JPH0560812B2 - - Google Patents

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JPH0560812B2
JPH0560812B2 JP61093551A JP9355186A JPH0560812B2 JP H0560812 B2 JPH0560812 B2 JP H0560812B2 JP 61093551 A JP61093551 A JP 61093551A JP 9355186 A JP9355186 A JP 9355186A JP H0560812 B2 JPH0560812 B2 JP H0560812B2
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JP
Japan
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germanium dioxide
external preparation
aqueous solution
base
weight
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61093551A
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English (en)
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JPS62249934A (ja
Inventor
Kiichiro Yajima
Morio Hirano
Hirofumi Mori
Nobuo Ookura
Kimio Hirakawa
Michihiro Mukai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Onoda Cement Co Ltd
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Publication date
Application filed by Onoda Cement Co Ltd filed Critical Onoda Cement Co Ltd
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、人間及び哺乳動物の筋、腱、骨関節
炎にすぐれた治療効果を有する外用製剤の製造方
法に関するものである。 (従来の技術) 従来、この種外用製剤としては、サリチル酸メ
チル等の消炎鎮痛薬を基剤と混合して製造した軟
膏剤やパツプ剤が使用されている。しかし、これ
らの外用剤は、患部に適用した場合、その効果が
十分でなく、とくに発症後十数日を経過した慢性
の腫脹や疼痛に対してはほとんど治療効果が認め
られないため、より大きい薬効を示す外用剤が求
められていた。 最近、二酸化ゲルマニウム粉末を直接日本薬局
方軟膏状物と混合してなる軟膏状物が提案されて
いる。(特開昭54−151116号公報)。しかしなが
ら、この提案による軟膏状物は、患部への二酸化
ゲルマニウムの移行性が適切でなく、かつ高価な
二酸化ゲルマニウムを、大量に、すなわち5−95
(重量)%、好ましくは15−80(重量)%を使用す
ることを必要とするものであつて、満足できるも
のではなかつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、すぐれた治癒効果を有するととも
に、患部への二酸化ゲルマニウムの移行性がすぐ
れ、高価な二酸化ゲルマニウムの使用量を格段に
減少することができ、安全な外用製剤を提供する
ことを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、無定形ガラス状二酸化ゲルマニウム
と外用製剤用基剤から成る外用製剤の製造方法に
関するものである。この外用製剤の製造方法はと
くに軟膏剤又はパツプ剤の型の場合に適当であ
る。 本発明の外用製剤の製造方法において、外用製
剤は、無定形ガラス状二酸化ゲルマニウムと外用
製剤用基剤とから成り、かつ、該無定形ガラス状
二酸化ゲルマニウムは、基剤中に0.1〜1.0重量%
の割合で存在するよう混合するのであるが、本発
明においては、この際二酸化ゲルマニウムを無定
形ガラス状二酸化ゲルマニウムとし水溶液として
使用しなければならない。無定形ガラス状二酸化
ゲルマニウムとするためには、二酸化ゲルマニウ
ムを1100℃以上、好ましくは1100〜1200℃に加熱
してこれらを完全に溶融する。本発明では、この
ようにして得た無定形ガラス状二酸化ゲルマニウ
ムを熱水に溶解して均一な水溶液とする。均一水
溶液とするためには超音波処理を行つてもよい。 このようにして得た、無定形ガラス状二酸化ゲ
ルマニウム水溶液を外用製剤用基剤と十分に混合
する。外用製剤用基剤は、軟膏用基剤及びパツプ
剤用基剤など一般に外用製剤に使用される基剤の
中から選択する。軟膏用基剤としては、油脂類、
ろう類、炭化水素類などの油脂性基剤、たとえ
ば、脂肪、脂肪油、ラノリン、ワセリン、パラフ
イン、ろう、油脂、プラスチベースポリエチレン
グリコール類、高級アルコール、グリセリン、マ
クロゴール類、シリコン、ソルベースなど、又、
パツプ剤用基剤としては、カオリン、ベントナイ
ト、酸化亜鉛、グリセリン、マクロゴール類など
を用いる。 これらの基剤のほか、保水性付与のため親水性
のゲルを形成するポリアクリル酸を混合すること
ができる。他の消炎鎮痛効果を有する薬剤を混合
することも、二酸化ゲルマニウム水溶液の効果に
影響しない限り差支えない。必要によりパラオキ
シ安息香酸エステルなどの保存剤を添加すること
も差支えない。 本発明においては、二酸化ゲルマニウムを水溶
液の形で混合する。このことにより、高価な二酸
化ゲルマニウムの投与量は少量ですみ、より安全
な外用製剤を提供することができ、望ましい。二
酸化ゲルマニウムの含有割合は、0.1−1.0(重量)
%の範囲とすることが適当である。1.0(重量)%
を超えると浮腫率が増大する傾向があるので好ま
しくなく、0.1(重量)%未満では十分な薬効を期
待できない。最適結果は0.2(重量)%付近で得ら
れる。 本発明の外用製剤は、人間及び哺乳動物の筋、
腱、骨関節炎にすぐれた治療効果を示す。特に、
腱及び靱帯炎、関節炎、骨膜炎の症状を緩解し治
癒させる。本外用製剤は後記試験例3に示すよう
に、急性の場合のみならず、慢性の症状の治癒に
ついても著しい薬効を示した。症状の改善は、本
剤適用後、一般に4−14日目から効果を示すこと
が確認できた。 本外用製剤を患部に適用するにあたつては、パ
ツプ剤型の場合、疾患部に直接適用することがで
きる。又、紙、不織布又は織布等の通水性シート
を通して皮膚に適用してもよい。適用後、又はあ
らかじめ、布又はプラスチツクフイルム等で適用
部外面を被覆するようにすることは、本剤剥脱を
防止する上で望ましい。 剤型が軟膏の場合は、疾患部の皮膚に直接塗擦
して適用する。 本発明の外用製剤は、二酸化ゲルマニウム粉末
を使用する特開昭54−151116号公報の軟膏状物に
比べても、患部への二酸化ゲルマニウムの移行性
がすぐれており、かつ少量の二酸化ゲルマニウム
で薬効を発揮でき、安全、かつ経済性にすぐれた
ものである。 (試験結果) 次に、本発明の外用製剤に用いる二酸化ゲルマ
ニウムの、急性毒性試験、後記実施例1のパツプ
剤型外用製剤を用いてのカラゲニン浮腫に対する
抗炎症作用試験、及び臨床試験を行つた結果を示
す。 試験例 1 二酸化ゲルマニウムの急性毒性 0.5%(w/v)カルボキシメチルセルローズ
ナトリウム水濃液の懸濁液を調製し、皮下投与に
よる急性毒性試験を行つた。 スプラウブドウリーラツトによるLD50は次の
通りであつた。 雄(mg/Kg) 3054(2,782〜3,324) 雌(mg/Kg) 3153(2,894〜3,415) 試験例 2 カラゲニン浮腫に対する抗炎症作用 ウイスター雄性ラツト各群12匹の後肢蹠に1
%カラゲニン水溶液0.1mlを皮内投与し、投与
後3時間目の浮腫容積を測定した。対照群には
実施例1において二酸化ゲルマニウム水溶液の
代りに水を相当量混合したもの、二酸化ゲルマ
ニウム投与群には実施例1の外用製剤をそれぞ
れラツトの後肢蹠に経皮的に適用した。 なお、適用にあたり、カラゲニン水溶液投与前
30分間及びカラゲニン水溶液投与後3時間、各動
物の後肢に外用製剤を接触せしめた。 浮腫率は次の通りであつた。 対 照 群 35.7±2.63%(n=12) パツプ剤型外用製剤 適 用 群 26.1±2.07%〓〓(n=12) 浮腫率について1%の危険率で有位差がみられ
た。 実施例1の方法に準じて二酸化ゲルマニウム
含有量を変えてパツプ剤型外用製剤を調製し、
上記)の方法に準じて浮腫率を調べ第1図の
結果を得た。 第1図において、横軸は二酸化ゲルマニウム含
有量(重量%)を、縦軸は浮腫率(%)を示す。 実験例 3 臨床試験例 実施例1により調製したパツプ剤型外用製剤を
ウマの患部に貼りつけ適用した。結果は下表のと
おりである。
【表】
【表】 (実施例) 二酸化ゲルマニウム水溶液の製造例 二酸化ゲルマニウム粉末6gを白金ルツボに入
れ、1130℃に3時間保持して二酸化ゲルマニウム
粉末を均一に溶融させて無定形、ガラス状の二酸
化ゲルマニウムを得た。この無定形ガラス状の二
酸化ゲルマニウムを約90℃の熱水1.5中に少量
宛溶解し、均一な水溶液を得た。得られた水溶液
を放冷し、水を加えて2とした。水溶液中の二
酸化ゲルマニウムの濃度は0.3(重量)%であつ
た。 実施例 1 0.3(重量)%二酸化ゲルマニウム水溶液を4
とり、これにパラオキシ安息香酸メチル(局方)
(保存剤)10gを加え、約95℃に加熱溶解して放
冷した。一方、同二酸化ゲルマニウム水溶液1.3
に、ラウロマクロゴール(局方)10gを溶解し
た。両者を混合したのち、グリセリン(局方)
700g及びペントナイト(局方)1400gを加え、ミ
キサーで混合して、パツプ剤型外用製剤を得た。
本外用製剤中の二酸化ゲルマニウムの含有量は
0.2(重量)%であつた。 実施例 2 0.3(重量)%の二酸化ゲルマニウム水溶液363
mlに、白色ワセリン400g、セタノール180g、セ
スキオレイン酸ソルビタン50g、ラウロマクロゴ
ール5g、パラオキシ安息香酸メチル1g、パラオ
キシ安息香酸ブチル1gを加え十分混合した。得
られた軟膏型外用製剤の二酸化ゲルマニウムの含
有量は0.11(重量)%であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のパツプ剤型外用製剤中の二酸
化ゲルマニウムの量(横軸)と、浮腫率(%)
(縦軸)との関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無定形ガラス状二酸化ゲルマニウムを熱水に
    均一に溶解し、得られた水溶液を外用製剤用基剤
    と混合し、その際外用製剤中の二酸化ゲルマニウ
    ムが0.1〜1.0重量%の割合となるようにすること
    を特徴とする外用製剤の製造方法。 2 外用製剤用基剤として軟膏用基剤を使用する
    特許請求の範囲第1項記載の外用製剤の製造方
    法。 3 外用製剤用基剤がパツプ剤用基剤である特許
    請求の範囲第1項記載の外用製剤の製造方法。
JP61093551A 1986-04-23 1986-04-23 外用製剤の製造方法 Granted JPS62249934A (ja)

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JPS62249934A JPS62249934A (ja) 1987-10-30
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