)、発光ダイオードLD1による
合焦表示を行なつて(No.252)、No.258のステツプ
に移行する。一方、合焦ゾーン外にあることが判
別されると、ΔLn>0かどうかが判別され(No.
253)、ΔLn>0なら発光ダイオードLD0による
前ピン表示、ΔLn<0ならLD2による後ピン表
示を行なう。次に、合焦フラグIFFを“0”と
し、IZRにデータZN2を設定してNo.258のステツ
プに移行する。No.258のステツプでは入力端子i
14が“High”かどうかを判別し、“High”で
AFモードに切換わつていればフラグFPFを
“1”、IFFを“0”、LCFを“0”にしてNo.2の
ステツプに、また“Low”でFAモードのままで
あればそのままNo.2のステツプに戻り、次の測定
を行なう。 No.25〜33のステツプにおいては、AF、FAモー
ドによる焦点検出動作の停止および初期状態の設
定動作がなされる。まず、割込が不可能とされ
(No.25)、端子O11にパルスを出力してCCDの
積分動作が強制的に停止され(No.26)、端子O1
2,O13を“Low”としてモーターMOが停止
され(No.27)、出力ポートOP0,を“000”とし
て発光ダイオードLD0,LD1,LD2が消灯さ
れ(No.28)、端子O16を“Low”として電源ラ
インVFからの給電が停止される(No.32)。また、
フラグENF,IFF,LCF3に“0”が、フラグ
FPFに“1”が設定される(No.29〜31、33)。こ
の初期設定がなされた後にNo.2のステツプに戻
る。 次に、上述の実施例の変形例として、AFモー
ドによる焦点調節動作で合焦対象とされる被写体
領域が合焦ゾーン内に達した際に、他の被写体領
域が焦点深度内に入つているか否かを確認できる
ようにした実施例を第11図、第12図、第13
図に基づいて説明する。ここで、第11図は第2
図と異なる部分のみを示した要部回路図、第12
図は第3図と異なる部分のみを示した要部フロー
チヤート、第13図は第8図ないし第10図と異
なる部分のみを示した要部フローチヤートであ
る。即ち、No.127のステツプで合焦ゾーン内に達
していることが判別され、合焦表示が行なわれる
と(No.128)、フラグIFF1を“1”に(No.300)、
第11図のμ−com MC1の出力端子O30を
“High”に(No.301)する。この出力端子O30
はμ−com MC2の入力端子i5に接続されて
おり、μ−com MC2はその入力端子i5の
“High”によりレンズが合焦位置に達したことを
判別する。 次に、μ−com MC1はNo.270のステツプに移
行し、FAモードに切換わつていなければそのま
まNo.2のステツプに戻り、再び測定を行なう。こ
の場合、フラグIFFが“1”なので、合焦の確認
の場合と同様のフローを経てNo.91のステツプまで
くる。No.91のステツプとNo.92のステツプとの間に
はフラグIFF1が“1”かどうかを判別するステ
ツプ(No.305)が設けてあり、フラグIFF1が
“0”ならNo.92のステツプへ、“1”ならNo.306の
ステツプに移行する。 No.306のステツプでは入力ポートIP2からのデ
ータを読み込む。ここで、第12図に示すよう
に、第3図の#30のステツプと#31のステツプと
の間には、露出制御用絞り値AvがI/Oポート
から出力され(#80)、この絞り値がデコーダ
DECの出力端子an+2からのパルスでラツチ回
路LA1にラツチされている。従つて、入力ポー
トIP2には露出制御用絞り値のデータが入力さ
れる。 読み取られたデータAvはFNo.に変換され(No.
307)、No.308のステツプでΔD=δ×FNo.の演算
が行なわれる。ここで、δは許容ぼけの直径に相
当する値、ΔDは焦点深度に相当する値である。
次に、今回のフローでのNo.91のステツプで得られ
たデフオーカス量|ΔL|とΔDとがNo.309のステ
ツプで比較され、以下の合焦状態表示を経てNo.
270のステツプに移行する。ここで、|ΔL|≦ΔD
であれば、そのとき測定した被写体の部分は焦点
深度内にあることになり、出力ポートOP5に
“010”の信号を出力して、第11図の発光ダイオ
ードLD4を点灯させて合焦表示が行なわれる。
一方、|ΔL|>ΔDであれば、ΔLが正か負かに応
じてそれぞれOP5に“100”を出力して発光ダイ
オードLD3を点灯させて前ピン表示が行われる
か、あるいは“001”を出力して発光ダイオード
LD5を点灯させて後ピン表示が行なわれる。 このような動作を行なうようにしておけば、
AFモードでレンズが合焦位置に達した後、レン
ズを合焦位置まで駆動するために測定を行なつた
部分以外の部分が焦点深度内にはいつているかど
うか、或いは前ピンか後ピンかの確認ができると
いつた非常に使い易い効果がでてくる。 なお、No.308のステツプで正確な焦点深度を算
出しているが、カメラぶれ等により測定位置を被
写体の所望の部分に正確にあわせることが困難で
あり、また、ΔLの算出値もばらつくので、前述
のFAモードの場合と同様に合焦ゾーン巾を広げ
たり、一旦合焦ゾーンにはいつた後は合焦ゾーン
巾を広げたり、数回の算出データの平均値処理を
行なつたりして精度を高めるようにしてもよい。
例えば、合焦ゾーンの巾を広げるにはΔD=l×
δ×FN0(l=2〜3)の演算を行なえば良い。 また、この変形例でμ−com MC1が動作を
停止する場合の初期設定、FAモードに切換わつ
たときの初期設定のために、No.33のステツプとNo.
2のステツプとの間、No.273のステツプとNo.2の
ステツプとの間に、それぞれ以下のステツプが挿
入されている。即ち、フラグIFF1を“0”にし
(No.320、No.325)、出力ポートOP5に“000”を出
力して発光ダイオードLD3,LD4,LD5を消
灯させ(No.321、No.326)、出力端子O30を
“Low”にする(No.322、No.327)。 また、第12図の#81のステツプは、測光スイ
ツチMESが開放された後も上述の変形例の表示
動作を一定時間行なわせるために、#38のステツ
プと#39のステツプとの間に入力端子i5の状態
を判別するステツプ#81が挿入されている。即
ち、測光スイツチMESが開放され、AFモードで
あることが判別されても、入力端子i5が
“High”となつていてμ−com MC1が前述の焦
点深度内にあるかどうかの動作を行なつている場
合には、出力端子O1は“Low”にせず、
“High”のままにしておく。 第14図は第2図のCCD(FLM)の制御回路
COTの具体例を示す回路図である。カウンタCO
24はカウンタCO22からのクロツクパルスCP
を分周したパルスDP2の立ち下がりをカウント
し、このカウンタCO24の出力信号p0〜p4
に応じて、デコーダDE20は出力端子T0〜T
9に“High”の信号を出力する。このカウンタ
CO24の出力と、デコーダDE20の出力及びフ
リツプ・フロツプFF22,FF24,FF26,
FF28のQ出力との関係を表7に示す。
【表】
【表】 この表7から明らかなように、フリツプフロツ
プFF26のQ出力φ1はカウンタCO24の出力
が“11101”〜“00101”の間“High”、フリツプ
フロツプFF24のQ出力φ2は“00100”〜
“10111”の間“High”、フリツプフロツプFF2
2のQ出力φ3は“10110”〜“11110”の間
“High”となる。この出力信号φ1,φ2,φ3
は電源ラインVFから給電が赤なわれている間
CCD(FLM)に与えられ、転送ゲート内でアナロ
グ信号の転送が常時行なわれている。なお、この
動作によつて、転送ゲート内に残つている蓄積電
荷の排出も行なわれる。 電源の供給開始に基づくパワーオンリセツト回
路POR2からのリセツト信号PO2で、フリツプ
フロツプFF20〜FF28,FF32、Dフリツ
プフロツプDF20,DF22,DF24、カウン
タCO20,CO22,CO24がリセツトされる。
さらに、フリツプフロツプFF30がセツトされ
てQ出力が“High”になる。この出力信号φRに
よりアナログスイツチAS2が導通し、定電圧源
Vr1の出力電位が信号線ANBを介してCCD
(FLM)に与えられ、この電位にCCD(FLM)の
電荷蓄積部の電位が設定される。 μ−com MC1の出力端子O10から積分動
作を開始させるための“High”のパルスが出力
されると、ワンシヨツト回路OS18を介してフ
リツプフロツプFF30がリセツトされ端子φRが
“Low”になる。これによつて、CCD(FLM)は
各受光部の受光量に応じた電荷の蓄積を開始す
る。また、インバータIN50を介してアナログ
スイツチAS1が導通して、CCDのモニター出力
が端子ANBからコンパレータAC1の(−)端子
に入力する。電荷の蓄積に応じて端子ANBから
のCCDモニター出力は電位Vr1から低下してい
き、定電圧源Vr2の電位に達すると、コンパレ
ータAC1の出力は“High”に反転する。これに
よりCCD(FLM)の蓄積が完了したことが検知さ
れる。この反転でワンシヨツト回路OS10から
“High”のパルスが出力され、オア回路OR20
を介してフリツプフロツプFF20がセツトされ
る。このQ出力の“High”信号は、端子φ1の
立ち上がりで、DフリツプフロツプDF20に取
込まれ、そのQ出力の“High”により、カウン
タCO20のリセツト状態が解除され、アンド回
路AN60,AN64,AN66,AN68がエネ
ーブル状態になる。 端子φ1が“High”に立ち上がつた後、端子
T0が“High”になるとフリツプフロツプFF2
8は端子T0の“High”によりセツトされ、端
子T1の“High”によりリセツトされる。この
Q出力はアンド回路AN68を介して端子φTか
ら“High”のパルスとしてCCD(FLM)に送ら
れ、この信号で蓄積電荷が転送ゲート移される。
さらに、このφTの信号はμ−com MC1の割込
端子itに送られ、μ−com MC1は前述のCCD
(FLM)の出力データの取込動作を行なう。 この端子φTが“Low”に立ち下がるとワンシ
ヨツト回路OS16を介してフリツプフロツプFF
32がセツトされ、そのQ出力の“Low”によ
りアンド回路AN68のゲートが閉じられて以後
フリツプフロツプFF28のQ出力からの
“High”信号は出力されない。さらにワンシヨツ
ト回路OS16、オア回路OR32を介してフリツ
プフロツプFF30がセツトされ、再び端子φRを
“High”にする。 転送信号φ1,φ2,φ3によりCCD(FLM)
から蓄積電荷が順次端子AOTから出力されてく
るが、この電荷は、φ2が“High”の間に出力
されている。そこで、DフリツプフロツプDF2
0のQ出力が“High”になると、φ2が
“High”になつている期間の端子T4の“High”
によりサンプルホールド用の信号φSがアンド回
路AN66から、また端子T5の“High”によ
りA−D変換開始用の信号φAがアンド回路AN
64から出力される。 また、CCD(FLM)の端子AOTから最初に送
られてくる蓄積電荷の信号は、オフセツト調整用
として、受光部のモレだけに対応した電荷だけが
蓄積されるようになつていて、ほとんどVr1の
出力電位と等しくなつている。このときDフリツ
プフロツプDF24の出力が“High”になつて
いるので、サンプルホールド用信号φSはアンド
回路AN70を介してサンプルホールド回路SH
1に与えられ、オフセツト調整用の電位がCCD
(FLM)から端子AOTを介してサンプルホール
ド回路SH1に記憶される。最初のサンプルホー
ルド信号φSの立ち下がりによりDフリツプフロ
ツプDF24のQ出力は“High”になつて、以後
のサンプルホールド信号φSはアンド回路AN72
を介してサンプルホールド回路SH2に与えられ、
以後の受光量に対応した電位はサンプルホールド
回路SH2に順次記憶されていく。 DフリツプフロツプDF20のQ出力が
“High”になると、φ3の信号はアンド回路AN
60を介してアンド回路AN62の一方の入力端
子に与えられる。このφ3の最初の立ち下がりで
DフリツプフロツプDF22のQ出力が“High”
になるので、二回目以後のφ3のパルス信号はア
ンド回路AN62を介してμ−com MC1の入力
端子i10に与えられ、μ−com MC1に入力
ポートIP0へのデータの取り込みを指令する信
号となる。ここで、DフリツプフロツプDF20
のQ出力が“High”になつて最初のアンド回路
AN60からのφ3のパルスをアンド回路AN6
2から出力させないようにしているのは、前述の
ように最初のCCD(FLM)からのデータはオフセ
ツト調整用のデータだからである。また、φ3の
信号はカウンタCO20のクロツク入力端子にも
与えられていて、カウンタCO20はDフリツプ
フロツプDF20のQ出力の“High”によりリセ
ツト状態が解除されφ3からのパルスの立ち下が
りをカウントする。このカウンタCO20はCCD
(FLM)の受光部の数だけφ3からのパルスをカ
ウントするとキヤリー端子CYを“High”にす
る。 二回目以後は、順次、サンプルホールド回路
SH2にCCD(FLM)の出力データが信号φSに基
づいてサンプルホールドされ、抵抗R1,R2、
オペアンプOA1からなる減算回路によりサンプ
ルホールド回路SH1の出力とSH2の出力との差
が算出され、A−D変換器ADのアナログ入力端
子に与えられる。A−D変換器ADはφAの信号
で動作を開始し、カウンタCO22からのクロツ
クパルスDP1に基づいてこの入力データをA−
D変換する。ここで、定電圧源Vr1の出力をVr
1、モレによる電圧降下をVd、受光量による電
圧降下をVlとすると、サンプルホールド回路SH
1の出力はVr1−Vd、サンプルホールド回路
SH2の出力はVr1−Vl−Vdとなつている。従
つて、減算回路の出力はVlという受光量のみの
信号成分になつている。尚、A−D変換器ADは
たとえば逐次比較型のように高速でA−D変換す
る型式のものが望ましい。 CCD(FLM)からのすべてのデータのA−D変
換が終了してカウンタCO20のキヤリー端子CY
が“High”になる。これによつてワンシヨツト
回路OS14、オア回路OR22を介してフリツプ
フロツプFF20,FF32、Dフリツプフロツプ
DF20,DF22,DF24がリセツトされ、D
フリツプフロツプDF20のQ力が“Low”にな
ることでカウンタCO20がリセツト状態となつ
て端子O10から“High”のパルスが入力され
る前の状態に復帰する。 また、μ−com MC1のタイマーにより積分
時間が一定値以上に達したことが判別されて端子
O11に“High”のパルスが入力したときには、
このパルスの立ち下がりでワンシヨツト回路OS
12、オア回路OR20を介してフリツプフロツ
プFF20がセツトされる。従つて、以後はコン
パレータAC1の出力が“High”に反転した場合
と同様の動作が行なわれて、CCD(FLM)の出力
データがA−D変換されμ−com MC1の入力
ポートIP0へ順次出力される。 第15図は第14図の回路図の一部を変更した
変形例であり、CCDからの出力データが小さい
場合に、μ−com MC1にデータを取込んだ後、
そのデータを2倍にする操作をμ−com MC1
内のソフト(第8図のNo.78〜82のステツプ)で行
なつていたのを、A−D変換を行なう前にハード
で行なうようにしたものである。 端子φRが“High”の間は定電流源CIS、抵抗
R10〜R13できまる電位Vr1がCCD(FLM)
に与えられ、“Low”の間はCCD(FLM)のモニ
ター出力がコンパレータAC10〜AC12の
(−)入力端子に与えられる。そして、積分が進
みモニター出力がVr2の電位に達すると、コン
パレータAC12の出力が“High”になつてワン
シヨツト回路OS10から“High”のパルスが出
力され、このパルスによりオア回路OR20を介
してフリツプフロツプFF20がリセツトされて
以後前述と同様の動作を行なう。 さらに、このパルスはDフリツプフロツプDF
32〜DF38のクロツク端子に与えられる。こ
のとき、コンパレータAC12の出力が“High”
なのでDフリツプフロツプDF38のQ出力が
“High”になり、アナログスイツチAS48,AS
38が導通する。ここで抵抗R30〜R40の値
はR30=R40=R38=R48=R36/1.5=R46/1.5
=R34/2=R44/2=R32/2.5=R42/2.5=と
なつており、アナログスイツチAS38,AS48
の導通によりR30=R40=R38=R48であるので
オペアンプOA10からはVlの信号がそのまま出
力される。 一方、CCD出力が低コントラストであつて最
長積分時間内にコンパレータAC12の出力が反
転しないときには、μ−com MC1の出力端子
O11からの信号によりワンシヨツト回路OS1
2からオア回路OR20を介して“High”のパル
スが出力され、そのときのモニター出力がVr2
〜Vr3,Vr3〜Vr4,Vr4〜Vr1のいずれの
間にあるかに応じてそれぞれイクスクルーシブオ
ア回路EO4,EO2、インバータIN52を介し
てDフリツプフロツプDF36,DF34,DF3
2のQ出力のうちの1つが“High”になり、そ
れぞれアナログスイツチAS36,AS46,AS
34,AS44,AS32,AS42が導通する。
従つて、強制的に積分が停止され、そのときのモ
ニター出力に応じて1.5Vl、2Vl、2.5Vlの信号が
オペアンプOA10から出力される。 第16図は第8図〜第10図に示したμ−com
MC1の動作の変形例を示し、一旦、合焦が検出
された後の測定結果で非合焦が連続して検出され
た場合のフローチヤートの要部を示し、No.130の
ステツプとNo.138のステツプとの間にフラグIFF
2に関するステツプが挿入されている。即ち、合
焦ゾーンにまでレンズの焦点調整が行なわれ、終
端フラグENFが“0”であれば(No.130)、No.351
のステツプでフラグIFF2が“1”かどうかが判
別される。ここで、フラグIFF2が“0”であれ
ばこのフラグIFF2を“1”にしてNo.270のステ
ツプに移行し、再度確認のための測定を行なう。
一方、フラグIFF2が“1”ならば、確認のため
の測定結果が2回続けて非合焦(|ΔL|≧ZN1)
ということになり、この場合には、フラグIFF,
IFF2を“0”にし、フラグFPFを“1”にし
て、No.135のステツプに移行して、再び焦点調整
用の動作を行なう。尚、No.33のステツプとNo.2の
ステツプとの間およびNo.240のステツプとNo.241の
ステツプとの間にそれぞれフラグIFF2をリセツ
トして初期状態に戻すためのステツプ(No.34、No.
241)が設けられている。 第17図は第8図のNo.100のステツプ、即ち低
コントラストかどうかを判別するステツプの具体
的なフローである。まず、レジスタCの内容を
“0”にして(No.370)、レジスタiを“1”に
(No.371)する。次に、i番目とi+1番目の受光
素子の出力ai,ai+1の差の絶対値|ai−ai+1
|にレジスタCの内容を加えた値がレジスタCに
設定され(No.372)、このレジスタiに1が加算さ
れ(No.373)、このiの内容とn(nは受光素子の
全個数である)とが比較される(No.374)。ここ
で、i<n−1ならばNo.372のステツプへ戻つて、
順次、差の絶対値が積算され、i=n−1になる
とNo.375のステツプに移行する。即ち、No.375のス
テツプに移行した時点ではレジスタCの内容は、
|a1−a2|+|a2−a3|+|a3−a4|+…+|
an−2−an−1|+|an−1−an|となつてい
て、周知のように、被写体のコントラストを示す
値になつている。 No.375のステツプでは、この値が一定値CDより
も大きいかどうかを判別して、(C)>CDならコン
トラストが十分あるのでNo.101のステツプへ移行
し、(C)≦CDなら低コントラストであるのでNo.105
のステツプへ移行する。 なお、焦点調整状態の検出を二つの系列の受光
素子出力で行なう場合、コントラストの判別には
一方の系列の出力を用いるのみで充分である。ま
た、被写体のコントラストに対応付けできるデー
タがデフオーカス量とデフオーカス方向の演算を
行なう過程で求まる場合には、このデータを記憶
しておき、一定値以下になつているかどうかの判
別を行なうことでコントラストの判別を行なうよ
うにしてもよい。 第18図ないし第23図は、最短焦点距離の位
置よりも短焦点側にズームリングを回動すること
によつてマクロ撮影が可能とされる前述の実施例
におけるズームレンズの機構部で示す図である。
このズームレンズの光学系は、第18図の相対位
置関係図で示されるように、4つのレンズ群,
,,で構成されており、レンズ群の移動
により無限大から最近接までの通常の焦点調節
が、レンズ群,,の移動により変倍即ち焦
点距離の設定が、レンズ群,の移動によりマ
クロ撮影時の焦点調節が行なわれる。尚、レンズ
群は固定されている。また、第19図、第20
図、第21図は、それぞれ長焦点距離、短焦点距
離、マクロ撮影に設定された場合のレンズ鏡胴の
要部断面図である。 図において、交換マウント1には固定筒2,
3,4,5が一体的に取付けられている。変倍リ
ング6は固定筒5上に回動可能に設けられ、手動
合焦リング7はレンズ群用保持枠8及び中継リ
ング9と一体に取付けられている。中継リング1
0は固定筒5に回動可能に設けられ、該リング上
の軸方向溝11と中継筒9上のガイドピン12と
によつて中継筒9に対して回動方向には一体的
に、軸方向に自由な関係にされている。距離目盛
読取窓13は中継リング10の外周に設けた撮影
距離目盛が外部から認識できるようになつてい
る。 ズームカム環14は固定筒4の外周方向にのみ
回動可能に設けられており、第18図に示す線図
と等価のカム溝即ち変倍用カム溝15,16、中
継用溝17,18及びマクロ合焦用カム溝19,
20が設けられている。レンズ群は固定レンズ
であるので、移動用カム溝は不要である。また、
レンズ群は後述のようにレンズ群と一体に結
合されているので専用のカム溝は不要でありレン
ズ群用のカム溝16,18,20で賄われる。
前移動枠21は、レンズ群用保持枠8に対して
可動ねじとしてのヘリコイドねじ22によつて係
合関係にあると共に、その外周は固定筒4の内径
に可動嵌合している。前移動枠21に固設したガ
イドピン23は固定筒4の軸方向溝25を貫通し
てカム溝15に嵌まつている。尚、ガイドピン2
3は、図示のように、大径部と小径部を有する形
状になつている。レンズ群を保持するための後
移動枠26は、あたかも三本指のようなアーム
(不図示)が図面右方向に延びており、該部分が
固定筒4の内径に対して可動嵌合している。ガイ
ドピン27は、後移動枠26に固設されており、
固定筒4の軸方向溝28を貫通してカム溝16に
嵌まつている。レンズ群保持枠29は、公知の
絞り装置の一部を内蔵し、固定筒4に対して図示
しない小ねじで一体化されており、後移動枠26
の前記アーム部分の右方向への移動を許す三ケ所
の逃げ部を有している。レンズ群用保持枠30
は、後移動枠26のアームの後端に一体的に取り
付けられている。 ズームカム環14と変倍リング6の連係は、ズ
ームカム環14に固設したピン31が固定筒5の
逃げ長孔32を貫通して変倍リング6の軸方向溝
33に嵌合することによつてなされている。従動
軸34は、第22図に示すように、カメラ本体側
の駆動軸51と係合して噛み合いクラツチを構成
するための雌部35、円周溝36、小歯車37を
有している。小歯車37は中継リング10の内側
に設けられた内歯歯車38に噛み合つている。従
動軸34は軸受板39、固定筒2にそれぞれ設け
られた軸受穴によつて回動可能に保持されてい
る。スライダー40は、固定筒5の軸方向切欠き
43によつて軸方向に移動可能となつており、従
動軸34の円周溝36に係合するホーク41及び
変倍リング6の切替カム44(第23図)に嵌ま
るガイドピン42を備えている。固定筒5と変倍
リング6との間には、固定筒5側に情報読取用ブ
ラシを、変倍リング6側にコードパターンを設け
てあり、これらによつてコード板FCDが形成さ
れている。 カメラ本体側の要部は第19図の右側に示して
あり、この構成を以下に簡単に説明する。50は
レンズ側の交換マウント1を受け入れるカメラ本
体側の交換マウントである。モーターMOによつ
て駆動され、レンズ側の従動軸を駆動するための
駆動軸51は、従動軸側の噛み合いクラツチの雌
部35に噛み合う雄部52、円周溝54、ピニオ
ンギヤ53を一体に有し、交換マウント50、固
定部材55の軸受穴によつて軸支され、固定部材
55に設けたばね56によつてレンズ側に付勢さ
れている。ロツク解除釦57は、図示しないレン
ズロツクピンと一体となつており、この釦と一体
の連係板58の一部が駆動軸51の円周溝54に
嵌まつている。 次に、このズームレンズの作用を説明する。第
19図及び第20図に示すような変倍操作を行な
う場合、変倍リング6を回動すると、その回動は
軸方向溝33、ピン31によつてズームカム環1
4に伝わる。ズームカム環14が回動すると変倍
用カム溝15,16と軸方向溝25,28との作
用でガイドピン23,27が光軸方向に移動し、
それによつて前移動枠21及び後移動枠26が該
ガイドピンと共に移動するので、これらによつて
保持されているレンズ群,,も共に移動す
る。即ち、第18図に示すような所定の関係位置
を満足させつつTELEからWIDEの間を移動して
焦点距離の変更を行う。 AFモードによる自動合焦が行なわれる場合は、
前述のモータ駆動回路MDRによつて駆動制御さ
れるモーターMOの回転が不図示の駆動伝達系を
経て駆動軸51に伝わり、該軸51が回動すると
噛み合いクラツチ52,35によつて従動軸34
が回転し、小歯車37、内歯歯車38によつて中
継リング10が回動し、軸方向溝11、ピン12
を介して中継筒9、レンズ群用保持枠8が回動
するので、ヘリコイドねじ22の作用によつてレ
ンズ群は回動しつつ光軸方向に移動して合焦作
用がなされる。この時の撮影距離は読取窓13を
通して中継リング10上の撮影距離目盛を介して
確認される。 自動合焦によらずFAモードにより合焦が行な
われる場合は、手動合焦リング7を手動で回動す
ることによつてレンズ群用保持枠8が回動し、
ヘリコイドねじ22の作用でレンズ群は回動し
つつ光軸方向へ移動し合焦作用がなされる。この
場合、手動合焦リング7の回動により、中継リン
グ9,10を経て従動軸34が回動するが、これ
につれてカメラ本体側のモーターMOも従動回転
するようになつているか、又はカメラ本体側の駆
動伝達系の中に設けられたスリツプ機構により従
動回転が遮断されてモーターMOには伝達されな
いようになつており、手動合焦が阻害されること
はない。 クローズアツプ撮影又はマクロ撮影とも称され
る至近距離撮影のための至近距離操作を第18
図、第21図、第22図、第23図に基づいて以
下に説明する。変倍リング6は、変倍域にあつて
は図示しないストツパーによつて規制される長焦
点端と短焦点端との間を回動する。変倍リング6
上の図示しない規制解除釦を操作すると、短焦点
端のストツプ機能が解除されるので、変倍リング
6を更に回動して至近合焦域に持つていくことが
できる。この回動によつてガイドピン23,27
は中継用溝17,18を経て至近合焦用カム溝1
9,20と嵌まり合うことになる。この状態で変
倍リング6を回動すると至近合焦操作ができる。
もちろん、変倍リング6を所望の位置に回動して
おいて、その後カメラ全体を被写体に対して前後
させることによつて合焦を行なわせるといつた使
い方もできる。 ところで、このようなマクロ撮影の場合には前
述のように自動合焦を行なわない方が望ましい。
このような対策として、変倍リング6を回動して
至近撮影域にすると、変倍リング6に設けられた
切替カム44も回動してガイドピン42は該カム
44の第23図に示すMACRO部の溝と嵌まり
合うようになつている。即ち、該カム44の光軸
方向段差分だけガイドピン42は図面左方向へ移
動され、スライダー40、ホーク41、円周溝3
6を介して従動軸34も図面左方向へ移動され、
噛み合いクラツチ35と52との噛み合いが解除
される。その結果、使用者が不用意にスイツチ
FASを操作してAFモードが選択されたとして
も、駆動軸51の回転は駆動軸34には伝わらな
いようになつている。 尚、従動軸34の退避を検出してモータの駆動
回路等を不作動としてもよいし、切替カム44で
従動軸34を移動させる替りに、固定部材に設け
た外部操作レバーによつて該軸を移動させるよう
にしてもよい。 更に、上述の実施例では駆動軸と従動軸の間の
噛合クラツチの係脱によつて駆動力の係脱を行な
うようにしたが、例えば切替カム44によつて中
継リング10を移動させて内歯歯車38を小歯車
37に対して係脱するようにも出来る。その場
合、中継リング10を軸方向に可動にし、円周溝
36を該リング10上に設け、溝36とカム44
との間にスライダー40を介在させればよい。 また、上述の実施例においては、変倍レンズと
して、いわゆるズームレンズを例としてその機構
を説明したか、変倍操作により焦点距離が変化す
るにつれて焦点位置が変化する、いわゆるバリフ
オーカルレンズに本発明を適用させ、この焦点位
置の変化を自動合焦動作により自動的に補正させ
ることができる。 上記ズームレンズの変形例として、長焦点側で
マクロ撮影を行なわせる場合には、至近合焦用カ
ム溝が変倍域用カム溝の長焦点側から延長する形
にすればよい。このとき、長焦点時にはレンズ群
とが接近した配置になることが多いので、そ
の状態でレンズ群を至近合焦のためにレンズ群
の方向へ移動させるような光学系では、レンズ
群がレンズ群に衝突してしまうことが起こり
うる。これを避けるためにレンズ群,間を広
くしておくことが考えられるが、ズーム比の低下
又はレンズ系の大型化等の不都合を生じるので望
ましくなく、至近合焦時には必らずレンズ群を
前方に繰出しておくことによつてレンズ群の至
近合焦用移動スペースを作り出すようにすること
が合理的である。この場合、レンズ群を前方に
繰出すことによつて最大撮影倍率も向上する副次
的効果も得られる。 第24図はそのような方式によるズームレンズ
の構成を示す要部図面であり、通常の撮影距離の
最短位置で至近合焦をするようになつている。図
において、鏡胴の基本構成は前述の実施例と同じ
であり、同一部分もしくは同種部分に対しては同
一記号を符してあり、その説明は省略する。 通常域の撮影距離目盛70は、中継リング10
の外周に設けてあり、固定筒5の読取窓13を通
して読むことができ、円筒5上に指標716によ
つて撮影距離が読み取られる。例えば、1.5m
の最短撮影距離の横には至近合焦時の切り替え指
定位置であることを示すMマーク72がある。7
3は中継リング10の後端面79に設けられた切
欠である。規制解除釦74は、変倍リング6に光
軸方向(図面左右方向)に移動可能に設けられ
て、図示の位置では変倍域用ストツパーが作用し
ており、矢印方向に移動することにより長焦点側
ストツパーが解除されて変倍リング6を至近合焦
域に回動させることができるようになる。焦点距
離目盛75は変倍リング6上に設けられ、固定筒
3上の指標76によつて焦点距離を読み取ること
ができる。77は至近合焦域を示している。 スイツチ78は変倍リング6に設けられ、図示
しないばねによつて図面上の矢印マークと反対方
向に付勢されており、規制解除釦74を該ばねの
付勢力に抗して規制解除位置に移動させた時に閉
じられる。このスイツチ78は第5図のスイツチ
MCSに対応している。 キー81は、光軸方向にのみ移動を許容され、
左端にはローラー82が設けられ、右端は変倍リ
ング6の第1端面83に接触しており、図示しな
いばねで常時右方向へ付勢されている。変倍リン
グ6は、第1端面83の延長上であつて長焦点端
と至近合焦域との切替点に相当する位置に斜面8
4を有し、至近合焦相当位置に第2端面85を有
している。86は規制解除釦74の軸方向移動を
許容する軸方向長孔である。 通常合焦域のおける手動合焦及び自動合焦動
作、変倍域での変倍操作、更に至近合焦操作は前
記実施例と同様であり、至近合焦域への切換えの
場合の作用を以下に説明する。この実施例では機
構のみにより、または機構と電気制御との併用に
より、最短撮影距離で至近合焦域に切換えられ
る。 まず機械的に通常状態から至近合焦に切換える
場合、規制解除釦74を図示しないばねの付勢力
に抗して矢印方向へ移動させると図示しない長焦
点転側ストツパーが作用しなくなるので、長焦点
端(図では100mm)を越えて至近合焦域へ変倍リ
ング6を回動することができるようになる。しか
し、変倍リング6の斜面84とキー81の右端が
干渉していて、長焦点側ストツパー機能が解除さ
れているにもかかわらず至近合焦域へ変倍リング
6を回動することができない。つまりレンズ群
ととの衝突が防止される。ここで、手動合焦リ
ング7を最近接処理方向へ回動してやると、中継
リング9を介して中継リング10も共に回動し、
Mマーク72が指標71の合致したところで切欠
73がキーの左端のローラー82に対面するよう
になる。このとき変倍リング6を至近合焦方向へ
回動すると斜面84の効果でキー81、ローラー
82は図示しない右方向への付勢力に抗して左進
し、ローラー82は切欠73内に嵌入して行く。 変倍リング6が至近合焦域に入るとキー81の
右端は第2端面85と接し、ローラー82の切欠
73への嵌入も完了し、変倍リング6を自由に回
動操作して至近域での合焦をすることができる。
尚、通常の合焦機構は、最短撮影距離のまま固定
されていてレンズ群には最前方に繰出されてい
るので、至近合焦によるレンズ群の移動があつ
てもレンズ群とが衝突することはないし、撮
影倍率も最大のものが得られる。尚、この機構に
よる作用は種々の変形された光学系に対して応用
できる。 一方、上述の機構的切換の場合は、誤動作に伴
なうレンズ群同士の衝突は回避できるものの至近
合焦域への切換のために手動合焦リングの操作を
必ず必要とするので切換操作が多少不便である。
以下にこの操作を電気的に行なう場合を説明す
る。 まず、規制解除釦74の右進により、長焦点側
規制が解除されるとともに、スイツチ78が閉じ
られる。スイツチ78即ち第5図のスイツチ
MCSが閉じられることによつてその情報がμ−
com MC2を介してμ−com MC1に伝達され、
通常合焦域用のレンズ群を最短撮影距離の方向
へ移動させるようモーターMOに回転指令が出さ
れる。これによつて小歯車37が回転し、内歯歯
車38が回動されてレンズ群が最短撮影距離位
置まで移動すると共に、切欠73がローラー82
に対面する位置まで回動されるので、変倍リング
6の至近合焦回動は全く妨げられることがない。
至近域に入つた後は規制解除釦74から指を離せ
ば、図示しないばねによつて該釦74は矢印と反
対方向へ移動され、スイツチ78も開く。 つまり機械的に至近合焦域へ切換えるには、手
動合焦リング7の最短撮影距離位置への手動回動
操作が必要であつたが、電気併用方式ではこれを
モーターMOに負担させているので、使用者の切
換操作を一操作省略することができる。 尚、この実施例では、キー81と斜面84の関
係開始位置が長焦点端位置と同じ位置である例を
示したが、斜面84の位置を図で下側へ少量寄せ
た位置に設けてもよい。この場合、規制解除釦7
4を操作したときに、キー81と斜面84の関係
開始位置が長焦点端位置を越えて少量回動した位
置になり、変倍リング6の位置情報を示すコード
板からの信号が至近合焦域用信号になつているか
ら、この信号に基づいて最短撮影距離位置までの
レンズ群の移動をモーターMOで行わせるよう
にでき、スイツチ78を省略することができる。
但し、この場合は、前記実施例のように規制解除
釦74を操作すると同時に駆動モータMOが回動
するのではなく、長焦点端を少量越えたときに初
めて回動が始まるので、至近合焦域に切換えられ
る時期が多少遅くなる。又、光軸方向への変位に
より、最短撮影距離位置でのみ変倍操作リングの
至近合焦域への移動を許容するようにしたが、径
方向即ち放射方向への変位により移動が許容され
るような機構を用いてもよい。更に、変倍域と至
近合焦域の規制を規制解除釦74によつて制御し
たが、これをクリツク装置に置換して公知の他の
方法を用い得ることは勿論である。 次に、スリツプ機構SLPの機構部を第25図、
第26図に基づいて説明する。図において、交換
レンズの光学系は模式的に示してあり、カメラ本
体の駆動機構LDRおよびエンコーダENCの図示
は省略してある。また、前述の図面における機構
と同一構成のものについては同一記号を符してあ
り、その説明は省略する。尚、第25図は噛み合
いクラツチによりカメラ本体の駆動軸51の雄部
52とレンズの従動軸34の雌部35とが噛み合
つている状態を示し、第26図は前記噛み合いが
外れている状態を示している。 駆動軸51の右端部には、プランジヤー連結レ
バー93の一端およびカム連結レバー97の一端
をそれぞれ係合するための円周溝91および92
が設けられている。プランジヤー95は、トラン
ジスタBT50を介してアンド回路AN81の出
力に応じて給電が制御されており、その可動片9
4は連結レバー93の他端に枢着されている。こ
こで、アンド回路80には、インバータIN80
を介してμ−com MC2の出力端子O1からの
信号、インバータIN1を介して測光スイツチ
MESの開閉信号、およびインダータIN6を介し
てスイツチFASの開閉信号が入力している。 従つて、μ−com MC2から合焦指令が出力
されず、且つ測光スイツチMESが閉成され、且
つスイツチFASによりAFモードが選択されてい
るときにのみアンド回路AN80の出力が
“High”となつてプランジヤー90に給電がなさ
れ、可動片94は図の左方向へ移動する。また、
カム板97は、クリツクばね98により切欠部9
7bまたは97cと係合しうる位置に選択的に位
置決めされ、合焦動作を自動で行なうか否かを設
定する不図示の操作部材の回動により、第25図
または第26図の位置に設定される。ここで、第
25図は自動合焦が設定された状態を示し、第2
6は手動合焦が設定された状態を示す。また、カ
ム板97のカム部97aの回動軌跡内に臨むよう
にカム連結レバー96の他端96aが設置されて
おり、第25図示の状態では両者は離れた位置関
係にある。さて、不図示の操作部材により自動合
焦が選択されており、プランジヤー95が給電さ
れていない場合、第25図に示すように、ばね5
6の作用により噛み合いクラツチが形成されて、
カメラ本体の駆動軸51とレンズの従動軸34が
連結される。 一方、不図示の操作部材により手動合焦が選択
されている場合は、第26図に示すように、カム
板97のカム部97aがカム連結レバー96の他
端96bを図の左方向に押すので、駆動軸51が
ばね56の付勢に抗して図の右方向に移動して、
噛み合いクラツチが外される。また、自動合焦が
選択されていても、μ−com MC2から合焦動
作指令信号が出力されない場合にはアンド回路
AN80の出力が“High”となつてプランジヤ
ー95に給電が行なわれ、その可動片94が左方
に移動するので、上述と同様に、駆動軸51が図
の右方向に移動して噛み合いクラツチが外され
る。このようにして、噛み合いクラツチが外され
ることにより、カメラ本体側からレンズへのモー
ターMOの駆動トルクの伝達は遮断され、誤まつ
てレンズが駆動されるという不都合は防止され
る。 上述のような噛み合いクラツチを電気的に外す
方法では、その期間プランジヤーに給電し続ける
必要があるが、節電対策として、モーターの回転
開始に応答して噛み合いクラツチを機械的に停止
させる係止機構およびこの係止を外すために係止
機構に付設される電磁石を設け、アンド回路AN
80の出力信号の立上りに応答して上記電磁石を
一定時間だけ作動させて、上記係止を外すように
してもよい。 交換レンズから出力される返還係数のデータ
KDは、μ−com MC2を介してμ−com MC1
のNo.93のステツプで読込まれ、例えばNo.136のス
テツプでモータ駆動用データNの演算に用いられ
る。このデータKDは、前述の表6に示すよう
に、指数部の有効数字部とに二分されてコードづ
けされており、上記演算は、勿論、指数部の値に
応じて有効数字部の値を対数伸張させた値に基づ
いて行なわれる。尚、このデータ変換を例えばハ
ード的に行なう場合の読取回路の構成を第27図
に示す。図において、シフト回路131にはデー
タKDの例えば下位4ビツト分の有効数字値が入
力される。一方、例えば上位4ビツト分の指数値
はシフト制御回路130に入力されており、この
シフト制御回路130はこの指数値に応じてシフ
ト回路131に設定されたデータをシフトさせ
る。このような構成により、シフト回路131に
設定された有効数字値は指数値に応じてシフトさ
れ、結果として対数伸張された値が変換係数の値
としてシフト回路131から出力される。 発明の効果 本発明は、比較的多く使用される通常撮影モー
ド時に自動焦点調整を行うようにし、マクロ撮影
モード時には合焦状態の表示を行うようにしたの
で、いずれのモードにおいても簡便に焦点調整が
行える。 また、通常撮影用の焦点調整用レンズのみにつ
いて自動焦点調整を行うようにし、マクロ撮影モ
ード時には自動焦点調整手段の作動を禁止したの
で、駆動力を伝達する機構に切り替え手段を必要
とせず、レンズの大型化を招かない。また、マク
ロ撮影モード時に不適切な焦点調整は行なわれな
いし、エネルギーの節約にもなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカメラシステムの概略を
示すブロツク図、第2図はその回路構成を示す回
路図、第3図は第2図におけるμ−com MC2
の動作を示すフローチヤート、第4図はμ−com
MC2の直列データ入力部SDIの具体的な回路構
成を示す回路図、第5図はカメラ本体に装着され
るコンバータCVおよび交換レンズLEの回路構成
を示す回路図、第6図はμ−com MC1により
制御される発光ダイオード駆動回路FADの具体
的な回路構成を示す回路図、第7図は焦点距離に
応じて変換係数が変化する光学系を有する変倍レ
ンズの焦点距離と変換係数との関係を示すグラ
フ、第8図ないし第10図は第2図のμ−com
MC1の動作を示すフローチヤート、第11図は
第2図のカメラシステムの第1の変形例の要部回
路構成を示す回路図、第12図および第13図は
それぞれこの変形例に対応するμ−com MC2
およびMC1のフロー要部を示すフローチヤート
図、第14図はμ−com MC1により制御され
る制御回路COTの具体的な回路構成を示す回路
図、第15図はその変形例の要部回路構成を示す
回路図、第16図はμ−com MC1のフローの
他の変形例の要部を示すフローチヤート、第17
図は第8図のμ−com MC1のNo.100のステツプ
での動作を具体的に示すフローチヤート、第18
図は本発明による変倍レンズの各レンズ群の相対
位置関係の一例を示す線図、第19図ないし第2
1図はこの変倍レンズにおいてそれぞれ長焦点距
離、短焦点距離、マクロ撮影が設定された場合の
レンズ鏡胴の半載断面図、第22図はこの変倍レ
ンズの要部機構を示す斜視図、第23図はこの変
倍レンズの他の要部機構を示す展開図、第24図
はこの変倍レンズにおいてマクロ撮影を設定する
場合の変形例の要部機構を示す展開図、第25図
および第26図は第1図におけるスリツプ機構
SLPの具体的な機構を示す機構図、第27図は第
1図における読取回路LDCの要部回路構成を示
す回路図である。 BD:カメラ本体、LZ,LE:変倍レンズ、
LEC:レンズ回路、LDC:読取回路、CV:コン
バータ、FL,I:合焦用レンズ、ZR:焦点距離
設定手段、FCD:設定位置データ出力手段、DS
1:アドレス指定手段、RO3:固定記憶手段、
51,53,107,LDR,SLP,MO,11
4:合焦駆動手段、8〜12,34〜38,10
2〜106:合焦レンズ駆動手段、MC1,MC
2:マイクロコンピユータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 通常の撮影距離範囲を撮影する通常撮影モー
    ドと、上記通常の撮影距離範囲よりも近いマクロ
    撮影距離範囲を撮影するマクロ撮影モードとを切
    り替える切り替え手段と、 上記通常撮影モード時に上記通常の撮影距離範
    囲に対して焦点調整を行う第1のレンズと、 上記マクロ撮影モード時に上記マクロ撮影距離
    範囲に対して焦点調整を行う第2のレンズと、 上記第1、第2のレンズを通過した被写体光を
    受光する受光手段と、 上記受光手段の出力からデフオーカス量を算出
    する算出手段と、 上記デフオーカス量に応じた量だけ上記第1の
    レンズを駆動して焦点調整を行う自動焦点調整手
    段と、 手動操作に応じて上記第2のレンズを移動させ
    る手動焦点調整手段と、 上記算出手段の出力に基づいて合焦状態を表示
    する表示手段と、 上記切り替え手段によつてマクロ撮影モードが
    選択されていると上記自動焦点調整手段の作動を
    禁止する禁止手段と、 少なくとも上記禁止手段の作動中に、上記表示
    手段の動作を繰返す制御手段と、 を有することを特徴とする焦点調整装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5441642A (en) * 1977-09-09 1979-04-03 Hitachi Ltd Information processor
JPS5482229A (en) * 1977-12-14 1979-06-30 Canon Inc Automatic focus control camera

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