JPH0561347U

JPH0561347U - 足場施工用クランプ

Info

Publication number: JPH0561347U
Application number: JP898492U
Authority: JP
Inventors: 務柚原; 茂柚原
Original assignee: ユハラ工業株式会社
Priority date: 1992-01-30
Filing date: 1992-01-30
Publication date: 1993-08-13

Abstract

(57)【要約】【構成】環体の解放端を着脱自在に連結する連結具３
と、柱Ｐに押圧して緊締する押圧具４とを有し、足場板
Ｒ支持用の一足ブラケットＱを係止する係止環５を外側
面に設ける。このクランプは、柱Ｐの外側面に当接する
略Ｌ字形状の基体１と、この基体１の一端に揺動自在に
連結した揺動板２とを形成し、連結具３は、揺動板２の
他端と基体１の解放端とを連結する。係止環５は、基体
１の屈曲した外側面に向きを変えて一対設ける。【効果】建築物の柱を利用して極めて簡単に室内用の足
場を設置することができ、しかも、組立作業や運搬作業
に多くの手間を要することなく、安定した足場が設置さ
れ、安全な使用が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主にプレハブ建築の内装足場を装着するのに好適な足場施工用クランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、プレハブ建築に使用する内装足場として、主に脚立や内装用足場が使用されている。内装用の足場としては、例えば実公平2-4968号公報に記載された簡易型作業足場の如き装置が使用される。この足場は、足場が必要な場所に組み立てて使用するものであり、作業床を支持枠が支持する構成をなしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、脚立を使用する場合は、使用範囲が限られ、作業位置が変わるごとに持ち運ぶ必要がある。また、足場としても不安定なものであった。

【０００４】一方、従来の簡易型作業足場では、支持枠を組立てた上に作業床を載置するものなので、この支持枠の組立作業や、作業床や支持枠の運搬作業に多くの手間を要するものである。

【０００５】そこで、この考案は、上述の課題を解消するために案出されたもので、建築物の柱を利用して極めて簡単に室内用の足場を設置することができ、しかも、組立作業や運搬作業に多くの手間を要することなく、安定した足場が設置され、安全な使用が可能な足場施工用クランプの提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、この考案は、環体の解放端を着脱自在に連結する連結具３と、柱Ｐに押圧して緊締する押圧具４とを有し、足場板Ｒ支持用の一足ブラケットＱを係止する係止環５を外側面に設ける。

【０００７】また、クランプは、柱Ｐの外側面に当接する略Ｌ字形状の基体１と、この基体１の一端に揺動自在に連結した揺動板２とを形成し、連結具３は、揺動板２の他端と基体１の解放端とを連結する。

【０００８】更に、係止環５は、基体１の屈曲した外側面に向きを変えて一対設けた事を課題解消のための手段とする。

【０００９】

【作用】

この考案によると、建築の柱部材が足場の支持体として使用される。すなわちクランプは、柱の周囲を囲むように装着され、押圧具による緊締力で柱に固定される。そして、クランプの基体に設けた係止環に足場板支持用の一足ブラケットを係止する。足場板は、この考案クランプで係止した一対の一足ブラケット間相互に架設するものである。

【００１０】

【実施例】

以下、図面に基づいてこの考案の一実施例を説明する。図中符号１は、柱Ｐの外側面に当接する基体であり、この基体１の一端部に揺動板２を揺動自在に設けている。そして、揺動板２の他端部と基体１の解放端部とを連結具３が着脱自在に連結する。更に、柱Ｐに押圧することで、この考案クニランプを固定する押圧具４を設けている（図１参照）。

【００１１】図示例では角柱に装着できるように、基体１を平面略Ｌ字形状に形成し、ヒンジ７を介して揺動板２を揺動自在に連結している。このとき、基体１の形状を平面円弧形状に形成することで、円柱に装着可能な基体１を形成することができる。また、この揺動板２は、基体１の開放端にヒンジ６を介して連結したボルト状の連結具３を着脱自在に係止する係止片２Ａを他端に形成している。また、押圧具４は、揺動板２に設けてあり、揺動板２に固定した固定部４Ｂにネジ杆４Ａを貫通固定し、揺動板２の内側で柱Ｐに圧着する圧着板４Ｃをネジ杆４Ａの先端部に設けたものである。

【００１２】係止環５は、足場板Ｒ支持用の一足ブラケットＱを係止するもので、図示例では、基体１の屈曲した外側面に向きを変えて一対設けている。

【００１３】図中符号Ｐは柱を示す。この柱Ｐは、プレハブ建築に使用されるもので、60ｍｍ×60ｍｍの角材を一対並べて使用し、あるいは単体で使用するものである（図１参照）。

【００１４】使用する一足ブラケットＱは、足場板Ｒを載せる載置杆体Ｑ１の基端部に係止フックＱ２を設け、この係止フックＱ２を係止環１Ｂに挿入係止するようにしている。また、載置杆体Ｑ１の先端部から斜め下方に延長される補助杆Ｑ３の基端部には、柱Ｐに当接する当接板Ｑ４を設けている。尚、符号Ｑ５は連結杆である。そして、この考案クランプの使用方法は、まず、プレハブ建築に使用される柱Ｐの任意高さに装着固定する。次に、各クランプに一足ブラケットＱを装着する。そして、一対の一足ブラケットＱ間に足場板Ｒを架設する。このとき、足場板Ｒは、建築物の内装工事に適した配置の外、建築物の外部に一足ブラケットＱを装着できる部分には、外装用の足場として使用することも可能である。

【００１５】

【考案の効果】

この考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。すなわち、請求項１により、連結具３と押圧具４とによって、所定の柱Ｐに容易に取り付けることができる。そして、固定したクランプに一足ブラケットＱを装着することができるので、建築物の柱を利用して極めて簡単に室内用の足場を設置することが可能になる。

【００１６】また、請求項２により、特に、角柱状の柱Ｐに確実に固定することができるから、安定した足場が設置され、安全な使用が可能になる。

【００１７】請求項３では、一つのクランプで２方向に一足ブラケットＱを装着できることから、部品点数が極めて少なくて済み、組立作業や運搬作業に多くの手間を要する不都合は解消された。

【００１８】このようにこの考案によると、建築物の柱を利用して極めて簡単に室内用の足場を設置することができ、しかも、組立作業や運搬作業に多くの手間を要することなく、安定した足場が設置され、安全な使用が可能であるなどといった実用上有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案を示す平面図。

【図２】この考案の装着状態と一足ブラケットの装着状
態とを示す正面図。

【図３】この考案の装着状態を示す側面図。

【図４】この考案を使用した施工例を示す平面図。

【符号の説明】

Ｐ柱Ｑ一足ブラケットＱ１載置杆体Ｑ２
係止フックＱ３補助杆Ｑ４当接板Ｑ５連結杆Ｒ足場板１基体２揺動板２Ａ係止片３連結具４押圧具４Ａネジ杆４Ｂ
固定部４Ｃ圧着板５係止環６ヒンジ７ヒンジ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】建築物の柱部材に巻着する環体状のクラン
プであって、環体の解放端を着脱自在に連結する連結具
と、柱に押圧して緊締する押圧具とを有し、足場板支持
用の一足ブラケットを係止する係止環を外側面に設けた
事を特徴とする足場施工用クランプ。
【請求項２】クランプは、柱の外側面に当接する略Ｌ字
形状の基体と、この基体の一端に揺動自在に連結した揺
動板とを形成し、連結具は、揺動板の他端と基体の解放
端とを連結する請求項１記載の足場施工用クランプ。
【請求項３】係止環は、基体の屈曲した外側面に向きを
変えて一対設けた請求項１または２記載の足場施工用ク
ランプ。