JPH056063Y2 - - Google Patents

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JPH056063Y2
JPH056063Y2 JP1984187882U JP18788284U JPH056063Y2 JP H056063 Y2 JPH056063 Y2 JP H056063Y2 JP 1984187882 U JP1984187882 U JP 1984187882U JP 18788284 U JP18788284 U JP 18788284U JP H056063 Y2 JPH056063 Y2 JP H056063Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は製鋼所で圧延した鋼板その他の金属
板等には歪、うねりがありその表面の圧延疵、錆
びを研削除去するのに適した積層組合せ回転砥石
に関し、特に研削部に可とう性をもたせ効率的に
研削可能とした幅広の積層組合せ回転砥石に関す
る。
〔従来の技術〕 従来、鋼板、スラブ等の鋼材の製品、半製品を
研削する研削砥石として、扇形部を一対以上有す
る単位砥石を複数個重ね合せ、その単位砥石を周
方向に一定角だけ変位させ、冷却効果の向上を図
つて研削焼けを発生しないようにした組合せ研削
砥石(特開昭59−30672号)があり、又陶磁器体
を所定の形状に仕上げる研削装置として、多数の
研削凸部を等しい間隔をおいて円形保持体の外周
面に固着してなる円形研削板をその研削凸部の側
縁部が相隣る円形研削板の前記間隔に相互に介入
して回転軸に取付けた研削装置(実公昭56−6281
号)がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
一般に鋼板は例えば幅3乃至8m、長さ10乃至
20mにも及ぶ大きなもので、圧延した鋼板には大
きなうねり、歪がありその表面に疵、錆びが生じ
ている。鋼板の実際上の歪の角度は約0.2度程度
であるが、第8図ではそのうねりを拡大して図示
してある。従来の技術として示した前者の組合せ
研削砥石では単位砥石の肉厚が厚く可とう性がほ
とんどないので、第8図イ,ロに示すように鋼板
を研削する砥石の幅が例えば200mmのように広い
場合、砥石がうねり、歪の凸面上に当つてしまつ
て研削され、砥石と鋼板の歪の凹面との間には
0.3〜0.4mmの〓間ができる場合がある。従つて鋼
板Cの凹面のA点の疵、錆びを研削除去すること
ができず、研削しようとすれば周囲まで余分に除
去する必要が生じる。又研削砥石の端部が鋼板C
の凸面のB点に喰い込んで疵(研削筋)を付けて
しまう等の問題もある。又後者の陶磁器体の研削
装置における円形保持板5は研削砥石より若干肉
薄であるも、この円形研削板は段付きの陶磁器体
を削るためで、可とう性は必要なく、性格に段付
きに研削するには剛性が必要です。従つてこの円
形研削板を前者に適用するも可とう性はなく、鋼
板のうねり、歪みに対応して疵、錆びの研削をす
るには不都合であり、砥石研削幅を広くすると特
に問題となる。
この考案はこのような問題点を解消するように
回転砥石を薄肉として可とう性をもたせると共に
全周面の1/3乃至2/3に研削に寄与しない空間を設
け、この薄肉回転砥石を2乃至数枚同方向に重合
して、これを数組以上それぞれ45度乃至90度の範
囲で角度変位し積層固定して積層砥石の研削部の
回転軸の軸心方向の両側を空間として、回転砥石
の円周方向及び厚み方向の冷却効果を大として砥
石、材料の研削焼けを防ぎ、かつ薄肉回転砥石の
可とう性と積層砥石を所定角度変位させることに
より研削部に可とう性をもたせて、鋼板のうね
り、歪に沿わせて材料の疵、錆びを一度に効率的
に研削しうるようにした幅広の積層組合せ回転砥
石を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は前記問題を解決する手段として、円
板の周面の両側対称部位に任意形状の研削に寄与
しない空間を形成して全周面の1/3乃至2/3を空間
となして周面に研削部を形成した可とう性を有す
る薄肉回転砥石を2乃至数枚ずつ同方向に重合し
て積層砥石を設け、該積層砥石を数組以上45度乃
至90度変位させて適宜手段で組合せ固定すること
により該積層砥石の研削部の回転軸の軸心方向の
両側を空間として研削部に可とう性をもたせた幅
広の積層組合せ回転砥石を提供するにある。
〔作用〕
この考案の幅広の回転砥石の構成によれば2乃
至数枚の回転砥石の研削面と研削に寄与しない空
間とが交互に設けられ、各組の積層砥石の角度を
45度乃至90度変位し、各研削部の両側に空間を散
在したので、砥石の円周方向と厚み方向の冷却と
鋼板の研削面の冷却を効果的になし、また研削条
件に応じた強度を確保するために薄肉回転砥石を
2乃至数枚同方向に重ね合わせても研削部に可と
う性があるため、幅広の回転砥石に研削荷重をか
けて研削時各積層砥石の研削部が鋼板等の材料の
うねりや歪に的確に対応してたわみ、鋼板その他
の金属板の表面圧延疵、錆びを広い研削幅で高能
率研削を行うことができるものである。
〔実施例〕
以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
第1図及び第2図に示すように2は例えば直径
が405mmで厚さが3乃至5mm程度の薄肉円板状砥
石の円周の両側対称位置に任意形状の切り込みを
入れて研削に寄与しない空間1を形成して未研削
時の全周の1/3乃至2/3の割合に形成しかつ可とう
性を有する薄肉回転砥石である。第1図に示す回
転砥石2はその中心角θを90度となした線と外周
の交点より中心線に沿つて直線状の切り込み4a
を設けて幅広に形成し、第2図では回転砥石の中
心角θを70度となして直線状の切り込み4aを入
れて若干幅狭に形成した場合を示しましたが、回
転砥石の中心角θを約60度乃至120度の範囲で切
り込み4aを設けることができる。
薄肉回転砥石2は研削用途に応じた荷重に対応
して強度補強をなすべく2乃至数枚を同方向に重
ねて一組として積層砥石3を設け、これを数組以
上任意の角度α変位して組み合わせて適宜手段で
積層固定して積層組合せ回転砥石を構成する。角
度αは45度乃至90度の範囲とする。薄肉回転砥石
2を重ねる枚数を可とう性を保つため数枚までと
する。例えば直径405mmの場合、厚さ3mmの薄肉
回転砥石で4枚まで、厚さ5mmの薄肉回転砥石で
は2枚とする。
第3図及び第4図に示す実施例では薄肉回転砥
石2を3枚づつ1組とし、これを数組変位角αを
60度として積層固定し所定幅の砥石を構成してあ
るが、枚数、変位角αはこれに限られるものでは
なく、しかも回転砥石の変位角は等角度づつに限
らず、角度を変えても全体の重心は中心に位置す
るため回転時に積層砥石全体として芯づれは生じ
ない。また薄肉回転砥石を複数枚積層固定する場
合には各薄肉回転砥石2をフランジ径内のみ有
機、無機質の結合剤を介して接着し、各組の積層
砥石3を変位して接着固定し、あるいは接着剤を
使用しないでフランジの圧着力と角度固定用ピン
(図示せず)により固定する。
なお、5は挿通孔、6は回転軸、7はフランジ
である。
次に薄肉回転砥石2の別の実施態様を第5図に
示す。この実施例の薄肉回転砥石2では中心各θ
をなす線と外周との交点より両側面に凹状の切り
込み4bを対称に設けた形状としてある。図にお
いて中心角θは90度とし、切り込み4bは円弧状
としてあるが、これに限られるものではなく、V
字状等適宜形状とできる。
第6図イ,ロ,ハは回転砥石の研削部の両側の
空間を示したもので、第6図イはθを90度として
空間率を1/2とし、αを60度とした場合で、砥石
の研削部の重ならない2aの部分は両側に空間が
形成され、研削部の重なる2b部分はのその両側
に空間が形成され、第6図ロはθを90度として空
間率を1/2とし、αを90度とした場合で研削部の
2a部分は両側に空間が形成され、第6図ハはθ
を60度として空間率を2/3とし、αを60度とした
場合で研削部の重ならない2a部分は両側、研削
部の重なる2b部分も前記と同様に重なつて砥石
の両側に空間が形成される。
この考案によれば第3図で明らかなように、薄
肉回転砥石を積層したものでありその積層砥石の
研削部の両側に空間が連続して形成されるので、
回転砥石は研削時に円周方向と厚み方向の冷却が
される。
又積層砥石の研削部の重ならない部分2aは両
側が空間であるから歪、うねりに対応して両側へ
たわみ易く、かつ研削部が重なつている部分2b
では2aの部分よりは若干たわみが小さいが、た
わみを生じ、その結果第7図に示すように鋼板C
のうねり、歪(実際上の鋼板のうねり、歪の角度
は約0.2度程度で、凹凸面の差は例えば0.3〜0.4mm
程度であるが図では拡大して示してある)に沿つ
て研削部がたわみ、鋼板CのA点の疵、錆びを研
削し、かつB点にも疵をつけることなく研削でき
る。また表面を一定深さで研削するため効率が良
い。
また上記薄肉回転砥石の材質にはガラスクロス
を挿入して高荷重、高回転研削が可能にできるも
のを使用するのが好ましい。又積層した回転砥石
は両側に近づくにつれて薄肉回転砥石として漸次
摩耗量の大きいものを使用すれば、研削時に材料
に研削端においてアールがつき、段差ができない
から研削面の手なおし、砥石端面のアール付けが
不要となり、研削コストを低下させることができ
る。
〔考案の効果〕
この考案によれば回転砥石を薄肉としてその周
面の研削面に1/3乃至2/3の空間を設け、この可と
う性を有する薄肉回転砥石を2乃至数枚づつ重ね
合わせて積層砥石とし、この積層砥石を45度乃至
90度の範囲で所望の角度変位させて回転砥石の研
削部の両側の空間を連続的に散在したので、研削
部間の広い空間が起風作用と空気の流れが良く、
高速回転時組み合わせ回転砥石を構成する各薄肉
回転砥石の研削面はその砥石の空間により円周方
向の冷却と、変位した隣接の砥石の空間で側方よ
り厚み方向の冷却が充分にでき、従つて積層した
砥石全体の研削面の冷却効果を著しく増大でき、
鋼板等の研削面も冷却とでき、砥石、材料の研削
焼けを抑えることができる。また積層砥石は可と
う性ある薄肉回転砥石を2乃至数枚重ねとしてあ
るのでよりたわみやすく、この積層砥石をずらせ
て研削部の回転軸の軸心方向の両側に空間を構成
したので、研削部に充分な可とう性をもたせるこ
とができ、この幅広の積層組合せ砥石で研削時各
研削部を鋼板のうねり、歪に対応させてたわませ
て研削面が材料の表面の凹面、凸面に沿つて一定
の深さで研削でき、従つて材料表面の疵、錆びを
的確に研削でき、一度で幅広の被研削面の表面を
なめらかな仕上げ面とすることができ、高荷重に
より表面疵の除去率の高い高能率研削を行うこと
ができる。さらに薄肉回転砥石を研削用途に応じ
て2乃至数枚同方向に重ねて高荷重に対し強度補
強ができ、回転砥石の損傷を防止できる等多くの
実益がある。
又積層した薄肉円板砥石のうち側面部に近づく
に従つて漸次摩耗量の大きい砥石とすれば研削時
に研削端にアールがつき、段差ができず、研削面
の手なおしが不要となるので便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の薄肉回転砥石を示す正面
図、第2図は中心角を変えた薄肉回転砥石の正面
図、第3図は積層組合せ回転砥石の一部破断側面
図、第4図は同正面図、第5図は薄肉回転砥石の
別の実施態様を示す正面図、第6図イ,ロ,ハは
回転砥石の実施例を示す一部破断正面図、第7図
イ,ロはこの考案の組合せ回転砥石による鋼板研
削時の説明図および第8図イ,ロは従来の回転砥
石による鋼板研削時の説明図である。 1……空間、2……薄肉回転砥石、3……積層
砥石、4a……直線状切り込み、4b……凹状切
り込み、4c……V字状切り込み。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 円板の周面の両側対称部位に直線状、円弧
    状、V字状等任意形状の研削に寄与しない空間
    1を全周面の1/3乃至2/3の割合に形成して周面
    に研削部を形成した可とう性を有する薄肉回転
    砥石2を2乃至数枚ずつ同方向に積層した積層
    砥石3を設け、該積層砥石3を回転軸6に数組
    以上45度乃至90度変化させて組合せ固定するこ
    とにより該積層砥石の研削部の回転軸の軸心方
    向の両側を空間として研削部に可とう性をもた
    せたことを特徴とする幅広の積層組合せ回転砥
    石。 2 前記積層砥石3の薄肉回転砥石2のうち側面
    部に近づくに従つて漸次摩耗量の大きい砥石と
    することを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の幅広の積層組合せ回転砥石。
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